関とおるの鶴岡・山形県政通信

安心して住み続けられる山形県をめざして、住民の暮らし、県政の動き、そして私の考えと活動をお知らせします。

市長の「三川いじめ」はいつまで?~助役に要請~

2007年01月26日 | 市政全般

 三川町長選挙投票日が三日後に迫った25日、日本共産党市議団で消防・ゴミ処理の問題で要請行動をおこないました。

 この問題の主な経過は以下のようになっています(以前の記事の繰り返しですが)。

 1)昨年12月市議会で日本共産党の総括質問(質問者は私)で次の点を質問した。
  ①消防・ゴミ処理の一部事務組合解散は選択肢としてあり得る。但しそれは、「ではどうやってお互いのサービスを確保するか」という方向性を見出すことが前提(それはすなわち、三川が鶴岡市に消防・ゴミ処理の業務を委託し、鶴岡市がそれを受託すること。「三川が自分でやる」などはあり得ない)。
  ②消防やゴミ処理などのサービスは、市町村の規模に拘わらず合併の有無に拘わらず確保されなければならないもの。「自立するなら全部自前でやれ」などという一方的態度は問題。
  ③9月議会の答弁を逸脱する(事務組合解散を)議会を軽視して進めてきたことも問題。
    ④町長選挙で自立を選択した三川町民の判断を侮辱するとともに、一方的な事務組合解散通告で町民に多大な不安を与えたことは大問題。
 これに対し富塚市長は、
  「自分でやれなどと一言も言っていない」と答弁した。

 2)ところが、12月議会後の市長記者会見で、
  「一部事務組合は解散する。委託は三川が『自立』するまで」と発言。
  マスコミが「自立するには、莫大なお金がかかることがわかり、三川町長は困った」などと報道。
  合併をめざす町民グループもそのことを誇張したビラを何枚も作成し町内全戸に配布。選挙戦に突入
。 

 そこで、「自分でやれなどと一言も言っていない」という市長の議会答弁との食い違いを質すためにおこなったのが今回の行動です。
 先週木曜日に申し入れましたが、「市長は忙しい。助役は25日なら会える」として、今日になったものです。

 追及した結果、助役は次のように答えました。
  ①「自立」と言うなら、消防もゴミ処理も自分でやるということだと受け止めた。三川町長が「そうではない(委託したい)」と言うのなら、納得のいく資料を示すように求めたが、まだ納得がいっていない。
  ②期限を区切った委託の是非について検討しているが、その「期限」の先は、委託を受けるとも、受けないとも、何も言っていない。

 この見解は、「消防もゴミ処理も自前でやらなければ、自立とは言えない」という歪んだ考えに基づくものですが、いずれにしても、
  ①現段階は、三川の納得のいく説明を待っているところ。=「納得がいけば委託を受ける」ということを否定しない
  ②「期限を区切った受託」の後にも、受託を継続することを否定しない

 要するに市長の言動の狙いは、
 
28日の町長選挙投票日までは、三川町は自立では消防もゴミ処理もできないかのように見せかけ、合併派の候補者を有利にしようということです。
 合併派はこの市長の発言を最大限に利用して選挙運動をしているようですが、「合併しないと消防もゴミ処理も出来なくなる」などという主張は、国の方針や、全国の例を見ても全く無理なものであり、助役もその主張を押し通す積もりが無いことを今回の私たちの要請行動の中で確認しました。

 三川町民の皆さんが冷静な判断をされることを願います。


 
 

  

 


友だち思いの高校生らと、冷たい山形県政

2007年01月23日 | 子育て・教育

 山形県が私立高校への助成金削減を進めていることに対して、県内の高校生らが反対運動に立ち上がっています。

 本日付けの日刊赤旗新聞東北欄によると、県は昨年度に前年比3.7%削減(削減は全国8県のみ)したのに続き、今年度は同7.6%、二年間で4億円=生徒一人年間36000円もの大幅な削減をおこなうと提案したといいます。

 報道では、これに対して父母・教職員に続いて、高校生が行動を開始しているとして、
 明日23日に県庁前広場で集会が開かれ、代表が県知事宛に要請書を手渡す行動が計画されていること、
 13日に生徒実行委員会が発足、21日には山形市内で50人で宣伝行動をおこなったこと、
 「親の負担を少しでも減らしたい。授業料が上がれば払えなくなり、学校を辞める生徒もでてきます。そんなことで友だちを失いたくない」(高校生徒会長)、
 「経済的理由で学校を退学するなんて悲しいし、退学していく人はもっと悲しい。そんな生徒を亡くしたい。仲間を守りたい。削減案を見直してください」(山形市女子生徒)
 などの声も紹介しています。

