不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Amore, Coraggio e Speranza

2009-01-14 21:23:05 | 映画

1月14日は「愛と勇気と希望の日」なのですね。
なんだかすごい記念日ですが
「1年後の1959年1月14日、
第3次隊が昭和基地に到着したところ、
2頭のイヌが生存しているのを発見した。
タロとジロであった」。
これが記念日設定の起源になっているらしいです。

懐かしいなぁ。南極物語。1983年公開。

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価格:¥ 5,040(税込)
発売日:2001-11-21

子供心にすごく辛くなったり、
ワンコ応援したり、すごく感動した覚えが。
すごく豪勢な顔ぶれのスター俳優が揃っていたのね、
当時はあおっちろい子供だったので
ぜんぜんそんなところは気にしていなかったけど。
私にとってこの映画の主役は
やっぱり極寒で生き延びようとするワンコたちだったもの。

実家の近くにはその頃(未だに)映画館がなく
電車に乗って母に連れられて見に行った記憶が。
その頃、きっと子供二人を連れて映画館に行くのだって
我が家のお財布にはやさしくはなかったはず。
でも映画ってやはり大画面で観ることに意義があって。
ワンコ好きの子供二人によい作品を見る機会を
ちゃんと与えてくれた両親にも今更ながら感謝します。

そんなこともあってか
2006年にはディズニーでリメイクもされましたが
やっぱりオリジナルのほうに思い入れが。

オリジナルは世界各国でも放映されて
イタリア語でもAntarcticaというタイトルで
イタリア語吹き替え版がでているようです。

見かけたことないけど、観てみたいな。

大人になった今、
少しはモノがわかるようになった今、
ワンコトの付き合いがより主体的になった今、
自分がどういう風にこの映画を受け止められるのかにも
すごく興味があるので、観てみたい。
そして、母とまたこの映画について話をしたいなぁ。

いつか「Tokaghe」の上映会で上映したい!!


L'italianita' di Alitalia

2009-01-14 13:50:59 | 日記・エッセイ・コラム

ごたごたばたばたしてようやく新アリタリア離陸。

アリタリアの名前もロゴもそのまま引き継いだ新しい会社です。
エールフランスがてこ入れして、これから経営建て直しですが、
健全な経営状態になるまでには相当時間がかかるでしょうねぇ。
何よりもストライキ続きで消費者の信用を失いっぱなしで
12月は40%しか席が埋まらなかったアリタリアですから。

1月13日に新会社としての出発をした途端に
リナーテとマルペンサ、フィウミチーノ空港では
早くも労働組合が団結して揉めだし
初日から11便キャンセル。
先が本当に思いやられます。

イタリアは他の国に比べて非常に労働組合の力が強く、
中でも交通機関絡みの労働組合は無敵なくらい。
アリタリアの労働組合もそのひとつ。
新会社になったって労働組合に力がある限り
あんまり状況は変わらない気もします。
ハブ問題や契約条件では引き続き揉めるでしょうし、
ストライキもやりたいときにやるでしょうねぇ。

8000人のリストラが実行されることになるのですが
これに対しても大いに反抗しています。
リストラされちゃう人は将来的不安が募るでしょうし
この時代確かに大変なことですが
残る人と残らない人の間には確実に違いがあるわけで
自分がどれだけ組織に貢献できているか、
公共サービスとして消費者にサービスできているかを
よくよく考えてから文句を言うべきじゃないのかなと思います。
アリタリアのサービスに満足していない人が
世の中にいっぱいいることを考えたら
リストラされるべき人はそうあるべきなのだと思うのですが。

ただし、単なるコネの強さで
今回のリストラをすり抜けた人が山ほどいるというのであれば
それは断固として糾弾してほしいとは思います。
イタリアだけに、アリタリアだけに
そんなことが裏で行われていないとは言い切れません。

エールフランスはこれから手を焼くことになると思いますよ。
アリタリアが変に足引っ張って
エールフランスまで崩れないように願います。


「Come riusciremo a mantenere
l'italianita' della nuova compagnia ?
(新会社でイタリアらしさを保つためになにしたらいいかな?)」
「Bastera' far decollare tutti i voli in ritardo
(全部のフライト遅延にするだけでOK。)」
フリーニュースペーパーにまで皮肉られてました。