広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

雪の大みそか・土崎駅工事

2010-12-31 20:48:44 | 秋田の季節・風景
全国的に荒れ模様の大みそか。
鹿児島市では20センチも雪が積もったとか。大変そうだ。

秋田市は、それほどでもない。
クリスマスに積もった雪は融けていたが、今朝から大粒の濡れ雪が断続的に降って再び積雪。午後には止んだり、時々弱い雨に変わったが、アメダスによれば最大11センチの積雪を記録。
広小路から千秋公園・穴門の堀と県民会館の土手
降り続ける雪で視界が悪いのが残念だけど、水分の多い雪なので、木の枝に着雪し、真っ白になっている。
木の雪は午後にはほとんどなくなって(落ちたり融けたり)しまった。
中土橋から千秋公園・大手門の堀、秋田駅方向
堀の水面はいちおう凍っているのかな? 人が乗れるほどではないだろうけど。
中土橋、県立美術館前の丸ポスト

県民会館前の通り(中土橋通り)のケヤキも雪化粧
大みそかのせいか、街を行く人も車もまばら。
広小路のアーケードから降る雪を見る
しんしんと降り続ける今日のような雪の日は、アーケードがありがたい。

秋田駅
午前中に八郎潟付近で停電があったり、大雪で大館-弘前(弘前では30センチほど積もっている)間が運休したりしたが、午後の秋田周辺は、数分の遅れがあるだけでほぼ正常ダイヤ。

12月4日から運行を開始した、快速「リゾートしらかみ」のハイブリッドシステム搭載の新しい「青池編成」が、ちょうど発車するところだった。
リゾートしらかみ青池ハイブリッド(←JR東日本秋田支社のサイトではこの呼称)
悪天候の大みそかとはいえ、少人数のグループ客を中心に、それなりのお客さんがいた。
車両側面
行先表示のLED、
ちゃんと「しらかみ」のロゴになっている!
行き先と交互に表示する。
自由席がないことを強調して「全車指定」と表示される
【追記】そういえば既存の3編成には、行先表示が一切なかったはず。リゾートしらかみどうしが行き違いする駅などでは、誤乗の恐れがありそうだ。
青森からやや遅れて到着したらしく、車内清掃が押してしまい、あわただしくお客さんを乗せて時間通りに秋田駅を発車していった。

なんやかんや言っているが、ハイブリッド車両が動くところを見るのは初めて。
電車のようにモーターの音しかしないわけではなく、「ゴロゴロ」「ガラガラ」というか「ガー」というか、エンジンらしき音を出しながら走り去った。
したがって思ったほど静かではなかったが、今までのディーゼルカーよりはずっと静か。今度は車内から聞いてみたい。
なお、警笛の音は、既存のリゾートしらかみと違い、普通列車の701系電車のものとよく似ていた。


以前紹介したように、秋田市北部にある奥羽本線・土崎(つちざき)駅では、跨線橋の工事が行われている。
久々に見てみると、
土崎駅正面
上の写真左端に写っている従来の跨線橋と駅舎の間に、建設中の構造物が。
駅東側の道路から2・3番線
今の跨線橋のすぐ秋田駅寄りに、新しく跨線橋を造っているのだった。
すでに骨組みはできていて、現在の跨線橋よりやや背が高く、全体的に大きいようだ。
完成後は、旧跨線橋を撤去した後、2・3番線の屋根を延長しないといけないね。
1番線ホームから青森方向
前回、屋根が撤去されていた部分に階段ができていた。その先に現在の跨線橋がある。
※跨線橋工事の続きはこちら

土崎駅の正面、おなじみのステンドグラスの下にはしめ飾りがあった

今年も当ブログをご覧いただきありがとうございました。よいお年をお迎えください。
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解体・起工

2010-12-29 20:23:53 | 秋田のいろいろ
秋田市中心部の解体工事、そして新たな動きについて。※前回の記事はこちら
●秋田ニューシティ解体7
26日、南西角(茶町通り)から撮影
駐車場棟はほぼ解体され、今まで隠れていた本体の南側壁面があらわになっていた。
道路に面した本体の駐車場寄り(搬入口があった付近)壁面には、足場が組まれている。

「ご近隣の皆様へ」の掲示によれば、昨日まで通常作業、今日は「跡片付」、明日以降は休みとなっていたが、今日の午後には既に誰もいなかった。
29日、ほぼ同じ位置から
駐車場の階別に色分けされた壁もなくなり、建物本体(?)も少し壊されている。
年明け早々にも、いよいよ本体が本格的に解体されるのだろう。
※続きはこちら

●中通一丁目再開発(日赤病院・婦人会館跡地)
古沢ビルディング南側
古沢ビルの南側の壁がすべてなくなった。

26日、南東角から撮影。右端が古沢ビル、正面奥は秋田キャッスルホテル
日赤病院の外来・入院病棟があった南側は、解体工事関係者の駐車場などとして使われているが、日曜日に通ると、一角が仕切られとんがり屋根のテントがあった(上の写真左側)。
テントと紅白の幕などの設営中
27日(月)の10時30分から行われた、「中通一丁目地区第一種市街地再開発事業 施設建築物建設工事起工式」の式場のようだ。
さんざん紹介しているとおり既に解体工事は始まっているのに、今さら起工式かと思うが、そうではなく、再開発事業の“建物本体工事の”起工式ということのようだ。
県知事、秋田市長、県議会議長はじめ100人ほどが出席したとのこと。

今日はテントは撤去され、再び更地になっていた。
南西角から
既に一部紹介しているが、ヒマラヤスギ、古沢ビル裏のイチョウ、仲小路の松など、そして藩校・明徳館跡の石碑付近のソメイヨシノといった、再開発工事エリアにあった樹木は、すべて伐採されてしまった。

「ご近所の皆様へ」によれば、こちらは先週いっぱいで既に作業は終わり、月曜の起工式、火曜の点検を経て、今日から1月5日までお休み。年明けは引き続き古沢ビルの地上部分と(既に地上は解体された)日生ビルの基礎のそれぞれ解体を行う予定。
※解体工事の続きはこちら


さて、報道されているとおり、南側、中央通り側に建つ予定の「住宅棟(マンション)」は、現在住んでいる人(がいるんだ!)の移転先が決まらないため、着工が遅れているという。(秋田魁新報によれば「着工時期のめどは立っていない。」)
そのため、他の建物が完成する2012年3月には間に合わず、秋田放送によれば「2カ月ほど遅れる」、毎日新聞秋田版によれば「(3月の)数カ月後になる見通し」とのこと。

現地に立つ看板「建築計画のお知らせ」の
「予定工事期間 ~平成24年3月31日」
予定だからいいんだけど、早くも計画が変わったことになる。

ちなみに毎日新聞Web版では「住宅棟以外は14年春の完成を予定。」とある。
このように→
同紙では、和暦でなく西暦の下2ケタで年を表記する原則のようだが、それだと「14年」は2014年。2年余計に工事がかかることになるよ。「(平成)24年春」と間違ったのか?


それから、27日、再開発エリアの商業施設を運営することになる「秋田まちづくり株式会社」が、「秋田まるごと市場」と出店の交渉をしていることが明らかになった(自ら明らかにした)。
毎日新聞によれば、
商業施設の核テナントに「秋田まるごと市場」を予定し、約3700平方メートルの床面積の半分かそれ以上を使う方向で交渉
「(まちづくり会社側は)「水産物などの食物販と飲食を軸としており、施設のコンセプトとする“食と祭りの共和国”に沿ったテナント」と説明。他にも数社と交渉しており「このまま順調に行けばほぼ床が埋まる」と見ている。
とのこと。

「秋田まるごと市場」は、2000年12月、卸町の国道13号線「古川添」交差点にオープンした商業施設。飲食店、水産物店、土産物店や菓子店など、複数の店舗が市場のように集まった施設。生鮮食品売場は市場形式とスーパー形式の折衷みたいになっている(うまく説明できません)。
広い駐車場を備え、市民が日常の買い物にも来るし、観光バスが乗り付けて食事やお土産購入にも使われる。

そのまるごと市場の会社と、再開発エリアへの出店を交渉しているということだ。
再開発エリアと卸町のまるごと市場は、直線距離で2キロほどしかないし、卸町と同じものを中心市街地に作っても、駐車場の問題や共倒れになる危険もある。
その辺は当然考えるだろうから、単なる「まるごと市場2号店」ではないものができるのだろう。周辺ホテルの宿泊客など、今は食べるにもおみやげを買うにも選択肢が少ないから、その点ではいいだろう。
でも、秋田駅からやや遠く(乗り物ができるとかいうけれど)、初めて秋田を訪れた人には分かりづらいので充分に宣伝しないと来てもらえなさそう。

っていうか、ここにスーパーはできないのだろうか?
現在の「まるごと市場」的店舗なら、ある程度の日用品は揃うが、価格や品揃えの点でやや物足りないと思う。
中心市街地のニューシティがなくなり、ヤマトが倒産した今、周辺に住むお年寄りなどは買い物に困っていると思う。特に冬場は駅前に出るには遠く感じるはず。
辻兵さんがニューシティ跡地に作ってくれるのならそれでもいいが、やっぱりこの辺にスーパーは1件ほしい。
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違うけど同じ標識

2010-12-27 19:34:25 | 秋田のいろいろ
【2020年9月17日訂正・この記事で取り上げる2つの道路標識について、初回アップ時は大きな違いはないと認識していました。しかし、その後、警察庁「交通規制基準」を見ると、明確な違いがあることが分かりました。タイトルの「違うけど同じ標識」は誤りです。以下、初回アップ時のままの内容です。詳しくはこちらの記事も併せてご覧くださるようお願いします。また、2020年に標識が交換されて問題は解消しています。】
冒頭の画像は、2つの道路標識(国土交通省道路局サイトの資料より)。
左側の標識は「自転車及び歩行者専用」。全国的にも多いと思うが、秋田市内では学校の周辺や自転車が通行できる歩道などでよく見かける。

右側の「歩行者専用」は、秋田県外ではアーケード商店街などに設置されているのを見たことがあったが、秋田では稀少。
僕が子どもの頃、住宅地の細い道に設置されていたような記憶があるが、そこは現在、左側の自転車マーク付きのものに替わってしまった。それ以外では、見た記憶がなく、秋田から“絶滅”したのかと思っていたが…

秋田市中心部で
発見!
数か月前に気づいた。わりと頻繁に通る場所なのだが、真新しいわけではなさそうなので(古いわけでもなさそうだが)、見落としていたようだ。
ところで、上の写真の標識には、「自転車を除く」という補助標識が付いている。補助標識がなければ、自転車は降りて押して通らないといけないが、補助標識によって乗ったまま通行できることになる。

じゃあ、「自転車及び歩行者専用」と一緒じゃないの? という疑問がわく。
秋田以外でも同様の組み合わせで設置している例があるので、間違いではないのだろう。おそらく、「自転車も通っていいけど歩行者が優先」という意味で、歩行者を強調し、自転車を控えめにしているのではないだろうか(憶測です)。

一方、上記の通り、よく見かける
こちらの標識
ここでは「歩行者用道路」という補助標識が付いている。
「歩行者用道路」という言葉を解釈すれば、「自転車」は通れないように受け取れ、誤りではないかと思える。
でも、これも、秋田県以外(例えば弘前)でも同じ設置がされているので、妥当なものなのだろう。「歩行者“専用”道路」というより「歩行者(などの)道路」という意味なのだろうか?
「自動車(クルマ)が入ってはいけない」と言いたいのだろうから、「歩行者用」の文字で代表・強調しているのかもしれない。

