関とおるの鶴岡・山形県政通信

安心して住み続けられる山形県をめざして、住民の暮らし、県政の動き、そして私の考えと活動をお知らせします。

繰り返された悲劇~妊婦流産~

2007年08月31日 | 医療・介護・福祉など社会保障

 大阪で妊婦が救急車に乗せられたものの受け入れ先がきまらず、約3時間後に病院に到着する間に胎児が死亡するという事故がありました。
 到着まで時間がかかったことと死亡との因果関係はわかりませんし、救急隊の連絡・搬送システムに不十分な点があったのではとも報道されています。
 政府・厚生労働省も奈良県のシステムの問題にしていくような見解を匂わせているようですが、自らの責任逃れです。
 7月4日のブログにも書きましたが、国が医療費削減のために医師養成を抑制してきたことによる医師数の絶対的不足が根本問題です。

 ☆10万人あたり医師総数(02年)
    日 本     198人・63位 OECD平均まで13万人不足。
        ヨルダン   203人
        イギリス   230
        デンマーク   293
     OECD平均 300
        フィンランド 316
    ドイツ    337
     フランス   337
         カザフスタン    354人
         イタリア    420
 ☆ベッドあたり医師数 100と子当たり(96年)
        アメリカ63.9        ドイツ36.6       日本12   

 流産された女性とご家族の、生まれてくるハズだった赤ちゃんへの思いを想像すると本当に胸が痛みます。
 問題の根本のところに世論が発展し、不幸な事態が無くなるように頑張っていかなければなりません。



   


9月議会で総括質問をおこないます

2007年08月30日 | 市政全般
 6日から開会する市議会9月定例会の議案が議員に対して説明されました。
議会は、開会日に議案が発表(提案)され、それに対してすぐに各会派の総括質問がおこなわれることになっていますが、聞いてすぐに議案の内容を理解し、質問することなどできませんから、前もって説明がおこなわれます。
 
 提案では、昨年度決算、補正予算3件、条例11件など、計33件が説明されました。
 マリカを運営している駅前再開発ビル株式会社の解散という20年来の事業の決算や、昨年度大幅に増税して国民健康保険が予算より11億7千万円も「改善」し、16億円6千万円余りの基金がたまってしまったことなどが含まれています。

 私は、会派を代表して総括質問をおこなうことになっています。昨年6月議会にも一度総括質問をおこないましたが、6月は若干の補正予算など限られた議案でしたが、9月は昨年度決算があり、市政全般にわたって質問しなければならない議会です。
 これから1週間、他のことをほっぽらかしても議案を調査し、質問を練らなければなりません。



労働組合の友人結婚

2007年08月27日 | 活動報告

 26日(日)、山形市でおこなわれた友人の結婚式に出席しました。
彼は、私が議員になる前、労働組合の活動をやっていた時からの友人で、私より10近く若い人ですが、勉強家で、本当に誠実な人です。
 山形県労働組合総連合の役員として、最低賃金引き上げ闘争など県レベルでの共同闘争の牽引車になるとともに、地域労組の役員として、地域に働く人からのあらゆる相談の解決を援助する労働相談員として活躍してきました。
 私も、鶴岡田川での解雇・倒産・不払い残業などなど、多くの事件に彼の力を借りて取り組んできました。彼は、短気で強引な私と違って、誰の言い分にも粘り強く耳を傾ける人でした。

 「KさんとSくんの結婚を祝う会実行委員会」からの案内状にはこう書かれていました。
 「憲法改定が叫ばれ、所得の格差が拡大し、戦争のにおいが漂い、一方で家庭を維持することも困難な社会になってきています。そんな中二人は、平和を守り、家庭を築き、社会をすべての人々が人間らしく生き働けるものに変革する道を協同で歩む決意を固めました。そんな二人を祝ってやろうと、僭越ながら実行委員会を発足しみなさんに呼びかけることにしました。共に祝ってやりましょう、二人の旅立ちを!」
 情勢認識はちょっと厳しいかなとも思いましたが、ともあれ、彼が家庭を得て幸せになり、張り切って活動することによって、より多くの労働者と家族の困り事が解決され、幸せの輪が広がっていくだろう思うと、私も本当に幸せな気持ちになりました。

