広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

三連休パス

2008-10-30 17:30:35 | 旅行記
今度の週末は「三連休パス」というきっぷで旅行に出かけることにした。
三連休パスとは、連休の連続する3日間、JR東日本の全線(+函館までのJR北海道と一部の私鉄・第3セクター線)に乗り放題で26000円のきっぷ。特急や新幹線の自由席も乗り放題で、4回までは指定席も利用できる。

ここ何年かは3連休といっても長距離旅行する気にならず、ご無沙汰だったので、実に7年ぶりに使う。
以前は窓口のみの発売で、マニアックな経路・列車の指定券を頼むのが恥ずかしかったが、今年から指定席券売機でも購入・座席指定ができるようになったそうだ。しかも、券売機の画面に座席表(シートマップ)が表示され、好きな車両・座席位置を選択できてうれしい。

指定を1回取るごとに「」が印刷される。とりあえず、行きのこまちを確保したが、券売機への挿入方向が逆だったらしくヘンな位置に印字されてしまった(もちろん使用には問題ない)。

さて、どこへ行くかだが、東北各地は紅葉がきれいそうだが、秋田発でモトを取るのは難しい。それに首都圏方面からこのきっぷで東北へ来る人が多いだろうから、混雑しそう(いつも3連休になると秋田駅周辺で観光客をよく見かけるけれど、その多くはこのきっぷの利用者だと思う)。函館方面も同様。
となれば、首都圏へ向かうことになるが、単に東京往復では、「こまちフリーきっぷ」より2000円安くなるだけでそれほどお得でないし、僕は正直首都圏への旅行に魅力は感じない。
そこで、さらに乗り継いで信州・房総・伊豆方面が選択肢になる。

実は、この方面のこの時期ならではの光景で見てみたい・写真を撮りたいものがあり、そこへ行こうと思っている。秋田は連休中もずっと天気が悪いようだが、太平洋側はまあまあの天気のようだ。
どこへ行くかは戻ってからのお楽しみということにして、後日、旅行記をアップします。
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柿の色

2008-10-29 20:19:16 | デジカメ
お隣の庭に柿の木があり、毎年おすそ分けをいただいている。
今年もいただいたけれど、我が家の窓から見ると、まだいくつか木に付いている。はしごが届かないのか、鳥たちのためにあえて残してあるのか。曇り空だが、葉っぱも紅葉してきれいだったので、撮影してみた。
プログラムオート F/5.6 1/200 露出-0.3
「平核無(ひらたねなし)」という品種の渋柿。秋田市内の民家の庭にある柿の8割くらいはこの品種だと思う。
庄内柿とかおけさ柿というのも、平核無のいわばブランド名。渋抜きの手間はあるが、種がなく、果肉がきれいで柔らかく、値段も安いので、個人的には「富有」など甘柿よりも好きだ。
ちなみに、甘柿は日本固有のもので、温暖地で育つ(だから寒冷地の秋田では渋柿の平核無が多いのだろう)。渋柿が突然変異してできたと考えられているそうだ。

お隣には別の品種の柿(品種名は分からないが渋柿)もあり、こちらはまだ緑の葉。細長くて先がとがった形の実。
プログラムオート F/6.3 1/250

先日、歩いていてまた別の柿を見つけた。まん丸に近い形で、トマトみたいに縦に筋というか凹みが入っている。
この木も緑の葉が付いている。近くの平核無は紅葉していたのに。
絞り優先 F/5.6 1/100 露出-0.7
葉っぱの紅葉の具合は、日当たりも関係するのかもしれないが、品種による違いもあるのだろう。

さて、オリンパスブルーの記事でも触れたが、E-520には「仕上がり」という設定項目がある(記事へリンク)。取扱説明書の75ページには「画像の色調を、撮影目的に応じて選択することができます」とある。カスタム設定もできるが、5つがプリセットされている。今までは、その場で試し撮りして、「VIVID」か「NATURAL」かを選択していたが、撮り比べをしてみることにした。(各設定の解説も説明書より引用、撮影データは省略)
 
1VIVID:色鮮やかに仕上げます。       2NATURAL:自然な色合いに仕上げます。

 
3FLAT:素材性を重視した仕上がりになります。   4PORTRAIT:肌色をきれいに仕上げます。

モノトーン:モノクロ調に仕上げます。

柿の実の色で比べてみると、VIVIDが飛び抜けて鮮やか。NATURALはだいぶ落ち着いた色になる。FLATは上2つと比べるとくすんだ色に見えるが、肉眼で見たものに近いような気がする。PORTRAITも結構鮮やかだが、肌色を美しくするために赤が強く出ているのかもしれない。柿でなく他の色合いのものではまた違ってきそう。

結局、僕はほとんど人物は撮らないので、状況に応じて、VIVIDとNATURALを使い分けていくやり方でよさそうだが、FLATの素直な落ち着いた色合いも気に入ったので、これから使っていこうと思う。
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保存とバックアップをどうするか?

2008-10-27 23:52:57 | デジカメ
※この記事には画像はありませんのでご了承ください。

E-520を買って1か月半。操作にも慣れて、楽しんでいる。画像が多くなるとつきまとうのが、保存とバックアップの問題。
僕は画像に限らず、メールやワープロ文書など、自分で作ったファイルは、消えてしまえば復元のしようがないから(過去何度か痛い目にあった)、2つ以上の方法での保存を心掛けている。

今まで(コンパクトデジカメ時代)はどうしていたかというと、パソコンの内蔵ハードディスクとCDやDVDに保存していた。パソコンのハードディスクがいっぱいになると外付けのハードディスクを買ってそちらに移した。
この方法には問題があった。本質的なのは、CDやDVDの枚数が多くなると管理が結構面倒なことと複数の方法で保存すると言っても、同じ家の中にあるのだから、万一、家事や水害にあった場合、両方とも失う可能性があるということ。
そして、6年も使っているパソコンもかなりガタがきていて、CD・DVDドライブはなんとなく調子が悪いし、最近はパソコン本体が明らかに調子が悪く、内蔵ハードディスクの信頼性はかなり低いと思わざるを得なくなってしまった。


調べてみると、「オンラインストレージ」というものを知った。要は、ネット上にあるハードディスクみたいなもの。メールやワープロ文書のバックアップ程度なら、容量数GBのサービスが無料で受けられる。しかし、1000万画素のデジカメ画像を保存するとなると有料になってしまう。(ちなみに9月中に撮った画像だけで1.85GBあった!)

