関とおるの鶴岡・山形県政通信

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ポーランド戦の采配で問われていること

2018年06月30日 | よろず
 サッカー協会役員、元日本代表などマスコミに登場する名の知られたサッカー関係者は、勝ちを目指すことを止めたポーランド戦の西野監督の采配を良しとしているようです。
 「関係者」が、決勝トーナメントに進出する事を至上命題とするのなら、部外者がどうこう言う必要はありません。
 しかし、日本サッカー協会は、その目的として「サッカーを通して人々の心身の健全な発達と社会の豊かな発展に貢献する」と謳い、ワールドカップで、国民に感動を与え日本を励ますアピールしてきました。(私もそのことに期待しています)
 今、サッカーとスポーツの社会的価値が深く問われる事態になっていることを自覚すべきです。

 勝敗よりも成績よりも貴重なものをひたむきに追い求める姿(フェアプレイの一つですさ)にこそ、競技の好き嫌いやスポーツへの関心の有無を超えた感動が生まれます。
 それをコロンビア戦、セネガル戦と見せてくれていた訳です。
 その中で起こった今回の事態。
 西野監督自身は「自分の信条とは違う」と苦渋の判断であったことを隠していません。
 選手たちもそう。

 今回の問題をサッカー界、スポーツ界が、スポーツの社会的価値(それはフェアプレイだと、日体協と日本オリンピック委員会は宣言を出しています)について掘り下げる機会にすることを願います。
 今すぐに深い総括はできないでしょうが、 ただ監督をかばおうとする「あれでよかった」という表明は止めて、考察する姿勢を見せなければなりません。
 誠実な姿勢は、国民に好感を持って受け止められるでしょうし、そうでないと、サッカーファンを超えて拡がっていたワールドカップへの期待は、しぼんだまま終わってしまいます。

 その事と併せて、日本代表が決勝Tでひたむきな戦いを見せてくれることを心から楽しみにしています。

 https://www.soccer-king.jp/news/japan/national/20180629/786114.html 
   
https://www.nikkansports.com/m/soccer/russia2018/news/201806290000380_m.html