結果的に、どちらの標識も補助標識を含めて解釈すれば
クルマは通れない。歩行者、さらに自転車に乗ったままでも通れる」ということだ。
なお、自転車以外の「軽車両」については補助標識で触れていない。したがってリヤカーとか人力車とか犬ぞりとかは通行できないと解釈できる。

さて、実は、上の2つの標識、
同じ場所に設置されているのです!(秋田市民の方ならどこかお分かりですね)
道の左側に「歩行者専用」が、右側に「自転車及び歩行者専用」が仲良く並んでいる。
ちなみに、標識のサイズやポールの色も統一されていない。
撮影できる場所が限られていて、うまく画面に収めるのが難しい
僕はこのことに気づいた当初、大いに悩んでしまった。同じ道路の右側と左側で言っていることが異なると思ったから。
しかし、上記の通り、よく考えると図柄が違うだけで、言っていることは同じだった。矛盾してはいない。【2020年9月18日冒頭の訂正の補足・「歩行者と自転車は通行可」という点では、2つの標識に矛盾はない。しかし、交通規制上は両者に大きな違いがあったのだった。自転車マークありのほうは、歩行者は右側通行・自転車(と許可されたその他車)は通常走行可と、規制のない道路と同じ通行。対して、歩行者専用では歩行者はどこを歩いてもよく、通行する車両(自転車も含む)は徐行(=直ちに停止できる速度、時速4~5キロ)する義務が課せられている。したがって、この2つを1つの道路に併設するのは、矛盾があり、歩行者が関わる事故になる可能性があることになる。】
なんて悩ましい道路標識なんだ。


見落としを防いだり、強調のため、まったく同じ標識が道の左右などに並ぶことはある(一方通行の入口【2013年6月17日訂正】出口など)が、同じことを言っているのに違う標識というのは初めて見たし、分かりにくい。ぱっと見てすぐ理解できることが道路標識には求められるはず。
なぜこんなことが起きたのだろう?

道路標識は、公安委員会(警察)が設置するものと道路管理者(国や自治体)が設置するものとがある。
ここにある2つの標識は「規制標識」というくくり。

僕はてっきり、規制標識はすべて警察が設置するのだと思い込んでいたが、実際はそうではなかった。
「道路標識、区画線及び道路標示に関する命令」第四条で細かく規定されており、この2つの規制標識は「道路管理者又は公安委員会が設置するものとする。」となっているようだ。
つまり、警察も道路管理者(ここは市道なので秋田市)も、どっちも設置できるらしい。

改めて標識を観察すると、「自転車・歩行者」の方は、駐車禁止などこの道路の他の標識とサイズや材質が同じで、ポールも共用している。比較的古そうな標識。
ポールには、シールがあった
「秋田県公安委員会 設置:平成52年…」!?
警察が設置した標識のようだ。
ここ数年に始まったのだと思うが、県警管轄の一部の標識やそのポールに、上の写真のようなシールが貼られている。
おそらく、標識の管理台帳のようなものの内容を転記したのだと思われる。

上のシールでは「昭和52年に設置された」ということなのだろうが、その当時はこの道路はまだ現在のように整備されておらず、この標識そのものは設置されていなかったはず。標識が交換され“代替わり”しても、書類上は同じ標識とみなすのだろう。
ちなみに、「中央」とあるのは秋田中央警察署管内ということを示すのだと思われるが、同署ができた(名称変更)のは2005年。


一方、歩行者専用の方は、反射材の材質から比較的最近設置されたものだと思われる。シールなど、管轄を推測できるものはない。
秋田県警が設置した標識であれば、上記のほか、何らかの表示があることが多いので、これは警察が設置したものではないのかもしれない。憶測に過ぎないが、こっちは道路管理者の秋田市が設置したものではないだろうか。(違ったらゴメンナサイ)

つまり、このちぐはぐな標識設置は、標識を設置する権利のある者どうしが連携を取らずに、めいめいに設置した結果なのかもしれない。
それにしたってすぐ隣にあるんだから、設置時や点検時に気づかないもんなんだろうか。


なお、県警設置の歩行者・自転車の方には、
「平成22年点検済」
県警では、定期的に標識の点検を行い、済んだものには「点検済」のシールを貼っているらしく、ここは今年、点検されたことになっている。
どんな観点から点検したのか分からないが(標識の見え方や安全性・耐久性か?)、隣にある他人が設置した標識は知ったこっちゃない。ということだろうか。

さらに言わせてもらえば、写真で分かるとおり、ここには車止め代わりの植木が置かれているので、ここから車両が進入することはあまり考えられない。
むしろ、この道路の反対側には車止めがなく、そこから入り込む車をたまに見かける。そちら側には目立つ標識がないので、このでっかい歩行者用標識を、そっちに設置してくれた方が役に立ちそうだと思う。



以下、余談です。
3つの標識をご覧ください。(左端は静岡市清水区、他は秋田市で撮影)
  
標識の名称としては、それぞれ「歩行者専用」「自転車及び歩行者専用」「車両通行止め」。
歩行者はどの道も通行できるが、補助標識がない状態(本標識だけ)では、自転車はそれぞれ通行することが〈できない・できる・できない〉ことになる。自転車以外の車両(軽車両を含む)はいずれも通行できない。

しかし、上の写真では、3つとも「軽車両を除く」の補助標識が付いている。
これにより、自転車だけでなく、それ以外の軽車両も通行できることになり、クルマが通れないだけ。言っていること3つともは同じ。
各県警や警察署の判断なのだろうが、その場所の特性(アーケードか住宅地・通学路か、危険性等)に応じて、設置する標識を変えているということのようだ。


次に、「歩行者専用」標識2つの画像を再びご覧ください。
 秋田市と清水区
比べていただくと分かると思うが、この親子(?)の図柄、両者でシルエットが異なる。“別人”だ!
秋田市のものは、シルエットの輪郭がクネクネし、腕がヒョロヒョロしていて、なんか気持ち悪い。
女の子は頭にリボンを付けているんだろうが、触覚に見えるし、男性がかぶっているのは帽子なのだろうがヘルメットにも見える。

清水の方は輪郭がスッキリしていて、“まともな人間”に見える。
明らかにリボンや帽子と認識できる。上ではよく分からなかった男性の衣装は、長袖のスーツだろうか。
ただ、女の子の髪型が若干角刈りっぽいかな。

また、この記事の最初にある、国交省の資料の図柄ともそれぞれ輪郭や頭が異なる。

実は秋田市のタイプのものが現在は全国的に主流らしい。
清水のものも、古そうな標識だけがこのデザインで、近年設置された標識は秋田と同一デザインだった。
あちこち探せば、また“別の人”がいるかもしれない。


最後に、「自転車及び歩行者専用」の親子にも登場願おう。秋田のもの。
(人物部分だけを拡大)これもまた別人
気持ち悪くない。女の子はリボンでなく帽子をかぶっているようだ。2人の足の向きも違う。
これは国交省の資料のものと似ているし、全国的にもこのデザインが主流のようだ。

※続きはこちら
※関連記事(他の場所で歩行者専用を発見)はこちらこちら
この10年後、新たな歩行者専用を発見
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鹿児島のいろいろ

2010-12-26 22:27:03 | 旅行記
九州旅行記。そろそろ鹿児島市を離れます。※前回の記事

今回宿泊したのは、鹿児島中央駅から直線で約3キロ、近くの市電の電停からも1キロ強離れた、海沿いの与次郎(よじろう)地区。
1972年の国体の会場として埋め立てられたのが始まりで、今は運動公園のほか高層マンションや量販店、ホテル、オフィスビルなどが並ぶ。1996年には、近くに鹿児島県庁が移転して来た。

市中心部から与次郎へは、鹿児島市交通局と鹿児島交通の2社によって、路線バスが運行されている。本数はけっこうあるものの、2社それぞれ途中ルートが異なるほか、与次郎地区の経路はさらに細かく分かれているようで、イマイチ分かりにくい。
特に鹿児島交通さん。前にも書いたけど内容のない公式サイトをなんとかしてください!!(後日、改めて記事にします)

与次郎の海沿いの通りはヤシ並木になっているが、さらにその外側に遊歩道のようなものがあった。海に浮かぶような道で、桜島を眺められる。
朝に散歩してみた
近くの住民のみなさんが散歩したりランニングしたり、釣りをする人もいた。気持よく歩くことのできる、うらやましい環境だ。(夏は日差しがすごそうだけど)
この時も桜島が噴煙を上げていたが、この日は風向きが少し違い桜島の左に煙が流れていた。

鹿児島県庁へ。
鹿児島県庁行政庁舎
実質的な最上階である18階が、一般開放されている(土日祝日も含む。時間に注意)ので行ってみた。
庁舎1階にはクリスマスツリーがあった
閉庁日だったためか、薄暗い。設計年代が近いためか、雰囲気がなんとなく秋田県庁の第二庁舎に似ていなくもない。
ただ、違うのが、1階から18階まで、建物の中央が全部吹き抜けになっているということ。秋田市のアトリオンみたいな感じ。
よそ者が恐縮ですが、県の庁舎としては無駄に思えた。吹き抜けがなければ10階建てくらいで済んだんじゃない?
そのおかげで、100メートル近い位置(建物の高さは93.1メートル)から景色を眺められるわけですが。

閉庁日のためか、奥にある2台のエレベーターだけが18階直行として稼動していた。
18階には「展望ロビー」「展望レストラン」「特別会議室」がある。(会議室は非開放)
僕の経験上、この手の無料展望フロアには、「太っ腹でメインの景色を思う存分見せてくれるタイプ」と「肝心の部分は会議室やテナントなどで、一般人には見せてくれないケチなタイプ」が存在する。
静岡県富士宮市役所などは前者で、我が秋田のアルヴェなどは後者。鹿児島県庁はどっち?

でーんと桜島!
太っ腹!
「展望ロビー」などと控えめに言っているが、庁舎の2辺がまるまる開放されており、ほぼ全面ガラス張りで桜島と錦江湾を望めるのだし、これは「展望フロア」と呼んでもいいだろう。ソファやテーブルもあり、勉強している中学生? までいた。
なお、もう一辺が特別会議室、さらに一辺がテナントの展望レストラン。これらからは桜島は見えないと思われる。

海と桜島
午前中だったので逆光気味だが、後ろの方に大隅半島が見えている。
鹿児島を離れる前にいい景色を見られた。

ちなみに、何年か前に県庁の隣(海側)にマンションが建つ計画が持ち上がり、景色が見られなくなることを恐れた県が、その土地を何億だかで買ったそうだ。
吹き抜けや隣接地購入はともかく、その土地ならではの光景や街の様子を眺める場所を作って公開するのはいいことだと思う。観光や教育、地域住民の憩いの場や交流拠点となるので。
秋田市では新庁舎を建設する計画だが、効率や場所の制約を考えれば、ある程度の高層建築となるだろう。その際はぜひ、最上階を公開してほしいと願っている。


鹿児島に関した小ネタを以下にまとめて。
●ブラブラ信号機
鹿児島県庁裏の道の信号機。
まとまってぶら下がった信号機
「集約(式)灯器」または「懸垂(式)灯器」と呼ばれる設置方法の信号機。
道幅が狭かったり美観上の理由から、1本の柱から伸ばしたアームに、全方向分の信号機をまとめて下げている。(ただしここでは奥に通常のタイプも設置)
この設置方法でも、通常は横型の信号機になるはずだが、なぜか積雪地と同じ縦型の信号機が使われている。道幅やカーブの角度の関係だろうか。
秋田市に設置されているものと、柱や信号機の形までよく似ていて、おそらく同一メーカー製だろう。

●超薄型信号機カラー版
もう1つ、鹿児島県庁そばの信号機の話題。
県庁行政庁舎の隣には、鹿児島県警察本部が入る警察庁舎があり、その角が交差点。
遠くから見ると、グレーのアームに茶色の車両用信号機が付いるのが分かった。仮設ではたまにあるが、この交差点全部の信号がそのようで、なんてアンバランスなんだと思いながら接近。(歩行者用信号機は電球式のグレーだった)
「県警本部前」交差点
なんと、あの
フードなし&超薄型信号機!
正式には小糸工業製の「フラット型LED式車両用交通信号灯器」といい、以前三重県で見たように、一部の(都道府?)県でちらほらと試験的に設置されているのだが、一般的なグレーのボディのものしか知らなかった。その茶色版が設置されていたのだった!
このようにカラーバリエーションがあるということは、メーカー側では試作品扱いではなく、既に量産化されているということなのだろうか。

ただし、隣の「県庁前」交差点は普通のグレーの信号機(電球式だったか?)だったし、鹿児島では他には超薄型は見かけなかった。
試験的に県警本部お膝元の交差点に付けて様子を見ているのだろう。降灰時の視認性などを確かめるのだろうか。
板チョコみたい
ボディカラーは間違って注文でもしたのかしら?