日本語が使えるサービスで、現在最もコストパフォーマンスがいいのが、リコーの「quanp(クオンプ)」というもので、1GBは無料、10GBが月300円、100GBが月980円で使える。さっそく10GBに登録した。
自分の領域にアクセスするには専用ソフト経由でなければいけない(Mac非対応。webブラウザからアクセスできるベータ版もあるが、どうも不安定=11月14日に正式リリース。最後に追記します)。このソフト、画面の構成は、パソコンのファイル操作感覚で扱えるのだが、フラッシュのアニメーションを多用していて、動きがもっさりしていていらいらする。使っているパソコンの性能のせいもあるのだが、アニメなしで使えたら、もう少し快適になるはずだ。あとは、複数のフォルダを同時にアップロードできないのも、気になる。
これは、パソコンの性能か、我が家のネット回線か、先方の回線かは分からないが、ファイルの移動速度ももうちょっと速ければいい。
でも、こまめに移動をすればいいのだし、この値段ならそれほど不満ではない。当分は、外付けハードディスクとオンラインストレージに保存していこうと思う。

追記・上で触れたように、11月14日に正式に「webブラウザからアクセスできる」ようになった。一度に10個までファイルをアップロードでき、専用ソフトがないMacintoshでも正式に利用できるようになった。しかし、フォルダごと一挙にアップするのは、Windows専用のもっさり動作の専用ソフト経由でしかできない。

【2013年2月1日】「2013年7月31日をもって、「クオンプ」のすべてのサービスを終了」することが発表された。翌日8月1日に、保存されているデータを削除するという。
マイクロソフトなどが大容量のストレージサービスを無料で提供しているから、有料では太刀打ちできなかったのだろうか。
利用料金がもったいないから、早々に解約しよう…(月単位の課金だから、今月中に)
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盛岡駅で

2008-10-26 23:31:15 | 各地お土産・食べ物
この辺りでも記事にしたが、仙台・東京以遠への新幹線の旅行で急がない場合は、盛岡駅で「こまち」と「やまびこ」(場合によっては後続の「はやて」)を乗り継ぐことが多い。なぜなら、そうした方がほんの少しトクなのと、鉄道好きとして違う車両に乗りたいからなのだが、もう1つ楽しみがある。

盛岡での待ち時間は、数十分から1時間弱。改札の外に出なくても、「エキナカ」と呼ぶほどでもないが改札内にお店が充実していて、時間つぶしできる。小岩井農場のソフトクリームが食べられたり、いろいろなお土産が揃うのだ。その中から2つご紹介したい。

今や岩手のお土産といえば「かもめの玉子」。製造元のさいとう製菓は三陸の沿岸、大船渡市にあり、宮城の似たようなお菓子「仙台いちご日和」も実はここが作っている。
かもめの玉子は1951年から発売されているそうだが、僕がその存在を知ったのは、1989年、中学校の先生が三陸に旅行に行き、その土産話で聞いた(もらったわけじゃない)のが最初で、実際のカモメの卵を使ったものなのかと一瞬思ってしまったのを覚えている。ちょうどその頃から、秋田でも当時あったダイエーなどでたまに売られるようになって、知名度と入手のしやすさが向上し、甘い白餡とホワイトチョコの組み合わせが好きで結構食べていた。
今は、さらに入手しやすくなり、ミニサイズのものもある。でも冷静になってみると、僕は白餡はあまり好きでないし、大人になったのか甘すぎるように感じ、進んで食べることは少なくなっていた。

そんな時(2005年)「季節限定のかもめの玉子があり、岩手県内でのみ売られている」という話を聞いた。その直後、例の乗り継ぎで盛岡駅構内の店を見ていると、どこの店でも通常品と並んで限定品が売られていて、1箱買ってみた(土産屋でもコンビニでも山積みで、あくまでも販売場所限定であり数量限定ではないようだ)。冬だったので「みかん味」だった。
※画像は2005年冬の製品です。
ミニサイズ。包装紙はみかん色。

チョコも餡もみかん、中央はペースト状のみかん。
もともとみかん好きであり、1口サイズのミニで食べやすいこともあるが、みかんの味が適度に主張していて、通常品ほど甘さがしつこくなくて、上品な味。これなら進んで買って食べたくなる味だった。

ちなみに、他の季節は栗・桃・いちご(仙台とかぶるのかな?)があったはずで、栗と桃は食べてみたが、個人的にはみかんがいちばんおいしかった。今年ももうすぐ発売されるのだろうか。


もうひとつは、盛岡の古くからのお菓子、南部せんべいの巖手屋の製品だが、せんべいではない。
話が逸れるが、秋田県にはTBS系列局がない。秋田市内ではケーブルテレビに加入すると、岩手のTBS系列局を視聴できるため、我が家でも見ている。したがって、秋田にいながら、岩手のローカルニュースやCMを見ることもある。
今年の春、そのチャンネルで「“生南部サブレ”、南部せんべいの巖手屋から新発売」というCMが流れ、最後の「あんたがたどこさ」の節で「なぁまなんぶサーブレ」と歌うサウンドロゴ(というのかな?)が耳についてすっかり“洗脳”されてしまった。
これも乗り換えの合間に、構内のコンビニに行くと、かもめの玉子ほどではないが、陳列されていて買ってみた(同社直営店と盛岡駅構内のみでの販売とのこと)。
同社のせんべいと同じおばあさんの絵。

包装や大きさもせんべいと同じくらい。

袋から出してみると、せんべいとは違い、しっとりして重い。
だから、パリンと割れずに、ゆっくりと引き裂くようにして半分にする。
全体に薄くチョコが入っている。
食べた感じは「不二家カントリーマアム」を薄くのばしたものと言ってしまえばそっけないが、ちょっと和風な感じがするかもしれない。
せんべい屋さんがチョコを使って、食感の違うものを作ったのは斬新だけど、せんべいとあまり関連がないような気もする。
これをトースターで焼けば南部せんべいっぽくなるのかな? などと思ったが、実行せずに全部食べてしまった(←結局おしかったということ)。

9月11日からは「練乳入り生南部サブレ」も発売されたそうだ(CMも流れているようだが、最近テレビをあまり見なくなったからか知らなかった)。これも食べてみたい!
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秋の朝

2008-10-25 09:43:06 | 秋田の季節・風景
最近は天気が悪い日が続くけれど、朝の散歩に出てみた。
日の出が遅くなり、やっと明るくなってきた時間だったが、雲の量が多いものの、時おり日が差していた。

プログラムオート F/5 1/125 露出-0.7
秋田工業高校と秋田北高校の間の橋付近。このケヤキはそんなに大きくないが毎年、きれいに紅葉する。


プログラムオート F/6.3 1/250 露出-0.3
振り返って旭川の上流方向。川の先に太平山がかすんで見える。春の残雪の時期などはきれいに見えるのだけど。
昔、ここでカモシカに会った。

プログラムオート F/5 1/125 露出-0.3
市長公邸隣の児童公園のイチョウ。この木もきれいに黄葉するが、今年はまだ早いようだ。

プログラムオート F/5.3 1/80 露出-0.3 スポット測光
ここにもケヤキがあった。対岸の松の緑との対比がいい。
この松は「鏡の松」という名前がある(秋田市の保存樹?)。
この辺りの旭川は、江戸時代に人工的に流れが変更されて今のルートになり、武士の内町と町人の外町の境となった。その頃、土手に多くの松が植えられたようだが、近くの「鷹の松」とともに2本だけが江戸時代から現在まで残っている。


