不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Mercato di Porta Portese

2005-12-20 01:04:24 | まち歩き
ローマで一番有名な青空市。
ポルタ・ポルテーゼの蚤の市。
毎週日曜日の午前中開いている。

有名なので、知ってはいたけれど
これまでローマを訪れても行く機会がなかった。
せっかくローマに暮らし始めたのだし
天気もよかったので日曜日に出かけてみた。

恐ろしくゴタゴタしている。
ある意味吐き気がしそうな勢い。
モノと人がどうしようもないほど溢れている。

私がフィレンツェやトスカーナの田舎の市で
いつもやっているような感覚で
特に目当てのものがないまま
ふらふらと歩くというわけにはいかない。
みんな殺気立っている、売るほうも買うほうも。

値段をざっと見ると、確かに安いんだけれど
どうしてもガラクタが多いような気がする。
根気よく探せば掘り出し物が見つかると
ガイドブックなどにも書いてあるけれど
私はもともとそういうのが得意ではないし、
どうも、掘り出し物を探そうという気分でもなかったので
端から端までとりあえず歩いてみて帰ることにした。

私はすっかりフィレンツェの
程よい田舎加減に慣れてしまっているのでしょう。
ローマはやっぱりいろんな意味で
「イタリアの首都」なのだと思うのです。
不便だけど…。

で、まぁ
なんだかんだといいながら蚤の市で購入した二点。
maglione
縞々セーター(10,00ユーロ)
寒いだろうと思ってセーターは厚手のものを
フィレンツェから持ってきたのだけれど
今いるオフィスは常夏のように暑いので
ちょっと薄手のセーターが欲しかったところ。
手頃だったのでとりあえず買ってみた。
グリーンの縞々、アクリル100%。
静電気が心配(笑)。


casseruola
ちっちゃいミルクパン(3,00ユーロ)
今借りている家には
電子レンジもオーブントースターも
フィレンツェの家にないものまで揃っているけれど
牛乳を沸かす小さなミルクパンがなかった(笑)。
偏食家の私が牛乳を飲むわけではなく
毎朝ビリーのために沸かすので
ごくごく小さいもののほうが都合がいい。
なので、こんなのが手頃かも。
でもお値段は蚤の市で買ったにしては結構いい値だと思う。

思いっきり人酔いして帰ってきた
初めてのポルタ・ポルテーゼの蚤の市。
経験としてはよかったけれど、もう行かないかも。

私はフィレンツェの毎週火曜日にたつ
カッシーネの市のほうが好きだなぁ。
広々しているから。
カッシーネにはビリーを連れて行こうという気にもなるけれど
ポルタ・ポルテーゼにビリーを連れて行ったら
誰かに踏まれたり蹴られたりしそうだし(笑)。

二つの街、こんなところでも結構違うものですね。

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Fiera Natale Oggi

2005-12-18 21:09:40 | まち歩き
ローマの家の目と鼻の先に
Fiera di Roma(ローマ見本市)の会場がある。
先週着いたときにもこの見本市会場で
「Natele Oggi」というクリスマス市が開催されていた。
18日までというので、ちょっと行ってみた。
natale_oggi

どうもクリスマスを祝う気分ではないので
何の準備もしていない今年。
せめてこういう
「目いっぱいクリスマス!」というところに行って
クリスマス気分を高めようと思ったり。

入場料無料で週末ということで
もっと混み合っているかと思ったけれど、
実際はそうでもなかった。
きっとイタリア人はもっと前から準備していて
クリスマスの一週間前になって
わざわざクリスマス市なんかには来ないのかも?

クリスマス用のデコレーションを中心に
クリスマスプレゼントになりそうなものというのが
スタンドごとに色々並んでいる。
しかし、日本から帰ってきたばかりの私にとっては
やっぱり日本の百貨店や雑貨屋さんの方が
気の利いたものをたくさん売っているのだなぁ
というのをつくづく確認するだけ。

何も買わずに帰るのも寂しいと思って物色。
日本では見つからないだろうなと思ったものを購入。
ベツレヘムのオリーブの木を使って作ったプレセピオ。
ミディアムサイズ(5,00ユーロ)
natale_oggi_02

フィレンツェから持ってきたお香は緑茶の香り。
それだけでは飽きてきたので、
違うテイストのものがほしくなってきた。
たくさんインセンスも売っていたので
「Seven Seas」というのを購入。
シルクの袋に入って2,00ユーロ。
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なんとなくクリスマスの気分。(安上がり!)


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Il telefonino e la vita

2005-12-15 23:49:13 | 日記・エッセイ・コラム
最近はイタリアでも
そこそこの機能の携帯電話が普及してきました。
クリスマスが近いこともあって、
どのキャリアも最新機種はもちろん
いろんなサービスを安めの価格で提供中。
そんなわけで、ローマの大通りには
やたらに携帯電話のコマーシャルが目立ちます。

そしてそんなに広告を見せられると
新しい携帯が欲しくなったりするので危険です。

引越しで相当予想外の出費があったうえ
税金をごっそりと持っていかれる羽目になったので
そんなところで広告に踊らされて
無駄使いなんてできないんだけど。

テレビでも状況は同じ。
ひっきりなしに
携帯電話キャリアのコマーシャルが流れている。

私が愛用するVodafoneは
その昔Omnitelだった頃からと変わらず
ずっと同じタレントを使ってやっている。
そろそろ見飽きたけれど、
彼女以外には思いつかなかったりするほど定着した感じ。
いろんな細かいサービスがあるんだけど、
最近はショップのサービス悪いので
ついついオンラインショップに依存。
これまた罠にはまりやすい
危険な状況ではあります。

Windはワンクール前くらいから
Aldo,Giovanni e Giacomoのコメディアントリオを起用。
私は個人的にファンなので見飽きることなく
ついつい見入ってしまう。
彼らは(特にAldo)癖のある早口で、
何言っているのか一回では聞き取れないので
頻繁に流れるコマーシャルは
結構イタリア語聞き取りの勉強になったり。

最大手のTimは趣の違う二パターン。
そのうちローマを舞台にして
デ・シーカとヴァレンティーノ・ロッシが
出てくるパターンはフィレンツェで見ていたら
あんまり実感が湧かなかったけれど
改めてよく見たらあちこちローマらしかったり。
Tuscolanaとかいう地名も
ローマで暮らし始めた今ならわかるというのが
密かに一人嬉しい。

昨年に比べて
更にクリスマス時期の物価が
高くなっているというニュースが流れましたが
イタリア人は電話好きだから
きっとこのクリスマスも
なんだかんだと
携帯電話の売り上げはいいのだろうなぁ。

おしゃべり好きのイタリア人。
男性も女性もよく喋ると思うけれど、
統計では女性のほうが電話好きだとか。
これはイタリアに限ったことではないらしいけど。

イギリスの通信会社が発表した統計によると
長い人生のうち
女性は4年と9ヶ月を電話での会話に費やすとか。
???ぴんとこないけど。
ちなみに男性は3年3ヶ月なのだそう。
通話時間もさることながら
電話の回数でも女性が男性を上回り
人生で平均女性は288000回電話をかけるのに対して
男性は277000回。
これもあんまりぴんとこない。

どっちにしても46%の人が
「電話友達」がいると答えているそうで
電話でのやり取りを極力避けたい私には理解不能。
仕事の話はともかく
電話って相手が見えないし、
機械越しの声では
伝えたいことがきちんと伝わらない気がするのでね。

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