不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

R.I.S. 5 Delitti Imperfetti

2009-01-13 13:58:25 | 日記・エッセイ・コラム

もうFilippo Negroは出演していないにもかかわらず
観続けてしまうR.I.S.シリーズの
最新シリーズ
が今夜から始まります。

Ris5_1280_2


今週から10回放映。
欠かさず観たいので仕事も引き揚げておうちに引きこもります。
火曜日の夜は誘わないでください(爆)。


I mai visti: Medusa

2009-01-13 06:55:57 | アート・文化

ウフィツィ美術館付属の
「王室郵便の間Sala delle Reali Poste」で
開催される、毎冬恒例の「I mai visti」。
クリスマス時期に合わせて
ウフィツィ美術館の通常展示されない控えの作品達に
スポットを当てる良質の展覧会ですが、
この王室郵便の間での開催は今年が最後となる見通し。
新ウフィツィ美術館構想の中で、
ウフィツィ西翼の最北部分の1階に当たるこのスペースは
レストラン&カフェ施設への改装が決まっています。

既にかつての王室郵便局の雰囲気は
すっかり失われているスペースではありますが、
改装前に入場できる最後の機会となるので、
ウフィツィ見学のついでに足を運ばれることをお勧めします。

展覧会はメディチ家がこよなく愛し、
歴代にわたって蒐集したメデゥーサに関連する
書物、絵画作品、調度品などを一堂に集め
こじんまりとまとまったものとなっています。

ギリシャ神話の登場人物で
見るものを石に変えるという蛇の髪を持つ女性像。
本展覧会では長い歴史の中でメデゥーサのイメージや存在が
微妙に変化していることがうかがえます。

怪物としてのイメージも強く
特にペルセウス(Perseo)の登場で
正義と悪というコントラストに置かれましたが、
一方で無敵の象徴としても崇拝され、
鎧などの武具・兵器に刻まれていることも少なくありません。
メディチ家では一族の勢力を誇示するために
この無敵のメデゥーサを好んで利用し
メダルや調度品などをはじめ様々な部分で引用しています。
細かな部分で見落としがちなメデゥーサの肖像に
光が当てられており、非常に面白い展示になっています。

1700年まではレオナルド・ダ・ヴィンチの作品と信じられていた
メデゥーサの頭を描いたフランドル派画家による
絵画作品も展示されています。
また通常ウフィツィ美術館に展示されている
「アンドロメダを救うペルセウス」もこちらに出展されています。

Medusa. Il mito, l'antico e i Medici
会場:Sala delle Reali Poste(ウフィツィ美術館西翼)
会期:2008年12月16日から2009年1月31日まで
開館時間:10:00-17:00
休館日:毎週月曜日
入場料:無料