広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

JRダイヤ改正2020

2020-01-30 00:18:00 | 秋田のいろいろ
2020年3月14日に実施されるJRグループダイヤ改正について、JR東日本秋田支社管内を中心にまとめます。※昨2019年春の改正の記事
※すべての情報は記載しません。誤りがあるかもしれません。利用の際は、各自公式な情報で確認をお願いします。

まず全国的なトピック。
●JR北海道
・「スーパー」消滅
特急のスーパー北斗、スーパーおおぞら、スーパーとかちから「スーパー」が取れる。
新型車両で統一され「旧型車両との差別化を図るという意義が薄れてきた」ため。
たしかに、10年以上前からただの「おおぞら」はなくて全部スーパーおおぞらだったり、最近は車両老朽化で新車への更新が進んでスーパーが増えたりしていた。

平成元年登場の「スーパーひたち」辺りが発端だろうか。他社も含めて、ひところはスーパー○○が乱立していたけれど、少なくなった。

●JR東日本全体
・常磐線全線運転再開
ダイヤ改正とは別発表だったが、避難指示解除決定を受けて、ダイヤ改正と同日に、9年ぶりに常磐線が全通する。
これにより仙台-上野・品川の特急「ひたち」3往復も運転。
【3月14日追記・避難指示解除といっても、線路沿いが線状に解除されて周りは未解除で、駅のすぐ近くでもフェンスで区切られて帰還困難区域のままの場所もあるのだった。運転再開は1つの前進ではあるが、まだまだ先は長いのだった。】

東日本大震災以前は、スーパーひたちが、たしか3往復、上野-仙台で運行されていた。新車両投入時に、いわきで分離して通しで運転しなくなるような話が出ていた矢先に、東日本大震災が起きた。
9年の間に、車両が新しくなり、品川まで直通運転されるようになった。
一方で車内販売はなくなったし、途中の原ノ町駅の駅弁(かにめし、ざるそばの弁当もあった)が、休止になっているらしい。いろいろあった。

スーパーひたちを仙台-水戸で乗ったことはあった。いつか仙台-東京方面も乗り通して、在来線特急の旅を楽しみたいと前から思っている。


・「あずさ2号」消滅
昨年、「スーパーあずさ」消滅、新車両導入、全席指定席となった中央本線特急がさらに改変。
これまでは松本方面の「あずさ」、甲府周辺止まりの「かいじ」は、それぞれで1号/2号から付番されていた。今改正からは、両列車共通で下り1号/上り2号から割り当てていく。
【2月26日追記】「かいじ」は1988年の運行開始(甲府止まりのあずさを分離独立)時から2019年3月改正までは、101号/102号から付番され、号数だけであずさ/かいじの区別が付けられた。かいじだけで独自に100未満の号数が使われたのは1年間で終わった。

1977年のヒット曲「あずさ2号」は、当時は上り下りそれぞれで1号から付番されていたので、新宿発松本行きの2号があった。
後に上下で偶数奇数に分けられて、松本発の始発があずさ2号(スーパーあずさ2号)になっていた。

改正後は、竜王発「かいじ」が2号になり、松本始発は「あずさ4号」になる。
ちなみに新宿発8時ちょうどは、前2本が「かいじ」でなく「あずさ」なので「あずさ5号」のまま変わらず。ただし、これまでの3号に代わり、5号が松本より先、大糸線・南小谷まで運行される(3号は河口湖行きを併結)。


・磐越西線快速「あいづ」に転換シートの指定席導入
一部の座席を交換したE721系を専用車両にするもので、JR北海道のUシートみたいなものか。
秋田の奥羽南線でも、そんなのをやればいいのに…


・東北本線 黒磯~新白河 5両編成ワンマン運転開始
JR東日本では、ホームドアなどがない路線では2両編成以下が原則だったワンマンを、3~6両編成の「中編成」でも実施していく方針らしい。
まずは栃木・福島県境で、E531系5両編成にカメラなどを設置し、車内で運賃収受を行わない方式でのワンマン運転をする。運行時間は30分かからない区間。
無人駅もあるが、駅舎側に運賃箱を置いて対応するようだ。要は、きっぷ回収箱に運賃も投入させるようなものでしょう。【30日補足・無人駅でもすべてのドアが開く。JR九州では2006年から全ドア開&駅舎運賃箱方式(車両は2両編成)で、熊本で知った時は驚いた。】

安全面を不安視する向きもあるが、乗客への充分な説明と、不正乗車対策をしっかりしてほしいところ。
JR東日本としては、多少の取りっぱぐれの損失より、人件費削減のほうが、経費節減になるのでしょうね。


・陸羽西線 日中の始発・終着駅見直し、陸羽東線 鳴子温泉~新庄の最終繰り上げ
詳細は分からないが、ごくたまに乗る路線なので。
陸羽西線は酒田まで行かないで余目発着が増えるということか? 現行は、朝・昼・夕の1本ずつだけが余目止まり、残り6本が酒田行き。
陸羽東線は、現行の最終は、上り新庄20時20分→鳴子温泉21時22分、下り鳴子温泉20時24分→新庄21時30分。
その1本前は、上下とも2時間以上前なので、最終が減便でなく、時刻が繰り上がるということか?


・「高輪ゲートウェイ」駅開業
駅名に拒否反応も出たが、結局そのまま。
1年後には、秋田にも(規模は相当違うけれど)新駅ができる。


●秋田周辺
大きな変更はない。
・大館運輸区、青森運輸区廃止(公式な発表はなし)
以前から取り上げている、乗務員基地の統合。
秋田運輸区、弘前運輸区(花輪線では盛岡運輸区)の担当ダイヤが増える形になるが、労働組合報によれば、どうも弘前運輸区は「つがる運輸区」に名称が変わるらしい。
なんとも不思議な命名。
盛岡支社かつ県庁所在地である「青森」を差し置いて「弘前」が残ることに配慮したのか。としても、駅名や所在地名でない乗務員基地は珍しいと思うし、漢字の「津軽運輸区」でもよさそうなのに、「つがる」では五能線沿いのつがる市を連想してしまう。
【2023年6月18日追記・その後、JR東能代の段階的な組織再編に伴い、2023年春に、つがる運輸区は「弘前統括センター」となった。つがる運輸区はわずか3年間の短命に終わった。】


・「こまち」の号数変更
これまでもたまにあったが、本数はそのまま、番号がずれる。
東京行きは1号以外、東京発は6・10号以外すべて変わるので、番号で覚えている人は注意。(仙台止まりは変わらず)


普通列車は、時刻移動が一部ある程度のようだが、全体の時刻表は未発表。
・北上線(盛岡支社)
2017年の改正で、日中の一部便を途中3駅だけ通過する「快速」にした。
今回、横手発14時前の上りを普通列車に戻す。
これにより、上りは1日6本のうち快速は横手10時35分発の1本だけ。

・男鹿線
上り始発を8分繰り上げ(男鹿発5時05分)、始発こまち6号に接続する。
現行は男鹿線秋田着6時11分、こまち秋田発6時08分と3分差だった。

・津軽線 青森~蟹田(盛岡支社・青森県)
以前は701系3両編成が多かったが、2018年から701系2両編成での運用が増えていた。
今回からは、ワンマン運転も実施される。朝の1往復と、非電化の三厩へ直通する気動車1往復を除く、青森-蟹田の残り全便がワンマンになる。

現行でも、1往復(青森発11時01分、蟹田発11時45分)だけ3両運用が残っていたらしく、もちろんそれも2両化。
また、これまでは青森運輸区だけが担当していたようだが、上記の通り廃止されるので、弘前(つがる?)運輸区担当に。さらに来年には気動車に新型車GV-E400系が入るので、津軽線は変化が多い。


・車両数変更?
秋田支社のリリースでは、普通列車の車両数変更は告知してくれないようだ。上記、津軽線は盛岡支社の発表。

ところで、秋田の701系は3両編成が、当初より3本少なくなっていることを以前取り上げた。
秋田支社管内の列車本数が変わらないままその状態では、予備が確保できないはず。そのため、ダイヤ改正で普通列車が減便されるかもしれないと思っていたが、それはなかった。

現状で分かった限り唯一の変更点が、この津軽線での3両運用廃止。これにより、少なくとも青森から蟹田へ往復していた1時間半分、3両編成に余裕が生まれる。
そこを使って、3両編成を弘前・秋田方面へ戻せば、やり繰りが付くということか?
あるいは、奥羽本線側も含めて、青森へ送りこむ3両運用を1つ減らして余裕を作るのか?

さらに、大館運輸区の廃止。
これまでは、秋田-青森もしくは秋田-弘前間の普通列車で、大館-弘前だけワンマンというダイヤが複数あった。
大館運輸区がなくなってしまうと、少なくとも大館で車掌が乗り降りする意義は薄くなるようにも思える。
もしかしたら、県境区間でのワンマン/ツーマンの変更、県境を越える列車での2両編成と3両編成の入れ替えがあるかもしれない。
以前改善を要望した、秋田寄りでの混雑が激しい、弘前14時51分→秋田17時27分の1660Mも、2両編成で県境がワンマンだった。これが3両になったりとかしないかな…


こんなところ。
秋田地区では、2021年春に奥羽本線 秋田-土崎間の新駅開業、男鹿線への蓄電池電車&五能線(+津軽線・奥羽北線の各一部)への電気式気動車の投入が決まっている。
次のダイヤ改正は、秋田地区では今回より規模が大きくなると予想される。しかも、前向きなプラスの方向での、まさに「改正」になるはずで、期待したい。
同時期には、秋田市の路線バスへの交通系電子マネー導入もありそうなので、タイミングを合わせてJRにもSuica導入とならないか、淡い期待も寄せてしまう。

※サイト等での発表はなかったが、この改正時に、関連会社への委託だった東大館駅や津軽新城駅が、完全な無人駅(券売機もなし)になっていた。この記事参照。
【3月26日追記】ほぼ影響ないが、この改正で、特急「いなほ」の列車番号の付番が変わった。これまでは「号数+2000M」だったのが、「号数そのままM」となった。「いなほ1号」なら2001Mから1Mに。その路線の花形列車らしい番号だ。
【7月21日追記】2018年春の改正では、羽越本線 酒田-鶴岡間で1往復だけ運行されていた701系電車の便が廃止され、羽越本線の701系運用範囲は酒田までに少し短縮された。しかし、この改正から別の気動車担当だったダイヤ(昼前後の酒田-鶴岡1往復)が701系2両編成に変更。再び鶴岡に701系が乗り入れるようになった。

翌2021年のダイヤ改正
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

制服広告の4人

2020-01-28 23:31:48 | 秋田のいろいろ
秋田魁新報に掲載される広告。
年明け頃から2度見た記憶があるし、昨年以前も見た気がする、こんなもの。【追記・タイミングよく、1月29日付 18(情報ひろば)面にも掲載。】
1月23日付 15(情報ひろば)面
中学自習室」の下の横長の広告。
本荘の「制服の専門店 洋装店 ありさか」の広告。店舗は由利本荘市中町、秋田銀行と警察署の間にある。1960年創業。
恥ずかしいことに、多少本荘にゆかりのある者としては、お名前を知っているような知らないような程度のお店だった。

広告は「中学制服お買得セール 開催中」。
中学校なら、進学先が決まっている人が大部分だから、今から売ることができるわけだ。
ここでは本荘北中、本荘南中、本荘東中と、旧本荘市内の全中学校の制服を扱うようだ。逆に、旧本荘市エリア外の由利本荘市立各中学校は扱わないということ?

