関とおるの鶴岡・山形県政通信

安心して住み続けられる山形県をめざして、住民の暮らし、県政の動き、そして私の考えと活動をお知らせします。

富塚市長は「三川町いじめ」をやめよ

2006年11月28日 | 市政全般

  昨日、鶴岡市は三川町に対して、市と三川で構成している消防事務組合と衛生処理組合の二つの組合を解散することを申し入れました。
 市長は同日の記者会見で「自立なら(消防、ごみ処理なども)町独自でやるべき。整うまでは委託は可能だがずっとはあり得ない」と述べたとされます(29日付荘内日報による)。
 
 二つの組合が、合併を前提にして三川の負担を低くしているのは事実ですから、三川が合併を取りやめるとすれば、この負担を適正なものに見直せばいいことです。
 さらに、事務組合を解散するとしても、三川の依頼があれば、三川の消防や衛生処理の委託を受けることも、三川が応分の負担をするならば当然あり得ることです。

 そういうことを一方的に放棄して、「合併に応じない三川には、何にも協力しない」というのでは、どうみても「報復」であり、力の強いものが弱いものを苦しめる「いじめ」と言うしかありません。

 住民の切実な要求であるゴミ処理や命に関わる消防を合併強要のネタに使うなどという態度は、行政の長として品位を欠くものであり、合併賛成の人にとっても見苦しいものでなのではないでしょうか。

 良識ある市民の皆さんの声に耳を傾け、こういう態度を改めるように、市長に迫っていかなければなりません。頑張ります。

  
  (丸岡夕景)
 



12月議会の議案説明

2006年11月28日 | 市政全般

 12月5日から12月定例市議会が始まりますが、その議案の大要が今日説明されました。補正予算(年度当初の予算を年度途中で修正すること)と条例(市の決まり。国で言えば法律にあたる)制定・改正などですが、主なものを挙げると、

 
 (霜が降りた昨日の早朝の公園)

原油価格高騰による支出増が11件・6千万円以上。
 ☆介護保険関係で国・県からの補助金7100万円ー介護予防拠点施設や施設の緊急通報システム(ナースコール)、筋トレマシーン設置など。
 ☆地域包括支援センターで不正常な会計処理があったことの修正。
   ルール違反は重大です。問題点を明らかにしなければなりません。
 ☆長沼小学校体育館耐震補強工事1854万円。
   市内51小中学校すべての計画を立てることが求められます。
 ☆集落営農に関わる農業用機械の購入等補助金3407万円
   大規模農家・共同して規模拡大する農家だけに支援する施策。9割の農家は「切り捨て」られていく。
 
 他に、市長説明も示されました。(前もって原稿が示される訳です)
 三川町との合併問題について、「三川町長から突然の申し出があり・・誠に遺憾」「三川町議会の意思に基づく三川町の意向の推移を静観」などとしてありました。
 要するに「自分の方から合併を申し入れて来たのに直前になって取り消すとは腹立たしい」「町長は合併を撤回してきたが、町議会が合併を進めてくれることを黙って待っている」ということかと思います。
 
 私は、今議会では共産党議員団を代表しての総括質問ですので、当局提案全般について、市民の立場から質すために、これから1週間ほどの期間に、色々調査しなければなりません。
 一年生議員には大変な仕事ではありますが、精一杯頑張ります。


(昨朝の草原)


「市民参加」が命~会派視察に行って来ました~

2006年11月22日 | 活動報告

「市民主体」が命~会派で先進地を視察してきました~
 20,21日の両日、日本共産党市議団3名で首都圏の3自治体を視察してきました。私にとっては3回目の視察、一泊二日で慌ただしい日程でしたが、大変有意義なものとなりました。ポイントだけ書きます。
 1)国分寺市 内容:「防災まちづくり」
  「市民防災まちづくり学校」をおこない、S59年以来600名余りの推進委員を育成、多
   様な防災活動を広げている。あくまで市民の自発的な活動として、行政が対等関係
   でその活動を支援し受け容れている。
 2)狛江市 (共産党員市長です)
  内容: ①市民参加の推進、
      ②入札制度等公共事業のあり方、
      ③市長公務日誌・交際費の公開
(担当課に先約があり資料のみ提供)
  ①「市民参加と市民協同の推進に関する基本条例」を策定、その中には、「まちの主体
   である市民が自らの責任と役割を自覚して市の行う活動に積極的に参加する」「市
   は、
そのために必要な情報を・・積極的に提供しなければならない
」「市の実施機関
   は・・行政活動を行おうとするときは、あらかじめ市民参加の手続きを行わなければ
   