 しかし、希望あふれる結婚式は、「オレはどうかな?」と自らを振り返る機会となります。「生き方の大筋においては外れてはいないかな(と合理化しつつ)。まあ、ちょっと、妻に対する言葉使いは、少し気をつけた方がいいかな」とか。

 

 


学童保育所キャンプに参加

2007年08月26日 | 子育て・教育

25日(土)26日(日)、朝暘一小学区の学童保育所星の子の「2007年夏 親子キャンプ」に参加しました。
 毎年恒例・好評の行事ですが、今年は子ども66人(幼児含む)、大人53人(指導員含む)という大きな規模となりました。
 会場はこれも恒例の大鳥少年自然の家、旧朝日村から新鶴岡市に引き継がれた社会教育施設で、大鳥小学校の校舎を活用し豊かな自然に囲まれた素晴らしい施設です。
 丁度、昨日の朝日庁舎との懇談会で説明を聞いたばかりで、ばかにタイミングがいいという感じでしたが、所長始め職員の方々は皆さん明るく親切、かつ熱意が感じられ、感心させられました。(これは、一昨日書いた私の「思いこみ」ではないと思います。)

 プログラムは、土曜日の午前中から、そば打ち体験、川遊び(3年生以下)、カヌー(4年生以上)、野外炊飯、花火、きもだめし、と夜まで盛りだくさんです。
     
  カヌー体験                 花火。綺麗な星空でした。

 何しろ大部隊なので、どうなることかと思いましたが、概ね規律正しい行動がおこなわれ、日頃の学童での生活がしっかりしていることが現れたように思われました。
 中には、夜0時を過ぎても起きている子もいましたが、大人がみんなで「楽しい交流会」をやっているのですから、これは叱ることはできません。

 親と子、子どもと子ども、親同士、楽しく交流する、とても有意義な行事になりました。
 私は当日参加しただけでしたが、これだけの人数の企画が非常に緻密に準備されたことに関心しました。当日のしおりも22ページもあって、プログラムに沿った担当者・準備・注意事項などが詳しく記載されるなど、実に行き届いたものでビックリしましたが、実行委員長が「工務店の現場監督」と聞いて納得しました。
 星の子保護者会は、本当に人材豊富で頼もしく思いました。

美しい大鳥川。私も泳いでしまいました。

 実行委員長先頭に、忙しい日々の中準備にあたられた実行委員の皆さんに心から感謝しました。


 


櫛引庁舎懇談会~続き~

2007年08月25日 | 市政全般

 24日(金)午後におこなわれた櫛引庁舎の懇談でも、保育事業、健康づくり事業、公民館活動などがテーマとなりました。



 御多分に漏れず少子化が進み、県内トップクラスの三世代同居率の地域でもありますが、核家族化は進行、その中で3才未満児を始めとして保育需要が高まっています。
 櫛引には二つの保育園と三つの児童館がありますが、「30年に及ぶ児童館での集団保育は、の中で、子育てに世代間の協力が築かれてきたことが大きく影響している」ということでした。
 0~5才児総数と保育園・児童館利用児の割合は、H9=513人:57.7%→H19年=337人:74.2%となっています。

 全国に名の轟く黒川能の里の発展を祈って私も頑張ります。


朝日・櫛引の厚生文教施策~庁舎と懇談会~

2007年08月24日 | 市政全般
  24日(金)市議会厚生文教常任委員会の庁舎(旧町村役場)との懇談会の最終日としておこなわれた、朝日・櫛引庁舎との懇談会に参加しました。
 午前の朝日庁舎では、最初に支所長から、二つの川の流域に中山間地集落が点在するという地形で、行政の効率性という点で課題が多いこと、二つの国保診療所も厳しい経営状況にあるが、この診療が無くなるようなことになれば一層の過疎の進行も懸念されること、今後も高齢者人口の増加が見込まれるが庁舎の運営を守っていきたいこと、などが語られました。特徴は以下のようなものでした。

 ☆出生数はH9年の52人から、H18年には33人になっています。
 ☆軽度発達障害の子どもへの支援に努力していることは、旧朝日村時代からの地域の特徴です。
  朝日庁舎では、年4回の3才児健診の際に「発達スクリーニング」を実施し、教育課・保育園が一緒になってフォローをおこなっています(フォロー検討会年10回)。
 ☆虫歯が多いそうです。どうしてでしょうか?
 
