広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

セブン5店の場所/大型文化施設

2013-02-28 20:33:31 | 秋田のいろいろ
●セブンイレブン5店舗の場所判明
3月末に秋田市に初めて開店する、セブンイレブン5店舗
今日、5店舗合同の「オープニングスタッフ募集!!」のチラシが新聞に折り込まれ、各店舗の名称と場所が明らかになった。
なお、開店日は「3月末OPEN!!(予定)」でまだ決まってなさそう。連絡先は「セブンイレブン山形地区事務所」。

5店舗の名称と位置、近くの競合店は以下の通り。
※チラシ掲載順。位置と所在地名は、チラシのおおまかな地図から判断したもので、ずれているかもしれません。
1.秋田広面店
広面字谷地沖。県道横山金足線・南行き車線沿い、裏に「広面歯科クリニック」。
周囲500メートルくらいには、コンビニはない?

2.秋田中通6丁目店
以前の記事の追記の通り。秋田市民市場の南隣。
市民市場内にサンクス、300メートルほどの南大通りにローソンとサンクス。

3.秋田通町店
以前の記事の通り。所在地は大町一丁目。

4.秋田土崎港東1丁目店
土崎港東一丁目2番地。自衛隊入口交差点から自衛隊通りに入ってすぐ。交差点や新国道には面していなさそう。
土崎地区の最東端に当たり、自衛隊通りの向かい側は「将軍野」地区。
新国道沿いで、住宅地であり、秋田中央高校もあるのに、意外にもコンビニがなかったエリア(イオンはあるけど)。中央高校の生徒でにぎわうかも。

5.秋田新国道寺内店
コメントでお知らせいただいた通り。
寺内字三千刈。新国道沿いの「野村」交差点の1つ南隣のHonda Cars秋田の交差点北角。秋田市内行き車線側。
裏通り400メートルほどにファミリーマート。新国道沿いにはローソンなどいくつもコンビニがあるが、さほど近くなく、反対車線側。
以上。

中通6丁目を除いては、近くにコンビニがなかった所ばかり。すき間を狙い、既存店舗と露骨に勝負しようとはしていないのが伺えるが、これからもそうだろうか。
店舗名は、「秋田+地名」にこだわらず、地域の大字だけや通称も採用。でも、「秋田広面店」だと、次に広面地区に出店する時はどうするんだろう。広面なら他にも出店したい場所があるだろうし、1店きりでおしまいでは済まないと思うが。

【3月1日追記】3月1日現在、セブンイレブン公式サイトのアルバイト募集情報には、上記5店舗については未掲載。
【3月5日追記】公式サイトアルバイト情報に、通町店の情報だけ掲載された。「3​/​2​8​オ​ー​プ​ン​!」とあるので、3月28日・木曜日オープンが決まった模様。
※続きはこの記事中ほど


●県民会館+文化会館
今朝の秋田魁新報1面トップに、「秋田市に大型文化施設の新設構想/県民会館と市文化会館再編整備/県、市、共同で新構想」という記事が出た。
まだ計画段階で具体化していないが、秋田県民会館と秋田市文化会館を統合したような施設を造る構想があるという。

「二千数百人規模の収容能力を持つホールを備えた県内最大の文化施設」で、
「共に4月に改選を迎える佐竹知事と穂積市長が、文化施設を共同で新設する方向で一致。それぞれの選挙公約に盛り込む。」とのこと。
現在の両施設の老朽化やアーティストからの音響に対する不満に対応し、県と市が共同で行うことで建設・運営コストを抑えられるものの、新たにハコモノを造ることになり議論を呼びそうだとしている。


秋田県民会館は、千秋公園の入口にあり、1961年完成で大ホールは1839人収容。古い秋田市民は、以前あった施設の名の「記念館」と呼ぶ人がいる。1993年までは県立図書館もここにあり、現在は小ホールや貸し部屋の「ジョイナス」になっている。
新聞によれば、ここは風致地区で新たな建築が制限され、駐車場などとしての跡地利用が考えられるという。

秋田市文化会館は、山王の八橋運動公園向かいに1980年にできた。大ホールは1188人収容。


文化会館はともかく、県民会館はかなり古く、建て替えの話が出ても驚かない。でっかいのを1つ造って、県と市が共同で効率化というのも理解できる。
もっと早く話が出ていれば、エリアなかいちができた日赤病院・婦人会館跡地に建設すれば、あんななかいちなんかより、良かったかもしれない。

ん? そういえば…
日赤病院移転直後、跡地には商業施設など(なかいち)でなく、「芸術文化ホール(仮称)」を造る計画があったのだが、いつの間にか立ち消えて今に至る。
2000年頃の計画では、2000人~2200人収容の大ホールなどを想定していた。
これは秋田市単独で県は絡んでいなかったかと思うが、芸術文化ホールの話が、県を絡めて場所を変えて復活したってことか?

その場所はまだ未定だそうだが、新聞のリード文では、
「予定地は未定だが、中心市街地の商業ビル跡地など複数の候補地が見込まれている。」
としている。

今の県民会館は、秋田駅からのアクセスは良好。道路は、市内の交通の流れから隔離されたような一角にあり、送迎の車で渋滞しても、さほど他への影響はない。駐車場は基本的にない。
文化会館は、駅から歩くのは厳しいがバスの便はいい。駐車場は200台ほど。
新しく造るなら、公共交通の便がよく、できれば大きい駐車場とその出入りで周囲の道路に迷惑をかけない必要があるだろう。
再掲
あと、県民会館では、開場前に行列ができることがある。傍から見ていると、天候によっては待っている人たちが気の毒。雨でも冬でも快適に待てる空間があってもいいかも。

上記の通り、県民会館の場所に建て直すのは難しそう。
ちなみに、県民会館向かいの県立美術館も、なかいちへ移転後は空になって使い道がなくなる。解体か残すか、残すなら何に使うかで迷っていて、まだ決まっていない。
美術館と県民会館の存在が、この辺りのいい雰囲気を醸し出しているのだが、両者ともどうなるんだろう。


新聞記事では、さらりと「中心市街地の商業ビル跡地」が候補の1つであるとしている。
といえば、かつてはダイエー秋田店が入っていた秋田ニューシティ跡しかないんじゃないだろうか。
今年初めにも触れたけど、解体当時は「商業施設や公共施設の入居を前提とした新しい複合ビルの建設を検討」しているとか所有者の辻さんがおっしゃり、その後はプロバスケットボールリーグの施設の計画も出たが、今なお空き地のままでイベント会場と駐車場として使われるのみ。
ニューシティ跡には、もう何ができる・できないという話が出ても、驚くまい・信じるまい。(実際問題として、ホールにはちょっと狭そう)

まずは、選挙で現職お2人が当選してからでしょうが、どうなりますやら。

【3月1日追記】3月1日付秋田魁新報総合面によれば、市議会の答弁で市長は「選挙の結果次第ではどうなるか分からない」と述べ、2人揃っての当選が前提という認識。
同日の1面コラム「北斗星」でもこのことを取り上げ、「(2人が揃って)選挙公約に掲げることに「はてな」のマークが浮かぶ。」「候補者の抱き合わせ商法のように見えてしまうのである」と、珍しく否定的な論調。
※続きはこの記事中ほど(上のセブンイレブンと同じ記事です)
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りんごバス 他

2013-02-26 23:00:06 | 津軽のいろいろ
今回の訪問時の弘南バス関連の話題をまとめて。
●りんごバス
リンゴバス? ※白い点は降る雪です
昨秋、弘前市ではリンゴにちなむイベントを連続開催した。
その一環で、弘南バスの土手町循環100円バスに、リンゴをデザインしたラッピングの車両が走り始め、現在も運行中。弘前市が広告主ということのようだ。
なお、弘南バスの高速バスでも、違うデザインでリンゴが描かれた車両があるようだが、それは青森県が広告主の模様。

循環バスの車両の1台(30904-2号車)だけにラッピングされているようで、1時間に1~2周していると思われる。
正面にはラッピングはない。側面は左右とも同じデザインのはず。葉っぱのついた大きな赤いリンゴが1個あり、その周りに赤と黄色のリンゴが散らばる。背景は白。
葉っぱがリンゴにしては細長く、光沢がありすぎるような気がしなくもない。
後部も共通するデザインだけど葉っぱがない
後部のデザインのほうが大きなリンゴの全体が描かれていて、いい感じ。追突防止にもなりそう?!

弘前らしいデザインでいいとは思うが、背景が白いのが寂しいし、文字がないのは目的が分かりにくい(=秋田の三平バスや秋田市によるラッピングバスに通ずる)。と思ってしまうのは素人考えでしょうか…
これの桜バージョンなんかもいいかも。

【4月4日追記】3月31日には、弘前市内の一般路線を走る小型バス・三菱ローザで、同じラッピングの車両を見た。この記事後半。


ところで、この30904-2をはじめ、現在、土手町循環に使われるバスは、いずれも2人掛けの座席がずらりと並び、通路が狭い。自家用バスの中古車なのかもしれない(弘南バスでは珍しいことではない)。
利用者が多い土手町循環バスは、時間帯によっては通路に立ち客がいて満員に近いこともある。そこにこんな車両では、多くの人が座れるものの、乗り降りに時間がかかるというか困難な場合がある。(以前の小型バス時代に比べればまだマシだが)
買い物帰りの荷物を持った客もいるし、乗車時間・距離が短い路線の性格からしても、座席が少なくて通路が広い通常の路線バス仕様の車両を充当したほうが、いいのではないだろうか。


●ミニバス路線
秋田市営バスの小型バスの話を先日アップした。
以前から触れているように、弘南バスでは、現在は全路線に小型バス(日野リエッセやさらに小さい三菱ローザ、トヨタコースター)が走っているが、元々(15年くらい前?)は秋田と同じように、小型バスが走る路線はごく限定されていた。
その路線には、「ミニバス○○線」と路線名にミニバスを冠していた。リエッセは入らず、ローザやコースターだけが走っている。
【3月14日追記】最近は全路線向けのローザが多数導入されているが、ミニバス路線を走るローザはやや古いもので、行先表示はフロントガラスにワープロ打ちの紙を出している。全路線用とミニバス路線専用で運用が区別されている模様。

弘南バスのホームページと、バスターミナルに掲示・配布されている時刻表では、現在「ミニバス」を名乗る路線は「ミニバスさくら団地線」と「ミニバス緑ヶ丘線」の2つだけ。
さくら団地線というのは、よく分からないが弘前駅の北側へ行くようだ。「桜ヶ丘」や「さくら野」とちょっと紛らわしい。
緑ヶ丘線は、バスターミナルと桜ヶ丘案内所を市役所前・桔梗野を経由して結ぶ路線。主要系統である桜ヶ丘線との違いは、清水、金属団地、南高校を通らずに、緑ヶ丘の市営住宅の中を通る点。【2016年9月10日追記】大事な違いを見落としていた。緑ヶ丘線は、下土手町-本町を直通せず、市役所前-大学病院前に立ち寄るのだった。
バスターミナルの乗り場は、桜ヶ丘線といっしょ