右上に「がんばれ受験生」として、本荘地域3高校、西目高校、隣のにかほ市の仁賀保高校の名を挙げて、合格決定後にお客になる高校受験生を応援している。いちおう市内でも矢島高校は出てこない。

このありさかの広告で特徴的なのは、真ん中の独特のタッチのイラスト。
女3人、男1人
制服を着た4人。全員、顔が角ばって鼻がない。
うまく表現できないけれど、ヘタウマ(ウマじゃない?)というべきか、少し昔っぽいような。昭和末~平成初期、1980~1990年代初めの雰囲気で、初期の「ちびまる子ちゃん」とかにも通じるものがあるような。男子が坊主頭、女子は3人ともショートヘアで毛が一部跳ねてチリチリ(?)になっているのも、当時の髪型っぽいのでは?
男子の発言「制服はありさかで決めようネ」も、どこか昭和っぽい。

顔と比べると、着ている制服は、細部まで丁寧というかリアルっぽく描かれている。女子3名はデザインが異なり、左端の人は独特なデザイン。
そう言えば、ありさかで取り扱う中学校は3校。
軽く調べた限りでは、本荘南中の制服は、左端の人の服に似ているようだ。右側の2人は、リボン/ネクタイと袖の形が異なる。どうも右端の人は本荘東中っぽい。男子の右隣の人は、どちらかと言えば本荘北中っぽい。

そしてよく見れば、4人のうち内側の2人は線が細く、両端の2人は太い。
また、本荘東中は2007年に新しくできた学校。北中、南中は戦後まもなくの開校だが、途中で制服が変わった可能性はある。
ということは、この4名は、各中学校の制服を着ていて、学校の新設や制服変更に合わせて、途中でイラストを追加・差し替えしているのではないだろうか。ただ、だとすれば、東中開校の2007年でこのイラストなら、ちょっと時代遅れ?
男子右隣の女子に矢印で「前開き型 かぶり型」とあるのは、「このデザインでは、2つのタイプの制服をそろえています(選択可)」ということか?【2023年の追記参照】

以前、高校一般入試の合格発表直後に「高校合格特集」が組まれることを取り上げた。
その中に、県内各地の制服店の広告があり、ありさかのものもあったが、当時の写真を見ると、もっと大きい枠でイラストはなさそう。イラストは中学生向けだけのようだ。※2020年の高校合格特集も、同じ広告だった。

【追記】
・2020年2月14日付紙面の同じ位置に、さらに別内容のありさかの広告が掲載。枠のサイズは同じだが、ロゴが反転しているなど全体が異なる。内容は「新 入学セール開催中!!」で、市内4小学校の体育着や給食着(※)。そのイラストは、市販のカット集・素材集から持ってきたような男女の子どもで、幼稚園児のようにも見える服装。
※昔の秋田市では給食着(白衣)は学校備え付けのものだったが、今の本荘では各自用意するようだ。国産のかっぽう着・帽子・袋のセットで通常価格2150円を税込み1750円から。
・2月22日、27日、3月10日にも小学校向けが掲載。
・翌2021年は1月26日(火)に初見。掲載位置も内容も、2020年と変わらず。1月30日(土)にも掲載。
・2022年は1月13日(木)に初見。記事との兼ね合いかもしれないが、枠が若干小さくなった(3.5×21cm)気がするが、中身は同じ。1月18日(火)、1月25日(火)にも掲載。
・2022年2月10日(木)に小学生向けが掲載。3月2日(水)も小学生向け。中学自習室は今年度分が終了したが、同じ「情報ひろば」面に3.5×21cmで掲載。
・2023年は1月10日(火)に初見。内容、枠サイズは2022年と同じ。1月16日(月)、1月23日(月)、1月25日(水)も掲載。
・1月25日の広告を見て気付いたのだが、右から2人目に添えられていた「前開き型 かぶり型」が、いつの間にか「前開き型」だけになっていた。かぶり型が廃番になったのか? 2月6日(月)、14日(火)、23日(木・祝)、3月1日(水)は小学生向け。
・2024年は1月23日(火)に初見。イラストはじめ大きな変更はないが、文言の細部は変更されているようで、昨年まではなかったと思われる「卒業式に着用の方 女子制服は1月28日までにご注文下さい」表記も。1月27日(土)も掲載。2月10日(土)、2月22日(木)、2月28日(水)は小学生向け。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雪なし新屋かまくら2020

2020-01-26 23:58:11 | 秋田の季節・風景
25日、秋田市南西部の新屋地区で「第18回 あらや大川散歩道 雪まつり」が開催された。※昨2019年の記事
全国的に雪が少ない今年、秋田市では積雪なし。これまでの経験では、この時期に雪がこれほどないのは初めてではない(1989年とか)気もするが、異常・異様なのは確実。
雪まつり18年の歴史では、過去にない事態だろう。昨年の記事にも「雪が少ない」と書いてあるけれど、路面は白いし、ミニかまくらを千個単位で作っていた。今年はその比ではない。
新屋駅側の表示
今年は黄色い「ご観覧の皆様へ」とした掲示も出され、少雪で例年のような演出ができないため、規模を縮小して本部前中心に行うとあった。

一部報道などでも告知されていて、それは承知で見に行ったのだった。
例年、ミニかまくらは16時半ころ点灯で、上の写真の看板にもそうあるが、事前の告知では17時半からとの話を聞いていた。規模縮小で遅くなったのかと思ったら、後述の魁の記事では「午後4時半ごろ」灯されたとあった。よく分からない。

雪はない、風も弱いけれど、けっこう寒い。17時前後は0度ほど。この日の最高気温は1.5度で平年値2.4度よりも低い。
遊歩道が大川端帯状近隣公園と交わる付近。奥が本部
ミニかまくらの代わりに、空き缶(500mlのロング缶中心?)を切り開いた中にロウソクを灯したものが置かれていた。距離は例年のミニかまくらよりずっと短く、本部前後の遊歩道だけ。
26日付秋田魁新報社会面では「空き缶やペットボトルで作った約520個のランタン」としている。
ミニかまくらに比べると小さいし、光が透過したり、積もった雪に反射するようなこともなく、例年より暗い。

遊歩道を歩く人は、例年より少ないが、ちらほら。飲食や餅つきがある本部前には、そこそこ集まっていた。
恒例のヤマハゲは、今年もなぜか子どもたちに人気。ごく一部、怖がって泣く子がいた。

本部前に、とてもレアなもの。
奇跡的にホンモノのミニかまくら
魁によれば「わずかに残った雪で作られたミニかまくらも70個ほど並んだ。」。

本部前を過ぎ、遊歩道を秋田公立美術大学方向へ。例年ならミニかまくらがたくさん並ぶけれど、もちろん、
何もない夜の道
写真を撮影しようとすると、昨年までよりシャッタースピードが遅くなってしまい、雪は明るいものなんだと再認識させられた。

美大敷地内も、遊歩道から続く倉庫棟では、かまくらやランタンはなし。柱に小さなLED? が吊り下げられていたけれど、まつり限定なのか?
大学正面のサークルプラザでは、昨年などと同様、学生によるものと思われる、光を使ったオブジェが置かれていた。
当然、雪とのコラボレーションはなし
この天候なら仕方がない。限られた中で、皆さん苦労されたのがしのばれる(520個空き缶を集めて加工するだけでも大変そう)、雪のない雪まつりだった。
【27日追記】美大周辺上空では、渡り鳥の群れの声が何度も聞こえていた。暗くて目視はできなかったが、白鳥ではなくカモ類か。カモは夜間に渡るそうだし、近くの雄物川に下りて休むのかもしれない。過去のこの時期には聞いた記憶がないし、通常ならまだ飛来地にいそうな時期。暖冬でもう北帰行が始まっているのか?


ところで、美大の学食が入る厚生棟では、照明をLED化する工事が行われる看板が出ていた。もう終わったのか、これからかなのかは不明。
そして前も書いたけれど、遊歩道など、美大の敷地の入口には、部外者の立ち入りを拒む看板が設置されていた。
(再掲)
一方、その看板より内側には、マナーを守って歩いて通り抜ければいいよという看板もあり、矛盾していた。それが現在は、
敷地入口の看板が変わった
「無用の立入禁止」とあるが、自転車でなければ通り抜けてよく、マナーを守れば犬の散歩もできる。これで内側の看板との矛盾はなくなった。

通り抜けや散歩でも「用」として認めてくれていることになり、寛大ではあるが、地域あっての公立大学とすれば妥当なようにも思う。登録有形文化財である倉庫外部の見学(雁木は敷地内側にしかない)も認められたことになる。マナーを守って、敷地内に入らせていただきましょう。

※その後、新型コロナウイルス感染症が流行し、2021年、2022年、2023年は開催されなかった。2004年1月27日に第19回として4年ぶりに開催。雪は少なかったが、報道によれば約300個のミニかまくらが作られるなど、ほぼ以前と同内容だったようだ。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋田市のバスにもIC乗車券

2020-01-24 21:06:48 | 秋田のいろいろ
秋田市内の路線バスなどに、2021年春にICカード乗車券が導入されることが、ほぼ確定した。24日付秋田魁新報が1面(の左上)で「秋田市内のバス 交通系ICカード導入 市と事業者21年春開始へ協議」を報じた。他のマスコミは未報道か。【その後、1年遅れて2022年春導入予定となった。下の2020年11月30日付追記参照】

1月23日開催の秋田市議会建設委員会で、市側から報告があったもの。2021年に向けて市とバス会社とで協議を進めており、市からバス会社への補助制度を設ける方針。
あくまで秋田市主導の事業。記事には車両の写真(西口で飯島北行きとして乗車扱い中の1403号車の背中)が載っているだけで、「秋田中央交通」とはひとことも出てこない。でも、実態として中央交通に導入されるのは確実。※以下、中央交通に導入される前提で進めます。
・Suica、PASMOを始めとした、全国の主要交通系「10(テン)カード」導入を見こむ。
・一般路線バスのほか、空港リムジンバス、秋田市中心市街地循環バス(ぐるる)、秋田市マイタウン・バス(郊外部の廃止代替バス)にも導入。
といった内容。

秋田市主導で検討していることは以前から触れている通り。時代の流れとしては当然で、やっとというかついにというか、あまり感慨はない。詳細が固まっていないこともあるし。
事前に、23日に委員会が開かれICカードについての話が出ることは知っていたので、ひょっとしたら先送りとか「導入しません」とかにならないかと少し心配していたが、そうならずに済んだ。

まだ検討段階だろうから、魁の情報では疑問点も。(以下、以前の内容と重複もあります。)
・10カード導入ということは、独自規格のICカードは作らないということか。
先週、岩手県交通が、盛岡市内などの路線バスで2021年春からSuicaの「地域連携カード」を導入することを明らかにしている(岩手県北バスでも協議中で、県交通と共通化したい模様)。
秋田市のもそんな感じになるのか? ポイントとか割引はどうなるか。

・ぐるる、マイタウンバスにも導入。
空港リムジンバスでも使えるようになるのは、分かるし、カード利用者が多くなるのが予想できる。
秋田市がバス会社に委託する、ぐるるとマイタウンバスでも使えるのは、便利ではある。
でも、ぐるるのような100円バスでは、他地域では二重の割引になる、現金限定で特別に100円にしているとの理由で、100円は現金支払いのみとしている例もある。【27日補足・現行のぐるるでも、定期券・回数券だけでなく、障害者などの割引証も使えない。子どもは無料で、大人は誰でも現金100円(またはぐるる専用一日券300円)という潔い料金体系。】
また、マイタウンバスは、中央交通系列に委託しているエリアならまだ分かるが、それ以外のタクシー会社などに委託している地域でも使えるのか。現行は、中央交通の回数券が使えるはずだから、その経緯での代替措置なのかもしれないが、タクシー会社などにも補助を出して機器を設置させるのか。
あと、秋田市内に2路線だけ乗り入れる、羽後交通は対象になるか?(後半に多少関連した話あり)【24日追記・高速バスだけだけど秋北バスも】

・高齢者コインバスは?
100円といえば、手続きした高齢の市民が、一般路線を区間に関わらず1回100円で利用できるコインバス事業はどうなる?
秋田市内の一般路線利用者の一定数を占める層だけに、ここで使えれば一気に普及するし、高齢者の支払いも楽になるだろう。でも、カードの区別や仕様が複雑になるかもしれないし、使いたがらない高齢者もいそう。
【3月6日追記】コメント欄も参照。3月6日付広報あきた1956号に令和2年度秋田市当初予算案の概要が掲載された、その中に「交通系ICカード導入の推進」と別枠で「高齢者コインバス交通系ICカード導入の推進」があり、「コインバスもICカード対応とするための費用を、バス事業者に対し補助します」とあった。

・秋田市外は?
中央交通では、秋田市内から市外(五城目、天王グリーンランド)へ直通する路線もある。
隣の潟上市では、市民または市内への通勤者に割引券を交付し、五城目線と追分線の潟上市内区間を100円で乗車できる制度がある。秋田市内に乗り越す場合は、境界の追分三叉路からの運賃を別途払えという掲示が車内にあったと思う。そういう場合は、カードでは処理が面倒になる。

秋田市で導入されるなら、中央交通の秋田市外で完結する一般路線(ほとんどなくなったか)、各市町村が中央交通系列に委託するマイタウンバスでも…ということになりそうだけど、これは秋田市の事業だからそこまで面倒は見られない。
周辺市町村も同様の対応を取るか、中央交通が自前で準備するか。やらないのか。

・紙の回数券は?
ICカードが導入されれば、紙の回数券は不要。しかし、上記のように市外では使える路線は残るとすれば、全廃にはできない。共存するのか。
紙の回数券には、割引率が高い、買物回数券と通学回数券もあり、それがカードでも継承されるのかは、心配。

・乗り継ぎは?
秋田市の路線バス網は秋田駅一極集中。駅を越えて市内をバスで移動する場合には、ほぼ必ず乗り換えが生じ、現行では初乗り運賃相当額を二重に取られる。
ICカードなら、個々の乗り継ぎ経路を把握でき、初乗り分を1度しか課さない通し運賃の計算ができるはず【24日追記・もしくは2度目の運賃を一定額値引くとか】。そうなれば、実質値下げになり、乗車頻度も増すと思っているのだが、どうなるか。