●市電・在来線・新幹線
鹿児島中央駅周辺の案内サイン。
地下道にあったもの
このアイコンというかサイン。真ん中はバス=バス乗り場と分かるが、両端は何だろう?
どちらも鉄道車両に見える。左は正面から見た車両、右は側面から見た車両で集電装置のパンタグラフがある。
結論を言うと、JR乗り場と市電(路面電車)乗り場を示しているようだが、どっちがどっちか確証はない。

これは駅の自由通路にあったもの
こっちは文字も併記してある。
左下の地下道のと同じデザインの正面から見た電車のマークには「在来線」とある。
それに比べて上の段は妙にリアルな正面から見た800系車両の絵で「九州新幹線」。
秋田の大曲駅でも、新型E6系車両をサインにしていたが、どちらもぱっと見て「新幹線だ」とは連想しにくいのではないだろうか。新型車両を宣伝したいのだろうが、こういう案内は「誰にでも分かりやすいこと」が重要ではないだろうか。

●カウントダウン
九州新幹線全線開業を控え、あちこちでカウントダウンが行われていた。
鹿児島中央駅自由通路(みどりの窓口前だったか)
「西郷どーん」とかいうキャラクター入りのカウントダウンボードがあった。
デジタル式で日数だけでなく残り時・分・秒までカウントダウンする珍しいタイプ。
JR九州が設置したもので、熊本駅構内にはキャラクターが違う同じ装置があった。

一方、駅前には鹿児島商工会議所の「九州新幹線全線開業経済効果最大化プロジェクト実行委員会」が設置した、地元企業の広告入りのカウントダウンボード。
こちらは日数だけ

上の2つのボードは、同じ日に撮影したのだが、「日」が「98」と「99」で異なっている。なお、鹿児島市役所前の看板によるカウントダウンは、駅前のと同じ数字(この記事の写真は撮影日が異なるためずれています)。

時分秒まで表示するために1日の差が生じてしまうのだが、統一感が感じられない。
そもそも、時分秒まで表示する意味はあるのだろうか? また、いつを基準にカウントダウンしているのだろうか?
僕は最初、一番列車の出発時刻でもカウントダウンするのだと思った。それなら、意味があるし、さすがJRと思える。
でも、考えてみればまだ列車ダイヤは決まっていないわけであり、それはあり得ない。

何のことはない。開業日の0時0分00秒に向けてカウントダウンしていたのだった。うーん。
ちなみに、この西郷どーん、設置当初は着物が左前だったりいろいろ物議を醸したらしい。

●スゴカ
JR九州にもICカード乗車券がある。名前は「SUGOCA(スゴカ)」。Smart Urban GOing CArdの略だとのこと。JR東日本のSuicaと相互利用できる。

鹿児島ではまだ列車の乗車には使えないが、駅の一部の店舗などでは電子マネーとして利用できた。
鹿児島中央駅改札口向かい(総合案内所隣)にあるコインロッカーの一部は、電子マネー対応(決済だけでなく、カードを鍵として利用)のものだった。
そのロッカーは、秋田駅北側の階段の踊り場に設置された、最初のSuicaロッカーと同型。

秋田駅のもの↓
 この記事の画像の再掲

鹿児島中央駅のもの
機器の配置や画面が同じ

使えるカード
SUGOCA・Suicaのほか、「nimoca」と「はやかけん」だって。
「nimoca」は福岡周辺の私鉄・西日本鉄道(西鉄)グループ、「はやかけん」は福岡市営地下鉄のそれぞれIC乗車券。
似たような規格なのに、名前がいろいろあってヤヤコシイ。

キヨスクのレシート
Suicaで決済したのに、レシートでは「スゴカ支払」などとなっている。
他社でSuica決済した場合は、ずばり「Suica支払」と出たり、「電子マネー支払」と表示されるのが一般的。

●この植物は?
最後に、南国鹿児島では、やっぱり植物が珍しかった。
県警本部脇の植え込み
ソテツ(かな?)に混ざって、背の高いススキのような草が穂を出していた。雑草のようにも見えた。
イネ科植物のようだが、なんだか分からない。パンパスグラスかと思ったが、葉の付き方が違う。
ひょっとしてサトウキビ?
ご存知でしたら教えてください。

旅行記の続きはこちら
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荒れ模様

2010-12-25 23:04:07 | 秋田の季節・風景
昨日から全国ニュースでは「日本海側で大雪」などと報道されているが、秋田では「大雪」というより「寒さ」と「強風」。
今日の秋田市は積雪は3~4センチだが、気温は昼間でも0度台。風は常に10m/s以上で、最大瞬間風速は30m/sほどで、屋根のトタンが飛ぶ被害も数件あったそうだ。
外出するには辛いが、これが秋田県沿岸部としてはよくある冬の日だと思う。秋田市中心部を回った。
広小路西交差点から秋田駅方向
気温が低いので雪が融けず、車道の路面も真っ白。
雪の水分は少なく、また風が強いため、電線や樹木への着雪はない。(だから木々が真っ白に見える「ホワイトクリスマス」ではない)

秋田駅前ぽぽろーどに続く大屋根下
屋根のほぼ全面が雪で覆われていて、薄暗い。
写真にはあまり写っていないが、この天気の中でも、多くの人が歩いていた。

明田(みょうでん)地下道西交差点
路面に融雪装置が設置されており、すっかり融けている。
昨年度末あたりに、明田地下道の冠水警報装置が更新された。3月にアップしたように、平常時は「走行注意」と表示されていたが、今は「凍結注意」に変わっていた。

一時は吹雪いて真っ白になった時もあったが、晴れ間が覗く時も。
大町公園橋から二丁目橋方向
くっきり影が出る時も
北都銀行本店前の歩道橋から
それにしても路面が真っ白で白線が見えない。
ここは3車線
車線が見えなくても、みんなちゃんと守って走行している。考えてみればすごい。


この天気で交通機関が乱れた。特にフェリーとJR羽越本線。
秋田駅の発車標
羽越本線は、秋田市内の秋田-新屋間だけを運行する列車以外の全列車が終日運休となった。
五能線経由の「リゾートしらかみ」は発車標では運行されることになっていたが、本当か? 五能線内で区間運休したような予感がするけど。

JR東日本秋田支社前
後ろの看板の「リゾートしらかみ」の写真が、ちゃんと新しいハイブリッドの青池編成に替わっている。
玄関の上では、JRマークと緑十字の安全旗が強風にはためいていたが、JRの旗が半端な位置。
風で落ちてしまったのかと思ったが、考えてみたらそうではない。

2005年の今日、羽越本線で特急「いなほ」の脱線事故が発生したのだった。その追悼の「半旗」だと思われる。
ところで、写真では分かりにくいが、どちらの旗も、縁がほつれていてブサブサに見えた気がしたのだが、意味があるのでしょうか?
※その後、新調されました

5年前も荒れた天気だったし、今日も同じ。この時期は、荒れ模様の天気になることが多く、「クリスマス寒波」と呼ばれる。この後、大みそかから元日にかけても荒れることが多い。昨年末も荒れてバスによる列車代行を体験した。
多少吹雪いて、雪が積もって寒いのは、秋田の冬らしくていいが、ほどほどの天候の穏やかな年末年始を過ごしたいものだ。
【26日追記】26日はだいぶ穏やかになった。秋田中央地域に24日4時51分から出されていた「暴風雪警報」は、26日8時15分にやっと解除(「風雪注意報」に切り替え)された。
しかし、大みそかから元日にかけても、荒れる予報が出ている。これも多いパターン。「年末寒波」「正月寒波」か。
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ちょっとだけ桜島

2010-12-23 21:33:39 | 旅行記
前回に続いて、九州旅行記の鹿児島・桜島のお話です。
桜島は、かつては桜島町という独立した人口5000人ほどの自治体だったが、2004年に鹿児島市に編入・合併された。一種の飛び地だ。
桜島町と鹿児島市中心部を行き来するには、陸路は遠回りなので海を渡る(直線距離で3キロ程度か)。橋や海底トンネルを造ろうという構想もあるが具体的ではないようだ。現状では「桜島フェリー」が唯一の手段。

桜島フェリーは便数が多く、運賃も安くて利用しやすい。
今回使った、市電・市バスの一日乗車券にフェリーの割引券が付いていた(この記事で説明しています)ので、せっかくだから渡ってみることにした。あまり滞在時間はとれないけれど。


鹿児島県は島が多く、県庁所在地である鹿児島市にはそれらへ向かう多数のフェリーが発着している。乗り場は「鹿児島港」といっても散らばっていて、方面別にまったく別の場所なので注意が必要。
桜島フェリーは「鹿児島本港・桜島フェリーターミナル」という所を発着する。
鹿児島港の中では北の方で、JR(鹿児島中央でなく)鹿児島駅や鹿児島市役所に比較的近い。

フェリーターミナルへのアクセスは市電か路線バスがある。JR鹿児島駅からだと徒歩も可能で10分くらい。
バスは、鹿児島市営バスと民間会社(鹿児島交通?)が乗り入れているようで、それなりに本数があるようだ。(民間会社のホームページが秋田のバス会社以上にヒドく、路線がまったく把握できない)いずれも鹿児島中央駅・天文館・市役所前を通るはず。
市営バスの場合、「水族館行き」または「水族館経由ドルフィンポート行き」、それに観光循環路線のカゴシマシティビュー「ウォーターフロントコース」に乗って「水族館前」で下車すればいいようだ。中央駅からの運賃は180円。(民間バスなら、たぶん150円)

なお、鹿児島中央駅のバス乗り場は、市営・民間とも、天文館・市役所止まりのバスと共通の乗り場。(カゴシマシティビューは別)
この路線は秋田駅前の車庫行きバスのように、回送を兼ねたバスが次々に発着するので、ぼーっとしていると乗りそこねてしまう可能性がありそう。行き先に注意し、手を上げるなど乗車の意思表示をした方がいいかもしれない。