 その後、保育事業、健康に関する独自事業、公民館事業などについて懇談し、終了後に朝日中学校、本郷保育園を視察しました。
              
雨漏りのひどい朝日中 環境のすばらしい本郷保育園

 なお、支所長の朝日地域についてのお話しは、いつも地域への深い思いが感じられ、胸に響くものがあります。しかし、他の支所長が別に見劣りするという訳ではありませんから、嫁さんを朝日からもらって「準朝日住民」と自認している私の個人的な「思いこみ」かも知れません。

秋の気配~名川の山の上から~

介護サービスの現状は?

2007年08月22日 | 医療・介護・福祉など社会保障
 22日(水)鶴岡市の介護保険サービスの現状について、共産党市議団として市介護サービス課から話しを聞きました。
 H18年度以降の特徴の説明がありましたが、特に次のような点は要チェックと感じました。 (※は、私のコメントです)

 ①H18年4月の制度改正は、軽度の方ができる限り要支援・要介護状態にならない、
重度化しないように「介護予防」を重視したシステムの確立をめざしている。
  ※果たして、国が進める介護予防でこの一年効果があったか?これからあるか?
 ②新しく創設された地域支援事業を開始した。
    ○介護予防・・運動機能向上、栄養改善、口腔機能向上、閉じこもり予防・支援、認
   知症予防・支援、うつ予防・支援
  ○包括的支援事業・・総合相談、権利擁護、包括的・継続的ケアマネジメント支援、
   介護予防ケアマネジメント
  ○任意事業・・介護給付等費用適正化、家族介護支援など
  ※いずれも大いに重要であり、充実させなければならない。しかし、これらの事業
   に投入される公費を削減するというのが国の地域支援事業
 ③要介護認定の増加状況はほぼ計画通り推移しているが、要介護2以上の比較的
   重度の人が多く、給付費が増加している。
  ○「要支援~要介護1」:「要介護2~5」:「合計」で、
    H17年9月 3092人:3561人:6653人
    H18年9月 3121人:3851人:6972人
     増加率   0.9%:8.1%:4.8%
 ④H17年10月からの「ホテルコスト」導入で施設サービス給付費が下がった
  ※「介護の社会化」と言って導入した介護保険制度。3年毎の見直しの度に保険料
   は引き上げられた(これまで2回)。それが、「利用料が重い」と利用できない人が
   増えるとはどういうことか?!
 ⑤鶴岡市は、施設サービス費は平均的で、在宅サービス費が高い。

 現状を良く分析し、取り上げていかなければならないという思いを強くしました。


庄内空港の今後~議員研修会~

2007年08月20日 | 市政全般

 20日(月)庄内市町村議会議長会主催の議員全員研修会が三川町:いろり火の里で開かれました。
 今回は、「航空自由化と地方空港ー庄内空港の課題と展望」と題した、庄内空港ビル株式会社代表取締役社長の壱岐公人氏の講演を聞きました。

 ☆「東京便7:00~22:00」という庄内空港の運用時間(H18年4月から)は、東京滞在時間が長くなり、利便性が大幅に向上する。地方空港としてはほぼベスト。
 ☆大変なパイロット不足で60才以上のパイロットが活用されている。(新設された養成校は「学費1400万円/年」とか!)
 ☆JR便と航空便は密接な競合関係。(青森空港の事例など具体的に示されました)
     
