関とおるの鶴岡・山形県政通信

安心して住み続けられる山形県をめざして、住民の暮らし、県政の動き、そして私の考えと活動をお知らせします。

オスプレイ配備を機に考えましょう、九条に基づく国づくりを

2012年07月28日 | 平和と民主主義・外交

 26日(木)日本共産党志位和夫委員長は、アメリカ大使館に対して、米海兵隊垂直離着陸輸送機MV22オスプレイ陸揚げに抗議し、オスプレイ配備ではなく、普天間基地の無条件撤去こそ決断すべきであると申し入れました。


 6月下旬からの一ヶ月余りの間、国民に広がる反対の声を無視して配備を進めるアメリカ、それに何らの異議も唱えない政府に対して、疑問と怒りが大きく広がっています。
 森本防衛相は6月29日に「安保条約上、日本に(配備に意見を言う)権限はない」と発言、7月1日には沖縄県と山口県を訪問し、米政府の「通告を伝え」ました。
 日本共産党は、2日に日本政府に対して「配備中止を米国政府に提起するよう」申し入れていますが、政府はまったく聞く耳を持ちません。
 野田首相は16日のテレビで「配備自体はアメリカ政府としての基本的な方針で、それをどうこうしろという話ではない」などと述べました。



 この間赤旗新聞の報道などで、
 ○同機には、日本の航空法が定めるオートローテーション(自動回転)機能が無く、エンジンの緊急停止時に安全に着陸できないこと(国内法では「飛行を許されない」ということ)。
 ○同機がいかに事故を多発させてきたか。そしてそれが同機の構造上の欠陥に由来するものであることを開発の中心となった関係者が認めていること。また、米軍の飛行訓練が沖縄のみならず、原発周辺を含めて全国で重大な事故を繰り返してきたこと。
  ○日本全土に及ぶ7つのルートで、日本の航空法令が定める「口密集地域での最低安全高度150メートル」を大幅に下回る超低空訓練も含む訓練を年間330回も計画していること。
 ○オスプレイの配備が米国の「安保条約上の権利」のようにいう政府の主張は、安保条約6条に「(米軍が日本にある基地を)使用することを許される」という規定から見ても問題があること。
 などなど重大な問題点が明らかになってきました。



 にも関わらず、国民の立場でアメリカと交渉もしようとしない日本政府の態度は、「日本はアメリカの従属国か?!」「防衛大臣とは、米軍を国民から防衛する大臣か?!」という疑問を国民の間に広げる結果となりました。
  今、沖縄、山口両県にとどまらず、全国知事会が声明を出すなど、配備反対の声が全国津々浦々に広がっています。

 主権を確立し、アメリカと対等の国になっていくために、
 世界に戦争の火種をまき散らすアメリカの軍事戦略から離れ、憲法九条を生かした平和外交で世界に積極的に貢献する国になっていくために、
 日米安保体制をやめるべきだということを改めて主張します。

 日本共産党の外交方針は、是非志位委員長講演をご覧下さいhttp://www.jcp.or.jp/web_policy/2012/05/post-453.html


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一流金融マンも指摘、消費税増税の大まちがい

2012年07月23日 | 政治全般

参議院で消費税増税法案の審議が始まりました。 19日の参院社会保障・税特別委員会での日本共産党大門実紀史議員の質問では、10%への増税で、東日本大震災に被災した三つの県の増税規模は、年間5600億円に達することを指摘するとともに、 消費税が社会保障財源としては最もふさわしくない「逆進性」を特徴とする税であること、累進税率の見直しなど税制全般の見直しをおこなうべきであることを追及しました。