 格差社会が進む中で、同じ高校生を仲間と思い、学校を越えて手をつなぎ合う、この高校生等の行動には、本当に胸を打たれました。
 こういう若者たちは、山形県の未来を照す宝物です。明日の集会が成功し、全国に伝えられることを願います。

 ところがこれに対し斎藤知事は、「(24日の集会は)特定の関係者による集会」として、使用料を徴収(8万円程度になるようです)したことが山形新聞夕刊で報道されていました。
 こちらは、全国に知られると恥ずかしい、事務的で冷酷な対応です。
 次の選挙でコメディアンなんかが立候補するとアブナイのでは?
 

 
 


市長答弁は「空っぽ」でいいのか?~三川いじめ問題~

2007年01月13日 | 市政全般

 鶴岡市との合併を取りやめる方向に動きだした三川町民と阿部誠町長に対する富塚鶴岡市政の「いじめ」問題で共産党市議団として行動を起こしました。

 消防・ゴミ処理などの一部事務組合を解散するということについては、共産党市議団としても「あり得ること」と考えていますが、この間の市長・担当部の言動は、事務組合解散にとどまらず、「合併しないなら自分でやるべき」という一方的な考えをもとにして、事務組合解散後の業務委託も「期間限定(『三川が自分でやる準備が整うまでの間、又は鶴岡市と合併するまでの間』という意味)」と通告していることがマスコミで報道されています。

 市長も記者会見でそのような発言をしたと伝えられていますが、鶴岡市と三川町の事務担当者の協議の中で、市の政策調整室長がそういう主張をしたと報道されましたので、そのことを確認し抗議するために行きました。

 市議団の「協議で何を言ったのか?」という質問に対して室長は、「三川側から『単独ではできない』として、根拠となる数字が出された」「『委託は一定期間だけ』と言った」と答弁しました。

 私は、「昨年12月市議会で私がおこなった総括質問に対して市長は『自分でやれなどと言っていない』と答弁した。事務組合解散と委託を請けるかどうかは別問題ということも質問している。あなたの言動は市長答弁を逸脱しているのではないか。どういう積もりだ!」と追及しました。

 室長は「市長と相談の上発言している」と述べましたが、市議団は「そもそも消防やゴミ処理などは広域で対応すべきとされている。12月議会で質問し、市長も『自分でやれなどと言っていない』と答弁したではないか」と改めて示し、住民サービスに責任有る対応を求めて行動を終えました。

 この間の富塚市長の言動は、行政としておこなうべき住民サービスへの責任を投げ捨て、「三川町長憎し」という私怨を元にした異常なものとなっています。
 そのことを諫められない行政内部の状況、オール与党議会の状況中で、一層頑張らねばと改めて感じました。

 

 

 


今年こそ「命」の年に

2007年01月05日 | 活動報告

 議員一年目の昨年、沢山の方々に大変お世話になりました。改めて感謝申し上げます。(公職選挙法の関係で時候の挨拶はできません。この程度で失礼させて頂きます。)

 さて、過ぎた年の話から始めてしまいますが、昨年の世相を現す漢字は「」でした。
 私自身も議員一年生として、やってきたことを振り返って本当にそういう実感があります

 議会では、高齢者医療保険制度の改悪、療養病床削減、介護サービス切り捨て、国保税大増税と険料証取り上げ、地域での子どもの安全対策、小中学校校舎の安全管理などを取り上げました。
 議会の外での活動では、小中学校校舎・病床・介護保険施設等の調査、小学校PTAでの地域安全マップ作成、子どもの虐待防止の学習会、内職収入が途絶えたお年寄りへの生活保護適用、JR羽越線脱線事故でのJR本社との交渉(庄内の共産党議員団として)、等々のことに取り組みました。

 まじめに暮らしてきた国民が生きていくことすら困難になっていくような、国の政治そのものに反対するたたかい、そういう国政が地域にもたらす影響から市民を守るための施策を求める地方政治でのたたかい。そして市民の暮らしの現場でのたたかい
 取り組んできた問題の根底には、一人ひとりの命の重さ、かけがえのない人生の重さというものがありました。

 

 新しい年を「命」の重さを取り戻していく年とするため、明るい意味での「命の年」にするために、精一杯頑張って参ります。今年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。