広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

4市の選挙ポスター掲示場

2021-03-29 23:45:42 | 秋田のいろいろ
選挙ポスター掲示場(掲示板)について。まずは今春から少し変わった、秋田市の続き。
坂の途中の掲示場

前回、2枚だけ設置されたのを紹介した、別の鷹匠橋たもとの傾斜の途中の掲示場。
4枚そろった
冒頭の場所は4枚とも、上も左側3枚は、掲示板の上辺がほぼきれいにそろっている。でも、右の市議会議員補欠選挙の掲示場だけは、10センチ以上下に下がっている。傾斜があると、個々の板をまっすぐに設置することからして難しいとは思うし、別に問題はない。


ここから秋田市以外の3市も紹介。
○由利本荘市 知事選、市長選、市議補欠選
羽後本荘駅新駅舎前「設置番号3」
駅前ロータリーの分離帯のような部分に設置されており、歩行者はその前へ行くのは困難。
そこで別の場所、
「設置番号1」
トップナンバーは、駅前でも市役所でもなく、消防本部の横(中央公園とか言うの?)にあった。

無塗装・木製、4~6枠では横長と、以前の秋田市とほぼ同じ仕様。
左の注意書き欄は、今回の秋田市同様「新ゴ」で、文章も基本的には共通。細かく見れば、
・秋田市での「注意」が、「○注意」
・改行位置が違う
・秋田市の「候補者以外のかたは」が、「~の方は」
・秋田市の「掲示場をこわしたり、ポスターをやぶいたりすると罰せられます。」が、「~を壊したり、ポスターを破いたり、汚したりすると~」
・投票日は最下段に赤で印字。曜日なし。
写真がないですが、
・投票日の下に小さく赤で「この掲示板は秋田県産杉間伐材を使用しています。」
→秋田市はやりたがらない(以前提案したら、法令の規定を理由に却下された)みたいだけど、隣の市がやってるじゃないか!【4月9日追記・岩手県花巻市でも表示していた。】


○能代市 知事選のみ
二ツ井駅前交差点「No.286」
秋田杉の集散地である“木都”だけに、当然木製だけど、その説明表示はなし。

そんなわけで、左側は由利本荘以上に、かつての秋田市の掲示場に近い。ただ、文面や改行位置は由利本荘市とまったく同一。
あと、注意書き内に2か所ある「ポスター」だけ、少し文字が太い。他より1つウエイトが太い新ゴのようだけど、なぜ?


○潟上市 知事選、県議補欠選、市長選、市議補欠選
大久保駅前「設置番号67」
秋田では珍しい白い板。しかも脚が金属。板も金属製らしく、使い回しできそう。
1枚につき8枠分の線が印刷されていて、それに注意書き部分と掲示位置の番号を貼っているようだ。
「1」が傾いているのは貼りかたのせい
注記は新ゴ、投票日は下に赤地白抜き、曜日入り。
文面は由利本荘、能代に近いが、改行位置と文面が微妙に2か所違う。「候補者以外の『者』は」「ポスターを破いたり(読点なし)汚したりすると」。

なお、潟上市長選挙は無投票当選となった。使い捨て掲示板ならまったくの無駄になってしまうが、再利用できるのならば、費用と資源をいくらかは節約できるのでしょう。


2009年に取り上げたように、秋田県外では、注記が右側にあって縦書き(東京都など)であったり、掲示場前への駐車をやめるよう注記(横浜市)があったり、ここには現れない差異もあった。
4市のうち、秋田市だけがポスターを「汚したり」が抜けているが、全国的にはそれが多数派のようだ。
県選管からの指示や例示があるのか、または製造・印刷業者が同じために、同じ県内だと、ある程度は似るということだろうか。
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彼岸の餅菓子

2021-03-28 20:36:34 | 各地お土産・食べ物
2021年春彼岸の餅菓子を3つ。
※関連記事:由利本荘市大内の丸めないおはぎ、昨秋の能代の彼岸だんご秋田県北部のしんこ餅

●道の駅二ツ井の藤里の彼岸だんご
昨秋の東能代駅前・みょうが館の団子がとてもおいしかった。
調べると、能代周辺、峰浜や二ツ井の道の駅でも、彼岸に団子を売るようなので、今回は「道の駅ふたつい」へ行ってみた。※道中記はいずれ
みょうが館はJA運営、二ツ井は道の駅直営のようだし、能代市内ながら旧二ツ井町エリアだから食文化も違うのではないかと予想して。

自動車道建設の影響もあって、新しくなった建物内には、木工品など品揃えが多い分、食品コーナーはさほど広いわけではないがいろいろあった(おにぎり・惣菜はあったが、昼前なのに弁当はなかったような?)。
隣の北秋田市が本場の「バター餅」がいつも売られていると聞いていた。彼岸は少し売り場を拡大しているらしく、昨秋鷹巣で買った、大館の「菅原餅店」のしんこもあった。
だんごは、
団子」という商品名 4個入り 税込み360円
同じ外見で3個入りと4個入りがあった。団子はこの1種類のみということか。
ラベルには販売所として道の駅の名と、「加工者」として藤里町の個人経営らしき工房の名。バター餅も作っている人のようだ。山本郡藤里町は、二ツ井の隣町、山間部へ入った白神山地のふもと。

大きさはみょうが館の団子と同じくらいだが、表面がテカテカして、さらに素朴そう。中は粒あん。
原材料は「もち米粉、うるち粉、砂糖、塩、小豆」。
団子としては素朴でおいしい。でも、こしあん派がみょうが館の彼岸だんごを知ってしまうと、あっちのほうがいい。


●イオンスーパーセンター本荘の矢島の草だんご
彼岸だからかは不明。由利本荘市のイオンスーパーセンター本荘店の、ご当地商品売り場(入ってすぐ右側)にあった。他におはぎなどはなく、本荘近隣の菓子店の商品の中に置かれていた。※おはぎ類は地元の吉野屋菓子舗と日進堂も含めて、奥の一般食品売場に陳列。
よもぎあんこ餅 190g 税込み216円
そっけない透明パック入り。旧・矢島町エリアの個人が製造者名義。餅米は由利本荘市産。

矢島といえば、「松皮餅」という、松の木の樹皮の繊維を練り込んだ大福餅が特産。←これだけ知ると、筋っぽくてマズそうに思われるかもしれないが、とても手間をかけて下処理がされているので、そんなことはなく、独特の風味があって嫌いじゃない。以前は秋田駅ビルトピコで売っていたが、今は来なくなったようだ。

よもぎあんこ餅の作者の方も、松皮餅を作ったり、由利本荘市内のタカヤナギ・グランマートでは、この方のおはぎが売られたりしているらしい。スーパーセンターでは、これ1種類しかなさそうだった。
あんこに餅が埋まる

大きめの1口大の草餅がけっこうな数入る
草の香りがほどよく、こしあんの具合も好き。
草だんごといえば、食べたことがないけど柴又帝釈天とか、静岡県三島市の福太郎だけど、コストパフォーマンス良好で手軽なこんな草だんごも負けていない。


●秋田では珍しいおはぎ
これまで取り上げたように、秋田のスーパーなどで広く売られる大手メーカー製おはぎは、岩手の千葉恵製菓や地元たけや製パン。
秋田市内のマックスバリュでこんなおはぎがあった。昨年秋もあった。
やまざき おはぎ こしあん 240kcal
仙台工場製、100円ほど。つぶあんもあり。

たけやが幅を利かせる秋田において、山崎製パンのおはぎは初めて遭遇。
しかも、他メーカーも含めて、1個単位で、袋に入って売られるおはぎというのが珍しい。だからこそ、秋田へ入りこむ余地があったのだろう。
複数個入りと比べて、1人暮らしの高齢者のおやつ、手軽なお供え(持ち運んでもゴチャゴチャになりづらそうだし、袋のままなら仏壇に供えておいても乾いたり線香臭くなったりしなそう)なんかに向いていそうだし、店も消費期限管理がしやすそう。他の店でも仕入れれば売れるのでは?
【29日補足・脱酸素剤等は入っていない。個包装なので、未開封なら品質を保ちやすいという程度。】

