おーちゃんの 「目指せ。日本200名山!」  そして最近、いい加減な家庭菜園 (^^♪ 

日本百名山トレッカー(悪名高い?)を目指して人生後半ラストスパート!

100座完登後は、200名山を目標に!

山行記録  59・鷲羽岳 60・水晶岳  その4

2011年08月28日 05時01分39秒 | 日本100名山  山行記録

2011年8月24日

 

鷲羽岳を後にして水晶岳に向かう。

気持ちの良い稜線散歩。

 

疲労はだいぶ溜まっているが素晴らしい天気と展望がスタミナ剤となって体を押してくれる。

 

黒部川を挟んで堂々とそびえる薬師岳。

100名山亡者は、ここも訪問しなくてはならない。

なにしろ東京からのアプローチが不便この上なく、なかなかプランニングしづらい山。

本来はその手前の日本最後の秘境・雲の平とセットでうろうろ散策をしたいところである。

ワリモ岳に登り返し、鷲羽岳を振り返る。

鷲羽岳と槍ヶ岳の2ショット。

 

ワリモ岳頂上の標柱があるがワリモ岳の山頂は縦走路より少し上。

 

きちっとピークハントしたいところであるが、もちろんパス。

気持ちはもはや水晶岳以外に何もなし。

 

ワリモ岳を越すと最後の目的地・水晶岳への稜線の全貌が姿を現す。

もう少しだ。

しかし、ずいぶん遠く見える。

 

 

ワリモ岳を越えてから下り。

ワリモ北分岐到着。

帰りにはここから黒部川方面に降りるコースをとることになる。

 

先を急ぐ。

 

素晴らしい稜線。

おそらく花の時期には素晴らしい花畑となるのではないか。

左端に見えるのが水晶岳の山頂。

 

 

水晶小屋到着。

もうほんの少し。

稜線上の登山道をひたすら水晶岳山頂を目指す。

山頂へ最後の急登。

 

そして

 

 

水晶岳山頂到着。

標高2986m。

午前11時54分。

 

ようやく水晶岳に到着。

遠かった。

 

 

山頂でお決まりのパチリ1枚。

自然に笑みがこぼれているようだ。

 

この先は赤牛岳~読売新道と続く。

もちろん、今日は戻るだけ。

もう、先はない。

 

ほっとする。

 

山頂での素晴らしい眺めをご覧あれ。

 

 

左奥の出っ張りは常念岳。東鎌尾根から槍ヶ岳~穂高岳。

手前の山並みの右奥は、さっき登頂してきた鷲羽岳。

鷲羽岳と水晶岳は標高差で60mくらいしか違わないが、鷲羽岳はずいぶん低く見える。

一番奥(中央)は笠ケ岳。

とんがっているため一瞬槍ヶ岳と間違えそう。

その手前が双六岳~丸山~三俣蓮華岳。

手前の低くて丸いピークが祖父山。

祖父山左の鞍部・岩苔乗越に向って下ることになる。

黒部川源流に下り三俣山荘へ登り返す。

長い巻道を双六へ抜けて・・・・とにかくあの笠ケ岳の下の新穂高温泉まで戻らなくてはならない。

 

遠い。遠い・遠い。

 

高天ヶ原を挟んで薬師岳が立派。

一番奥(中央)は常念岳。

その手前左側が大天井岳。右はじの槍ヶ岳に続くコースは表銀座縦走コース。

一番手前の稜線は野口五郎岳から続いている裏銀座縦走コース。

 

いつまでも見あきない大展望。

 

山頂動画 ↓ (ただし、酷い撮影。ばてていてカメラをゆっくり構える余裕などなかった。)

 

素晴らしい展望であるがいつまでも留まることはできない。

長い帰路が待っている。

 

下山開始。

 

 

水晶岳のいわれであろうか。

縦走路そばの岩にきらりと白く光る鉱物がある。

ご丁寧に水晶の採取を禁じた看板も。

下山路。

結構な岩場もあったようだ。

はーはーふーひーで登っている時は気付かなかった・・・・。

ワリモ北分岐から岩苔乗越に向けて下る。

正面は祖父山。

 

ここが岩苔乗越。その正面に薬師岳。

また登り返さなくてはならないの、遠慮もなくずんずん下る。

 

ああ、登り返しがいやだ。

 

 

花。

今は花どころではない。

戻り返しを考えながら下り続ける。

 

どこまで下ればいいんだ!

