関とおるの鶴岡・山形県政通信

安心して住み続けられる山形県をめざして、住民の暮らし、県政の動き、そして私の考えと活動をお知らせします。

吉村知事に見参!

2015年01月20日 | 活動報告
1月20日(火)、日本共産党山形県委員会として、吉村知事に対して「2015年度の県政運営に関する提案・要望」をおこないました。
県委員会横山書記長、渡辺ゆり子県議、白根沢澄子県議予定候補(米沢市区)、私と、泉県議秘書が参加しました。

提案・要望書は134項目に渡るものなのですが、時間が20分(!)ということなので、特に次の3つの項目について知事の回答を求めました。

 1)国に最低賃金時給で千円以上の引き上げを、中小企業支援と一体で求める、
 2)子育てに対する経済的支援を強め、子どもの貧困対策として大学などの入学金・授業料に対する給付制の奨学金制度(一人親世帯、児童養護施設などを対象)を創設すること。
 3)介護改悪(報酬引き下げ、利用料2倍、補足給付打ち切り)に対し、サービスの低下を招かないようにすること。介護保険国庫負担増を国に求め、県としても市町村とともに利用料・保険料の軽減に努めること。特別養護老人ホームの増設を図り、待機者の解消を図ること。 

 知事の回答の要旨は、
 1)最賃は労使と学識者による審議会で審議される仕組みがあるので、県がそこにはいるのは適切でない。
  県としては賃金が上がるような仕組みをつくるために引き続き努力する。
 2)子どもの貧困対策は大きな課題でありしっかり対応していきたい。来年度ひとり親自立支援計画の見直しをおこない、子どもの貧困対策を検討していく。奨学金のあり方については検討していきたいが低所得者に限ったものはどうか。「地方創生」が出ているので、これを包含したものにできるといいと思う。
 3)団塊の世代が75才になるH37年度に向けて、地域包括ケアシステムの構築が求められ、介護保険制度の存続が問われる。市町村と連携して、サービス低下を招かないようにしたい。介護予防、健康づくりなど。特養整備は65才人口比10万人当たりでは全国トップ。3年間で943人分増えた。

 私は、
 医療と介護の職場に20年、議員として9年、この問題に関わってきた。その間に介護保険が始まって15年になる訳だが、今般の制度改悪は、関係者の努力を突き崩す重大なもの。
 知事からは、「サービスの低下を招かないようにしたい」という心強いお話しがあった。
 補足給付打ち切り」では、ある小規模特養では、3人の方が該当し、大変な負担増となる。影響が大きい方は「月66000円の負担が132000円になる」ということで、事業所の方では「入所を継続できなくなるのではないか・・」と非常に心配している。
 なお、山形県はお話しの通り特養の整備率は高いが、療養病床の不足が全国トップレベルで、利用者には重い負担がかかっている。
 制度改悪も、社会保障のあり方も、国の財政のあり方を切り替えることで乗り越えられるものと考えている。

 知事は、非常に真摯に私の話を聞いてくれたたように感じられました。


 「将来的には消費税の増税は必要だと思う」とも述べられたのですが、それは、「現在の医療や介護などの厳しい状態を何とかしたい」という気持ちから発せられているようにも思われます。
 「何とかする」ためには、消費税は不適切な税制であって、それは、法人税・所得税などの税制改革と、経済成長による税収増などによって可能になるものであるという、日本共産党の財政・税制政策をしっかり伝えていかなければならないと思いました。

 そのためには、県議会に議席を得ることが必要であるということを改めて実感しました。



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宮城喜久子さん亡くなる~ひめゆり学徒と若者の出会いを~

2015年01月08日 | 平和と民主主義・外交

 ひめゆり学徒隊の生存者として戦争体験を語り継ぎ、ひめゆり平和祈念資料館建設に尽力された宮城喜久子さんが昨年末に亡くなったことが報じられました。
 ひめゆり学徒隊の名前はほとんどの方が耳にしたことがあると思いますが、沖縄の地上戦に動員された2つの学校の女子生徒240名のことであり、約3ヶ月間に136名が命を落とした悲劇です。

