関とおるの鶴岡・山形県政通信

安心して住み続けられる山形県をめざして、住民の暮らし、県政の動き、そして私の考えと活動をお知らせします。

「主権回復の日」?

2013年04月29日 | 政治全般

政府は4月28日を「主権回復の日」と定め、式典をおこないました。

1952年4月28日、サンフランシスコ講和条約、日米安全保障条約が発効した日を、日本が米軍の占領下から国の主権を回復した日とした訳です。
しかしその日から、
 日本全土が米軍基地に提供され、朝鮮戦争、ベトナム戦争、湾岸戦争、アフガン戦争、イラク戦争など、日本はアメリカの戦争の出撃拠点となってきました。
 千島列島はソ連に奪われました(というか、「ソ連に譲る」という条約に日本が調印した訳です。)
 沖縄、奄美、小笠原はアメリカの施政権下に置かれました。
 沖縄は72年に「返還」されましたが、全国の米軍基地の4分の3が沖縄に集中させられることになりました。
 これらは、第九条で武力の放棄と戦争の放棄などを定めた、国の最高法規である日本国憲法とまったく矛盾した事態です。
 日本国憲法は、サンフランシスコ体制によって大きくねじ曲げられました。

 政治、軍事、経済、文化、日本の政治と社会全体が、アメリカに半ば従属した状態におかれることになった、その始まりが51年前の4月28日でした。
 その日は、主権回復どころか、従属と屈辱の日と言うべきです。
 
 夜のテレビでは、沖縄で政府主催の記念式典に抗議する県民大会がおこなわれたことが報じられていました。
 しかし、沖縄が怒っているだけではありません。
全国で沖縄に連帯するとともに、アメリカへの従属状態のもとでのオスプレイ配備、TPP参加、憲法改悪などの策動を告発し、真の主権回復を求める集会や諸行動がおこなわれたようです。
 私もささやかですが、そういう趣旨の街頭宣伝をおこないました。
 「がんばれい!」といった声援を下さった多くの方々に感謝です。

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なお、安部首相は今日、こういうアホなことをやったようです。
インターネット愛好家などを集めたイベント「ニコニコ超会議2」の自衛隊ブースで、迷彩服を着て10式戦車に乗った安倍晋三首相=千葉市美浜区の幕張メッセで2013年4月27日午後4時29分、鈴木泰広撮影
毎日新聞 インターネット愛好家などを集めたイベント「ニコニコ超会議2」の自衛隊ブースで、迷彩服を着て10式戦車に乗った安倍晋三首相=千葉市美浜区の幕張メッセで2013年4月27日午後4時29分
 インターネット動画配信サービス「ニコニコ動画」の運営会社は27日、千葉市の幕張メッセでイベントを開いた(中略)一方、安倍首相は、陸海空自と在日米陸軍のブースを訪れ、陸上幕僚監部の広報室長から「戦車がありますが、乗られますか」と水を向けられると「乗ろうか」と応じ、展示中の陸自の最新型戦車「10式戦車」に乗った。迷彩服の上着とヘルメットを着けて戦車の砲手席に立ち、カメラや携帯電話を構えるコスプレ姿の客らに笑顔で手を挙げて応えた。首相は自衛隊最高指揮官だが、戦車に乗るのは異例。【鈴木泰広、中島和哉】


 


鳥獣被害対策をすみやかに

2013年04月16日 | 市政全般

 4月15日(月)、鳥獣被害対策の事務手続きを速やかにおこなうことを求めて、県庄内総合支庁に要請をおこないました。
 県は、中山間地域等の農作物の鳥獣被害防止対策の一つとして、電気柵の設置に対して、「県と同額の補助をおこなう市町村に対して」「経費の4分の1、上限5万円」の補助をおこなっています。
 鶴岡市はその制度を受けて4分の1の補助をおこないますので、利用者には、「経費の2分の1又は10万円のいずれか少ない方の額」が交付されています。
 ところが昨年、党市議団に朝日地域の住民から「5月に申請受付があったが、承認がおりたのが7月の末で、既に作物はサルに食べられてしまった」という訴えがあったことから、住民手続きの期間を短縮するように働きかけをおこなってきました。
 まず、昨年秋の段階で市農政課に要請、「来年度の手続きを早めてもらうよう県に要望する」との回答を得ました。
 今春になってから、渡辺ゆり子党県議(山形地区)を通して県庁担当課に要請、「出来る限り速やかに手続きを進める」という答弁がありました。
 それを受けて、この度、支庁に赴いたものです。