 

 

沢音が大きくなりやがて黒部川水源地標のあるところに到着。

水と言えば神様からの授かりもの。こんな標柱にもお賽銭が供えられている。

 

さあ、ここから三俣山荘に向けての登り返しだ。

 

 

三俣山荘に戻る。

なんとか挫けずに登ることができた。

 

そのころ天気が徐々に変わってきた。

左:槍ヶ岳はもう雲の中

右:巻道上部の丸山にもガスがかかり始めた。

 

急がなくては・・・・・。

 

 

三俣山荘から巻道の入口までは登り。

ここから下って登って下って登っての巻道。

ようやく双六小屋の上に到着。

双六岳。

登り返す時間はない。

というより、その気力・体力などまったく微塵もなかった。

 

 

双六小屋。

これから弓折乗越まで最後の登り返し。

ガスが気になる。

急げ・急げ・急げ。

弓折への登り返し途中、最後に振り返る。

見納めとなるだろう鷲羽岳。

 

素晴らしい展望だった。

ありがとう。

 

弓折の稜線から。

槍もここで見納めとなった。

 

 

弓折乗越から鏡平小屋へ一気に下る。

鏡池の向こう、穂高連峰が夕日に明るく染まり湧き上がる雲と相まって素晴らしい眺め。

残念ながら槍ヶ岳は雲の中で見えず、池に映る逆さ槍を収めることができなかった。

 

ここから最後の下山路、小池新道に入る。

途中から暗くなることは判っている。

ヘッドランプの乾電池を交換し、真っ暗な下山路に備える。

 

どんどん下る。

最後の下り。

 

 

小池新道の途中から完全に真っ暗。

しかし、左俣林道まで出ればもう安心。

後は広い林道を下って行けば間違いなく新穂高へ戻ることができる。

 

怖いので熊鈴をチンチン鳴らしながら林道を歩き続ける。

 

ヘッドランプの光を目がけて蛾が顔に向かって飛び込んでくる。

蛾の目が赤く光る。

手で振り払いながらの真っ暗な夜道。

 

遠くでは稲光が光る。

 

雨が降り出す前に帰りたい。

 

必死で歩きつづけ、ようやく下山することができた。

 

駐車場に戻ったのが21時19分。

0時半から21時19分までの大奮闘であった。

 

長い長い1日であった。

 

車に入るのとほぼ同時に激しい雨が降ってきた。

今日は天の神様の全面支援をいただいてのラッキーな山行であった。

 

 

今回のルート。下の地図をクリックしてください。

 

 

 

今回の感想。

 

 

山歩きとは何だろう。

景色を楽しむ。

自然に親しむ。

小屋での食事?

下山後のビール???

人それぞれいろいろある。

 

今回は目標を立てて、達成した喜びが全てであった。

もちろん素晴らしい大自然の景色を楽しんだことは間違いないが

達成感・充実感が今までの山行のなかで一番であった。

邪道と言われるかもしれないが・・・・。

(でも2度と同じコースの1dayはやらないと思う。)

 

■今回のコースタイムです。

00:30  新穂高温泉無料駐車場出発
00:38  登山指導センター
01:58  わさび平小屋
04:58  鏡平山荘
06:52  弓折乗越
06:57  双六小屋
08:54  三俣山荘
10:11  鷲羽岳
11:54  水晶岳
13:43  黒部川水源地標
15:03  三俣蓮華岳下の巻道分岐点
16:25  双六小屋
17:57  鏡平山荘
19:56  小池新道入口(左俣林道)
21:14  登山指導センター
21:19  駐車場帰着

 

■そして今回の費用です。

2550円 道路通行料・行き  八王子IC~松本IC 
1750円 道路通行料・帰り  松本IC~八王子IC
1350円 安房峠トンネル通行料(なぜか行き750円・帰り600円)
4300円 ガソリン代(走行距離514.2km。燃費17km/L・ガソリン145円/Lとして)
---------------------------------------------------------------------
9950円 合計(飲食費含まず)

 


日本百名山 第59座 北アルプス・橋場岳 第60座 水晶岳終わりました。

 

さてさて、次は、どこを目指そうか。

 

 

 

 

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山行記録  59・鷲羽岳 60・水晶岳  その3

2011年08月27日 06時44分53秒 | 日本100名山  山行記録

平成23年8月24日

 

とうとう鷲羽岳直下の三俣山荘まで来た。

 

 

三俣山荘の裏手に大きく聳える鷲羽岳。ここから最後のひと踏ん張りである。

 

しかし疲れた。

小屋のベンチに座ってゼリー飲料を飲み、水を補充する。

 

この景色が小屋のベンチからの眺め。

「う~~~ん。」

唸るしかない。

 

よしっ!行こう。

 

ひたすらのろのろと高度を稼ぐ。

「はー、はー」

きつい登りだ。

 

しばらく登ってから振り返る。

 

もう、山荘はずいぶん下に。

右から三俣蓮華岳・丸山・双六岳。

そして良く見ると丸山と双六岳の間にひょっこり笠ヶ岳が見える。

 

頂上まではもう一息だ。

 

一息・二息?・三息??・・・・・・

 

岩交じりの急な山道を進み、ようやく鷲羽岳の山頂が見えてきた。

 

実は、ずっと山頂と思っていたところをまわるとドンとこの景色が目に入った。

思わず「え~~~っ」とぼやいた。

ニセピークでがっかりすることは多いが、この時は本当に声が出てしまった。

鷲羽岳のニセピークはこの1つだけであったが。

眼下に青い水をたたえて鷲羽池。

 

その向こうは何回シャッターを押したことか・・・・また、槍ヶ岳。(もう、うんざりでしょう)

北鎌尾根の左側奥に見えるのは常念岳。

手前に見える硫黄尾根は崩壊が激しい。

 

そして

 

そして

 

 

ついに鷲羽岳山頂到着。

 

標高2924m。

午前10時10分。

出発してから10時間弱。

 

日本100名山の第59座目・鷲羽岳登頂!!!