でも、確実にもう1つ、ミニバス路線がある。
さくら野-バスターミナル-城南-桜ヶ丘という経路の「城南線」。弘前大学裏の“バカヤローカーブ”や西弘駅(弘前学院大前駅)を経由する路線で、僕は“沿線住民”だった。※関連記事
だけど、時刻表では、
ただの「城南線」
中型以上のバスが使われるはずはないのだが…
バスターミナルの城南・桜ヶ丘方面の乗り場の表示は、
「ミニバス桜ヶ丘線(城南経由)」
こちらには「ミニバス」とある。
ただ、路線名の「ミニバス桜ヶ丘線」というのが、カッコで城南経由とあるものの分かりにくい。緑ヶ丘線だって「ミニバス桜ヶ丘」とも捉えられるのだし、そもそも「城南線」の路線名は利用者に浸透しているはずだ。
路線名の分かりにくさや複数の呼称があることについては、秋田でもあるけれど、せめてバス会社の中では統一してほしい。


●珍しいバス停
弘南バスのバス停のポールの標準型は、これ↓
再掲
場所によっては、スタイリッシュで色がぜんぜん違うこういう↓のもあり、“準標準型”か。
再掲

土手町のような商店街などには、散発的に違うデザインのものも見られるが、住宅街のバス停に、こんなものを見つけた。
 「北園町」
駅から富田大通りを通り、三中校前を過ぎて分岐して、弘前大学附属学校へ向かう学園町線のバス停。
道幅が狭いためか、ポールは上り(弘前駅行き)側にしか立っておらず、そこに上り下り両方の時刻表が掲示されている。(下りはすぐ終点だから、ここから乗る人はいないと思うけど)

ポールの形としては準標準型と同じようだが、バス停名が表示される部分が違う。紺色で地味。
そういえば、昔(15年ほど前)からここはこれが立っていた気がするし、どこか他のバス停でも見たような気がしなくもないが、弘南バス全体ではレア物だろう。※後に五所川原市内で発見(リンク先後半)

時刻表の裏面には、路線図が出ていた。

他のバス停では見たことがない。
弘前でも秋田でも、バス停に路線図がないのは不親切だと思っているが、じゃあ、ここは親切?

よく見ると、バス停を線で結んだだけで、進む方向が分からない。それに、ここから直通路線がない所へも乗り換えずに行かれてしまうようにも見えてしまう。(ここは、富田大通り経由弘前駅行きしか通らないのだから、東奥義塾とか松森町とか西弘駅等々には行かれない)
さらに、路線図のバス停名は、「農学部前」「ハイローザ」など改名されたりなくなったもの、「泉町入口」「代官町(ナショナル前)」など、聞いたことがない名称もある。「松原環状線」という表記もあるが、昔はこういう路線があったそうだ。
ということは、昔のものがそのままということだ。
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CNA道路カメラ

2013-02-25 23:58:40 | 秋田の地理
秋田ケーブルテレビ(CNA)では、自社制作チャンネル「CNAコミュニティチャンネル」において、「道路LIVE情報」という番組(?)を放送している。
公式ホームページでは「秋田市内7箇所にカメラを設置し、道路状況をお伝えいたします。朝や夕方の混雑時の様子確認などにお役立てください。」と紹介されていて、つまりは市内の道路の映像が延々と順番に流れているだけ。
音声の中継はなく、BGMが流れる。クリスマスシーズンだけはクリスマスソングがかかるけれど、他は通年同じ数曲のリピートかな。映像は4:3サイズ。
三重県のケーブルテレビ局で、テロップの字体まで同じ内容の放送を見たので、こういうシステムが商品化されているのだろう。

アナログ放送時代は朝夕の数時間だけだったが、デジタル放送化された現在は、本チャンネル(121チャンネル)のほかにサブチャンネル(122)も使って、6時から19時の間はずっと流れている。※サブチャンネルで秋田市議会中継がある時は休止
とても重宝しているというわけでもないが、今の時期は、積雪状況や路面状態の参考になるから、時々眺めている。

この放送は、以前ちょっと触れたように、キヤノン製の小さなリモコンカメラで撮影されている。
カメラは原則としてコンクリート柱に取り付けられ、道路上ではない道路際の私有地にギリギリに立っている。
(再掲)秋田大橋のカメラ


上記ホームページでは「7箇所にカメラを設置」とあるが、実際には8か所の映像が流れる。
1つは、道路は映らない風景映像で、「CNA道路LIVE情報」というテロップが表示されるので、これが一区切り付ける「タイトル画面」の位置付けなのだろう。他の7か所は15秒間表示されるのに対し、これだけ5秒しか流れない。
タイトル画面
タイトル画面は、新屋地区(勝平でない雄物川南側の)のやや高い位置から、秋田市中心部方向を眺めた映像。風が強い新屋地区だけに、悪天候の日はカメラが揺れたり、雪の付着あるいは雄物川の川霧で真っ白の映像の時がある。
映像では、秋田大橋、茨島の秋田アスレティッククラブのネット、イオン秋田中央店、駅前のアトリオン、その奥には太平山から続く山並みが見える。かなりズームアップしているようだ。
以前から、このカメラがどこに設置されているのか分からなくて気になっている(のだけど、探そうとはしていない)。おそらく、日新小学校や県営新屋住宅近辺ではないかと推察するのだが、どうだろうか。


他の7か所の設置場所やアングルと順番は次の通り。カギカッコ内は映像に表示されるテロップ。
1.「外旭川アンパス付近」(アンパスの通りと神田線バス通りの交差点北角のガソリンスタンド前からアンパス方向)
2.「新国道(CNA前)」(「八橋鯲沼町」交差点北西角の社屋2階から秋田市中心部方向)
CNA前。雪で分かりにくいが、手前右側の社屋1階の庇がジャマ
【2014年8月4日追記】2014年6月に、ケーブルテレビ本社が移転した。その後、2014年8月現在では、ライブカメラは引き続き設置され「八橋鯲沼町交差点」と表示されるようになった。
【2018年2月28日追記】2018年に鯲沼町のカメラが設置されていた建物が解体。代替として同年2月8日から、新国道を南へ進んだ「羽後日産モーター秋田店前」のカメラが稼働。
3.「手形・広面付近」(手形陸橋の通りのいとく秋田東店前。※アングルは後述)
4.「明田地下道付近」(明田地下道西交差点北東角から線路を背にして南大通り方向)
明田地下道。このカメラは道路上(歩道部分)に設置されている?
5.「秋田市文化会館付近」 (文化会館前から山王大通り・県庁市役所方向)
6.「茨島交差点付近」(交差点北東側の国道13号線。※アングルは後述)
7.「秋田大橋付近」(大橋北詰の交差点北西角から大橋方向)
おおむね秋田市内で北から南の順になっている。
上記の通り、アングルは固定されているのだが、リモコンカメラというくらいで、実はズームやパンもできる。
よく見ていると、微妙にアングルや画角が変わっていることがある。一度、週末にぜんぜん違うあさっての方向を向いていたことがあり、週明けまでそのままだったこともあった。操作ミスだったのだろうか。


3番目の手形陸橋の通りと6番目の茨島交差点で、最近、変化があった。
2月8日までは、以前と変わらないアングルだったのに、12日に見た時は、ほぼ180度逆の方向の映像が映っていたのだ。
最初、前のような操作ミスかと思ったが、テロップの「↑○○方向 ↓○○方向」というのも正しく変わっていたから、そうではない。

まず、茨島。
新しい茨島のアングル
ぱっと見て、どこだか分からない。
茨島交差点を背にして、南東の国道13号線・古川添交差点方向を撮影している。奥に見える大きい建物が「天然温泉グランスパこまち」。
新旧アングルはこんな位置関係(Googleマップに加筆)
以前は北西方向を向いていたわけだから、茨島交差点そのものが映っていた。したがって、交わる新国道(県道56号線)の状態(車の流れ)も分かったのに、分からなくなってしまった。


そして、
手形・広面の新しいアングル
手形陸橋の通り(県道28号線)は、いとく秋田東店前でカーブしている。
新アングルは広角気味で、そのカーブと先の東の「広面小南」交差点方向、奥に太平山が少し映る。真ん中に街路灯がでーんと立ちはだかり、先の方の道路が見づらい。
また「手形・広面」という名称だが、地名としての「手形」は一切映っていない。(旧アングルでは手形地区も映っていた)
現地にて。赤丸がカメラ

以前は、西方向のカーブの先の直線部分・手形陸橋方向を、かなりズームして映していた。
旧アングルのイメージ。ローソンと激安ミシン屋の印象が強かった
※この後、2015年9月までの間にローソンが閉店し、跡は高齢者の福祉関係の店というか事務所に変わった。
ここから手形陸橋まではきれいに一直線で、奥に千秋公園の一部がそびえるのだが、ズームの圧縮効果で近く見えた。
カメラとの位置関係。ローソンまで150メートルくらいあり、かなりズームしていたことが分かる

新旧アングル
ここも、以前のアングルのほうがよかったと思う。障害物がなく、秋田市中心部側まで見通せたのだから。


上記の通り、旧アングルと比べて新アングルのメリットは特にないと思うし、逆光になりやすいとか、映って困るものがあるといったこともなさそう。なんで変えたんだろう。

あと、7か所のカメラ設置場所が偏っているのも気になる。外旭川より北には1台も設置されていないから臨海バイパスや土崎・飯島付近、あるいは主要道路であり渋滞しやすく、沿岸部より積雪量が多い傾向にある横山金足線にもあってもいい。
CNAはいつの間にか五城目町、三種町、潟上市の各一部でも営業を始めているから、それらの地域の映像を流してもいいだろう。
カメラを新設するにしても、用地や回線の確保などが大変なのかとは思いますが。

【4月2日追記】この後、3月29日頃から、茨島、手形・広面とも以前のアングルに戻った。(リンク先後半)
1月ちょっとで元に戻ったのは、やはり評判が悪かったからだろうか。
※ところが、2014年1月7日には、またこのアングルになった。→そして2014年4月10日には、元に戻った。

2015年4月に変化が生じた
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体育館の落雪・津軽編

2013-02-23 20:47:49 | 津軽のいろいろ
先日、秋田市の学校の体育館の屋根の構造と落雪について記事にした。
カマボコ型や切妻式の屋根では、積もった雪が下へ落ちて危険なため、秋田市立の学校では20年ほど前から、屋根が平らで雪が落ちない「陸屋根」の体育館に切り替えているようだった。
一方、15年前に建てられた秋田大学附属学校の体育館は切妻の屋根で、体育館の落雪対策に関しては、国立大学のほうが遅れているようにも見受けられた。

この記事では、弘前市の状況を紹介しますが、まずは秋田市の続きを少々。
1976年築の切妻屋根の市立秋田東中学校の体育館。
2階がアリーナのようだ
体育館の屋根って、すぐに落雪するから、つららができないようなイメージがあったが、ここには盛大につららが下がっていた。
これは怖い


