関とおるの鶴岡・山形県政通信

安心して住み続けられる山形県をめざして、住民の暮らし、県政の動き、そして私の考えと活動をお知らせします。

ゴミ資源化の調査~庄内町(旧立川)堆肥センターへ~

2008年02月28日 | 原発・自然エネルギー・環境
旧立川町堆肥センターでつくられた堆肥の山。
生ゴミが価値ある堆肥に変身です。

 今議会の一般質問で、ゴミの問題を取り上げるので、いろいろ調査をしています。

 政府は、2000年に「循環型社会形成推進基本法」を制定し、従来の「適正処理、リサイクル優先」の廃棄物の考え方を、「資源を有効に利用していく」というものに改めましたが、その後もゴミは減らず、平成17年度で5273万トン(東京ドーム142杯分)のゴミが排出されています。
 鶴岡でも、20年前に約3万トンだったゴミは、H18年には焼く4万8千トンと1.6倍に急増しています。

 対策は多岐に渡る訳ですが、今回は、「燃やすゴミ」の3割程度を占めるとされる生ゴミの問題に絞って、生ゴミをいかに資源化するかという問題をメインにする予定です。他に、ゴミ処理の有料化の問題も取り上げます。

 論点は沢山ありますが、まず先進事例を紹介します。
 最近見学してきた庄内町:立川地区のゴミ処理施設です。
  

 旧立川町は、今から20年前の昭和63年に、生ゴミを畜ふんともみ殻と合わせて堆肥にする堆肥センターを建設し、生ゴミを燃えるゴミと分けて回収する方式を始めました。
 当時のお金で4億円という巨費を投じて建設した堆肥センターは、現在では年間534トンの生ゴミを処理し、4100リットルの堆肥を生産しています。

 異物の混入や、堆肥の質、処理コストなど、いろいろな課題はあるようでしたが、鶴岡では(他の多くの自治体も)燃やすゴミとして、重油まで使って燃やしている生ゴミが、ここでは堆肥として利用され、農産物を育てているのです。

 こんなに近くに、こんなにすばらしい先進事例があるとは知りませんでした。大いに参考にしたいものです。




3月議会議案説明を受ける

2008年02月26日 | 市政全般

 「一般会計予算」「H20年度特別会計予算」という分厚い二冊の資料に、「平成20年3月市議会定例会提出案件」「平成20年度会計別予算総括表」などなど200ページ位の資料がついています。3月議会は、新年度のすべての事業が提案されますので、量的にも特別大変です。

 H20年度は、財政困難の増大とその中でのバイオ研究支援、大詰めとなる6市町村合併後の調整課題(制度の統一)、後期高齢者医療制度開始による高齢者の困難への対応、昨年からの新農政で危機が深まった農業への支援、大規模化と国の新施策の中で矛盾の深まる学童保育所への支援などなど、大変な課題が山積しています。

 これからちょうど一ヶ月、調査し、文章を書き、委員会と本会議で、9割を占める与党会派とたたかいながら、当局を質す日々が続きます。

 春は4月までお預け、という気分です。


子育てシンポジウム

2008年02月25日 | 子育て・教育

 24日(日)午後、「2008年 庄内子育てシンポジウム」に参加しました。
 これは、地域で子育てに携わる方々が共同で企画したもので、最初に実行委員長の大高全洋山大名誉教授から主催者挨拶がありました。
 「世界の子どもたちのための平和と非暴力文化国際10年」のこと、「教育再生会議」や学習指導要領の危険な内容について指摘されていました。
 
 続く基調報告は、4人の方からおこなわれました。
 1)小学校教師の方から「子どもの学力と学校」
   「PISAのいう学力とは、『人生をつくり、社会に参加する力「県の『さんさんプラン』のすばらしさ」「創作劇、映画上映会など子どもの主体的な活動」などなど、現場の実態の即した興味深いお話でした。

 2)学童保育の指導員の方から「児童の放課後の生活」
  非正規雇用の増大の中で、お迎えの平均時間が遅くなり、土曜なども親の出勤時間に合わせて早く学童に来る子どもが増えている。
 学童の大規模化で、起きなくてもよいけんかが起きたりして、子どもたちの心身がぴりぴりしている状況。トラブルやけんかが起こるまでの「間が短い」。

 3)スポ少指導員の方から「スポーツ少年団の活動」
  勝つことが目的なのではなく、子どもを育てることを目的とする活動。

 4)有機農業をやっている方から「地域の農業と学校給食」
   学校給食の地産地消の問題。合併後の酒田市で民間委託が進んでいること。
 
 その後、分散会がおこなわれ、私のところは8人ほどで、「膝を交えた話」が交わされました。

 全体として、鶴岡の子育ての現場がどうなっているのか、具体的な状況が交流し合われる中で、私も新しい観点を発見できたりして、非常に有意義な会でした。





 
 