 ところで、月間SPA!のHPに興味深い記事を見つけました。
 「消費増税は『金持ちの年寄り』優遇策だ!! 消費増税の大欺瞞に気づけ!」というタイトルで、書いたのは「現役金融マン ぐっちーさん」という方。
 「根本的に消費税で正しいかどうか、なぜ所得税増税ではないのかということが議論されなければなりません。」と問いかけ、
税体系のあり方について、
  「もし、今、米国並みの所得.資産税率にすると収支が18兆円増える計算になり、消費税より圧倒的に効果がある。また、日本は相続税が税収の3%程度なのにここは上げない。」
と指摘されています。
 そして、「財政再建には増税ではなく、経済成長こそが必要だということ。増税で経済成長に水を差すのは論外です。」と主張されています。
 日本共産党の認識とほぼ一致するものと思いました。
 消費税増税が主張される背景として、「要は財務省、政治家が一番痛まない税制が消費税(金持ちの年寄りばかりだから)なのです。」としているところは、見解が違っていて、日本共産党の見方は、先の大門議員が「(消費税増税は)経団連の声」と突いている通りです。

 「ぐっちーさん」という方は、「慶應義塾大学経済学部卒業。丸紅を経て1986年ウォールストリートへ。モルガン・スタンレー、ABNアムロなど欧米の金融機関を経て、ブティックの投資銀行を開設。M&Aから民事再生、地方再生まで、幅広くディールをこなす一方で「ぐっちーさん」のペンネームで経済金融評論家としても活躍中。ブログを中心に活動、アルファブロガーを受賞するが、最近はAERA, SPA!にも連載、テレビ、セミナー等活躍の場を広げつつある。」という、今売り出し中の気鋭の金融マンのようです。
 日本共産党とは別世界の方(しかもその世界で大きく活躍されている方)が、消費税を巡る日本の経済・税財政の問題について、かなり共通した認識を示されていることは、党の政策が客観的な事実を踏まえたものであることの一つの表れと思いました。
 
 このような勝手な紹介が「ぐっちーさん」のご気分を害する結果にならないことを願いますが、別の面から言えば、学者・知識人も含めて集団の英知を集めた党の分析・政策と共通した認識に到達されているというところに、この方の人並み外れた能力を拝見し、驚愕したということも加えさせて頂きます。

 「SPA!」HPはこちら http://nikkan-spa.jp/249696

大門実紀史参議院議員のHPはこちら
 生協職員から、労働組合役員を経て(他にも色々おもしろいことを「経て」いますが、詳しいことはHPを是非ご覧下さい)国会議員になったタタキ上げの党議員ですが、あの竹中平蔵氏をして「大門議員との論戦は、一番手応えがあった」と言わしめた論戦力の持ち主です。
 私は、その経歴・人柄・実力を兄貴分として敬愛しております。 http://www.daimon-mikishi.jp/

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さよなら原発大集会、「デモで原発無くせるか?」

2012年07月17日 | 政治全般

7月16日(月)、さよなら原発一千万人アクションの呼びかけによる集会が、東京・代々木公園でおこなわれました。

主催者発表で17万人という歴史的な大集会になったことを、赤旗新聞が伝えています。


鶴岡でもこの行動に連帯した集会がおこなわれました。
やすらぎ広場に70名ほどの人が集まっていました。
集会の始めの方で、福島から鶴岡に避難しているご家族の旦那さんが発言、「原発のために大変な思いをさせられています」「原発が必要だと思っている方でも、今安全で無いものは動かしてはならないということを理解してもらいたい」など、胸に迫るメッセージを述べられました。
 http://www.jcp.or.jp/web_download/2012/07/2012716-gogai.html

野田内閣は、今月1日「原発の安全性が確保された」「国民の安全のため」などと大飯原発再稼働を強行しましたが、その週の金曜日6日の首相官邸前の行動に15万人、翌週13日にも同じく15万人の人々がつめかけ、さらに全国各地にも連動した行動が空前の広がりを見せています。

こうした運動が広がる中で、「デモで原発は無くせるだろうか?」という問いかけを頂くことが増えてきました。
私は、「デモだけでは無くせないが、デモを通して無くしていくことが出来る」と答えています。