東中近くの秋田大学手形キャンパス。
体育館は、正門から道路を渡った所に2棟ある。
正門寄りに小さくて古いものが、その隣(東中・線路側)に新しくて大きいのが建っている。
それぞれ「小体育館」「大体育館」という名で、大学のホームページ(http://www.akita-u.ac.jp/honbu/info/in_settlement.html)によれば、それぞれ2591平方メートル、650平方メートル。大学の沿革にも、いつ竣工したのかは出ていない。
小さい方はかなり小さそうに見えるが、実際、一般的な小学校の体育館よりも狭い。大きいほうは、秋田市立小学校の新しい体育館(保戸野小や港北小)のちょうど倍。
秋田大学大体育館
大体育館は、わりと新しそうで、大きくて立派。背が高いから、やはり2階がアリーナだろうか。そして切妻屋根。
コンクリート打ちっぱなし(?)だから、それが流行った、ひと昔前くらいの建築だろうか。
切妻屋根だから屋根の下には、
雪山ができていた
高さもあるため、落ちてきたら怖い。
テニスコート越しに。屋根にはまだ雪が残る
以上、秋田。



ここから弘前市。
まず、弘前市立の学校。1999年頃にできた市立第三中学校の体育館。
やっぱり陸屋根
2002年にできた市立大成小学校の体育館も陸屋根だった。
外から見た限りでは、窓の配置や外壁の色が違うものの、形状は秋田市立学校の体育館によく似ている。
秋田市も弘前市も、雪国の自治体として落雪対策を重視し、陸屋根を採用しているのだろう。
※弘前市立学校などの校舎に関しては、後日別記事にて


弘前大学。
最近建てられた、学園町の附属学校の体育館は陸屋根になっているようだが、本部がある文京町地区(キャンパス)の2棟の体育館は、新しくない。
古い「第一体育館」が文京町1番地の教育学部に隣接、「第二体育館」が3番地の理工学部向かい・グラウンドに隣接してある。
ホームページ(http://www.hirosaki-u.ac.jp/zaigaku/kagai.html)によれば、どちらも鉄骨(S)造で一部2階建て。面積は第一体育館が1828平方メートル、第二体育館が1566平方メートル。竣工年は不明。

面積を見る限り中学校の体育館程度で、思っていたほど大きな体育館ではないようだが、第一体育館を改めて見ると、
でかい!
今まで見たカマボコ屋根体育館の中では、最大の気がする。(トレーニングルームなどもあるようだが)
また、古さは感じるが、どこか懐かしいような、そしてダイナミックな印象を受ける。短辺がガラス張りになっているのが、珍しい。

弘前大学では、入学式や卒業式(学位記授与式)は、弘前公園内の弘前市民会館で開催するのが恒例。
しかし、今年丸1年かけて市民会館が改装工事中のため、今年度の卒業式と来年度の入学式は、第一体育館で2回に分けてそれぞれ実施するというから、それくらいの収容力はあるわけだ。
(304名しか入らない、立派な「50周年記念会館」よりも役に立ちそうだ。医学部以外は大学から式場までの移動もしなくて済むから、文京町で式典を行うのも悪くないのではないでしょうか)

カマボコ屋根でもやっぱり、
落雪

それにしても、側面にあるつっかえ棒みたいなのが気になるし、昔は外壁がこの色じゃなかったような…
大学の施設環境部のホームページ「弘大キャンパス案内(http://shisetsu.jm.hirosaki-u.ac.jp/out/campusmap.html)」に、昔の写真があった。
白い壁、赤い屋根
そうそう、これこれ! いかにも「学校の体育館」という外観だった。つっかえ棒はない。
外壁は、ここ10年ほどで弘大の各学部の建物の外壁も同系色に揃えられているので、その一環だろう。つっかえ棒は耐震補強か。(内部でも補強しているのだろうが、ある意味、分かりやすい補強だ)
この記事末尾も参照

次は、
第二体育館
装飾的なものがくっ付いていたりバブリーな感じが漂うから、昭和末期か平成初期の建築だろうか。
上の写真では分かりにくいが、屋根のてっぺんにトサカみたいなチョンマゲみたいなのが付いているものの、切妻屋根。ということで、やはり、
落雪
道路(1番地と3番地を隔てる市道)沿いに、防風柵みたいなのが設置されている。落雪で道路に迷惑を掛けないためのものだろうか。

さて、第二体育館には珍しいものがある。
第二体育館の側面
側面の窓の形に注目。
これって?
こけしの頭ではないでしょうか。(という話を聞いたことがある)

ただ、なんでこけしなの? という気はする。
弘前の隣の黒石市はこけしの産地ではある。さらに、恥ずかしながら知らなかったが、大鰐町や弘前市でも、こけしが作られているそうだ。

でも、弘前あるいは津軽・青森=こけしと連想されるほどの特産品ではなく、弘前大学の体育館の窓のモチーフに採用されたのは、唐突な気がする。
リンゴとか岩木山とか桜の花とかもあるだろうに。(窓枠の加工や施工が面倒そうだけど)
当時の文部省が、思い付きでこけしで設計したのが採用されてしまったのだろうか。


結論。雪国の体育館は、陸屋根に限る。
コメント (3)
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セブン5店舗/冬のお盆灯籠

2013-02-21 22:36:29 | 秋田のいろいろ
2題。まずはセブンイレブン。
先日の記事で、秋田市大町一丁目のいわゆる通町と大町通りが交わる丁字路付近に、セブンイレブンができそうなことを紹介した。現在は、鉄骨が組まれ始めた。
その後、コメントで、中通六丁目の秋田市民市場の南隣に建設中の建物が、セブンイレブンらしいという情報をいただいた。通町よりも工事が進んでいて、いかにもセブンイレブンらしい赤というか肌色の外壁もでき上がっている。
この分では、通町より市民市場が先に開店しそうな気がしていたが…

今日、秋田魁新報経済面(とサイト)に、「セブンイレブン 3月末秋田市進出 5店舗一斉オープン」という記事が出た。20日にセブン-イレブン・ジャパンが明らかにしたという。
それによれば、
「秋田市民市場近くの同市中通6丁目に1店舗を開店。広面、通町、土崎、寺内地区にも1店舗ずつ出店する計画」「中通以外の4店の具体的な場所は公表しておらず、詳細は3月中旬に明らかにする」
そうだ。

通町を見る限り、客に開店を伝えるためではないものの、法令で定められた工事現場の表示として、公道に面して「この工事の発注者はセブン-イレブン」という旨の掲示があり、実際に建物ができつつあるのに、この期に及んでまだ明らかにしない(できない)のは、まあいろいろ事情があるんでしょう。
それから開店予定地のうち広面、土崎、寺内は、大字レベルの大雑把な地名。それに対し、通町だけは狭い範囲を示す通称の地名で明らかにしているのは、どういうつもりなんでしょう。他に合わせるなら「大町」でないとね。

ということで、市民市場隣の店は完成後、開店まで間があるようだ。他店のオーナーや従業員も集めて、研修でもするのだろうか。

※続き(店舗名や場所)はこちら



もう1つは、かなり時期外れなようでありながら、今の話題。
灯油の小売価格の高止まりが続いているというニュースが、昨日のNHK秋田のローカルニュースで報道された。
その映像で、意外なものの意外な発見があった。

灯油が値上って、暖房費のやり繰りに困っている所として、秋田市新屋にある障害者の作業所が取材されていた。
その作業風景の映像を見てびっくり。
NHKのニュースサイトより
色とりどりの軽そうなものをくっつけたり、まとめて袋詰めしたりしているようだが、これって…
袋詰めして出荷準備完了
秋田のお盆アイテムの1つで、仏壇に吊るして飾られる、着色した最中の皮みたいなモノ(「灯籠」などと呼ばれる)じゃないか!
ナレーションでは「脳卒中で体に障害が残った、50代から80代の合わせて8人が、お盆の灯籠作りなどを行なっています」と言っていた。(「お盆の灯籠」という表現だと、県外から来た人などには伝わらないというか本当の灯籠と誤解されるよ。この場合「お盆の飾り」でいいのではないでしょうか)

映像をよく見ると、飾り自体のデザインや袋のデザイン、判読できたバーコードの一部からすれば、おなじみたけや製パンの商品名「お盆とうろう」ではないかと判断できる。
(再掲)たけや「お盆とうろう」
テレビで見た作業手順としては、どこかから運ばれて来た、接着前の状態(=半分)の最中の皮の接合面を、プラスチックのおろし金のようなものにこすりつけてから、紙テープを挟んで、もう1枚の皮とくっつけるらしい。
作業に当たる皆さんは、白い衛生帽のようなものをかぶっていた。しかし、特に衛生管理された部屋や衣服というわけではなかった。袋に「※食べられません」と表示があるし、毒々しい色を見て実際に食べようとする人はいないと思うから、食品でない単なる「飾り」の製造工場としては、これで充分なわけだ。


紙テープを挟んで接合するのを、ひとつひとつ手作業でやっていたとは思いもしなかった。壊れやすく、けっこう厳密に合わせないといけないし、機械を造るほど大量に必要な商品でないという事情もあるかもしれないけれど。
最近の工場見学系のテレビ番組を見ても感じることだが、規格化・機械化された現代でも、結局は人の手や目に頼っていることがけっこう多いもんだ。
(となると、その前の皮の成形・焼いて・着色の過程はどうしているのだろう。気になる!)

