ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2013.6.14 眠らなくていいのですか?

2013-06-14 21:25:51 | 日記
 自分が所属する組織の施策について一介の職員がとやかく言うのもどうかと思うけれど、あえて書いておきたい。
 昨日、“都心部における深夜時間帯の交通利便性の向上を図り、国際都市東京の魅力や都市力を高めるなど、東京の発展に貢献するため、試験的な取組として、都営バスの終夜運行を実施する”ことを発表したとのこと。
 今、どうしてそんな必要があるのだろう。

 お盆もお正月もない24時間のコンビニ営業、スーパーの深夜営業、深夜の長距離バス・・・、それに加えてこれである。これ以上皆が夜眠らなくなっていいの?と思う。
 追い求めているのは便利さとは違うものなのではないだろうか。
 医療関係者等が夜勤を重ねると体調を崩すというのは周知の事実だ。そういう勤務を増やすことが果たしてどうなのか、と思う。
 現に深夜の長距離バス運行では大きな事故があって、その規制が厳しくなったばかり。
 一晩中遊べる街が果たして本当に魅力ある街なのか。それがオリンピック招致に繋がるのか。睡眠不足が大敵な私には、どうやっても納得出来ないなあ、と思う。

 先日、NHKテレビの特集番組「病の起源」を見た。
 現代人が苦しめられている「がん」も「脳卒中」も皆、皮肉なことに人類の進化の過程で埋め込まれた “負の宿命”とも言うべき「病の種」が原因ということだった。
 電気が発明され、太陽が沈んでも眠らなくなったことが大きな要因になっていた。
 もちろん、今更太古の昔のご先祖様たちのように、太陽が昇ったら起きて、太陽が沈んだら寝て・・・という原始的な生活に戻すことが非現実的なことは言うまでもない。
 けれど、2年3カ月前の東日本大震災後、節電を実施して、夜間の明るすぎた照明から少し暗くなった街に慣れたのではなかったか。
 人間が生きていく上で睡眠は必須のもの。夜、体を休めるべき時間に良質な睡眠を取ることが、健康な体を維持する為にどれほど必要なことか、異を唱える方はいないのではないか。
 企業にとっては、帰宅の手段である交通機関が終夜運行されることになれば、深夜勤務を強いるに躊躇いはなくなるであろう。その結果、肉体的にも精神的にもズタズタになって過労等で倒れる、という情景が目に浮かぶ。
 結局、ここでも弱い者に皺寄せがいく、という構図が見えてくる。
 深夜勤務を支えるにはその家族、周辺の人たちも否が応でも巻き込む。
 試行してみてやっぱりあまり意味がありませんでしたので中止します、となればいいのだろうけれど、果たしてどうなのだろう。
 それまで大いに苦しむ人が出なければ良いが・・・・。
 利用されるお客様たちは勿論、運行に携わる職員や関係者の健康への影響をも思い、ついつい考え込んでしまう。

 予防出来る病気は皆で防ごうよ、こそ目指すべきところではないのだろうか。

 ようやく金曜日。今週は長かった。西日本以降では厳しい真夏日が続いているようだし、沖縄は早くも梅雨明けとのことだが、こちらはずっと雨続きだった。今日は朝から降り続いていた雨が一旦止んで、昼に薄日が差した。しつこい胸痛、頭痛、突然の胃痛に苦しめられた1週間がようやく終わる。
 明日、明後日の休日はお楽しみもメンテも控えている。
コメント (4)
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