夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『ラブ×ドック』

2018年05月18日 | 映画(ら行)
『ラブ×ドック』
監督:鈴木おさむ
出演:吉田羊,野村周平,大久保佳代子,篠原篤,唐田えりか,
   大鶴義丹,成田凌,広末涼子,吉田鋼太郎,玉木宏他

TOHOシネマズくずはモールで4本ハシゴの2本目。
前述の『モリーズ・ゲーム』の上映が終了してから5分後。

森三中・大島みゆきの旦那様、鈴木おさむの映画監督デビュー作。
吉田羊が番宣に出まくりで、体の心配をしちゃうほど。羊さん、倒れないでね。
で、予告編がすごく面白そうだったから期待していたのですけれど、
う~ん、どうよこれ。いろいろとイタくて、ビミョーです。

美人を自負し、少しでも自分を目立たせるように、
ブスの多い大学、ブスの多い劇団、ブスの多い職場を選んできた剛田飛鳥(吉田羊)。
打算から入る恋愛は、本気になってからことごとく失敗。

人気洋菓子店に勤めていたときは、経営者の淡井淳治(吉田鋼太郎)と不倫。
妻とは別れる、支店は君に任せると言われていたのに、
淡井の妻にバレた瞬間に、「店を辞めてほしい」と淡井から。
次の就職先と割り増しの退職金を提案されたが、意地で断った。

飛鳥にパティシエとしての独立を勧めて何かと相談に乗ってくれたのは、
親友でシングルマザーの細谷千種(大久保佳代子)。
しかし、千種に連れられて行ったジムの整体師・野村俊介(玉木宏)と飲みに行き、
千種の想い人だと知りながら一夜を共に。
それが原因で千種とは絶交状態になったのに、俊介からもフラれる。

恋愛なんてもう懲り懲りだと思う飛鳥の前に現れたのは、
恋愛専門クリニック“ラブドック”の院長・冬木玲子(広末涼子)。
彼女と助手の桜木美木(成田凌)から謎の液体を注射され、
今後は危険な恋は遺伝子が察知して抑制してくれるのだと聞く。

40歳になった飛鳥は、巣鴨に洋菓子店をオープン。
ラブドックのおかげなのか、しばらく恋に泣かずにいたが、
15歳も下のスタッフ・花田星矢(野村周平)からコクられる。
本能が止めておけと反応する様子もなく、
年の差を気にしながらも星矢に惹かれてゆき……。

面白そうな話ではあるんですが、台詞が恥ずかしすぎる。
ギャグも一様にスベっている気がして笑えません。
そして申し訳ないけれど、ミスキャストの感もチラホラと。

ネタバレです。

こんなメンバーが出てきたら、誰とくっつくのかなぁと思うじゃないですか。
この流れならば、普通は野村周平=星矢でしょう。
そこにはオバハンの妄想も入っているわけですが、もう星矢しかあり得ない展開。
一旦別れてヨリを戻してハッピーエンドと思いきや、えーっ。

星矢は千種=大久保佳代子とくっつくんです。
このふたりが寝るところ、想像できます!? ← あ、そんなシーンはないですよ。(^^;
星矢の恋愛基準も理解しがたい。
そりゃ人を好きになる理由なんていくらもあるし何でもええけど、
自信のなさそうな人、つまり可哀想とかみじめに見える人を幸せにしてあげたい、
とかいう、かなり上から目線な気がします。

全体的にキモいです。男も女も。
ノースリーブの男の人、ムリッ!
それとは別に、40の女とデートするのにその格好で行くか25の男、というツッコミも入れたい。

とはいうものの、ま、確かに、無駄な恋なんて、ない。
「女が40過ぎて、恋をして、ボロボロになってるんだよ。どうだ羨ましいか!」という台詞には泣きました。
結局泣いてるんかい!!(笑)

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