運賃160円均一の市電には、「桜島桟橋通」という停留所があるが、その1つ天文館寄りの「水族館口」電停の方が若干近いようだ。そこから徒歩5分ほど。(フェリー発行のガイドブックでは、水族館口が最寄り電停になっていた)
フェリーターミナル前の通り
上の写真のように、歩道橋・フェリー待合所・「かごしま水族館」が屋根付きデッキみたいなのでつながっている。
ほかに周囲には、NHK鹿児島放送局(平日昼間は4階から桜島を展望できる)、商業施設「ドルフィンポート」など、新しい施設がある。秋田市土崎港のポートタワー・セリオン周辺をもっと賑やかにしたような雰囲気。

桜島フェリーは、広島県の宮島へ渡るフェリーと、共通する点も多い。
宮島のフェリーは、民間会社(JR系含む)2社が競合し、早朝から深夜までほぼ15分間隔で運航、所要10分、片道運賃170円だった。

一方、「桜島フェリー」は公営。かつては桜島町営だったが、合併に伴い、鹿児島市船舶部が管轄している。
同じく鹿児島市の公営企業で運輸事業を行う、交通局(市電・市バス)とは別組織。(桜島町には町営バスがあったが、こちらは交通局に吸収され、現在は飛び地で営業している)
なんと24時間営業で、昼間は10~15分間隔で運航している(深夜は1時間間隔)。所要時間は約15分。車も運ぶ。
運賃は片道150円(バスや市電のICカード乗車券決済も可能)。上記の通り、市電・市バスの一日乗車券には、1割引券が付いてくる(往復各1回分)ので、120円。
さらに、あまり知られていないようだが、一部コンビニチェーンにある端末(ローソンのロッピーなど)でチケットを購入すれば140円で購入できるようだ。ローソン、ファミリーマート、サンクス(サークルKは?)が対応しているようだ。(車で乗る場合の割引もあり)

宮島連絡船同様、島側の桟橋でしか運賃収受を行わないシステム。
鹿児島市街側から行く場合は下船後に支払い、帰りは乗船前に支払うことになる。
そんな事情もあって、鹿児島市街側の乗り場は
がらんとしたたたずまい
定期券販売などを行う窓口はあるようだ。
まだ船に乗る前ですが、
桜島が見え、既に「ようこそ桜島へ」の看板も

行きに乗った船は、これ
第十五櫻島丸(帰りにすれ違った際に撮影)
またの名(愛称)を
チェリークィーン
「“桜”島」だから「チェリー」なのか。キャラクターはカブではなく、桜島ダイコンでしょうな。
他の船も含めて、宮島フェリー同様、前後どちら向きにも進める構造のようだ。

桜島フェリーには、現在6隻の船舶が就航している。(皆、「第◯櫻島丸」という名だが、数字は飛んでいる)
その中でこのチェリークィーンは3番目に新しく(1995年就航)、大きさではトップクラス。車を載せる甲板が2層になっており、客席も2層というか宮島フェリーのように展望デッキ(スカイデッキ)がある。納涼船や洋上結婚式などのイベントや貸切の運航にも対応しているようだ。
展望デッキ。煙突? には王冠?

下の階の船室
広々としていて、ラウンジのような場所(展望室)もある。
売店や名物だという立ち食いうどん・そばもあり、短時間の航海にしては充実した設備。

客席はガラガラだが、車両甲板はほぼ満車だったようだ。定員738名、乗用車積載64台。
宮島でもそうだったが、出港はあっさりとしたもので、以後、地元の皆さんは船室内で過ごし、観光客はデッキに出て景色を眺める傾向。
JRの宮島連絡船は、便によっては遠回りして大鳥居を見せてくれたが、桜島フェリーではそのようなサービスはなく、一直線に桜島に向かう。
だから当然、右側とか左側というより、正面に桜島が見えることが多かった。
スカイデッキから桜島
この時もひんぱんに噴煙を上げていて、我々観光客の目を楽しませていた。
すぐに桜島に入港
山が近すぎて、かえって見えにくくなった?
宮島連絡船は、港に正面から着岸していたが、桜島フェリーは脇を着岸。タグボートはいなかったようなので、横に進める装置を備えているのだろう。

桜島側は「桜島港(袴腰)」の「桜島港フェリーターミナル」。鹿児島市街側の「桜島フェリーターミナル」(“港”がつかない)と紛らわしい。
こちらもわりと立派なターミナルで、バス乗り場も同居する。島内は市営バスと民間バスがエリアを分けて運行している。

フェリーターミナル周辺は山が迫り、道路が曲がりくねっていて、見通しが悪い。
ターミナルを背にして、右方向に少し行けば、観光できる場所があるようだ。
300メートルほど進むと「袴腰」という交差点がある。その周辺に、道の駅や国民宿舎、霧島屋久国立公園のビジターセンターや散策路があり、徒歩で観光する場合は、ここがメインの観光スポットになる。

なお、宿泊施設や温泉施設があるので宿泊したり、車やバス(鹿児島市街発の定期観光バスもあり)で離れたスポットを巡る観光もできる。

海沿いには「溶岩なぎさ公園」という、2009年オープンの日本最大級の足湯を備えた公園、海と桜島を眺めながら溶岩の中を歩く約3キロの「溶岩なぎさ遊歩道」がある。遊歩道を少し歩いた。
溶岩と桜島
大正時代の大噴火の溶岩が固まった黒いゴツゴツした岩が一面にあり、独特の雰囲気。「火山島に来た」という気分。

遊歩道を抜け、道路を渡って道の駅へ。
道の駅桜島・火のめぐみ館
桜島ダイコンの漬物や、桜島小みかんという極小粒のミカンのお菓子など、桜島の特産品が並ぶ。農産物販売やレストランもある。(休業日あり)
ここならではのものが、
「小みかんソフトクリーム」
ややシャーベットっぽいシャリっとした食感で、ミカンの味がさわやか。おいしかった!

道の駅は国道224号線「溶岩道路」に面していて、近所には別の店もあった。
道の駅向かいに、平屋の地味な店があった。地元の商店かなと思ったけれど…
ファミリーマート!
緑と青の看板でなく、白と茶色の外観。(店舗名はファミリーマート桜島店)
道の駅の先には、
 
ローソンも青じゃなく茶色! しかも後ろには煙を上げる桜島!!(店舗名はローソン桜島店)
左の写真の手前の低い看板と、奥の高い看板では、地色と絵・文字の色が逆になっている。
これは、一帯が国立公園内なので、建物や看板の色や大きさに制限があるため。

道の駅やローソンの裏(手前は道の駅の駐車場)
奥の方に団地のような建物がある。
市営住宅と県営住宅のようだ。フェリーターミナルを挟んで反対側には、まとまった集落もあるようだ。
噴火を続ける火山のすぐそば、国立公園内(かな?)に住むのはどんな気分だろうか。
フェリーに15分乗れば60万都市の中心市街地へ行かれるし、コンビニやAコープもあるから、暮らしにはそれほど困らないのかもしれない。

駐車場の一角にあった木
南国っぽい照葉樹らしき木で、矢印のように、根が地上に露出しているような珍しい姿だったので、何となく撮影した。
帰ってから調べると、クワ科イチジク属の「アコウ」という種かもしれない。たぶん矢印が「気根」で、それを利用して岩場などでも生育できるようだ。合併前の旧桜島町の木で、島内には並木道もあるそうだ。

帰りのフェリー。
10分間隔で運航される時間帯だったが、結構な利用者。車の同乗者が多いのかもしれない(運転者以外は、普通運賃が必要)。
ターミナルには昔の鉄道駅風の改札口があり、そこで運賃を支払う。ICカードで支払う人はごくわずかで、ほとんどが現金払い。お釣りは出してもらえないため、近くに両替機が置いてあった。
次々に乗客が通るため、改札のおばさまは事務的に150円を収受していたが、僕が120円と割引券を渡すと、「まだどうぞお越しになってください」と言ってくれた。
来た時も同じ方だったし、数少ない割引券利用者で、道の駅の袋を持っていたので、観光客だと思ってくれたのだろうが、こういうちょっとした気遣いがうれしい。
本当に、いつかまた訪れたい。

帰りの船は、
第五櫻島丸(行きにすれ違った際に撮影)
行きの船と比べて、小さい。定員488名、乗用車積載34台。
1990年就航で、2番目に古い船。客室部分は狭く、うどん屋もあったが、窮屈そうな店構え。

なお、来年春、新しい船(この航路初の電気推進船)が就航することになっているそうで、おそらくいちばん古い船が更新されるのだろう。そうすれば、この第五櫻島丸がいちばん古くなる。
この便も自動車は満杯
こんなに車の利用があるのだから、10分間隔なのも当然。それが徒歩での利用者の利便にもなっている。
桜島フェリーは1日平均1万5千人もの利用者がいる。
桜島を後に
この船は、後方(=前方)を見晴らすことができ、遠ざかる桜島をずっと見られた。
10分間隔の運航だけに、鹿児島港に入港する頃には、次の船が桜島を出港してくるのが見えた。

鹿児島港に着いてバスを待っていると、桜島が噴煙を上げた。
もくもく
噴出量が多く、風が弱かったのか、ほぼ真上方向で、今回見た中ではいちばん高くまで上がった。
この後、やはり右後方に流れていったが、考えてみれば、大隅半島では降灰を受けているわけで、喜んでいるばかりではいけない。

再び鹿児島市街に戻って、続きます
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ランチパックとフレッシュランチ

2010-12-22 22:41:57 | ランチパック
検索等でこの記事に直接アクセスされた方、秋田のランチパック事情をご存じない方は、先日の記事を先にご覧いただくと、分かりやすいかと思います。

改めて秋田サティへ行ってみると、通常秋田では手に入りにくい「ヤマザキランチパック」は前回紹介した「小倉&マーガリン」のほか、「苺ジャム&マーガリン」というのがあったので購入。
「たけやフレッシュランチ」の新商品、それに前回気に入ったランチパック小倉&マーガリン(値引きしてた)もいっしょに購入。
それらのレシート(2行目は関係ない商品です)
1つのレシート内に「たけやフレッシュランチ」と「ヤマザキランチパック」が併記されるのは、極めて珍しい。はず。
「ランチパック小」が「小倉&マーガリン」、「ランチパックイ」が「苺ジャム&マーガリン」。

ここでランチパックとフレッシュランチの包装を比較してみる。
昨年も紹介したが、その時とはパッケージデザインが変更されている。)
ランチパックとフレッシュランチ
前回、恥ずかしながら、僕は店頭でランチパックをフレッシュランチだと思い込んでしまったのだが、こうして並べてみると、それも無理がないと思えるほど、そっくり。
特に包装上部の帯の幅はまったく同一のようだ。こんなにそっくりにする必要があるのだろうか。

商品名の書体に注目
雰囲気は似ているが、よく見ると異なる。
「フレッシュランチ」は文字数の関係か、縦長になっている。そして、明朝体の漢字のように、横線の止める部分が三角になっていて(明朝体では「うろこ」と呼ぶ)、矢印のようにも見える。全体的にとがった印象。
それと比べると、「ランチパック」の文字は、文字の左下などが若干膨らんでいて丸く、柔らかい印象を受ける。

参考に、青森県版ランチパックである、「工藤パンフレッシュランチ」。
10月に売られていた「ハンバーグ&辛子マヨ」
工藤パン版は、ヤマザキ・たけやとは別物と言える包装デザインだが、「フレッシュランチ」の文字はたけや版と同一。
ただ、文字は控えめで、「KUDOPAN」のロゴと同じくらいのサイズ。横幅に余裕があるためか、たけやのより正方形に近い。
ということは、たけや・工藤パン間でも、何らかの意思疎通があるのだと思うが、この点もどうなっているんだろう? 誰が(どちらが)デザインしたのかとか、気になる。