味も競合他社と引けを取らず、おいしかった。
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秋田市ミルメーク導入 他

2021-03-27 22:55:22 | 秋田のいろいろ
2012年に、昭和末~平成初期の秋田市立小中学校の給食の思い出をアップした。
その時、ことわりとして、
「全国的には、学校給食の思い出として「揚げパン」「ミルメーク」「ソフト麺をカレーやミートソースに入れた」というのがよく挙げられますが、時代の差か地域の差か、僕はいずれも食べた記憶がありません。(ソフト麺は出たけれど、醤油仕立ての汁でした)」
としていた。
現在、秋田市立学校の一部では、給食の献立をホームページにアップしてくれている。また、情報公開やアレルギー対応としてだろう、昔よりも食材のメーカーや原材料が分かるように(※)なった。それらから、昔と変わった点変わらぬ点などいろいろ。
※一般社団法人 秋田市学校給食会サイト「物資配合表」より。2021年度は5月以降が未掲載なのが残念。

●学校給食パン
揚げパンは今も出ないようだ。
そして米飯給食が増え、パンの回数が減った。
1988(昭和63)年度までは週に米2回/パン3回で、1989年度から米3回/パン2回だったものだが、今は米4回/パン1回。
昔は、食パン(「本食パン」と献立表に書かれた。8枚切りの厚さで、小学校2枚、中学校3枚か?)かコッペパンが原則だった。今もコッペパンは多いようだが、黒糖入りコッペパンや米粉パン(米粉30%)、フォカッチャ、ナンなども少なくない。食パンは出ないらしい。

給食の写真を掲載してくれる学校もあって、それを見ると、コッペパンは姿ばかりでなく、入っている袋も30年前と変わらないデザインで懐かしい。
透明で赤一色で控えめに「* 学校給食パン * SCHOOL BREAD *」と書かれている。「学校給食」が丸っこいPOP書体みたいな文字でかわいいのも変わらず。ただし、昔はなかったはずの、製造年月日(市販のパンと同様の黒印字)、新ロゴのTakeya(1992年制定)や所在地、電話番号も記載。

●ジャム類
パンのお供。昔はマーガリン、いちごジャム、マーマレード、チョコスプレッド辺りが定番か。
マーガリンは雪印製で、たしかやや縦長の袋にオレンジ色で印字されていた。
※ネット上には青印字の「雪印ミネマリン」の画像があった。袋の形は同じ、イラストの子どもも見覚えあるかも。そう言えばそんなのもあったかも?? 10年ほど前には「名門大洋フェリー」船内のバイキングに出ていたとのこと。
ジャム類はほぼ正方形の袋で「タカベビー」というブランドのタカ食品工業(福岡県)の製品だったというコメントをいただいて、そうだったと思い出した。

先日取り上げたように、今世紀初めに雪印は、秋田市内の工場がなくなり(それ以前は雪印の牛乳が給食に出ていた)、全国的な不祥事もあった。市販「ネオソフト」は今もあるが、給食用は作っているか不明。
あとマーガリンの食品としての安全性を疑問視する声も出ているが…(安全性はともかく、今にして思えば給食のマーガリンは量が多すぎるのでは。)

物資配合表によれば、今の秋田市でもマーガリンは出ている。東京「丸和油脂」の「アルハ ユニソーヤマーガリン」。商品名の意味が分からない…
ジャム系はいちご、アップル、マーマレード、チョコパテ、キャラメルパテなどで、いずれも「カセイ食品」製。聞き覚えがある。同社ホームページを見ると、正方形の袋に入っていて、一部の商品では筆記体の「Kasei」のロゴ(昔の東芝みたいな)で、それも見覚えあり。もしかしたら昔もここのが出ていたかな(タカベビーもたしかに出ていた)。


●ごはん+素
ごはんも、たけや製パン系列の秋田米飯給食事業協同組合が作っているわけだが、公益財団法人 秋田県学校給食会サイトによれば、昨2020年4月から、同組合は「新しい炊飯施設設備」を稼働させているとのこと。視察の写真を見ると、給食用だけでなくおにぎりなど市販品も、同じ工場で作っている雰囲気。

昔は、熱狂的信者がいた「わかめごはん」と「ゆかりごはん」。
ゆかりごはんはなくなったようだが、わかめごはんは今も出ている。物資配合表によれば、秋田市産米に「わかめご飯の素」を入れて、米飯給食で炊いているようだ。~素のメーカーが不明。


●手巻き寿司
1986年度に初めて出たと思う。学期末によく出る傾向があって、ごはんを持て余すけどうれしかった。
今も出ている。
具材が分かった限りでは「厚焼き卵、チーズ、ツナあえ」と変わっていない。昔はスティックキュウリも出ていた。チーズもスティック状だった。
回数は減って年に1~2回程度。でも、昔はなかった「ちらし寿司」の献立もある。


●ソフト麺製造者
カレーやミートソースではなく、一般的なうどんのつゆのような汁(肉も入って、飲める濃さ)とともに、昔の秋田市でも出てはいた。というかけっこうな頻度だったような。好きだった。
改めて1989年度の献立表から拾った。
6、10、11、12、2、3月と、6回、年度後半(寒い季節ってこと?)に偏って出ていた。
※同年度でカレーは9回、スパゲティー類も1~2か月に1度、シチューは4回(うち年度後半に3回)だった。
市販の3食入りうどんそばの個包装のような、何も書かれていない透明な袋に入って配られ、製造元は不明だった。

現在の秋田市でも、ソフト麺は出ていて、やはり醤油仕立てのつゆ。
麺類が主食の日は、パンが出る曜日に割り当たって(その週はパンが出ない)いて、ラーメンなんかもある。ソフト麺は、年に2度程度しか出なくなったようだ。
現在も何も書いていない袋のようだ。

でも、物資配合表がある。
いずれも秋田市内、土崎の金坂製麺所と、大町の松田製麺所が作っている。2018年度は加えて、地元の大手・ヤマヨも納品していた。
もしかしたら、2013年に倒産した「さっちゃんマーク」の「さっぽろ屋」も作っていたかもしれない。車が学校に出入りしていたので。
特殊な麺だから、大手など特定メーカーしか作らなそうな気がしていたが、(小麦の産地は不明だが)地産地消のソフト麺なのだった。


●ミルメーク
牛乳に混ぜて味付きにする粉(今は液体もある)のこと。と説明しないと、我々なじみのない者は戸惑う。

2016年の「Jタウンネット」に「給食の「ミルメーク」、出た県・出なかった県...あなたの地元はどうだった?」との記事があった。投票数1225票の調査に基づき、「出た」のは全国で64.2%、秋田県では91%以上だったとのこと。秋田市以外では出ているということか。
多くのものごとがそうであるように、日本国内でも土地が変われば違うことも多い。小中学校の学校給食は、市町村単位で行われるものだから、県内でも同一ではない。だから「県」単位でこの調査を行うことが大雑把すぎると思う(その他、回答者の県や年齢層の分布=いつ時点かも不明で、調査としては甘いと言わざるを得ない)。

ミルメークは1967年発売開始だそうだが、冒頭の通り秋田市では昭和末~平成初期には一切出ていない。
最近、2014年から2019年の献立表を見ても、なさそう。
【28日追記】いただいたコメントによれば2000年前後頃には液体タイプが出ていたとのこと。平成以降の一定期間は出たものの、再び出なくなっていたということかもしれない。

しかし!
今年度2020年度、秋田市の学校給食にミルメークが出ている!!

