不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Il Respiro Prezioso

2009-01-26 20:37:29 | 日記・エッセイ・コラム

イタリアは国土の3分の1が森林といわれ
日本と同じように比較的緑が多い国です。

リグーリア地方では
州領域の69,20%が緑に覆われています。
最も緑地割合の少ないのはプーリア州で9,24%。
サルデーニャのほうが緑地が少ないかなぁ
と勝手に思っていたのですが
実はサルデーニャは50,36%が緑地なのだそうで。
シチリアは13,15%。
緑が多そうなトスカーナは50,08%、
ウンブリアは46,15%。

10年ごとに行われる森林調査が2008年11月に終わって
その数字が公表されました。
イタリア国内に高さ1,30メートル以上、
直径4,5センチ以上の樹木をしらみつぶしに数えていく作業…。
まずサテライト写真で、全体図からある程度の確認を取って
その後は人海戦術。
400人の森林防衛隊のスタッフが
30000のサンプル地域に入り込んで数えていくという
実に気の遠くなる作業が行われます。
これによってイタリア全土に11949630797本の樹木が
生息していることが確認されました!!

この調査の結果、
現状では地域保護の規定はあっても
樹木種保護の規定がないことが問題になってきているようで
森林内の生態系のバランスが
崩れているケースも多くなっているようです。

このぉきなんのき、きになるぅきぃ。

イタリアで一番大きな樹木は栗の木。
カターニア近郊のSant'Alfioにあるこの栗の木は
ひとつの株から12メートル、20メートル、22メートルの
3本の幹を伸ばしているそうです。

イタリアで一番高い木はセコイア。
北イタリアのビエッラ近郊のPolloneに生息するもので
高さは50メートルだとか。

イタリアで一番古い木はというとオリーブの木。
サルデーニャ・サッサリ近郊のLurasに生息するもので
幹周りは11,80メートルで推定樹齢2000年。

ちなみに世界で一番古い木は
スウェーデンの赤モミ群のなかの一本といわれていて
推定樹齢はなんと8000年!!

森林を大切にしようなんていわれても
アマゾンの樹林を救おうなんていわれても
実はぴんときません。
でも自宅の緑を増やすことなら協力できるかも?!
自宅で1,30メートル以上の木を育ててみたら
10年後の調査では数えてもらえるんでしょうか?
庭もないけど…。