ならない」「市にかかわる重要事項について、市民の意思を直接問う必要があると認
   めるときは、市民投票を実施することができる」etc.が明記されている。
   この条例が全国の市民の運動の最良の部分を現実化したものであり、この条例に基
   づく努力が行政のすべての局面で貫かれていることが伺われました。
  ②都下自治体の共同事業として電子入札を開始したが、中でも狛江では、公正で効
   率的な入札制度を追求すると同時に、地元業者の育成に常に留意していることが
   理解できました。
 3)我孫子市 内容:「介護保険事業の特徴」
  「社会福祉法人による利用者負担の減免」「訪問介護利用者負担減免」「保険料減免」
   「認知症高齢者グループホーム入居費用助成」、そして、私が9月議会で取り上げた
   「福祉用具貸与」についての助成、etc.・・。
  
   これらの根底にあるものは、介護保険制度発足前から、「地方分権の趣旨」に則り、
   「あくまで利用者の立場に立って」と国との議論も辞せずに市の制度を発展させてき
   たという基本姿勢です。

  以上、本当にサワリしか紹介できませんが、分野は違っても、その根底にあるのは「市民主体」ということであると感じました。私の仕事柄、簡単に行政にシャッポを脱いではいけませんが、これらには脱帽しました。それぞれ興味のある方はそれぞれの自治体のHPを眺めて見て下さい。内容は不肖私が保障します。

 


 


看護が輝く社会を~荘内病院看護学校載帽式にて~

2006年11月19日 | 医療・介護・福祉など社会保障

 昨日、市立荘内看護専門学校の載帽式に、市議会厚生常任委員の一人として招かれました。
 載帽式とは、一年生の後半に改めて「看護の道を歩んでいきます」と誓うとともに、
ナースキャップを授与される式のことです。
 載帽されるのは、荘内病院看学の定員通りの20名の学生(男性1名)、病院の外で会えばやはりまだ高校生と言われてもわからないような子らなのでしょうが、これから看護師への道の新たな段階に進んでいくのだという決意が感じられる、凛々しい姿でした。
 
 昨年初めてこの式に参加した時のブログに書きましたが、彼女ら彼らが進看護の職場には、大変な困難が待ちかまえています。
 厚生労働省の資料でも、「新規採用者存続率(当該年度の新規採用者が年度末まで残っていた率)」は、99年の87.1%から02年には84.1%に低下したとされています。
 希望に燃えて就職した看護師の15.9%が一年以内に最初の職場を去ってしまうということです。

 日本の看護師配置基準は、欧米はもとより韓国・台湾・シンガポールなどのアジア諸国より低いものとなっており、医療機関に支払われる診療報酬も看護師の労働を正当に評価するものにはなっていません
 医療事故を減らすことを始め、国民が安心してかかれる医療をつくっていくために、看護師が安心して働ける制度をつくっていくこと、そのために、国の財政のムダを改めて医療・福祉を大切にしていくことが必要です。そのために努力することが、載帽式に集った看護学生・父母の方々・教官を初めとする医療関係者の方々の願いに応えることではないかと改めて思いました。
 

 それにしても、載帽式というのは厳かで感動的です。先生から帽子を戴いた学生達が、ナイチンゲール像のろうそくから火を受け取り、その明かりの中でみんなで「ナイチンゲール誓詞」を唱和するのです。
 火は、クリミア戦争の時にナイチンゲールが夜半に灯りを持って見回りをしたことに由来すると言われるので、「従軍看護婦的」という批判もありますし、そもそもナースキャップ自体が感染予防の観点などから廃止されつつありますので、載帽式のあり方には色々ご意見があるようですが、その是非は看護学生を初めとした当事者の皆さんの議論に委ねたいと思います。
 
 この日の感激が彼女ら・彼らの人生に輝きをもたらしますことを心から祈ります。
看護師の卵達の未来に幸あれ!