そして、お盆までまだ半年近くある(店頭には7月から並ぶ)2月に、既に製品ができあがっているのに驚いた。密閉されたり乾燥剤が入ったりしていないことだし、梅雨時の湿気などで、フニャフニャになったりカビたりしないのだろうか。(それを考えるとやっぱり食べようとはしないほうがよさそうだ)

※別メーカーのとうろうで、製造の全工程が分かった。この記事の2023年の追記参照。
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小型バス

2013-02-20 23:33:04 | 秋田市営バス
今まで紹介してきた(タイトル一覧)通り、秋田市交通局(秋田市営バス)の路線バス用車両は、中型バスが圧倒的に多く、それに混じって一部路線では大型バス(ワンロマ車も)が使われていた。

中型バス、大型バスのほかに秋田市営バスには、控えめな存在ながらもう1つの車両のタイプがあった。それが「小型バス」。
交通局末期は、築地経由経法大附高線(現在はノースアジア大学線)、築地経由桜ガ丘線、泉山王環状線、駅東線、中北手線(現在はマイタウンバス化)など、ごく一部の路線だけで使われていた。多くの市民にとって乗る機会はおろか見る機会も少ないけれど、いざ目にすると大型バス・中型バスよりは明らかに小さく、見れば見たで印象に残る存在ではあったかもしれない。
今回は、これに注目したい。
※バス会社や人によっては、同じサイズの車両群を「マイクロバス」や「ミニバス」と呼ぶこともあり、秋田市でも導入当初はミニバスと呼んでいた模様。ですが、個人的にはなんとなく「小型バス」と呼びたいので、そうさせてもらいます。


秋田市交通局では、1975(昭和50)年に初めて小型バスを導入。その後、2度車両を更新したので、3世代の小型バスが存在した。ちょうど10年前の2003(平成15)年春に、当時の小型バス全路線と車両を中央交通へ移管・譲渡して、市営バスから小型バスがなくなった。

初代の小型バスは、この記事後半の通り、水色と白の地にオレンジ色の線が入る車体デザインで、市営バスの他のどの車両とも違う独特の塗装。(途中で塗り替えられて、若干塗装が変わったらしい?)
車種は、いすゞの「ジャーニーM」または「ジャーニーK」という、トラックの「エルフ」を元にした車だろうか。古臭いデザインで、側面から見ると台形に近い。ドアは前方(運転席が前輪の上にあるので、運転席よりは後ろ)に1つしかないので、乗降兼用。(最後部にもドアを設置することは可能だった模様)
もちろん冷房はなし。車両番号は不明だが、2桁だったはず。【4月15日追記】1桁だったかもしれない。
僕は、泉山王環状線で1度乗った記憶はあるが、車内がどうだったかなどの記憶はない。


2代目は、1985年前後(82年から84年頃?)に導入された。これは当時の中型・大型の路線バスと同じ塗装。
やはり、いすゞジャーニーで、型式としても先代とそんなに違わないのかもしれないが、車体の製造(架装)が「北村製作所」という新潟のメーカーによるもので、デザイン的には別物になった。
当時、北村製作所はいすゞのバスの車体をよく作っており、北日本各地などのバス会社に採用されていて、秋田市営バスや中央交通の中型バスにも、導入実績があった。
複数年度に分けて導入され、ヘッドライトは丸いのと四角のがあった。ドアは引き続き前だけ。

秋田市営バスの大型・中型バスでは、「138」号車のように、貸切・路線連番の3桁の車両番号を振っていた。
2代目小型バスには、2桁の50番台の車両番号が付けられていた。昭和40年代頃は、大型・中型バスでも2桁の番号があったようだが、この頃には2桁が小型バス専用の番号だったことになる。【4月15日追記】50~59号車の10台があったかもしれない。
同時期の大型・中型バスにならって、冷房付き。55号車くらいまでは丸いヘッドライトで、58号車は四角だった。

個人的には、ちょっと格好悪いデザインに感じていた。
北村製作所製の中型バスをそのまま縮小したようなデザインなのだが、そのせいか若干無理があるように感じていた。うまく表現できないが、「頬骨が出っ張っている」というか雪上車か何かのような不恰好なデザインに見えた。
それに、当時の市営バスの北村製作所の中型バスは、冷房がなく、行き先表示機が小型。つまり、「古いバス」という固定観念があった。この小型バスは、中型バスとそっくりなのに冷房が付いている(夏にペンギンマークのシールが貼られた)というのも、不思議な印象があった。

2代目小型バスは、3代目の導入に伴って順次廃車されたが、3代目導入後もしばらく残っていた車両が1台(?)だけあった(2000年前後まで??)。しかも、新しい塗装に塗り替えられて。
ただし、いつも東営業所の片隅に駐まっていて、走る姿は見たことがなかった。おそらく、予備車専用として残されていたのではないだろうか。【25日追記】いただいたコメントによれば、塗り替えられて残った2代目は2台あり、たまに運行していたとのこと。
中型・大型も含めて、旧塗装車が新塗装へ塗り替えられた唯一の例でもあり、写真を撮っておけばよかった…


3代目は、1993年度から1996年度まで、4年かけて順次導入された。
秋田市営バスでは、全般に車両の交替サイクルが比較的早かった傾向はある。それでも、中型や大型は10年以上使われたのに、小型は初代・2代目とも10年そこそこで更新されていたことになる。

初代・2代目はいすゞ製だったが、3代目は日野自動車製となり、メーカー側の事情(後述)があって車種としては2種類が混在した。
この頃のいすゞ自動車は、経営状態が良くはなく、小型バスの使い勝手や売れ行きも良くなく、1993年からは日産のOEMになったようで、そんな理由からメーカーを替えたのかもしれない。

1993年当時の日野の小型路線バスは、中型バス「レインボー」の中に「レインボーRB」として内包されていて、まずはそれが導入された。
1993年度と1994年度に1台ずつ導入され、60・61号車となった。
61号車。中型・大型と同じ新塗装

側面
車両後部にもドアができ、乗車と降車が分離された。
秋田市営バスの歴代車両で、車両後部にドアがあるのは、この車両だけだろうか。

この車両で画期的なのが、前ドアが、中型・大型と同じく、前輪より前になったこと。(レインボーでは1992年に追加された仕様)
以前の車両では、ドアが運転席から離れた後方にあり、乗客の動線や運転士のドア開閉、運賃収受があまりスムーズにいかなかったはずだが、これによって大型・中型バス並みになったと思われる。

側窓は、当時導入の大型バスと同じく、青い着色ガラスが採用されている。(同時期導入でも、中型バスはなぜか無着色のガラスだった)
リアウインドウも青い
この頃の中型バスでは、オートマチックトランスミッション仕様で導入されていたが、大型と小型はなぜかマニュアル。
60号車車内。つり革はなかったようだ
座席の柄は、中型や大型(ワンステップは別の柄)と同じ、緑色(と数少ない2人掛けの通路側はエンジ色)の格子。背もたれは(市営バスにしては)低く、昔のバスのよう。肘掛けにも布がかかっているのが豪華(中型・大型にはない)。
車体デザインもスタイリッシュになったし、ドアの配置も変わり、より普通のバス(中型・大型)に近くなったと感じた。


1993・1994年度と2台が導入されたところで、変化があった。
1995年8月に、レインボーRBが廃止され、新車種「リエッセ」として独立・モデルチェンジしてしまった!

交通局としては予想外の展開だったろうけれど、メーカーの都合だけにどうしようもない。素直に1995年度からはモデルチェンジした車両を購入。
62号車。祝日などに掲げられる旗は、中型・大型と同じものだったようで、小型バスには大きく感じる
リエッセでは、中型・大型同様、車両の中央部にもドアを設置できるようになり、交通局はその仕様で導入。
63号車側面
したがって、最後部にドアがある60・61号車とは乗車口の位置が違ってしまうことになるが、特に区別せずに混ざって使われていた。
レインボー61号車とリエッセ62号車
リエッセでは、側窓は無着色に戻り、座席柄は同年度の中型バスに合わせて、水色系統とピンク系統の座席に変更(肘掛けには布がかかっているはず)。

リエッセは1995年度に62~64号車、1996年度に65・66号車と、計5台が導入された。
以前も取り上げたように、1996年度の車両は、バックライト付き液晶の行き先表示機で導入されたが、見づらかったためか、早期に幕式に変えられた。
幕式に変えられた後の66号車
上の63号車と66号車の側面の行き先表示を比べてみると、66号車のは大型のものが設置されていて、不釣り合いな感じ。
液晶から交換するにあたり、余っていた中型・大型用のものを使い回したのだろうか?

65・66号車は、日産ディーゼル製中型バス134~138号車とともに、秋田市交通局が最後に購入したバスということになる。
日野自動車としては、小型バスを製造販売していたのが功を奏し、最後まで継続して秋田市交通局に買ってもらえたとも言える。中型・大型バスを含めて、1988年度から1996年度まで途切れることなく、毎年何らかの日野製の新車が納入されていた。


交通局末期には、小型バス3代目の7台の日野製車両が活躍していたことになる。
交通局の小型バスは、長年、東営業所に配置されていた。(東営業所は1980年に手形字西谷地に開所、1987年に広面字鍋沼に移転)築地経由や駅東線が主な充当路線であることを踏まえれば、妥当。
市営バスの中央交通への路線移管が始まり、2001年には、東営業所そのものが中央交通へ譲渡(同社秋田東営業所となった。2011年に廃止)。しかし、小型バス路線はまだ移管されなかったため、7台の小型車両は臨海の交通局中央営業所へ転属となった。
東営業所時代は、秋田駅西側では小型バスを見かける機会がきわめて少なかったが、臨海転属後は、車庫への出入りのため、県庁経由交通局線を走ることが増え、竿燈大通りなどで目にする機会が増えた。
小型バスが交通局線を走ったのは、この時が初めてだったかも
ただし、それも2年間だけ。
2003年春には、小型バス路線が中央交通へ移管され、7台の小型バスも譲渡されて、再び東営業所(今度は中央交通のだけど)の所属となった。(中央交通への車両譲渡は、車齢10年超が無償譲渡、満たないものは有償譲渡という取り決めだったそうなので、小型バスは有償譲渡されたのだろう。)
これにより、再び、秋田駅西側で小型バスを見かけなくなった。
譲渡直後の62号車。塗装変更される前で市章が外され、号車番号は隠され、社名は書き換えている
その頃、中央交通では新車のリエッセを購入し、秋田市内に導入していた。
当時の雄和町の循環バス「ユーグル」用などとして使われていたのだと思うが、その一部が移管路線にも使われるようになり、交通局からの譲渡車と中央交通自社発注の車両が混ざって走るようになった。
自社発注車は、オートマチックトランスミッションで、中ドアに車椅子リフト付き、塗装の塗り分けが微妙に異なるといった違いがある。
(再掲)左が譲渡車、右が自社発注車
さらに上記の通り、秋田東営業所は、2011年春に廃止されたので、これらの小型バスは秋田営業所(大川反車庫)へ転属。現在は再び、秋田駅西側で小型バスをよく見るようになった。
元市営バスの小型バスは、ここ10年ほどで広面(交通局東営業所)→臨海(同中央営業所)→広面(中央交通秋田東営業所)→大川反(同秋田営業所)と所属を変えてきたことになる。

寿命が短かった初代・2代目と違い、3代目はまもなく車齢20年を迎える。
特に傷んでいるようにも見えないし、中央交通の中型・大型バスの使い方を踏まえれば、まだまだがんばれそう。


とはいえ、元市営バスの小型バスで活躍するのを見かけるのは、リエッセだけ。
2台だけのレインボー(元60・61号車)のほうは、とんと見かけなくなったと思っていたが、男鹿営業所へ配置され、男鹿のローカル路線で活躍しているようだ。
NHKBSで放送されている「日本縦断 こころ旅」(火野正平が自転車で各地を巡る)で、2011年6月頃に男鹿半島の門前を訪れた際、背後にちらりと映っていた。(ヒノつながりか…)



ところで、何度か取り上げているように、秋田市中心市街地循環バスの車両にも、1台だけリエッセが使われている。予備車的扱いで土日の登板が多い。
ナンバープレートからすれば、市営バスのよりは新しく、一般路線の中央交通の自社発注車よりは古い。これも自社発注で、以前は五城目営業所にいたようだ。中ドアのリフトはなく、オートマ。
リエッセのオートマは3速だそうで、変速ショックや騒音から敬遠する事業者もいるらしい。循環バスに乗っていても、「ぎゅいーん」となんか燃費が悪そうなエンジン音がするし、タイミングの悪い変速ショックも気になる。(ただし、上手な運転士だと、アクセルの踏み加減を調整しているのか、ショックが少ない運転をしてくれる人もいる)


