音楽の喜び フルートとともに

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ありがとう

2009-03-04 20:56:15 | 子ども

虐待防止法は、子どもに関る公的機関の大人たちに虐待を予防する責務がある。研修を義務付け、早期の発見、通告。連携の責任があるとしています。そしてそれは、あらゆる守秘義務に優先する。とうたっています。

学校は憲法を教える場所。教育とは、教え育てるところ。学術とは言葉による真理の探求。理性と知性による情報の交換の積み重ねの上に築かれてきたと思います。

現実の社会で赦されているからという理由で、子どもを叩いたり脅したりしてコントロールすることは世間が赦しても、教育現場にいるもの自身が赦しあうなどということは、あってはならないことだと思います。

といっても、自分達がやってきた方法、誰からも指導を受けたりしない方法を、自分のこうありたいと言う意志だけで変えるのは大変なことです。
私はたった一人になっても、子どもを殴ったり怒鳴ったりしないという信念をもっているけれど、仲間からの受容がないのは、結構つらいこともあります。

それでも理解して「私も絶対に暴力を奮わない。」といってくれる人も二人います。私も入れて8人中3人。これは、すごい事だと思います。教育現場であるからかも知れません。いろいろあって変わってきた人もいます。私が友達になる人は、似たもの同士なので、これが世間一般の常識だと思ってしまいがちですが、私も、これまでいろいろな現場で、現実ではなかなか難しいことがあるということは理解してきました。

子どもは、日々変化して行きます。私と子ども達の関係は確実に変化しています。
でも、私がまだまだ理解できていないこと、信頼が培われていないところもあります。そういうところからは、ルールがほころびていってしまいます。もっとしっかりと子どもと向き合って行きたいと思います。

担当した2年生の男の子、今日は一度も殴ったり蹴ったりしませんでした。ルール違反が少しあったけれど、友達とおだやかに一緒に遊べる時間が増えました。自分の遊びにつき合わせてばかりだったのに、自分が友達の遊びに入っていきました。それから、ズボンが汚れた友達を休養室まで連れて行って、ズボンを変えるのを手伝ってあげました。それから、靴に新聞をつめて乾かしてあげて。友達に対する優しさがたくさんある子です。でも、今日ほどたくさん優しさを見せると言うことはありませんでした。いつも、小さなことで荒れ狂って、怒っていたからです。今日は本当に美しいものをたくさん見せてもらいました。
「ありがとう」この気持ちを抱いて今日は休みます。