 



優しく・強い心~社会福祉協議会合併一周年事業~

2006年11月16日 | 医療・介護・福祉など社会保障

 14日(火)、鶴岡市の合併に伴って組織統合した鶴岡市社会福祉協議会の合併一周年記念事業、「『おだがいさまのまちづくり』をめざして」に参加してきました。

    
 メイン企画の一つ、井戸端会議では、地域でボランティアをしている方々の活動内容や、日頃感じていることが発表・交流されました。
    

 「自分を必要とする人が居て、仲間がいて、さまざまな出会いがあるのが良い。」
 「託児をやっているが、自分も小学生がいて、子育て支援しているようなされているような感じ。ボランティアをやって、『○ちゃんの親』と呼ばれていたものが、『○○さん』と呼ばれるようになり、『どうもありがとうございました』と感謝される。」などなど、ボランティア活動のすばらしさが語られました。

 古くからの共同体が衰退する中で、ボランティア活動が新しい「共生の社会」づくりの上で重要な意義を持つものとなっていると改めて感じました。
 また、子育てなどボランティア自身の暮らしの困難がボランティア活動の障害になっていること、行政の施策が後退し社協とボランティアに「肩代わり」が求められている様子、介護施設等専門的に福祉を担っている方々が地域社会の支えを求めている様子などを垣間見ることができ、大変勉強になりました。

 前後しますが、オープニングで知的障害者授産施設の方々の歌が披露されました。

 ボランティアの方が作られたというその歌は、とても暖かく、分かり易く、私も一緒に口ずさむことができましたが、利用者・ボランティア・職員の方々が手をつなぎ合って、澄んだ笑顔で歌う姿に感動して、思わず声が詰まってしまいました。
 行事の最後に、みんなで合唱することができればいいのになあと思いましたが、第二部が講演という設定もあるし、ステージ上で歌う方々の負担にもなるのでしょうから仕方ありません。

 行事が終わってから、その歌のCDを買った際に、施設長さんとお話しすることができました。
 私よりもかなり若いと思われる女性の施設長さんは、たった一枚のCDを求める私に申し訳無いほど感謝され、今後の協力を願われました。
 オープニングで歌った時と同じ笑顔で、行事の成功を喜びながらも、別れ際に「でも、本当は大変なんですよ」と加えられました。
 普段あまり見ることのない、知的でかつ情熱の宿った瞳で見つめられ、背筋が伸びる思いがしました。
 もっともっと勉強し、もっと走り回って、少しでもお応えしたいと、本当に思いました

