クーたんとココ君のお家

燕尾服を着た女の子クーたんと神戸から来たやんちゃ坊主ココ君の小さなドラマ。

優しいお姉ちゃん

2008-04-21 07:16:13 | Weblog
昨晩の事、夕食を済ませた僕と家内は、アホウドリのテレビを見ながら、クーは本箱の上で目をつむり、くつろいでいた。そこに“ピンポン”。玄関を開けると、息子が猿の親子のように孫を抱き、入って来た。仕事のFAXを送るためだ。孫の声でクーも目を開けた。孫はあっちへチョコチョコ、こっちへチョコチョコと、部屋の中を絶えず動き回る。ココと全く同じだ。ジジの腕では、ピント外れの絵になりそうなので、写真は諦めた。ババが孫の姿を追う。本箱の上では、クーも顔をあっちへ向けたり、こっちを向いたりと忙しい。クーは孫にも慣れ、本箱の下で孫が「オイ、オイ」と声を掛けても「ミャー」と優しく返事をするだけで、警戒していない。その目は優しいお姉ちゃんの目になっていた。奥の部屋で寝ていたココも「僕も起きたよ」と呼ぶ。孫は家内と一緒に、ココと遊んだ。
息子が本箱に近付くと、クーは起き上がり、警戒態勢をとった。何せ数年前、酔っぱらった息子に、尻尾を強く引っ張られた事を、今も忘れてはいない。これで手でも出そうものなら、間違えなく「シャッー」となるだろう。この家に入るきっかけを作ってくれた息子なのに。クーはきっと「晃君好きだよ。でもね、お兄ちゃんはねー」と言う事だろう。