 

ようやく第1目標の鷲羽岳山頂に立つことができた。

 

心から

「やった!嬉しい!!」

と思った。

 

どこもかしこも素晴らしい眺め。

山頂動画 ↓

 

ここまで来るともう後には引けない。

さっきまで鷲羽岳まで来たら、もう戻っても良いと思っていたのに

「行くしかないでしょ。」

変わり身の早いこと。

 

しかし、水晶岳に行く道にはワリモ岳がその道を遮っている。

 

「でかい!」

 

2888mの標高。

鷲羽岳より少々低いが障害物としては威圧感さえ感じる。

 

まず、あの山を越えて行かなくてはならない。

 

「いざ行かん!水晶岳へ!!!!」

 

 

<<<続く>>>

 

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山行記録  59・鷲羽岳 60・水晶岳  その2

2011年08月26日 06時52分12秒 | 日本100名山  山行記録

平成23年8月24日

北アルプスの鷲羽岳・水晶岳に行った。

 

鷲羽岳・水晶岳は、北アルプスでもさらに山深いところに位置し、100名山の中でも

難関(日数が必要)とされている。

しかし、ヤマレコで調べると日帰りの記録が多く報告されている。

皆18時間以内で達成している。

中にはトレランでとんでもなく早い人もいる。

 

 

実は、私は錆鉄人さんのファンで楽しくHPを拝見させていただいている。

そして私の山歩きは、相当に影響を受けている。

錆鉄人さんの日帰り難易度では鷲羽岳・水晶岳はAAAのランクとなっている。

AAAの基準とは

超難度の日帰り。

ほぼコースタイムの半分のスピード登山を10時間以上続けられる

脚力・体力・知的持久力が必要となります。

とある。

私にはコースタイムの半分のスピードは不可能。

知的持久力とは何のことか判らないがとにかく知的○○とくれば有るわけない。

しかし、コースタイムであれば長く歩くことはできると思っている。

歳とともに体力は落ち、このAAAに挑戦するのは今年しかないだろう・・・・。

このコースはコースタイムでほぼ24時間。

ここを22時間を目標にチャレンジする。

禿親父の大胆プロジェクトと言ってもいいだろう。

 

自分は1dayの山歩きを楽しんでいるつもりであるが、せっかく時間を作って

山に入るのだから日帰りでは勿体ないと言われることが多い。

そんな意見は聞こえない。なにしろ100名山亡者であるから・・・・

 

机上プランニングが始まった。

1.天気は絶対条件。雨では無理。午後の夕立はしかたがないが。

2.仮眠3時間は欲しい。
  と言うことは前夜9時に新穂高温泉の駐車場に到着すること。
  逆算すると東京~新穂高で5時間。
  自宅を出発するのが4時。
  なんやかやの準備時間を考え会社は2時に早退する。 
  下山後、車で3時間仮眠。東京に戻り、支度をして出社。その余力があること。

3.ヘッドライトとハンドライトを持つ。替え電池は必須。

4.水場は多いため、水持参の量は1.5リットルとする。
  行動食は、水分補給も含めすべてゼリー飲料(アミノバイタルスーパーゼリー等)

5.行動予定表を分刻みで作成。
  出発は0時ちょうど。
  コースタイム1時間に着き5分短縮。
   さらに休憩時間もコースタイム内でとる。
  予定通り進まなければ、敗退をする。
   例えば水晶岳を諦めるとか。

いろいろ考えてみたがやってみるしか結果は判らないであろう。

 

さて、24日水曜日。

前日の天気予報はばっちり晴れだった。

よし!計画を実行するぞ。

 

ところが、新穂高温泉の駐車場では雨が降り続いていた。

「天はまたまた我を見放されるのか・・・・。」

 

必ず晴れるはずだ。

そう信じていたが0時前には雨が上がらなかった。

今日は無理だ。

行けるとこまで行くことにしよう。

ぐずぐずしていたら出発が30分も遅れてしまった。

もう不可能かもしれない。

小降りになった雨は、再び降り出し左俣林道は雨具を着て歩くことになった。

 

 

深夜の登山センター。

ここで届を出す。

30分の遅れはあるものの、このころは、まだやる気があった。

 

 

笠新道の入口。

雨のため、ほぼ諦めたころ。

 

しかしその後雨が上がり、真っ暗なわさび平小屋前で雨具を脱ぐことができた。

時間も頑張れば計画の通りに戻せるかもしれない。

 

