関とおるの鶴岡・山形県政通信

安心して住み続けられる山形県をめざして、住民の暮らし、県政の動き、そして私の考えと活動をお知らせします。

「第二次補正予算は大問題」と訴え

2011年07月28日 | 政治全般

 25日の衆議院本会議で2011年度第二次補正予算案などが採決されました。

 私は、先々週土曜日に三度目の被災地支援ボランティアに行き、
 住めなくなった家並みがゴーストタウンのように建ち並ぶ様子、
 田畑や住宅街の跡地に車や樹木などの瓦礫が散乱している様子を改めて目の当たりにしました。
 バザーに来た若い夫婦からは、「仕事を失った」という嘆きを聞きました。

 ところが被災3県のガレキ撤去は、4ヶ月経ってもいまだ4割程度にとどまり、補正予算でも撤去のための抜本的対策は施されていません。
 「津波で流された家のローンを抱えながら、新たな住宅や生業再開のローンを組む」という「二重ローン」の対策も対象が限定されています。
 3県のハローワークに寄せられた職業相談件数は40万件、雇用保険の離職票は13万も発行され、来春卒業予定の高校生の求人は福島で41%、宮28%も減少しています。
 しかし、補正予算には雇用関係の予算はありません。

 補正予算がさらに問題なのは、福島第一原発事故を引き起こした東電を救済するための「支援機構」に対して、公的資金を「いくらでも」「何回でも」投入することを可能とするものとなっています。

 日本共産党の笠井亮議員は議案に対する反対討論で、
 「原発事故の損害賠償については、東電に迅速で全面的な賠償を果たさせる、このことに国が責任を持つことが基本」
 「賠償財源については、東電に第一義的賠償責任を果たさせるため、東電の全資産を可能な限り賠償に充てさせきり、株主責任やメガバンクの債権放棄を迫り、最大限の負担を求めるべき」
 「東電や電力業界が積み立てている使用済み燃料再処理等引当金2兆9千億円を取り崩し、原発推進のための核燃料再処理費用として今後も電気代から積み立てられる約16兆円などを活用すべき」
 「原子炉メーカーなど『原発利益共同体』ともいうべき利害関係者に社会的責任を果たすよう徹底して求めるべき」
と強調しました。(日刊赤旗21日付)

 原発推進の誤りを総括し、期限を決めた撤退に踏み出すとともに、被災者の痛切な要望に全面的に応える政治に全力を挙げるべきです。

 今週の街頭宣伝では、以上のようなことを訴えています。

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被災者支援無料バザーに参加

2011年07月17日 | 活動報告

 7月16日(日)、党鶴岡地区委員会の震災被災者支援ボランティアに参加しました。

 日本共産党は被災3県各地に拠点を置いて全国から支援者を派遣、党山形県委員会は、仙台市宮城野区に設置された仙台東支援センターに支援を集中することになっています。
 同センターへのボランティア派遣は鶴岡地区委員会としては2度目になります。

 仙台市内を南部有料道路から4号バイパスに入り、仙台市民球場インターを降りるとすぐ近くに「震災復興ボランティアセンター・仙台東センター」があります。
  朝6時に出発して3時間弱で到着。
 以前は商店があったという2階建ての古い建物です。


 この日は、全国から送られてきた支援物資を被災者に無料で提供するバザーの日でした。
 米、味噌、カップラーメン等の食料品から、衣類、洗剤、食器、児童書等まで、事務所の8畳ほどのスペースと、隣の駐車場に敷かれたシートの上に物資を並べたところ、開始時間の30分以上前から続々と人が集まりだしました。
 前日に近隣に配布したチラシの効果があったようです。
 ジリジリと強い日差しが照りつける中、結局、50人位は見えたでしょうか。


 2時の開始から1時間足らずで用意した物資があらかた無くなりました。

 津波で食器が何も無くなったという年配の女性、小学生のお子さんを連れた若い女性、30代と思われるご夫婦、年配の男性などなど、様々な方々が見えました。
 どなたからも「ありがとうございました」「助かりました」と笑顔で感謝の言葉をかけられ、大変やりがいのある活動になりました。


 バザーの前に、津波に襲われた海岸部を視察しました。
 見渡す限りの平地に、ただ住宅の土台と、根こそぎ運ばれてきた木が残されています。
  道路沿いには、工場や倉庫と思われる大きな建物が、太い鉄骨をグンニャリと曲げた姿で立ち並んでいます。






  
  住宅の建物が並んでいるところにも行きましたが、どの家にも人気が無く、ゴーストタウンとなっていました。

 

海のすぐそばにある小学校では、体育館がめちゃめちゃになり、学校前の広場(元グランドか?)にがれきが積まれていました。




誰もいない校舎の最上部に掛けられた「たくさんの力をありがとうございます」という横断幕には切なくなりました。



 私は、現場を見るのは2度目になりますが、本当に胸が潰れる思いがします。
 「できる限りの支援をしなくては」と胸に刻んでその場を離れました。 

 
 日本共産党は、被災三県に対して北海道から沖縄まで全国からボランティアを派遣、その数は6月末で8600人に達しました。
 「国民の苦難の軽減」を創立の目的とする日本共産党の面目を施しています。

埼玉県から沢山の方が泊まり込みでいらしていました。ご苦労様です!

