大雪の空

46歳から始めて嵌ってしまった山歩きの記録と野球などの雑記帳。時々帰郷中の島暮らしの日常。

丹沢・塔の岳(寄~ユーシン~表尾根) 1994年9月

2010年07月11日 | 丹沢
今は休業中のユーシンロッジに寝て塔の岳から表尾根でヤビツに出た。
老夫婦でやっていたがどうしているだろうか。
営業を再開してももう代替わりだろう。

1994年9月10-11日(小屋、1泊2日)(単独)

1.初日 寄から雨山峠を越えてユーシンロッジまで
  13:30-16:05雨山峠-17:00

  雨山峠直前の30分程は涸れた沢を歩くのでちょっと分かりづらい所もある。
  寄から寄コシバ沢出合までは沢沿いの道で涼しい。
  峠からの道も沢沿いで桟道も出てきてすずしいのが良い。
  但しこのコースは殆ど人が歩いておらず、単独行には不向き。
  峠までは4組5人、峠からは全く会わなかった。
  着いたロッジでは渓流釣りの遭難騒ぎで人が大勢いたが、結局収容までに
  6時間もかかった。
  要注意!!事前にコースを書いたら変更せぬようにする事。

2.二日目 塔を越えてヤビツへ
  7:40-8:07熊木沢出合-8:40尊仏の土平-10:10水場-10:50塔の岳
  11:30-13:25三の塔-15:15ヤビツ峠-16:25蓑毛

  尊仏の土平は涸れた沢を対岸へ渡る。ここからの40分間は相当な急登でシンドかった。
  塔の岳下の水場はキレイで結構旨かった。
  登山道整備の人達がカンビールをたらふく冷やしていた。
  途中では蛭が岳を正面に見る所もあり、ブナの大木もあったし、降りに使えば楽しめるかも。
  今回は食料が足らず、また水も少なすぎた。30度以上の暑い日は最低2Lは必要。
  おまけに途中でガス欠状態となり、脚が重くなってしまった。
  三の塔で食べたリンゴ半個の美味しさに感動!
  リンゴ、ミカン、レモン等を必ず持参し、かつビーフジャーキーも入れるべし。


丹沢のなかでは案外と歩かれていない静かな道だ。殆どが表丹沢で遊ぶから寄からのルートは
静かなもんだ。
しかし雨山峠や鍋割峠周辺では道迷い遭難で死亡事故が発生しているから注意すべし。
ユーシンロッジは2回使ったが結構良かった。かわいい風呂もあった。
再開したらここに泊って臼が岳に上がり、檜洞へ抜けてみたい。
食料が足らずにひどい目に会ったが、最後のリンゴ半分は今までの人生で最高の食事だった。
とにかく皮は当然として種もへたも全て食べてしまった。
空腹は最高のシェフだが、食料を切らすとは最低だった。
水物を持参しようとは、若かったので重荷は苦にならなかったらしい。
そういえばこの当時は20KGも平気だったが、今では13KGがリミットなんだから情けない。
遭難騒ぎといえば時々入下山口に遭難者のチラシが貼ってある。そこに「丹沢方面に行ってくる」と
言って出かけた、などと書いてあって呆れることがある。
自分の歩くコース位キチンと書いておかないと万一の時に困るだろう。
捜索に手間取って助かるのも助からないし、捜す人達も迷惑極まりない。
もう十数年山遊びをしているが必ず歩くル-トを書いている。
遺体が出てこないと家族も困るし保険金も下りないじゃないか。
今は携帯が通じるところでは要所要所で「今○○を通過」とメールを入れている。
そうすれば捜索の範囲が狭まって、見つかる可能性が極端に上がるだろう。
まあそんなことの無いように充分注意して歩くことにしよう、遊びで死ぬなんて最低だから。
コメント
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