2020年6月と12月の2回。
ミルメークには味がいろいろあって、定番がコーヒー味だそう。6月は小学校でいちご味、中学校でコーヒー味が出て、12月は小中学校ともコーヒー味。(液体製品はコーヒーとココアのみなので、粉だと思われる【28日補足】粉タイプは厳密には「粉末」と「顆粒」があり、コーヒーは両方あるが、いちごは顆粒のみ。)


今年度は、新型コロナウイルス感染症を受けた、前総理の唐突な一斉休校により、給食に関わる人たちも前例のない対応に迫られた。
秋田市の学校給食においては、それに加えて、ミルメーク登場も記録に残るできごと(1986年度の手巻き寿司登場と並ぶクラスの)ではないだろうか。回数の少なさからして試験導入にも見える。来年度はどうなるか?
子どもたちの反応はどうだっただろう。わかめごはん・ゆかりごはんのように、ミルメークに熱狂する子がいたかもしれない。
ただ、ミルメークは「家庭用」もあり、ネットやダイソーで購入できるそうです…
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県教委異動 と魁

2021-03-25 00:11:46 | 秋田のいろいろ
【以下の内容は2021年3月時点のものです。追記の通り2024年から若干変更されています(が大差なし)。】
3月23日、当ブログの2013年の記事へのアクセスが増え、24日には収まった。
こういう突発的な過去記事へのアクセスは、テレビで取り上げられた話題だったりするものだが、今回は秋田県の教職員人事異動が発表が原因。
おそらく、自分や子の通う学校の先生、もしくはかつて世話になった先生の去就を知りたい、つまり異動名簿を見たくて、アクセスしたのだと思う。8年も前の記事だから、役に立つ内容はほぼないはずで、アクセスされた方々には申し訳ない。
今回も名簿内容ではなく、発表方法などについて。

秋田県の教職員異動の流れをまとめておく。一部推測です。
まず、修了式の日辺りに、各個人への異動内示。
その後、秋田県教育庁(教育委員会の事務局)から、名簿を報道発表。今年は23日だった。発表時刻は不明。
政令指定都市など独自に教職員を採用している自治体があれば別発表となるが、秋田県ではそれはないので、学校種を問わず(市町村立も含めて)一括発表。※ただし一部は重複して、かつフライングで発表される。後述。

昔は、発表当日の民放の昼前や夕方のローカルニュース(NHKではやらなかったはず)で、教育庁課長以上や県立学校長を中心に、顔写真と氏名が報道されていたが、近年はやらなくなった。
2008年までは、秋田魁新報に夕刊があったので、それにすべての学校・職階分が掲載された。夕刊廃止後は、翌日朝にならないと分からない。全国紙では、翌日朝に管理職は県版内、一般職は別刷りといった形で掲載。
そんなわけで、発表当日(23日)のうちに、早く異動を知りたい人が多いのは分かる。

でも、発表スケジュールまで知る一般人がそんなにいるのかとも思う。それは魁のサイトの影響かも。
23日の昼間のうちに、「県教職員異動、対象は3449人【名簿あり】」という見出しの記事がアップされた。
サイトより

関心がある人ならば、詳細を開きたくなるに違いない。
開いてみると、校名や名前で検索もできるそう。そこで【異動名簿はこちら】をクリックすれば、

「このコンテンツは「有料コンテンツ」です。」

紙の新聞定期購読者なら330円、それ以外は550円払わないと見られない。
著作権などない名簿。しかも今は、県教育庁はデータで名簿を出しているだろうから、ちょっと加工すればすぐアップできてしまうだろう。それからカネを取るって…
名簿見たさに契約する人がどれほどいるかは知らないけれど、他人のふんどしで相撲を取るというか、魁さんはいいご商売をされてますなと思わずにはいられない。思わせぶりな見出しまで使って。【2022年1月3日追記・名簿見たさに、未成年者が勝手に有料コースを契約してしまう可能性もあり得、問題ではないか。】
【25日追記】魁のネット名簿掲載は、2017年から始まったようだ。また、3月25日は県庁職員2次異動分の「県課長級以上の人事異動発表【名簿あり】」も、有料掲載。これは県の発表が25日で、同日「10時1分 掲載」。
【2022年3月23日追記】翌年度の教職員異動は3月23日発表。魁のサイトは前年同様の対応で、11時19分付で「県教委が教職員異動を発表【名簿あり】」。その後、16時48分に「秋田高校長に柘植氏 県教委が教職員異動を発表【名簿あり】」に更新。いずれにしても、名簿でない記事本文やリード文も含めて、有料会員以外には、それ以上は一切分からない。また、下記「senseijinji.jp」サイトには23日17時過ぎ時点で、すでに名簿(なぜか掲載されない学校種あり)が掲載。
【2024年3月22日追記】2024年は3月22日発表。引き続き県からのネット発表はなし。
魁電子版では2023年秋からコース区分が変更されていて、紙購読者は追加料金なしで電子版の有料記事を閲覧できるようになった。異動名簿もその対象(検索も可)なので、以前よりは見られる人が増えたことになろう。22日付紙面では、全面広告で「お世話になったあおの先生は…?」「教職員異動のチェックはさきがけ電子版で」「きょう22日昼ごろ、紙面より一足先に掲載します。」と告知。
22日15時頃時点では「電子版ログイン画面へのアクセスが集中しているため、ログインできない状態となっております。ご不便をおかけし申し訳ございません。」となっている。やはり異動名簿の需要の高さがうかがえる。
ちなみに、各局の昼前後のテレビニュースのうち、秋田テレビだけが昔と同じく、いくつかの学校長や課長級の新任を顔写真とともに報道した。
【2024年3月22日さらに追記】上記追記後、18時台には「教職員異動ページを無料公開しています。電子版へのログインがしづらい状況が続いたことをおわびします。」とされ、ログインなしで誰でも、名簿を見たり検索できたりするようになった。どういう風の吹き回しで、しかもこのタイミングでの無料化なのか知らないが、理想の形にはなった。本来は県・県教育庁が行うべきことではあるが。
【2024年3月23日追記】2024年3月23日付1面に「おわび」が掲載。ログインできない状態が続いた対応として、22日夕方から無料公開したとのこと。無料公開は3月末まで。(以上追記)

あるいは、県と魁の癒着、という見方もできるか。
個人が教育庁などへ出向いて「異動名簿を見せてください」と言えば、見せてくれるものだろうか。それが不可(※)であれば、発表当日中に名簿の内容を見られる、唯一の手段が魁の有料サイトということになってしまい、問題があるのではないか。
※例えば愛知県では、情報公開部門で名簿を閲覧できるとしているので、他県でもできるのだとは思う。

そもそも、県のサイトで名簿を公開すればいいのでは。
個人情報というレベルのものではないし、有料ながら魁のサイトに、翌朝には新聞にも載るのだから。
例えば新潟県では、「教職員人事異動名簿を3月24日11時頃公開します」と予告し、実際に公開されている。
県分のほか、独自の発表をする政令指定都市・新潟市分はリンクを張り、いずれも学校種・職名ごとのPDFファイルをアップしている。
しかも一般的な新聞掲載名簿より項目が多く、「異動区分」欄には、退職に「定年退職」「勧奨退職」「普通退職」「割愛退職」と区分がある。新聞なら全部「退職」コーナーに入るのだろう。
勧奨は(優遇措置のある)早期退職、普通は優遇のない自己都合退職ということだろうか。割愛は、国立大学附属学校や市町村←→県の間での異動。採用のほうも、ほんとうの新人を「新採用」、よそを割愛退職されて来た人は「採用」としている。
そんな細かい点はいらないから、新旧所属と名前を、秋田県教育委員会でも公表すればいいのに。何か問題があるのなら、例えば4月早々には削除してもいい。


実は、ネットで秋田県教職員の異動名簿を見られないわけでもない。秋田県以外も含めて。
その名も「教職員人事異動 全国教育委員会発表の公立学校人事異動名簿」というサイトというかブログ形式のがあった(https://senseijinji.jp/)。フリーワードで検索もできる。異体字の配慮もある。
誰がどういう目的で運営しているのかは不明。目障りでない多少の広告は出る。
2009年の大阪市の名簿から始まっていて、今は全国を網羅している。対応も早く、ここ数日は更新ラッシュ。秋田県も23日のうちにアップされている。内容もおそらく間違ってはいない。
2009年の大阪の名簿などは新聞掲載名簿のような形式(区切りの記号など)だし、秋田県を23日中にアップするには魁にカネを払うしかないだろうから、そういう出典(コピペ)なんだろうか。
著作権が発生する新聞記事本文でそんなことをしたら、新聞社に削除を求められるか訴えられるが、こういう名簿ではどうなるんだろう。
【2022年3月23日追記・senseijinji.jpに掲載される区分について】このサイトでは、学校種・職名ごとに投稿を分けて名簿をアップしている。小学校校長、中学校教諭など。
2022年3月は、発表当日23日の夕方には名簿がアップされたが、その時点では、小学校、中学校は全職名が掲載されたものの、県立学校(高等学校、特別支援学校、一貫校も?)や県教育庁は未掲載。2021年はすべてが同じ日付でアップされていたのに。運営者が何者か分からないから、そもそも信用できないが、やはり正確な情報が公開されるべきだ。