国策としての原発を無くすには、国会で「原発無くす」という勢力が多数を握り、原発を廃止する法律を成立させることが必要です。

今の国会を良く見て頂くと、アテになりそうな勢力が少なくてご心配になるかと思いますが、心の底から「原発無くそう」と思っていない政党・政治家も、「世論がヤバイから、原発無くす政策やらなきゃ」という立場に追い込めばいいのです。
あの小沢一郎氏が、脱原発と言い出しているのがいい例です。

そういう国民世論を作っていく上で、デモや集会は大きな役割を果たしていくと思いますので、今後ますますの発展を期待し、私自身もそのために力を尽くしたいと考えています。

動画(TBS。約5分間)http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye5082487.html

「さよなら原発一千万人アクション」HPhttp://sayonara-nukes.org/

 集会の画像を載せたページがありましたので一つご紹介http://hibi-zakkan.sblo.jp/article/57086929.html

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武雄市長のご批判にコメント

2012年07月13日 | 活動報告

7月11日に出羽商工会の、「庄内はひとつ!7.11全庄内ミーティングIN大山~地方の力にSNSを使おう~」に参加したことについてブログに載せました。http://blog.goo.ne.jp/sek、

そしたら、講演をされた樋渡啓祐武雄市長さんがそれを目にして、以下のようなご意見を述べておられました。

「昨日は、山形県庄内で講演。あまりの人の多さにたじろぎました。仙台や東京からもお越し頂いてましたが、まあ、いろんなことを話しました。早速、何とかという鶴岡市議会議員からは訳の分からん非難が。こういう類いの人間は、自分でやってみろよ!と思うんですね。そして、だったら、直接、会場で直接僕に言えよって。市議会議員だろって。そして、blogなどで僕の非難しながら宣伝活動(笑)。
まあ、うちの市議会議員も三分の一は、何もしないくせに非難ばかり。この鶴岡市議、武士の情けで名前は挙げませんが、大がっかりです。批判は良いけど非難はダメですね。でも、全体としてはとても良かったです。」

内容が以外であり心外でしたので、次のようなコメントをつけさせて頂きました。
「鶴岡市議会議員として市政に関わる立場から所見を述べさ
せて頂いたところですが、論証の無いままに『訳のわからん非難』と切り捨てられては残念です。市長さんには、講演先の市議会議員など相手にしてはいられないということは十分理解できますので、これまでのご発言などご紹介頂ければ幸いです。その上で、鶴岡市民の皆さんには拙論と照らし合わせて判断して頂きたいと思います
なお、会場で発言しなかったのは、機会が無かったからです。テーマはSNSということでしたので、そこに民営化問題で無理に割って入っては主催者にご迷惑かと自重しました。発言すれば優秀な市長さんにやり込められるかも知れないと恐れおののきながらも、チャンスがあれば手を挙げなければならないと覚悟して、手に汗を握って3時間座っておりましたことはご理解下さい。
しかし、市長さんが『訳のわからん非難』と言っただけで、恐らく私が発言したことについてご覧になることもないままに、『そうだ、そうだ』と『共感』が広がってしまっているように感じられます。やはりそれは議会制民主主義と地方自治にとって、良くない傾向ではないかと改めて思います。
 日本のオピニオンリーダーの一人である市長さんには、敵か味方か決めつけるのではなく、事の是と否を熟慮した議論が発展するように、リードして下さることを期待します。 」


                            武雄市長

私は、武雄市長さんに食いついて注目を浴びようなどと言う考えは毛頭無く、ただ、鶴岡の利益にならない主張だと思った部分について、参加者を始めとする市民の皆さん向けに私見を述べたところです。
講演を聴いて市長さんのお話には感銘された方々には(私も大半は面白く聞いておりました)、異論の一つとして見て頂ければと思います。

なお、「発言する機会が無かった」と書きましたが、第三部のパネルディスカッションと、交流会には参加しておりませんでしたので、そこには機会があったのかも知れません。
残念ながら、
午後7時から私が相談役を務めている学童保育所の会合があり、120人の子ども達に責任を負う立場から、後ろ髪を引かれる思いで早退したということを申し添えます。

