不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Filateria

2009-01-09 13:29:43 | 日記・エッセイ・コラム

メールが普及して、携帯電話利用率も高くなって
めっきりはがきや手紙を書くこともなくなりました。

昔は頻繁に手紙を書いていたこともあり、
記念切手をよく買いました。

先日、久しぶりに
かわいい記念切手が出ていることを知ったので
郵便局へ行ってきました。

確かな記憶はないけれど、
最後に記念切手を買ってから10年近く経つのに、
中央郵便局の記念切手売り場には
以前と同じ仏頂面のオヤジ。

すっごくいやな感じを漂わせている
神経質そうな、見るからに意地悪なオヤジです。

一瞬ひるんだのですが、窓口に行き
「Mi potrebbe dare i 5 francobolli
di Madonna del cardellino
e 5 di Cinquecento ?」
ヒワの聖母の修復記念の切手と
Fiat500の記念切手を5枚づつ欲しかったのです。
「Ma qual'e ?」
どれっていわれても、なんて説明するんだよ…。
言ったとおりだよぉ、と思って
同じことを繰り返して伝えると
いやいやそうにファイルを出して切手を選別。
そして
「Ma quanto ?」
何枚って5枚づつって言ったじゃん…。
「Ne voglio cinque per ciascuno」

何とか購入したのですが、
オヤジの10年前と変わらない
不親切な態度に
すっかりいやな気分になっていたこともあり
その場でちゃんと確認しなかったんだよねぇ。

家に帰ってよくみたら
ヒワの聖母ではなくて
Lorenzo di Crediの聖母子像だった…。
それはそれでいいけど、なんか無性に悔しく。

イタリアではお釣りも買ったものも
ちゃんと自分の責任で確認しないといけません。
基本行為を怠ると自分が嫌な思いするだけなんだよね。

また時間を見つけてヒワの聖母の切手買いに行かないと。

しかし、もうお役所でも公務員でもないんだから
もうちょっと対応のよい人を窓口において欲しい。
しかも窓口開いている時間短すぎ!!
そして営業時間中はたいてい
常連の時間の有り余った
おじいちゃん、おばあちゃんが陣取っていて
異様に待たされるしねぇ。
民営化された郵便局のサービスが悪いのは
日本もイタリアも同じかも。

Fiat500の記念切手かわいいよ。

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