翌2022年は、全国紙の異動名簿に大きな変化があった


その他、異動関連いろいろ。
●1日早く異動が分かる
上記の市町村との重複。
市町村教育委員会管轄の部署や学校と、県教委管轄のところ(小中学校は市町村立でもこちら)の間を異動する人は、県教委の名簿にも、市町村の名簿(役場の人事異動として)にも載る。
その両者の異動発表は同日とは限らない。今年の秋田市の場合、22日発表(23日新聞掲載)と1日早い。

秋田市教育委員会事務局、秋田商業高校、御所野学院高校、秋田公立美術大学附属高等学院を出入りする先生は、1日早く公表されてしまった。
市から県へ行く(戻る)先生たちは、上記新潟県の「割愛退職」になるが、「退職(秋田県教育委員会へ)」というコーナーにまとめられている。いなくなることは分かるが、どこへ行くのかは翌日の県の発表まで分からない。

一方、県から市へ来る先生たち。形式上は「採用」のはずだが、秋田市では(新規)採用者の名簿は公表しないようで、新聞に欄がない。だから、全員がカッコの旧所属を「秋田県教育委員会」とした、通常の「異動」の書式の名簿。このほうが一般人には違和感はないが、逆方向の「退職(秋田県教育委員会へ)」との整合性がない。「秋田県教育委員会からの異動」としてまとめればいいのでは。


●魁紙面・県教委へ
県教委の名簿なのに、「県教委へ」というコーナーがあった。
学校の現場から、県教委事務局(教育庁)へ異動するという意味。「県教委」を広義か狭義か、範囲が違っていることになるがややこしい。「教育庁へ」のほうがいいのでは。


●魁紙面・顔写真
教育庁課長以上と県立学校長は、昇任でない横滑り異動者も含めて、全員の略歴と顔写真が載る。
小中学校長は略歴なし。顔写真は一部の人だけ載るのだが、その掲載基準が分からない。
今年は、中学校長が御所野学院、潟西、大館東、横手明峰、美郷、能代東、西目、鷹巣、湯沢北の各中学校。小学校長は柴平、東成瀬、金岡、十文字、清鷹、泉、中通、鳥海、清水の各小学校。
いずれも9名ずつで、上段5名、下段4名の配置。下段が1人分空白で、どうせならもう1人加えて10人にしたら?
にしても、どうしてこれらの学校、あるいはこれらの方々を選んだのか。

例えば秋田市では、学校番号1番の保戸野小、4番の旭北小の校長も代わるのに、5番の中通小を掲載(学校番号が小さい=中心部にあって歴史が古いだけのことではあるが、そのほうが格上という風潮があるようだ。公立かつ義務教育学校では大した違いではないと思うけど)。
同じく1番の秋田東中と2番の秋田南中は、市教委と県教委の偉い人【26日補足・事務職員などではなく、もともとは教員として採用され、教員経験がある人のはず】が校長となって異動するのに、載ってない(だからといって載せる必要もないとは思うけど)。【25日補足・写真が出た御所野学院中校長は、他校教頭からの昇任。同様の人は複数いる】
【2023年3月23日追記・上記秋田東中、秋田南中の校長おふたりそろって、2023年度末で退職。同い年で偉い人の最後の配属先だったことになろう。】


●テレビ報道
上記の通り、なぜかテレビでは報道されなくなった。
でも、秋田県警の異動は、今年も報道されていたと思う。かつての学校と同じように、県警本部の課長以上や警察署長が。
校長が誰になってもニュース性は低いのであれば、同じように署長が誰でもニュース性は低いのではないか。
【2022年3月23日追記】翌年度は、発表当日昼のニュースでは、秋田テレビのみが報道。昔同様、県教育庁や県立学校の管理職の一部を顔写真付きで伝えた。


●青森県は「発表」しない?
ちなみに青森県の教職員異動。23日に明らかにされ、やはりテレビでは扱わず、新聞社サイトに概要が出ている。県サイト、有料無料問わず新聞社サイトいずれでも、名簿はないが、例のサイトには載っている(情報源は?)。

異動概要の記事では、複数社が23日に「内示」したとしている。
内示段階で、人数や少なくとも管理職の異動内容が決定事項として報道されているというのも変な話。それじゃ「外示」だ。秋田県教育委員会の(というか日本語としての)内示とは違い、公式発表レベルらしい。青森県教育委員会では「発表」はしないということなのか。


なんやかんや言われても、学校の先生というのは、多くの人の心に残る存在だからこそ、異動が注目される(+名簿を有料公開する新聞社もいる)のでしょう。いい意味で心に残ってほしいものです。
【27日追記】学校卒業後、教職員人事異動を見ていると、年々、自分が知っている先生の定年退職が増え、自分が習った頃は若手だった先生が管理職になり、と時の流れと自分自身の年齢をも感じさせられるもの。
コメント欄でも触れたように、今回の異動では、自分が小学生の時に新採用された(ことを明確に記憶している、同学年他クラスの担任だった)先生が定年退職された。記憶にある限りでは初めてのケース。また一段階、歳を取ってしまったようだ。
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大内のおはぎとあられ

2021-03-23 23:56:36 | 各地お土産・食べ物
由利本荘市、旧・大内町エリア、JR羽越本線・羽後岩谷駅隣接の「道の駅おおうち」の、「総合交流ターミナル ぽぽろっこ」の中にある「大内地域農産物直売所 ひまわり会」。
※要は鉄道駅とほぼ同じ場所にある道の駅の産直です。
JAなどでなく地元の人たちが組織する「ひまわり会」が運営しているようだ。店の名前は「ひまわり」としているサイト等もあるが、現地では「~会」まで表示。

農産物ばかりでなく、以前取り上げた(かしわ大福ひなもち)ように、個性的なお菓子類が楽しい。
ちょうど1年前は、おはぎ・ぼたもち類はめぼしいものがなかったが、ひなもちが珍しかった。今年も月刊チラシによれば売っていたようだが、訪れた時はなかった。108円の大きい大福が目立っていた。

多くの産直がそうであるように、売り場の「枠」を会員に割り当て、各自が農産物を持ちこんで並べて販売する方式。
ただ、ここのお菓子の場合、そういう枠に置かれるものと、レジ周りなどの棚や台に置かれるものがあった。どうも会員個人が作ったものは枠に置き、個人でなくひまわり会の「加工グループ」といった集団で作ったものが棚へ置かれる感じ。いずれにしても、店内をくまなく見て回ると、楽しい発見があるかもしれない。

今回、棚の加工グループ製造でこんなものがあった。昼過ぎで残り2個。
これ
シールには「おはぎ」とあるのに、発泡スチロールのトレイに、一面の滑らかなこしあんしか見えない。「もち米(国産)」は使っている。内容量「350g」で、「何個」入りなのか分からない。
このおはぎは何だ?
中にとても小さいおはぎが埋まっている?
秋田県内では土地によって、彼岸に小さいしんこ餅にあんこ(やきなこ)をまぶした「だんし/だんす」なるものを供えたり食べたりするが、ひょっとしてそれを「おはぎ」と呼んでいる?
店の人に聞けばいいのだけど聞かずに、買ってきた。

ラップをかけただけの包装に、わりばし1膳を表示のシールで留めている。ラップをはがすと、
テラテラのあんこで「重そう」

さて、あんこの中はどうなっているか。フォークを突き刺すと、硬めのものに当たったが、持ち上がらないので、めくってすくい上げるようにすると…
こうなっていた!!
容器一面にもち米を敷き詰めて、その上にあんこを載せた構造。

こんなおはぎ・ぼたもちが存在したとは! 斬新。(前にどこかで見聞きしたような気はしなくはないような…)
2014~2015年頃にブームになった、握らないおにぎり「おにぎらず」ってのがあったけれど、それのおはぎ版か?!

