ねこ吉のよしなしごと

どうでもいい事ばかり書いていますが・・・。すっかり備忘録になってます。

その日の天使

2023-05-23 21:17:00 | 日常のこと




(シーア近くに咲いていたバラ。おしくらまんじゅうをしてるの?)

このところ、夜中に目が覚めると、突然凄く不安になって眠れなくなる。

いつまで経っても治らない五十肩。
物忘れが激しい事。体のあちこちが痛い。

いつまで経っても解決しない悩み事。
悔しい事、腹が立つ事などが、次々脳裏に湧き出てくる。

普段、色々な思いに蓋をして生きているのに、蓋が外れると大変!

今朝も、どんよりした気分で起きた。



朝食を食べて、ふとスマホを見ると、ユニクロアプリにお知らせが入ってた。
先日、西宮ガーデンズに行ったとき買ったダブルのジャケットが、凄く安くなってる。
ねこ吉が買った時は定価の1000円引きだった。
今日は半額。
買ってしまったジャケットには、ちょっと腹が立つけどマァいいかぁ・・・。
あの時、白のジャケットととカーキ色?オリーブ色のジャケットとどちらを買うか迷った。

今日、白いジャケットを買いに行こう!

そう思った途端、重い気分が吹っ飛んだ。

お化粧して、着替えて、バスに飛び乗った。

ユニクロに着いて、係りの人にアプリを見せて売り場に案内してもらう。

前回Sサイズを買って、ピッタリなので(袖丈は長いけど)、今回はMサイズにしようかなぁ・・・。
試着室で両方着てみた。

やっぱりSサイズに決めた。着るときに五十肩が痛いけど。

半額だから黒も買った。

こういうの「イロチ買い」というらしい。
同じデザインのジャケットを3枚も買ったんだから馬鹿だね。

でも、今朝、このジャケットのお知らせにねこ吉は救われた。

さっさと買ってさっさとバスに乗って帰ってきた。

ねこ吉にとって、このユニクロのジャケット半額のお知らせは、「その日の天使」だった。



(タチアオイも凛として咲いていた。)

「その日の天使」とは・・・。

前に読んだ中島らもさんのエッセイの中の言葉。


「その日の天使」

一人の人間の一日には、必ず一人、「その日の天使」がついている。
その天使は、日によって様々の容姿をもって現れる。

心・技・体ともに絶好調のときには、これらの天使は、人には見えないもののようだ。
逆に、絶望的な気分に落ちているときには、
この天使が一日に一人だけ、さしつかわされていることに、よく気づく。

こんなことがないだろうか。
暗い気持ちになって、冗談にでも、“今、自殺したら”などと考えているときに、
とんでもない知人から電話がかかってくる。
あるいは、ふと開いた画集か何かの一葉の絵によって救われるようなことが。
それは、その日の天使なのである。」

エッセイの一部抜粋。

中島らもさんは、52歳で亡くなられた。
随分破天荒な一生だったと思うけど、ねこ吉は、同じ尼崎出身のせいか親近感があった。

このエッセイを読んで、ねこ吉は今まで気づかないうちに「その日の天使」に何度も助けられて生きて来たんだろうなと思った。

今日も、ジャケットを2枚買った事で気分が晴れた。ユニクロアプリのお知らせは、「その日の天使」だった。