 

林道を離れ、鏡平に向かう小池新道に入る。

秩父沢にかかる橋。

沢音が大きい。

 

鏡平到着。

夜明け前の鏡池に映る槍・穂高連峰。

 

 

 鏡平山荘。

夜が明けてきた。

よし!いい天気になるぞ。

 

弓折岳に向かう。槍ヶ岳~穂高の稜線をバックにパチリ1枚。

 

 

 弓折中段を過ぎると登山道は山を巻くように上がる。

ちょこっと笠ケ岳の頭が顔をのぞかせた。

 

もうすぐ稜線到着。

弓折乗越。

とにかく素晴らしい展望だ。

どこから見ても一目でわかるキリリとした槍ヶ岳。

 

 

 稜線にある花見平。その向こうは双六岳。

そしてほんの少し、鷲羽岳が見える。

雷鳥の幼鳥が木道を散歩していた。

とことこ歩いてこちらに向かってくる。

雷鳥の大胆な行動に思わず道を譲った。

 「どうよ。この景色!」

一度は訪れてみたい北鎌尾根。

 行く手にはだんだんと大きく姿を現し始めた鷲羽岳。

双六小屋の背景はまんま鷲羽岳。

双六池付近から笠ケ岳を望む。中央の山の右側のでっぱり。

 双六小屋と双六岳

 

双六小屋からは少し登って、三俣蓮華に向かう巻道ルートに入る。

ここが分岐点。

 鷲羽岳にさえぎられていた水晶岳もだんだんと見えてきた。

あそこが今日の最終目的地だ。

のっぺっとした樅沢岳の上にちょこっと出ている槍の穂。

 

三俣蓮華への巻道はこんな景色を見ながら進む。

小さな沢をいくつも越えていき、水場には事欠かない。

またまた槍ヶ岳。

手前の草原にはオオバギボウシが黄色に色づき始めている。

一瞬黄色い花のお花畑かと思った。

三俣蓮華岳。

今日は立ち寄りません。

もとい。

立ち寄れません。

 

稜線縦走路に合流。帰りもこの分岐から巻道を戻ることになる。

隣は丸山。

聞いたことのない山名であるが三俣蓮華岳よりどっしりと見える。

 眼前に大きく立派な鷲羽岳がそびえる。

手前の赤い屋根・三俣山荘からの登り返しとなる。

ここまできて初めて鷲羽岳に登れると確信した。

 

「よしっ!行くぞ。」

 

本当は心の中に

「鷲羽岳さえ登れれば、水晶岳は行かなくても良い。」

という悪魔の囁きが聞こえていたのだが・・・・・。

 

 

<<<続く>>>

 

 

 

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山行記録  59・鷲羽岳 60・水晶岳  その1

2011年08月25日 14時48分35秒 | 日本100名山  山行記録

平成23年8月24日

 

北アルプスの鷲羽岳、そして水晶岳に行ってきた。

 

最近では、間ノ岳・鹿島槍ヶ岳と雨にたたられ展望とは無縁であったが

今回は、明け方こそ雨に降られたが、その後予報通りの天気となり

素晴らしい展望に恵まれた。

鷲羽岳山頂にて

水晶岳山頂標柱

 

<<<続く>>>

 

 

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山行記録  58・鹿島槍ヶ岳  その2

2011年08月19日 06時47分41秒 | 日本100名山  山行記録

平成23年8月17日

鹿島槍ヶ岳への道はまだ遠い。

 幻想的な布引山。

本当はただ天気が悪いだけ。

 

縦走路の途中にある布引山。

もちろん展望は全くなし。 

先の見えない縦走路が続く。

やっぱり今日の天気はダメか・・・・・。

時々、小雨がパラつきはじめた。

一歩一歩、山頂に近づくことを考えて登り続ける。

もう、天気はとうに諦めた。 

縦走路を振り返る。

これはこれで思い出深い山道となるのであろう。 

 

途中、登山道の真ん中で雷鳥が3羽。

砂浴びをしたり、追いかけたり遊んでいるようであった。

赤いアイシャドー?の雷鳥が雄。

砂浴びの動画↓

 

 山頂はまだか?

先の見える登山路も厳しいが、先の見えない登山路もまた厳しい。

何のことはない。

登山路はいつも厳しいのだ。

 

ようやく辿り着いた山頂 ↓

 

 

 

 鹿島槍ヶ岳・南峰。

良好2889m。

山頂標柱(道標)と三角点。

 

お決まりのパチリ1枚。(バックにあるのが山頂標柱)

もちろん展望など全くない。

それどころか雨脚が強くなって雨具をやむなく雨具を着込む。

 

ここから双耳峰の相方、北峰を目指す。

 

吊尾根縦走路は、下り始めは岩が濡れていて滑りやすい。

落石を起こさぬよう慎重に進む。

こんな岩場ででも精一杯花が咲き誇っている。 

 

そしてお花畑も。

ガスの中に雪田が見えた。

沢筋でもない山頂にまだこんなに残雪がある。

 