ツイッターなどでは、秋田市出身で帰省した人などが「中央交通まだスイカ使えない」などと嘆く投稿が時々見られる。
たしかに、運賃表示を見て小銭を用意して払うのは、特に荷物がある時など大変だから、そう思うのも理解するし、やっと解消されそうなのはよかった。

でも、経営が楽ではないバス会社にとって、システムの維持費用が新たにかかることになる(そこまで全額補助が出るわけではないでしょう)。上記、割引率のいい回数券の廃止とか運賃値上げにつながらないとは言い切れまい。
帰省する人は、乗ったとしても年に数回だから、それでもいいかもしれない。
だけど、ひんぱんに、もしくは毎日乗る人にとっては…支払いがスマート・スムーズになったけど、負担が増えるという事態は困る。
そして、市内在住者でも日頃バスに乗らない人が、カード導入で新たに利用するようになるか。それは微々たるものだろう。
そんな費用があるのなら、乗務員の待遇改善とか増発することで、接遇や利便性の向上といった使いみちのほうが、総合的にはいい場合もなくはないかも。
個人的には、ICカード導入は基本的には歓迎するけれど、そういうことを考えると若干の引っかかりもある。「諸手を挙げて」ではなく「片手を挙げて」程度の歓迎かな。いずれ詳細が決まれば、また違う考えになるでしょう。※この記事最後に多少の続き。


そして、JR東日本の鉄道でのSuicaは?
盛岡のバスでも2021年ということで、その時に、鉄道でも盛岡支社・秋田支社(・その他各支社も)そろってとなるか。→北東北3県庁所在地周辺で2023年春導入となった

さらに、青森県のバスでは。
魁の報道では、交通系ICカードが「導入されていないのは、本県と青森、徳島の3県のみ。」としている。
導入の計画が出ていない、青森県と徳島県の県庁所在地には、どちらも市営バスがある。※徳島市営バスは民間委託化を進めていて廃止予定。
公営事業者は積極的かと思っていたが、むしろ保守的なのか。
【25日追記】上記3県は、県内全域で一切未導入という意味らしい。したがって、「県内のどこか、ごく一部分だけでも、バスか鉄道のどちらか片方でも」導入されている県はカウントされない。したがって、県庁所在地のバスでもICカードが使えない土地というのは、このほかにもまだいくらかは存在する。また、独自規格のICカードだけでSuicaなどは非対応のところもけっこうある。

【2020年11月30日追記】その後、新型コロナウイルス感染症対策名目もあり、青森市や八戸市でも、2022年春頃までIC乗車券を導入することが発表された。
秋田市は動きがないなと思っていた、11月30日、中央交通・市・JR東日本(本社)連名で「秋田地域における「地域連携IC カード」を利用した IC 乗車サービスの提供について」が発表。一般カードは2022年3月頃を目途に開始。高齢者コインバスは2022年秋頃予定。当初計画と変わらず、路線・リムジン・ぐるる・マイタウンに導入。
同日の秋田市議会でも、その旨説明があったそうで、NHK秋田のローカルニュースで、ごく簡単に伝えていた。
秋田市が予算を確保したのだから、2021年春は確定だと思っていたので、1年「も」遅くなったのは、ちょっとがっかり。でも、JR東日本も関わってくれるし、盛岡と青森と同時並行の形なので、立ち消えということはないだろうから、安心もした。しっかり準備をしてほしい。
【2020年12月1日追記】↑翌朝12月1日付秋田魁新報では社会面で報道。「カードの名称やデザインは中央交通が今後検討する。」「総事業費は約4億7千万円。(そのうち)市が負担するのは約3億2700万円。(市負担の内訳は)中央交通にシステムやカード導入費用として約2億7800万円を補助するほか、マイタウン・バスに約4900万円を投入する。」
カード作成は中央交通主導になりそうな気配。となれば、公募でなく商工会議所つながりで地元のデザイン会社かなんかに頼んで済ませそうな予感。あるいは、岩手・青森と歩調を合わせて、名前やデザインに共通性をもたせることもできそう。




秋田市議会建設委員会が開かれた1月23日の河北新報サイトに、秋田市や中央交通とはまったく無関係の秋田県内での動きが報道されていた。
羽後交通の路線バスでスマホ決済実験 専用アプリで初期投資低額に抑える 横手
羽後交通の横手市内2路線限定で、スマホを介した運賃支払の実験を行っているというもの。1月24日から3月いっぱい。

羽後交通のサイトも参考にすれば、日立製作所の「B.APP」というダウンロード不要のアプリ(ブラウザ内で動作するという意味らしい)を使う。
事前に決済手段(アプリにひも付けるクレジットカード等)を登録。乗車時は従来通り整理券を取り、車内のQRコードを読み取った上で、アプリで乗降場所を選択。降車時に整理券とスマホ画面を提示して、客自身が「運賃確定」操作をすることで決済するというもの。
バスの車両側ではQRコードを掲出するだけで設備投資はいらなそうで安くつく。客としては整理券は必要だし、両手を使うし、手間は多そう。若者が多い路線を対象にということだけど、若すぎてクレジットカードを持てない人は他のどんな決済ができるのか。
【25日追記】25日付秋田魁新報社会面で報道された。
新たに分かったことは、乗車がQRコードを読んだ後で「事前に金額が分かっていれば運賃一覧から選ぶ」こともできる。羽後交通のコメントとして「スマートフォンをあまり使わない高齢者への対応も考える」。
運賃額で指定することもできるそうだが、間違って違う額を指定してしまい、降りる時まで気付かなければ、その修正処理に手間取りそう。(以上追記)

羽後交通は位置情報アプリも提供しているし、限られた中で、自発的(=市を頼りにするなどせず)に新しいものを取り入れようとしている。とりあえずは、その積極的姿勢を評価しておきたい。
コメント (40)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

正月菓子と工藤パン2020.1

2020-01-23 00:06:57 | ランチパック
この記事に続く、いちおう正月の弘前の話題。今回は工藤パンを中心とした食品。うち2点は秋田市内のハッピー・ドラッグ(どちらも泉北、新屋の2店舗とも扱っているのを確認)で購入しています。

青森の正月に欠かせないのが「口取り菓子」。
秋田などでもおせちにちょっとした和菓子が添えられることはあるが、青森のものはお菓子だけのセットがあり、2019年の正月に初めて現物に接した。
2019年は工藤パンの「松」セット(800円程度)を半額でゲット。
2020年の正月も、弘前の各スーパーで売り場はあったが、在庫が前回より少なく感じられ、買うチャンスを逃してしまった。
帰ってから、昨年の記事にハピドラで売っていたとのコメントをいただいたのを思い出し、秋田市のハッピー・ドラッグへ行ってみた。すると、見切り品売り場に、1月4~5日が消費期限で600円程度の工藤パン「竹」セットが数個、半額で置かれていた。
口取り 竹
昨年も触れたように、松竹梅の違いは、基本的には入っているお菓子の数の違いだが、一部内容も異なる。
数は昨年の松は8個。今回の竹は7個。
松セットにあった、練り切りの松とサクランボが竹セットにはなく、竹セットには黄色い玉が入っている。その他は同じ。

前回と今回では、表示内容が変わっていた。栄養成分は前回は8個で1145kcalとされていたが、今回は1個ずつ分けて表示され、それぞれの名前も判明。それによれば、
鯛、海老、竹、雲平(赤)、雲平(緑)、ようかん、マロンあん。熱量を合計すると750kcal。
鯛、海老、竹が練り切り。
雲平は昨年も入っていて、いわゆる雲平とは食感が違う(餅っぽい)ように感じたが、やはり雲平だったのか。今回のも前回と同じ感じだったが、若干柔らかく感じた(なかなかいい)のは、保管状態の違い?
黄色い玉も練り切りかと思ったが「マロンあん」という名らしい。形は栗っぽく、原材料にも「マロンあん」が出てくる。食べた感じでは、練り切りとは違う食感だったものの、栗の味とは気付けなかった。
その後「梅」も食べた。リンク先後半。


昨年、工藤パンの「青森県産もち米100%使用 よもぎ切りもち」を買って、とてもおいしかった。
今回も、イトーヨーカドー弘前店で見かけた(前のベニマは500円弱だったのに、600円以上した)が買わず、ユニバースで競合商品を買った。
かさい 切り餅 国産餅米100%使用
工藤パンのと同じく、ヨモギの角餅6枚入り。あちらは透明トレイ、こちらは白いトレイに入れた上で密閉包装されているが、こちらのほうが賞味期限は短め。

製造元は「かさい製菓」。青森では著名な菓子メーカーで、前回は口取りセットも見かけたが、今回は見なかったような。
また、お盆の吊り下げる飾り「盆とうろう」も販売しているが、その商品自体も入っている袋も、秋田のたけや製パンのそれと、製造者名以外がまったく同一という、不思議なつながりもある。
本社所在地は弘前市取上1丁目とけっこう近場(ユニバース南大町店南側の奥羽本線そば)。

工藤パンのものは、原材料に加工デンプン等々も入っていたが、こちらは「もち米(青森県産)、よもぎ」のみ。
包装表面では「国産餅米100%」だけど、青森県産だ! そう書けばいいのに。
加熱前の状態
味はおいしかったけど、工藤パンのほうがよりヨモギの味がはっきりしたような。【25日追記・餅としては柔らかい・よく伸びるといった食感。】

以下、工藤パンに戻って、菓子パンやお菓子類。
イギリストースト ミルククリーム【ひつじのショーンコラボ】 390kcal 12月発売
ミルククリームとザラメ糖をサンド。通常版のマーガリンの味の代わりにミルク感があるような感じで、悪くない。
見た目は、ノーマル味と区別がつかないが味は違う

イギリストースト ラムレーズンクリーム  364kcal 1月発売
ザラメ糖とカリフォルニア産のラム酒漬けレーズン入りクリームをサンド。

包装に「ジャリあり」とあるのが、目新しい。
もともとのイギリストーストは、ザラメのジャリジャリ食感が特徴的だが、派生商品ではそれがあるものとないものがあった。そのことを知っている人なら、意味が分かって親切な表示に感じるけれど、知らない人には「砂利?」と謎に思うかも。
12月発売のミルククリームにはジャリあり表記がないから、1月から始めた表記か。

マルセイバターサンドなどラムレーズンをはさんだお菓子は昔からあったが、2019年にちょっとしたブームになったらしい。そう言えば、ラムレーズン味のものをいくつか見かけた。
それにイギリストーストも乗っかったもの。1月6日アップの弘前経済新聞で、工藤パン担当者が「菓子業界で近年注目を集めているラムレーズンはイギリストーストに絶対合う、という発想から始まった当商品。流行に敏感な弊社の自信作」と言っている。
でも、パンとラムレーズンの組み合わせはどうかと思いつつ買った。
思ったよりレーズンが多い。粒のままではなくつぶれている
ところが、よく調和していておいしい。ラムレーズンクリームが、さほどしつこくなく、いいあんばいに調整されていると思う。個人的には、ジャリはなくても構わないかな。
これまで食べたイギリストースト派生商品の中でも、かなり好きな部類に入れていい。

カシスのチョコケーキ 350kcal 12月発売
何度か取り上げてきた青森県特産の果実・カシス(クロフサスグリ)を使った、新たな商品。
半分にカットしたところ
円形のスポンジケーキの間にカシスジャムをはさんで(さらに天面にも塗っている)、チョココーティングしたもの。見た目通り、おいしい。

恒例となった、RABラジオとのコラボレーション商品。今回は4種出たようだ。
11月に「ずっぱりホイップシュー」と「チーズカレーパン」が発売。正月でもカレーパンは見かけた。
青森県産りんごのデニッシュ 335kcal 12月発売
「青森県産りんごシロップ漬けと青森県産りんごジャムとカスタードクリームを絞」ったデニッシュ。

リンゴはシャキっと、カスタードも多め、価格も手頃でいい。取り扱うスーパーも多いようなので、消費期限は短いけどお土産にいいかも。

最後は、秋田市のハッピー・ドラッグで売られている(1月時点でも)。基本的に秋田では聴取できず知名度も低いであろうRABの番組とのコラボ商品を、しかもこれ1種だけ売るというのがよく分からないけれど、おもしろい。
青森県産牛乳仕込みの牛乳パン 405kcal 12月発売
「青森県産牛乳100%使用のふんわりとしたパンにホイップクリームをサンド」「水を使わず牛乳100%で仕込んだパン」
工藤パンでもたけやでも出している「カステラサンド」に似た雰囲気だけど、こちらはカステラ生地はなくパン生地のみ。でもカロリー高い。