 鶴岡地区委員会でも、今後引き続き同センターへのボランティア派遣を計画しています。
 一人ひとりにあった内容のボランティア活動がありますので、どなたもお気軽にご連絡下さい。

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山大農学部九条の会講演会

2011年07月07日 | 平和と民主主義・外交

7日(木)夜、山形大学教職員・学生有志の「山形大学農学部憲法九条の会:設立一周年記念講演会」に参加しました。

講師は、みやぎ憲法九条の会世話人・事務局長の河相一成先生です。

夕方の用事が押してしまって、講演の第一章に当たる「Ⅰ憲法九条と私(自己紹介)」の部分は聞き逃してしまいましたが、

Ⅱ日本国憲法第九条
Ⅲ今年は、満州事変(中国侵略開始)から80周年・太平洋戦争開始70周年
Ⅳ戦争では、多くの民間人が犠牲に
Ⅴ「集団的自衛権行使」に繋がる自衛隊の海外派兵実績
Ⅵ経済・くらしと憲法
Ⅶ東日本大震災と憲法
Ⅷ急浮上してきた、最近の九条改憲の動き
Ⅸ九条の会の役割
Ⅹ参考資料(原発政策経緯「未定稿」・別紙)

と、大変重厚な内容で、時間が限られていることが惜しまれました。



少ない人数ではありましたが、学生さんも参加して熱心に聴いている様子に嬉しくなりました。
終了後、熱心に質問する方もありました。

学生時代に、知的関心を大いに高め、将来の糧となる知識を身につけられることを期待します。
憲法九条を知識の根幹として。

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子どものスポーツに暑さ対策を

2011年07月03日 | 子育て・教育

 

9日(土)、エライ暑い日になりました。
 朝から三中サッカー部の練習試合がありましたが、午前中から体調不良者が続出。
 酒田気象台データでは、10時に気温31.6℃に到達、日照時間は60分中56分、しかも、会場の二中はほとんど無風、湿度はわかりませんが酷くムシムシする最悪の天候でした。 

 少年スポーツに厳重な暑さ対策が必要であることは、日本体育協会が発行した「夏のトレーニングガイドブック」にわかりやすく解説されています。
 そこでは、「気温31℃以上」(一般的な乾球温度計による温度。同ガイドブックでは、「環境条件の評価は、WGBTが望ましい」としています。)では、「厳重警戒」「激しい運動は中止」としています。
 9日は、完全に「アウト」でしょうね。 

 私はH19年9月の市議会で、子どものスポーツにおける熱中症対策について取り上げています。
事前にガイドブックのことを通告し、教育委員会からは、「ガイドブックを今後とも継続活用をして事故防止に努めていきたい」「熱中症予防の原則として、特にガイドブックに示されております予防8カ条について、各学校あるいはスポーツ少年団関係者にも情報を再度提供していきたい」という答弁を得ています。

  夏休み期間中の練習は特に重要な意義がありますから、簡単に「暑いから休み」とするのは難しいものがありますが、それだけに、ガイドブックが示す運動のあり方を知り、きちんと活用することが求められます。

 ガイドブックは、日体協がHPから無料でダウンロードできるようにしていますので、関係者の皆さんは大いに参考にしてください。
 http://www.japan-sports.or.jp/medicine/guidebook2.html


子どもたちに真実の教科書を

2011年07月01日 | 子育て・教育

ちょっと前のハナシになりますが、6月17日、H24年度の小中学校の教科書の展示会に行ってきました。

 全国で問題となっている、自由社と育鵬社の歴史と公民の教科書を特に注意して閲覧しました。


○親には、職業許可権、懲戒権などがあり、「子どもは親の親権に服さなければならない」と、子どもを権利の主体としてではなく、親に従属する者とする。
○「天皇が存在し続け、政治が大いに安定し・・」
 「大日本帝国憲法下の天皇が・・実際の政治は、立法、司法、行政の三権にまかせる立憲君主制で有り続けた」
 「天皇のお仕事」「国民とともに歩んだ昭和天皇」という章などなど、天皇礼賛
○「自国を愛せない者は、他国を尊重することができない」「愛国心は自然な感情」などの愛国心の押しつけ
○日本国憲法は、GHQの指令で作られた
○「我が国は世界で最も歴史の古い国の一つ」という記述や、日本の建国を神話で説明。
○日清・日露・日中・第二次大戦と、日本の一連の侵略戦争の正当化と、軍人等の英雄視

○消費税の肯定

などなど、非科学的で一方的な記述で溢れていました。
まさに開いた口が塞がらない、開いた口から教科書の上にヨダレが垂れそうになるようでした。(下品な描写をお詫びいたします

このような教科書が国の検定を通り(検定があること自体が大問題ですが)、それを採択する教育委員会があるということに、慄然とします。

 ところで、閲覧者は私が15番目になっていました。
 教育研修所での閲覧の最終日にしては、随分少ない感じがします。
 先生方はどう思っておられるのか、「どうせ・・」と諦めているのか、教科書の種類に余り差異を感じ無いのか、ちょっと気になりました。

 今後、教育委員、PTA代表者、教科毎に教員から選定された研究委員などからなる採択協議会(鶴岡市、三川町、庄内町の教科書を選定)が推薦する教科書を選び、それを受けて三市町の各教育委員会が最終的に決定することになります。

 子どもたちに真実を伝える教科書の採択が求められています。