あんこは厚さ5ミリ程度、米(餅)が1センチくらいか。
あんこは、どぎつい甘さはないし、塩味は薄め。素朴ではあるものの、現代寄りってところ。
米は、いわゆる半殺しにされている(半殺しは秋田独特の表現とする人がたまにいるが、全国的に通用する。知らない人が増えているというだけだと思う)。みっちりとしていい食感で、餅の味がおいしい。
これで普通のおはぎを作ってもおいしいだろうし、この形状だと、あんこが接していない餅の部分の味を直接感じることもできて、悪くない。
何個食べたという計算ができず、ついつい食べ進みたくなるが、かなりの量。箸1膳だからといって、1度に1人では食べないほうがいいでしょう。
【24日追記】今春はアニメ「サザエさん」で彼岸ネタはなかった。 おはぎを38個食べたという、磯野家の祖先・磯野藻屑源素太皆なら、このおはぎは何パックいける?

どうしてこういう斬新なおはぎを作ったのか。
おにぎらずの影響か、それにレシピサイトなどにも「握らない/丸めないおはぎ」なんてのがある。丸める手間や衛生面の問題でこうしたのか。
あるいはそうではなく、大内では伝統的にこれがおはぎの形態だったのかも。
上の彼岸だんしのリンクに追記したように、大内の深沢という集落でもだんしの風習があったようだ【24日言葉足らずだったので補足・そのだんしと外観は似ていそうなので、実はこれが“大内のだんし”なのか、あるいはそのだんしをベースに“おはぎ化”したのが、これなのかも?】。あと、八郎潟町の「あんごま餅」と構造は同じだから、つながりがあったりして。

【2022年1月8日追記】2022年1月3日放送のTBS「マツコの知らない世界 大新年会SP」で、全国各地のおはぎが15種類、写真で簡単に紹介された。
その中に、「道の駅おおうち ひまわり会 おはぎ 6個324円」があった!
今回の写真とほぼ同一の見た目だが、あんこ表面に6つに区切る筋が入っていた。
なお、番組ホームページではなぜか、ひまわり会の部分が写真も含めて「おはぎ(つぶあん)219円(2個入り)」に変わっている。何らかの理由で差し替えたのか、手違いか。


やはり大内は餅が楽しい。
餅の派生として、こんな商品もあった。これは個人作なので、枠のほうに陳列。
モチあられ 100g 125円


1口大の、油で揚げたスナック菓子のように見える。【24日追記・カップうどんの乾燥した油揚げにも見える。】
「あられ」というのは、餅を乾かして、あぶったり焼いたりしたもの。あられの大きいのが「おかき」だそう。焼かずに揚げたものは、揚げあられ/揚げおかき。
だから「モチあられ」は、一般的にはややおかしい命名かも。

原材料には、「餅米(秋田県産)」と油のほか、砂糖、卵、バターなども入っているが、「餅を乾燥させて揚げたもの」でおおむね正しそう。
強い塩気や醤油などの味付けはされておらず、純粋な揚げた餅の味がするあられ。
食感はよくあるあられよりは硬い(見た目ほど硬くもない)。ガリガリザクザクした食感。温度など揚げかたでこうなるらしい。
昔、うちのばあさんが、余った切り餅で似たようなのを作っており、それを思い出させる懐かしい味だった。
同じ見た目で、もっと大きくカットした、せんべいと呼べそうなサイズのものを数人が出していたが、この小さいのはこの方だけだった。つまんで食べやすい。素朴なスナック菓子と言えるかも。

県内別の地域の餅について後日
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羽後本荘駅'21.3/子吉川標語

2021-03-22 23:57:16 | 秋田の季節・風景
羽越本線・羽後本荘駅改築工事の状況を、1年ぶりに。
仮駅舎の使用状況は変化なし。特に3番線発着の列車は改札口が遠いので注意。
1年前は旧駅舎が姿を消していた場所に、
手前が仮駅舎

外枠はでき上がっていた

跨線橋から
よくある橋上駅舎の構造だけど、現段階では囲いもついているにしても、同規模の既存駅と比べて「大きく」「高く」見える。
左が3番線、右が由利高原鉄道ホーム
新しくできる東側の駅出入口には、高さは同じでほっそりした建物ができて、すでに囲いが取れていた。白い建物のようだ。
今年8月供用開始予定。
【7月3日追記】2021年8月5日・木曜日供用開始と決まった。自由通路愛称は200点の応募から「ごてんまりロード(同名応募7点あり)」。従来型同等+オペレーター対応もできる「話せる指定席券売機」設置。
【8月11日追記】長さ55メートル、幅4メートル。天井からごてんまりが吊り下げられる。
【8月25日追記】24日付秋田魁新報地域面「地方点描」によれば、
・待合室は、旧駅舎の約40席から15席に座席が減った。
・自由通路のごてんまりは、大小20個の一つ一つに、寄贈した業者名を記したネームプレートが添えられている。
・新駅舎の外観のイメージは北前船。

供用開始後の羽後本荘新駅舎



変わって、国道7号、子吉川最下流に架かる「本荘大橋」。下流側の高欄や防風板などがきれいになっていた。
右岸たもと
↑「←法務局」の案内が出ているが、本荘合同庁舎内「秋田地方法務局 本荘支局」を指すのだとすれば、橋を渡ってから左折ということでしょ。ここだと橋の手前の私有地へ曲がってしまいそうだ。

以前、雄物川や子吉川に設置された、川の名称の表示板の一部では、側面に標語が書かれていることを紹介した。平成初期頃・建設省当時の設置だと思われ、オリジナリティーのある標語が複数あった。
本荘大橋たもとのものは、片面だけストリートビューで確認できたが、反対側は分からなかった。
ナール書体
まずはストリートビューで確認済みの下流(道路)向き。
「日本海に焦がれ 夢みる子吉川の流れ」

そして私有地側に回らない(立ち入るよりは手前だが)と読めない面は、
「まちなみを育んだ 母なる川 子吉川」
雄物川の秋田大橋でも「夢」「(都市を)育む」のフレーズが使われていた。同じ人の考案かもしれない。ほかにももっとあるかな。

本荘大橋から上流側
秋田市の旭川、雄物川と同様、雪解けで水量が増えているようだ。
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APA休/もうnices

2021-03-21 23:59:56 | 秋田の季節・風景
3月中頃の秋田市中心市街地から2題。

通町橋たもとに建つ「アパホテル秋田千秋公園」。
1967年「ホテルハワイ」として開業→1979年 協働社運営「ホテルはくと」に→1999年 フナコシヤ運営「クルーザーバレー・ホテルはくと」に→2007年 全面改築→2013年 フナコシヤからアパグループへ売却、という経緯。

秋田市民には「はくと」で長く親しまれたが、アパホテル改称が2013年3月21日だった(この記事後半など)から、もう8年。

現在のアパホテル秋田千秋公園駐車場は、
車が1台だけ
玄関は、
ガラスが目隠しされ、チェーン設置
※目隠しの紙の模様は「3M」ロゴだから、アパとは関係なし。
「ご案内」の張り紙があって、
「臨時休業とさせていただいております。」
休業期間は2021年3月17日から6月30日(予定)。
公式サイトや宿泊予約サイトでは、「3月17日から当面の間休業」として予約できなくなっている。ネットではいつまで休業かは示していない。

アパホテル休業の理由は分からないが、新型コロナウイルス感染症流行下、宿泊施設の経営は厳しく、全国的に休業どころか廃業するのも珍しくない。
秋田市内では廃業はないと思うが、中心市街地のイーホテル秋田、ホテルパールシティ秋田大町(休業中に老朽化改修を行い、2021年7月以降再開としている。近くのホテルパールシティ2店舗は営業)が2020年中から休業中。
この2店舗の休業は秋田魁新報で報道されたが、アパホテルは今のところなし。