プログラムオート F/5.6 1/100 露出-0.3 スポット測光
逆光になってしまったが、鏡の松(上の写真のケヤキの下付近で撮影)。後ろの千秋公園の木々もだいぶ色付いてきた。
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生き物シリーズ~旅先ニャンコ・駿河編~

2008-10-24 17:53:36 | 動物・植物
※この記事の画像はコンパクトデジカメで撮影し、レタッチしています。
今回の旅先で会ったネコは静岡編。清水市内、旧東海道の宿場町で会ったネコ。

飼いネコが自宅前の狭い路地でゴロゴロしていたので、声を掛けると、人間の腰の高さぐらいのコンクリートにぴょんと飛び乗った。幅が結構あって、ネコ1匹が乗っかるにはちょうどいい広さ。人間が触りやすいように、高いところまで来てくれたらしい。
しっぽは短い。メスだった。

指を甘噛みする。母ネコの乳首を思い出してする行為らしい。

以下3コマ連続写真。足の動きに注目。

前足の曲げ具合・伸ばし具合がいい。

遠くを見てる。気になるものがあるのか?


カメラ目線。青い目。

ごろん。今度は自宅の方を見てる。

そして、やっぱり眠い。

とても人懐っこく、かわいいネコだった。また会えるかな…
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「サクサク王子」「カラフルファイブ」とは?

2008-10-23 18:07:09 | 動物・植物
「サクサク王子」や「カラフルファイブ」と言われても何のことか想像も付かないと思う。
スポーツ選手の愛称や戦隊ヒーローを思わせる名称だけど、これらは植物(野菜)の品種名。


農作物は味や育てやすさも大事だけれど、売れるにはネーミングも大事だと思う。
個人的には秋田県政史上に残る偉業だと思う「あきたこまち」は、名称選考の最終候補に「あきたわせ」「あきほなみ」「あきみよし」「あきこまち」があったという(JA全農あきたのサイト)。県名の「あきた」、米の品種としては異例の「こまち」、6文字という、当時としては斬新な名前もヒットに貢献していると思う。「ひとめぼれ」や「どまんなか」など後の品種の命名にも影響を与えた。もしほかの名前に決まっていたら、今の米事情はどうなっていただろう。
何年か前、アニメの「サザエさん」でサザエさんが米屋に「ナナヒカリ」という米を注文するシーンがあったと思うが、そんなコメがあってもおいしくなさそう、つまり名前だけで売れなさそう。

普通、キャベツとかナスとか野菜の品種にまでこだわる消費者は少ないが、タキイ種苗のトマト「桃太郎」シリーズが一般消費者にまで定着し、一説には8割近いと言われるシェアを獲得しているのも、ネーミングの力が大きいのだろう。


今年の春、久しぶりに家庭菜園を再開しようと思い、種を探した。ホームセンターや100円ショップにたくさん並ぶが、ネット通販を探せば、それ以上の選択肢がある。外国の野菜、地方のローカル品種(京野菜など)、プロ用品種まで手に入る。
そんな中で目に付いて購入したのが、つるなしインゲンマメの「サクサク王子」とハツカダイコン(ラディッシュ)の「カラフルファイブ」だった。値段は他の品種と変わらなかった。

   種袋。ちょっと量が多い。
育てやすくおいしい「サクサク王子」
たぶん20年ぶりくらいでインゲンを育てた。インゲンはマメ類、いや野菜の中でもかなり育てやすい部類に入ると思う。ジャックと豆の木じゃないが、ぐんぐん伸びて次々に実がなるのも楽しい。つるありとつるなしがあるが、家庭菜園ならつるなしがいいだろう。
肥料をやりすぎて、つるのようなものが伸びてきてしまった株もあったけれど、10株弱植えて、平均すると週に10本くらい食べることができて、まあモトはとれた。
サクサク王子の花。小さくてかわいい。
なぜ「サクサク」なのかというと、開発・発売したサカタのタネのサイトによれば「表皮が薄く、インゲン特有のスジっぽさがなく、本品種が持つ莢肉部分の性質により“サクサク”とした歯ざわりのよい食感が特長です。また、グリーンアスパラガスにも似たインゲン本来の風味を持ちます。このように『サクサク王子』は“今までのインゲンのイメージを覆す”飽きの来ない食味に優れた画期的な新品種」だそう。
ある日の収穫。もう少し大きくしてもよかったかも。
実際食べた感想としては、確かに他のインゲンより皮(表面の緑の部分)が柔らかくて薄く、中身の半透明の部分が多い。「サクサク」と表現していいのか、「グリーンアスパラガス云々」はよく分からないが、今までのインゲンとは違う食感。いろいろ料理するより、さっと茹でて何もつけずに、もしくは醤油やマヨネーズで食べたいインゲンだった。これに限らず採りたての豆類はとてもおいしいのだけど。
さやの色や断面が丸い形もきれいだけど、インゲンには「さつきみどり」という品種とか平べったいのとかいろいろな種類があり、地域性もあるから、発売開始2年目の品種がどれくらいシェアを伸ばしていけるのか。

ハツカダイコンは難しい? 「カラフルファイブ」
よく、野菜栽培の初歩としてハツカダイコンが紹介されるが、恥ずかしながら、僕にとっては育てるのが難しい。収穫まで2か月近くかかったり、鉢植えとはいえ小さいのしか採れない。虫もつくし、1株から1回しか収穫できないのも効率が悪い気がする(←負け惜しみ?)。インゲンの方がずっと育てやすい。
で、なぜ「カラフルファイブ」かというと、大根の色が5色あるから。ハツカダイコンは赤がおなじみだが、白い品種もある、それに加えて、ピンク、薄桃紫(?)、紫があって(同じ品種内で複数の色があるのは珍しい)計5色だかららしい。赤と白はともかく他の3色は見分けが難しいが、皿の彩りはよくなる。
ある日の収穫。これで全5色のはず?
ご覧の通り、小さいし形がいびつ(上の種袋のはまん丸なのに)。
味の方は、記憶にあるハツカダイコンほど辛くなくて、葉っぱも柔らかく食べやすかった。


サクサク王子もカラフルファイブも種が残っているので、冷蔵庫で保管して、来年また育てよう。
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生き物シリーズ~旅先ニャンコ・津軽編~

2008-10-21 19:09:06 | 動物・植物
弘前市某所のネコのお話。
飼い猫なのかは分からないが、人に懐いており、数か月前にも同じ場所にいた。顔つき・体つき・しぐさからして若いメスかな。