では、今回買った2つの感想。
「ランチパック 苺ジャム&マーガリン」 98円(特売) 1個当たり160kcal 仙台工場製
これもランチパックの定番なのかもしれない。
ただ、たけやフレッシュランチとしては、おそらく発売されることはなさそう。なぜなら、秋田を代表する食品と言える「たけやアベックトースト」と競合するからだ。(工藤パンでは「フレッシュランチイギリストースト風」を出しているけど)

サティの棚では、このランチパック苺ジャム&マーガリンが5個くらい並んでいた。その真下には、アベックトーストが同じ値段で売られていたようだが、売り切れていた。多くの消費者が、ランチパック苺ジャム&マーガリンよりもアベックトーストを選択したらしい。

「アベックトースト」とは、耳付き食パンにイチゴジャムとマーガリンを半分(片面の面積の半分)ずつ塗り、2枚を貼りあわせたもの。1袋に2組(=食パン4枚)入っている。アベック“トースト”といっても、パンはトーストされてはいない。
たけや製パンのオリジナル商品で、秋田県内のスーパーやコンビニではほぼ必ず扱っている。

ネット上では、アベックトーストが好きという秋田出身の方々などの声が多いが、申し訳ないが、僕は嫌い。こんな思い出がある。
小学生や中学生の時、“簡易給食”(学校行事等の都合で、既製品が出る給食)のメニューとして、このアベックトーストが出たことが何度かあった。汁物は牛乳200mlのみで、耳付きの生の食パンを4枚も食べなければいけないことになる。
僕は、こんなに大量のパンを一度に食べる経験がなかったし、パンの耳は苦手。水分が少ないので、目を白黒させて食べ切った記憶がある。
その時、ジャムやマーガリンの量がもっと多ければ、多少は食べやすいのに、と思った。

では、このランチパックはどうだろう。パンが薄手でかつ耳がない分、食べやすいはずだが。
左右に裂こうとしたら、きれいに上下に分かれた
余白が多い感じもするが、ジャム、マーガリンとも、アベックトーストより厚く塗られてたっぷり。(マーガリンは多すぎる気もしたけど)
焼かずに食べても大丈夫だったし、トーストして食べるとさらに食べやすくおいしかった。(食べる時は注意しないと融けたマーガリンがこぼれます)
パンの量はアベックトーストの方が多いと思われるし、好みの問題だが、僕なら絶対こっちを選びます。


「たけやフレッシュランチ てりやきチキン ラー油入り」137円 1包装当たり269kcal
たけやの12月の新商品。「てりやきチキン風フィリングと、玉ねぎ・ガーリック入りのラー油フィリングをサンドしました。

まず、以前から感じていたのだが、ランチパックとフレッシュランチを改めて並べてみると、パンの表面の感じが違う。
今回買った2点で比較すると、ヤマザキの方は、きめ細かくつるっとした感じなのだが、たけやのは毛羽立っていてざらついている感じがする。どちらがいいのかは知らないし、食べた分には違いを感じなかったけれど。以前、ヤマザキのでも毛羽立っていたものがあったが1・2度だけだったと思うし、たけやのは毛羽立っているものの方が多い印象がある。

中味
チキンは細切れでソースに混ざっていてごちゃごちゃっとしている。写真左端にはラー油やトウガラシみたいなものが見える。

7月に食べた、ヤマザキランチパック「焼き鳥&マヨネーズ」では、もう少し大きい鶏肉が入っており、そんなのを想像していたが、もっと小さかった。
味は、やや辛くて、少し酸っぱくて、なんとなくしょっぱい。全体的に味が濃い。
口に合いませんでした。
【23日追記】考えてみれば、商品名が「てりやきチキン~」だが、僕の味覚では、どこも“照り焼き”だと感じさせる点はなかったし、“焼いて”いたかどうかすら判断できなかった。「鶏肉のラー油ソース和え」といったところか。

今回は(も?)、たけやさんには辛口の内容になってしまった。
昨年の今頃は、「キーマカレー」がおいしかったな~


ついでに先日の旅行中に買った、ヤマザキランチパックを紹介します。
「ランチパック きなこもち 黒蜜入り」 157円 1個当たり194kcal 京都工場製
きなこクリームと求肥に黒糖ゼリーを合わせました。
大阪で買ったので京都製だが、11月頃から全国で発売されている(もちろん青森・秋田は除く)。
ランチパックではたまにある、「炭水化物in炭水化物」の餅系だが、おいしそう。商品名は「黒蜜」、説明文では「黒糖ゼリー」になっている。
割ってみると、びろーんと求肥が伸びた。
黒蜜が塗ってある
裏返すと、
ツナサラダみたいに見えるけど、クリーム状のきなこです
餅・きなこ・蜜が、偏らずに均一に挟まれているのはすごい技術じゃないだろうか。
味は、ちゃんときなこと黒蜜の味がする。まさに「黒蜜がけきなこもちをパンに挟んで食べている」味。
餅好き、和菓子好きの方は気に入ると思う。

「ランチパック 板チョコ&ホイップ」 147円 1個当たり181kcal 仙台工場製
これも全国発売。仙台駅で購入。
今年2月にはキャラメル風味の板チョコのがあったが、これはパフ入りの板チョコ。
キャラメル風味同様、包装の「板チョコ」が赤文字で、低温時は硬い旨の注意書きがある。
硬いチョコと柔らかいクリームの組み合わせ
板チョコはそれなりの厚さがある。
思ったほどパフは多くない
なんでパフ入りなのかは分からないけど、チョコとホイップの組み合わせがなかなかよかった。
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飛んで消えた看板

2010-12-21 20:02:51 | 秋田のいろいろ
冒頭の写真は、秋田市中心部の旭川に架かる大町公園橋から、上流の一丁目橋方向を撮影したもの。
秋田市中心部の風景をご存知の皆さんには、何かが足りないように思えませんか?
※本記事の写真は、暗い時に撮影したものが多く、見にくいのでご了承ください。

撮影位置が違うけれど、同じ方向を今年10月に撮影したのが、次の写真。
歩道橋から。大町公園橋(手前)と一丁目橋が写っている

そう、一丁目橋たもとの白いビルの屋上にあった、青い看板がなくなったのだ。

このビルは、地元の洋服店が所有する、自社店舗だったが、いつの頃からか店は休業し、ビル自体も閉鎖されていたようだ。


今月上旬に荒れ模様の天気の日があった。
新屋地区の海岸に立つ、風力発電の風車の羽が折れるほどの強風だったのだが、
ここでは
看板の川に面した面がはがれ、旭川の中に落ちてしまったのだ!
バキッと折れて留まっている
真下の川に落下しバラバラになったものの、淀みに引っかかったのか、ほとんどが流れずにその場に残っていた。

仮にもし、川でなく周辺の家屋や路上に落下していれば、交通障害や家財・人命に関わる事故になっていたかもしれない。
川に落ちても、その場所によっては流れに乗って下流に行き、何らかの被害(施設の破損や洪水)を引き起こしてしまうかもしれない。
この場所に落ちてこうしていることは奇跡的であり、不幸中の幸いだったといえよう。

しかし、落下してしばらくしても、そのままであり、僕の周りの現場周辺を歩く人たち(車からだと川面が見えないので気づきにくい)の間では「川の中にそのままなのはマズイ」「増水などで流されて散らばらないうちに回収したら?」「飛ばされずに残った3面も、今後の強風で飛ぶかも。そうなればもっと危ない」という話が交わされ、気にかけていた。


その後、先週後半くらいだろうか、川の中の残骸がすべて撤去された。
そして、おそらく、昨日か今日、屋上に残っていた看板もすべて(枠も含めて)撤去されてしまった。
これで上記の心配はすべて解消された。

おそらく、所有者が撤去したのだろう。
自分のところのものが飛ばされた(or飛ばされそう)のだから、それを回収するのは当然の義務ではある。
でも、自然の力によるものであるし、お店を閉めているということは、経済的にも余裕があるというわけではないのかもしれない。そんな中、責任を果たしてくれたのはよかったし、なんともお気の毒でした。

 
一丁目橋から撮影した、撤去前後。

個人的にはあまり印象にない建物・看板だったが、大きくて青い看板だったので知らず知らずに意識にあったのだろう。なくなると、風景が物足りなく感じた。
かつての市街地の賑わいの記憶を留めていたものが、また1つ姿を消した。
大町公園橋から。オレンジ矢印の位置に看板があった
ところで、上の写真の赤い矢印。
何度も書いてるけど、2009年4月に、「ファッションアベニューAD」から「イーホテルショッピングモール」に名前が変わったのに、まだ「AD」の表示が残っている。
こっちは姿を消さず、しぶとく残り続けるのか?
コメント (2)
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進む解体工事

2010-12-20 19:49:06 | 秋田のいろいろ
前回から1か月以上空いてしまいましたが、秋田市中心市街地の2つの解体工事の様子です。
どちらも解体作業が進められ、少しずつ姿を消しています。

●秋田ニューシティ解体6
駐車場棟の解体が進められている。
1週間ほど前
道路沿いの端(本体との接続部)から解体が行われていた。
この時点では、半分ほど解体され、駐車場利用者が区別できるように階別に塗り分けられた柱が見えていた。

ビル本体は、内部での作業は行われているようだが、外観としては、
北側
ミスタードーナツがあった北面の一方通行路側の壁がすべて、足場で覆われた。(エレベーターのある北東角交差点からバス通りの東側にかけてはまだそのまま)

足場をかけるだけで1か月近くかかったような気がする。
今は駐車場解体が主体なので、あえてゆっくりやっているのかもしれない。
屋上や壁面の「辻兵」「NewCity」の表示類は、まだそのまま。


●中通一丁目再開発(日赤病院・婦人会館跡地)
10月にキャッスルホテル付近(工事現場西側)から撮影
上の写真、左側の「古沢ビルディング」と右側の「日本生命秋田ビル」の解体が進んでいる。
なお、反対側の中央通り沿いの小さなビルの一部でも、少しずつ内部から解体が始まっている。
先週末のほぼ同じ場所
日生ビルが完全になくなった!
古沢ビルも解体が本格化し、屋上の看板、裏側にあったイチョウの木がなくなった。
明徳館ビル側(工事現場東側)から
鉄骨などはしっかりと分別して搬出されているようで、跡はわずかながれきの山。

さて、先週、キャッスルホテル側から現場を見ていると、
右側の仲小路を塞ぐついたて付近で、何やら作業をしていた

参考までに↓
(再掲)11月のほぼ同アングル

ついたては解体現場から離れているし、この作業と解体工事とは直接関係なさそうだったけど…
後日(影で見にくいです)
なんと、ついたてにイルミネーションが設置されていた!
ツリーや流れ星の形の電飾があった。東西両方のついたてに同じものが設置されたようだ。
殺風景な工事現場にわずかな飾りだが、点灯したのを見た人によれば、「けっこうきれいだった」とのこと。
【25日追記】広小路側の歩道沿いにも、別デザインの電飾があった。
点灯した様子

ついたてに関して、さらに話題。
(再掲)仲小路分断直後の東側
11月に仲小路が一部廃止・分断された際に設置されたついたては、当初は真っ白で同じ高さだった。
ところが、11月中旬頃には、
「←迂回路→ 平成24年春まで」
ラミネートした紙が東西両側に貼られた。車両向けにしては小さいので、歩行者向けだろうか。
正面の道がふさがれていて左右に道があれば、そっちにう回するのは当然であり、あんまり意味がないのでは…
設置するなら、「←中央通り 広小路・千秋公園・県民会館→」とか、道案内でもした方が親切だ。道標が隠れてしまったことだし。