ほんとにふんわりして、クリームも多めでおいしい。半分ずつ食べるのがいいかも。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ここからも鳥海山

2020-01-21 20:47:57 | 秋田の季節・風景
まずは、最近撮影した秋田市内の風景をいくつか見ていただこう。
秋田駅自由通路ぽぽろーどの西口側から南方向
左がかつてJR東日本秋田支社があった跡にできたABSの新社屋、右がホテルアルファーワン。手前は駅の平面駐車場跡に芝生広場を整備中。道路は右が中央通り、奥が明田地下道・秋田南中方向。

秋田駅東口の秋田拠点センター アルヴェ5階(詳細後述)から南方向
東通地区の家並みの向こうの小高い丘は金照寺山(きんしょうじやま)。

イオン秋田中央店近くの太平川・猿田川合流点右岸から南方向
奥から来るのが猿田川で、橋が国道13号の開橋。太平川は左から右へ流れる。
地名としては撮影場所が楢山、対岸右側が卸町(昔はキャンデー沼と通称される河跡湖があったとか)、対岸左側が牛島。
タイミングよく、太平川を1羽の白鳥が下っている。この付近には、北へ帰るのをあきらめて住み着いた白鳥がおり、何年か前は2~3羽いた時もあるが、今はこの1羽のようだ(代替わりしているのかもしれないので、同一個体かは確証なし)。
いつもの冬ならば、渡って来て太平川へ降りる群れもいて、しばし一緒に(再会なのか初対面なのか)いるのだろうが、暖冬の今冬はもっと南へ行ってしまったのか【2月6日訂正・暖冬ならば、北に留まるはずで、矛盾していたので削除します】、群れは見かけない。

さて、以上、3つの写真に共通して写っているものがあるのにお気づきでしょうか。
以前の記事でも取り上げた場所の写真も、改めて。
ぽぽろーど東寄り、新幹線ホームの上付近から南方向
左端に写っているのが、JR東日本が建てて春から入居が始まる、学生向けマンション。ぽぽろーどやホームから、低層階室内が見えてしまいそう…
2013年にここからそれが見えることを知って驚いたのが、冒頭の3か所からも見えた。

記事のタイトルで分かってしまったでしょうが、答えは鳥海山。
秋田市から鳥海山は、天候によって見えない日のほうが多いはずだし、市街地の地上~低層階では建物にさえぎられる場所も多い。
しかし、見える日もあれば、わずかなすき間から見通せる場所も少なくないようだ。その場所は広く知られているわけではなく、偶然気付いてはっとさせられる。

今年の冬は晴れるタイミングが長いということか、あるいは単に今までより注意しているためか、雪をかぶってまっ白な鳥海山を何度か見ることができている。
それでも、快晴でなくても曇っていてもくっきり見えることもあるし、太陽光線の状態もあるし、見えかたは運も大きい。

以下、上の各場所からの鳥海山をズームした写真と場所の詳細。
アルヴェ5階
以前の記事へのコメントで教えていただいた場所。新幹線ホームから数百メートル東へ移動しただけで、同じく金照寺山越しだが、視点が高くかつ周りに高い建物もないので、横方向に広く見られる。

アルヴェは、東横インが入る高い民間棟に隣接して、5階建ての公共棟がある。
5階は、公共棟側に秋田市自然科学学習館や秋田市子ども未来センター、民間棟側にケアセンターが入る。
その境目部分が、わずかにソファなどが置かれただけの、がほんとした空間になっている。そこが南向きのガラス張りになっていて、外来者が容易に南方向を自由に眺望できる、おそらくアルヴェ内で唯一の場所。
※民間棟14階の展望スペースを兼ねるエレベーターホールからは東方向しか見られない。東横インの客室は東西面で、廊下と思われる小さい窓が南向きにあり、そこからよく見えそう。
人が座っている時は近づきづらいのが難点

窓際からの眺め。分かりにくいが鳥海山は見えており、それが左端の子ども未来センター事務所の窓ガラスに映っている
ガラスにはドアがあって、外がデッキ風になっているが、出ることはできない。
下からのアクセスは、公共棟側の階段・エレベーター。民間棟のエレベーターは止まらない?

ぽぽろーど西口側
これはたまたま発見した。
少し東の新幹線ホーム付近からは、線路で建物がないことで生じた空間越しに見えていた。それより西側では建物が多く、見えないと思いこんでいた。しかしこちら側にも、建物の間の道路のすき間に頂上がうまく収まるポイントがあったのだった。下の金照寺山が目立たず、窮屈ながら迫力がある感じ。
鳥海山が見通せる空間が生じるのは、まさにピンポイント。上の写真だと、もう少し左(東)へ動けば、山の左右バランス良く見えそうなものだが、そうすると建物に隠れて見えなくなる。見えるのは、ぽぽろーど上の数メートルの区間だけということになろう。この下の地上からも見えなくはないと思われるが、木や電柱もあるため2階の高さのぽぽろーどのほうがよく見えるはず。
【12月8日追記】ここの後方に当たる、秋田オーパのエレベーターの窓からも、高層階では見えるだろう。

太平川・猿田川合流点から見えるのも、たまたま発見。
太平川堤防の歩行者道から、合流点で見通しが開けたところで見える。
合流点のほんのちょっと太平川上流寄り
対岸・左岸側も遊歩道で、そこからも見えそう。13号線開橋からは、建物で隠れて見えないだろう。
上の写真からわずかに移動して合流点
見える距離は合流点付近数十メートルほど。
秋田駅よりは西の位置に当たる。仁井田・大住の旧農業試験場跡から鳥海山が見えるが、その延長線上。秋田市では海岸から海越しに鳥海山が見えるが、ここはまだ陸伝いで見えていることになるようだ。
【2020年10月31日追記】この少し下流、イオン秋田中央店の正面側駐車場からも、県道・太平大橋~秋田まるごと市場越しに鳥海山が見えた。

見えるのを知るとちょっとうれしく、通るのが楽しみになる。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最後のセンター試験 秋大会場

2020-01-20 00:22:37 | 秋田の季節・風景
最後の大学入試センター試験が終わった。1990年から31回続き、来年から「大学入学共通テスト」へ移行する。受験経験者として、多少の感慨はある。
現在、秋田県内では秋田市、大館市、横手市の3都市に、5つの試験場(試験会場)が設けられている。秋田市内は、秋田県立大学秋田キャンパス、ノースアジア大学、そして秋田大学手形キャンパス。

試験場には、大学入試センター側から「○○試験場」という名前を与えられるようだが、その法則は一定ではない。秋田県立大学は、本荘と大潟にもキャンパスがあり、試験場になるのは秋田キャンパスだけで「秋田県立大学秋田キャンパス試験場」。
秋田大学は、本道(医学部)と保戸野(附属校)は試験場にならず、手形キャンパスだけ。それなのに「秋田大学試験場」であり、「秋田大学手形キャンパス試験場」とはならない。
弘前大学も文京町地区だけが会場で「弘前大学試験場」。
一方、東北大学、東北学院大学【20日追記・東北工業大学、東北福祉大学も】、山形大学などは、「○○キャンパス」「○○地区」が付く試験場名【20日追記・山形大学は複数のキャンパスが試験場になるが、宮城の各大学はそれぞれ1つのキャンパスだけが会場なのに、その名称】。キャンパス間の距離とか知名度でケースバイケースということだろうが、ややあいまいでもある。


センター試験開始当初(から1990年代後半まで?)は、秋田大学が秋田県内唯一の試験場であった。県立大の開学や私大の参加、そして受験者増加や秋田市外受験者の負担軽減のため、会場が増えたのだろう。なお、青森県では共通一次試験時代から2市(弘前とおそらく八戸?【20日訂正・八戸という根拠はないので訂正します。県庁所在地でやらないのもおかしいとも考えられ、青森市だった可能性もある】)で実施しており、現在は5市で実施【20日追記・弘前、青森、八戸、十和田、むつの各市。1990年代中頃は弘前・青森・八戸に十和田が加わったかどうか程度だったか?】。
初日・18日の秋田大学試験場周辺(外側)の風景を少し。
行ったのは試験時間真っ最中。思い返せば、センター試験中の試験場周辺を通るのは初めてで、試験前後の時間帯でも、自分が受けた25年前以来か。
手形キャンパス正門向かい側から
雨の気配すらない薄曇り程度で積雪ゼロ。この時期の秋田とは思えない状態。

当然受験生はおらず、付き添いというか生徒応援・激励の高校の先生らしき人が1人だけいただけ。
しかし、構内や門周辺のみならず、周辺の道路にまで警備員が、けっこうな人数動員されており、ある意味物々しい雰囲気。
正門の県道を渡った小路を1ブロック進んだ、大学体育館~手形街区公園の辺りに3~4人はいた。開始・終了時には、保護者の自家用車による送迎、あるいは路上駐車もあり得るから、その対応だろう。雪なら警備誘導は大変だろうけど、この時は車もなく寒くもなく皆さん手持ち無沙汰。

大学の構内への立ち入り規制も、予想以上に厳重だった。
この時は正門に警備員と大学職員らしき人が(詰め所ないでなく門横に)立っていて、プラカードを持っていたがそれは「車の乗降禁止」「車(で入る場合)は許可証提示を」という内容。
立て看板には「金曜17時半から日曜の終了まで、試験関係者以外入構できない」旨。
ただし、試験開始前や終了後は、高校の先生が構内に入っているようだけど。
でも、テレビで見る東京大学などでは門に受験生が列を作って、中に入っていくところまでしか放映されなかったり、あるいは試験場前の道路上で高校の先生と話したりする場面も見たから、もっと厳密に規制されているのか? この点は、広さや寒さ・雪などを考慮して、土地や会場によって対応が違うのだろうか。

正門から手形山方向へ一直線に通り抜けて出るのが「東門」。近くの建物が試験室になっているはず。
門が閉まっている!

では、通称「教育門」と呼ばれる「南門」は、
やっぱり閉まっていて、「立入禁止」の札とロープも張っている!
右側の石の表示板は、なくなった「教育学部」の名が残っていた。左の立て看板で隠れたところに、現行の「教育文化学部」の金属板の表示。
立て看板は正門のものとは異なり、「金曜17時半から日曜の終了までこの門を閉鎖。ただし、関係者入出構のため土日の8時から9時と土曜の18時15分から19時05分のみ開門」という内容。受験しない科目があるなどで昼に出入りする受験生は、正門からということか。

普段は黙認してくれている部外者の通り抜けも、これではできない。(北方向の小さい門の状態は未確認)
それ以前に、国立大学の門なんて、いつも開けっ放しだと思っていたから、閉まっているのにびっくり。というか、閉まる構造の門だったのか!
ただし、雪が多い年は、積雪で門が動かない場合もあろう。

じゃあ弘前大学ではどうだったっけと、ストリートビューを見てみたら、正門以外では、閉まらない作り(門柱だけ)の門もあった。
それに、20年前の記憶では、少なくとも文京町地区のうち3番地側は、試験室がないことからノーチェックで通り抜けできた気がする。

再び秋田大学正門。
正門には2枚の立て看板(左の小さい「お知らせ」は自転車に関する常設看板)
今年もそうだったが、ローカルニュースで「センター試験会場準備」が報道される時、大学職員がこの立て看板を立てる風景がよく使われる。
ほぼ同サイズで2枚ありサイズは同じだが、少し違う。どちらも昨年以前から使われていた。
左の規制時間を書いたのは日付の漢数字と午後「六」時を上張りしている。仕様は東、南門のものと同じで、フォントは平成角ゴシック体の太いのをやや扁平にしているようだ。

そしていちばん大事な「大学入試センター試験 秋田大学試験場」。銀色の部材で縁取りされていて、細い丸ゴシック体。
「大学入試センター試験 ○○試験場」は、すべての試験場で設置が義務付けられているようだが、サイズや書体に指定はなさそうで、おそらく各大学で用意するのだろう。縦書きで白地に黒文字単色なのは共通。
ネットでざっと見た限り、秋田大学よりもっと大きいサイズで、角ゴシック体のものが多い。手書きだったり【26日追記・あるいはパソコンで印字した紙にカバーをかけたり】、福井大学では「令和2年度」と正式名称である「大学入学者選抜大学入試センター試験」としていたり、これも差が大きい。
【26日追記】弘前大学試験場では、近年は正門向かって左の門柱に、白いバンドのようなもの2本でくくりつけて設置。表示板は秋田大学のものと似た感じの銀色の枠のあるもので、若干大きそう。書体は太い角ゴシック体(モリサワ「新ゴ」?)で、小さく上寄せで「大学入試センター試験」、大きく下寄せで「弘前大学試験場」と、秋大とは大小が逆転している。。


過去の秋田大学試験場の(少なくとも)正門にはもう1つ立て看板があった。「~試験場」と同じ、縁取りあり・丸ゴシック体で「試験室棟の下見時間は、(改行)午後五時までです。(改行)秋田大学」。句読点の位置が中央に寄っておかしく、時刻の「五」は紙貼りだった。
2017年は、その看板を今年の2枚の看板の間にはさんで立てていた。2018年は、左端に立てていた。いずれも3枚をぴったりくっつけて立てていた。下見だから土曜朝までには撤去されていたはず。今年2020年は、金曜の準備段階のニュース映像で設置していないことが確認できた。

さて、この看板の丸ゴシック体。「学」やカタカナの形状から判断して、写研「ナール」だと思われる。昔は多分野で多用され、メーカーのパソコンへの対応をしない方針(?)により、今は青地の道案内など道路標識くらいでしか使われなくなったフォント。
最近になって昔ながらの書体で発注したのかもしれない(道路標識でできるのだから、不可能ではない)が、年に3日しか使わない看板だし、まだナールが普通だった時代に作ったものを大事に使い続けていると考えたほうがよさそう。
ひょっとしたら、25年前に僕が受験した時も、いや第1回から、これが立っていたかもしれない。
センター試験開始当初だとすれば、手書きの看板でもおかしくなった頃で、そこでナールを使ったのであれば、柔らかい印象を与えるとともにちょっとシャレて見えたかもしれない。
なお、25年前も下見についての看板もあった記憶はあるが、「建物内には入れません」という内容があったような気がするから、別物か?