日向の木の根元でウトウトしていたので、起こしては悪いと思い、触らずに少し離れて写真を撮る。
「ん? 何してるの?」
プログラムオート F/8 1/200 露出-0.7

「うーん。よく寝た」
プログラムオート F/6.3 1/125 露出-0.7
起き上がって、クシュンとくしゃみをしてから、こちらに近寄ってきてくれた。伸びをしているところ。


プログラムオート F/6.3 1/125 露出-0.7
しっぽが短い。
秋田市の雑種ネコは、ほとんどがしっぽが長い(以前の記事へ移動)(うちの近所だけかな?)ので、僕にとっては珍しい。
もっとも、江戸時代は「尾の長い猫は年を取ると“猫又”という妖怪に化ける」として敬遠された歴史があり、日本全体では遺伝的に尾の短いネコが多いようだ。秋田市のように、街単位でみれば割合が違うようだが、弘前がどうなのかは分からない。
尾の長いネコは、(イヌほどではないかれど)しっぽの動きでネコの感情が分かっておもしろいのだけど・・・

「ごろにゃあ」
プログラムオート F/5.6 1/100 露出-0.3
一度起きたのに、またごろんと寝た。あちこちなでてやると気持ちよさそう。


プログラムオート F/5.6 1/100 露出-0.3
時々起き上がって、真顔になる。トラやライオンに通ずる「ネコ科」らしい表情。

下の写真のようなネコの横顔が好き。

プログラムオート F/5.6 1/100 露出-0.3
日向と日影で明暗の差が激しく、露出設定が難しい。
ネコのすばやい動きにピント合わせなどカメラの反応は気持ちよく追いついてくれるが、シャッタースピードが遅くなって被写体ブレした写真が多かった。あわててプログラムオートのまま撮ってしまったので、シャッター優先にすればよかった。

結局最後は・・・
「やっぱり眠い」
プログラムオート F/4 1/100 露出-0.3

眠いところわざわざ起きてきて相手をしてくれてちょっと悪い気がしたけど、ネコとの出会いも旅の楽しみ?
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確率26分の1~どこかが違う「こまち」~

2008-10-20 19:04:07 | 秋田のいろいろ
※当初「確率23分の1」としていましたが、正しくは「26分の1」でしたので、訂正します。(11月11日)

久々に秋田の話題です。

秋田駅東口周辺は区画整理関係の工事が行われていて、同じポイントでも来る度に立入禁止になったり可能になったりしている。
先日、秋田新幹線のホームを正面から見られる場所を見つけた。(現在は工事中で立入できないようだ)
最望遠(300mm相当)で撮影。

プログラムオート F/5.6 1/100 露出-0.3
左の在来線側(6番線)にはレールの運搬か何かの一仕事を終えて車両基地(楢山の秋田車両センター)への引き上げを待つディーゼル機関車、11番線には到着したばかりのこまち、右端の12番線に出発を待つこまちが並んでいる。
日本中で秋田駅でしか見られない光景だと思う。

さて、2本の「こまち」(E3系電車)の見かけの違いにお気づきだろうか?
こまちは26本の車両があるが、写真のどちらかは他の25本と外観に大きな違いがある1本だけ存在する“珍しい”こまちだ。
(答えはもう少し下です)

こまちの車両は、4度に分けて導入されている。うち、2~4度目に導入された車両は(量産車)、座席などの内装や走行に関わる電気系統に違いはあるが、外観はほぼ同じ。しかし、開業の2年前、1995年に試作的な車両(量産先行試作車)として一足早く導入された車両は、外観が大きく違う。試験走行で得られた改良すべき点を量産車の設計・製造に反映させ、試作車自身も改造できる点は変えたのだが、外観までは変えなかったわけだ。
「祝・秋田新幹線開業」といったポスターや広告類の写真や絵には、この量産先行試作車がよく使われた。
26本の「こまち」用車両はR1からR26までの番号を付けてそれぞれを区別して管理されているが、量産先行試作車は、「R1編成」と呼ばれ、運転席の窓などに「R1」と表示がある。
R1編成も他の25本と共通で使用されているから、たまたま「こまち」の車両を見て、それがR1編成である確率は26分の1(定期検査などで抜けた車両があればやや高くなるが、R1編成自体が検査に入ってしまえば確率0)。


プログラムオート F/5.6 1/125 露出-0.3
東京行きが発車。11番線の電車も車両センターへ帰るために前照灯(ヘッドライト)を点けた。(絶妙のタイミングで点けてくれた)
この状態なら分かりやすいかもしれない。

正解は、右側が量産先行試作車のR1編成。左が量産車(確かR17編成)。
違いを挙げてみると、
1.前照灯の位置
R1編成は運転席の上に本来の前照灯があり、運転席の下“鼻筋”に補助的なHID(車のディスチャージヘッドランプなどと呼ばれるのと同じもの。JR東日本の車両で初採用)があって分散している。量産車では2つをまとめて運転席下、R1編成のHIDよりやや低い位置に設置されている。
尾灯(テールランプ)もR1編成は運転席の上、量産車は運転席下。
2.先頭のデザイン
R1編成は、先に行くほど細くなっていて、“とがって”いるが、量産車は鼻先までほぼ同じ太さで直線的。(鼻筋の黒い部分を見ると分かりやすい)
なお、写真の量産車はワイパーが2本だが、初期製造の量産車はR1編成と同じく1本。

デザイン的な部分はともかく、ライトの位置が違うというのは、現場ではどう受け取られているのか気になる。特に踏切や通過駅があり、真っ暗な山間部の夜、霧や猛吹雪の時も高速で走行する在来線区間では、運転席の上から照らすのと下で照らすのとでは感覚が狂ったりしないのだろうか。


こまちには2013~2014年頃をめどに、時速300km/h以上の高速に対応した(現在は275km/h)の新型車両の導入が計画されているらしいが、そうなった場合、真っ先に廃車対象となるのが、古いR1編成だろう。
僕はおそらく3回R1編成に乗ったことがあるが、うち2回は初めて乗ったこまちと元日の夜に東京から秋田まで4時間立ち通しだったという思い出深い乗車の舞台だったから、思い入れがある。

量産車は精悍な顔つきだが、R1編成はちょっととぼけた表情に見えて愛嬌がある。全部同じに見えるこまちの中で、際立った個性のある車両なので、駅や沿線でこまちを見かけると「R1編成かも」と意識してしまい、それが26分の1で本当にR1編成だとうれしくなる。


プログラムオート F/5.6 1/160 露出-0.3
後姿。最後尾の11号車ははやて(E2系)との連結器があるグリーン車。尾灯が屋根上にある。
【2010年2月8日追記】この記事が地元新聞に引用されたようだ。こちらで紹介しています
【2013年6月19日追記】2013年春からの後継車両「E6系」の導入に伴って、E3系の引退・廃車が進んでいて、R1編成よりも新しい車両がいくつか先に廃車されている。
R1編成は2013年7月20日の「こまち36号」がこまちとしてのラストランになる(※東京で折り返して「やまびこ215号」になり、それが真の最終列車となると考えられる)ことが発表された。その後の処遇は不明。