リエッセという小型バスは、小さいながらも「普通のバス」っぽく、(個人的にはあまり好きでない)日野自動車の車体デザインにしては洗練されていてかつ奇妙でなく好感を持っていた。
地方のバス会社では、手頃なサイズで使い勝手が良かったのか、好んで導入していた事業者も多い。弘南バスなど、1990年代後半は秋田市交通局以上のペースで大量に導入していた気がする。
しかし、バスメーカーの業界再編に伴い、日野にいすゞやトヨタとの製品供給の関係ができたことや、バリアフリーに配慮した「ポンチョ(リエッセより高価)」を後継車種として、2011年で日野が製造するリエッセの販売を終了。現在は、似ても似つかないトヨタのマイクロバスを「リエッセ2」として発売するだけとなったのは、少し惜しい。


今回は、小型バスの「車両」を見てきたが、秋田市営バスで小型バスが使われた「路線」の変遷を見ると、秋田市の街の変化が見えてくる。いずれまた。

※その後、2019年の小型バスの状況
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弘前城雪燈籠まつり

2013-02-19 23:13:51 | 津軽のいろいろ
8日から11日まで、恒例の「弘前城雪燈籠まつり」が開催された。今年で36回目となるようで、32万人の人出だったとのこと。
弘前駅の巨大リンゴは、雪の結晶&綿雪バージョン
5年ほど前に雪燈籠まつりは1度昼に見たことがあったが、燈籠なのだから、夜の様子も見たいと思っていた。
弘前市役所周辺はライトアップやイルミネーション

追手門前で大きな雪燈籠が迎えてくれる
いつものクセで、何気なく公園南側の市役所前の追手門から公園に入ってしまった。
追手門周辺にも雪燈籠などはあるが、主会場である本丸や北側の「レクリェーション広場」へは遠い。しかも、寒い夜なのに人出が多いし、足元は圧雪状態で滑りやすく(除雪はされている)、なかなか進まない。
公共交通でのアクセスは良くないが、北門(亀甲門)から入ったほうが、園内の移動が少なくて楽そう。


今の時期は本丸へは無料で入れる。天守閣もライトアップされているけど、雪が降っていたし、基本的に他のシーズンと変わらないので写真は省略。
本丸の西側は開けていて、天気がいい昼間なら、蓮池越しに岩木山を望める。雪燈籠まつりの夜は、ここが違った意味で見どころになる。
元々の段差や雪の壁があって、少し登らないといけないのだが、その先に広がる光景には、誰もが感動していた。
写真だと迫力に欠けますが
眼下の蓮池の対岸に、明かりの入った無数のミニかまくらが並んでいるのだ。とても美しい。
 
公園内の他の場所も合わせてだが、約300個のミニかまくらが作られたとのこと。


本丸北側の「北の郭」では、「弘前雪明かり」というイベントが行われていた。
雪燈籠まつりと区別がつかないが、主催者が違い、白神山地世界遺産登録20周年事業らしい。中央弘前駅そばでも開催されたようだ。
やや人工的だが、きれい
来場者にロウソク(が入った筒)を渡し、会場内に自由に置いてもらう趣向。


下って四の丸、レクリエーション広場へと進み、雪燈籠まつりのメイン会場へ。
さくらまつりの時は、露店(出店)が並ぶ場所だが、雪燈籠まつりでも約20店が21時頃まで営業していたとのこと。
追手門側とか本丸には露店がなかったが、夏のアイス屋台みたいな甘酒の屋台でもあれば、売れるかも。

滑る道をみんな上手に歩いているから、多くが地元の人のようだ。
特に四の丸に下りるカーブした坂が、とても怖かった。暗いし人が多いし。他の箇所では砂を撒いていたが、ここにも撒いてほしい。
あと、小さな子どもが、ソリ(スノーボート)に乗って大人に引っ張られて移動している姿がちらほら見られたが、これは滑りやすい人混みでは、危険に感じた。通路では、ソリは手に持って移動するように規制したほうがいいかもしれない。

雪燈籠まつりの目玉が、大雪像。例年、市内の洋館などが陸上自衛隊弘前駐屯地によって作られる。
今年は公園近くにある「日本基督教団弘前教会」

実物より小さいかと思うが、高さ9メートル


大雪像の向かいでは、
「雪まつりスベリ台」
これも恒例のそり滑り台だが、“ナイター”もやっていたとは知らなかった。けっこう高くて楽しそう。
タイヤチューブみたいなのを貸してもらえるようだ。滑っていたのは子どもだけだったけど、大人がやってもいいのかな?


これも美しいと思ったのが、近年始まったらしい「津軽錦絵大回廊」。
人が多いですが
要は長さ数十メートルの雪の壁を通路の両側に作り、そこに夏のねぷたまつりで使った「見返り」などの絵をはめ込んで、夜は明かりを灯すもの。
ねぷたで使い終えた絵を“再利用”しているわけだが、冬にねぷたを見られる。斬新だし、津軽らしい。

上の写真の通り人が多くてゆっくり見られないが、
待てば途切れる瞬間が訪れる


最後に、本丸から見下ろしたミニかまくらがある「西の郭」へ。
東側から西へ本丸・蓮池・西の郭・桜のトンネル・西濠・公園外という位置関係になる。
普段からあまり人が通らない場所だけに、かまくらの灯りに包まれた静かで幻想的な空間だった。(本丸から見られていると思うと、ちょっと恥ずかしいのは、自意識過剰ですね)
 
ミニかまくらといっても、秋田市の新屋のようなバケツで作るミニかまくらよりはずっと大きく、腰の高さぐらいある。

寒かったけど、幻想的で美しい光景を見られた。
雪燈籠まつりは、昼よりも夜のほうがいいかもしれない。(今回は昼間は雪が強く降っていて、面倒になって見に行きませんでした…)
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雨水

2013-02-18 21:25:46 | 秋田の季節・風景
2月に入って雪が減りつつあった秋田市だが、その後も時々雪が降って新たに積もり、積雪はあまり減らなかった。16日土曜日には、2月に入って最深の60センチに再び達した。
 日曜日は晴れ間も覗いた
雪が雨に変わる頃だという、二十四節気の「雨水」の今日は、気温が上がって、雪に混じって雨が降った。
それでも、最高気温は3.5度(予想では6度とか言っていたようだが)、積雪も58センチ。道路はそろばん状態が再発。積もっていた雪は水気を帯びて重くなった。
明日からはまた冷え込んで雪が降る日もある予報で、まだ冬は続きそう。


 けやき通りの裁判所脇。車道は路面が出ている
写真が分かりにくいが、歩道の歩行できるスペースがとても狭く(人が踏み分けた道だと思われる)、しかも高低差がついていた。ここは平らで広い歩道があるのだが。
この向かい側はそれなりに道が付いていたし、こちら側は通学路でもないはずでさほど通行人が多くないと思われる。でも、県庁・市役所のすぐそばの幹線道路の歩道がこういう状態なのは…
なお、昨冬以前もここは同じような状況だったので、道路管理者の秋田市も裁判所も、除雪するつもりはないようだ。


山王十字路そば、中央道路出入口付近の竿燈大通り
山王大通り・竿燈大通りは、歩道の融雪装置がおおむね作動していて歩きやすい。(秋田銀行大町支店付近の工事も終わっていたようだ)
上の写真で左側の土地。かつては秋田トヨタの店があった場所で、解体後、更地になって相当経つ。竿燈まつりの時に屋台が並ぶほかは、使い道がなかったようだが、昨年か「立入禁止 ご用の方は秋田トヨタ総務部まで」とかいう看板が新たに立てられた。(なぜか市長後援会の看板も立っている)

奥のビルは新国道沿いの北都銀行事務センター、秋田銀行事務センター、秋田県商工会館
今回見ると、敷地西側に雪山ができていて、他の部分は除雪されていた。
何か工事でも始まるのか、単に雪捨場になっているのか。
この土地もかなり広大な空き地。どうなるのだろう。
【2月23日追記】23日土曜日には、引き続き除雪され、柵の一部が開かれていて竿燈大通りから出入りできる状態。敷地東側に十数台の車(営業車っぽいものを中心に普通自動車)が並んでいた。


1週間ほど前に撮影した、夜のエリアなかいち。
イルミネーションも続いているが、2月にはかまくらなど雪を使ったものが作られた。かつて八橋運動公園で行われ、2006年の豪雪で中止・そのまま廃止されていた「童っこの雪まつり」が、「なかいち童っこの雪まつり」として復活(主催者は違うのかな)したので、その一環か。

撮影したのは、気温が上がって融けて、再度冷えた時で、雪像の形が変わってしまっていた。
これは?
長さ10メートルのそり滑り台だそうだが、その形はE6系電車「スーパーこまち」とのこと。

新しい県立美術館前
これは湯沢市の「犬っこまつり」の雪でできた犬の像とお堂。本場から人を呼んで作ったのだと思うが、融けてしまって、
犬というよりアシカとかオットセイみたい(耳が小さくなってしまったからか)

※続きはこちら
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イギリストーストとホットケーキ

2013-02-16 23:07:46 | ランチパック
今回の弘前訪問でも、工藤パンの製品を買いました。(昨秋の記事
りんご娘コラボは第2弾までで終わったらしく、フレッシュランチも定番ばかり。だが、イギリストーストはなかなか賑やかなラインナップだった。
イギリストースト3つ
イトーヨーカドー弘前店では、イギリストーストが5種類も売られていた。ノーマルが98円で、他は110円でちょっと高いけれど、充実している。
イギリストースト 濃厚ミルク 340kcal
一昨年辺りから、寒い季節に売られていた製品で、気になっていたが、ついに入手できた。
いかにもミルクって感じ。砂糖の粒は見えない
味は想像通りでおいしいが、ランチパックで同じような味のを食べたことがある。
これはクリームの量はあまり多くないし、砂糖感もないので、あえてイギリストーストにしなくてもいいような気もしなくはないけれど。


イギリストースト 苺ホイップ 396kcal
以前、イチゴジャム&マーガリンとかいうのはあった(つまりアベックトーストと同じ組み合わせ)が、これは「ホイップ」。
1月の新商品で、ホームページには「軽くまろやかな風味の苺ホイップクリームをサンドしました。」とある。

ランチパックのようにイチゴジャムとホイップクリームの2つが挟まれていると思いこんでいたが、
クリームそのものがイチゴ入りか

これは、クリームの中に砂糖粒が輝く
ジャムじゃないなら、人工的なイチゴ味になりそうな気もしたが、わりと本格的なイチゴ味。そして、砂糖のジャリジャリとした食感も楽しめる。
砂糖の粒が入ってこそ、イギリストーストだ。


イギリストースト メープルシュガー 432kcal

一見するとピーナツクリームのよう
2月発売で「グラニュー糖入りのメープルクリームをサンドしました。」とホームページにあるように、やはりジャリジャリする。
苺ホイップよりジャリジャリ感が強いような気がした。甘さも強い。

今回も、どれも楽しく味わえた。さすがイギリストースト。
ところで、TBS系列の深夜番組「マツコの知らない世界」で、最近、イギリストーストが紹介されたらしい。TBSでは2月1日(2日になってすぐ)の放送で「スーパーマーケットの世界」としてご当地商品の1つとして紹介されたようだが、ネット局では放送日が異なる場合があって青森テレビでは13日深夜に放送されたと思われる。(IBC岩手放送では、昨年秋で放送を打ち切っており、秋田ケーブルテレビでは見られない。)



最後に、これ。
ホットケーキ マーガリン
山崎製パンや秋田のたけや製パンでもある「ホットケーキ」の工藤パン版。
他と同じく、2枚重ねが2個入って100円程度。ただし、中はマーガリンのみで、ハチミツやメープルシロップ類は入っていない。
包装は女の子のイラストがかわいらしい。見覚えがあるので、昔食べたことがあり、その頃から変わっていないのだろう。

包装の表示の「名称」欄は、ヤマザキでは「洋生菓子」、たけやではなぜか「和生菓子」となっていた。(法令上は和か洋は、あまり厳密に決められていないようだ)
工藤パンは、
「洋菓子」ですか!(「生菓子」でなくてもいいのかな?)