鹿島槍ヶ岳・北峰到着。

こんな山頂には誰もいない。

さらに雨脚が強くなる。

 

すぐにUターン。

   

吊尾根を戻り始める。

右はキレットへ下る分岐地点。 

  

南峰も素通り。

長い下山路の始まりである。

 

どんどん下る。 

 

雨も上がりほっとする。

ガス模様であることに変わりはないが・・・・。

 

途中、綿毛のチングルマを撮影。

雨やらガスでレンズが曇っていたため、軍手で一拭き。

周囲の曇りが取れずこのようなソフトフォーカスのような写真になった。

 

午前11時36分、冷池小屋テントサイトにはこの時間、さすがにテント設営者はいない。 

11時40分、小屋に到着。

あんパンとゼリー飲料を流し込む。

(まだレンズの曇りに気付かず撮影。)

 さあ、昼ごはんも食べたし下山だ。

しかし、目の前にはこれから登り返さなくてはならない爺ケ岳がそびえる。

ぞっとするほど立派に見える。

冷乗越の少し先。

鹿島槍ヶ岳を振り返るがこちらのガスはまだ晴れない。

 

雲の中の鹿島槍ヶ岳。

右は爺ケ岳に突き上げる棒小屋沢。

この沢は、十字峡で黒部渓谷に合流する。

その向こうには剣岳が聳えているはずであるが・・・・。

天気はだいぶ回復してきた。

もう、雨の心配はない。

 

帰りは、爺ケ岳山頂は何の未練もなく巻こう。

 

 

 種池小屋が近づいてきた。

そして、扇沢の大駐車所も見えてきた。

1時24分。

爺ケ岳に向かう大勢の団体登山者。

荷物があるところをみると今日は冷池山荘泊りか。

 

未練たらしく最後に鹿島槍ヶ岳方面を眺める。

やっぱり今日はその姿を見せてくれなかった。

 

もうすぐ種池小屋。

大きな荷物を背負った登山者が走るように追い越して下山していく。

あの荷物であのスピード。

うーんと唸るしかない。

 

で、振り返って爺ケ岳もこれで見納め。

 

 

種池小屋前のお花畑。

ここは、綿毛のチングルマが大群生している。

花の時期であれば真っ白になるのではないだろうか。

 

朝は、ぼんやりとしか見えなかった種池小屋。

眺めは素晴らしく良さそう。

一度、ゆっくりと小屋泊りで訪れてみたい。

もちろん、天気の良い時に。

 

水平道。

そしてがれ場。

朝は暗くてよくわからなかったが、結構斜面は切れ込んでいた。

 

暑くなってきた。

今頃、お日様が出てきても遅いんだよ!

 

向いは岩小屋沢。

 

扇沢がだいぶ近づいてきた。

ケルンを過ぎればもうゴールは近い。

 

遠かった鹿島槍ヶ岳からようやく下山。

予定より少々早く、明るいうちに下山できた。

 

今日は、クーラーボックスを持参。

中には冷やしたノンアルコールビール。

下山のご褒美にと準備していたが「キリンフリー」は期待していたほどではなかった。

 

こんどはサントリーのオールフリーを試してみよう。

 

今日のコース。下の地図をクリックして下さい。

 

 

今回の感想。

 

絶対に自信のあった天気に裏切られた感じ。

前回の間ノ岳を引きずってしまったのか・・・・。

 

行程は概ね計画通りで順調であった。

自分としてはきつい山であっただけに予定通り歩くことができたので満足。

 

帰りの高速道路渋滞には参った。

お盆明けの平日なのに小仏峠から20kmの渋滞とは・・・・。

 

 

 

■今回のコースタイムです。

02:28  柏原新道登山口
03:27  ケルン
05:31  種池山荘
06:35  爺ケ岳(中峰)
07:10  冷乗越
08:23  布引山
09:10  鹿島槍南峰
09:50  鹿島槍北峰
10:26  鹿島槍南峰
11:43  冷池小屋
13:44  種池小屋
15:06  ケルン
15:44  出発地点帰着

■そして今回の費用です。

2500円 道路通行料・行き  八王子IC~豊科IC 
2500円 道路通行料・帰り  豊科IC~八王子IC
4100円 ガソリン代(走行距離480.3km。燃費17km/L・ガソリン145円/Lとして)
---------------------------------------------------------------------
9100円 合計(飲食費含まず)


日本百名山 第58座 北アルプス・鹿島槍ヶ岳 終わりました。

 

さてさて、次は、どこを目指そうか。

 

 

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山行記録  58・鹿島槍ヶ岳  その1

2011年08月18日 13時48分20秒 | 日本100名山  山行記録

平成23年8月17日

北アルプスの鹿島槍ヶ岳に行く。

17日の天気予報は晴。



前回訪れた南アルプスの間ノ岳では、雨に降られ散々であった。

この時は、午前中は曇りで午後から崩れる予報であったが、雨が早まったようであった。

 