 2005年の田川地区平和集会「戦争のない平和な21世紀を」に宮城さんをお招きして講演して頂いたことを鮮明に思い出しました。

 お話しは、当時16,17才、戦時下とは言え、青春を共に送っていた学友が目の前で次々と亡くなっていくというものであり、戦争がいかに悲惨なものであるのかを、平和がいかに尊いものであるかを誰の胸にも届くように伝えるものでした。
 私は、様々な戦争体験を文章・写真だけでなく、多くの戦争体験者の方々からも聞いてきましたが、宮城さんのお話しの後、何日も、何週間も、お話しが頭から離れないような強烈な衝撃を受けました。辛いとさえ思いました。

 宮城さんは、著書「ひめゆりの少女」の中に次のようなことを書いています。
 沖縄返還という歴史の転換点の中で強力な説得を受けて決心するまでの27年間、戦場にも、学友の慰霊碑をも訪ねる気にならず、証言活動を始めてからも、「亡き学友の足跡をたどる中で、その死の様子があまりにもむごくて、知らない方がよかったと悔やむことも、しばしばでした」


 しかしそれを乗り越えて、
 「戦争の事実を正しく伝え、その教訓をいまに生かすことがいかに大切かを痛感しながら、自分たちの体験を語ってきました。小さな力でも戦争への歯止めとなるならばと、切なる願いを込めて証言活動をつづけてきました」
 ということなのです。

 「あとがき」の最後に、
 「半世紀前、青春を謳歌することもなく戦場に倒れた、ひめゆりを含む若い学徒たちが、平和へのたゆみない努力の中で、現代の若い人たちと出会えることを、心から願っております」と記しています。

 私は9年前のその日、「ひめゆりの少女」に、宮城さんのサインを私の3人の子どもに宛てて書いて頂きました。


 今、訃報を目にして、すべての子どもたちとその保護者の皆さんに、ひめゆり学徒たちを紹介していきたいという思いを強くしました。

 そして、70年の時を経て、「米軍基地ノー」を総意として固めた沖縄の皆さんと深く連帯した運動を進めることが求められている、そのことを宮城さんは、強く言い残して逝ったと思えてなりませんでした。

宮城さんの証言の感想動画 https://www.youtube.com/watch?v=fZclnyHu4qI
訃報を伝える地元紙  http://michisan1.ti-da.net/e7121979.html

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2015年に臨む

2015年01月02日 | 活動報告

 明けましておめでとうございます。
昨年は、国内外の政治、鶴岡市政も激動の年、私も大きな転機の年となりました。


<ブログから昨年を振り返る> 
 ~更新が少なかったなあ、と改めて反省。発信する時間をどう確保するか。~

 1月  ○党市議団長として迎えた新年、改めて地方自治の諸課題に思いを巡らせる。
     ○党鶴岡地区委員会・後援会で新春のつどい
     ○天童で女子中学生自殺の衝撃、いじめ対策強化の必要性を痛感。

 2月 ○福祉灯油を県が実施するという決定を受けて、市に重ねて実施を要請。
         ○ソチオリンピック。葛西紀明と上村愛子に特に感動。スポーツのすばらしさを広
     げていきたい。
       http://blog.goo.ne.jp/sekitouru/e/f6933fbf0307f1c056ff6d8335e1f044

 3月 ○市議会3月定例会で総括質問、一般質問では「地域経済振興に資する、地場
      産材・地元業者住宅支援」を取り上げる。
      消費税増税分公共料金等に上乗せ提案、子ども医療費は中3まで無料化
     ○ロシアがウクライナ南部のクリミア編入を宣言。旧ソ連のアフガン侵攻以来の
     暴挙に愕然。   

 4月 ○国民の反対を押し切って消費税増税実施
      http://blog.goo.ne.jp/sekitouru/e/96a6ade4d7958b8516e4e18e0a045e28
     ○映画『約束 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯』上映運動成功、日本社会の
      暗黒の部分:えん罪への怒りが湧き上がる。
       http://blog.goo.ne.jp/sekitouru/e/4a32f9fcbfec4f238ce9efd9e9388a43
     ○イスラム過激派ボコハラムが学校襲撃、活動激化への懸念広がる

 5月 ○文化会館2度目の入札に応募者無く中止

 6月 ○市議会6月定例会一般質問で「進学型中高一貫校問題、学童保育施設確保」を
     取り上げる。
         ○集団的自衛権行使容認反対の意見書提案するが自公会派の反対で否決
     ○地元で市政報告会開催