一方、アパホテル全体では、コロナ後もテレビCMを流し、新規ホテルを各地にオープンさせている。
秋田千秋公園は、Go to トラベルキャンペーン中も、そのほかも駐車場にけっこう車が入っていたと記憶している。秋田の現場に来た県外の工事業者も泊まっていそうだった。中心市街地最北の立地だが、築15年で古くはなく、駐車場が平面であるなど、それなりの優位性があって需要があると思っていたのに。
ただ、8年前のアパ化も東日本大震災後の稼働率低下(1割に満たない日もあったとか)が理由だったし、その時に社長夫妻が「75%を超える稼働率を目指したい」とおっしゃっていたのを思えば、やはり…

【2023年11月22日追記・その後について】
アパホテル秋田千秋公園は、公式な発表や情報はないが、秋田県の新型コロナウイルス感染症宿泊療養施設として使われた。他県ではホテル全館を借上げ・貸し切りで療養施設とすることが明言されるものもあったが、ここでは名目上休館扱いとしたことになる。
療養施設が廃止された後、改装など行ったようで、2023年12月15日にリニューアルオープンする。2年9か月ぶり(もっと長いと思っていた)。



2月末で閉店した、秋田駅西口「フォンテAKITA」の地下食品売り場「ザ・ガーデン自由が丘 西武 秋田店」跡。
春以降に地元スーパー「ナイス」が入ることは決まっていて、現在工事中。内部のほか、西面のバス停側で冷蔵機器らしき室外機をけっこう大規模に取り付ける工事もしている。
秋田駅前にスーパーがない状態がもうしばらく続く。

3月中旬
ビル屋上の看板がもうナイスになっている!
営業開始日も決まっていないのに、気が早い。【4月21日追記】4月27日・火曜日オープンと決まった。

イトーヨーカドー秋田店が撤退してフォンテになった時は…
2010年10月のヨーカドー閉店直後に全面真っ白にされた。しばらくそのままで、2011年春にやっと新しくなっていた
この時は、全面改装やテナント決定でタイムラグが生じて、こうなったのだろう。

今回は1つのテナントの入れ替えであり、消すのと書くのを別にすると手間で費用もかかるから、1度に済ませてしまったのか。ナイス出店の事前宣伝にもなるでしょう。なお、ほかの壁面などにはナイスロゴはまだ見当たらない。
だけど、遠くから見てもうオープンしたと勘違いして、訪れてしまう人もいるかもしれないし、ナイスを知らない人には「nices」とは何者か分からないだろう。
斬新な組み合わせ
屋上看板は4面あるわけだが、フォンテになってからは各面で違っていた。
南面が宮脇書店、東面がロフト、北面がザ・ガーデン(→ナイス)、西面は上部にフォンテロゴで下が余白。
したがって、この南東側にあるNHKやABSのお天気カメラでは映らないし、新幹線ホームからは見えない。
よく分からないロゴで、なぜ複数形なのかもよく分からない…
ナイスは昔は「フードセンター」という社名・店舗名で、1992年にナイスに変えた。今のナイスロゴはおそらく2代目。以前は緑地に「nices(sだけ赤文字、他は白抜き。iの上の点がない)」、赤地に白抜きで「ナイス」だったようだ【23日補足・赤字白文字のカタカナは今も使っていた】。

昔、ヨーカドーの地下が地元スーパー「なかよし」だった頃は、屋上はヨーカドーマークのみだった。
ここに秋田の地元企業のマークが入るのは初めてであり、ナイスとしてもこんな高い位置にこんな看板(他店は横長のロゴが基本で、このデザインは初?)を掲げるのは初めてになろう。
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続・EV-E801ワンマン

2021-03-19 23:09:19 | 秋田のいろいろ
EV-E801系の増備車と中編成ワンマン運転の続き。
秋田から男鹿線・二田駅までG2編成に乗車。
二田駅で上下が交換。ホームのワンマンミラーは残っているが、いずれ撤去?
今回も、後部(途中で前にも来ていた)に案内役と思われる乗務員が添乗。
たぶんその人の肉声だと思うが、追分駅停車中に、車内放送で新しいワンマン運転の乗降方法について説明が流れた。やらないよりはいいけれど、釣り銭がない場合などの言及はないし、それでも分からない人は分からないし、だったら上飯島駅で降りる人のためにも説明してほしかった。

自動放送は、701系と同じ声だが、(G1編成と共通の?)別収録のようで、言い回しや音質が異なる。こちらでは「整理券」ではなく「乗車駅証明書」と言っていたが、中編成ワンマン化で車内の整理券がなくなったのだから妥当。【20日補足・乗車駅証明書とは、駅設置の機械から出る整理券のこと(盛岡支社では、車内の整理券もそう呼んでいる)。】
701系では「この『電車』は、○○行きワンマンカーです」と言っている。キハ40系では、たぶん音声データは共通で「電車」の部分だけを「列車」に差し替えていた。キハ40系は電車じゃないから、こだわるのは理解できる。
EV-E801系は電車だから…と思ったが、以前の原稿の使い回し・直し忘れなのか「列車」と言っていた。

前回の通り、新たに発車間際に「発車します。列車から離れてください」と車外スピーカーから注意喚起するようになった。
今回は、秋田、泉外旭川はたしかにそうだったが、土崎から出戸浜の4駅ほどは、なぜか車内のスピーカーからもそれが放送されてしまった(車外でどうだったかは確認できない)。昔、8トラテープを使っていた秋田市営バスでは、車内外を入れ違って放送してしまう【22日補足・乗車客がいないバス停通過後の操作ミスなどが原因】ことがたまにあったが、音声合成式では起こり得ないはずなのに。
上二田駅では車外だけに戻った。設定ミス?
【追記・車外放送について】
・5月初め。上りの上飯島発車時は車内に流れた。同じ列車の土崎、泉外旭川では流れず。
・5月初め。下り秋田駅発車直後、乗り遅れた客のために停止しドアを再開放。その再発車時にも、車外でちゃんと流れた。次の泉外旭川でも正常。
・6月5日。上りの土崎発車時「発車します」部分だけ車内に流れた。閉めた後、再度開けたらしいが、再度閉めた後は車内には流れず(車外は空調音のため不明)。同じ列車で次の泉外旭川では、フルで車内に流れた。
・11月10日。G1編成下りの泉外旭川発車時。ドアが閉まって、ブレーキを緩めて動き出すかどうかのタイミングで、車内に「離れてください」部分のみ流れた。一瞬、非常事態でも起きたのかと戸惑った。やはり車内で流れるべき音声ではないと思うから、JR東日本へ改善要望した。(以上追記)


車内の相違点などについて。
赤いEV-E801-2の前方
まず驚いたのは、向かって右側、運転席と逆側(「助士席」と呼ばれる)の客席との仕切りが、ガラスでなく塞がれてしまっている。
それにG1編成では運転席背後左側にあった非常ボタンが、右側中央寄りに移設された。

助士側のガラスはG1編成では、位置はやや高いものの客席から前方が見通せ、客席側に出っ張ったテーブルみたいな台があって、そこに手すりが付いていた(赤も青も同じだったはず)。手すりは今もあるから、その台部分が塞がれたという感じか。
青いGV-E800側ではどうなっているのか、未確認だけど、少なくとも下り向きでは【25日追記・GV-E800側も同一だった】右側の前面展望は楽しめなくなった。
キハ40系では、もともとは中央にだけ窓があって、左右とも壁だった。国鉄時代末期の労働組合からの反発やコスト削減のためだと思う。その後、ワンマン運転対応改造を受けた車では、左の運転席背後に開閉できる車内確認用窓が開けられるようになり、秋田地区で最後まで残った車両はほとんどがそれだったはず。

塞がれた部分は鍵付きの扉だから、何かの機器が入っていそう。
701系でも、デジタル無線機やさらに現在設置進行中のATS-Pと、新しい機器が増設されるたびに、ここが塞がっていっている。EV-E801系ではそれらはG1編成から搭載済みだから、カメラ関係の機器とかだろうか。