ところが、工藤パンのホームページでは、
まんじゅうとだんごの隣
「和菓子」の1つとして掲載されている。よく分からん。

中身
外見は、ヤマザキのに似ている。というか、たけやのがどら焼きっぽ過ぎるのか。

皮(?)をはがすと
皮は柔らかくてもろい。中心部にマーガリンが丸く挟まる。
食べてみると、皮は柔らかいだけでなく、食感も味も軽くて食べやすい。でも、マーガリンの塩気が強いように感じた。
実際に塩分が多いのか、それともハチミツなど甘みがないせいで塩味が強調されるのか。
ホームページでは「柔らかい生地の中に少し塩味のマーガリンをサンド。午後のティータイムにちょうど良い一品。」と紹介されている。
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甘口赤飯

2013-02-14 21:31:12 | 津軽のいろいろ
津軽地方では、赤飯は甘いのが一般的。
昔、手作りのものを食べたことがあったが、食紅で付けたピンク色で、甘納豆が入っていて、さほどおいしいと思わなかった記憶がある。(僕は甘くないのも含めた赤飯や甘納豆自体が、あまり好きではないこともあるだろう)

ローソンでさえ、わざわざ別仕様の赤飯を販売するほどだし、久々に食べてみようと、今回、弘前市内の3つのスーパーを回ってみた。
「津軽のスーパーでは、甘い赤飯と甘くない赤飯の両方が売られている」という話を聞いたことがあったが、訪れた3店舗とも、甘い赤飯だけを販売していた。
甘くない赤飯ではないことを明示するためか、どこでも「甘口」という表示が値札や製品にあった。「“甘口”赤飯」とは初耳でカレーみたいだけど、一般的な呼称のようだ。レシートには単に「赤飯」「赤飯おにぎり」と表示された。

※以下、画像は照明の関係で、色合いがやや不正確です。
イトーヨーカドー弘前店とマックスバリュ東北(本社秋田市)運営のマックスバリュ樋の口店では、同じ製造元の赤飯おにぎりを扱っていた。
「甘口赤飯」(マックスバリュで購入。ヨーカドーのはシールが違った気がする)120円
マックスバリュのには表示がなかったが、ヨーカドーのは「181kcal」とあった気がする。
製造元は青森市の「デリカたかはし (有)高橋蒲鉾店」というところ。
色合いは甘くない赤飯と同じに見え、表示を見ても着色料は使用されていないから、豆で着色したようだ。甘納豆でなく普通の小豆が入っているし、外見では区別できない。うるち米は入っておらず、すべてもち米。


もう1つは、八戸市に本社があり、青森では大手の「ユニバース」運営の「Uマート弘大前店」で購入。
ちなみに、「Uマート」とはユニバースの小型店舗のブランド。弘前にあって倒産した「マルエス主婦の店」の店舗を引き継いだ際にできた。
Uマート弘大前店は、マルエスの前は「マルサン(秋田市の広小路にあったのと関係があるのだろう)」で、ここ10年ちょっとの間に3つのスーパーが入ったことになる。今の秋田市でいえば、大住入口のナイスや楢山のト一屋みたいな、昭和の面影が漂うこじんまりとしたスーパー。
Uマートになってからは、全体的に小ぎれいになって、セルフレジがあったり、24時まで営業するなどしている。訪れた時も休日の夜なのに、大学生が多く来店していた。

ユニバースでは、おにぎりではなく、店舗で調理した惣菜形式の赤飯。大小2種類あり、小さいほうを買った。
「赤飯(大納言小豆入)」107g 136円
金色の「甘口」シールが輝く。
100g当たり180kcal。ちなみに「食品成分表」掲載の赤飯の熱量は189kcal。
こちらもデリカたかはしと同じく、豆で着色・小豆入り・もち米100%。
【15日追記】どちらも、赤飯の定番であるゴマはかかっていない。


では、10年以上ぶり【15日訂正・4年前に北海道で食べてました】の甘い赤飯を味見。※2つは違うタイミングで食べたので、味の感じ方は同じ条件ではありません。
デリカたかはし
かすかに甘味を感じる程度で、甘さ控えめ。鈍感な人なら、普通の赤飯と思ってしまうかも?!

ユニバース(ピンクっぽく写ってしまった)
これは、意外にも、甘くないのも含めた今まで食べた赤飯の中でも、かなりおいしいと感じた!
「甘ったるい」という甘さではなく、ほんのりと甘くて絶妙。和菓子とか、おはぎ・ぼたもちの類に近い甘さ。秋田でも、一部地域や家庭では、巻き寿司や茶碗蒸しを甘くするが、それよりは甘くないと感じた。
これを主食におかずやみそ汁を食べるのは向かないかもしれないが、これだけなら個人的には1回分の食事にしてもいい。

甘口赤飯といっても、各家庭ごとに味は違うし、スーパーでは無難な味付けにしてあるのだろうし、苦手な甘納豆が入ってなかったり、10年以上の間に僕の味の好みが変わったりしたのだろうが、これは普通の赤飯よりも気に入った。
【15日追記】4年前も「赤飯というより、お菓子みたい。でも嫌いじゃない。」という感想でした…


今回行った3店は、いずれも津軽発祥のチェーンではなかった。
ユニバースの本拠地の八戸がある南部地方では、それほど甘口赤飯を食べないらしいし、マックスバリュ東北の秋田県でもそう。それでも、津軽で営業するには、イギリストーストを仕入れて、赤飯は甘くしないとやっていけないのだろう。
次はぜひ、津軽発祥の店(佐藤長、ベニーマートなど)や、すぐ隣の大館から出店している「いとく」がどうしているかとか、調査しなきゃ。

※秋田の赤飯事情はこの記事後半にて
※青森のローソンの赤飯はこの記事後半
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LTEと弘南バス

2013-02-13 23:53:43 | 津軽のいろいろ
旅行記とは別の、津軽の話題。
ソフトバンクモバイルのCM「白戸(しらと)家」シリーズ。2007年6月から続いており、初期の頃は母(樋口可南子)は学校長をしていたはずだが今はどうなったのかとか、上戸彩が携帯販売窓口から会社の広告部門へ“異動”したのかとか、よく分からなくなっている。


現在は、「LTE」というサービスのCMが流れている。
歌手の「ELT」こと「Every Little Thing」が、LTEの宣伝のために「LTE」と改名して全国各地を回るという設定。
LTE自体よく分からないが、CMは地方を馬鹿にしたような雰囲気が漂い、あまり好きになれないCMではあるのだが。

公式サイトによれば、昨年12月7日から、青森県を舞台にしたLTEのCMが2パターン放送(全国で)されている。
街中っぽいカフェのようなシーンや、リンゴ畑の中でELTがライブをするシーンがある。
カフェのシーンでは、窓の外にお城の門らしきものと木の橋が写っている。門は弘前城のそれのようにも見えるが、道路際に木製の橋が架かるような場所はないはずで、合成ではないだろうか。リンゴ畑は、「弘前市りんご公園」だというネット上の情報もあり、そう言われればそんな雰囲気もしなくはない。【14日追記】記事末尾の追記参照


さて、2パターンどちらも終盤で、ライブを終えたELTの2人が、バスに乗っているシーンがある。
うっすら雪が積もった田んぼの中を走るバスが映った後、車内の映像に変わる。
バスの走行シーン(公式ホームページより)
ぱっと見て、このバスは弘南バスだと認識できたのだが、よく観察してみる。
拡大(テレビ画面を撮影)
車種は、いすゞエルガミオと共通でヘッドライトだけが違う中型バス「日野レインボー」。ここ数年、弘南バスが新車で購入する中型バスは、すべてこの車。昨年秋にも導入されたそうで、僕が先日訪れた時に弘前市内で見た。

前ドアに「出入口」と表示され、行き先表示機もそこに設置、中ドアには何も表示されていない(中ドアは車椅子乗降時しか使わないので)のも、実際の弘南バスと一致する。
正面の行き先表示には、けっこうたくさんの文字が表示されている(「回送」「弘南バス」「弘前駅」とかではない)が、判読できない。ナンバープレートや前輪の上の車両番号も判読不可能。

でも、よく観察してみると、塗装が実際の弘南バスよりも間抜けて見える。
本物はどうかというと…
反対側ですが同型車(52002-2号車)
側面の「K」をモチーフにしたロゴマークのうち、赤い部分が消えている。ほかに、正面フロントガラス下のロゴ(緑の部分も含めて全部)、側面の「KONAN BUS」「弘南バス」の社名表示もない。
撮影時にテープなどで隠したのか、CGで処理したのかは分からないが、実際の弘南バスの車両を撮影したもので間違いなさそうだ。

消した理由は、弘南バスのCMではないから、目立たないようにしたのだろうか。あるいは、側面の大きな「K」が認識されてしまうと、ライバルである「au by KDDI」を連想させてしまうから?