これを「大学入学共通テスト」に書き換えるには無理があるから、今年で御役御免となってしまうのだろうか。

二次試験の風景
翌年の共通テストの風景
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

弘南バス2020.1

2020-01-17 00:15:48 | 津軽のいろいろ
正月の弘前(前回の記事)、弘南バスについて。
車両については、目新しいのはLED行き先表示(これまでは全車が方向幕だった)を付けた日野リエッセを見かけた程度。写真はなし。

朝日自動車中古の前・後ドアのオートマ日野レインボー
LED行き先表示が、弘前でこれまで見たことがないほど、ごちゃごちゃっとした表示のバスがいた。


「Soma Via Hirosaki City Hall ・ Apple Park」「市役所・りんご公園経由 相馬庁舎」

以前のこの路線は、こんな表示じゃなかった。
(再掲)余白たっぷり極めてあっさりと「 相 馬 」
経由地ばかりか、英語まで表示された!

変化に驚いて見落としそうになったが、新たに弘前市りんご公園の中へ乗り入れるようになっていた(従来は園内に乗り入れるのは「ためのぶ号」だけだった)。
2019年10月から、相馬線の朝夕を除く除く全便が公園経由になり(1~2時間に1本運行、所要時間5分増。運賃はためのぶ号よりも高い)、それを機に表示を新しくしたようだ。外国人にも知られた観光地であるりんご公園を通るだけに、英語入りにしたのだと思われるが、どうせならリンゴの果実のイラストを表示させたら、誰もが瞬間的に理解できていいかも。

「市役所」で済ませているけど「弘前公園」があったほうが親切ではないかとか、「大学病院」はいらないのかとか思ってしまうが、それらだと余計ごちゃごちゃするし、土手町循環100円バスもあるから…
「相馬」は「Soma」となっているが、「Souma」じゃないかとも思う。しかし、市役所の地域紹介ページや相馬中学校、さらにかつての相馬村のサイト(?)のURLは、いずれも「soma」なので、そういう決まりになっているのかも。

弘南バスでは、十二湖の路線で英語表示を入れていたが、弘前市内では初。弘南バスはレシップ製の表示器だけど、なかなか細かく表示できるもんだ。
秋田市内では、国際教養大行きで「AIU(大学の略称)」とか入るようだが、市街地ではなし。中央交通のオージ製表示機は、首都圏事業者が使っている同社製表示器よりドット数が少ない機種で、かつメンテナンスが良くなくドット抜けが散見される。秋田ではこんな表示はできるだろうか…

今回は、この系統を2台見たが、どちらもLEDの中型車だったから同じ表示。方向幕の車や、小型車が入る場合も(じゃなく中型限定路線?)あるかと思うが、その時はどうなるのだろう。
あと、逆方向の駅行きは? 朝夕のりんご公園に入らない便は「 相 馬 」のまま? など未確認。
【17日追記】正面が英語入り表示の車でも、側面の矢印表示では日本語だけだったはず。後部表示は、写真の中古車では表示器自体がないが、後部にもある新車では日本語だけだったか?
【2月24日追記】漫画・アニメ「ふらいんぐうぃっち」には、相馬線が登場するそうだ。少なくともそのアニメ版では、弘南バスの車体デザインはリアルに描写されているが、LEDの行き先表示は(当時の)実態とは異なるローマ字入りで「For SOMA」となっていたそうだ。ここも「U」がない「ソマ」。

りんご公園入口である常盤坂入口バス停は、相馬線のほかに西目屋村役場行きも通っている。これは公園内に入らないのだろうか。こちらは2時間に1本ほどで、それもあれば観光客には便利になりそうだけど。
【17日補足】「ためのぶ号」は駅~りんご公園は200円、弘前公園付近~りんご公園は100円。途中、津軽藩ねぷた村に寄るなど、経路・所要時間も相馬線とは異なる【乗車の際は、乗り場などよく確認を!】。ためのぶ号の運行開始当初は、それなりの本数(毎時1本??)があったが、利用低迷で現在は1日4本。相馬線がりんご公園に乗り入れることで、本数は確保されたことになろう。


話変わって、富田大通りの「弘前大学前」バス停。
雪で見えないけど下り側
下り側バス停は、昔の弘南バス標準仕様である、ダルマ型に三角柱の時刻表掲出枠兼広告枠がついたポール。
上り側は、
新しくなった!
「しらゆり型」と一部では呼ばれる、下が絞られたデザインの樹脂製枠。今はこれが弘南バスの標準だろう。
それに時刻表掲出枠を照らすソーラー式LED照明が付いている。
弘南バスでは2016年春から、しらゆり型にLEDを付けたポールを所々に設置していて、隣の弘大農学生命科学前は上下とも、その時からこのタイプだった。※照明なしのしらゆり型はそれ以前から導入。

それにしても、「弘南バス」も「弘前大学前」も丸ゴシック体風の手書きだ。
これも弘南バス標準

ちなみに、
弘前大学前上り時刻表
冬は若干増便されているが、この本数。現在の地方都市としてはかなり多い。朝は5時50分(土日運休)、6時15分からある。
秋田市でこれに匹敵するのは、山王大通り~竿燈大通り以外にはないだろう(富田大通りも車庫からの出庫を兼ねた路線ではあるし、小型バスも多いけど)。

さて、それ以前の弘前大学前上りはどんなポールだったか。
(再掲)このタイプはバス停名は車道向き面にだけ、ふりがな付きで表示されるのが原則
水色の金属枠で、内側から蛍光灯が灯る電照式ポールだった。2018年8月撮影のGoogleストリートビューでは、まだそれが使われていた。

弘前市内では、同じ電照式がまだ残っているバス停もある(バスターミナル前下りなど)。もし、計画的にLED付きに更新したのだとすれば、残っている電照式が一掃されたり、この向かいの下り側も交換したのではないか。
弘大前上り側電照式が、単独で老朽化か、車がぶつかるなどして、使用に耐えられなくなって、新しくなったのかもしれない。

以前、秋田市のバス停では、電照式であっても点灯しなくなったものが大部分(全部?)で、その役を果たしていないのが実情であるとした。
弘前のLED付きは、まだ新しいことだし、当然点灯すると思っていたが…
下土手町
周りの街路灯が灯るくらいだから、バス停も点灯しても良さそうなのに、灯っていない。センサーで近づくと光るのかもと思ったが、のぞきこんでもそのまま。
悪天候で充電不足だったり、寒さでバッテリーが弱ったり、積雪でセンサーがふさがれたりしたせいかもしれないが、どうなんだろう。

※正月の青森の話題の続きは工藤パンのことなど
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

精算機表示/崖下の窓 その後

2020-01-16 00:32:53 | 秋田のいろいろ
以前の記事のその後2題を簡単に。
まず、先日取り上げたばかり(この記事後半)の、秋田駅ののりこし精算機(自動精算機)の表示。
よほど使う人が少なく、よほど使ってもらいたいようで、壁などに「こちらコチラコチラコチラ」と紙が張られていた。

先週1週間は改札内に入っていない状態で、前の記事をアップしてしまったのだが、その間にさらに表示が増えていた。
下に追加
前からある3枚の大きな紙の下に、追加された。
「精算所が混雑しているときは 自動精算機も併せてご利用ください」
自動精算機で処理できるきっぷとできないものを例示しているのは、不慣れな人には親切ではある。パソコン作成と思われるが、定期券(羽後本荘-羽後牛島、1か月、高校生、一般クレジット決済)や磁気情報なしの乗車証明書(追分駅発行)など、細部までなかなかリアルに再現されている。

「精算所が混雑しているときは 自動精算機も併せてご利用ください」は、ほんとうは「自動精算機で使えるものを持っている人は、精算所に並ばずに精算機を使ってください」がホンネだろう。実際に、そのほうが客も駅もいいだろう。

繰り返しになるけれど、そんなに自動精算機を使わせたいのなら、例示されている追分駅などの乗車証明書発行機も磁気情報入りにすればいいのに。
あと、未確認だけど、磁気入り乗車証明書を出せる駅では、その駅に「秋田駅中央改札口から出場するお客さまは、自動精算機をご利用ください」と掲示を出したり、車内や列車到着時の秋田駅構内で放送するとか、そのぐらいやってもいいのでは?
2023年秋頃に新しい精算機に更新されると、磁気情報のない白い乗車駅証明書も精算できるようになった。



昨年秋に取り上げた“崖下の研究室”こと「秋田県成人病医療センター研究室」のその後。
その存在意義、設置者が解散しているのに空き家で残っていることなど分からないことだらけだったが、気になっていたのが道路から近い側面の窓が開けっ放しになっていたこと。
(再掲)右面1階のいちばん手前
動物や部外者が容易に入ることができてしまうし、これからの時期は落ち葉や雪が吹きこんでしまう。汚れるだけでなく、不審火とか老朽化を助長し、近隣住民の迷惑や建物価値の低下になりかねないと思われ、前を通るだけの者ながら何とかならないか(というか窓を閉めればいい話)と思っていた。

道からすぐだけど、敷地内へ立ち入って閉めるのはするべきではない。犯罪防止という点では警察が相談に乗ってくれるかもとか考えた。
でも、崖の上の医療センター本体は秋田県が引き継いでいる。この研究室についても、秋田県庁が何かしらのコネクションや情報を保有していると考え、秋田県の広聴部門へ「こういう状況で気になります。県で対応できるのであれば、閉めてもらえませんか」とメールしてみた。

ところが、閉まる気配はないし、県から返信などアクションもない。どうなっているのかと思いつつ、11月に入ると…
ええっ??
逆光で見えづらいが、従来からの手前に加え、いちばん奥の窓も開けっ放しにされた!!!