 

 党からは、笹山自治体部長、菅井巌市農業委員、そして私が訪問、支庁は、農業振興課課長補佐2名・専門員1名の計3名が対応しました。
 支庁側からは、「今年度は上限額を10万円に引き上げた。手続きの件は要望を受けて、今年は約一ヶ月要望調査を早めている。申請を受け付けたら約2週間で処理する。」という回答がありました。

 鶴岡市の農作物の鳥獣被害は、H23年度主なもの(ニホンザル、カラス、ツキノワグマ、カモ)だけで約5500万円に達しています。
 しかも、中山間地の多くを占める家族農業は、高齢者を始めとする住民の生き甲斐であり、健康な生活の基盤となっており、「丹精込めて作った作物を収穫直前に食われてしまう」ことの打撃は、被害額ではとても計れない重いものです。
 
 折角の制度ですから、その趣旨に叶った運用がなされるよう、県・市の対応を追跡していきます。

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朝日地域の暴風被害調査へ

2013年04月08日 | 市政全般


7日(日)朝、朝日地区大網の方から電話があり、昨夜暴風があって、集落にかなり被害が出たとのこと。
午前中から重要な会合への出席を予定していたため、何人かの関係者の遅参する旨、連絡を取った上で、雨具・長靴で現地に向かいました。


大網上村集落では、屋根が大きく剥がれ、一部が飛ばされた世帯が一軒、屋根が飛ばされた牛舎が一棟、集落の方が出張って、飛散物の回収や屋根にブルーシートを貼る作業をやっておられました。


牛舎の屋根の一部でしょう。電線に飛んでいます。
 
駐在員(町内会長のような役職)の方から状況を聞き、明日朝日庁舎に対応を要請する旨お話しして、隣の関谷集落に回りました。

 関谷は、朝日地区の党の長老、遠藤重輔前朝日村議のお宅に寄り、一緒に集落を歩いてもらいました。
 車庫のシャッターが飛ばされた家一軒、作業小屋の壁と窓などが飛ばされる被害が数軒、真ん中辺りでボッキリ折れた杉の木、倒壊した杉の木なども確認されました。


シャッターが飛んで、応急処置。何かに掴まっていないと人間が飛ばされそうな暴風の中での作業、さぞや大変だったでしょう。


まどが無くなっています。


 奥の木が根本から抜けて倒れています。直径40cmはありそうです。


左手の木から折れた部分が手前に。

 最後に一番遠方の田麦俣集落へ。
 屋根が剥がれたお宅2軒に寄りましたが一軒はお留守、一番被害の大きかったお宅の方からお話しを聞くことができました。
 剥がれた屋根の間から雨がかなり入ってきたので、トタンだけでなく下地板なども含めてかなりの修理費用がかかるだろうと、心配されていました。
 こちらの駐在員の方からは、「田麦・関谷・上村と、たまにこうした強い風が吹くルートだ」などなど、当地の気象と地形との関係など興味深いお話しも少し伺いました。駐在員さんのご自宅も玄関のガラスを木が突き破ったり、大被害でした。
 
 道路に飛んだ屋根のトタン

 以上はあくまで主な被害であり、雪囲いの塩ビ板のようなもので風が当たる方向にあったものは、まず無事では済まなかったようで、かなり多くのお宅が被害を被ったようです。
 70年以上この地域に住んでいるお年寄り方が「家がグラグラ揺れ、飛ぶかと思った。こんなに恐ろしい風は初めてだ」と言っていましたので、非常に特別の風であったようです。
 なお、私が着く前に朝日庁舎の総務課長と担当者が調査に来たということで、速やかな対応に感心しました。
 日曜日であっても、住民ニーズに応える構えは、当然のこととは言え大事なことです。

 昨年もこの時期に暴風被害がありましたが、夜のニュースなどを聞いても今回は被害地域は少なく、私が調査した地域が一番やられたようでした。
 昨年は、農業施設については県や市から一定の補償などがおこなわれており、今回も同様の措置を求めていかなければなりません。