 ☆庄内ー東京線の増 便は羽田発着回数が増加する2010年がポイント。


壱岐氏~理路整然、非常にわかりやすいお話しでした~

 などなど、航空業界の動向、国の交通施策の状況など最先端の情報で大変興味深くためになるお話しでした。

 ただ、「航空サービスと連携して地域の活性化」の部分で、雇用・産業、人口・税収の増加、農業振興、国際交流などのお話しについては、活性化効果はあるだろうとは考えますが、飽くまで費用対効果で考えるべきことではないかと思いました。
 今後勉強していきたいと思います。


熱中症で子どもが死亡か?~繰り返される悲劇~

2007年08月19日 | 子育て・教育

 熱中症とみられる子どもの死亡事故が相次いでいます。
 16日に町田市の中学で部活動終了後に倒れて入院していた男子生徒が死亡、17日には、東大阪市の府立高校で、ラグビー部の練習中に熱中症で倒れた男子生徒が死亡したというニュースが流れました。
 運動中の子どもの死亡事故が毎年のように繰り返されるのは、この問題に関しての科学的な知識が関係者の中で共有されていないという問題があるのではないかと思います。

 例えば、日本体育協会のホームページを見ると、詳しい情報が掲載されています。「スポーツ活動中の熱中症予防ガイドブック」「夏のトレーニングガイドブック」などの冊子もダウンロードできます。
 その中では、「気温(乾球)31度以上の時の運動は、『厳重警戒』、35度以上の時は、『運動は原則禁止』」「トラック競技、バスケット、サッカーなど 、運動強度75~100%の運動では、1時間で競技前に250~500ml 、競技中に500~1000mlの水分(塩分を加えたもの)を摂る」などの規定が科学的な裏付けをもって説明されています。
 また、水分の補給は、「のどが渇いたら飲む」では必要量補給できず、「必要量を明確にして飲む」ことが必要だとも言います。

 しかし、こうした基準に外れた子どものスポーツ活動は、私の身の回りにもたくさんあります。
 本来、子どものためにおこなわれるべきスポーツ活動が、子どもの健康を損なうなどということがあってはならないことです
 私は、これまでも議会で子どもの安全対策を取り上げてきましたが、スポーツ活動の安全も検討してきました。早急に取り上げていかなくてはなりません。


これでいいのか、国民健康保険~鶴岡市国保運営協議会~

2007年08月18日 | 医療・介護・福祉など社会保障

 17日(金)鶴岡市国民健康保険運営協議会のH19年度第一回会合がおこなわれ、委員として参加しました。
 会議で報告・協議されたことの特徴は、



 1)昨年度の決算が報告されましたが、昨年度税率の大幅引き上げをおこなう時に示された経営見通しと大幅に違った結果になりました。
 当時、「単年度収支6億3千万円の赤字、基金残高2億300万円」と示されていたものが、07年8月時点では「2億800万円の黒字、基金残高16億6千万円」です。
 
 2)保険料が納められない人に発行される「有効期間3ヶ月」の短期保険証の新規催告(「保険料を納めないと発行しますよ」という通知)は、731件。昨年に比べると減ってはいるものの、一昨年度360件の倍
 
 3)H20年4月から、40~74才の加入者を対象とするメタボリックシンドローム    に着目した生活習慣病予防のための特定健康診査・特定保健指導の実施が義務づけられた。各医療保険者は、5年を1期とする特定健康診査等実施計画を作成、実施率等に関わる目標値を設定し計画的に実施していくことになる。

 4)H20年度の(旧6市町村で異なっている)税率の統一に向けての委員の意見聴取。

 以上のようなものでした。私は、
  ①大幅な赤字見通しのもとに税率を引き上げたことは問題。
  ②税率統一では、税率引き下げの検討が必要。
 と発言しました。

 
 今夏、市役所一階一部の窓辺に設置されたつる性植物。
 室温を大きく下げる効果があり、景観も備えた優れた省エネ策です。


 9月市議会では、この国保会計の決算も審議されます。
 重税に苦しむ被保険者の実態を取り上げていく予定です。