眠りたい

疲れやすい僕にとって、清潔な眠りは必要不可欠なのです。

メッセージ

2006-11-30 | 
機械では解決できない方法で
 人の心は疲弊してしまう
  疲れきり
 雨に濡れる野良犬のように
  ただ深い眠りにつく

  疲れているなら
   どうか安らかな
    清潔な眠りを

   人は心の隙間に
    自問自答を繰り返し
     罪悪感に駆られ
    苦しみの中を歩く

   ただいえることは
    僕らを勇気つけたのは諦めた人たちではなく
     勇気をもって地獄を歩いた人達

    昔話を想い出すんだ
     子供の頃
    夢の中に生きた少年の時代
   恐いものなんて何一つ無かったあの頃
    たしかに空があり
     海が存在した

  夜空の星と対話し
   グランドの夕焼けが何故か哀しかった
    僕がいない教室には
     いまも子供達が射し込む日差しのまどろみで
      夢を生きている

     世界は美しい
    想い出して
   あの頃みた記憶を


   どうか諦めないいで

   生きることは義務だ

   苦しくても

   僕はそう信じている

      そうして
       そうして「この世界」も
        そんなに悪いもんじゃないさ


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お悔やみ

2006-11-24 | 音楽
灰谷健次郎氏の訃報を知る



ご冥福を・・・。



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旅に

2006-11-19 | 
公園の中央に
 水のない噴水が或る
  天使の彫像が
   つまらなさそうに虚空を見上げる

  少年が孤独にポケットに手をつっこんで
   カメラのフィルムに収まった
    かしゃ っと音を立て
     セピアの記憶に封印さる
      灰色の雲の隙間
       憂える魂が呼吸する
        
   美術館の公園は
    果てしなく広い
     僕は途方に暮れ
      とりあえず人目を盗んで煙草に火を点けた
       初老の爺様と
        本に没頭する女性が
         僕を挟んで
        ベンチに座る
        
    爺様が僕の煙草に目をくれた
    
    BOY,where aru you goinng?

I donnt knou, but i`m stay here naw.

  do you like here?

   so so.

Thank you for cominng.God bress you,boy.

煙草は良くない
      そう云って爺様は手を振った
       女性がとんちんかんなやりとりに
        微笑を浮かべて僕を眺めた

   不思議だ
    僕は僕の国で孤独を感じた
     そして
      しばし滞在した国で
       何故か呼吸を楽にした
      旅とはそういうものだろうか?

     旅に出たい
    ギターケースだけかついで
   旅に出よう
  
  一杯のウィスキーを飲み干して
 精神を弛緩させ
  ゆるりと
   僕は精神の飛翔を試みている
    どうせ無理な話だとは
     わかっていても

      旅にでたい

    
     行ったことの無い

     
      何処かの世界







   




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永遠に聞かれることのなかった言葉

2006-11-19 | 
うなされた夜が続くけれど
なお
僕は僕でありたい
そう誓った
僕らは
僕らでありますように

祈りの言葉は
いつも不器用だ
永遠に聞かれることのなかった
言葉

         耳を澄まそう
         その言葉の意味が
         わかるように
         みんな知っていているけれど
         あえて口にしない

         永遠に聞かれることのない
         言葉

               僕達は
               汚れてしまって
               つかれきった

               やりなおしを探したけれど
               だけど
               やっぱり
               まちがってはいなかったんだ
               僕らは
               けっして
               まちがっていない



      君に会えてよかった
      僕は
      くじけずにすんでいる
      祈りの言葉は いつも
      不器用だ
      でも
      君が
      しあわせで
      ありますように

               
               永遠に聞かれることの
               なかった言葉
               けして
               口にはできなかった言葉
               それは 夢だ
               僕は
               そんな夢の中で
               ずうっと
               まどろんでいる




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飼い主

2006-11-16 | 
疲れたのだろう
 困惑した瞳を瞑れるものなら
  どうかおやすみ

   人知れず訪れる物悲しさの憂鬱
    刻印された孤独を
     どうか
    絶え間なく燃え続ける焚き火で
     白い灰にしてしまいたい

     車の走る音も無視した
      完全なる無視の透徹した視線
       凝視するいかなる存在でさえも無力だ

  どうかおやすみ
   ハイウェイ沿いのアイスクリーム屋の
    ネオンの真ん中の文字
   電球が切れかけている
    今にも消えてしまいそうだ

   子犬のダンスはやたらとはしゃいだ
   「自分が捨てられたことにきずいていないのさ。」
  
    僕らは彼に我々の分け前を与え
   そうして帰り際
  昼間なら人気の多いだろう公園の
 街灯の下で逃がした

飼い主を慕い失くす
 野良になるということは
  多分そういうことなのだろう
  
    僕とおんなじだ
   同じ匂いを嗅ぎ分けて
  仲間を探しあぐねていた

 真夜中の
  波打ち際の浜辺に
   小さなライトの光を置き忘れてきた
    しっかりと施錠された
     意識の鍵穴は
      混沌とした日常では
       余りにも瑣末で領域まで辿り着ける筈も無い