G1編成も同様だったようだが、中央の仕切り扉(連結時の通路)は、真ん中ではなく、やや右に寄っていた。701系と違って運転席が少し広いことになる。

次に前回、右寄りから中央へ移設されたとしていた、運賃表示器。
それだけでなく
車内カメラと一体化した箱の中に収められたのだった。
運賃表示器自体は、G1編成や701系や秋田中央交通、弘南バスなどと同じ、レシップの「OBC-VISION "D"」だと思われる。「OBC」とは「On Bus Computer」だそうなので、Trainではどうなのか知らないけど。
中編成ワンマン化後は、運賃表示画面は一切出なくなってしまった。降りた駅の運賃表で確認しろということのようだが、車内で分かれば、あらかじめお金の準備ができるのに。
画面は前後とも常に表示され、次の駅名や「<<<こちら側の扉が開きます」が表示されていた。

改正前・従来方式ワンマン当時のG1編成の表示器
【25日追記】奥羽本線 秋田~追分間では、701系、GV-E400系ワンマン列車も、男鹿線に合わせて全ドア開放となる。これらでは運賃表示機に運賃表が表示される。GV-E400系では後部側の表示器には次駅名などのみ表示で、前だけ運賃表。701系では以前は後部は消灯しており、改正後は未確認。


そして中編成ワンマンの要、カメラの映像を映す運転席のモニター。前回の通り、運転席のフロントガラス上部に、液晶ディスプレイ2台が左右並んで設置されていた。
右側ホームでドア扱い中
この時は2両編成での運転。ホームがある側のディスプレイに、車外カメラの映像2つが縦長に並んで出ていた。反対側は黒画面。
車外カメラは、各車両の側面両端に1台ずつ設置。2両編成だとホームのある側に4台あることになるが、それぞれの進行方向前側のカメラが作動しているようだ。
客席から見ていても、点字ブロックの位置、ホームに人がいるかどうか、どう動いているかは把握でき、従来のミラーとさほど変わらない【20日追記・車両1両分の側面が画角に入るような広角の画像】と感じた。ド逆光、夜や悪天候時は分からないが。
ディスプレイ1台につき縦長画面3つしか入らなそうだから、4両編成時は、隣のディスプレイに1つ映るのだろうか。

車外映像は常時映るのではなく、駅停車時だけ。駅を発車すると、早い段階で消灯してしまう。安全のためにはもう少し長く映してもと思ったが、従来のホーム設置のミラーでも、動いてしまえばもう見えないのだから同じか。
あと、車内後方確認ミラーがなくなったのだから、車内カメラの映像も、ここに映るかと思っていたが、確認した限りでは1度も出なかった。必要に応じて切り替えできるのかもしれないが。(上飯島駅では、運転士が運転席から立って中央部まで出て、振り返って車内後方を確認していたから、やっぱり車内カメラは防犯記録用だけなのか?)


路線としての男鹿線(追分~男鹿)に乗るのは、実は恥ずかしながらまだ3回目。EV-E801系になってからは初めて。男鹿線に入って蓄電池からの電力による走行に変わっても、追分までの奥羽本線内とまったく変わらない走りぶり、乗り心地だった。
男鹿半島へ進む“電車”
架線がない線路を電車が進んでいく。これからは日常の風景だけど、すごい。


さて、初めて降りた二田(ふただ)駅。
簡易委託駅ながら、集札も行っていた。車内放送ではどう言っていたか聞き漏らしてしまった…

男鹿線は、海側を(県道56号~)国道101号が並行している。二田駅は海・国道と反対の八郎潟残存湖側に駅舎や狭い道、住宅街と多少の商店があった。男鹿寄りに踏切があって、渡るとすぐ国道でスーパーなどもある。
余談だが、この国道~踏切~駅前~住宅街のルートで「潟上市マイタウンバス」が走っている。本数は多くないが、天王グリーンランド~潟上市役所へ行くことができ、そこで追分駅近くや大久保駅などへ行く路線に乗り継ぐことができる。本数のわりに、接続は悪くないダイヤ。日曜祝日運休(土曜は運行)。
1乗車100円均一(しかも秋田市内と同じ中央交通の回数券も使用可)なので、200円で奥羽本線大久保駅や追分駅へ出ることができる。潟上市内の移動手段、男鹿線のダイヤ空いた時間帯の代替として、なかなか使えると思う。詳細はこの記事
※天王グリーンランドでは、中央交通一般路線の追分線・新国道経由秋田駅行きにも乗り継ぎ可能で追分駅方面には行けるが、潟上市民・通勤者以外は100円にはならない。
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ワンマン変更/EV-E801量産車

2021-03-17 23:59:30 | 秋田のいろいろ
2021年3月13日のJRダイヤ改正。JR東日本秋田支社、というか秋田市では泉外旭川駅開業に沸いた。五能線と男鹿線の新型車両導入は、それ以前から少しは走っていたためか、引退したキハ40系気動車のほうが重要視されたのか、一般人も愛好家もさほど気に留めていない感じ。
今回は、追加投入された男鹿線のEV-E801系蓄電池式電車のことを取り上げるのだけど、まずはワンマン運転の方式変更について。
【18日タイトル訂正・初回アップ時「GV-E801」と誤記してしまっていたので、「EV-E801」に訂正しました。】

男鹿線では4両編成でも車掌が乗らない「中編成ワンマン運転」を開始(以前の記事)。車内に運賃箱を設置せず、無人駅でも全ドアで乗降でき、きっぷや運賃は駅に設置された、自称「強固な運賃箱」という名の従来のきっぷ回収箱と同じ箱に入れることになった。両替はできない。
奥羽本線では、従来どおり1~2両編成の一部の列車だけがワンマン運転で、車内に運賃箱がある。しかし、それだと男鹿線と奥羽本線両方の列車が通る無人駅(泉外旭川、上飯島、早朝夜間等の追分)では、路線によって乗降方法が違ってしまう。そこで、奥羽本線でも秋田~追分間に限り、男鹿線側に合わせて全ドア開放・車内収受なしに変更された。
こうしたことは、駅にリーフレットが置かれてはいるが、それを手渡しするとか放送でも告知とか、積極的な周知はしていないと思う。説明不足。

改正後、土崎と、東能代方面へワンマン列車に乗る機会があった。
まず、今改正の奥羽本線・大館より先に行く列車では、車掌が乗る列車とワンマン列車の入れ替えがあった。
過去の記事のように、長らく秋田発11時台の元快速が弘前までワンマン(運転士は大館で交代)、13時台は2018年まで3両編成だったこともあり、2両化後も車掌が乗っていた。
改正後は、11時台が少なくとも大館までは車掌乗務、13時台が大館までワンマン(大館→弘前は車掌が乗るような言い回しの自動放送)になっていた。

こうした八郎潟より先へ行くワンマン列車では、自動放送での降り方の説明が、当然変更された。
秋田駅出発前の放送では「八郎潟まではホーム側のすべてのドアが開きます」と「八郎潟より先の無人駅では、前の車両のいちばん前のドア…(以下従来と同じ)」と並べて説明。
秋田出発後は「八郎潟まで~」のみが流れ、さらに「無人駅では、乗車券、運賃、整理券は駅の運賃箱にお入れください」と説明。
八郎潟出発後に、おそらくこれまでは流れなかった「JR東日本をご利用いただきありがとうございます。この電車は弘前行きワンマンカーです。無人駅では、前の…」と始発直後と同じフレーズが放送されるようになっていた。最初にドア制限・車内運賃収受する駅は、八郎潟の次の鯉川駅となる。

方式が変更されたのは、追分駅までであるが、追分の先、大久保、羽後飯塚、井川さくら、八郎潟の全駅で駅に係員がいちおういるためワンマンは関係ないので、分かりやすいように「八郎潟まで」と言っているのだろう。係員がいなくなる時間帯は、言い回しが変わっているかもしれない(701系の自動放送はこういう点は融通が利くようだ)。
【4月19日追記】八郎潟駅がお昼休み(無人駅扱いになる)の時間に運行される八郎潟行きワンマンでは「『井川さくら駅までは』ホーム側のすべてのドアが開きます」に差し替わっていた。正しい内容ではあるが、簡易委託駅員さんたちを働かせておいて、業務委託である八郎潟だけ休むってのは、なんだかなという気がしなくもない。休む時は休むのが本来の労働ではありますが…