~最後に、「井戸端会議」があまり面白かったので、心に残ったところを掲載します(文責は、関です)。記念講演も素晴らしかったのですが、又の機会に~
  ☆メンバー
   司会 劇団主宰。元市職員・元社協勤務9年。
   参加者 旧朝日村、老人クラブ活動、作業所運営 
        旧羽黒町。要約筆記などたくさんボラ。
        旧鶴岡市。託児サークルコメット事務局長
        旧藤島町。人権擁護委員。心配事相談員。地域福祉権利擁護委員。
        旧櫛引町。介護施設経営者
        旧温海町。四肢麻痺の重度障害者。NPO立ち上げ
☆最初の質問 「活動内容。自分の活動と地域との関わり。活動を支えているもの。悩
  み。」
  ○要約筆記はいつもドキドキする。必要とする人が居て、仲間がいて、さまざまな出会
   いがあるのが良い。
  ○託児をやっているが、自分も小学生がいて、子育て支援しているようなされているよ
   うな感じ。ボランティアをやって、「○ちゃんの親」から、「○○さん」と呼ばれるようにな
   り、「どうもありがとうございました」と感謝される。
  ○精神・知的・認知症のいずれかで、家族・親類に援助者いない人の生活費の出納・
   公共料金支払いなどをやる。
  ○4年前、特養介護員退職し借金してグループホームを二つつくった。利用者36人、
   職員30人。出資してくれた方達の期待を裏切らないように。一人ひとりの利用者に
   きちんと働きかけられるような仕事をしたい。利用者の願いに応える社会を願う。そ
   のためには多くの人に施設に来て知ってもらいたい。職員も人として成長しなければ
   ならない。そういう人を育てたい。
  ☆社協への期待
  ○支所(旧村役場)社協センターに3人しか職員がいない。事業が重なると大変。
  ○以前行政でやっていたものが社協の仕事になっていた。ボランティア養成講座の参
   加者だんだん減り続けていくことの大変さ実感。器材が必要(スクリーン、OHP・O
   HC)。「金がないなら知恵を出せ、知恵がないなら汗をかけ。」の精神で頑張る。
  ○任意団体のため経済的バックボーンが無く、研修など大変。困難な親子と関わっ
   て、スタッフが参ることもあるが、その時社協は心の支え。子どもが大きくなって仕事
   を始め、手伝えなくなる人もいて、初めてたった4年だが維持するのが大変。
  ○(事例紹介)肢体不自由で入院していて、今は在宅生活。杖で歩ける人。食事を準
   備できない。デイサービス週1回、ホームヘルパーが毎日来て食事・掃除してくれる。
   月2回銀行から金をおろして税金支払いなど。場合によっては半日以上かかる。
  ○(事例紹介)夫を亡くした子の無い人、躁鬱病で入院・退院。話相手が欲しいという
   のでできるだけ一時間ぐらい聞く。
  ○(事例紹介)60才位の息子と二人暮らしの92才、息子出稼ぎに行ったため一人暮
   らしとなりグループホームに入った。
  ○(事例紹介)94才と92才の夫婦。夫が脳梗塞で右半身麻痺という人もいる。周りを
   見て、一人で困っている人がいないかどうか見て貰いたい。鶴岡から老人孤独死・虐
   待でないように願う。
  ○施設にボランティア体験受け入れている。社協は色々やっているが、私たちも企画
   に参加させてもらいたい。ボランティアは活動に至らなくても、まず学習でもよい。
  ○地域社会には色んな人が住んでいる。ボラ、諸障害者、難病、老人。その人達が
   「おたがいさま」と言えるような地域にしたい。


教育基本法改悪ストップ シンポジウム

2006年11月14日 | 子育て・教育

 10日夜、「教育基本法改悪ストップ、11.9鶴岡シンポジウム」がおこなわれました。
    
 庄内地域づくりと子育て・文化協同の会の主催によるもので、最初に県憲法会議議長・県教育文化会議議長の鈴木輝男さんの「教育基本法全面改悪で日本の教育は立ち直れるか?」と題した基調報告がありました。
 その後、教育科学研究会会員・元中学校教師の板垣昭一さん、全国農業教育研究会会員・元高校教師の佐藤安太郎さん、教科書問題を考える市民の会・中学生の親の小野真理さんによるシンポジウムがおこなわれました。
 板垣さんは、戦争中に、お国のために死ぬことを当然と考えて海軍飛行兵を志願した体験を生々しく語り、それが教育勅語を中心にした教育によるものであったこと、その反省から教師として民主教育運動に心血を注いだ経験を話しました。
 佐藤さんは、中学生の時に被爆者と友だちになる運動を全校に呼びかけたこと、農業高校の教師として農業教育が命の大切さを伝え子どもを育てる力を持っていること、日の丸・君が代の強制が如何に教育現場に暗い陰をもたらしたかということを報告されました。
 小野さんは、普通の母親として教科書を守る運動を始めてからの歩みを振り返り、「あぶない教科書」を二度許さなかったことの大本に教育基本法の力があることを実感したというお話しをされました。
 会場から現役教師の発言もあり、「もう一押しで教育基本法改悪案廃案」の情勢に一人ひとりがやれることをやりきろうと呼びかけられました。
 実践を踏まえた、具体的で説得力のあるお話しを沢山聞くことができました。
 