    ただ

    疲れたのなら

    おやすみ罪深き者よ

    今夜も見捨ててしまった


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おれんじ色

2006-11-15 | 
ザラッとした舌先の感触で
 世界を舐めまわす
  少女の背景には
   灰色の虚構にも似た
    打ちっぱなしのコンクリートの壁が

   陸橋の端と端で
    覚えたての手話を用い
     なにやらひそひそ場なしに明け暮れた
      夕暮れ時の窓際は
       おれんじ色の斜陽が
        長い影を引き伸ばすね

   もう忘れてしまった
    影もその実態も
     あれはほんとうに僕そのものだったのだろうか?
      虚ろに肩を落として歩く
       ふてくされた丸眼鏡
        
   眼鏡橋の一角にかつて存在した
    古レコード屋で
     シド・バレットのLPを探す
      代わりに
     キャメルの「ムーン・マッドネス」を
    手にいれた学生服の他愛の無い
   夕暮れ時には
  やがて辿り着くであろう地平を
 予想だにしえなかったのだ

   今なら分かる

            其の瞬間ノ
            一切ノ領域ヲ超エル
            白昼夢ノ
            在リ難キ風景ニハ
            イツダッテ
            郷愁ト浪漫ガ混在シ
            黄昏ル石畳ノ街灯ガ
            ボンヤリト
            空間を照ラシツズケテイルノダッタ

   ねえ
   段取り良く仕付けられた
   学級委員を決める投票が始まるよ
   どうせ
   どうせ知れたこと
   クラス一のお調子者が一番人気さ
   君はチューインガムを吐き捨てる

   たかが戯言
    あの風景の感触の
     百分の一にも及ばない
      あの
  
     あのおれんじ色に
      もう一度包まれる事が出来るなら
       明日も晴れだね

       明日も晴れるだろうね






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連続した不具合

2006-11-14 | 
想ったとうりに林檎が上手くむけない朝
 コーヒーを沸かしたけれど
  豆の分量を誤ってしまう

 足の親指をどこかにぶつけた

  ひどく痛い
 くっつけたはずの接着剤が
  いとも簡単に剥がれ落ちる午後
   冷たい雨に濡れる

  砂の城は
   波に流され
  困惑だけが残った
 閉ざされた窓
  時間が無駄に凝縮される

   優しくしたいのに
  優しくすることを許してくれない
 ヘッドライトが闇に残像を残す
  
 次のカーブはちゃんとマガレルノダロウカ?

  新聞の切り抜きは
 綺麗にノートに綴じられていた
 几帳面だったからね
いまだに
 使い古しの英文タイプライターが
  懐かしいね

   ため息をつく

 思いやりの隙間に潜む
  自分勝手な独りよがりに

 上手くいったためしがない


  連続した不具合



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野良猫

2006-11-12 | 日記
10年ほど住んだアパートにはいろんな人が集まって酒を酌み交わした。
野良猫たちも僕のアパートの常連だった。
彼らは猫特有の用心深さでもって、まずベランダの壁ずたいに僕の様子をうかがう。
観察されている僕は、なるべくしらんぷりをする。
しばらくすると、ゆっくりあたりを見回しながら部屋に入ってくる。
ベットや台所や、はてはトイレの中まで注意深く物色した。
僕のそばには決してちかよらず・・・。
やがて彼らは各々、気に入った場所に鎮座する。あくびをひとつ、それからお昼ねだ。

猫氏ははじめから気安くなんかしない。
ゆっくりと時間をかけてあたりを信用するのだ。

食事時になると、彼らは僕のえさに気をとられる。もちろんキャットフードなどには見向きもしない。おかげで、一時期僕の食費は少しばかり予算オーバーだった。

一匹の猫を思い出す。
彼女は酔っ払ってベットに倒れこんだ僕に身を寄せて、
   
  「だいじょうぶ?」

と云うように額を舐めてくれたんだ。

野良猫の自由が好きだった。次に生まれ変わるなら、人間の次に猫になりたい。
野良猫は、監視され拘束され速やかに処分されるのだろう。

   嫌な話だ。



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