関とおるの鶴岡・山形県政通信

安心して住み続けられる山形県をめざして、住民の暮らし、県政の動き、そして私の考えと活動をお知らせします。

櫛引・朝日地域懇談会

2006年07月26日 | 市政全般

 先週、合併した旧町村毎の庁舎幹部職員と市議会議員との懇談会がおこなわれました。
 対象となる市議会議員は、新政・黎明公明・連合・日本共産党の各会派代表者、総務・市民生活・厚生文教・産業建設の各常任委員会委員長、旧町村選挙区選出議員です。
 私は、日本共産党の旧櫛引・朝日担当者として、同地域の懇談会に参加しました。

 特に気になったことは、
 櫛引地区では、
①「残留農薬のポジティブリスト制度」への対応が大変だ」ということ、
②「地域審議会で」藤沢周平記念館(仮称)についての質問が出たのに対し、「建設計画検討委員会に櫛引庁舎からは参加していないので詳細な回答はできない」と回答したこと
③基幹産業である農業の中軸となる果樹が、政府の新しい農業政策(品目横断的経営安定対策)の対象から除外される方向であること
 朝日地区では、
①S50年からH17年の間に人口で29.3%、世帯数で17.1%の減少となり、自治組織としての機能を喪失しつつある集落が増加していること。
②山間地であることから、大雨など自然災害によって農道・村道損壊などが毎年繰り返されるなど、暮らしていくために特別の費用を要すること。(しかし、こういう自治体に対する国の支出は削減され続けている)
                                          などです。
私は、櫛引では、
①「櫛引らしさ」を次の世代に伝えていくためにも、農業、取り分け果樹の生産の有り様・苦労を子ども達に伝える場を広げること(要望)、
②新農政の果樹への影響
朝日では、地域の衰退にあらゆる手を尽くしてブレーキをかける立場から、
①二つの診療所の地域社会における役割
②地域内の二つの郵便局が集配業務をやめることの影響
大網放牧場の今後の方向性
などについて質問しました。

 時間の関係で総合的・体系的な質疑はできず、当局の問題のある答弁にも再質問もできなかったのですが、両地域とも地方切り捨て、農業切り捨ての国の過去と現在の政策の痛みをもろに被って、存亡の危機に直面しつつあるとすら感じました。

 同時に、住民が深い愛着を抱く特別の歴史と豊かな自然は、必ず光が当てられる時が(そういう政治が)いつか到来するに違いないと、私は思いを新たにしました。

 そのために、微力ながら頑張っていこうと決意を新たにしました。

 なお、櫛引の農業の雪害について、ブログ「林檎の嘆き」という記事を出していますので是非ご覧下さい。

 


先週の活動

2006年07月17日 | 活動報告

7月10日から16日までの主な活動です。

10(月)  
  ○朝 定例街頭宣伝。今後10年間の国民負担増を狙う「2006年骨太方針」を告発し
      ました。
  ○日中 日本共産党県委員会会議
       第2回中央委員会総会の方針を学習・討議しました。
       侵略戦争を美化する政権政党の異常、アメリカいいなり政治の異常、格差社会
       と貧困の広がりなどなど、日本の政治の最前線の状況と、国民生活の実情につ
       いて、全国の情報を聞くとともに、県内の状況について深め合いました。
  ○ 夜 子どもの部活の保護者会。今年度は私が会長になりました。「強くなる」だけでは
      ない、子どもの成長の糧となる活動をつくっていきたいと思います。
11(火) 
  ○午前 市議会「議会だより編集委員会」。6月議会で質問をおこなった全議員の質問
       の要約原稿に目を通しました。
  ○午後 生活相談案件について調査。
        MSW(メディカルソーシャルワーカー)に介護保険の実情聞き取り
  12(水) 
  ○午前 介護保険資料調査
        市立図書館で子どもの本選び。
  ○午後 日本共産党地区委員会会議
        社会保障運動関係者と協議
  ○ 夜  日本共産党地区委員会会議
13(木)
  ○午前 日本共産党市議団会議
  ○午後 参議院山形選挙区予定候補者の佐藤雅之氏と街頭宣伝。羽黒、櫛引、朝日を
        回りました。
        家族で墓参り
  ○ 夜  社会保障運動政策学習・方針検討。
14(金) 
  ○ 朝   小学校で本の読み聞かせ
  ○午前 市議会「議会だより編集委員会」。
  ○午後 社会保障運動関係者会議
        県議選挙事務局会議
15(土)
  ○午前 グランドゴルフ大会総括  
  ○午後 赤旗新聞その他配布物・集金など
  ○ 夜  第一学区コミュニティーセンター夏祭り
        挨拶回りなのでとんと飲んだ気がしません。その分、友人との二次会で飲み過
        ぎてしまいました。
16(日)
  ○午前 生活相談
  ○ 昼  町内子ども育成会キャンプの迎え
  ○午後 3時間ほど休憩
  