 安倍首相は、教育基本法改正を今国会で成立させると明言していますが、国民の疑問と批判が日増しに高まっているように感じられます。
 当初は、「いじめなど教育の問題を解決するため(に改正する)」(首相)などと言っていたものが、「具体的な問題はじっくり取り組むが、その前に教育基本法は改正する」(文部科学大臣:先週待つのテレビ討論)などという、言い訳に変わってきています。
 タウンミーティングでの「やらせ」、高校裏カリキュラム(未履修)問題、「いじめ自殺ゼロ」調査報告、などなど、政府・文部科学省に教育基本法改正を提案する資格が無いことを見せつける事件が次々と明らかになっています。
 当面する問題をしっかり議論する、そのこともやらないで教育基本法改正など、絶対に許されません。


恐ろしい・・。後期高齢者医療制度~庄内地区研修会に参加~

2006年11月11日 | 医療・介護・福祉など社会保障

 10日金曜日、庄内地区5市町村の国民健康保険運営協議会連絡会の委員研修会に参加しました。晴天の中を酒田市の遊心館に向かいました。

 
<朝見かけた白鳥の群れ>

今年6月の国会で自民・公明が強引に成立させた医療改悪の中で、08年4月から75才以上の高齢者を対象にした「後期高齢者医療制度」が始まることになりました。
 要するに、現在、国保・健保などに加入している高齢者をそこから脱退させ、独立した保険制度をつくって加入させるというもので、保険料(年間74000円程度?)を新たに徴収されるということです。
 保険料をとられたからと言って、治療内容が良くなる訳ではありません。それどころか、「後期高齢者の心身の特性にふさわしい」医療をするなどと言って、「年寄りの治療は簡単でいい」という、差別医療の導入が検討されています。

 しかも、保険料は年18万円以上の年金(月15000円です!)からは天引き滞納すれば保険証を取り上げられると言います。滞納は天引きされない人に限られますから、年金が15000円以下の方が滞納したら取り上げるということです。
 「貧乏人は病院に来るな」という姿勢が露わです。

 保険制度の運営は、都道府県単位でつくられる「広域連合」という組織でおこなわれますが、制度のあり方を検討する重要な役割を持つことになる「議員」は20人位とか。地域の高齢者の実態が反映されるとは思えません
 また広域連合は、県内全市町村で構成されるものとされ、「1市町村たりとも欠けてはならない」とか。
 地域保険は、県市町村が地方自治の精神に基づいて自主的に運営されなければなりませんが、「市町村が必ず入らなければならない、脱退もできない」「加入者の実情を反映させる仕組みも弱い」高齢者医療広域連合にはそのカケラも見られません。

 新たな負担に耐えられない高齢者の方々を守るために、困難ではあっても最大限の努力を払わなければなりません。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
 同じ日午後におこなわれた、酒田地区医師会長本間清和先生の「身の周りの環境と健康について」という講演の方は、楽しめる講演でした。
 「だし風」が吹く日は「あんべ悪り(わり)」という人が増えるという、庄内の人々の「常識」(「月山の上に雲が一週間たれ込めると(=ダシ風が吹くと)仕事が忙しくなる」という葬儀やさんもいるとか)を、

<フェーン現象に伴って「ダシ風」が吹く仕組み>

医学・気象学・地勢学など様々な角度から説明されるなど、現代医学が進歩の過程で忘れてきたもの」を分かり易く教えて頂きました。

 「東北には酒飲みが多い」という「言い伝え」をも、ホモサピエンスが世界に拡散していった歴史の中で解明され、「私が酒飲みなのは人類史に関わる問題だから仕方ないのだな」と、自分の欠点を煙に巻くのに良い知識(?)も授かりました。

<酒飲み遺伝子・下戸遺伝子の分布グラフ>

(日本海病院・市立酒田病院統合問題、看護師養成問題など、極めて重要な問題についてもコメントされましたが、少しの説明でしたので論評は差し控えます。)
 


鶴岡市長・市議会与党は、三川への干渉をやめるべき

2006年11月10日 | 活動報告

 先週日曜日の三川町長選挙で、「合併撤回・自立」を掲げた現職が圧勝しました。
合併推進派にとっては、候補者擁立もままならない短期間の選挙であったという制約はありましたが、争点は「合併の是非」であり、現職が打ち出した「町長報酬見直し・黒塗り専用車・町長交際費廃止」などは、+α程度の問題であったと言えるでしょう。