今度は、山頂から素晴らしい眺めを楽しめるはず・・・・・。

 


鹿島槍ヶ岳へは大谷原から赤岩尾根を詰めるコースと扇沢から柏原新道の2コースがある。

その他は、五竜岳からキレットを越えてくる縦走コース。こちらは日帰りではちょっと厳しい。

自分の足では、早朝に出発しないと日帰りができないので、道の整備されている柏原新道から

爺ケ岳を経由して鹿島槍ヶ岳山頂を目指すコースとする。

このルートであれば早朝の暗いうちから歩きはじめてもルートに困ることはないだろう。

 

 

17日の0時位に登山口下の駐車場到着。

さすがに夏休みとあって、駐車場の空きスペースは少ないが問題なく駐車できた。

3時には出発したいと思って目覚ましを2時にセット(トイレ往復に30分もかかるので)して仮眠。

 


予定より早く(何のことはない。トイレを催さなかっただけ)準備でき2時28分に登山者カード投函。

暗い登山道を歩きはじめる。 

 

登山口すぐ下の道路沿いの駐車スペース。

たくさん駐車していた。

 

 

ここが登山道入り口。

登山者カードを投函。

暗い道では熊が怖いので、鈴をセット。

ヘッドランプの他に、手にもう一つライトを持って歩きはじめる。

しかし、登りでは鈴の鳴りが弱い。

物音がするとびくっとする。小心者め!

 

登山道は良く手入れが行き届いている。

途中のケルン。

その他、道の案内板がしっかりしており暗くともなんの不安もない。

 

満月に近い月。

明け方近くにはぼんやりと景色が見えるようになってきた。

今日は良い天気だぞ。そう確信したのであったが・・・・・・。

 

種池山荘到着。

ご覧の通り、ガスがかかっている。

水1リットル150円で販売。生ビールの看板も気になる。

 

爺ケ岳への道。

はっきりしない天気。

爺が岳に向かい、先を行く登山者。

一瞬であるが、朝日にご対面かと喜ぶが、これっきり後は・・・・・・。

 

爺ケ岳の南峰到着。

先着の登山者が数組いて、中にはシャッターチャンスを待っている人も。

でもきっとダメだったんだろうな。

 

こちらは爺ケ岳主峰の中峰。

先を進む登山者は、皆、このピークを巻いて進んでいる。

こちらには誰もいない。

景色もない。

一応、ピークでのお決まりの1枚をパチリ。

疲れも少々出てきて、にっこり笑ったつもりが・・・・・。

これじゃ、説教たれのくそじじいだろうが。

登山道に合流して、爺ケ岳南峰を振り返る。

こちらが冷乗越へ向かう登山道。

目的の鹿島槍ヶ岳は、きっとあの雲の中。

まだ、天気の回復を期待している。

きっとガスが晴れるはずだ。

冷池小屋が見えてきた。

稜線東側は、大きく崩壊していて、きっと100年後には小屋の位置も後退するかもしれないな。

 

冷乗越に到着。

降りてきた爺が岳方面を振り返る。

 

冷池小屋。

小屋のそばには池がある。

これが冷池か?

見た目、冷たいというより淀んだ水という感じ。

小屋の少し上にあるテントサイト。

爺ケ岳が見える。

右から南峰・中峰・北峰。

こちらには岩小屋沢山。

稜線の途中には種池小屋が見える。(目を凝らさないと判りませんが。)

冷池小屋と爺ケ岳への稜線。

 

鹿島槍ヶ岳への縦走ルートにはところどころお花畑が広がる。

これまた神秘的な池があったが、淀んだ水ではやっぱり手を入れる気にはならない。

まだ、先は遠い。

鹿島槍ヶ岳の前衛・布引山がちょこっと顔を出した。

さあ、鹿島槍ヶ岳を目指すぞ。

 

 

<<<その2へ続く>>>

 

 

 

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山行計画・第58座

2011年08月13日 13時15分28秒 | 山行計画

8月の山行計画

お盆過ぎの8月、まだまだ暑いでしょう。
北アルプスに行こうと思います。

鹿島槍ヶ岳、標高2,889m。
北槍・南槍の2峰からなる双耳峰。

次回は鹿島槍ヶ岳を目指します。
ちょっと長丁場なので頑張らねばなりません。
早朝に出発できれば明るいうちに当日の内に下山可能。
問題は、早朝の時間。
午前3時に出発できれば日帰りが可能でしょう。
柏原新道経由で往復15時間位の道のり。

体力・登坂力・スピードのないない尽くしの私の場合、
ひたすら歩き続けることが登頂のポイントです。
そして天候。   
この時期、昼過ぎには夕立がある可能性が高く、
夕立の前には下山路を下っていなくてはならない。
この天気が味方してくれれば良いのですが。

第58座の登頂となるか?

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富士見パノラマリゾートで惨劇??