そして車内。
一目でおかしいと思った
それは、座席の柄。
水色の地に何かのイラストが散りばめられており、地デジテレビでは、はっきりと分かる。
吊り橋と帆船と塔、飛ぶカモメ
すなわち横浜ベイブリッジ、日本丸、横浜マリンタワー。どれも横浜市の名所。

どう考えても、青森の弘南バスの新車に採用される柄ではない。
また、にぎり棒が茶色いこと、降車合図ボタンがオージ製の旧型であることもおかしいし、2人掛け座席が後ろほど高くなっていることから大型バスではないかと考えられる。

弘南バスのレインボーでは、座席は水色系の細かい規則的な鱗のような模様の布地。背もたれは比較的高く、昔の秋田市営バスに近い(ただし厚さは薄い)。上部には白いカバーがかかっている。
それに、ユニバーサルデザインとして、にぎり棒はオレンジ色、降車ボタンは黄色のレシップ製が採用されているし、中型バスなので、後ろが1段ずつ高くなってはいないはず。

柄からすれば、車内は横浜市営バスのものと考えられ、外観とは別の車両で撮影されたことになる。
中古車として他のバス会社に移った後も、そのままの座席柄で使われるケースが少なくない。そのため、弘南バスが所有する、横浜市営バスの中古車で撮影されたとも考えられる。スケジュールの都合や、外観は新車で・車内は広い大型バスのほうが撮影しやすいなどの理由で、車内外で別の車両を使ったとか。

もう1つ考えられるのは、車内のシーンは東京で撮影した可能性。
ドラマや映画、そしてCMなどの撮影用に使う警察車両や消防車両など、特殊な車両を所有して、撮影会社に貸し出す商売がある。その中には、路線バスの中古車を所有する所もあるらしい。その会社が横浜市営バスの中古車を持っていて、今回の撮影に使われたのかもしれない。


などと考えていて、キムタクが出ている宝くじのCMを見て、はっとした。
バスの車内で、おばあさんに座席を譲るシーンがある。ソフトバンクとほぼ同じアングルなのだが、
これも横浜市営柄

しかも、ソフトバンクと宝くじのどちらのバスの車内も、握り棒や降車ボタン、窓枠に貼ってあるシール(危険!停車するまでお待ちください。)の位置まで、同じように見える。
宝くじ

ソフトバンク
両方のCMで、同一の車両が使われたのかもしれない。


CMは架空のお話なのだから、バスの外と中が違ってもいいとは思う。
でも、わざわざ「青森」を舞台にしているのに、その座席が「(神奈川の=青森にも横浜があるけど)横浜」の名所で、それがくっきり映ってしまうのは、制作会社や発注したソフトバンクの詰めが甘いと言わざるを得ない。


【14日追記】弘前市役所企画部広聴広報課「弘前市シティプロモーションサイト『いいかも!!弘前』」で「SOFTBANKの『LTE』のCM撮影が弘前に来ました!(2012.12.11)(http://www.city.hirosaki.aomori.jp/city_promotion/media/media/softbankltecm.html)」として紹介されていた。
「CMで流れているのは、弘前公園です!りんご公園です!弘南バスです!」とのこと。

【2018年12月1日追記】横浜市営バスの中古車は、その後も多くの映像に登場し続けている。2018年には、NTTドコモのCM(一休さんがモチーフ)にも使われた。
それにしても、車内だけとはいえ、見る人が見れば、降車ボタン、座席、手すり等から古いバスだと分かってしまうのに、いつまで使い続けるのか。そのことを発注する企業は気にしないものなのか。
コメント (6)
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国鉄色つがる

2013-02-12 23:18:21 | 旅行記
10日・日曜日に弘前へ出かけた。
3連休中だから、ある程度混雑しそうだし(他に諸般の事情もあって)、特急「つがる3号」の指定席を取った。
つがるといえば、E751系電車の4両編成がすっかり定着した。指定席は1号車と2号車(1号車の半分はグリーン車)。

しかし、ネット上の情報によれば、前日の9日から「つがる」の一部列車が、485系電車6両編成で運転されているという。しかも、リニューアル車のほか、新潟の車両基地所属の国鉄時代の塗装(通称・国鉄色)の車両も使われているという。
E751系には予備がないため、1本でも点検や故障で使えない時は、旧来の485系電車(4両編成)が代走することはよくある。それに2両を増結して6両編成にするのも、3連休だと思えば分からなくはない。
でも、新潟の国鉄色の車両がつがるに使われるとは、信じられないような、ちょっと期待するような気持ちで秋田駅へ。


青森からの「つがる4号」が秋田駅に到着後、わずか20分で折り返し3号となる。
穏やかな天候ではあるが、構内放送では「4号の到着は数分遅れるものの、3号は時間通りに発車予定」とのこと、さらに「本日は6両編成で運転します」と言っている。
ということは…
485系国鉄色!(5番線から撮影)
普段は、特急「いなほ」で他の塗装の車両に混ざって使われている、新潟の「T18編成」だ。
先日のE6系の報道向け試乗会の日にも来ていたから、秋田駅ではさほど珍しくはない車両ではあるが、これが奥羽本線で、定期列車に使われるとなると、とても珍しい。
さすがに「つがる」のマークがセットされているわけはなく、真っ白い幕。

反対側の先頭車(1号車・半室グリーン車)。連結器カバーが緑色なのが残念(他の塗装の車両用の使い回し)
上の両端の先頭車の写真を見て、わずかに違いがあるのがお分かりでしょうか。
6号車側は、屋根の上の前照灯(ヘッドライト)が2灯ある。これは、かつて北海道向けに製造された(けれど耐えられなくて本州に戻された)「1500番台」と呼ばれる車両だけの特徴。もう1点、尾灯が出っ張っている(他は平ら)のも特徴。
雪で隠れにくいように出っ張っている
1500番台の先頭車(クハ481形)はわずか8両しか製造されず、現在もそのままの出で立ちで活躍するのは、このT18編成の6号車「クハ481-1508」だけ。(他は廃車や改造された)
T18編成は、国鉄色だからというだけでなく、貴重な1500番台も組み込まれていることもあって、鉄道ファンには人気のある車両。
秋田駅。左奥にE3系こまち。右端3番線のいなほはリニューアル車だった

久々の485系国鉄色の旅となった。4~5年前に、いなほで、同じT18編成に乗って以来か。
この日の6両の内訳は、1・2号車が指定席、3~6号車が自由席。つまり増結された分は、自由席として使われる。
「特急」表示はあるものの
側面の行き先表示も白幕で、これが「つがる 青森行き」であることは分からない。
秋田駅では、放送のほか、ホームに駅社員を配置して案内に当たっていた。車両変更に伴う座席配置の関係で、「指定された席がない」お客さんがいたようだ。


僕の席は、2号車。東急車輛製の「モハ484-1082」。天井のクーラーは、プロジェクターみたいな形のもの。交換したのだろうか。以前乗ったのもこの車両だったような気がする。
内装は国鉄時代とそう変わっていないものの、座席はリニューアル車両と同じ、座面がスライドする黒系統のシートに換えられている。(自由席側の車両はスライドしないシートかもしれない)
座席の枕カバーは、布ではなく、「JR東日本」ロゴ入りの不織布。盛岡支社(青森車両センター)はこれを使っている。

青森運輸区の車掌は「本日、車両が急遽変更になりまして」と車内放送で説明していた。
さらに「6号車のトイレが故障している」とのこと。リニューアル車では、水回りは2両に1か所くらいに集約されているが、国鉄設計のままのこの編成は全車両にあるから、1つくらい使えなくても問題はないでしょうけど。


長年、東北地方を走り続けている485系電車だけに、国鉄色「つがる」は、雪の奥羽本線を快調に進んだ。
でも、若干ぎこちない加減速、天井のクーラーがビリビリと振動する音、床下から時々「ビヨヨン」とバネみたいな音がするなど、やっぱり新しい車両には見劣りしてしまう。

指定席の車内はそんなに混雑してはいなかった。でも、自由席はもっと空いていたはず。いつもの4両編成でも収まる範囲だったと思う。
510円とはいえ指定席料金を余計に払っている客を通常通りの1両半に押し込めておいて、自由席を4両も付けるのは腑に落ちず、ちょっぴり不満だった。


この翌日・11日も同様に4号→3号でT18編成が使われていた。結局3日とも同じダイヤで使われたことになる。(3日も使うのなら、側面だけでも「特急つがる 青森←→秋田」という表示をパソコンで作ってラミネートして張るぐらいしてほしい)
一方で、2号→1号では青森の485系リニューアル車6両編成が使われ、通常ならそのまま回るはずの6号→5号には、E751系(4両編成)が使われていた。大館折り返しの臨時つがるは485系リニューアル車4両だった。
弘前駅に到着する11日の3号
わざわざ新潟から借りてまでして、一部列車を6両編成にし、しかも指定席ではなく自由席を増やした意図は何だったのか。

この3連休には、青森の485系リニューアル車両を使う、臨時「白鳥」が運行されたので、青森の485系の運用が1つ増えていた。
それに、悪天候で遅延が生じた場合に備え、予備の車両を多めに確保したかったのかもしれないから、これらの解決策として余裕のある新潟から借りたのか。

秋田往復「つがる」の一部が6両になったのは、リニューアル車では「白鳥」との運用の兼ね合いや、たまたま新潟から借り入れたのが6両編成だったからに過ぎず、つがるは別に4両でも6両でもどっちでも良かったのかもしれない。それで、臨機応変に対応できるように増結分を自由席にしたのではないだろうか。(以上、憶測です)

ちなみに、とある鉄道情報サイトで、T18編成の代走が「9・10日の2日間」で「大館アメッコ市に伴う輸送量増加に対応するため」などとあるが、上記の通り、11日も代走し、アメッコ市は10日までだったから、正しくないと考えられる。

指定席に乗った客としてはやや不本意だったものの、雪景色の中の国鉄色を見る分には、とても美しかった。



翌日の帰りは、大館から秋田まで普通列車を利用した。
平日なら下校時間帯で混雑しそうだが、祝日でしかも5両編成。空いている車両を選べば、ほぼ貸切状態。
この日は、時折雪が激しく吹き付け、ホワイトアウト状態の区間もあった。
吹雪が車体を取り囲む
鷹ノ巣駅で、ドアが閉まらなくなり(雪や氷を挟んだのか)、3分ほど遅れ。反対列車の遅延もあって、秋田駅には10分ほど遅れて着いたが、この程度の遅れなら優秀。
華奢そうな701系電車だけど、こういう状況にはけっこう強く、力強く秋田まで運んでくれた。
先頭だった車両
雪が中央の幌部分にだけ、四角く付いているのがおもしろい。(関連記事

ということで、これから弘前の話題をアップしていきます。
コメント (3)
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竹谷金正堂跡に

2013-02-09 19:47:22 | 秋田のいろいろ
2011年初夏に、大町通りの通町側・ねぶり流し館向かいにあった、貴金属店「竹谷金正堂(たけやきんしょうどう)」が(いつの間にか閉店し)解体されたことを紹介した。(この記事後半)
その後、更地になっていたが、最近、北隣の敷地(通町の通りにも面した角地)にあった駐車場と合わせて、何やら工事が始まっていた。
【10日追記】所在地としては「大町一丁目」。魁新報本社跡の「サン・パティオ大町」と駐車場を1つ挟んだ隣。

竹谷金正堂だった部分に建物の基礎ができている

通町から。奥の電柱の間が竹谷金正堂跡

通町に面した駐車場は、舗装されたゲート(遮断機)付きの月ぎめ(一部区画は近隣商店の客用にゲートの外にあった)だった。【3月26日追記】元はスポーツ用品店「竹半」があった。(現在はサンパティオ内に移転)
今もゲートと「月極駐車場」という男鹿市内の連絡先が書かれた看板は残っているが、封鎖されて雪が積もって駐車場ではなくなったようだ。現在は、竹谷金正堂跡の工事事務所(小屋)や工事関係者の駐車場として使われている。



解体直後は、このまま駐車場にでもなるのかと思っていたので、建物ができること自体、意外だった。
隣の駐車場も一体化して使うのか? とすれば、ここに何ができるんだろう? 大きさからしてコンビニ?

