電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

肥料の成分偽装問題について

2015年11月16日 06時01分02秒 | 週末農業・定年農業
秋田県の太平物産の肥料成分偽装問題(*1)というのは、当方には全く関係のない話だと思っていましたが、全農の発表(*2)を受けて、過日、農協より手紙が届き、肥料の成分問題というのは、まさに我が家の果樹園でも購入している当該製品だということでした。

これは、太平物産が製造した肥料が、同社の告知文(*3)によれば、「供給先である全国農業協同組合連合会の調査により、有機原料を少なくするなど、記載と異なる原料・配合割合で製造」されていたことが発覚したというもので、「当社の製造現場において意図的に行われていたものであることが明らかにな」ったというものです。普通の化学肥料を有機肥料だと言って高く売っていた、みたいな状況でしょうか。ウソはバレるもの、隠せば現れるものです。成分の偽装を発見し、これを発表した全農の態度は、近年の様々な偽装事件の報道の中では、立派なものだと思います。

今年、地元農協から肥料の注文書が回ってきたときに、「おや、今年の肥料は例年のものと違うな」と不思議に思ったものでした。亡父の代から使ってきたデザインの肥料でなく、今まで聞いたことのない名前の肥料でした。袋の製造社名を調べて見ると、中身は同じ太平物産のものです。ふーむ、すると亡父の代からずっと成分偽装されていたのだな。我が家では、堆肥や焼却灰など様々な肥料を使っており、同社の製品だけに頼っているわけではないのですが、騙されていたと分かればやっぱり気分が悪い。人畜無害(^o^;)の当ブログでは、あまり社会問題は扱っていないのですが、今回はちょいと怒りを覚えております、という記事でした。

(*1):肥料成分偽装10年以上続く 社長:知らなかった~asahi.com,2015/11/09社長が会見「10年以上前から全工場でやっていた」農水省も立ち入り検査~産経ニュース,2015/11/09
(*2):肥料の回収および農産物への対応について~全農のリリース文
(*3):当社製造肥料の回収についてのお知らせ~太平産業(株)

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