関とおるの鶴岡・山形県政通信

安心して住み続けられる山形県をめざして、住民の暮らし、県政の動き、そして私の考えと活動をお知らせします。

青木理さんの志しに感動

2022年11月25日 | 政治全般

11月26日(土)、国民救援会鶴岡支部を始めとする鶴岡市の市民団体共同の実行委員会による、「メディアと真実を見抜く力~青木理時局を語る~」という会で青木さんの対談を拝聴、質問する機会も得ました。

青木さんは、「講演は苦手、人前で話すのも好きでは無いので、対談形式でお願いした」と断り、庄内地域史研究所所長三原容子さん(元東北公益文科大学教授)との対談が始まりました。

○葉梨法務大臣の辞任と政治と官僚の癒着、堕落。
○えん罪事件
○警察官僚が官房副長官となって官僚機構全体を牛耳った安倍政権の異常と危険(警察組織が狙った個人の情報を調べ上げ、官邸がそれを握るという状況に戦慄を覚えました)
○公安委員会制度を再生することの意義
○父方の祖父、安倍寛が気骨ある反戦政治家であったこと

https://www.news-postseven.com/archives/20200826_1589036.html?DETAIL
○官僚が能力を発揮できないようにした政治の誤り
○沖縄と朝鮮と日本「本土」

おおよそ以上のようなテーマについて、1つ10~20分くらいで語られました。
どのお話も、長年の取材によって掴んだ真実の報告であり、聞き応えのあるものでした。

そして最後に、「質問したい人はいるか?」という問いかけがありましたので、迷わず挙手、2人だけの質問者の最後に、青木さんに「共産党の県議だが、政治が変わるという希望はお持ちか?」と問いました。
すると青木さんから、「ジャーナリストの仕事は、人を笑顔にすることだと考えてきたので、32年間の政治を振り返ると忸怩たるものがある」として、この間の自公政治の腐敗堕落と、在日朝鮮人、えん罪被害者などなどご自分が関わってきた人々の事に改めて触れ、「自分がしてきたことはただ石つぶてを投げてきたようなもので、何も世の中を変える力にはならなかったかも知れない。でもジャーナリズムとはそもそもそういうものなのかも知れない」と自問自答、「力のある人は自分で笑顔になれる。こんなことは話した事が無いが、自分はそうでない方々にいつか笑顔になって欲しいと思って仕事をしてきた」と語られました。
 権力と戦い、不正を正す、怒りに燃えたジャーナリストかというイメージを持っていましたが、厳しいお仕事の根底に、弱者への深い愛情があるということを知り、強く胸を打たれました。

 また、質問へのお答えの中で、「関さんも政治を変えたいと考えて頑張っておられると思うが・・(中略)伊藤詩織さん、五野井さん、前川喜平さん。結局、『おかしい』と思った方、1人ひとりが、1人でも声を上げる、そこからしか社会は変わらないと思う。自分もそういう積もりだ」というお話を頂きました。
 私もたたかう仲間の端くれとして扱って下さるお話で、大変感激しました。
 対談終了後のサイン会でも、1人ひとりに、立ち上がって「ありがとうございました」と一礼される姿にも、人を尊重する謙虚なお人柄を見た思いがしました。

 フリーで、たった1人で戦う、青木さんの果てしなく厳しい日々に思いを致し、今後のご健闘を心から祈念します。

(私の理解を要約したものです。大意は違っていないとは思いますが、かなり主観が入っているものと思います)


 消費税減税・インボイス中止を

2022年11月02日 | 経済と労働

先日、消費税廃止各界連絡会の「消費税減税・インボイス中止」を求める商店街訪問行動に参加しました。
鶴岡駅前⇒日吉町⇒山王町⇒銀座⇒南銀座、と鶴岡市のメインストリートの商店街を訪問し、ご商売のご様子と消費税等へのご意見を伺い、国会請願署名を集めようというもので、駅前から東進・南下するコースと、南銀座から北上・西進するコースの二手に分かれ、私は駅前から出発。

最初に訪ねた薬局からいきなり、「今年度で店を閉める。ドラッグストアなどがどんどんできて続けられない」という厳しいお話。
その後も、「自分の代で終わり」、「コロナから回復できず、いつまだ続けられるか・・」という声が続きました。
ある商店街振興会長さんは、「長く商売をやっている店では、昔からの付き合いが多く、インボイスへの対処に非常に苦慮している。もともと、コンビニとドラッグストアが増え続ける中で、古いお店が廃業していった。政府の政策は、個人では商売ができなくなる方向に進んでいる」と語りました。
またある老舗の店長さんは、「商品の加工をお願いしている業者もある。技術を要する仕事なので簡単に代わりもいない。消費税減税ができるなら一番いいが、今の政治は大企業のためにやられている。消費税は防衛費に使われるのでは?」と、これまた政府に対して厳しいお話でした。
日頃おつきあいの無いお店が多い中、私に率直なご意見を聞かせてくれた事に感謝に堪えませんが、鶴岡の商店が置かれている状況の厳しさをヒシヒシと感じました。
中小企業を重視する県の施策の更なる拡充を求めていくと共に、消費税減税・インボイス中止の声に見向きもしない政府を追い詰める運動に一層力を入れていく決意が固まりました。