【2013年7月21日追記】R1編成の引退を伝える新聞(地元紙、全国紙秋田版)では、R1編成の特徴の1つに「ワイパーが1本だけであること」を挙げている。
しかし、上記の通り、ワイパーが2本あるのはR17~R26編成の秋田新幹線用のE3系としては後期に製造されたグループだけ。したがって、26本ある(あった)R編成の半分以上がワイパー1本の編成なので、ワイパーが1本なのをR1編成の特徴とするのは適切ではない
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温泉・ソフトクリーム・産直~道の駅いかりがせき~

2008-10-18 19:02:46 | 津軽のいろいろ
秋田県側から国道7号線を走って矢立峠を越えると、青森県平川市碇ヶ関(旧・碇ヶ関村)に入る。
国道の右側に川・温泉街・東北自動車道が見えてくると、左に「道の駅いかりがせき津軽関の庄」がある。ちなみに道の駅手前の信号を左折するとすぐにJR奥羽本線の碇ヶ関駅。
東北地方は道の駅が充実しているが、その中でもなかなかいい道の駅だと思う。JRで通る時でもたまに途中下車して立ち寄っている。

温泉
手前から足湯、関所資料館、温泉。
プログラムオート F/5.5 1/6 露出-1.3
道の駅本体の裏手に日帰り入浴施設がある。(以前は本体のレストランと同じ建物内の奥にあったが、大きくなって別棟に移った)関所資料館、無料の足湯もある。

浴室内は青森ヒバが使われていて、明るい。サウナはあるが、露天風呂や畳敷きの休憩所などはない。
加温・消毒しているが、かけ流し。東北の温泉によくあるようにちょっと熱め。無色透明、かすかに硫黄とさらにごくわずかに石油のような匂いがする。入ると弱アルカリ性のためかツルツルスベスベする。やさしい感じのいいお湯。消毒しているのことは表示がなければ分からない。
「単純温泉」の分類どおり、クセがなく、気持ちいい毎日入りたいようなお湯。古くから親しまれ、津軽の殿様が気に入って「何サも効かね湯っこ(何にも効かないお湯)」と噂を流して独占しようとしたのも分かる。
入浴料は300円。今回は「北東北日帰り温泉」という本の特典割引で100円だった。ちなみにJRの津軽フリーパスというきっぷを提示すればタダ。

ソフトクリーム
碇ヶ関は秋田県の森吉と同じくマルメロが特産。
道の駅ではマルメロどら焼きやレストランにマルメロチキンカレーなどがあるが、有名なのがマルメロソフトクリーム。
250円でレストランのレジと産直販売所内の麺売店の2か所で買える。
画像は以前撮影したバニラとのミックス。マルメロ味単独の方があっさりしていいかも。
さわやかな味でしつこくなく、果肉のプチッとした食感もある。各地の道の駅に多い変わりダネソフトの中でも秋田の岩城のあまさぎプラムソフトと並んで好き。なお、レストランの方ではもっと果肉の食感がするジェラートもある。

特産品直売所
地元産農産物の直売所もある。種類別でなく、生産した農家ごとに並んでいるので、ちょっと探しにくいが、安くていいものがそろっている。
夏場はナスやピーマンが多かったけれど、実りの秋を迎えてラインアップも変わっていた。

この時期の青森といえば、リンゴ。
「ふじ」はまだ早いが、ふじの枝変わり(突然変異した枝を殖やして品種としたもの)の早生品種が多く並んでいた。
早生ふじ 250円 安いと思う。
プログラムオート F/4.7 1/15 露出-1.0

弘前ふじ(欠点あり ヒョウ害他) なんと180円!
プログラムオート F/4.4 1/15 露出-0.7
早生ふじとは、ふじの枝変わりの早生品種の総称で、「弘前ふじ」もその1つらしい。
秋田でもナシに被害があったが、青森のリンゴもひょうの被害で傷ついてしまったものがあって、格安だった。
これは袋の中で最も傷の多いリンゴ。痛々しい。
プログラムオート F/4.7 1/6 露出-1.0 トリミング
ほとんど傷みのない実もあった。ちょっと傷ついただけで商品価値が落ちてしまうわけだが、ご覧の通り色がきれいについていて、味もおいしい。長期保存には向かないけれど、毎日リンゴを食べる我が家にはこれで充分。

エダマメ500グラム 200円
プログラムオート F/5.1 1/8
濃厚な味でおいしかった。
前来た時はインゲンマメとか毛豆(津軽在来のエダマメ、山形のだだちゃ豆の津軽版かな)も安く売られていた。

クリ(表皮割れ入り) 200円
プログラムオート F/5.5 1/8 露出-0.3
2袋だけ栗があった。安いのか高いのかよく分からないけど、つい買ってしまった。
表皮が割れたのがあるとのことだが、袋全部で5粒くらいしかなかったし、虫食いはほとんどなかった。おいしかった。


買わなかったけど、リンゴの「世界一」(2個で400円くらいと高め)や「紅玉」、天然物の山ぶどう、でっかいカボチャなどもあった。まもなく「ふじ」が並ぶだろう。
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これも弘前名物

2008-10-17 21:45:01 | 津軽のいろいろ
この記事で紹介している店は2014年正月に閉店しました。以下は2008年10月の初回アップ時の情報です。(末尾の追記参照)

弘前のお菓子といえば、リンゴのお菓子や老舗の和菓子屋さんのお菓子が多いけれど、洋菓子で有名なのが、「青い花のスウィートポテト」。

弘前駅から弘前公園に行く途中、中三百貨店斜め向かいの「土手町蓬莱橋本店」と駅ビルの「アプリーズ店」がある。(2店は定休日をずらしているようだ)ほかにも、駅裏のさくら野百貨店弘前店と青森駅ビル・青森空港でも購入できる。

小さなお店のショーケースにはスイートポテトだけが並ぶ。他の商品はない。
ケースの商品には1つ1つ値札が付いて金額が違う。重さに応じて値段が違うのだ。
700円台から1000円以下のものが多かったが、今回は大きめの1240円のものを買った。
化粧箱もあるが、自宅用だと言うと、ビニールと包装紙だけで包んでくれた。焼き芋を買うみたい。要冷蔵で3~4日のうちに食べるようにとの注意書きが入っていた。
大きさの比較に単3電池を置いています。
プログラムオート F/4.9 1/20 露出-0.7
この通り、サツマイモ1本をそのまま使っている。だから1本ずつ重さと値段が違う。
上半分は光沢がありいかにもスイートポテトだけど、下半分はサツマイモそのまま。