建物の他の部分で変化や作業は行われていないと思われ、この窓が開いただけの変化。
これから落ち葉と風雪のシーズンになるというのにどういうことなんだろう。開ける必要性が分からない。
県へ送ったメールを受けて、こうなったのだとすれば、要望と正反対の方向性。何か「開けて文句あるか!」と意趣返しされたのではないかとさえ、思ってしまった。

さらに1か月ほど経った頃には、
やっとすべての窓が閉まった(写真左端に「~研究室」の表札が残っている)
これで安心だけど、何があったのだろう。
メールを送ったことで閉まるに至ったのか、単なる偶然に閉まるべくして閉まったのかさえ、分からない。それ以前に、メールを読んでもらえたのかさえ、不明だ。
消滅した組織名の表示を出したままで誰が所有管理しているか分からない管理体制が疑問だし、返事さえよこさない秋田県庁の対応もおかしい。
閉められないにしても、「県の管理下にはないため、こちらで対応はできません」とかでいいのだから、返事をするというのが、普通だと思う(それもできないほど多忙とかいうのなら、それはそれで問題だ)し、そうしてもらえればある程度は納得でき、「くだらないことで手数をかけてしまったな」と思ったことだろう。
新たに窓が開いて、2か月ほど経ってから閉まるという謎の経緯で、連絡もないでは、秋田県庁には不信感しか抱けない。これで「広聴」部門なんだろうか。

続きはこの記事中ほど
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

弘前駅前の押ボタン信号

2020-01-15 00:25:35 | 津軽のいろいろ
正月の弘前の続き。
弘前駅の西側・中央口を出ると、大きい道は左前方(ヒロロ方向)と右前方(イトーヨーカドー方向)に伸びている。
どちらへ進んでも、すぐのところに信号機が設置されている。それぞれアートホテル弘前シティと駅前交番の前。
シティ弘前側。左奥が駅
シティ弘前側は不整形の丁字路(Y字路)に近い形状で、うち1本は路線バスが出るだけの道。一般車両は単にカーブを通過するだけだが、バスが出るために赤信号になる。
駅前交番側
交番側は、駅ロータリーに入る道が分岐しているが、信号機とは無関係。信号機は1本道に立っている形。
上と逆側から。左が交番

この2つの信号機は、どちらも横断歩道は1本だけ。そしてどちらも押しボタン式。
車両用信号機周辺に「押ボタン式」の表示板が設置されていないが、青森県警ではこれが標準のようだ(過去の記事)。個人的には、車両用信号機には押しボタン式の表示はいらないと思う。
ドライバーの中には、押しボタン式信号を軽視するのか、信号無視する(黄色はまだしも赤になってすぐに、停まれるはずなのに加速して通過する等)者が普通の交差点の信号機よりも多いと感じる。表示板がなければ、押しボタンかどうか分かりにくく、緊張感を持たせられる。
これは運転者の話。

一方、歩行者には…
弘前駅というある程度の規模の駅前に、押しボタン式信号があるというのは、個人的に(青森・秋田県民の感覚?)は、別段おかしくはない。まあ駅前すぐに2か所も、というのは言われてみれば珍しいような気もするが。

でも、首都圏など都会の人にとっては、押しボタン式信号なんて住宅地の学校前あるいは田舎の国道なんかにあるもので、こんな繁華街にあるはずがないと思いこんでいる人が少なくないような気がする。
なぜなら、弘前を訪れてここを通ると、旅行客らしき歩行者が、ボタンを押さずに突っ立って、“変わるはずのない信号待ち”をしている場面を、非常によく見るから。「弘前を1回訪問すれば、少なくとも1回は遭遇する」と言っても過言ではない。
初めて来た場所で、押しボタン式であることに気づかないことは、ここ以外でもなくはない(長野県で経験あり)が、「押しボタン式であることに気付かない歩行者が多い場所」ランキングがあったとすれば、全国版でも上位になるかも。

さらに、外国人。
以前取り上げたように、外国には押しボタン式信号というものが存在しないところが多いらしく、そこから訪日した人は、そもそもボタンを押す概念がないことだろう。
全国的には、押しボタンを説明する多言語表示の設置が進んではいる。


全国的に見ても、歩行者信号機に「押しボタン式」表示板が設置されているケースは多くはないと思う。秋田県では、秋田駅前の公営駐車場前くらいか。
押しボタン箱の黄色や、その箱の近くの表示板(これが多言語化されている)が周知の役目を果たしているのが実情。

弘前駅前では、交番前には、柱の若干ヘンな位置に、大きな「押ボタン信号」の板がある(写真は後で)。
一見、車向けにも思えるが、青森県警の方針や両側・両面に設置されていることからすれば、歩行者に知らせたいのだろう。
しかし、柱が太かったり、隣に設置された道案内に隠れてしまうなどにより、歩行者の視界に、表示板やボタン箱が目に入りづらいような気がしていた。

シティ弘前前のほうは、大きな表示板はない。しかも、
2018年末撮影
歩行者用信号機に表示板が2枚あり「歩車分離式信号」「歩行者自転車専用」。
「歩行者自転車専用」は、秋田県警では省略しがちだが、青森県警は律儀でわりと設置されている。
「歩車分離式」というのは、ここでは分かりづらい。
たしかにここでは、歩行者信号が青の時は、車両用信号機はすべてが赤になる(昔はたしかそうでなかった)。だから歩車分離で間違ってはいないが、ここであえて表示する必要性は低いと思う。ミスリードさせてしまうかも。「押しボタン式」であることを表示したほうが、歩行者には有益だと思った。

上記のことを、2019年初め、青森県警に対して提案した。1年経って今年正月では…
まずシティ弘前前。
変わっている!
「歩行者自転車専用」が「押ボタン式」に代わっている。

交番前では、
大きい「押ボタン信号」が上記以前からあったもの。その下に!
新しくカラフルな表示があった(シティ弘前側にも)。
「PUSH BUTTON SIGNAL」
英語の表示。パソコンで作ってラミネートしたものっぽい。全国共通の多言語表示とは、言い回しは多少異なる。
その下の日本語縦書きの表示は、かなり薄れているがそのまま。

1年前の提案を受け入れて、設置してくれたのだろう。感謝。
ただ、日本語もボロボロなんだから、秋田県警のような多言語表示板に一括交換してもよさそうなのに、青森県警では多言語表示板を未導入なのか。予算の都合か。

弘前市中心部でも、英語表示が設置されたのはこの2か所しか確認できなかった。
ヒロロやヨーカドーの並木通り側、弘前公園周辺、弘前大学正門前は従来と変わらず。
弘前公園中央高校口の押しボタン式信号では、アジア系外国人2人連れが、雪が降りしきる中、突っ立っていた。僕はその向かい側から渡る必要があったので、押すと、理解して苦笑されていた。
青森県では外国人観光客が特に増加しているとか。多言語表示の設置拡大が望まれる。

さらに弘前駅前交番。
この正月も、日本人と思しき人が、突っ立っていた。うーん。人さまざまとはいえ難しい。
これ以上の改善の余地があるのか…
歩行者向け表示板を蛍光色とか目立つものにするとか、「ボタンを押してください」としゃべる箱(秋田県では一時期あったがなくなった。警視庁では新タイプを導入中)を設置するとか??

青森県警には、とりあえず一大観光地である弘前駅前や弘前公園周辺で、分かりやすい案内をお願いしたい。
全国的にも、各県警のほか観光庁とか警察庁も関わって、突っ立って待ち続ける歩行者がいなくなる工夫をしてほしいものである。

※弘前の話題の続きはこちら
コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

JR東日本秋田周辺の小変化

2020-01-13 23:32:02 | 秋田のいろいろ
秋田周辺のJR東日本の最近の小変化をまとめて。
●英語放送?
昨年秋頃から、奥羽本線などの普通列車で「英語の車内放送が流れた」というツイッターの投稿などが出ていた。
実際に11月より後に何度か乗った奥羽北線の701系電車の中で、英語放送が流れた場面に遭遇した。
といっても、いつも必ず流れるわけではない。

・ワンマンでは流れない。車掌が乗っている場合に、(これまでの経験では)まれに流れるもしくは、特定のダイヤでだけ流れる。
・秋田駅発車後の肉声放送に続いて、携帯電話使用の決まりなどを女声で日本語、英語の順に放送。
・弘前駅停車中に、女声の英語で「新青森、青森行き」であることを放送。
・HB-E300系リゾートしらかみブナ編成で、上り・東能代発車直後に、携帯について英語のみ放送。
といった具合に、ごく限られた場面だけ。車両に英語放送装置が設置されたのだとすれば、こんな中途半端にはならないはず。
実は、初めて実際に聞いた時、とてもヘンに聞こえた。
乗客の誰かがラジオかスマホのスピーカーから大音量で流しているような、そんな音質だった。それが、天井のスピーカーから流れた。

2回目に遭遇した時は、初回よりは音質が良かった。
遠かったが、車掌室が見える位置に乗っていたので、見渡すと…
どうも、車掌がタブレット端末と車内放送マイクを手に持って、くっつけていたようだ。

つまり、車掌の業務用タブレットで英語を再生したものを、マイク経由で車内放送していた。
昔、テレビの音声をラジカセの内蔵マイクで録音していたのを思い出させる、原始的方法。

調べると、首都圏では2018年から、異常時の案内文(運休や遅延だけでなく、踏切で非常ボタンが押されたので確認中等にも対応)をタブレットで再生できるようになっていた。
既存車両ではやはりマイクで拾っているが、新型車両ではタブレットとケーブル接続して放送できる。

秋田でこれまで遭遇した限りでは、「新青森行きです」以外は、あまり意味がないように感じた。放送中は、車掌がタブレットとマイクを持っていないといけないのも、不格好だし、異常時などは手が回らないこともあるかもしれない。ワンマン列車での対応も必要(これはデータを追加すればいい話か)。

【19日追記】盛岡支社や仙台支社管轄の東北本線では、2019年春頃から、タブレットを使った放送が行われていたようだ。また、中国語もしゃべることができるらしい。
【2021年3月6日追記】2020年春には、大館、弘前、青森の3運輸区が統合したつがる運輸区が発足。同時期に新型コロナウイルス感染症流行により、外国人観光客などいなくなった。そのせいか、2020年春以降は英語放送を聞くことがなかった。しかし、2021年3月、若くはないつがる運輸区と思われる(おそらく元大館か弘前?)車掌さんが、肉声で英語放送していた。携帯電話、マスクなど感染対策、ドア開閉の3項目について、日本語に続けて流暢な英語で放していた。

●タブレットで知る
数年前から、上記車掌のほか、運転士や保線の人たちも、業務用タブレットを使っているようだ。
正月に弘前に行った時、行きの奥羽北線では速度規制が行われていた区間があったようで、そこにさしかかる以前から、「この先、遅れるかも」と案内があった。

途中駅で停車中、運転士がタブレットをしきりに見て、インターホンで後ろの車掌と話を始めた。
「速度規制解除のアラートが出た」と聞こえた。
その後、運転士から輸送指令(秋田支社にある指令室)に無線で呼びかけ(通じなくて、さらに業務用携帯電話も使って)、速度規制が解除されたことを確認し(おそらく正式に規制解除の指示を受け)、以降は遅れなしで運転された。

これまでの感覚では、速度規制の解除は、輸送指令側(もしくは駅長)から列車に対して無線連絡されるのが普通だったはず。
今回は、タブレットの通知(プッシュ通知みたいなの?)がきっかけで、逆に列車から指令へ呼びかける【14日補足・いわば「規制解除を要求」する】というのに驚いた。
おそらく、以前にはあり得なかったこと。世の中も変わったもんだ。


●トピコ口、アルス口も更新
2018年10月に、秋田駅中央改札口の近距離きっぷ自動券売機が「EV-4」型から「EV20」型へ更新された。
その後、2019年に入ると土崎、弘前、青森など地方駅での更新が進み、さらに無人駅にも設置された。

2019年の10月~11月下旬の間かと思うが、秋田駅の中央改札以外の2つの小さい改札口の券売機も、同様に更新された。
これまではトピコ口(~ぐち)、メトロポリタン口とも、EV-4が2台ずつ設置。
更新後は、トピコ口はそのまま2台置き換わったが、メトロポリタン口は1台に減らされた。
メトロポリタン口
↑引っこんでほとんど見えていないが左寄りに1台、前は右隣にも1台あった。
メトロポリタン口のほうが、トピコ口よりも利用者が少ないということなのだろうか。中央改札から離れている立地上、駅北側から来て乗る場合や、1・7・8番線発の列車に乗る場合は、あえてメトロポリタン口から乗車する人は多いように思っていたけど。
2021年にはSuicaのチャージ等に対応する改造がされた。

●運賃表設置
無人駅にも設置されたEV20券売機。
上飯島駅では、9月当初、地図式運賃表が遠い場所にあって分かりづらかった。11月初めに再訪すると、
小さいものが券売機に向かって左の壁に掲げられた

●精算機はこちら
2019年秋には、券売機が新しくなった無人駅もある一方、券売機が廃止というか改造され“磁気情報入り乗車証明書”発行機になった無人駅もあった。
その一環として、2019年10月初め頃、秋田駅中央改札口内に「のりこし精算機(自動精算機)」が新設された。

この精算機、木材で凹凸のある壁の中に埋めこむように設置されており、かつ各ホームから上がってきた客は角を曲がってすぐの位置にあるので、目立たない。
そのためか、11月中頃には、
「精算機はこちら→/精算機の使い方」という小さめの表示
さらに12月下旬頃には、曲がり角付近の壁に、
「←自動精算機はコチラ」の大きな表示
しかもそれが、
3枚も!
よほど使う人が少ないようで、使ってもらいたくてやっきになっているみたいだ。※その後、というかこの記事アップと同じ頃、さらに表示が追加されていた。

磁気式乗車証明書を持って秋田駅で下車する人がいるのは、男鹿線や羽越本線。それらの到着時にどうなっているかは未確認だが、現時点でこの精算機が使われているのを見たことは、1度もない。
また、秋田市郊外の新屋、羽後牛島、追分のような駅では、昼間は駅員がいて自動券売機が稼働しているが、夜間は無人になって稼働停止する。代わりは従来通りの磁気情報なしの乗車証明書。だから、夜間のこれらの方面からの列車到着時には、従来通り有人通路(精算所)に列ができてしまう。
自動精算機の稼働率を上げたいのならば、新屋、羽後牛島、追分で磁気証明書を出すといいのでは?(上飯島のような終日無人駅同様に、夜間も券売機を稼働させるとか、Suica導入といったこともできるわけだけど。)
2023年秋頃に新しい精算機に更新されると、磁気情報のない白い乗車駅証明書も精算できるようになった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋田駅北東の歩行者道通行止