上村から関谷に行く途中、電線に折れた木が引っかかって、東北電力も来ていました。

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付録~日本気象協会の天気概況
庄内では、7日夜のはじめ頃から8日昼前まで暴風や高波に警戒して下さい。
低気圧が日本海と三陸沖にあって、ともに北北東へ進んでいます。
山形県は、雨や曇りとなっています。
今日7日夜は、低気圧の影響により、雨で、雷を伴う所があるでしょう。
明日8日は、一時的に冬型の気圧配置となりますが、次第に緩む見込みです。
このため、はじめ雨や雪が降り、明け方まで雷を伴う所がありますが、午後は晴れるでしょう。
なお、8日にかけて、庄内の海上を中心に大荒れとなる見込みです。


感動の「純と愛」

2013年04月04日 | よろず

NHKの朝ドラ、「純と愛」が終わりました。

最初はかなり違和感のあるドラマでした。
出てくる人物が一人残らず、ちょっと困った人ばかり。
どの人についても、「なんだコイツは!」とむかつくことがありました。
そして時々荒唐無稽、極端な誇張、単純すぎる展開、etc.・・。

しかし妙にリアリティーがある。
それは現実の人間の本当の有り様が映し出されているからでしょう。
狩野善行(純の父)の自分勝手な父親振りなどは、私も父親として思い当たるところが多々あり、「オレはこんなにひどくは無いな」などと心の中で自己弁護しながら、妻や娘に、「お父さんと同じだ」と言われるのではないかと、冷や冷やしながら観ていました。

そして、困った人たちは、皆、尊敬に値する魅力をもった、愛すべき仲間。
これが普通の人間の姿と教えているようです。

また、強引に思えるストーリーに「なんだなんだ」と思っても、それはハッとするドラマチックな場面に繋がって、一流の演劇を見せられたように納得させられてしまいました。

最終話の前の回では、最初のホテル時代、次の旅館時代の仲間達が純を訪ねてきて、それぞれが大きな幸せを掴んだことを報告します。
しかし皆の前には、久しぶりに会う愛が、恐らく二度と意識を取り戻さないであろうと思われる姿で横たわっています。
希望と絶望の凄まじいコントラストに、喜んでいいのか、悲しむべきなのか、心がガクガク揺すられました。

最終話、純は沖縄の海に向かって、真正面から風を受けながら叫びました。
その台詞を載せている投稿がありましたのでご紹介。
https://www.facebook.com/sekidesu?ref=tn_tnmn#!/photo.php?fbid=446403248774105&set=a.242193165861782.58552.100002133010975&type=1&theater
だいたいこのようなものだったと思いますが、他に大事な言葉がありました。

「たとえ、この世で一番大切な人が・・、一生目覚めなくても・・、私は死ぬまで町田純で有り続ける!、と、決めた」 



どんな困難に直面しても、それを敢然と乗り越えて前に進む、たくましい人間の姿に心が震えました。

しかし、純は賢く立派な人間ではありません。
いかに深い悲しみに覆われても、一歩いっぽ歩いていくしかないじゃないか、と、普通の人が一日いちにちの暮らしを積み重ねていることへの、自然な共感が表現されているように思われました。
ポン、と軽く肩をたたいて声をかけるように。

そしてそれは、この時代の最大の悲劇、東日本大震災から2年の日々を過ごしてこられた、被災者の方々への思いと響き合うようにも私には感じられました。

ラストシーンで、純のキスに愛の指が反応しました。
回復せずに終わるのかもしれませんがそれでもいい、かすかな希望が示されたそれだけで十分でした。

前編を通して「眠り姫」の物語がモチーフとなり、HYの歌がこのドラマの底に流れているものを教えてくれるようでした。
特に、最終話の純の叫びの後の歌はスゴカッタ。

「家政婦のミタ」「女王の教室」の湯川和彦脚本と言うことで観始めましたが、朝ドラを一度も欠かさず最後まで観終わったのは初めてでした。
なお、最初何回か観て、「これは、朝観ては仕事に差し支える」と思ったのと、朝は時間的に無理があるのとで、録画して夜中に一人で、何回かまとめて観ましたが正解だったようです。

矛盾だらけ、苦しみと悲しみだらけのこの世の中(と私も格闘していますが)で、多くの人が純と愛のように頑張っているんだろうなあ~と思わされ、心があったかくなるようなドラマでした。

よかった~。


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