プログラムオート F/4.9 1/15 露出-0.7 トリミング
契約栽培のイモだそうで、太い。小さいサイズのものでも長さは短いけれど太さはある。


プログラムオート F/5.6 1/13 露出-0.3
割ってみても、下半分はイモそのまま、中心部に横長にカスタードクリームが入っている。
久しぶりに食べたけど、やっぱりおいしい。サツマイモそのままのような自然な甘さ。しっとりとして皮も気にならず食べられる。
カスタードクリームは甘くなく、量もそんなに多くないので、自己主張はしていないが、口当たりとか滑らかさに貢献をしているんだろう。
温めたり、冷凍して半解凍状態を食べてもおいしいらしい。

サツマイモ好きな方はきっと気に入るお菓子だと思う。僕は食べ物撮りは下手なので、実物はもっとおいしそうに見えます。
公式ページは今日現在工事中なのだが確か取り寄せ可能なはずだし、別に楽天で扱っている店もある。


ところで、秋田県鹿角市に「すぃ~とぽてと 青の木」という店があり、よく似たスイートポテトを売っているようなのだが、「青い花」とはどんな関係なんだろう?【下の追記参照】


【2014年1月7日追記】陸奥新報の報道によれば、2014年1月5日で青い花のスウィートポテトの全3店舗(弘前市と青森市)が閉店・休業したという。
別会社の経営に代わり、2014年春に青森市で再度開店する予定。弘前市での再開店の予定はないそうで、惜しむ声が上がっているとのこと。この記事参照。

【2019年10月25日追記】弘前の「青い花」と鹿角の「青の木」の由来などについて。
●弘前の「青い花のスウィートポテト」(閉店後の記事の再掲)
1984年頃、富田1丁目(富田大通りの画材屋の2階)の喫茶店「青い花」で、スイートポテトを提供したのがきっかけ。
1991年北川端町に開店。1995年に土手町に移転。その後5店舗に。当初から20年ほどでやめるつもりだった。
サツマイモは茨城県鉾田市の「青い花農場」で栽培。

●鹿角の「すいーとぽてと青の木」(2019年10月19日付秋田魁新報 連載「あの店・この逸品」より)
経営は函館出身の青木さん(76)。
函館の菓子店勤務後、20歳前後(1963年頃)で弘前市の和菓子店の職人に。
その店の花輪店で勤務していた時に独立を決意し、1995年に現在の店を開業。

和菓子需要が減っていた当時、ライバルがなく健康にもいいものとして、スイートポテトを思いついた。
店舗は1店のみ。
サツマイモは千葉県産。
量り売りではないようで、LL(約400グラム、税込み1320円)・L(350グラム、1155円)・M(300グラム、990円)の3種類。

ということで、両者に直接のつながりはなかった。
似ていると思われた店名は、片方は最初に出した喫茶店の名前、もう1つは経営者の姓だった。
どちらも弘前に縁があり、店が1990年代前半~中頃にできた(弘前のほうが早く、きっかけまでさかのぼれば10年以上古い)という共通点はある。
「弘前の和菓子店」で「花輪店がある」っていうと、ラグノオか?

【2024年1月18日追記・青の木のその後】
青の木の経営者は80歳になって事業継承をすることになり、2023年10月に31歳の人へ引き継がれた。
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リンゴ畑の公園~その2・彼の有名なリンゴ~

2008-10-16 23:55:52 | 動物・植物
前の記事からの続編で、弘前市りんご公園を取り上げますが、今度は「動植物」カテゴリーにします。

品種あれこれ
園内には65品種1200本のリンゴが植えられているという。
ふじ・黄色の王林など来園者の収穫体験用に何十本もある品種もあるが、見本として1~数本だけ植えられている品種もある。
 おなじみの「ふじ」。あと半月ほどで収穫。
絞り優先 F/5.6 1/400 露出-0.3

「陸奥(むつ)」。そろそろ収穫。
絞り優先 F/5.6 1/640 露出-0.3

かつての主力品種、今は製菓用として人気の「紅玉」。
プログラムオート F/7.1 1/160 露出+0.3 トリミング  その名の通りルビーのような色。ふじや陸奥よりは小さめ。

ほかにも珍しい品種・懐かしい品種も多い。
「弘前在住の年配の女性が県外から来た親戚の男子大学生を案内している」といった感じの人たちがいたが、大きな実をつけた「世界一」の前で、
 女性「珍しいねえ。“世界一”。」
 男性「大きいですね。これは“世界一”っていう名前(品種名)のリンゴなんですか?」
という会話をしていた。もはや世界一も過去の品種なのだろうが、リンゴのいろいろな品種を後世に残すこともこの公園の大きな意義だ。
ちなみに売店で世界一を売っていた。(普通の品種よりかなり高かった)

拾ってはいけません
園内の所々でリンゴが地面に落ちていて、「落ちたりんごは拾わないでください」という日本語・中国語・ハングル(10月20日追記・英語も併記)併記の看板が立っている。
これを見て、「なぜ拾っちゃいけないの?」「どうしてだろうね」と会話をする親子、「拾わせてくれたっていいのに」と言う家族連れがいた。
なぜかというと、弘前市がケチなのではなく、落ちた果実に土から菌が感染し、果実を早く腐らせることがある(リンゴ疫病)。落ちた果実に触った手に菌が付いて、手を介して木になっているリンゴにまで感染してしまうのを防いでいるためなのだと思う。農家では収穫作業中に誤って落とした果実でさえ、他の果実と分けて扱っているはず(加工用にするのかな)。
こういう理由も看板で周知すれば、来園者の謎も解け、リンゴへの理解もさらに深まると思うのだが。

落ちるリンゴ
世界一の隣の木の下には数個のリンゴが落ちていた。
真っ赤な着色、逆三角形で日本のリンゴと違う。
プログラムオート F/6.3 1/125 露出-0.3
この品種は「フラワー・オブ・ケント」。通称「ニュートンのリンゴ」。アイザック・ニュートンがこの木から落ちる果実を見て、万有引力に気づいたという伝説(?)の元になったリンゴ。他の品種よりも、自然に落果しやすいそうだ。

リンゴの旭はアップルのマック
「りんごの家」という建物では、りんごソフトクリームがある軽食コーナー、リンゴのお菓子やジュース、リンゴをモチーフにした工芸品やグッズが一堂に会した販売コーナーとともに、体験コーナーには、リンゴに関する資料があり、いくつかの品種の果実がケース内に展示されている。
「旭(あさひ)」という品種。
プログラムオート F/5 1/60 露出+0.7

色付き方は普通の日本のリンゴのようだが、形はまん丸に近い。
説明文には「(交配親は)不明 カナダでJohn McIntosh氏によって発見された。別名マッキントッシュ」とある。この品種はなんと、アップル社のコンピュータ「Macintosh」の開発者の1人ジェフ・ラスキン氏が好きで、その製品名の由来となった品種なのだ!(aを足したのは同名のオーディオメーカーとの区別のためといわれている)