さらに11月下旬頃。
東側のついたて
上の写真では、「迂回路」の貼り紙のほか、東側にもう1つの変化がある。
向かって左側の歩行者用信号機の部分だけ、ついたての高さが低くなった。
ついたての先(工事現場内)に信号機があるため、ついたて越しに信号機を見る形だったので、見落としや死角を生じさせないための配慮なのだろう。
でも、元々死角などない(極端に斜めから見るなどしない限り)と思われ、これもあんまり意味がなさそう。
ついたてからこんにちは
どちらも再開発組合か施工業者の気遣いだろうから、それには感謝しておこう。
工事現場を覗ける小窓でもあれば、おもしろいのに。

※続き(ニューシティ・日赤跡地どちらも)はこちら
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雪の晴れ間・大絵馬

2010-12-19 23:10:47 | 秋田の季節・風景
先日積もった雪は、その後の晴天と昼間の気温上昇で徐々に融けてきたが、日当たりの悪い道では残っていて、朝はそれが凍結して歩きにくい。

歩道の融雪装置(ロードヒーティング)が老朽化して更新工事が行われていた、千秋公園東側、県脳血管研究センター(脳研)前の県道28号線は、工事が終わっていた。
すっかり雪が消えている
新しいだけに効きがいい(老朽化した部分では融けていない場所もあった)。とても歩きやすくなった。
従来と異なる方式の融雪装置だそうで、工事しているところを見たかったが、ろくに見ないうちに終わってしまった。広小路などで今後も更新・新設工事はあるから、その時にでも。

千秋公園本丸から。斜面の雪吊りと太平山

千秋公園西側(千秋トンネルの上)の東屋から
男鹿半島も見えた。秋田火力発電所の向こうには寒風山(かんぷうざん)。一部の斜面だけ真っ白になっている。
市内の家々の屋根の雪は落ちたり融けたりして、だいぶ減った。


さて、この時期恒例、秋田市川尻にある「総社神社」の干支の大絵馬が今年も奉納された。(11月28日に描き、12月5日に参道に掲出)
参道。左に絵馬がある
おととしまで描いていた方が亡くなり、昨年から交代された方が今年も筆を揮った。
2.7メートル×3.6メートル、6畳分の秋田杉の絵馬
昨年の寅に引き続き、卯の親子がモチーフのようだ。
下の葉っぱはクローバーかな? よく見ると三つ葉の中に何枚か四つ葉がある!

何も知らない者が不躾だが、昨年よりも上手くなったというか、広い面積を有効に使っているような印象を受けた。
境内のケヤキ林
ちなみに、路線バスで総社神社に行く場合(新屋西線、川尻・割山線)、「総社神社前」で降りるより、1つ手前の「川尻十字路」で降りた方が神社に近い。(秋田駅方面からの運賃は同額)
命名したのは現在の運行会社ではなく、旧秋田市交通局だけど、紛らわしい。

※翌年の絵馬はこちら
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東洋のナポリ

2010-12-18 20:50:17 | 旅行記
前回に続いて、九州旅行記の鹿児島市のお話です。
鹿児島市といえば桜島。
その名のとおり、昔は「島」だったそうだが、大正時代(1914年)の噴火で、大隅半島と陸続きになった。しかし、鹿児島市内からは錦江湾(鹿児島湾)に浮かんだ島のように見える。
桜島というのは「島」の名で、山としては正式には「御岳(おんたけ)」と呼ぶらしい。さらに御岳は北岳・中岳・南岳という3つの峰から構成される。いちばん高い北岳が標高1117メートル。

以前、鹿児島を訪れた時は、悪天候で下半分しか見えず、いつかはその雄姿を見たいと思っていたのだけれど、今回は天気に恵まれた。
市中心部を流れる甲突川(こうつきがわ)から
このように、市街地からも美しく堂々とした桜島を眺められた。
“横に長い”山なので、1つの山でも連山のような迫力があり、日の当たり方の関係上、特に午後になると、ごつごつした山肌が手に取るように見えた。

忘れてはいけないのが桜島は活火山だということ。
市電に乗っていると、ヤシ並木の向こうに桜島がそびえる、鹿児島らしい光景の場所を通ったので、下車。徒歩で戻って桜島を見ると…
中洲通り「荒田」交差点から
ヤシと桜島の組み合わせに感動したが、山の上空にあるもくもくした白いものって…
最初、雲かと思ったが、雲とは動きが違う。風に乗って流れながら徐々に薄くなっていく。これって噴煙?
しばらく様子を見ていると、
新たなもくもくが
山の右側(南岳)から、グレーの煙状のものが立ち上ってきた。やっぱり噴火してるんだ!
煙が湧き出す速度は思ったよりゆっくりで、じわじわという感じ。火口や火が見えず、煙だけなので、山の裏側で煙を焚いているかのようにも見えた。
そして、風に乗って山の右後方に流され、拡散して色が薄くなっていくようだ。
この間、わずか数分。一連の流れとしては思ったよりも早い展開で、特に爆発音などは聞こえず、静かだった(「空振」がある場合もあるそうだ)。

山が噴火しているのを初めて見て、感動したが、イメージしていた噴火とは少し違った。
山によって噴火の仕方や火山灰の質が違うこともあるだろうし、仮に火柱が上がる大噴火などならのんびり見ている場合ではないのだけど。


活火山の近くに大きな都市が位置する鹿児島市のような例は、世界的にもまれであり、ベスビオ火山を望むイタリアのナポリに似ているので、鹿児島市は「東洋のナポリ」と呼ばれている。
桜島の周辺に住んでいる皆さんにとっては、噴火は日常のことであるが、やっかいなものでもある。降灰被害があるからだ。
天気予報では桜島上空の風向き予報があり、それによって洗濯物を外に干さなかったり、傘を持って出かけたりするようだ。風向きの季節変化のため、夏は鹿児島市側、冬は反対の大隅半島側(=鹿児島市から見て桜島の向こう側)によく降灰する傾向があるとのこと。(つまり上の写真のように冬は山の右後方に流れていった煙が、夏場はこちらに向かって襲いかかるということになるのだろう)
桜島はここ数十年は比較的活発に噴火しており、特に近年は活発で、今年は12月9日現在で894回と過去最多の記録を更新中。

降り積もるといえば、雪も同じだが、雪は冬だけだし、今は気象情報でわりと正確に予想がつく。仮に放っておいても融けて水になる。
でも、噴火は季節を問わないし、風向きはともかく噴火の回数や規模までは予報できないし、融けてなくなるわけではない。衣類や建物が汚れてしまうこともあるし、こちらの方が大変そうだ。


実際、いろいろな工夫がされているようだ。以下にご紹介する。
まず、報道によれば、鹿児島市は市立小中学校の教室にクーラー設置を進めているという。夏の降灰時に窓を開けられないからだ。(真夏日が多い地域だから、既に設置されているかと思ったが、そうでもないんだ)
そして、天文館周辺でアーケード街が発達しているのは、灰の影響を受けずに買い物してもらうという意図もあるようだ。

中心部の国道の歩道にいた車(機械?)【19日追記】ナンバープレートがないので、やっぱり「機械」扱いかな
国土交通省という表示があり、なぜか無人でアイドリングしていたが、歩道の清掃をするもののようだ。
車道用の散水車や清掃車はどこでも見るが、歩道用のは初めて見た。
回転するブラシがついている

これはわりと有名だけど、
鹿児島市内各所の道端にこれがある
同じ大きさの袋だけが置かれており、ゴミ捨て場ではない。表示を見ると、
「宅地内降灰指定置場」
各家庭に積もった灰を袋に入れてここに置けば、市が回収してくれるのだ。
灰を入れるのは、厚手のレジ袋みたいな「克灰袋」。
一定量の降灰があった地域の家庭に市から無償配布されたり、市役所でもらえる。
克灰袋
市のサイト(http://www.city.kagoshima.lg.jp/_1010/shimin/4kankyoricicle/eisei/_33253.html)には、同じデザインで透明な袋と黄色い袋の写真が出ているし、上の写真でもその両方が出されている。違いは何だろう?

以前は、「降灰袋」と呼んでいたそうだが、今は「克灰袋」なのだそうだ。
そういえば、秋田ではあまり使わないが、青森などでは「克雪(こくせつ)」という言葉を行政などが使う。雪や火山灰の被害に打ち克とうという意味合いなのだろう。
「克灰袋」の読み方だが、「かつはいぶくろ」としているサイトなどもあるが、鹿児島市総合案内コールセンターのサイト(http://www.33call.jp/faq2/userqa.do?user=faq&faq=03&id=4005001&parent=399)や「デジタル大辞泉」では、「こくはいぶくろ」とかな表記されているので、これが正式なようだ。

なお、鹿児島市では、レジ袋を二重にしたものに火山灰を入れて出してもいいそうだ。
鹿児島市でもレジ袋削減運動は行われているようだが、この点ではまだ使い道がありそうだ。


それから、大量に降灰があることを「ドカ灰(どかばい)」と呼ぶそうだ。
偶然なのか、雪国で短時間に大量に降雪・積雪することを「ドカ雪(どかゆき)」と呼ぶのと同じだが、「~ばい」と九州弁みたいでおもしろい。
ハトの歩いている辺りの地面は火山灰?
皆さんが清掃してくれるおかげか、市内ではほとんど灰が積もっている場所はなかったが、一部の空き地や公園では火山灰らしきものが残っていた。


勝手に撮らせてもらった、
お墓
上の写真のように、屋根がついたお墓が一部にあった。(周囲にあるような、一般的な墓石も多かったが)
もう少し簡素なトタン屋根だったり、いくつかのお墓をまとめて1つの屋根で覆った自転車置き場みたいな形式もあるようだが、鹿児島では屋根つきの墓石がある。
これも、火山灰からご先祖を守る気持ちが込められているようだ。(ただし一種のステイタス的なものでもあるようで、降灰がない地域でも見られることがあるようだ)


次はバス好きの方以外にはあまり知られていないようだし、直接的に降灰と関係するのかはよく分からないが、
鹿児島市交通局(左)と比較のため旧秋田市交通局(右)のほぼ同型の大型路線バス(日野ブルーリボン)を比較してみる。(秋田市の方が若干新しいと思われるが1990年前後の製造)
【2014年5月6日追記】写真の鹿児島市営バスは、1989年式とのこと。旧塗装の最後の世代で、2013年ですべて廃車になったそうだ。
 
ヘッドライトの形やバンパーは年式やデザイン上の違いとして、ほかにも違いがある。
反射して分かりづらいが、フロントガラスとワイパーに注目してほしい。
鹿児島のは1枚ガラスでワイパーが重なるように配置されているのに対し、秋田市のはガラスもワイパーも左右に分かれている。

路線バスのフロントガラスは、2枚に分かれているのが一般的なので、鹿児島市の方が珍しい。
鹿児島市交通局では、何年か前まで、このような独自仕様のガラスとワイパーを採用していたそうだ。

上記の通り、理由は明確ではないが、降灰時の拭き取り能力や視界確保を狙っていたのではないだろうか。
ただし、市営バスでも同年代の中型バス、それに鹿児島市内を走る民間会社のバスは、以前から標準タイプの2枚に分かれたフロントガラスとワイパーだし、市営バスで最近増加している新しい大型バスは標準仕様で導入していたので、有効性や費用対効果はさほどなかったのだろうか。
(なお、正面のウインカーの位置も違い、秋田市の方が高いが、おそらく積雪時の視認性確保だろう。秋田市営バス以外でも、雪国のバス会社の車はこの位置についていることがあったが、最近の新車ではあまり見られないようだ。)



