眠りたい

疲れやすい僕にとって、清潔な眠りは必要不可欠なのです。

情景

2011-05-01 | 
本当に痛いのは
 笑っている振りをして泣いているとき
  群集の中で途方に暮れ
   その一歩が踏み出せずに立ち尽くしている
    地団太の光景
     いつでも独りぼっちでいられる様に 
      用意周到に世界に壁を作った
       壊れやすい壁
        壊れてしまったものの欠けらたち

        深夜2時
         ショットバーの扉に持たれかけ
          煙草に火をつける
           痛くて動けない
            哀しいけれど
             世界でひとりぼっちじゃないと
              心が壊れてしまう
               赤い涙の線が頬を伝う
    
               本当に痛いのは
                好奇に満ちた視線
                 世界を可視化し全てを暴く者達

                 席を立ち
                  何度も嘔吐して震えた
                   哀しみの利率
                    店に戻り
                     引きつった笑いで酒を煽った

                     どんどん視界が狭くなってゆく

                     だから

                    だからどんな時も

                   握ったその手を離さないでいて

                  そっと触れた指先が離れた瞬間

                 僕はまた永遠の孤独の底にいる筈だ

                だから

               其の時孤独に耐えられる様に

              用意周到に準備をしている

             皆が帰り支度を始める頃合

            ふいに音楽が消え去り

           パレードは終わりを告げるのだ

          誰もいない世界の中で

         僕は笑う振りをして

        泣いている

       泣いているのだ













コメント (9)
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