 
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武雄市長のお話に爆笑、しかし、待てよ・・。

2012年07月11日 | 政治全般

 7月11日(水)、出羽商工会ソーシャルメディア研究会主催の、「庄内はひとつ!7.11全庄内ミーティングIN大山~地方の力にSNSを使おう~」に参加しました。
 
 第一部、「庄内におけるフェイスブックグループ活用事例報告」は、地域の様々なテーマの取り組みをFBを活用して進めてきた事例の報告で、それぞれにとても興味深いもので、一人5分の時間ではもったいないお話しばかりでした。

 続いておこなわれた、佐賀県武雄市長:樋渡啓祐さんのお話しは、大胆で、刺激的でした。
 SNSのお話しとしては、杉山さんのお話も含めて非常に興味を引かれました。
 が、しかし、市立病院(もとは国立療養所)民営化や、市立図書館をTSUTAYAに指定管理することなど、その政策と政治手法は、前もって調べてみるととても乱暴。
 笑ってはいられないものでした。

 「良かった」という話しは溢れかえるでしょうから、私は、多くの反発を承知で敢えて問題点だけ提起したいと思います。
 民主的議論を深めるために、不興を覚悟で感想を述べます。

市長は図書館の問題について、計画を市民と議会に知らせる前に東京で打ち上げる、それを議会で追及されると、「賛成して下さる議員には事前に話した。偏見を持っている議員には話す必要が無い」などと開き直っているようです。
 何よりも、「図書館とは何か」、「真に市民に役立つ図書館のサービスとは何か」について、市民が考える暇も無く議会の多数の力で強行されていることは問題と思いました。
 「TSUTAYAのポイントがつく」などは論外として、「民営化でサービスが向上する」という主張を具体的に検証する必要があります。
 図書館に求められるサービスとはなにかということです。

 私は、「公務員がすべていい」とは思いませんが、「民間がすべていい」とも思いません。
 今、「民間は公務員を上回る」という主張が幅をきかせていますが、それでも消防や救急車を民営化した方がいいという人は少ないでしょう?
 公務労働とは、利潤を求めるのではなく、住民に奉仕することをそもそもの目的にするものであり、現状に色々問題はあるとしても、民間企業には代えられない役割を果たしていると思います。
 そもそも論から、具体的に検証することが必要です。

 真実をつかむためには時間がかかります。
 地方自治体においては、市民が真実をつかむために必要な情報提供と説明・議論の場を提供し、その上に議会が審査し議決するという過程が必要です。
 ただ、「議会にかけて議決した」などというのは議会制民主主義と地方自治の本旨から逸脱し、住民の利益を損なうものです。

 武雄市長の言う「スピードは最高の付加価値」という主張は一見魅力的なものではありましたが、住民合意の形成よりも上位に位置づけられてはなりません。
 それを踏み越えれば「独裁」です。

 それから、自らの主張をアピールするために、「既得権益」などと敵を仕立て上げ、自分がそれと対決するという構図を描いて見せる手法も気になりました。
 市立病院民営化問題で損害賠償を提訴した方々や図書館のTSUTAYA指定管理に疑義を呈する図書館協議会の方の(それぞれが懸命にみずからの主張を尽くしている人と思われました)を流して、「人の足を引っ張る人は人相が悪い」などと笑いものにする姿勢。
 一方的にこきおろして笑い飛ばすやりかたは、下品な大衆扇動であり、真実の探求の妨げと思うところです。

 鶴岡市では、長年図書館関係者の方々は専門職としてプライドを持った努力をされてきました。
 学校図書館関係者は、全国一と言われるすばらしい業績を上げてきました。
 いずれも公務員としての仕事です。
 そして今、そうした蓄積を土台に、「鶴岡を読書の街に」という運動も広がっています。

 私は、こうした長年の努力が活かされる市政を目指して、引き続き全力を尽くしていきたいと思います。

 最後に、図書館の専門職のプライドを表す絵本として、「バスラの図書館員」を紹介します。
 私が小学校の読み聞かせでも紹介している本です。
 http://blackmamesu.at.webry.info/201001/article_55.html

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