クーたんとココ君のお家

燕尾服を着た女の子クーたんと神戸から来たやんちゃ坊主ココ君の小さなドラマ。

温もり

2008-04-19 07:00:06 | Weblog
今から9年程前、僕は倒れる寸前になる位働いていた。帰宅は11時を過ぎるのは当たり前、会社で2、3時間仮眠するだけで働き続ける事もしばしばあった。休日は1日中ベットの中。家庭を顧みる余裕等全く無かった。家内が愚痴を言わないのが、何よりの助けであった。転勤命令を受けた時ホッとした。転勤後は気持ちに余裕が出来たが家の中に、隙間風が吹いているのを感じた。社会人となった息子ともあまり口を利かず、夫婦二人の夕食時も、話す事がない。そんな時クーが来た。クーが来た事で、家族の会話も増えた。クーは愛らしい姿を沢山見せてくれた。家族に笑みが戻った。
猫や犬は、生活する環境に大変敏感である。温かな家庭で育てれば、温和な性格となり、トゲトゲしい家庭のペットは、臆病で常に人の様子を気にするようになる。これは人の子供も同じであろう。金銭第一の家庭、夫婦中が悪く、喧嘩の多い家庭、自己中心で気配りの行き届かない家庭。子供は自分殻に閉じこもったり、何でも金銭で解決出来ると思うようになるのだろう。その行き着くところは、弱いものをいじめたりしてうっぷんを晴らすことになる。命の大切さ・重さを分からない人間に成長するのではないか。
我家は幸い、家内も嫁も温厚な人柄で、温もりのある家庭を築いてくれている。心から有難うを言いたい。クーもココも、息子の家のマイクも大らかな猫に成長した。日曜日息子は良く孫と遊んでいる。孫はパパが大好きな様であり、息子も親となってから、柔和な表情を見せるようになった。温もりのある家庭は、愛も育まれると感ずるのだ。