ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2011.2.15  産まれてくる命と散りゆく命と・・・

2011-02-15 20:38:13 | 日記
 先日マッサージに出かけた時のこと。
 先月伺った時、店長さんのお腹がびっくりするほど大きくなっていた。もともと細身で華奢な方だったが、私が秋口からナベルビンの副作用の関係でずっとご無沙汰してしまったので、数か月ぶりにお会いしたということもあるけれど、とても突然の感じがあり、驚いた。「来月伺う時は、もう産休ですか。」と聞くと、「ぎりぎり入っているかどうかですね。」とのお答え。予定日は3月末だとのことだった。
 そして、先日は受付に姿がなかったので、担当の方に訊くと、もう産休に入られたそうだ。

 「彼女もいろいろ辛いんですよ。」と担当さんがおっしゃった。お父様が末期の肺がんでホスピスに入っていらっしゃるそうだ。なんとか孫の誕生が励みになって、春までもってくれれば対面させたいけれど、と。身重の身で仕事をしつつ介護をしているそうだ。この後無事出産して、お父様とも対面出来れば何よりだけれど、新生児を抱えての介護生活はそれこそ大変になるだろう。

 担当さんには、かれこれ10年以上お世話になっているのだが、その彼女も去年ご主人のお父様が亡くなり、小学生と幼稚園児を抱えながら、義理のお母様の透析に週3回付き添っているという。

 皆が皆、小さな肩で実にいろいろ背負っている。本当に生きていくことは辛いことだな、と思う。接客業だから“顔で笑って心で泣いて”ということは想像以上に多いのだろう。そんなそぶりは欠片も見せないのだからさすがにプロだと納得する。

 そう考えれば私など、まだまだだ、と思う。父は先日書いたとおり、自力で要介護3を脱して要介護1になり、母と2人で自宅で頑張ってくれている。義母は義妹宅にいるけれど、100歳まで太鼓判を押されている元気印。
 御蔭様で自分の生活と治療に専念しつつ、介護からは解放されているのだから。逆にこちらが先に介護される身にならないことを念じつつ、明日もしっかり治療に行かなくては、と思う。

 今朝は、雪は止んでいたものの路面の凍結がとても怖かった。特に日陰は積もった雪がしっかりアイスバーンになっていた。息子には長靴を履くように玄関に出しておいたが、それはそれは思春期のええかっこしいだから、無視していつもの革靴を履いていった。案の定、駅前のタイルで見事にすってんころりんしたようだ。入試では滑らなかったけれど、翌日それで骨でも折ったら洒落にならないではないか。

 職場に着くと、昨夜遅くプチ虹のサロンのKさんから、携帯電話にお祝いのメールが入っていたのに気づいた。本当に心のこもった言葉が胸に染み渡る嬉しいものだった。まだまだしぶとく細く長く頑張っていこう、と改めて心に誓った。

 昨日は、帰宅した私がコース合格をメールで知らせたので、夫があわててケーキを買ってきてくれたが、私は何も用意してやれなかった。
 今日は昼休みに駅前まで遠征して、お祝いのチョコレートプレートに「おめでとう! ○○(息子の名前)○○(コースの名前)合格」と書いてもらってホールケーキを買ってきた。誕生日でもないのにキャンドルまでつけてもらって。帰り道、ケーキをひっくり返しては大変・・・と、滑ったりこけたりしないようにへっぴり腰で慎重に歩いて帰宅した。

 夕食は、朝のうちにあらかた用意したものと、帰宅後ささっと作ったいつものとおりの地味なものだったけれど、食後、プレート付きのケーキを出すと、やはり嬉しかったようで目を輝かせてしっかり写真に納まってくれた。

 それにしてもこう毎日ケーキ三昧では、メタボ注意報の夫は、今や警報が発令しそうな勢いだ。
コメント (3)
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