なんやかんやあっても、桜島は存在感のある美しい山だと思った。
鹿児島市は山が街に迫っており、急な坂の途中に住宅地が広がっている。夕暮れ時、その1つに上ってみると、街並みの向こうに夕日に照らされた桜島が噴煙を上げていた。
【19日追記】こうした山というか丘が、「シラス台地」なのかな?
東洋のナポリ
続きます
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鹿児島市内巡り

2010-12-17 23:05:17 | 旅行記
九州旅行記です。前回に続いて、鹿児島市内を紹介します。

中心部をうろうろするので、鹿児島市交通局の一日乗車券を使用した。市電・市バスの全路線(観光路線バス「カゴシマシティービュー」も含む)が乗り放題で600円。
市営バスの定期観光バスや民間事業者の路線バス(例えば平川動物園方面など)は乗車できないが、市中心部を移動するのならかなり便利。
市電は160円均一、市バスは中心部で180円均一なので、最大でも4回乗れば元が取れる。

鹿児島市交通局の一日乗車券には、いずれも同額で乗車券としては同効力の、「市電・市バス1日乗車券」というものと「カゴシマシティビュー1日乗車券」というのがあるらしい。(券面のデザインは異なる)
繰り返すが、利用できる乗り物は同じ。だが、後者には、観光施設などの割引券が付いてくる点が異なるようなことが交通局のサイトには記載されている。
また、発売箇所も異なり、前者は市電や一般路線バス車内、取り扱っている市内の商店・郵便局・ホテルなど。後者は駅の観光案内所やカゴシマシティビュー車内とのこと。

で、僕は泊まったホテルのフロントで購入したのだが、渡されたのは前者の方。でも、ホチキスで観光施設割引券が綴じられていた。前者なのに後者と同じものが入手できたことになる。
なお、他のサイト等では、前者を購入しても、カゴシマシティビューに乗車した際に別途割引券をくれるという記述もあった。よく分からん。
観光しない市民の利用を想定して、種類を分けているのだろうが、それなら乗車券部分は共通にした方が分かりやすく効率的ではないだろうか。
※鹿児島市の公共交通事情については、後日、別記事にするつもりです。

では、建物巡りから。
繁華街の天文館や桜島フェリーの桟橋、鹿児島駅近くにある、
こちら
南国の青空に映える、どっしりとした建物は、鹿児島市役所本庁舎の本館(というのが正しいのかな)。
国指定登録有形文化財(登録名は「鹿児島市庁舎本館」)で、1937(昭和12)年築。当時の大蔵省が設計した府県庁舎を踏襲したデザインのようだ。
新幹線開業のカウントダウンが設置され、銅製の装飾が隠れてしまっている
建物は現役で市長室や一部部局が入っている。ただし、多くは周辺にある3つの分館に入居しているようだ。(この日は閉庁日だった)
てっぺんには市章をモチーフにした装飾
鹿児島市の市章は、遠目に見ると秋田市の市章に似ている。

市役所の裏手にそびえるのが、眺めがよく、西南戦争の戦地でもあった「城山」。(今回は行かなかったけれど)
1996年までは県庁がふもと(=市役所と城山の間)にあったそうで、今はその跡地が「かごしま県民交流センター」になっており、その一角にあるのが、
鹿児島県政記念館(後ろが城山)
旧県庁舎本館の玄関部分を保存したもので、1925(大正14)年築。「ネオルネサンス様式」らしい。こちらも登録有形文化財。内部は無料公開され、喫茶室もある。
これがつい最近まで現役の県庁だったとは…

さらに近くには、
これもまた味わいのある建物
1927(昭和2)年築の登録有形文化財で、これも現役の「鹿児島市中央公民館」(建設当時は鹿児島市公会堂)。
城山を横に見る
700人規模のホールもあるそうで、中は改修されているのかもしれないが、長く大事に使い続けているのがすごい。

ほかにも、鹿児島市内ではいくつかの古い建物が大切に使われている。
鹿児島市中心部は戦争で空襲を受けているそうだが、それなのに残っているのは奇跡的ではないだろうか。(秋田市中心部は空襲を受けていないのに…)


さて、ほんの少し離れて、天文館の裏あたり。
公園があった
商店やオフィスがちらほらあって、住宅やマンションが並ぶ中に、公園があった。イチョウが黄葉していて近所の家族連れなどが遊んでおり、秋田市中通の通称「たまご公園」に大きさも雰囲気も似ている。
でも、ただの公園ではない。
「キリスト教伝来の地」
1549年、フランシスコ・ザビエルが現在の鹿児島市に上陸し、日本での布教の第一歩をしるした。上陸した場所は、鹿児島駅近くだそうだが(記念碑があるらしい)、ここは、明治時代にその功績をたたえて教会が建てられた場所そうだ。
その教会は空襲で焼失し、跡がその名も「ザビエル公園」という公園になったらしい。
公園内には、教会の壁の一部が「ザビエル滞鹿記念碑」として残されている。
ザビエル滞鹿記念碑。耐震性が心配だけど…

記念碑。奥にはザビエルの銅像も
上の写真の記念碑右側には「フランシスコザビエ/聖師滞鹿記念」とあり、なぜかザビエルの「ル」が抜けている。
ザビエル像
教科書のハゲ頭の絵とは違う印象。ほかに布教に同行した薩摩人の像もある。

公園の真向かいには、
現代風教会
公園の位置にあった教会が、向かいに移転したらしい。
「鹿児島カテドラル・ザビエル教会」といい、1999年(渡来450年)築の新しい聖堂。ザビエルの遺骨が安置されているようだ。

公園や教会前の交差点には地点名(交差点名)が表示されていた。【18日追記】マピオンの地図によれば県道「千石馬場通り」と市道「二官橋通り」の交差点。
「ザビエル公園前」劣化気味ですな
そこから100メートルほどの所を国道3号線「中之平通り」が走っていて、その地点名は、【18日追記】マピオンの地図によれば国道と市道「二官橋通り」の交差点。
「ザビエル公園入口」こちらは新しい表示板
「St. Xavier Park」と英語名も表記。「入口」が省略されてしまっているが、「聖ザビエル」と敬称付き。


ほかにも見所はまだまだあるけれど、時間が足りないので、これくらいにした。鹿児島に来たからには桜島を見たい。続きます
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雪が積もった

2010-12-16 22:56:05 | 秋田の季節・風景
12月に入って何度か、うっすらと雪が積もることはあった秋田市内だが、昨日、この冬初めての本格的な積雪となった。今朝は10センチほどの積雪。
気温も低く、昨日、今日とも最高気温が0度~1度で、突然真冬になった感じ。
そのため、最初の写真のように、裏通りはなかなか雪が融けず、凍結していた。【18日追記】撮影場所は「佐竹小路」。正面奥が秋田県民会館の裏面。
千秋公園西側のあやめ園
千秋公園内は、歩くのにあまり支障はなく(ある程度は除雪されていた?)、それなりに歩いている人がいた。このくらいの雪、秋田の人にはどうってことない。
斜面に積もった雪の表面がデコボコしている
下の土や石の凹凸が反映されているのか。


秋田駅東口「アルヴェ」14階から東側を望む
住宅街の屋根に積もった雪がきれい。太平山を初めとする出羽山地の山々も雪化粧。
太平山の頂上付近へズームイン(てっぺんにだけ日が当たっている)
山肌がふさふさしているように見えて、触りたくなる。
普段は黒っぽくしか見えないことが多い太平山だけど、雪が積もると稜線や木々がくっきりと見え、立体的に感じる。
周囲の低い山(奥)と手前はさらに低い手形山かな
どちらも雪の降り方/積もり方なのか、山の地形の差か、植生の違いか、太平山とはまた違った印象。

昨年11月今年春にも書いたけれど、アルヴェの展望フロアは申し訳程度もない貧相なもの。しかも展望レストランは製薬会社のオフィスになってしまい、一般人は立ち入りできない。
他の方向の雪景色も見てみたかった


秋田駅西口へ移って、フォンテ秋田2階入口前の、ぽぽろーどと大屋根下を結ぶエスカレーター付近には、毎年冬に風除けが設置される。(昨年の様子=昨年も同時期に同タイトルの記事をアップしてますね)
北側の建物がなくなった(駐車場になり、新築計画も頓挫)ため、吹き付ける雪や風から通行人やエスカレーターを守るためだろう。
今年も設置された(左がフォンテ)。上の大屋根上部にも雪が積もっている
相変わらず殺風景な足場とシートだ。

広小路のアーケード
アーケードがあるおかげで、雪がほとんど積もらず、風も軽減されて歩きやすい。
老朽化したアーケードは撤去されることが決まり、跡には道路管理者の県が融雪装置(ロードヒーティング)を設置することも決まっているが、屋根があるのとないのとでは、悪天候時の歩きやすさが違う。やむを得ないこととはいえ、残念。

なお、上の写真で向かい側に写っている、「木内」(きのうち。“木ノ内”じゃないよ!)。かつては秋田を代表する百貨店だったが、今は1階だけで衣類を中心にひっそりと営業している。
今朝の報道によれば、設備補修のため、来年1月と2月の2か月間、休業するそうだ。


今年、広小路沿いの千秋公園外堀に市が設置した、いまいち分からない「展望デッキ」。(こちらの記事などを参照)
雪が積もると(歩道は点字ブロックより右側は融雪が作動している模様)
案の定、
デッキには誰の足跡もなかった
この後、私めが第一歩を踏み入れさせていただきました。
(夕方、一瞬通ったら、さらに何人かが入った形跡があった気がした)

雪がやっかいで嫌だという方も、秋田の冬は暗いと思っている方も多いだろうし、実際そうだ。豪雪被害や吹雪は勘弁してほしい。
でも、雪が積もっていつもと違う風景やきりりとした空気も好きだし、しとしと冷たい雨が降るよりはいいと思う。白くて明るい街や雪明りもステキ。
雪国に住む者として、この季節を楽しみたい。
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鹿児島市

2010-12-15 20:04:39 | 旅行記
九州旅行記です。前回は鹿児島中央駅へ到着したところまででした。
前回の補足をすると、秋田市から鹿児島市まで鉄道を使って移動する場合、順調に乗り継げば12時間で到着できる。例えば、秋田6時02分発の秋田新幹線に乗って、次々に3回乗り換えれば、鹿児島中央18時03分着と、12時間と1分で着く。
思ったより早い気がしません?
3月に九州新幹線が博多まで開業すれば、乗り換え回数が1回減り、50分程度短縮されるようだ。


この記事では、鹿児島市中心部の様子をざっと紹介します。
鹿児島市の人口は約60万。福岡、北九州、熊本に次ぐ九州第4の都市で、鹿児島県の人口の3分の1が集中する。
大都市制度の「中核市」であるが、同じく中核市である熊本市が政令指定都市に移行する予定であるため、その後は鹿児島市が日本最大の中核市になるとのこと。

我が秋田市と比べると、秋田市も県人口の3分の1が集中し、中核市であるが、人口は鹿児島市のほぼ半分。
市の面積は秋田市の方がだいぶ広く(鹿児島547.06平方キロ、秋田905.67平方キロ)、したがって人口密度も秋田市の方が低い。