議員研修~いつでも「批判的に学ぶ」~

2008年02月23日 | 市政全般

22日(金)午前、市議会の議員研修会がありました。

 「議会運営について」というテーマで、「一般質問とは」「議員辞職勧告決議の問題点」などなど、議会のルールについての法制を勉強しました。
 講師は、全国市議会議長会というところにお勤めで、こうしたテーマで著作も著していて、法の隅々まで「知り尽くしている」という感じの方で、大変勉強になりました。(かなり基本的なことでしたので、大体わかっていたことでしたが、詳細にわかりました)

 ただし、ちょっと是認できない点もありました。
 「『外交問題に関する意見書』を地方議会が政府・国会に提出することが、『内容によっては、外国との交渉に影響を及ぼすこともあるので、慎重な態度をとることが望ましい』と総務省が昭和38年に見解を出している(ので出すべきではない)」というお話がありました。

 地方議会が政府を飛び越えて外国に何か言うというのならともかく、政府・国会に対して地方の意見を言うことが「外交のじゃまになる」と言わんばかりの「見解」であり、地方を国の下部組織とする考え方が幅を効かせていた時代の産物ではないかと思いました。
 (講演後、講師にも質問し、「禁止通達という性格のものではない」という説明を受けました。)

 どんなに権威あるお話でも、「批判的に学ぶ」ことが必要です。


国保運営協議会終わる

2008年02月19日 | 医療・介護・福祉など社会保障

 18日(月)午後、H19年度最後となる第6回国保運営協議会がおこなわれました。
 1月18日の第3回協議会から一ヶ月の間に4回の急ピッチの会合の中で、H20年度の事業計画などについて審議され、今回、議決されました。

 これまで3回の会議で述べてきたことを改めて述べて、当局提案に反対しました。
 あまり積極的な発言はありませんでしたが、最後に、開業医の先生が、「個人的には、(私が指摘している)後期高齢者医療制度も、特定健診・特定保健指導も、できの悪い施策であり反対だ。だが、制度に反対なら全部反対というのもあんまりだと思うし、当局も一生懸命やっていると思うので賛成する」と発言されました。

 医療の立場からの責任感のある発言だと思いましたし、私もほとんど同感でした。
 私は、制度に反対だから当局案に反対した訳ではなく、当局が今回の制度改悪を当然のものとして参加しようという姿勢なので反対したものです。
 そしてそれは、当該部局ではなく、国・県の制度に対してどういう対応をとるか、市長の態度が問われる問題です。
  
 「地方分権」などと叫ばれても、実際にはほとんどの都道府県市町村が、国が決めた制度を当然のものとして実施するという態度をとっています(これまで長年やられてきた通り)。
 希に「もの申す首長」が出ると、マスコミでもてはやされたりする訳ですが、それが当たり前になるように、私の立場で頑張りたいと思います。

 なお、九州で県産品のセールスのみやっている知事とか、関西でマスコミとモメている知事とかは、「もの申す首長」とは関係ありませんね。
 長野や高知の知事は立派でしたが、落選したり、辞めたりで残念です。

 話を国保運協に戻しますと、私一人で半分以上発言し、賛同して当局に反対する方はいなかった訳ですが、最後の会合が終わった後、「ご苦労さん、またお会いしましょう」と握手を求める方もありましたし、与党のベテラン議員の方も「関君が発言しないと面白く無いわな」などと冗談交じりに言って下さる方もあって、そういう点では、「手応え」も感じました。


学童保育所20周年

2008年02月17日 | 子育て・教育

 私の地元、一小学区の学童保育所「星の子」の20周年の祝賀会がおこなわれました。

 歴代の保護者会・地域役員、学童保育、児童福祉の関係者の方々が、第一学区コミュニティーセンターホール一杯に詰めかけ、大変盛会となりました。

 主催者や来賓のご挨拶、関係者の方のスピーチでは、鶴岡の学童保育の歩み、草創期の苦労などが語られました。
 20年前、学童保育所の制度も何も無い中で、「子どもを預けないと働くことができない、生活することができない」一人のお母さんの声から、第一学区でも学童保育が始まったということが赤裸々に紹介され、あたかも「日本の学童の始まり」のお話を聞くようでした。

 現役の保護者の方々が当然ながら準備の中心になられ、当日も大勢参加されましたが、「働くために、学童を利用する」という、大変忙しい生活を送っている方々です。
 そういう方々が「学童のために忙しくなる」というのはまさしく矛盾している訳ですが、それを乗り越えてこの準備に打ち込んでこられました。

 「自分の子」の問題から、「学童の子」の問題に、それがさらに「一小の子」「鶴岡の子」(「日本の子」へも)の問題として、認識を深め、社会的使命感を高めていく。
 学童保育の運動の中で、地域の子育て・教育の立派な担い手として歩んでいく、保護者の方々の姿には本当に頭が下がります。



 

 
 


