(シーア近くに咲いていたバラ。おしくらまんじゅうをしてるの?)
このところ、夜中に目が覚めると、突然凄く不安になって眠れなくなる。
いつまで経っても治らない五十肩。
物忘れが激しい事。体のあちこちが痛い。
いつまで経っても解決しない悩み事。
悔しい事、腹が立つ事などが、次々脳裏に湧き出てくる。
普段、色々な思いに蓋をして生きているのに、蓋が外れると大変!
今朝も、どんよりした気分で起きた。
朝食を食べて、ふとスマホを見ると、ユニクロアプリにお知らせが入ってた。
先日、西宮ガーデンズに行ったとき買ったダブルのジャケットが、凄く安くなってる。
ねこ吉が買った時は定価の1000円引きだった。
今日は半額。
買ってしまったジャケットには、ちょっと腹が立つけどマァいいかぁ・・・。
あの時、白のジャケットととカーキ色?オリーブ色のジャケットとどちらを買うか迷った。
今日、白いジャケットを買いに行こう!
そう思った途端、重い気分が吹っ飛んだ。
お化粧して、着替えて、バスに飛び乗った。
ユニクロに着いて、係りの人にアプリを見せて売り場に案内してもらう。
前回Sサイズを買って、ピッタリなので(袖丈は長いけど)、今回はMサイズにしようかなぁ・・・。
試着室で両方着てみた。
やっぱりSサイズに決めた。着るときに五十肩が痛いけど。
半額だから黒も買った。
こういうの「イロチ買い」というらしい。
同じデザインのジャケットを3枚も買ったんだから馬鹿だね。
でも、今朝、このジャケットのお知らせにねこ吉は救われた。
さっさと買ってさっさとバスに乗って帰ってきた。
ねこ吉にとって、このユニクロのジャケット半額のお知らせは、「その日の天使」だった。
(タチアオイも凛として咲いていた。)
「その日の天使」とは・・・。
前に読んだ中島らもさんのエッセイの中の言葉。
「その日の天使」
一人の人間の一日には、必ず一人、「その日の天使」がついている。
その天使は、日によって様々の容姿をもって現れる。
心・技・体ともに絶好調のときには、これらの天使は、人には見えないもののようだ。
逆に、絶望的な気分に落ちているときには、
この天使が一日に一人だけ、さしつかわされていることに、よく気づく。
こんなことがないだろうか。
暗い気持ちになって、冗談にでも、“今、自殺したら”などと考えているときに、
とんでもない知人から電話がかかってくる。
あるいは、ふと開いた画集か何かの一葉の絵によって救われるようなことが。
それは、その日の天使なのである。」
エッセイの一部抜粋。
中島らもさんは、52歳で亡くなられた。
随分破天荒な一生だったと思うけど、ねこ吉は、同じ尼崎出身のせいか親近感があった。
このエッセイを読んで、ねこ吉は今まで気づかないうちに「その日の天使」に何度も助けられて生きて来たんだろうなと思った。
今日も、ジャケットを2枚買った事で気分が晴れた。ユニクロアプリのお知らせは、「その日の天使」だった。