新幹線の南のターミナルでもある、鹿児島市の中心駅は「鹿児島中央」駅。宮崎方面、指宿・枕崎方面の列車も発着する。新幹線開業前は西鹿児島といっていた。
駅の構造としては、秋田駅と同じような自由通路上に改札口がある橋上駅舎。(新幹線はさらに高架になっている)
駅正面
駅舎への階段は、南国らしい開放的な造り。駅舎の壁は、以前訪れたときは真っ赤だったのだが、今年初めに内部のリニューアルに合わせて真っ黒に塗り替えられた。

隣接する駅ビルが新幹線開業時にできた「アミュプラザ鹿児島」。
さまざまな店舗からシネマコンプレックスまで入居する大規模なもので、てっぺんには「アミュラン」という観覧車まである。
駅に観覧車!
鹿児島中央駅は、繁華街からやや離れた位置にあるのだが、アミュプラザのオープンにより、駅周辺に人が集まるようになったという。
ほかには駅の向かいに「ダイエー鹿児島中央店」があるくらいで、他に大きな商業施設はない。なお、鹿児島市内には他にダイエーが2店舗(鹿児島店・鹿児島谷山店)ある。


鹿児島中央駅のほかに、北隣に「鹿児島駅」がある。両駅は直線距離でも3キロほど離れている。
鹿児島駅には宮崎方面の特急列車も停車するが、あまり大きくない駅。
鹿児島駅。国鉄の中規模な駅っていう感じ
鹿児島駅前には、鹿児島市交通局の路面電車(市電)の乗り場があり、鹿児島中央駅など市内各地を結ぶ2系統の始発/終着地点になっている。
市街地と市電路線の略図
市電は中央駅を通らない系統があるので注意。
鹿児島駅近くには、市役所や桜島へ渡るフェリー乗り場(いずれも後日アップします)などがある。

それらを過ぎると、鹿児島市最大かつ南九州最大の繁華街「天文館(てんもんかん)」。
変わった名称は、江戸時代に薩摩藩の天文観測所があったことにちなむもの。現在は、特定の地点を指すのではなく、一帯の総称として「天文館」が使われている。

天文館周辺を貫いて路面電車が通る幅の広い通りがあり、その周囲に道幅の狭いアーケード街が網の目のように広がっている。【2013年11月28日追記】天文館のアーケードは降灰対策が大きな目的で、戦前から設置されていたという。屋根上に積もった火山灰の撤去作業を定期的に行っているとのこと。
ちょっと歩いたくらいでは全貌をつかみきれないが、地元百貨店や商店街、さらには歓楽街まで揃っていて、昼間から夜まで、多くの人で賑わっていた。
訪れた日は商店街などの団体の協力により市電運賃を割引する日(天文館地区で降車するICカード利用者限定)だったこともあるのかもしれないが、秋田市の倍の人口の街とは思えないほど人出が多かった。子どもから若者、お年寄りまで、お客の年齢層に偏りがないようにも感じた。
地元では、新幹線の開業により、福岡へ買い物客が流れてしまうという危機感があるそうだが、そんな心配はいらないのではないかと思えるほどだった。
やや強引だけど、秋田市で例えると、昭和時代の賑やかだった広小路・仲小路、金座街、大町の名店街、川反を1つにまとめたような感じ。(総面積は同じくらいか?)
夜9時過ぎの天文館(天文館通電停付近)
忘年会シーズンということもあるだろうが、遅い時間でも市電の乗客がたくさんいるし、街を歩く人が多い。
市電、市営バスは普段は22時台が最終便のようだが、12月の週末だけは、23時ちょうどに天文館を発車する特発便を「イレブン電車、イレブンバス」として運行していた。
夜9時過ぎの商店街
同じ頃、同じ天文館エリアでも(歓楽街ではなく)商店街の一角のアーケードは、シャッターが下りて誰も歩いていなかった。
これはこれでいいと思う。これが正しい「地方都市の夜」の姿であり、昼間は賑わうのだから。(我が秋田市は昼間も賑わわない…)


南国鹿児島は、植物が違った。
鹿児島中央駅前
市電の線路との境には、背の低いコスモスが咲いていた。12月にコスモスなんて、信じられない。
なお、線路の部分に芝が植えられているが、これは「軌道敷緑化」といって、ヒートアイランド緩和、景観向上などを目的に、近年実施されたもの。
手入れが行き届いており、きれいに刈り揃えられ、青々としていて、目にもやさしい。

街路樹のクスノキ
鹿児島市の木がクスノキであるためか街路樹に多く使われていた。
後ろの路面電車のオレンジ色と緑色が、鹿児島市電の標準塗装のようだ(広告電車と新型電車を除く)。

ヤシノキ並木
ヤシノキもよく見かけた。気のせいか、今ままで他の街で見かけたヤシノキよりも元気そう。それだけ南ということか。

 ハイビスカスとブーゲンビリア
どちらも花の盛りの時期ではなかったようだが、露地植えを見たのは初めて。
公園や施設の植え込みに普通に植えられていて、ハイビスカスは、最初、派手なムクゲかと思った。
天文館エリアの「いづろ通」電停から
奥に見える重厚な建物は、地元百貨店「山形屋(やまかたや)」。
線路の間に小さな花壇が設けられているが、そこに植えられているのはポインセチア!
秋田では、鉢植え以外は考えられないけれど、花壇になるとは驚いた。
(宮崎県には、斜面に露地植えしている場所があるらしい)

鹿児島市の話は続きます
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再び秋田でランチパック発見

2010-12-14 20:01:46 | ランチパック
この記事は、初回アップの2010年時点の内容です。その後2010年代初め頃までに状況が変化し、秋田や青森でも、ヤマザキランチパックが他地域とほぼ同様に流通するようになりました。詳しくは当ブログ「ランチパック」カテゴリーの記事をご覧ください。以下は初回アッブ時点のまま残すことにします。
以前からの繰り返しになるが、秋田県内では山崎製パンの「ヤマザキランチパック」は流通していない。
代わりに、地元のたけや製パンの「たけやフレッシュランチ」というよく似た製品が出回っている。(同様に青森県では「工藤パンフレッシュランチ」がある)

ヤマザキとたけやは親しい関係にあり(資本関係はない模様)、コロネやカレーパンなど一部の製品において、ヤマザキとライセンス契約を結んで製造・販売している。(=たけやが製造した、ヤマザキ名義の製品が売られている)
その一方、どういうことだかよく分からないが、ランチパックとフレッシュランチのように、ほぼ同じだけど両社で名前が違う商品もある。

そんな事情で、秋田県内の店頭にヤマザキランチパックが並ぶことはまずない。
しかし、今年の春から初夏にかけての一時期、イトーヨーカドー秋田店に突如としてヤマザキランチパックの一部製品が置かれ、とても驚いた。(こちらこちらの記事参照)

吉本興業とのコラボ商品だった都合なのか、すぐに姿を消し、その後は見かけなくなったし、ヨーカドー秋田店自体が閉店した今、もう秋田でヤマザキランチパックを買うことなど、考えてもいなかった。(ヨーカドーの後継店舗、ザ・ガーデンではたけやフレッシュランチは扱っている)


だが、再び、秋田でヤマザキランチパックを発見した!
それはイオン傘下のマイカルが経営する総合スーパー「秋田サティ」。

「菓子パン98円均一」セールが行われており、ワゴンにたくさんの菓子パンが並んでいた。
その中に、「たけやフレッシュランチ」も数種類あったのだが、その1つに見慣れないものがあった(ように見えた)。

それは、たけやフレッシュランチの先月の新商品で、「粒あん&ホイップ」というのがあったが、そうでなく「小倉&マーガリン」というもの。
僕はてっきり、わずか1か月でたけやがマイナーチェンジしたのだと思い込み、試しに買ってみたのだが、帰ってからパッケージを見ると…

ヤマザキランチパック?!
ランチパックとたけやフレッシュランチのパッケージがよく似ているし、僕がぼーっとしていて&先入観を持っていたため、恥ずかしいことに店頭で気付かなかったのだ!
もしかしたら他のランチパックもあったのかも??【19日追記】「苺ジャム&マーガリン」もあった。

製造所固有記号が「YNI」となっていて、これはヤマザキの「新潟工場」製を示すらしい。
ヨーカドーで売られていたのは仙台工場製だったが、これは国道7号線を北上し、山形県を通過して、秋田サティまで来たのだろうか。
レシート
レシートには「ヤマザキ ランチパック小」と表示された。ちなみに、たけやの場合は「たけや フレッシュランチ」で文字数ギリギリなので、何味を買ったのか判別不能。【19日追記】フレッシュランチでも、「たけや フレッシュ照焼き」などと物によっては判別できる商品もある。

秋田近隣のサティの店舗は、秋田県横手、山形県米沢、岩手県一関と盛岡にしかなく離れているし、わざわざ新潟から運ぶのも効率が悪そう。
ひょっとしたら、来年春の会社統合と「イオン」への店舗名統一を控えていることもあるので、イオンリテール(いわゆるジャスコ)と共同仕入れしたのかもしれない。とすれば、土崎や御所野のジャスコでも売っているのかも。
他店の動向とサティでの今後の扱いに注目したい。


この「ランチパック 小倉&マーガリン」という製品自体は、僕も何度か他地域で見かけているし、他の方々のブログによれば、何年も前から発売されているようだ。
和装の2人
まだ食べていないけれど、トーストしてもおいしく、名古屋名物「小倉トースト」みたいになるとか。1個当たり171kcal。
【15日追記】トーストしたら、たしかにおいしかった。さすが本家ランチパック!

ちなみに、秋田のたけやには「つぶあんグッディ」という、アンパンにマーガリンが入ったようなのがある。



さて、ここからは秋田の「たけやフレッシュランチ」の12月の商品を簡単にご紹介。
確認した限りでは、10月発売の「マロン」9月発売の「山ぶどう」8月発売の「チョコバナナ」が継続発売。チョコバナナは息の長い商品になった。
【16日追記】先月発売の「ハムカツ&タマゴ」も継続。【17日追記】10月発売の「横手やきそば風」と「ペッパーポテト」も継続。

今月からの新商品としては、まずは「イチゴジャム&ホイップ」とかいうのと、「照り焼きチキン・ラー油味」とかいうのがあったはず(商品名はあいまいです)。
【19日補足・追記】「苺ジャム&マーガリン」はサティで売られていたヤマザキランチパック。たけやフレッシュランチの新商品は「てりやきチキン ラー油入り」だった。
本家ヤマザキランチパックでは「ラー油メンチカツ」が今月、「ラー油塩焼そば」が先月発売され、さらに青森の工藤パンフレッシュランチでは今月「ハムラー油マヨ」というのが発売されたようだ。
ブームに乗って、ランチパック・フレッシュランチ界も「ラー油」がトレンドか?!
昨年の今頃は「キーマカレー」が出ていてわりと好きだったけど…

もう1つ、たけやフレッシュランチの新商品。
練乳クリーム 126円(今日のサティのセールでは98円だったかな)
練乳クリームをサンドしました。」と説明がある。1包装当たり(=2個)267kcal。
これは、昨年発売されてマイナーチェンジを繰り返している、ヤマザキランチパックの不二家ミルキーとのコラボ商品の初代商品「ミルキークリーム」の説明文、「不二家ミルキーのれん乳入りクリームをサンドしました。」と酷似している。
たけやと不二家のコラボができないのは仕方ないが、似たようなものだろうと期待して買った。

でも、
がっかり
味はたしかに練乳の味がして悪くはないのだが、ランチパックミルキーと同じものを求めてはいけなかった!
ミルキークリームのような、こぼれてしまいそうなほど流動性のある、とろりとしたクリームじゃない。
流動性がない、クリームパンの中に入っているような半固形のクリームの練乳版といった感じ。ミルキークリームとは別物でした。

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