電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

ガーシュイン「パリのアメリカ人」を聴く

2010年07月25日 06時03分16秒 | -オーケストラ
最近の通勤の音楽は、シューマン、グリーグのピアノ協奏曲から、ガーシュインの音楽に交代しております。本日は、「パリのアメリカ人」を取り上げます。ガーシュインについては、すでに何本か記事にしております(*1~*4)が、映画でなくてCDを取り上げるのは初めてのはず。なんとなく、夏になるとガーシュインが出てくる傾向にあるのは、もしかすると「サマータイム」の刷り込みでしょうか(^o^)/
演奏は、ユージン・オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団と、アンドレ・プレヴィン指揮のロンドン交響楽団です。

この曲は、作曲年代が1928年といいますから、1898年生まれのガーシュイン30歳の頃の作品ということになります。

パリに到着したアメリカ人が街を歩くと、都会の喧騒の中で、クラクションを鳴らされたり、なんとも陽気で賑やかで楽しそう、そんな気分でしょうか。
例の名作ミュージカル映画「巴里のアメリカ人」を観ているものですから、どうもジーン・ケリーのタップダンスや、レスリー・キャロンのバレエ・シーンなどを思い出してしまう面もあり、困ったものです(^o^)/
とくに、金管が官能的なフレーズを奏する場面など、レスリー・キャロンが妖艶さに挑戦するシーンが浮かんでしまいます。様々な衣装で早変わりする中では、個人的に読書するお嬢さんのシーンがお気に入りなのですが(^o^)/

ユージン・オーマンディ盤は、たぶん1967年の録音でしょうか。豪華な響きの中にもウィットがあり、トスカニーニを尊敬した指揮者の洒落た味わいかも。こちらは某中古書店の全集分売もので、The Great Collection of Classical Music シリーズのうちの一枚。SONY FCCC 50158 という型番です。
アンドレ・プレヴィン盤は、1971年、ロンドンのアビーロード・スタジオにおけるアナログ録音で、なかなか雰囲気のある名演だと思います。同様に某中古書店の全集分売で、「新・世界の名曲」シリーズ第49巻、EMI の HCD-1149 というCDです。

参考までに、演奏データを示します。

■オーマンディ指揮フィラデルフィア管 18'13"
■プレヴィン指揮ロンドン響 18'04"

ただし、このオーマンディ盤には演奏時間表記がなく、Ubuntu-Linux 上の RhythmBox で再生して、該当トラックの経過時間表示を読み取りました。

(*1):ガーシュイン(ベネット編)交響的絵画「ポーギーとベス」~「電網郊外散歩道」2005年7月
(*2):映画「巴里のアメリカ人」を見る~「電網郊外散歩道」2005年9月
(*3):ガーシュイン「ラプソディ・イン・ブルー」を聞く~「電網郊外散歩道」2006年6月
(*4):「アメリカ交響楽」を見てガーシュインを聴く~「電網郊外散歩道」2007年3月
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