 ☆介護保険・国保など社会保障を守る運動について重要な期間となったので、調査・研
  究も含めて時間を使いました。いちいち書いてはいませんが、今週に限らず夜はほぼ毎
  日、調査・研究や資料整理などに費やしています(酔っぱらった時を除く)。
 ☆生活保護、障害者の施設入所などの生活相談が相次ぎ、対応におわれました。すぐに
  お応えしなければならないのですがお待たせしてしまうことが多く、申し訳ない状況です。
 ☆火曜の夜に、久しぶりに市民プールで泳ぎました。1000m/40分。体力保持のため
  にも、運動は毎日やりたいところですが、現在足首故障中のため今週は水泳一回のみ
  でした。
 ☆先週、幼なじみが急死し、ちょっと辛い日々でした。「悔いなく生きよう、家族を大事に、
  身体を大事に」と唱えながら過ごしました。


「地域安全マップ」の作成ー子どもの安全対策

2006年07月11日 | 子育て・教育

 先日、私の子どもが通う小学校のPTAの役員会(生活指導部会)がおこなわれ、この間の「地域安全マップ」作成の取り組みなどについて総括をおこないました。

 これは、地域の子どもにとっての危険カ所を点検・把握し、その情報を子ども・保護者などに知らせることによって、子どもの安全の確保を図るための取り組みで、学区内11の町毎に、選ばれた部員が、5月の日曜日の午前中に自分の町を巡視し、「危険あり」と思ったカ所を撮影し、後日、大判用紙に地図と写真を貼り付けて作成するものです。
 作成されたマップは、6~7月におこなわれる各町の座談会で保護者・町内会長・民生児童委員などに提示された後、学校内に掲示され、全校生徒が目にすることになります。

 始まった当初は、交通安全に関わるカ所が中心だったようですが、近年急速に「不審者対策」などに関わる点検が求められてきました。
 今回、私は同部会の部長として、部会で防犯の視点の重要性を提起し、昨年鶴岡警察・防犯協会がおこなった「公園点検」(議会の質問の際に調べたものです)の結果などもお知らせして点検を求めてみましたところ、各町の公園のいくつかが「危険カ所」としてリストアップされることになりました。

 今後の取り組みとして、
 ①「危険カ所マップ」で「改善が必要」とされたカ所について、PTA理事会に報告し、
  各町内会に知らせてもらう(改善を進めてもらう)。
 ②交通安全関係のカ所が多いことから、交通指導部に役割分担のあり方などを相
  談する。
 ③防犯関係の危険カ所の調べ方などについて、部としても学習していく。
 ④来年以降のマップ作成では、「子ども自身がつくる」ことを追求してみる。
 以上のようなことを確認しました。

 一部の町では、町内会長さんが、「ウチの公園が『危ない』とは何だ!」とご不満を述べられた町もあったようで、ちょっと申し訳無いことになってしまいましたが、マップは関係者に「通達」するようなものでは無く、注意を促すことが主眼です。
 保護者が地域に目を向け、子どもがマップを見て注意を高めるという貴重な役割を果たしているようです。

 「防犯まちづくり」の分野の権威である千葉大学の中村攻教授は、「安全・安心なまちを子ども達へ」という著書の中で、「子どもの安全なまちづくりをどのように進めるか」について次のように述べられています。
 1)子ども達からこれまでにあった犯罪の危険について実態調査をする。結果を地図にまとめる。
 2)地図を基に、危険カ所を一つ一つ歩いて廻って、如何にすれば安全になるかを一カ所一カ所検討しこれらをまとめて地域全体の「環境安全計画」をつくる。
   (「街灯をつける」「何時頃警察に立ってもらう」など例示され、「自治体や町内会、教師や警察などの参加、特に大事にしたいのは地域の高齢者の参加」と指摘されています。)
 3)環境安全計画を実行に移す手だてを考える。
                            (以上、私なりの要約をしています)

