音楽の喜び フルートとともに

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本番前最後のレッスン

2009-03-18 20:45:04 | 音楽

梅田でレッスン。大川の柳の新芽が美しい。柳は、70年代小川が暗渠の下に埋められると同時期に激減した植物の一つじゃないかと思います。昔はどこの町にも柳並木の美しい小川があったものです。

ゴーベールのソナチネ、本番前最後のレッスン。
「はじめに出した音を覚えていて、その音に対して他の音を出していくんだよ。」
確かに一音一音の音程にとらわれすぎて、かえって音程がわからなくなっていました。先生の言われたことに気をつけてみると、はるかに音程が取りやすくなりました。

「正しい音程で吹こうとすると、高音は低めに、低音は高めになるけれど、本来枠にはめられれない音を枠にはめるために、そうなったのであって、それが純正調というものだけれど、自然には、高音は高めに、低音は低めが、人の耳には気持ちよくきこえるんだよ。無理矢理枠にはめるために、高音は抑えられた感じの演奏になっている人がたくさんいるよ。」

「♯系は少し暗い目、♭系は明るめに、♭や、♯が多いほど、別の世界、ファンタジーな世界に、行く感じがする。」

「一つ見つけたけれど、これは、コンサートが終わってから言うよ。もう、3日では無理だから。」
「3年位かけて修正しないといけないから、これからの課題だよ。」
先生のなぞの言葉。どうも、このコンサートが終わっても、ぼやぼやしている暇はないみたいです。

「この前にピアノと合わせた時のような演奏は、出来ると思うと、たのしみだねぇ。」
取りあえずは及第点ということかな?
後はヒノキの影響が心配ですが、もうのどに来ています。一体ベストコンディションのコンサートなんて一生にいくつあるのでしょう?今回もだましだまし、乗り切ろう

午後は、まいさんとピアノ合わせ。ひさしぶり
ドボザークのソナチネ、モーツアルトのGdurのコンツェルト。符読みはまだまだだけど、気持ちいい。ここというところに音が来る。私の勝手なテンポ改変も、ものともせず、戻したり、促したり、一緒にゆれたり。
なぜ?こんなにぴったりくるのか?
今日話していてわかったことが一つ。私は、マンドリンオケで指揮を学んだけれど、まいさんも指揮法を大学でとっていたそうです。音楽のテンポはメトロノームではない。ということを体で学んだという共通点、それが合う秘訣かもしれない。
とにかくこんな出会いはめったにない。大切にしたいと思います。


卒会

2009-03-18 01:25:31 | 子ども
今日は、4月に5年生になる子ども達の卒会のお別れ会。
5年生になるとひとりでもお留守番できるからということらしいですが、アメリカでは、13歳までの子どもを一人で家においておくと、虐待通報されます。
シッターをつけないといけないそうです。ここでの、多くの子どもは、4年生を過ぎると、家で自由にすることを求めます。
私も自分の子どもは5年生になると、お留守番をお願いしていました。買い物とかについてきたがらなくなりましたから。

しかし、個人差があるのは事実ですし、障害のある子どもも一律卒会というのはどうなんでしょう?
彼らのなかの多くは、5年生になったからといって、家で一人で置いておいたり、家族だけで向き合って生活するのは物理的に困難な問題をたくさん抱えています。
3年生になると、多動系の子どもは、スタッフでも、駆け出した子どもを一人で安全に連れ帰るのは難しい時があります。それを親一人で見ようとすると、閉じ込めてしまうしかないんじゃないかと思います。

行政や、NPOに支援を受けるのも、ボランティア頼みで、必要な時に必要な支援をうけるのには、まるで親はコーディネーターのような手腕を発揮しなくてはなりません。親は子どもの世話でぎりぎりの生活をしているような場合、本当に過酷な状況に陥ってしまいます。

「お母さんの、お手伝いしてあげてね。今日は夕ごはんの後、自分のお皿を炊事場まで持って行ってね。」というと、「はい。」と真剣な顔でお返事してくれます。
その後の生活が少しでも楽しいものとなるようにイメージして、働きかけながら、祈るような気持ちで送り出すしかありません。

心を残しながらも、卒会おめでとう。