眠りたい

疲れやすい僕にとって、清潔な眠りは必要不可欠なのです。

風刺

2005-10-31 | 日記
社会風刺というのは。
僕にとっていちばん苦手な分野だ。何が問題かというと、圧倒的に現実の問題に対する情報のなさと、問題意識の決定的な欠如、認識の甘さだろう。

この一週間、このちいさな島はいろいろな問題に揺れた。

(僕は大人として意見を持つべきなのだろう・・・。)

  金子光春の詩集を開く。

   強烈な社会風刺の詩。

 「おっとせい」
   (おいら。
     おっとせいのきらいなおっとせい。
     だが、やっぱりおっとせいはおっとせいで
     ただ
     「むこうむきになっているおっとせい」)

息子に召集令が来たとき、金子は納得のいかない人殺しに体の弱かった息子を送り出すのをしのびず、びしょびしょの雨の中に裸で一時間も立たせたり、仰せ妻に閉じ込めて生松葉でいぶしたりして、気管支カタルの発作をおこさせ、翌年と二度、召集をまぬがらせている。

  僕のおばはひめゆり学徒の数少ない生き残りだ。
語ることによって、平和への想いを僕らにたくそうとしてくれる。

  金子光春のスタンス。

  「インキ壷の中からの抗議」

  僕のスタンス。
  
   ジョン・レノンの「イマジン」

    愛しているからつらいのさ
     ひとのいさかいが





     

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2005-10-18 | 
夢をみた
 昔の仲間がのきなみ出てきた

  sherbet、いまどうしてる?

  まずまずさ
   僕は答える
  すこし疲れただけさ

  sherbet
そんなことじゃ昔とおんなじだぞ
  踏ん張れ

   踏ん張れ

 彼らが云う

   目が覚めた

 電話が鳴った
  「sherbet,調子どう?」

  シャワーを浴びて
 冷たく冷えたビールを一息で飲み干したら

  行こう
 ギターケースを担いで

  行くのさ


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緊急連絡

2005-10-15 | 音楽
珈琲にウィスキー入れて飲んでます。
上手いんだな~これが!

Tommyさん。
キャメルのDVD購入したいのですが、ホームページ英語で困ってます。
加えて、パソコンオンチなのでインターネットで注文したことがないのです。
時代遅れの化石は機械が苦手手で、途方にくれて夜中の二時でございます・・・。
購入方法おしえてくれませんか?

ウイスキーが無くなるのが早いか?
それとも珈琲が切れるのが早いのか?

緊急連絡でした!


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蒸気機関

2005-10-11 | 
今朝の新聞で
見知らぬ幸せに微笑み
残酷な在り様に思わず目と耳をふさぐのだ

 友達の家を訪れた
  小さな子供のいる家は
 なんだか
  浜辺の夜の焚き火の   
   ほのかな温かみ
  学生気分のワンルームの飾りつけが
   とても親密さ

  加減をわきまえた強さと
   時折みせるウツセの孤独は
    まるで古い蒸気機関
   それは白黒の映像
    ブラウン管なんて時代錯誤も
     はなはだしいよね

  僕らは
   機関車の車両を走り回る
    新聞配達人
   レモネードを売り歩く少女の
    風に巻くスカートの
     妖しさに余念が無かった

  想うのだ
   この機関車で旅に出たいと
  何もかを捨て
   出来うるなら
 この困惑をぶら下げて
  履き潰した
 親父譲りの底の抜けそうな革靴で

   街灯なんて
 ほんとはありはしなかった
   ガス灯なんて
  魔術師の陰謀
イメージの分野の作り上げられた意識の錯覚
  よそう
 時代は
  あんたのやり方を古すぎると切り捨てた
   忘れ去れられた
    ウィスキーを嗜み
  葉巻や紙煙草の時代
   コカインを常用した哀れな天才
   シャーロック・ホームズ
    僚友ワトソンは
  たまにトルコ風呂で疲れを癒す

   そうだ
  空想の狭間で生きるのは
 そんなに非難されることなのか?
  夢を見てはいけないのかい?

     哀れなチャールズ・ラトゥージ・ドジソン
    オックスフォードの数学者は
   カメラを愛し
  ボートで作り話を紡ぎだした
 やがて誰もいなくなる
チャシャ猫の笑い意外はね

  軽く会釈し
 老夫婦はアメリカ映画を愛した
  
  ゴッホの絵は唯の一枚しか売れない
 ハンス・ヴェルメールの擬態なんて
  怖くて十年前は
   本屋で立ち読みしていたのだよ

  澁澤の論議が
   マルキド・サドを知らせ
    少年時代の僕に
  マダム・エマニィエルの美学を諭す

   時代は過ぎ行く
  当たり前になるのさ
 殺戮もエゴも倒錯もアヴァンギャルドも

   当たり前さ

  僕が生きたのは

  蒸気機関の時代

  夢見た空気

汽車の荷台に荷物と僕自身を放り投げたい
  衝動の色は
 黄昏のオレンジ色さ



   
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誕生日

2005-10-09 | 
いつか
 もらった贈り物は
  こころが苦しいほど嬉しくて

 それは
  枯葉の匂いや風のざわめき
   とどこうりなく進んでゆく
  時間軸と空間同士の距離を埋める
   郷愁の
    深い慟哭
   「ラグリマ」
    涙の粒の意味

  作曲した時
   何を想い何を置き忘れたのだろう?

   コンクリートの壁
    それよりは
    出来うるならば夏休みに観察日記をつけた
    あの朝顔の花

 誰かに何かをプレゼントするのは
  心 躍る楽しい出来事
   あげるものは
    あげられるもの
     あげられない切なさも
 それはそれとして
  しょうがないよね

         もらう気持ちは嬉しい
        あげられる幸せは
       もっとさ

   あげられる精一杯の小ささに
 多少驚きもするのだが
愕然とするほどでもない

  我儘かな?
   こころがこもっていればなんて
  今時 云う必要もないよね
   今時だから
    それとも必要なのかな?
     それは未解決な謎のまま

  謎は謎を呼ぶ
 例えば
  喜んでくれたかな~なんて
   想像するのも
    軽い罠のような小さな謎

     お誕生日おめでとう
    僕は
   あなたの愛情に育まれたよ
  自分が子をもったときに
 ほんとうにその意味が分るのかもね

  あなたがこの文字の羅列をみることは
   まず無いはずだけど

    お誕生日おめでとう

     蝋燭なんてガラでもないから
      煙草に灯をつけたよ

       

    
  
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傷跡

2005-10-04 | 
最近、よく眠れない
 いろんな傷跡を想う

  君は僕を信じられないという
   傷口につける
    薬を持っていない

   傷の名残は
  冷凍庫で冷やしたウォッカ

  エンドレスで聴いた
   森田童子
  「ぼくたちの失敗」

   傷跡がうずくんだ


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