クーたんとココ君のお家

燕尾服を着た女の子クーたんと神戸から来たやんちゃ坊主ココ君の小さなドラマ。

何とか成るは

2010-03-25 06:41:37 | Weblog
32年前の今日は土曜日であった。教会の暦では復活日前土曜日。翌日の復活祭の準備で一番忙しい日。そんな日の午後、僕達夫婦は周りの方の迷惑をも顧みず、結婚式を東京・成城の教会で挙げた。教会の暦では、復活祭前の40日は修養の期間と定められ、結婚式のようなお祝い事はしない習慣があるが、前日の午後からは、復活日に入ったと見なしOKとなる。
この32年間僕は家事・育児に全く手を出さず、世の亭主族の中では最低だろう。結婚と同時に母と同居。それ故家内と母に全てを任せ、息子のオムツ替えすらしなかった。家内は姑である母に気を使っただろうが、そんな事は表に出さず、僕は嫁姑の関係で悩む事はなかった。母が天に召されたのは16年前の4月。母の看病=介護も肩肘張らず自然体で行っていた。今の若い女性なら悲鳴を挙げるかも知れぬ。彼女を見ていると『何とか成るは』と言う、前向きの気持ちが強く出ている。その源は健康である。兎に角病気で寝込んだ事がない。
クーを拾った日、お向かいの車庫から抱いて家に入れ、その可愛い寝顔を見ている内に魅了され、元気に育つようにとクー名付けたのも家内である。日常の世話は自分の負担と成るのに「何とか成るは」で乗り切り、ココの写真を見て、僕が応募に手を挙げ・決まった時も、一緒に喜んでくれ、年末の忙しい最中一緒に神戸へ出かけたのである。
息子が世帯を持った今、夫婦の慰めはクーとココである。年金生活になり収入はかなり減ったが、何とか成るはと家計の事は僕の耳には入らない。面と向かって言うのは気恥ずかしいが、「K子ありがとう。これからもよろしく」と。
今日の写真はすくい飲みをしているココを見守るクーである。