不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

schiaccita all'uva

2004-10-01 12:52:01 | Squisito!
1年中美味しいものが溢れているイタリアも
やっぱり秋は「味覚の秋」。
嬉しい季節になりました。

秋といえば、イタリアではまずぶどう。
ワイン用のぶどうとは品種の違う食用のぶどう。
今年はこちらも収穫量が多く、
甘いぶどうが安く手にはいると言われています。
実際八百屋さんの軒先には甘そうなぶどうがたわわに!

そしてぶどうを使ったお菓子がこれ。
Schiacciatta all'uva。
写真の奥にあるのがぶどうを使ったスキアッチャータ。
そして手前はいちじくのスキアッチャータ。
schiacciate


schiacciataもしくはFocacciaと呼ばれるパンに
軽く潰したぶどうの実をゴロゴロ乗せて焼いてあるもの。
昔ながらに作られているモノは
もちろんタネがゴロゴロはいっていて、
その歯触りがなんともいえない。
最近ではタネなしぶどうを使ったタイプも出ていますが、
パン屋のお姉さん曰く
「そんな、タネ無しなんて、
スキアッチャータ・アル・ウーヴァを食べている
という醍醐味が味わえない。だから却下!」なのだそう。
お薦めはタネもゴロゴロ入っているタイプ。
伝統的にはワイン用のぶどうを
(こちらのほうが糖度が高くコンパクトな風味なのだそうで)
使うのだそうですが、
もちろん家庭で作ったり、市販されているものの多くは
食用ぶどうを使っているので
ワイン用ぶどうを使ったものに比べて
香りが弱いのだそうです。
今回買ったものもタネは入っていたけれど
香りが弱かったところを見ると
必ずしも伝統的な手法で作られたわけではないのかも。
ちょっと残念だけど。
お味のほうは抜群です。
schiacciata_uva

schiacciata_fichi
そしてこちらはぶどうの代わりにイチジクを乗せたタイプ。
こちらのほうが甘味は強かったかな。
大好きなイチジクがごろりとはいっているだけで大満足。

これからも秋の味覚、楽しみ!