電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

ボールペンの使用頻度が高くなっていた理由

2016年12月07日 06時04分19秒 | 手帳文具書斎
以前、「紙が先か筆記具が先か」という記事(*1)で、備忘録ノートの変遷からみて、私の場合には「用途→判型→筆記具の種類」という順に決まっていることを書きました。また、「昔はノートに何で書いていたのだろう?〜自分の40年を振り返る」という記事(*2)で、万年筆とブルーブラックは一貫して使っているけれど、消しゴムとシャープペンシルの代わりにパソコンとテキストエディタによる編集に変わってきたことを確認しました。また、1990年代までは、ボールペンが主たる筆記具の座を得ることはありませんでしたが、2000年代後半になって、具体的には2006年以降に、JetstreamやPowerTankボールペンに接してから、ボールペン利用が増えて、万年筆の使用場面の減少を嘆く(*3)ほどになりました。

この原因は、明らかにボールペンの性能の向上です。特に、

  • 1980〜1990年代、連続用紙にプリンタで打ち出したデータやスクリプトに書き込むには、滲みや裏抜けの心配がなく色分けできるボールペンが便利だった
  • 2000年代、コピー用紙にレーザープリンタで出力した文書に校正や書き込みをするには、滲み・裏抜けしやすい万年筆よりも、カラーマーカーやボールペンが便利だった
  • システム手帳で使っていた自作ダイアリーは、コピー用紙にプリンター出力だったので、万年筆は不可だった

というような理由が大きかったためです。



逆に言えば、滲まず裏抜けしないインクを知っていれば、もっと万年筆を使う場面はあったことでしょう。その点から言えば、プレッピーにプラチナ古典ブルーブラックを使ってみて、にじみ・裏抜けが事実上ないと言って良いこのインクの特性を知ったことで、万年筆を使う場面が増えたことになります。今や、万年筆とボールペンの使用頻度はまったく逆転してしまいました。古典ブルーブラックを入れた万年筆だけで、モンブラン・マイスターシュテュック149(M)、プラチナ#3776ブルゴーニュ(F)、カクノ(M)、プレッピー(M)、プレッピー(F)2本と、計六本も使っている状態です。さらに、ボトルインクを自宅と職場と両方に備えています。これだけ準備があれば、いつでもどこでも大丈夫なはずです(^o^)/

(*1):紙が先か筆記具が先か〜「電網郊外散歩道」2008年8月
(*2):昔はノートに何で書いていたのだろう?〜自分の40年を振り返る〜「電網郊外散歩道」2015年4月
(*3):万年筆の利用頻度が下がった理由〜「電網郊外散歩道」2011年8月


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