ねこ吉のよしなしごと

どうでもいい事ばかり書いていますが・・・。すっかり備忘録になってます。

五月礼讃

2023-05-16 21:16:02 | 植物


今日はお天気五月晴れ。
たぬ吉は、朝も早くから実家にゴミ出しに行った。
今日は、燃えるごみを出すんだって。
焼酎の1リットルの紙パックが山ほどあった。
去年、ねこ吉がゴミ袋に入れたけど、今年の4月から切り開いて出さないとダメらしい。
もう一度ゴミ袋から出して、切り開いてるらしい。面倒臭いね。

ねこ吉は、かかりつけ医に行っていつもの薬をもらって、余りに良いお天気だから天上川を北上して、岡本バラ園のバラを見に行った。



ねこ吉の大好きなカップ咲きのピンクのバラ。
このバラが一番好きです。



毎度お馴染みの時計とバラと・・・。



アーチをくぐって・・・。



毎年書いてるブログ、「五月のバラ」シリーズ。YouTubeの「五月のバラ」を載せている。
今年は、伊東ゆかりと塚田三喜夫のデュエットにした。

→「今年も五月のバラ(2022年版)

今年は、ブログの題を「五月のバラ」ではなく、「五月礼讃」にした。



ネットで、与謝野晶子の「五月礼讃」という詩を見つけた。

「五月礼讃」与謝野晶子

五月は好い月、花の月、
芽の月、香の月、色の月、
ポプラ、マロニエ、プラタアヌ、
つつじ、芍薬(しやくやく)、藤(ふぢ)、蘇枋(すはう)、
リラ、チユウリツプ、罌粟(けし)の月、
女の服のかろがろと
薄くなる月、恋の月、
巻冠(まきかんむり)に矢を背負ひ、
葵(あふひ)をかざす京人が
馬競(うまくら)べする祭月、
巴里の街の少女等(をとめら)が
花の祭に美くしい
貴(あて)な女王を選ぶ月、
わたしのことを云ふならば
シベリアを行き、独逸(ドイツ)行き、
君を慕うてはるばると
その巴里まで著(つ)いた月、
菖蒲(あやめ)の太刀(たち)と幟(のぼり)とで
去年うまれた四男目の
アウギユストをば祝ふ月、
狭い書斎の窓ごしに
明るい空と棕櫚(しゆろ)の木が
馬来(マレエ)の島を想(おも)はせる
微風(そよかぜ)の月、青い月、
プラチナ色の雲の月、
蜜蜂の月、蝶の月、
蟻も蛾となり、金糸雀(かなりや)も
卵を抱く生の月、
何やら物に誘られる
官能の月、肉の月、
ヴウヴレエ酒の、香料の、
踊の、楽の、歌の月、
わたしを中に万物が
堅く抱きしめ、縺(もつ)れ合ひ、
呻(うめ)き、くちづけ、汗をかく
太陽の月、青海(あをうみ)の、
森の、公園の、噴水の、
庭の、屋前(テラス)の、離亭(ちん)の月、
やれ来た、五月、麦藁で
細い薄手の硝杯(こつぷ)から
レモン水をば吸ふやうな
あまい眩暈(めまひ)を投げに来た。

ネットより抜粋。



軽やかで、華やかで、なかなか官能的な詩です。
ねこ吉は、今年知りました。

本当に、五月は花の月ですね。



「わたしのことを云ふならば
シベリアを行き、独逸(ドイツ)行き、
君を慕うてはるばると
その巴里まで著(つ)いた月、」

って、与謝野鉄幹を追いかけて行ったのですか?

凄い行動力です。もてる男を夫にすると大変ですね。



「去年うまれた四男目の
アウギユストをば祝ふ月」

四男はアウギュストという名前だったんだ。キラキラネームだからいじめられたりしなかったのかしら・・・。
オーギュスト・ロダンにちなんで命名されたらしいです。(ネットで調べました。)

何ともねぇ・・・。



「五月、麦藁で
細い薄手の硝杯(こつぷ)から
レモン水をば吸ふやうな」

麦藁とは、麦藁で作ったストローのことだろうな。
ねこ吉は、幼い頃麦藁のストローでジュースを飲んだことがあった。
麦藁のストローは縦に裂けてしまった。遠い遠い思い出。



バラ園の前のカフェに入ろうかと思ったんだけど、「一人で入っても間が持たない。」と思って帰って来てしまった小心者のねこ吉です。


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