 7月 ○集団的自衛権行使容認の閣議決定強行。鶴岡でも抗議集会・デモ行進
     ○県議選立候補記者会見    
     ○鶴岡コールセンターの問題で、市・労基署・ハローワーク・県に申し入れ
     ○文化会館の問題で党市議団として見解表明・市長に申し入れ
     ○穀田恵二衆院国対委員長を招いての演説会で決意表明
     ~疾風怒濤の日々が始まった7月http://blog.goo.ne.jp/sekitouru/m/201407

 8月 ○コールセンターの問題で党地方議員団としての厚労省交渉に上京
     ○「赤川花火大会に自民党山形三区支部長・同予定候補の加藤鮎子氏を起用
     予定」という情報を掴んで、市議団として「撤回」の申し入れ。
      全国が注目するところとなり、yahooニュースの2位にまで。
     ○厚労省がコールセンターの未払い賃金の大半を建て替え払いすると表明
     ○広島で豪雨災害
     ○朝日新聞が従軍慰安婦報道に誤りがあったことを発表、その後、慰安婦問題
     そのものを否定する主張が強められる。
    ~引き続き激動の8月http://blog.goo.ne.jp/sekitouru/m/201408

 9月 ○市議会9月定例会一般質問「地域包括ケア体制確立を開かれた検討で」と主張 
      「集団的自衛権行使の閣議決定の撤回を求める意見書提出を求める請願」
        「政府による緊急の過剰米処理を求める請願」(米価下落対策)
        「農業委員会、企業の農地所有、農協改革など、『農業改革』に関する請願」
     の3本の請願、自公会派の反対で否決(「農業改革」は社民・民主会派も反対)
     ○御嶽山噴火、県でも鳥海・蔵王の対策に注目集まる。

10月 ○米価暴落問題で農村を回り「兼業で百万円減収」「専業15町歩で300万円
     以上の減収」などの「被害」に怒り新たに。
     県に対策を要請、農林水産部長から県の取り組み説明。
     ○臨時議会開催、文化会館建設業者が決定される
     ○山下書記局長を招いての県赤旗まつりで、渡辺ゆり子県議とともに決意表明。
     ○つるおか・たがわ九条の会が「平和への証言・第三集」発行

11月 ○福祉灯油実施を求めて県に要請。副知事が「昨年の反省を踏まえて対応
     したい」と前向きな回答。
     ○赤旗まつりに参加、党への大きな期待、衆院選躍進の可能性を強く感じる。
      道府県議選予定候補として中央舞台で紹介、東北・山形のつどいで決意表明。
     ○沖縄県知事選で新基地建設撤回を主張する翁長雄志氏圧勝。
     ○米中間選挙で民主党惨敗

12月 ○市議会12月定例会。最期の一般質問で「看護師養成確保」を取り上げる。
     辞職願いを提出し承認される。
     ○鶴岡市がユネスコ創造都市ネットワークの食文化都市に日本で初認定。
      長年伝えられ培われてきた食文化のすばらしさを改めて市民に広げていくこと、
      基盤となる農業・漁業を守っていくこと、
      地域経済の振興に活かしていくための方策を作り上げていくこと等々、
      大きな課題が生まれました。
     ○モンテディオ山形J1復帰。(県議選後の)シーズン後半には観戦・応援したい! 
     ○衆院選で日本共産党躍進、第三の躍進の時代・自共対決の時代の幕開けへ

 今年は、多数議席の力で国民の願いを踏みにじる暴走を続けようとする安倍政権と、
国民の世論と運動が激突する年、日本共産党が国民との共同を益々広げて、政権と
対決する年になっていくでしょう。
 悪政から平和と暮らしを守るための地方政治の役割も増大します。 「人口減少対策」
「地方創生」を謳って、構造改革を強行しようとする動きとも対決し、住民自治を発展させ
ることで、地域社会の持続・発展を図る道を進まなけれなりません。

 国民の願いを実現するために、春のいっせい地方選挙で日本共産党の引き続く躍進を
勝ち取っていくことが求められています。
 県議選鶴岡選挙区の議席回復を図るという、人生最大の使命を負った年、残すところ
3ヶ月、これまで出会ってきた方々の願いを思い起こし、培ってきた力をすべて出し尽くし
て戦い抜き、勝利する年とする決意です。

~1月2日、党市議団と新年街宣、車からの激励多く、期待の高まりを実感~
 

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