私は家では自分で肉類を滅多に調理しないので
お肉屋さんに行くことは1年に1・2回しかありません。
イタリアのお肉屋さんに漂う
独特の「もわ」っとする臭いと
生身のお肉が皮つきや毛つきお目目つきで
ショーケースに並んでいるイメージに耐えられず
たまに行くときもお店の外からオーダーしたりする変な客なのです。
ビリーの体調が悪くなり食欲が落ちると
出来合いの缶詰ご飯は食べてくれなくなるので
そんなときに近所のお肉屋さんに行って
「キアーナ牛のミンチ肉200グラムくれ」というわけです。
10年間同じ注文であること、
お店の外からタイミングを見計らって注文すること、
そして毎朝ビリーの散歩で店の前を通ることなどから
ビリーなしで店の前をひとりでうろうろしているときには
「ミンチ肉ほしいの?」と聞かれたりするほどになりました(笑)。
お肉屋さんには見ないほうが幸せなのではと思うような商品が
ずらりとショーケースに並んでいて
私は卒倒しそうになるので
実際「キアーナ牛を200グラムミンチにして」とお願いしたところで
お店の中で繰り広げられる作業を見ているわけではないので
手元に来たものがキアーナ牛なのか、200グラムなのかは
よくわからなかったりするわけですが。
そこは善人説のまかり通るイタリア。
良心的な近所のお肉屋さんを信じて間違いはないはず。
という感じで
きわめて薄い関係の保たれている
私と近所のお肉屋さん(笑)。
ここの夏の営業時間のお知らせが張り出されていて
何気なく通りすがりに見てみたら、結構笑えました。
なにしろ通りすがりに見たので
そのままいつものように通り過ぎてしまったのだけど、
そのイラストのあまりの衝撃に
数歩進んでから、わざわざ戻って写真撮影。
たまたま持っていたカメラがモノクロ仕様だったので
モノクロで撮影しましたが、
カラープリントのイカした営業時間告知。
牛さんお尻の部分からお肉になっているのに
なんかすごく楽しげです。
しかも自らナプキン首にぶら下げちゃって有り得ない!
そりゃぁないよと思いながら。
因みにフィレンツェの、
昔からある個人経営のお肉屋さん、八百屋さんなど
食材を扱うお店は基本的に水曜日は半日営業。