などと思って、工事事務所の壁にあった小さな表示板を見ると、発注者が「セブン-イレブン・ジャパン」となっていた!(写真は撮りませんでした)
開店日、工事期間などは分からなかったが、ここにセブンイレブンができるようだ。
月ぎめ駐車場は、店の駐車場として使い、通町側からも大町通り側からも出入りできるようにするのだろう。(駐車場の隅では、電光看板を設置できそうな穴が掘られていた)

ローソンの例からすれば、工事期間2か月ほどで開店していたので、ここも3月~4月頃にはオープンできそうに思える。(憶測です)
山王六丁目のほうは、事務所が3月に開設、店舗は6月をめどということだったので、通町のほうが先にオープンできそう。

(再掲)解体直前の竹谷金正堂。奥が通町。左に写っているのが、ねぶり流し館附属の旧金子家住宅

上とほぼ同じ場所の現在の模様

山王六丁目に続き、町中にセブンイレブンができることになる。
通町には、地元の生鮮食品メインのスーパー「せきや」や日用品なども扱う佐野薬局があるが、大町の「スーパーランドヤマト」閉店後は他に食料品や洗剤やティッシュペーパーのような日用品を購入できる店はない。
セブンイレブンでは、セブンプレミアムの日用品も扱うだろうから、お年寄りなどは助かるはず。

近くにはコンビニもなく、通町橋を渡ったホテルはくと向かいのサンクスまで200メートルほど、竿燈大通りのダイワロイネットホテルのローソンまで400メートル弱。住宅やマンションがある、北~西側(保戸野中町・すわ町)からはコンビニは遠いから、いい場所かもしれない。


ちょっと気になるのは、これまで通町にあったコンビニは、いずれも長く続かなかったこと。
秋田にコンビニが進出し始めた1990年代中頃は、通町の道路拡張工事が行われた時期でもあった。
まず、1994年頃、通町から菊谷小路に入る交差点角のビル1階(この間の選挙で落ちた元議員の事務所がある所)に「ホットスパー」がオープンするも、おそらく5年ほどで閉店。
その後には、西端近くのお菓子屋さん跡のビルの1階にサークルKができたが、それも閉店している。


【16日追記】いただいたコメントで新たな情報が。
秋田市民市場の道路を挟んだ南隣、市場・NTT東日本秋田のビルにも面した交差点の角に、コンビニらしき建物が建設中。中通六丁目の北端。
外壁もすでにできているのだが、その色からすれば、セブンイレブンっぽい。本当にセブンイレブンだとすれば、通町よりずっと早く完成する。

※続きはこちら
2013年9月に公開されたGoogleストリートビューは、セブンイレブン出店前の2012年秋に撮影されたため、それぞれの土地のそれ以前の姿を見られる。
コメント (10)
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だいぶ雪が融けて

2013-02-06 23:19:48 | 秋田の季節・風景
2月になって立春が過ぎ、今のところの秋田市は、冬の厳しさはかなり和らいでいる。
1月31日には63センチだった積雪は、連日の高い気温(2日は9.1度まで上がった)と2日に降った雨でだいぶ減り、3日以降は40センチ台で推移している。雪はほとんど降っていない。
アルヴェ14階から秋田駅東側を望む。全体的に白い
現在は大きな道路の路面はアスファルトが出て乾いた状態なので、車の流れもスムーズ。
路肩の雪山はだいぶ小さくなり、黒く汚れてきて、春が近い気にさせられる。
その一方…
ただし、小路はほとんど除雪作業がされていない状態で、雪が融けて減ってまた固まってという状態を繰り返しているので、わだちになっている場所がある。歩道には雪がない車道と大きな段差ができてしまっている場所もある。まだまだ、人も車も通りづらい道が多い。
幹線道路と生活道路

少し古い写真もありますが、秋田市内の風景。
雪に埋もれそうなお墓
どのお墓も、こんもりと中央が高く山状に雪が積もっているのが、失礼ながらスカートを履いているみたいで、かわいらしい。


秋田県庁正庁【2021年4月11日訂正】本庁舎前の植え込み
ツツジらしき木に、雪吊りがされているけれど…
グニャッと
どれも同じ方向、ほぼ同じ角度に、
傾いている
木自体も傾いてしまっているし、雪吊りの竹が折れているのもある。
木が傾くとは、かなりの力が加わったことになるが、ロータリー除雪機で雪が吹き付けられたくらいでこうなるだろうか? 原因はよく分からない。
【2月23日追記】その後の新たな積雪時には、駐車場の除雪作業によって、これらの植木に雪が吹き付けられていた。それが原因かもしれないが、向きが違うか?

それにしても、県外や海外からのお客さんも訪れる県庁前の木が、こんな格好ではみっともないですよ。
そして、この程度の木に雪吊りは必要だろうか? 縄やむしろを使った通常の雪囲いをすればいいのではないでしょうか。雪吊り自体、元々は秋田ではあまり行われていないやり方だと思う(兼六園などのを真似した?)ので、やはり秋田には秋田らしいやり方のほうが適しているのではないだろうか。


先日紹介した、切妻屋根の市立中通小学校の体育館。
屋根の上には、まだ雪が残っていた。材質や傾斜角のためか(「雪止め」がある?)、なかなか雪が落下しないようだ。
おや?
上の写真では、部分的に雪がなく、屋根が露出しており、周辺に雪が積み上げられている。
なんと、人が屋根に登って、雪を寄せて(「下ろして」はいないようだ)いた。
上に除雪道具とボンベ?
屋根の上には、除雪道具のほか、ガスボンベらしきものも置かれていて、雪を寄せるだけでなく融かしているのだろうか?
単純に雪を寄せることが目的でなく、何らかの調査や工事を行うための準備の除雪かもしれないが、たいへんな作業だ。
やっぱり、新しい体育館は陸屋根にして正解だったようです。


春の兆しが見えてきたかのような秋田だけど、明日から来週にかけてまた雪で気温も下がりそう。このまま春というわけにもいかないようです。
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陸屋根でない体育館

2013-02-05 23:19:54 | 秋田のいろいろ
おとといの記事の通り、秋田市立の学校(雄和、河辺地区を除く)には、昔ながらの丸いカマボコ屋根の体育館はなくなってしまったかと思われる。

しかし、私立高校や民間企業、県立秋田中央高校(元市立高校だったので、建設は秋田市が行ったと思われる)、国立秋田高専などには、カマボコ屋根の体育館がまだ存在するようだ。
中には、カマボコ屋根の体育館を2つ所有する施設がある。
2005年に千秋公園から撮影
2つのカマボコ屋根が仲良く直線上に並んでいる。屋根はグレー系だが、赤だったら、まさに蒲鉾に見えそう。

この2つは、秋田大学教育文化学部附属中学校(秋大附中)の体育館。
上の写真左側の南側のほうが、長さ、幅とも若干小さいようだが、道路からはよく見えないので、長ーい体育館が1棟しかないように見えなくもない。

同校の沿革によれば、1つは昭和39(1964)年5月落成。もう1つは「第二体育館」と呼ばれるらしく「平成9年4月 第二体育館および部室棟整理替により使用開始」とある。「整理替」という役所用語の意味がよく分からないが新築ではないようで、いつ建てられたかは不明。

北側の大きいほう

この丸さが懐かしい(けど秋田市立学校のとはどこか違う)
どっちがどっちか分からないが、1964年築だとすれば、まもなく築50年。補修や改修は行なっているようだが、ずいぶん物持ちがいい。
市立保戸野小や市立山王中のそれぞれ先代体育館は、どちらも40年弱で改築されている。


秋大附中の隣にある同附属小学校は、1997年に校舎・体育館とも改築された(上の「整理替」と同年)。近くにある陸屋根体育館の市立保戸野小と1年違い。
附小の校舎と体育館は、渡り廊下でなく直結されて一体化しているように見え、外壁もサーモンピンクで統一されている。でも、その形は、
切妻屋根
何か仕掛けがあるのかもしれないが、屋根の仕様としては秋田市立学校より10年は遅れていることになる。【6日追記】←あくまで屋根の見かけの話。壁部分の構造を見ると、昔のような鉄骨造(S造)ではなく、秋田市立の陸屋根体育館と同じ鉄筋コンクリート造(RC造)のように見えるので、まるっきり旧来のやり方というわけではなさそう。
【2019年12月12日追記】秋大附属小学校の屋根には「雪止め」が設置されているようだ。雪が一気に滑り落ちないように受け止める(?)金属製の部品。絶対に雪を止めるということではなく、落ちる時は落ちるし、雪を屋根に留めておけば重さや融けた水が雨漏りのようになる(すが漏り)といったマイナスもある。秋田市内の民家の屋根では雪止めがあるのが一般的だが、市立学校の切妻屋根の体育館にはないと思う。秋大なりに、いちおう対策はしていたということか。(以上追記)
こういうところに発注者の方針や、設計者の考え方の違いが現れていると感じる。


ところで、以下は聞きかじった噂を基にした憶測なので、あまり信じないほうがいいかもしれません。
国立大学では、建物の仕様が細かく決められていたという。その1つに、「北海道と北東北にある大学の講義室には、冷房を設置しない」というのがあったとかなかったとか。だから、弘前大学(と岩手大学、秋田大学)には冷房がなかった(コンピュータ室や特殊な実験室等、ごく一部を除いて)のだそうだ。本当かどうかは知らないが…
今は、国立大学法人化されたことだし、北国でも一般に冷房が普及しているから、大学にも設置されてきているのだろうが、北海道はともかく「北東北は夏はけっこう暑い」ということを知らない、霞が関の文部省の役人が決めたことだったのかもしれない。

その調子なら、もしかしたら体育館の屋根についても、落雪の問題など知らない霞が関によって「体育館の屋根はカマボコ屋根または切妻屋根とする。それ以外の構造は、いかなる理由であっても認めない」とかいう決まりを作られ、秋大としては陸屋根にしたかったのに、切妻屋根にせざるを得なかったのかもしれない。(繰り返しますが憶測です)

ちなみに、弘前大学教育学部附属小学校・中学校は2008年に改築され、体育館も新しくなった模様。
法人化後だし、最新の体育館はどんな屋根なのか気になって、Googleマップの航空写真を見てみたが、薄雲が浮いている状態で撮影された写真で、学園町付近は雲の下でよく分からなかった。

※弘前大学などの体育館についてはこちら
※新潟県の体育館については、この記事後半
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