夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『ピーターラビット』〈字幕版〉(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の2本目@梅田)

2018年05月28日 | 映画(は行)
『ピーターラビット』(原題:Peter Rabbit)
監督:ウィル・グラック
出演:ローズ・バーン,ドーナル・グリーソン,サム・ニール他
声の出演:ジェームズ・コーデン,マーゴット・ロビー,エリザベス・デビッキ,デイジー・リドリー他

予告編を観ても心が躍らなかったのは事実です。
あまり得意ではないんです、絵本や児童文学をCGと実写で映画化というやつ。
で、『パティントン』(2014)はスルーしたわけですが、
観るものがなくなって観た『パディントン2』(2017)は予想外に面白かった。
それに今回はタダだから、時間さえ合うのなら観ないでおく手はありません。

ピーターラビットは可愛いか知らんけど、ドーナル・グリーソンの顔がどうも苦手。
この人、髭を伸ばしているときの顔のほうが優しいですよね。
髭を剃ってさっぱりした顔はなんだか意地悪そうなんだもん。
ちなみに、ローズ・バーンは2009年度の「最も美しい顔トップ100」は1位に選ばれた人。
そりゃ綺麗だけど、そこまで綺麗やろか。わりと地味じゃないっすか。
そんなことはどうでもいいとして、結論、これも予想外に楽しかった。

イギリスの湖水地方に暮らす陽気なウサギ、ピーター。
いとこのベンジャミン。三つ子の妹であるフロプシー、モプシー、カトンテール。
5匹はいつも一緒にいたずらを企み、楽しい日々を送っている。
画家の優しい女性ビアを母親のように慕うピーターたち。

ただひとつ、厄介なのは、ビアの隣家に住む老人ミスター・マグレガー。
彼は動物を目の敵にし、見つけるや否や殺そうと必死。
それを面白がって、ピーターたちはいつも彼の畑を荒らしていたが、
ある日、運悪く捕まって、パイにされそうになる。
寸前で助けてくれたのはやはりビア。

ミスター・マグレガーの庭にジャケットを忘れてきたピーターは、
性懲りもなく再び侵入を図る。
またしても見つかって、今度こそというとき、
ミスター・マグレガーは心臓発作を起こして息絶える。

目の上のたんこぶがいなくなり、ピーターたちはマグレガー邸でドンチャン騒ぎ。
これで安泰と思いきや、ロンドンからトーマス・マグレガーがやってくる。
ミスター・マグレガーはトーマスの大叔父に当たり、家を相続したらしい。
家を売り払うつもりで来たはずなのに、
ちょうどハロッズで職を失ったばかりのトーマスは、
ビアに恋したのをきっかけにそのまま居着くことになり……。

いろいろと悪趣味なところもあるんです。
ピーターのせいでないとはいえ、目の前で心臓発作を起こしたミスター・マグレガーに、
死んでくれたとばかりに大喜び。
僕が殺したんだぜとピーターは大いばり、仲間も英雄扱い。
ブラックベリーにアレルギーを持つトーマスの口に、
そうとわかっていながらブラックベリーを放り込むシーンなど、
え、アレルギーで死に至るケースだってあるんだから、
教育的にどうなのよと思う箇所がいろいろあります。

それはそれで置いといて、と言っていいとも思わないけれど、
CG+実写の映画に対する期待がほぼなかったため、そこそこ笑えて楽しかった。
そもそも好みの顔じゃなかったドーナル・グリーソン、
意地悪な人で余計イヤな顔に見えていたから、
ちょっといい人になっただけでものすごくいい人に見えてくる(笑)。

私の笑いはあくまで「そこそこ」、でも周囲はめっちゃ笑ってましたよ。
隣のオッサンなんて、そんなにオモロイかと聞きたくなるぐらい。
どの回も大入り満員のようです。

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