ねこ吉のよしなしごと

どうでもいい事ばかり書いていますが・・・。すっかり備忘録になってます。

「絶望手帖」を読んでる。

2021-08-14 13:36:04 | 映画 ドラマ 観劇 展覧会 読書


よりにもよって、ねこ吉は何故に「絶望手帖」など読もうと思ったんだろう?
「本を読むならハッピーエンド」がモットーなのに。
そんなねこ吉が、図書館で借りてしまった。

まず、表紙を開いたら、そこに、「生れて、すいません。太宰治」と書いてあった。
最初から、やられたぁ〜!ねこ吉には、グサッとくる言葉です。



古今東西のさまざまな絶望名言が紹介されている。

ハッピーエンドの本は、夢や希望や幸せという言葉が散りばめられているからね。
「真面目に生きていれば、いつかは報われる。」「人生前向き」自己啓発本もうんざりよ。

所詮絵空事よ。

もうねこ吉には、「夢も希望も幸せも、今更手に入れるには時間も気力もありません!」と叫びたくなる。



この本の使い方も書かれている。「落ち込んだときの心の支えにする。」にするだって!
「もし、もっと落ち込んでしまう場合は、本書を閉じてください。」だって。
字が大きい。1ページに一つの名言と解説思ったより読み進む。

「ねこ吉は、絶望の名言の刃で刺されまくって満身創痍。失血死しそうです。」と言いながら、絶望の名言は、麻薬の様にぐいぐいねこ吉を引きつけた。
エグい言葉で傷口をえぐられることが、むしろ快感なのかも知れません。


あとがきには、「『死にたい。』は、『生きたい。』と同義語です。」と書いてあった。
よく「死にたい。」とつぶやくねこ吉だけど、何処か具合が悪いとお医者さんに行き、ガン検診の結果を心配する。

「夢も希望もクソくらえ!」と言いながらも、生きていきます。