沖縄での米兵による少女暴行事件

2008年02月15日 | 平和と民主主義・外交

10日(日)に、沖縄で米軍人による少女暴行事件が発生しました。
 私の、体が震えるような怒りを言葉で表現することは控えさせて頂きます。

 一体何度このような事件が繰り返されるのでしょう。
 日本政府の「抗議」と、在日米軍の「綱紀粛正」の言葉に納得する人は希でしょう。

 「若い男が沢山いれば、問題を起こすヤツも出てくる」という話ではありません。
 沖縄復帰が日本に復帰して以後の30数年の間に、沖縄で五千件(全国で七千件)を超える米兵の犯罪が発生し、その一割以上は殺人や暴行などの凶悪犯罪だと言います。

 沖縄の米軍は、イラク戦争を始めとして世界の戦場(しかも、不正義の侵略戦争です)に送り込まれる部隊、平気で人が殺せるように日々訓練された「殺人マシーン」であるとともに、送り込まれた先で命を落とすかも知れない追い詰められた人間の集団です。

 また、在日米軍は、犯罪を起こしても、公務中であれば第一次裁判権が米側にあるなど、「日米地位協定」でさまざまな特権が与えられています。
 
 このように、異常な集団である「軍隊」を抱え込み、それに特権を与えて厚遇するということが、日米軍事同盟体制の一部である訳です。

 早く無くしたい、日米軍事同盟、在日米軍基地、アメリカの侵略戦争と日本の荷担・・。今回のような犯罪被害者を生まない日本を、できるだけ早く。

 雪道を、ランドセルを背負って歩く子らを眺めながら、強く念じました。


二つの卒業の準備

2008年02月14日 | 子育て・教育

 この春は、高3、中3の二つの卒業が重なり、卒業祝賀会などの準備がなかなか大変です。

 上の方は、幸い進学先が決まりましたので、アパートの手配など入学準備を進めながら、卒業祝賀会の準備です。
 高校では3年間学級委員長をやってきましたので、責任重大ですが、夜の会合などは仕事のために欠席してしまうこともあります。
 中学校も、学級副委員長なので責任重大なのですが、何と卒業式・祝賀会当日が、市議会厚生文教常任委員会の日と重なってしまいましたので出席することすらできない始末です。
 
 議員稼業では、自分の子どもの入学・卒業式などを議会に優先することは許されません。
 世の中には同じように、仕事でPTA活動などに参加できない方はたくさんいらっしゃる訳ですが、やはりツライものですね。 
 卒業準備で保護者の皆さんと交流する中で、子育ての苦労と喜びを改めて噛みしめています。



日本共産党地方議員研修会で勉強

2008年02月13日 | 活動報告

 12日(月)日本共産党山形県地方議員研修会がおこなわれました。
全一日の日程でしたが、「財政健全化法と山形県の市町村財政」「最上小国川ダム問題」、「総選挙勝利めざす活動」「3月議会に向けた取り組み」についてびっしり学習討議しました。

 財政健全化法については、改めてその重大性を認識させられました。
 法の柱は、財政の健全性を4つの指標で判断し、「早期是正」を進めることです。
 第一条は、住民の暮らしではなく「財政の健全化」を目的と謳っています。
 鶴岡市議会で、「夕張のようにならないように、市民サービスを見直す必要がある」と主張する人たち(夕張の事態を正確に把握している訳では無いようですが)に理論的根拠を与えようとするものとも言えます。
 
 私たちがこの法と対峙する立場は、「住民の暮らし・福祉が自治体の役割」ということであり、今日の厳しい財政助今日をもたらしたのは国の施策であるということです。

 法の理論構成はしっかり見定め、市の財政状況も正確に把握する必要がありますが、市民の目線でたたかうことがすべての基本であると思いました。


車に寝泊まり?

2008年02月11日 | 医療・介護・福祉など社会保障
 除雪作業をしている方から、「ある会社の駐車場に長期に駐車している車の中に、寝泊まりしている人がいるようだ。この時期に大丈夫だろうか」という連絡を受けました。

 当該事業所に連絡すると、長期駐車は認識していましたが日中は居ないようで、寝泊まりまではしりませんでした。そこで、担当になった方と一緒に夜9時過ぎに車に行ってみると、居ました。

 会社に招き入れて話を聞いてみると、60代の男性で、事業不振で破産、車も使えなくなり、アパートはあるが、今の職場(ささやかな仕事です)に近いので車に寝泊まりしている。元日に血痰が出て病院にかかり検査の指示をもらったが、その後は行っていないとのことで、国保税滞納で短期保険証になっていました。
 資産は何も無く、収入も7万円ぐらい、頼れる親族も無しなどなど、生活保護を受ける他ないと判断しましたが、そのためには、近親者の合意など、いろいろハードルがありそうです。

 いずれにしても、この厳寒期に毛布一枚で車に寝泊まりしていては大変です。できるだけ早急な解決をめざして援助しなくては。