2020-01-11 23:41:38 | 秋田の地理
秋田駅の北側で、線路の西側・東側とも区画整理が行われていることを何度か取り上げてきた。
今回は、東側「秋田駅東第三地区土地区画整理事業」エリアで、2018年8月に取り上げた道路に関連した新たな話。
その時触れたように、現時点(2011年頃から【14日訂正】2010年代前半~中頃から)では、秋田駅から秋田大学手形キャンパスへ徒歩・自転車で向かう場合、東口を出て、区画整理で新しくできた線路沿いの道を北上して、歩行者用跨線橋のところで既存の道路に接続、手形陸橋の下をくぐるのが、最短ルートだと思う。
実際には、他のルートも距離としては大差はないが、戻る方向の線形が少ないことや、信号待ちがほとんどないことから、心理的・時間的には最短だと思われ、実際、秋大生や地元住民でこのルートを選ぶ人は多いはず。

ところが、1月15日・水曜日からこのルートが使えなくなってしまう。
このルート中、100メートルほどが全面通行止めになるため。※その北側の区間が車両通行止めになったことを、2018年の記事で取り上げていたが、それは今年4月までの期限となっていた。現時点では変化なし。
秋田駅東口から360メートルほど、秋田市の区画整理工事事務所の横が通行止めの南端。
通行止め区間南端の予告看板
予告看板は「道路築造工事のため」で、「令和10年3月(予定)まで」となっている。
右が工事事務所。車は右折するしかないが、今後は歩行者もそうなる
この場所は、前は車も通る道路だったが、おそらく2011年頃に車が入れないようにされ(道路標識はないが、ラバーコーン【14日訂正】ラバーポールと赤白ガードパイプで封鎖)、歩行者自転車道となっていた。【13日追記・歩行者道化後は、ほぼ放置状態だったため、路面にはひび割れが生じ、縁石には草も茂っている。除雪はされていなかったかもしれない。】
【14日訂正・補足】Googleストリートビューを見てみると、2012年10月の状況が分かった。工事事務所のところに「歩行者も通行止め」との看板があり、逆の秋田駅方向の道はできたばかりの雰囲気で、車が通れず歩行者だけに供用されていた。今回の通行止め実施区間は、道路→全面通行止め(2010年代前半まで)→歩行者自転車道(2020年1月14日まで)→全面通行止めと変遷したことになりそう。

この付近に、線路の東西を結ぶアンダーパスが建設される計画があり、おそらくその工事に入るのだろう。8年後に通行止めが解除された時、現在と同じ形で供用されるとは限らないと思う。

歩車道の境界だった縁石が残る。右・東側が歩道で線路側にはなかった
もう25年前になるが、大学入試センター試験を受けた時、雪が積もったこの付近の歩道を、秋田市外から高校一括で来た受験生がぞろぞろと歩いていて、追い越そうと歩道のない線路側を歩いたら、バス(市営バスの回送)が来てあわてた思い出がある。当時はこの道が、東口と手形陸橋方面を結ぶ数少ないルートで、それなりに車が通っていたと記憶する。

ここはさらにさかのぼれば営林局の貯木場があり、本格的に宅地化されたのは平成に入るかどうかの頃だったはずなので、道路としての歴史は長くはないようだ。それも、区画整理の進捗で廃止されたり新しくできたりしている。
地形図で2006年と現在を比較。右が現在の地図で、赤い線が通行止めになる区間。
時系列地形図閲覧サイト「今昔マップ on the web」((C)谷 謙二)より

15日以降は、秋大方面へは線路沿いでない東側の道を進んだほうが近い。手形陸橋の下をくぐるよりも、手形陸橋のふもとに出て、手形山崎町交差点を横断することになるのか。とすれば、かつての森林鉄道跡の道路を含む、2011年以前の最短ルートに近いものになる。
一直線でなく少々分かりづらく、全区間車も通るから注意。また、さらに東へ進んで大通りまで出てしまうと、線形により距離は若干長くなる。


通行止め北端から
11日は午後に雪が降り続け、久しぶりに2センチほど積もった。
左が元歩道、右が元車道。どちらを歩くかは自由
この区間、北寄り線路際に、囲われている部分がある。
ガードレールとバリケードとコーンと
ここは、

用水路なのか、2メートル以上くぼんでいて、水が貯まっている(流れていはいなそう)。
ネットが張られていたかと思ったが、今はめくれてしまい、中にゴミが捨てられてしまっている。

8年後、どうなっているか

2020年春には、西側でも通行止め実施
2021年には東側に公園ができた
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

手形陸橋4/アンパスやっと舗装

2020-01-10 00:30:02 | 秋田の季節・風景
秋田市内の県道から2題。
まずはオーバーパス「手形陸橋」全面開通後の続き(前回は12月中旬)。最初に、確認不足によるこの記事後半の内容の訂正です。
新設された親柱の側面には、施工会社によって寄贈された、秋田市の風物を描いたモノクロのイラストパネルが設置された。
親柱4つそれぞれの、歩道向きと車道向きそれぞれだから8枚。図柄は2種類。

以前の記事で、千秋側か手形側かで、図柄が2分されているとしていたのは間違いだった。
正しくは、表現しづらいけれど、千秋/手形を問わず、それぞれの親柱の裏表で違う図柄になっていた。
親柱の文字板に向かって右面が秋田蕗など、左面が秋田新幹線などの柄という法則。
右側通行の歩行者が見た場合、車両運転者が左側を見た場合いずれも、秋田蕗→新幹線の順に目にすることになる。あるいは、歩道から見ると、こちら側(歩道)も向かい側(車道)も、同じ図柄ということになる(だから勘違いしたようだ)。相変わらず、手形側だから梵天、千秋公園側だから与次郎といった関連性はないことにもなる。
以上、訂正します。

なお、親柱の銘板の下の揮毫者名を入れられそうなスペースは、相変わらず空いている。
本題はらせん階段。
踏面にヒビがあったり水がたまったり、角というか縁に、滑り止めではなさそうな赤いテープ状のものが貼られたり、施工が中途半端に見えていた。そこが昨年12月18日頃までに変化。
相変わらず水がたまる
上の写真の通り、赤いテープがはがされてしまったのだ。跡の端に蛍光ピンクの印が付けられたように見えるところもある。
ここだけ残る
11月17日開通だから、わずか1か月間の赤帯だった。
(再掲)在りし日の赤帯
年が明けて現時点では、その後何かが設置されるなど変化はなし。
いったいどういうつもりなんだろう。秋田県のやりたいこと、やっていることの意味がまったく理解できない。
※手形陸橋は4月になってさらに迷走した



この機会にもう1つ、秋田県道の今度は線路の下をくぐるアンダーパスについて。
新国道「野村」交差点から曲がって、秋田北インターチェンジ方向へ向かうとすぐの「外旭川アンパス」のこと。
現在、秋田市内では市道も含めてアンダーパスに「地名+アンパス」と命名されているものが多いが、そのきっかけとなったのが、外旭川アンパスであった。1993年開通。
当ブログでは2010年3月に取り上げており、大きく取り上げるのは実に10年ぶり。ほとんど通らないので…
10年前に、たぶん初めて歩道部分を通って驚いたのは、歩道が舗装されていなかったこと。
(再掲)
砂利を敷いてあるものの薄く、上の写真の矢印部分など砂利がないところも。

一時的なものかと思ったが、そうではなかった。
その後、通過する列車の窓から一瞬だけ見たり、何年かに1度通ったりしても、変化はなかった。雨が降れば水たまりができたり、融雪装置もないようで雪が積もったりしていた。

昨年末に久しぶりに通ると、
歩道がアスファルト舗装されている!!
壁から伝った水がたまってしまっている部分はあったが、やっと歩きやすくなった。

Googleストリートビューの2018年6月撮影の画像では、
工事中
南側の歩道が「補修工事の為」通行止めにされていたので、1年少し前に舗装されていた。

前後して、車道部分も改修され、壁面に冠水時に水位への注意を促すためであろう、黄色と赤の線が引かれた。【11日補足・川の橋の橋脚にたまに引かれている、避難指示や氾濫の危険の基準となる水位の線と同じ見た目。ただ、ここは川じゃないので避難や氾濫ではなく、冠水時の車の無理な進入を防ぐためだろう。】※アンダーパスの水位線について
一方で、手すりの塗装のはげや、上記、歩道壁面の水のもれと汚れなどはそのまま。

開通から25年経って、全体的な改修を行い、ついでに歩道も舗装しちゃったということだろうか。
山奥の人が通らない場所ならともなく、住宅地で歩行者の通行も少なくない場所。舗装されるのが当然で、どうして25年もかかったのか、どうして25年目にやろうと思ったのか。やはり秋田県のやり方が理解できない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

弘前いろいろ2020正月

2020-01-08 00:03:56 | 津軽のいろいろ
正月の弘前の続きで、市内や駅のちょっとした話。※直近の記事はリゾートしらかみ、その前は弘前公園

元日朝の中土手町
この状態で積雪30センチほど。歩道はロードヒーティングで路面が出ている。

情報がなく気になっていたのが弘前パークホテルが入る「川嶋ビル」の1階の今。2019年5月で閉店した(この記事後半)紀伊國屋書店弘前店の跡。
現状
空いたままだった。もちろん看板はなくなり、格子のシャッターが下りている。
シャッターの向こうの、ドアもそれ以外も道路に面した部分は全部ガラス張りだが、紙かなんかが張られて(一部はホテルのブライダルかなにかのショーウィンドウ?)おり、中をうかがうことはできない。
シャッターのすき間から。きゅるるるときしむ二重のドアが懐かしい

弘前駅。
改札内通路の窓から東方向
向こうに見えるJRマークが入った建物は、弘前運輸区。事務所のほか、乗務員宿泊所もあるのかな。
その右隣に2階建ての建物が工事中。

以前からちょこちょこ触れているが、今年春に、大館運輸区と盛岡支社青森運輸区が廃止される。そのため、弘前運輸区の受け持ちと人員が増え、要は大きくなるようだ。
※弘前運輸区が新たに津軽線を担当することになったり(当然、奥羽本線内の担当も増える)、盛岡支社から秋田支社へ支社をまたぐ異例の人事異動が行われたりするらしい。
そのための増築だろう。

弘前駅の発車標では、日本語と英語を切り替えて表示することができないらしい。その代わりなのか、2018年には青森行きだけ青森 AOMORIと同時に併記していた。他の行き先は日本語のみのまま。
(再掲)2018年は青森だけ併記
その後、2019年4月には、他の行き先でもローマ字が出るようになったとコメントをいただいていた。
現在。たしかに大館も秋田も深浦も併記
ただ、リゾートしらかみの「五能線経由秋田」ではローマ字は出ないようだ。要改善か。
【8日補足】AOMORIとAKITAは文字が太く、ODATEは文字が細いようだ。県庁所在地の駅だと太くなるのか?

正月の弘前の続きはこちら
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

正月の五能線

2020-01-07 00:18:31 | 旅行記
正月に弘前に行った話の続き。順番を入れ替えて、帰りに乗った「リゾートしらかみ」について。
※元日かつ区間運休という特殊な日の乗車記ですので、その点をご了解の上、ご覧ください。
荒れ模様ながら五能線でも運休にはならない程度と予想して(後述の理由もあって)、前日に指定席券を購入。

乗ったのは、青森始発の「リゾートしらかみ4号」。弘前14時30分発、秋田18時56分着。
冬場は弘前折返しの3・6号は運行されないため、4号が上り最終。
この時の使用編成は、ハイブリッド車の2代目「ブナ(正式には漢字)編成」。
千畳敷駅(後述)にて
2018年春デビューの新ブナ編成には乗ったことがなかったし、久々に冬の日本海を見るのも悪くないと思って乗ることにした。なお、五能線内で4号に乗るのも初めて(東能代→秋田は経験あり)。

予想通り、弘前を定刻で発車。
しかし、この日の午前中は五能線内で速度規制(強風のため?)がされ遅延と一部運休が出ていた。折返し4号となる1号も遅れて、1・4号とも弘前-青森間で区間運休=弘前折返しになっていた。
ちなみに、青森・新青森から乗る予定だった人は、15分ほど後の普通列車に乗れば、川部駅で弘前から来た4号を捕まえることができるダイヤ。

元日のリゾートしらかみの利用状況が予想できなかった。青春18きっぷ期間だし、正月の観光列車だし、でも正月から五能線に乗る人なんているかとか…
前日に予約できた席は、五能線内でいちばん前の車両の前のほう、しかも海側窓際と、なかなかいい席。空いているのかな?