補足すると、1870年にオンタリオ州アラン・マッキントッシュ農園で偶然発見された品種(昔は、今のように意識して掛け合わせて新品種を作るよりも自然に任せていたので、古い品種はこういう“偶発実生”が多い)。白く緻密な果肉、甘さと酸味の調和の取れた、独特の芳香のある早生品種で、欧米では今でも多く生産されるらしい。

日本では明治時代に他の品種同様、欧米から輸入され栽培され始めた。当時は、英語の品種名とは別に日本語の品種名を付けていて(アメリカの「Jonathan」を「紅玉」など)、カナダの「McIntosh」は「旭」になった。残念ながら、日本の気候に合わず(津軽でも気温が高すぎるらしい)、日持ちが悪いこともあって、現在は北海道でわずかに栽培されているだけだそうだ。
りんご公園内には、ニュートンのリンゴや世界一の並びに1本「旭」があって、数年前は花が咲いていたので行ってみると、枯れてしまったのだろう、高さ1メートルもない小さな木に植え替えられていた。来春花が咲くかどうかという大きさ。


今年、久しぶりに「つがる」を食べた。食べ慣れた「ふじ」よりも酸味が強く、さわやかで、「こういう味のリンゴもいいな」と思った。
「旭」も酸味があるようだし、コンピュータ史に残るリンゴ、独特の芳香などと聞けば、食べてみたい。楽天で検索したら、扱っている店はあったが完売とのこと(5キロ・15~20玉で3000円位と結構いいお値段)。店のページにはマッキントッシュの名前はなかったが、「部屋に置いておけば、部屋中に芳香が漂う」「皮は干してアップルティーに」なんてことも書いてあって興味をそそられる。
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リンゴ畑の公園~その1・津軽の秋~

2008-10-16 00:09:03 | 津軽のいろいろ
※この記事は、いつもよりやや大きいサイズの画像も使用していますので、ご注意ください。

りんご色の街、弘前市(以前の記事にリンク)では、2002年にリンゴ園をそのまま公園にし、リンゴを学んで体験できる「弘前市りんご公園」を開園した。

弘前市郊外(といっても弘前公園から直線で3キロほど)のリンゴ畑の中にあり、弘前駅や弘前公園からは1~1.5時間に1本バスが園内に乗り入れる。車なら案内標識が要所に出ている。
普段は芝生の広場で遊ぶ家族連れがいるくらいだが、春の花の時期や秋の実りの季節は、多くの観光客で賑わい、時には駐車場が満車になるほど。

この日も、収穫体験などが行われ、賑わっていた。
すり鉢山という、津軽藩の大砲の練習用の標的のために作られた薄っぺらな山が展望台となっており、岩木山とリンゴ畑を一望できる。(山の頂上は木の枝が邪魔なので、途中の階段の方が開放的な視界)

プログラムオート F/7.1 1/320
岩木山の中腹が紅葉で赤くなっている。雪をかぶった岩木山と並んで、津軽の最も美しい風景だと思う。午前中の方が光線状態がいいのできれいに見える(7時頃がベストかも)。
なお、ずっとリンゴ畑が続いているが、軽トラのいる辺りから先は、公園でなく農家の畑。

園内は通路が舗装されている以外、農家のリンゴ畑とほぼ同じ。

プログラムオート F/8 1/200 白や青の棒は、果実の重さで枝が折れないためのつっかえ棒。


プログラムオート F/6.3 1/250
園内の畑は上の写真のような幹が太く枝が横に広がった木がまばらな間隔で植えられている場所と、下のように枝がクリスマスツリー状に上に伸びて狭い間隔で植わっている所がある。
日本のりんごの木といえば、従来は上のようなタイプばかりだったが、写真の通りつっかえ棒をしたり、剪定には職人的な技術が必要で、作業の効率も悪かった。
そのため、現在、木を更新するときは、「矮化(わいか)栽培」といって、省力化のために下の写真のように密植する場合が多い(専門的な話だが別の種類の“台木”を使っている)
高齢化や経済性のためで果実の品質は変わらないとはいえ、部外者の勝手な意見としては、矮化樹は味気ない。
りんご公園では学習の場として、両方を“展示”している。


プログラムオート F/10 1/250 露出-0.3
このリンゴの品種は「陸奥(むつ)」。収穫間際まで袋を掛け、取ると一気に鮮やかに色付くのだと思う。フラッシュをたいたかに見えるけど、地面にアルミ箔のような着色促進用反射シートが敷いてあり、レフ板代わりになってくれた。


プログラムオート F/9 1/250 露出-0.3
これぞ「津軽の秋」。僕の大好きな風景。前からこんな写真が撮りたかった!
何回も公園に来ているが、今回じっくり歩いて初めて見つけられた、いいアングル。岩木山の紅葉の具合もきれい。春の白い花と残雪の岩木山もここで撮ってみたい。
写っていないけれど、撮影場所とリンゴ畑との間にはロープと砂利道があり、畑部分は公園の敷地外の農家の土地(だから立入はできない)。
ふじだと思うが、りんご公園のものより心持ち果実が多く付いている。「たわわに実る」とはこんな状態を言うのだろう。やはりプロの技術力と手間暇の差か?

後でもう1つりんご公園関係の記事を書きます。(クリックで移動)
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弘前駅いろいろやってます

2008-10-15 13:05:03 | 津軽のいろいろ
駅のお話りんごの町のお話を踏まえた続きの記事です。大館駅のきりたんぽも少し関係。(データのない写真はコンパクトデジカメで撮影)

JR東日本秋田支社管内で第2の規模の弘前駅では、駅舎改築後、気合の入った装飾が行われている。
弘前駅に着いて、ホームから駅舎に上ると、今年の夏はこんな感じ。奥が改札口。

お盆の頃だったので、ねぷた祭りは終わっているが、帰省客や夏休み最後の観光客向けに装飾を残しているのだろう。
各種案内表示に赤い「金魚ねぷた」がぶら下がり、「弘前市」と書かれた扇形のねぷたも見える。

金魚ねぷたは、本来はねぷた祭りの手持ちの提灯のようなものだったらしい。幸せを呼ぶという、津軽在来の「津軽錦」という金魚をモチーフにしているそうだ。かわいらしい姿からストラップなどの商品にもなっている。
弘前駅では、昔はビニール製のビーチボールみたいな素材だったが、今年は和紙でできた本物が下げられていた。

改札口脇では

右は弘前で標準的な扇形のねぷた。サイズは実物よりかなり小さい。
問題(?)は左の大きなものと真ん中の小さなヤツ。

別の角度から見ると。(奥に見えるのは弘前の近く、五所川原の立佞武多(たちねぷた)のミニチュア。これの本物の顔だけが秋田駅にある)