2011年08月08日 16時03分12秒 | 雑記

23年8月7日

クラブ仲間とともに富士見パノラマリゾートでマウンテンバイク。

 

夏はロープウェイ利用で入笠山のハイキングとマウンテンバイクが楽しめる。

冬はもちろんスキー。

 

 

総勢12名の大所帯。

パティオタープ2張で日除。

テーブルを囲んで、わいわいがやがやとおしゃべりと飲食を楽しむ。

 

午後、落雷でロープウェイが止まる。

 

ほどなく、テントサイト(実は駐車場だが)でもごろごろ・ぴかぴかと雷鳴。

土砂降りの雨。

雷退避のため車に逃げ込む。

 

突風が吹いた。

祭りの後。

惨劇。

タープ2張りは全損。

 

もしも山歩きでこんな目にあったらと考えるとぞっとした。

 

 

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大樺沢~八本歯のコル~北岳山荘の花

2011年08月05日 16時10分20秒 | 雑記

雨の間ノ岳

展望は全く駄目だったのでせめて花だけでも・・・・・。

 

大樺沢~八本歯のコル~トラバース道経由・北岳山荘で見かけた花。

とくにトラバース道の花畑は見事の一言。

 

ホタルブクロ

トリカブト

 レイジンソウ

 オニシモツケ

 センジュガンピ

 タカネグンナイフウロ

 キタダケキンポウゲ?

キンロバイ?

ミヤマキンバイ???

とにかく黄色い花の大群生

シコタンソウ?

ミネウスユキソウ

イブキジャコウソウ

イワベンケイ

 ミヤマムラサキ

ミヤマミミナグサ?

ミヤマダイコンソウ??? 

 イワギキョウ

 タカネコウリンカ

 タカネツメクサ

 タカネヤハズハハコ 

ハクサンイチゲ

 

※花の名前はすべて確証がありません。ど素人ですからご勘弁のほどを。

 

たくさんの花が咲いていたが、白い花・キタダケソウを探していました。

判らなかった。

 

 

これで天気が良かったらもう言うことなしだったんですが。

 

 

 

 

  

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山行記録  57・間ノ岳

2011年08月04日 18時57分36秒 | 日本100名山  山行記録

平成23年8月3日

先週の仙丈ケ岳に続いて南アルプス・間ノ岳に行った。

 

間ノ岳は、昨年に敗退山行をしているところである。

間ノ岳を目指したが、途中の中白根山で引き返した。

帰りのバスに間に合いそうもなく、途中敗退をしたのであった。

 

今は登山の最盛期。この季節、広河原の最終バスは17:15芦安行きが運行されており

このバスを利用すれば日帰りが可能である。

そして念のため、万一、最終に乗り遅れたことを考え、車を夜叉神峠に駐車する。

ここに駐車しておけば、林道を3時間ほど頑張って歩けば戻れるから・・・・・。

(そんなことにならないように頑張るつもりであるが)


天気予報は、だんだん悪くなってきたが、曇りの予報。あわよくば、北岳にも立ち寄ってみるかな。

でも、後でそんな甘い考えはぶっ飛んだんだけど・・・・・。

 

  

夜叉神峠5:30発のバスに乗車する。さあ、

頑張るぞ!

まだまだ元気。

 

6時10分過ぎ、広河原到着。

広河原インフォメーションセンター前から見える北岳。

よし、今日は天気はばっちりだ。

やる気満々。

 

つり橋を渡って、登山道に入る。

間ノ岳は、最短コースである八本歯のコルからトラバース道を通って目指す。

帰りの駄賃に北岳にも寄って・・・・

まだまだ幻想を抱いている。

登ってきた大樺沢を振り返ると正面に甲斐駒ケ岳が。

天気は良さそうだ。

進行方向正面の八本場のコルはガスがかかっているが、すっきりとあがるだろう。

北岳バットレスももう少しではっきり見えるはずだ。

雪渓にはまだまだ雪が残っている。

早くガスが晴れないかな。

 

しかし、一向に天気は良くならない。

八本歯のコル下のはしご場は、まるで雲の中を目指しているように見える。

やっとこさコル到着。

もっと楽に登れると思っていたがやっぱりきつかった。

帰りの駄賃はきっと無理だな。

甘い期待はなくなり、そろそろ現実が見えてきた。

やる気指数はすでに50%を切った。

 

トラバース道は花の宝庫。

このトラバース道はお花畑のど真ん中を通って行くような道。

展望はガスのためまったくダメだが、足元のお花は素晴らしい。

「見事!」の一言。

花を眺めていたら限りない。

時間もない。

 

ガスは全く消えない。

北岳山荘を過ぎ、間ノ岳の稜線に入ると雨が降り出してきた。

 

なんてこった。


◆ここで雨具の話(1)

 先日の仙丈ケ岳の時の思った雨が降ったりやんだりでの雨具の準備が面倒で、

かといって着ていれば暑いし、どうしたもんかと思った。

そうだ!以前衝動買いしたポンチョが良さそうだ。

軽いし、ザックまで被れて着脱容易の雨具だし。

 

