ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2011.2.19 30年前にタイムスリップ・・・「つぼみの会」実現

2011-02-19 18:38:27 | 日記
 先月、年賀状のやりとりが一段落した頃、予備校時代の友人から「逢えないかな」の電話連絡が入ったことはこのブログでも書いた。お互いに今も年賀状をやり取りしているメンバーと連絡を取り合ったところ、フルメンバーとはいわないまでも、なんと6人と連絡がついた。150人から200人ほどのクラスで女子は10人もいなかったから、殆ど顔見知りであったのだ。早速、では・・・、とまた幹事役を引き受けてしまうところが我ながらお調子者である。前に「プチ虹のサロン」で行ったことのあるフレンチのお店を予約した。久しぶりなので静かにゆっくり話せたらいいよね、ということで。実際、なんと4時間近くがあっという間に経過した。

 そういえば、こうして皆で集まるときにはいつもカメラを持って写真を撮り、その写真を焼き増しして配るのは私の役目だった。(今ではデジカメで撮影しPCに送付するのだから、これも時代は変わった、ということなのだけれど・・・もちろん、今日も持参した。携帯だけでなくPCのメールアドレスも交換し、これからは連絡が取り易いね、と言いつつ。)それで、私の結婚式の披露宴の時に、同じテーブルに座った友人たちは「あれ、今日はカメラないね、●●(私のニックネーム)どうしたんだろう・・・」とあたりを見回したそうだ。そりゃそうだ、私が高砂席に座っていたのだから・・・。

 電話をもらった彼女は、高3女子の受験生を筆頭に小学生までの三女一男の4児の母だし、そのほか2人もそれぞれ二男、一男一女の2児の母。一人っ子男子は我が家ともう一人。そして二男の母と一人っ子男子の母は大学受験生の母。一人はDINKSでご主人と会社を経営しているという。忙しい中、こうしてなんとか再会が果たせたことに感謝である。またはずみがついて次回が近々実現するかもしれないな、と思ったら、3ヵ月後に私の勤め先の大学内のレストランで開催することまで一気に決まってしまった。

 それにしても恥ずかしながら白状すると、この会の名称はタイトルのとおり「つぼみの会」という。
 50歳目前のいわゆる妙齢の女性たちが集って「つぼみの会」もないものだが、彼女たちと出会った当時は、誰も皆18歳ないしは19歳だった。苦節一年、ようやく大学進学を果たし、「私たち、まだ“つぼみ”だけれど、これからはそれぞれ大きく花開くわよ。」という気概があっての前向きなネーミングだったと思う。

 わずか1年のつきあいだったのに、大学時代も結構頻繁に会っていた。この会のメンバーから一番最初に結婚式に呼ばれたのは、働き始めて2年目だったと思う。その後5,6年目くらいにバタバタと結婚式が続いた。
 年賀状に赤ちゃんの写真が印刷されたものが舞い込むようになり、お互い仕事や子育てで忙しくなり、以来、集うことはできなくなっていた。それがもう、当時の自分たちと同い年の予備校生なり高3生の子どもがいる、というのだから時の流れはなんと早いことだろう。

 すっかり30年前にタイムスリップし、事前確認の調整メールのやりとりも、当時の愛称になっていた。再会を果たし、お互いに「本当に全然変わっていないね~」と驚きつつも、良く見れば、これまでの人生お互いいろいろなものを背負ってきた四半世紀近い歴史が、顔に滲み出ているのかもしれない。

 女の子のくせに(と、当時はまだ言われた。)予備校に通ったことは、現役で進学した人たちから見れば遠回りの1年だったと思われるかもしれない。けれど、高校時代とは全く別の、大学進学という同じ目的のために全国から集ってきたメンバーとひたすら勉強に明け暮れながらも、当然ながら青春の悩みも抱え、お互い切磋琢磨しあった経験は、私にとって大きな宝物だったのだ、と今、改めて大切に思っている。

 うち1人とは、同じ最寄り駅である。近くに住みながら殆ど会うことがなかったが、今日は駅までご主人が迎えに来ていて、ついでに私も家まで送って頂いた。このご夫妻とは大学時代同じ学部に通った仲でもある。「相変わらずラブラブなのね。」と冷やかしつつ次回の再会を約束して別れた。
コメント (2)
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