結論としては、海側の窓際が全席埋まるほどではなかったが、なかなかにぎわっていた。
団体客はさすがにおらず【7日補足・いずれも1~2人旅がほとんどだった】、地元の人、国内旅行客、外国人もちらほら。五所川原で降りる人はいつものように多く、ウェスパ椿山で降りて不老ふ死温泉の送迎バスに向かった人(時間的に宿泊か)や、もちろん乗り通す人も。
【7日追記】極端に空いている場合に、普通の座席に座っていると、車掌が来て「よろしければボックス席をお使いください」とコンパートメント風の1区画を独占させてくれることがある。今回はそれをするには多すぎる客数だった。


ブナ編成の形式はHB-E300系。2010年末デビューの2代目青池編成と形式としては同じ。
相違点は、内装に木材(秋田スギや青森ヒバ)を多用したこと、3号車に売店「ORAHO(おらほ)」カウンター を設置したこと。JR東日本エリアの車内販売縮小により、2019年4月からリゾートしらかみでも車販は実施されなくなったが、この売店は継続。

車内。

座席の柄は、青池編成では、盛岡支社「リゾートあすなろ」や長野支社「リゾートビューふるさと」と共通。ブナ編成は「東北の夏祭りをイメージ」した暖色系の四角のパッチワーク風で鮮やか。
床や壁は、青池編成(これも盛岡・長野も同じ)では、床はフローリング、壁は最近の列車に多い白系の樹脂。
ブナ編成では、床・壁とも板。床は青池とは色やはめる向きが違っている。窓枠部分は白い樹脂で、少し違和感もあるが、目障りなほどではない。天井は木と樹脂が両方使われている。
全体として、温かみがある車内に感じた。

床板にはぽつぽつと傷のようなもの
2年でこうなってしまったのだとすれば、メンテナンスが大変そう。

運転席直後の「展望室・イベントスペース」。
ここも従来とは違う
まず目を引くのが、右奥の「シンボルツリー」。
椅子やランプシェードには、弘前の「ブナコ」や秋田木工の製品を採用。

上の写真で、いちばん前・右側の席は、上りで海側最前席となる4号車11A席。
しかし、目の前に大きな出っ張りがあって視界をさえぎり、シンボルツリーも前の大きな窓も、隠れてしまっている。反対の1号車側にはなく、4号車だけこうなっているようだ。気動車の宿命である排気筒でも入っているのか。
横の窓はあるし、逆向きの下りでは無関係だけど、前面展望を期待して上りでこの席を取ると、がっかりすることになりそう。この日の11Aはずっと空席だったので、優先的には予約されないことになっているのかも。

天井の液晶ディスプレイには、以前は沿線紹介のビデオや運転席のカメラからの前面展望映像が放映されていた。今回は、ずっと黒いまま何も映らず。
座席前のポケットには、以前は東能代運輸区お手製の沿線ガイドが入っていたこともあったが、現在は何もなし。
駅などでも手に入る冊子「五能線の旅」を手元に置いておくと、途中駅の時刻などが分かって便利。以前は展望スペースにあったが、現在はデッキ付近にしかなかった。

車内放送は、自動放送は従来同様、JR東日本の新幹線と同じ。
チャイムは、これまではクラシック曲4曲(5曲?)だったのが、聞いたことがない曲に代わっていた。音色はよりリアルなオルゴール風。
帰ってから調べたら「リゾートしらかみ3兄弟のテーマ」。JR東日本秋田支社社員が考案したキャラクター(過去の記事)に、さらに社員が作った歌もできて、それがチャイムになっていたのだった。
場違いではない音だけど、何の曲か気になる人もいるだろうし、車内で説明がないと分からない。


五能線に入ってしばらくはリンゴ畑や田んぼが多い津軽平野を走る。
展望室から
架線がない分、まさに真っ白い世界を貫いて進むのは、雪国に暮らす者でも少し感動。

木造(?)駅で遅れていた反対列車を待って5分強の遅れ。
例によっては車掌は鰺ケ沢、運転士は深浦で交代。
海が見えてくると、もちろん荒れている。漁港の漁船には、日の丸が掲げられていた。

リゾートしらかみは、千畳敷駅で15分停車し、乗客は岩の海岸を散策できる(1往復は通過)。この時は、遅れの影響で8分ほどに短縮。
以前乗った時は、到着前の放送で、発車5分前に汽笛(警笛)を鳴らすので戻ってくるようにという注意があったが、今回はなし。千畳敷海岸の説明(殿様が畳を敷いたうんぬん)と、長く停車することだけだった。
何より寒いから、乗客たちも降りたくないだろうなとも思った。

実際には、多くの乗客が降りて、道路を渡って海岸へ行っていた。
波は高いが、風も寒さもそこまでは厳しくなく、秋田市のひどい時に比べればマシに感じられたが、暖かいところから来た方々ならば…と考えたが、皆さん旅慣れているのか。

僕も降りたけれど、海辺はパス。冬の千畳敷駅のもう1つの見どころを見ることにした。
線路の海と反対側は段丘の崖になっており、そこからしみ出た水が凍結して、氷のカーテンを作るのだ。※いつも水が流れる「滝」ではない。
千畳敷駅。左が海
今年は寒さが厳しくないせいか、前に写真で見たほど発達してはいないが、崖全面が凍り始めていた。

到着前の放送での予告はなかったが、発車の何分か前に警笛が長ーく、大きく、3度鳴った。【8日補足・予告なしだったので、車内にいて何事かとびっくりしている人もいた。】
以前乗った時は、たしか2度で、駅出口に近い下り列車の後部・車掌側で鳴らしていたようだ。今回は、逆向きであるせいか前・運転士側で鳴らしていた(車掌も前へ来ていた)。
それと、車掌がまもなく発車する旨を、車外スピーカーを使ってアナウンスしていた。海辺までは聞こえないだろうけど。
千畳敷駅ホームから海
1組が千畳敷駅で下車した(=散策して戻るのでなく、戻らずにそのまま降りたという意味)のには驚いた。弘南バスに乗り換えるのか、1時間後の下り5号に乗るのか、民宿に宿泊するのか。
遅れを解消して16時13分千畳敷発車。向かいの民宿兼イカ焼き屋の人が1人だけ、手を振って見送ってくれた。

日暮れが迫ってくる中、海の車窓はクライマックス。ほんのちょっとだけ雲が切れて、陽の光が見えた。
 
夕日もいいけれど、こんな風景もいい。16時半を過ぎた深浦から先は、真っ暗になった。【8日補足・暗くなったとたんに眠くなり、岩館から能代の間だけ寝て、東能代からは奥羽本線での高速走行を楽しんだ。】


これまで、HB-E300系には3回乗っている。滑らかで電車と同等の加速の、いい車両。
今回気になったのは、エンジンが動いている時間が、前に乗った時より長く感じたこと。ほぼ絶え間なく稼働していた。
そのため、エンジンの音と振動は感じるが、客室内では防音防振されているのか、あまり気にならなかった。
暖房でそんなに電気を食わないと思うから、寒さでバッテリーの持ちが低下していたのか。


最後に、車内販売のこと。
上記の通りワゴン販売が廃止されたため、その代わりという名目で、沿線の人たちが入れ替わりで区間を限って乗りこんできて、食べ物やお土産を車内販売する「ふれあい販売」が実施されている。
曜日や列車によって内容や有無が異なるが、この日の4号は一切なし。
ちなみに、津軽三味線演奏など車内イベントもなし。元日だからそれはしかたない。

したがって、ORAHOカウンターが頼り。
駅弁は4種類くらい売っていると聞いていた。しかし、この日は最初から期待していなかった。
なぜなら、通常の上りでは青森駅で積みこんでいるはずで、区間運休でできないと思われたから。案の定、駅弁は何も置いていなかった。
ちなみに、弘前駅改札外の地元の弁当(駅弁としては非公式)「津軽弁」の出店もなかった。

飲み物。
パンフレットの写真では、ペットボトルのお茶やコーラもケースに並んでいる。
しかし、この時はそれらはなく、沿線の瓶入りリンゴジュースとサイダー(と酒)だけだったようだ。ひょっとしたら、区間運休の影響かもしれないが、ペットボトルが全部売り切れていたとは考えにくい。
これではちょっと物足りないし、ペットボトルがあれば確実に売れるだろうにもったいない。
【7日飲まないのですっかり忘れていたので追記】定番のホットコーヒーも扱っていたようで、カウンター内の海側窓に向かったビュッフェ風スペースで飲んだり、紙コップを自席へ持ち帰ったりする人が見られた。あらかじめポットに淹れたのを注いで売るのでなく、都度、ポーションを白神山地の水のお湯で希釈する方式らしい。じゃあ、その「白神山地の水」だけを売ってくれても??

それからアイスクリーム。スジャータと地元のものと、何種類かあるという情報を得ていた。
現在はスジャータはなくなり、いずれも秋田関係の4商品。
「枝豆アイス(JAあきた湖東・花立牧場工房ミルジー)」、「華の里こまちアイス」、「平鹿林檎と濃厚ミルクのソフトなアイス」と、
「ぶなの森アイスクリーム 緑茶味」※裏面の表示では「ブナ」とカタカナ表記
「リゾートしらかみ限定」つまり今はブナ編成でしか購入できないことに引かれて買ってしまった。2代目ブナ編成デビュー時にできた商品だそう。
秋田市の「ノリット・ジャポン」雄和工場製。100ml330円、無脂乳固形分12.0%、乳脂肪分8.5%で種類別アイスクリーム。
「緑茶味」を称しながら、原材料名欄にはそれらしき材料は使われておらず、「緑茶風味」か。
そもそも、ブナと緑茶の関連が不明。単に色が同じだから?

ほんのりお茶の味(風味)がして、おいしいことはおいしかった。
でも、リゾートしらかみ限定をうたうのならば、もっと関係が深い味や材料にしたほうがいい。例えば、緑茶にこだわるのなら、能代の北限のお茶「檜山茶」を使うとか。
これなら、他の3つのアイスのほうが魅力的だ。


ORAHOカウンターのレシートを見てびっくり。
レシートの上と下の抜粋。冒頭に「LiViT」
担当する企業が、日本レストランエンタプライズ(NRE)でなく、JR東日本東北総合サービスに代わっていた! ネット上の情報では、少なくとも2019年10月の時点で変更済み。
表示された連絡先は「秋田支店トレインクルーセンター」なる初めて聞くセクションで、所在地は秋田駅の中。しかも電話番号は、かつてNREの秋田列車営業支店と同じ。

NRE秋田支店を、そっくりLivitに移管したようだ。
秋田の列車で、車内販売が行われているのはこのブナ編成ORAHOカウンターのみ。そのためだけにNREの拠点を置くのは効率が悪いのだろう。(ただLivitとしても、効率はどうだろう。多くても1日1往復で運行しない日もあるのだから)
秋田から引き上げてNREの青森側で担当しているのかなと思っていたが、こういうやり方か。
【7日補足】2019年7月で、JR東日本管内すべての車内販売業務がNREから「JR東日本サービスクリエーション」という企業へ移管されていた。秋田列車営業支店では、サービスクリエーションではなくLiViTを移管先にしたということかもしれない。車両の基地は秋田ということもあるし、秋田側での商品搬入拠点も必要で、秋田から引き上げずにこの形になったのかも。

メニュー一覧が少なくとも目立つ場所にはなかったり、スナック菓子類がなかったり、聞いていたのと若干内容が違ったりしたのも、担当会社変更が関係しているのだろうか。
何も地元のものだけを売る必要はない【7日補足・「おらほ」の趣旨からは外れてしまうけど】、というか4時間以上も走る列車でこれでは物足りない。工夫次第でもっと売れると思う。
【7日追記】そこそこ売れていたコーヒーや酒をさらに支える売り上げを追求したほうがいいと思う。青池編成にはカウンターはないが、いずれ新造されるであろう2代目くまげら編成でどうなるか注目。


飢えたりエコノミークラス症候群・熱中症にならないよう、飲食物には注意【7日補足・五能線内を乗り通す場合は、ペットボトル1本と腹の足し(今回は工藤パン商品)を確保して乗車することをおすすめします】だけど、やっぱり五能線の風景は良かった。
※正月の弘前の続きはこちら

【2023年1月11日追記・リゾートしらかみの車内販売について】この後、新型コロナウイルス感染症や大雨による長期運休があった。2022年12月24日からは、セルフレジによる無人販売が始まり(2021年10月から試験搭載)、ORAHOカウンターは廃止された。
「飲料や菓子類、鉄道グッズなどを販売し」「ホットコーヒーやアルコール類は販売しません」とのこと。弁当やアイスはないのでしょうね。

2023年6月の千畳敷海岸。 その他リゾートしらかみブナ編成乗車記
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする