不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Nuovo dizionario

2004-10-27 18:42:58 | うんちく・小ネタ
どこの国でも
「ワカモノ文化が理解不能」
であるのは同じなのかもしれない。
とりわけワカモノが次々に生み出す
新語の類は、
ちょっと世代が違うと
もう宇宙人と喋っているような気分になったりする。

イタリアでも同じ。
コンピューター・インターネット世代は
そういう世界で使われる外来語を
(まぁ早くいえば英語なのだけど)
イタリア語に起きかえることなく
そのままイタリア語化してつかいこなす。
Chattareとかいわれたときには
すごく不自然な気持ちになったりしたものだけれど。
あ、もっといやだったのは
Faxareだったな…。
もちろん前者は「チャットする」後者は「ファックスを送る」。

私くらいでも理解不能とか不自然に思うのだから
彼らの親の世代なんかは悲惨な状況にあるのだ。

そんな親世代のために「ワカモノ言葉の辞書」が発売になる。
「これで息子や娘のいっていることがわかるようになる」
というのが売り言葉になっているけれど、
いや、果たしてそんなに簡単なものなのだろうか。
不安は残るけれど、まぁとりあえずなにかの役には立ちそうだ。

言語学的には言葉は常に変化するもの。
ナマモノなのだから、その流れを遮る必要はない。
まぁ、うまいぐあいに共存できるのが一番いいのだけれどね。

「Dizionario storico del linguaggio giovanile
- Scrostati gaggio!-」は
Renzo Ambrogio氏とGiovanni Casalegno氏の共同編纂で
UTET社から出版されます。
道端で交わされるワカモノの言葉を拾い、
ワカモノが好んで聴く音楽の歌詞を分析し
ネット上に散乱する彼らの書き残したモノをチェックして
二人が集めた単語は7000語。
11月15日から店頭に並ぶそうです。

Dizionario storico del linguaggio giovanile sarà in libreria dal 15 novembre.