 この小学校・PTAでは、子どもの下校を見守るパトロール隊づくりなど、様々な取り組みを先進的に進めていますが、私も、最新の研究成果に学びながら、鶴岡市全体の子どもの安全な地域づくり、その一環としてまず自分の小学校区の地域づくりを進めていきたいと思っています。


 一つ書き忘れましたが、こういう取り組みは、参加者が交流することが肝心です。
 今年度の部員の方々は、実に熱心で真面目な方々が揃っているので、前途洋々たるものがあるのですが、今回の部会の後は「懇親会→二次会→三次会」と交流も深々と深めましたので、今後の取り組みの発展はマズ間違いありません。



 

 


 


「市の木・市の花」制定委員会

2006年07月03日 | 市政全般

 今日3日、「鶴岡市市の木・花制定委員会」第一回会議がおこなわれ、私は日本共産党市議団代表として参加しました。

 委員会の構成メンバーは、
  鶴岡市助役(委員長に互選されました)
  市議会議員(新生クラブ、黎明公明、連合、日本共産党)
  学識経験者(山大農学部教授、市民森の会代表、市文化財保護委員会代表)  
  地域代表(旧市町村毎に計6人)  合計14人。

 これまでの旧市町村の花・木は、      
           木      花
  鶴岡  けやき・庄内柿  さくら
  藤島  けやき      藤の花
  羽黒   杉       みずばしょう
  櫛引   柿       サルビア
  朝日   ブナ      かたくり
  温海   杉       マルバシャリンバイ

 今日の会議で決められた主なことは、
 1)8月1日付け市広報に折り込みで「市民アンケート」をおこなうが、
  ○回答数で決めるのではなく、制定委員会の選考の参考とする。制定委員会案
   をもとに市長が決定する(最初からそういうことになっている)
  ○アンケートには、旧6市町村の木・花を候補として制定委員会から推薦する。
   同時に、自由記載欄を設け、候補以外の木・花も受け付ける。
 2)アンケート結果を受けて次回委員会を開催し、10月の「合併1周年式典」に向け
  て、選考を進める

 3)市の木・花の選に漏れた木・花を「推薦木・花」とすることも考慮する。

                  あらまし、以上のようなことであったかと思います。

 委員の方々から貴重な意見が多く出されましたが、特に印象に残ったことを挙げれば、
  「私の知人で、『市の花』を知っている人は多かったが、『木』の方は知らない人が
   殆ど
だった」
  「(なぜ『木・花』を決めるのかと聞かれて)すべての都道府県、県内13市も決め
   ているから
」(事務局)
  「選考基準としては、『市民に①親しまれている、②活用されている、③多く生育し
   ている』の三つを考慮すべき」
  「選に漏れた旧町村の花・木は、『推薦木・花』のような形で残すべき」(複数意
   見)  
  「新市の自然を現すものを選ぶべき。木・花に限らず考えられるべきではない
   かと思うが、
   木としては、広大な森林の(主要な樹種である)ブナ。
          鶴岡の歴史と結びつき、町中にこれだけ柿が多い町も他に無いこと
          から柿。
          ケヤキは全国で沢山選ばれている。
          (旧羽黒などで選ばれていた)『杉』は、むしろ『杉木立』である。
   花では、  旧櫛引のサルビアは(地域を代表すると言うよりは)『花いっぱい運
          動』などの関わりで選ばれたと思われる。
          さくらは、国の木であり、特に鶴岡で選ぶのはどうか。」

  私は、次のような意見を述べました。
   1)すべてに渡って、市民の合意形成を重視する。「なぜ花・木を選ぶのか」市民
    に説明し、納得が得られる形で決める。合意が得られないのなら決めないこと
    も(アンケートの)選択肢とする。。「一つ選ぶか、複数か」も問う。

   2)一つの木・花を市民の「統合の象徴」のようなものとすること自体が、価値観
    の多様化した今日の社会状況の下で可能かどうかの是非(市の木・花を決め
    ることの是非)も問う

   特に、選に漏れた旧市町村の住民が面白く無い思いをするようなことは避けな
  ければならないと考えます。 
   そして、本当にそうしようと考えれば、「10月の記念式典で発表する(8月末に
  は決める)」というのは、ムリではないかと思いました。 
   昨日あたりに第一回会議を招集して、2ヶ月足らずで決めるという当局の考え
  は、やはり、「市民合意」というものを軽視していることの現れと感じました。

    これからおこなわれるアンケートなどに、多くの市民の方の関心とご意見が寄
  せられることを願います。