こんなことで、今回の山行には雨具としてポンチョを持参した。

持参はしたが、使いたくない。

しかし、3000mの稜線だし雨を無視するわけにはいかず、いやいやポンチョをはおる。

 

それでも最初のうちは「なかなか良いかも。」などと感じたのだが。

 

雨の中、ゆっくりしている時間はない。

前回訪れた中白根山はさっさとパス。

 

雨の稜線。

晴れていればきっと素晴らしい展望なのであろう。

なんにも見えない。

目指す間ノ岳も見えない。

雨がポンチョをたたく。

 

この稜線で、若い男性2人組のパーティとトレイルランナーに抜かされる。

このランナーは本当に走っていた。

凄い。

その後、見てないので農鳥岳に向かったのか仙塩尾根に向かったのか、とにかく凄い。

 

 

 

ようやくと山頂到着。

誰もいない日本第4位の高峰。

でも感激など全くなし。

雨の山頂。

展望の一かけも見えない。

お決まりのパチリ1枚。

 

何にも見えない山頂動画↓

 

そうそうに下山開始。

帰りの終バスの時間が気になる。

だいたい予定通りで歩いているのだが終バス17:15の15分前到着の予定で余裕がない。

天気とともに体力も気力も減少。

もっとも天気が良かったとしても、やっぱり体力はそろそろ尽きるころだろうけど・・・・。


やる気指数はすでに0以下になってしまった。

 

帰ってから写真を見ても、いったいどこを撮ったのかさっぱり解らない。

登山道は道票がなく、ペンキ印が頼りである。

途中、踏跡のようなところに入り込んだが急なザレた下りでこりゃおかしいと気付き戻る。

展望が利かないと、こんな単純な稜線でも注意しなくてはならない事もある。

 

 

 

雨は止まない。

 

北岳山荘の軒下で一休み。

 

既に雨と疲労で気力が失せている。

ここまで計画通りの時間であるが、終バスまでの時間がないことには変わりない。

この時点で帰りの駄賃・北岳はとっくに諦め、それより予定通り下れるか心配になってきた。

 

ない気力を振り絞って帰路に向かう。

トラバース道のお花は目に入らない。

少しの登り返しでぐったり。

 

 

吊尾根経由の北岳への分岐。

ここからは下るだけだ。

でもその下りが楽ではない。

しかも着ているポンチョのせいで下りはしごの足元が見えない。

裾を咥えてみたり見たりするが、濡れて滑りやすい梯子の下りでは危険この上なかった。

 

◆雨具の話(2)

衝動買いしたポンチョの感想。

着脱容易。

雨具ズボンを用意していたが使用しなかった。帰りにはひざ下がずぶぬれ。

風が通って涼しいと思っていたが、思いのほか暑かった。

最重要欠点。足元が見えない。危なくて使えない。

このポンチョは軽いハイキングの携行品と考えるべし。

 

やっとのことで八本歯のコル到着。

14:42。

予定より10分少々遅れている。

17:15の終バスまで約2時間半。

急がなくては。

しかし、ここからはもっと下りの梯子が続く。

 

もう、うんざり。

 

 

長い長い下り。

雨は止まない。

でも、時間には間に合いそう。

少し気持ちが楽になった。

 

 

広河原山荘到着。

生ビールののぼりが出ているが、まったく飲む気にならない。

(カメラのレンズは雨で曇っている。)

最後のつり橋を渡って時間に戻ることができた。

 

朝に見えた山はもちろん見えない。

インフォメーションセンターで5時10分前に乗り合いタクシーが出るとのことで乗車することに。

ここを歩いてでも帰ろうと思っていた自分はいったいどこに行ってしまったのだろう。


夜叉神から甲府に向かう途中、激しい雨が降った。

山であんな豪雨にあたらず助かった。

雨の間ノ岳。

厳しかった。

 

今回の感想。

昨年のリベンジどころか、返り打ちにあった感じ。

なんとか間ノ岳の山頂を踏むことができたが、つらい山行であったことしか頭に残っていなかった。

もうご免こうむりたい。

 

 

■今回のコースタイムです。

06:17  広河原インフォメーションセンター出発
09:41  八本歯のコル
10:46  北岳山荘
12:22  間ノ岳山頂
13:39  北岳山荘
14:42  八本歯のコル
16:50  広河原帰着

■そして今回の費用です。

1000円 道路通行料・行き  八王子IC~甲府昭和IC 
1000円 道路通行料・帰り  甲府昭和IC~八王子IC
2020円 夜叉神峠安~広河原往復(バス代920円、乗り合いタクシー1100円)
2100円 ガソリン代(走行距離249km。燃費17km/L・ガソリン145円/Lとして)
---------------------------------------------------------------------
6120円 合計(飲食費含まず)


日本百名山 第57座 南アルプス・間ノ岳 終わりました。

 

さてさて、次は、どこを目指そうか。

 

  

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