不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Tra la mente e il cuore 22.12.2012

2012-12-22 23:03:00 | Tra la mente e il cuore
マヤ暦の世界の終焉の日、
ローマに行く羽目になっていた。

世界が終わらなかったので、
ローマにいって、そして戻ってきたけどね。

この世界の終わりは、
イタリアでも一部では大盛り上がりで
救済の地といわれるプーリアのどこかへ
人々が殺到したりという
変なブームも産み出していた。
まぁ、それで経済が動いたなら、それもいいか。

ローマへ行ったのは
クリスマス会だか忘年会だか、そういう企画のため。
でも行く前からわかっていたけど、
いつも顔を合わせているスタッフと
同じテーブルで食事しただけ。
普段から繋がりのないスタッフとは
挨拶を交わした程度で終わって
まぁ、そんなもんよねって感じ。
食事はヴェジタリアンメニューを頼んでおいて
確かにヴェジタリアンだったけど、
私がいつも食べているヴェジメニューの方が
数段美味しかった。
他人の用意してくれたものに文句はいわないけどね。
そのために会社の経費を費やしたのなら、
もったいないなぁという程度には心に引っかかった。

今の職場でもう既に7年が過ぎ
気づけば8年目に入ったけれど、
この7年の間、
ことあるごとに
「ローマへ異動」を提示されてきた。
そしてその度に断り、
異動を強制されるくらいなら仕事を辞めると
言い続けてきた。
だって、本当にフィレンツェを離れるつもりはないから。

歴代の上司が私をローマに異動させたいと思うのは
なんとなくわかる気がするんだよね。
きっと私という駒がよくわからず
扱い難いからなんだろう。
多分、遠くに置いておくと
手綱が取れないと思っているからなんだろう。
でもね、手元に置いたからって
思い通りに手綱が取れるような
そんなやわなもんじゃないよ。

これまでは一回断ったら
その時点で一度話が立ち消えになり、
また何かの機会に再燃するという感じで
あんまり鬱陶しいと感じたこともなかったし、
私が異動したくないのは
いやというほど相手にはわかっていて
それなりに考えてくれていると思えた。
しかし、今回は鬱陶しい。本当に鬱陶しい。
なにが鬱陶しいって、
話のしつこさの上に
「今この仕事辞めたら、困るんでしょ」という
上から目線でものを言っている上司の態度が鬱陶しい。
どれだけ人を見下したら、
こんな言い方ができるんだろう。

私は今の仕事辞めても全然困りません。
自分の生きる道は自分で見つけられるし、
安定した仕事だからという理由で
会社にいるわけじゃないから。
仕事のためにローマへ引っ越すくらいなら
仕事辞めてフィレンツェに残った方が
ずっと幸せだわ。

私にとっては
ローマに異動してまで
しがみついていたい会社も仕事でもないってことを
もう少し理解しているかと思ったけどね。
今の上司はまったく理解していないらしい。

まぁ、ローマへは絶対に異動しないから、なにがあっても。

私がフィレンツェを離れる時は
伊豆へ帰るとき。
そして、それは自分で決める。


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2012-12-22 18:05:05 | Tweet Log