電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

山響「街なか音楽会スペシャル」を聴く

2014年03月30日 06時01分50秒 | -オーケストラ
好天に恵まれ、午前中は果樹園の剪定枝の後片付けに従事、お昼前に妻と自宅を出て、山形市のアズ七日町内にある中央公民館ホールで、山形交響楽団「街なか音楽会スペシャル」を聴きました。今回の指揮は工藤俊幸さんで、司会が板垣幸江(ゆきえ)さんです。

ステージ上の楽器配置は、向かって左から、第1ヴァイオリン:8、第2ヴァイオリン:6、チェロ:4、ヴィオラ:4、コントラバス:3の弦楽器グループ、正面奥には、フルート:2、オーボエ、クラリネット、ファゴット:2の木管楽器グループ、最奥部にトランペット:2、トロンボーン:3(うち1はバストロンボーン)、ホルン:2?の金管楽器グループ、左手奥にパーカッション:2とティンパニとなります。コンサートマスター席には犬伏亜里さんが座ります。

最初は、ヨハン・シュトラウスII世の喜歌劇「こうもり」序曲から。いつもながら、オープニングにふさわしい、実にわくわくする楽しい音楽です。続いて、ベートーヴェンの交響曲第6番「田園」の第1楽章。フルメンバーからTb,Tp,Timp,Percが降りて、弦と木管とホルンだけで演奏される、「田舎に着いた幸せな気分」の音楽です。さらに今度は木管もホルンも降りて、弦楽器だけで演奏される、W.A.モーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」から第1楽章。おだやかで柔和な演奏です。ところで、板垣さん、この曲の題名を「小夜曲」と訳したのはいいけれど、これって「さよきょく」ではなくて「しょう・やきょく」と読むのでは?まあ、そんなことは些細なことですが、続くフチークの「剣闘士の入場」は再びフルメンバーで。バスドラムの規則正しいリズムに乗って、金管、とくにバス・トロンボーンの威力が発揮されます。晴れやかな音楽に、ティンパニの平下さんがシンバルを担当したのもちょいと珍しかったかも(^o^)/
5曲目:ヨハン・シュトラウスII世のポルカ「観光列車」です。ホイッスルとともに列車は出発。汽笛を鳴らし、列車は走ります。小難しいことを言ってもしょうがない、とにかく楽しい音楽です。
そして最後は、ビゼーの歌劇「カルメン」の音楽から、「前奏曲」「アラゴネーズ」「アルカラの竜騎兵」「闘牛士の歌」が続けて演奏されます。指揮者の工藤さんの力の入った始まりで、楽しいポルカの雰囲気は一挙に緊張感に包まれます。途中の曲想の転換もカッコいい。木管楽器のソロやかけあいもお見事で、最後の「闘牛士の歌」ではトランペット・ソロが実にカッコいい。吹奏楽バンドならば、スタンドプレイが入るところでしょう(^o^)/
それにしてもビゼーの「カルメン」組曲は、あらためていい音楽だな~と感じました。



老若男女、子供からシルバー世代まで、多彩な聴衆の拍手を受けて、アンコールは霞城の森合唱団が登場し、山響の伴奏で、小山薫堂作詞「ふるさと」でしめくくりました。

街なか音楽会の目論見どおり、演奏会の後には某デパートでお買い物をして、商店街活性化に貢献してから帰りました。これまでの畑仕事でたまった疲れをほぐす、たいへん心地良い休憩タイムでした(^o^)/

コメント