写っていないが、「りん魚ねぷたです! 親子で登場しました。よろしくおねがいします!」と紙が貼ってある。「りん魚ねぷた」とは初耳。(2007年は分からないが2006年にはなかったと思う)弘前駅オリジナルだと思う。
子供の方は、浮きか何かに飾りをつけたのだろうか?
親の方は何かというと、以前の記事で紹介した特大リンゴオブジェ(画像にリンク)に飾りつけしたもの。
リンゴとねぷたという2つの名物の合体、展示物の有効利用とよく考えている。

改札口を出ようとすると、いつもは黒い電光掲示板の裏側に切り絵が貼ってある。

拡大してみると、
左側:「ようこそ弘前へ」
右側:「ネプタ運行隊形図」
誰が作ったのか、毎年使いまわすのか不明だが、手が込んでいる。サイズは掲示板の大きさに合わせてあるから、これもオリジナルだろう。

秋の現在はどうなっているかと思えば、

プログラムオート F/3.8 1/50 露出-0.3
模型が置かれていた。
右は弘前城、左は明治39年に作られた旧弘前市立図書館。(現在も弘前公園・市役所近くに保存されており、内部も見学できる)背景は紅葉の岩木山かな。
石垣の1つ1つまで精巧。
プログラムオート F/3.5 1/40 露出-0.3

中で明かりが灯っている。
プログラムオート F/3.5 1/40 露出-0.3
「弘前駅社員が作成しました」「細部までこだわってます」「巧の技を発揮」など製作過程を紹介したパネルも展示されていた。


自動改札化などの合理化で、駅員さんと接する機会は少なくなったが、こういう装飾によって、旅の最初と最後に通る駅でもてなし・見送りを受けているようでうれしい。次はどんなものが出てくるのか楽しみ。
ちなみに弘前駅の列車の発車メロディは「津軽じょんがら(じょんから)節」。津軽三味線の音色がホームに響く。

冬の弘前駅の様子をこちらで紹介しています。
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りんごの町

2008-10-14 17:30:21 | 津軽のいろいろ
青森県弘前の話題をこれからいくつか取り上げます。
まずは、リンゴについて。

1.駅で出迎えてくれるのは
JR弘前駅に着いてホームから駅舎に上がると出会うものが、

プログラムオート F/4.5 1/25 露出-0.7
巨大リンゴオブジェ。人の背丈くらいある。
旧駅舎時代は1番線ホーム上にひっそりと置かれていたが、書かれているフレーズが違った。駅舎改築に合わせて作り直したのかもしれない。
一時、改札の外、みどりの窓口前に置かれていたが、現在は改札を入って正面左端、1番線とのエスカレーター前にある(2・3番線から上ってくると見つけづらい位置)。
ちなみに、今年の夏場はある物に“変身”してしまった。後で別記事にします。

プログラムオート F/4.5 1/30 露出-0.7
ラインに微妙な凹凸があり、実際の「ふじ」などと同じく着色はベタ塗りでなく濃淡のある筋(縞)が入っていてリアル。
※その後、2012年の様子

2.りんごを食べる日
改札を出て右に行くと弘前公園などがある中央口。(駅についてはこの記事でも触れています
エスカレーターで1階に下りようとすると目に飛び込む横断幕がある。

プログラムオート F/5 1/160
拡大すると

「毎月5日はりんごを食べる日」
2007年4月に弘前市が「当市が日本一のりんご産地であることの市民の意識を高め、りんごに対する愛着と誇りを醸成し、もって弘前産りんごの地元における消費の拡大を図るため、弘前市りんごを食べる日を設ける。」という趣旨の条例を施行したそうだ。(弘前市例規集より引用)弘前公園向かいの市役所にも同じ内容の垂れ幕がある。なお、「卍」は津軽藩の旗印であり、弘前市の市章。

3.ご当地ポスト
駅の外に出るとすぐ右(観光案内所の隣)にポストがある。こちらで記事にした、ご当地ポストも弘前ではもちろん、
重そう・・・
プログラムオート F/4.5 1/80 トリミング


プログラムオート F/4.1 1/60
金属製で表面はざらざらしていて、重厚な印象。色は一色のベタ塗りだけどツル(ヘタ)の部分などよくできている。
ポストに直接載せると同じ色で目立たなくなるからか、緑色の台座がある。

実はリンゴポストは弘前市内にもう2か所あるのを確認済み。同じご当地ポストが複数あるのは珍しいと思う。
1つは、弘前公園追手門向かいの弘前市役所正面玄関前。
駅より足が短い大型のポスト。
プログラムオート F/6.3 1/125 露出-0.3


プログラムオート F/6.3 1/125 露出-0.3 トリミング
駅のものと違いがある。
1.リンゴの表面加工が異なり、こちらはツルツルで光沢がある。
2.リンゴの形が違う。駅のはまん丸に近いが、こちらは下が細くなっている。
3.台座のキャッチコピーが駅は「りんごのまち 弘前」、市役所は「りんごのまち 弘前」で書体も違う。

弘前市のキャッチフレーズとして「りんご色のまちHIROSAKI」というのがある。
いつ制定されたかなどは分からないが、駅のポストはその制定前に設置、市役所は制定後に設置されたと考えられる。

最後の1か所は「弘前市りんご公園」。
リンゴ畑を公園にしてしまおうという発想からしてすごいが、なかなかいい場所だ。これも別記事でご紹介したい。

プログラムオート F/8 1/320 露出-0.3
ポストの周りはこんな感じ。正面に岩木山を望む一面のリンゴ畑。
なお、フレーム外は右に集落と公園の駐車場、左は芝生広場、後ろに公園の建物がある。
近くの集落内にもポストがあるので、わざわざここに投函しに来る人がいるのかは疑問。真冬は吹きさらしで雪に埋もれていそう。


プログラムオート F/10 1/320 露出-0.3
リンゴと岩木山。山の中腹は紅葉していて赤い。
オブジェや台座は市役所前のものと同じ。口が1つの小型ポストなので、上面全部がオブジェで余裕がない。
残念なことに野ざらしのせいか、リンゴもポスト自体も若干色あせている。

市役所やりんご公園では、何組かの観光客が「かわいい」などと言ってポストの前で写真を撮っていた。
3つのポスト中、ロケーションではやはりリンゴ畑の中のりんご公園がいい。駅は壁際だし市役所は守衛室の前だから。
オブジェの状態は光沢があって市役所が一番きれい。もしかしたら市役所で掃除しているのかもしれない。
手軽さでは屋根下の駅がよさそう。弘前旅行の際はお好みのポストで記念撮影を!

4.道路にも
りんご公園の近くのカーブミラーも、

プログラムオート F/10 1/320 露出-0.3
葉っぱもついてます。ただし、ネットで調べると同じものが長野県にもあるらしく、既製品のようだ。


ご紹介したのはほんの一例だけど、こうしたものを通して、リンゴ産地としての自信を感じさせられる。
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