 この間、合併を求める住民投票請求、町議会解散請求で合併が政治的手続きとしては決定され、先に合併した6市町村からは重い圧力が加えられる中で、改めて合併を問うということは並大抵のことではありません。
 それが町民多数の意思で覆されたことの最大の原因は、鶴岡市と合併した5町村の現実が三川町民に知られていったことであると考えます。
 改築しなければならない学校が5つ(他に大規模改修必要校あり)もあってすべての整備に恐らく10年近くもかかること、国保税の大幅値上げ、旧町村の独自施策は次々と廃止・縮小etc.・・。これらに対する町民の声が、日本共産党三川支部に無数に寄せられてきました。
 
 加えて、「旧町村長などを非常勤の行政顧問に据えて月給27万円支給」、慶応大学のバイオ研究への異常な傾斜などなど、旧町村地域住民がギョッとするような諸施策を旧町村から選出された市議会議員がオール与党の一員となって「なんでも賛成」してしまう市政のあり方。

 私は、今回の三川町民の皆さんの判断は賢明なものと思っていますが、いずれにしても、鶴岡市は三川町民の皆さん自身が決める問題として、見守らなければなりません。
 富塚市長も6月議会では「見守る」と言明していましたが、町長選挙が始まると合併推進派の応援にかけつけ、結果が判明した後は、「おちょくられたようだ」「広域組合の負担を引き上げる」など、三川町民の判断を蔑視し、報復的な言動を弄しています。
 天網恢々疎にして漏らさず、こういう傲慢な姿勢が心ある三川町民の方々に様々な形で伝わってきたことが、今回の結果に繋がっていることを知るべきであり、謙虚に反省すべきです。

 しかし、「町長報酬見直し・黒塗り専用車・町長交際費廃止などは、+αの問題」と言いましたが、鶴岡市長が一番嫌がりそうなことでもありますね、これらは。


 

 


 
 
 
 



中央官僚と「勝負」?~省庁交渉に参加~

2006年11月01日 | 活動報告

 先週、日本共産党山形県地方議員団で県民要求実現を求めて中央省庁と交渉をおこないました。
 各省庁に事前に送付していた要望書(全65項目)について、12人の県・市町村議会議員、参議院選挙予定候補者が、実情を示して実現を求めました。

 私は、
 ①学校改築に関わって、校舎の安全管理が不十分であることを事故の実例を挙げて指摘、
 ②4月に改悪された介護保険の福祉用具貸与制度について、「制度を元に戻すべきだが、特に、「医療的必要性のある人」「立ち上がりができない人」「家族に介護力が無い人」には直ちに貸与を再開すべきと指摘しました。
 それぞれの担当官から、
 ①貴重な事例を教えて頂いて大変ありがたい。実態の把握に努めたい
 ②医療的な問題については実態調査を予定している
 という答弁がありました。自分で言うのも何ですが、なかなか意味のある回答が得られて意外な感じさえしました。

(右端が私です)

 各省庁からは、要望した項目の担当者が出席、厚生労働省などは20人近くも並ばれてビックリしましたが、30、40代、中には20代と思われる人も居て、国会中継で聞くような答弁(官僚答弁ですか?)を述べるものの、私たちが実態を挙げて見せると言葉に詰まる場面が多々あり、「国民生活の実態がわからないままに政策を決めているのでは?」と、改めて驚きと不安を感じました。
 
 交渉には、日本共産党の紙智子・大門実紀史参議院議員、高橋千鶴子衆議院議員が担当省庁毎に同席し、ポイントを突いた助力をしてくれました。

(紙参議院議員。北海道の農家の生まれ、とても素敵な人です。)

 日本共産党の国会議員が百人、二百人といれば、今回の交渉で取り上げたような国民の切実な要望を国会の場でどんどん取り上げ実現することができるだろうなという感を改めて強くしました。

(公共事業の総本山)

 交通費の節約を図って、「朝一のいなほで上京、最終便で日帰り」という日程で、前日(当日?)は「午前3時に寝て5時に起きる」というスケジュールとなり、「官僚答弁」が催眠術に聞こえる場面もあって、結構大変な初体験でした。