まだ貼っていない編成のほうが多いようだが、701系のドアに新たなシールが貼られていた。
向こう側のドア内側は避難時の線路への降り方説明。昨年末頃から貼付
「ドアが開かないときは 先頭車両の後ろのドアからご乗車ください。」
秋田~追分間以外の無人駅のことを指している。これまではどの無人駅でもそうだったし、引き続きその扱いの無人駅のほうが多いのに、例外みたいな書き方なのがモヤモヤする。
701系ではワンマン時に「入口」を表示するLEDがあるのだが、これまでもそれなのにほかのドアを一生懸命開けようとする人をたまに見かけていた。こう書いておけばマシかもしれないが、分からない人はそれでも分からない。
あと「ドアが開かないとき」とすると、どのドアも開かない状態(側灯滅)、例えば、発車間際でも、乗ろうとして電車に近づいてしまう人もいかねず、危険かもしれない。
そして、秋田~追分間と書いていないことは、勘ぐれば将来的には無人駅全ドア開放を、他の区間にも拡大するのを見越しているのかも。
【7月15日追記】このシールの車内側の面は「ボタンを押してドアが開かないときは 運転士のすぐ後ろのドアからお降りください。※各駅、到着前に放送でご案内いたします。」と書かれている。


車内ドア上の横長枠には、ワンマンカー乗り方&降り方が掲出されていた。今改正では、差し替えはともかくラベルを貼るくらいはしないと、ウソを説明することになるが、従来のままだった。
【8月31日追記・その後いつの間にか新しいものに差し替えられた。以前とほぼ同じだが、小さく「※秋田~追分間ではすべてのドアが開きます」の文言が入っていた。】
上飯島駅では降りた数人のお客が、わざわざ駅出口と逆であるいちばん前まで来て降りていた。運転士さんも無視するわけにもいかず、立ち上がって出てきて応対していた(きっぷは受け取ったのか?)。定期券の人もいたが、それは乗り慣れた定期客にさえ、方式変更が周知されていないことを意味する。


ここから男鹿線EV-E801系のこと。
2017年春に2両1組1本「G1」編成が投入され、孤軍奮闘していた。この記事など。
今回の全面置き換えのために、2両×5本、G2~G6編成が追加され、改正時から運行開始。運賃箱がないこともあって、改正前から順次投入とはいかなかったのだろう。

鉄道車両では、最初に量産先行車として1本だけ造って使ってみて、生じた改善点を後の量産車に反映させることがあり、先行車と量産車ではデザインや仕様に相違点が生じることがある。初代こまちE3系では、先頭形状がかなり違った
また、量産車が納車されると報道公開され、少なくとも鉄道雑誌には諸元や変更点が載る。今回はそれがなかったようで、変更がなかったのだろうか。
2月中旬、秋田駅東側の道路際の留置線にG6編成がいた。今はキハ40系が置かれている
ただ、変更点がないわけでもない。
2本つないで運行することになるので、乗客が行き来する時のいわゆる蛇腹、赤いEV-E801形に「幌」と青いEV-E800形に「幌受け」が付いた。これまではそれらがないつるんとした表情だったのが、特に分厚い幌の赤いほうはいかめしくなった。
中編成ワンマン対応機器も、新規に搭載されている。試運転の記事の通り、車外には側面に乗降を確認するカメラと、車体下の「ホーム検知装置」。
黒いコードがつながった白い小さい四角に黒い丸が、たぶん超音波を出すホーム検知装置

そのほかには? ネット上では、鋭い観察で相違を見つけた方々がいらしたので、参考にさせてもらいつつ。
営業開始後G2編成
特徴の1つである大型のLED行き先表示機。その書体が、G1編成と変わっているとの指摘があった。側面は忘れたので、正面だけ。
G2編成

(再掲)G1編成

比較がないのですがG3編成
たしかに、G1編成より文字が太くなった。本格的な角ゴシック体の趣。
枠で囲った「ワンマン」は、G1編成では丸ゴシック風で細い枠線だったのが、角ゴシック、太枠に。

ほかに外観で1つ発見。
 
G2編成とG1編成
幌の有無で分かりにくいですが、ワイパーの根元が違う。
G1編成ではむき出しだったのが、G2編成では三角形のカバーが付いた。可動部分が雪で固まるのを防ぐためかと思うが、あればあったで雪が詰まらないかな。


車内。まず運転席。
G1編成(2018年6月)
上の写真はEV-E801-1側。手前に台のような「架線認識異常扱いスイッチ箱」があって、運転席の椅子が見えない。逆のEV-E800側にはないので、椅子が見える。
G2編成。EV-E800-2側。箱がない
フロントガラスの上の横長の黒いものは、液晶ディスプレイ2台。車内外のカメラの映像がここに映る。一方、G1編成で右のほうに写っていた円形の車内確認ミラーはない。

これもネットの情報で、速度計の目盛りが変わったとのこと。たしかにG1編成は160km/hまでなのが、G2編成では120km/hまで。
そのほか細かい機器の違いはあるかもしれないが、素人では見つけられなかった。

EV-E800-2運転席を客席側から
↑↓通路中央の扉の有無は、先頭か後部(または中間)かの違い。
(再掲)EV-E801-1。窓の中にスイッチ箱が見えている
電話ボックスのような運転台も変わらず。コンセントは掃除機用だと思うが、その横(運転席奥側)の縦に細長い切れ目の箇所。G1編成ではここが切り欠かれていて、運賃箱が収納されていた。Ω形のハンドルが付いていて、引っ張れば運賃箱が横にスライドする方式。
塞いだものの、再設置できなくもないのか。

【19日もう1つ発見】車内外の写真にわずかに写っている、運転席フロントガラスの日除けも変更されている。G1編成はかつては主流だった跳ね上げ式の板。黒っぽい樹脂板だったと思う。G2以降は、701系などJR東日本が近年好んで交換している、フリーストップのロールスクリーンになった。跳ね上げでは液晶ディスプレイと重なってしまうこともあるだろう。
さらに前方のガラスにも大きな違いがあった、ワンマン運転時のようすなどと合わせて続きの記事にて
【23日追記】4両運転対応のために、連結器本体の下に、2つの箱状の「電気連結器」が付いた。それに伴って、車体下のスカート(排障器)の中央付近の形状が変更されている。

客席。
G3編成EV-E801-3
中編成ワンマンでは整理券も使わないようで、発行機がない。
運賃表示機の液晶ディスプレイは設置されているが、設置位置がこれまで右寄りから中央へ変更。従来はミラーと干渉するためやむなく寄せていたのかな【19日追記・位置変更だけでなくカメラと一体化した箱に入っていた。下のリンクの続編参照】。
防犯とワンマン時の車内確認を兼ねるであろうカメラはあった。それ以外の相違点を1つだけ見つけた。
ドア横

(再掲)G1編成
車内のドアボタンの土台が変わった。
G1編成はボタンの枠だけが壁から盛り上がっていたが、G2以降ではそこより上のほうも、ボタン枠長辺の倍以上の長さ分、出っ張っている。まるで車掌用のドアスイッチのボックスのようにも見えるけれど、何かが入っているのでしょう。【18日追記・土台の出っ張りの高さも、G1編成より少し高い(前に飛び出て)ような気もする。手すりと重なってしまうため、ある程度高くしたほうが押しやすいとは思う。】
ボタン面は内外とも、新しい「< >」「> <」。G1編成では三角形のマークのボタンで、車外のみ< >に交換。
そして、ドア上の「ワンマンカー乗り方&降り方」があるべき枠には、何も入っていない。男鹿線こそ中編成ワンマンのメインなのに、よくもこの状態で営業を始めたものだ。ほんとに周知不足。
【18日追記】改正直後の男鹿線では、案内要員と思われる社員が、車両後部にずっと立って添乗していた。車内よりも駅にいてくれたほうが、いいのではないでしょうか。

【2021年7月5日追記】G1編成であったものが、G2以降では設置されなくなったものがあった。各車前と後ろの車外側ドア横にあり、無人駅で点灯していた「出口」「入口」表示のLED。中編成ワンマンでは全駅全ドアが開くので不要だから。この記事参照。


土崎から秋田まで、G3編成に乗った。これまではキハ40系用の遅いダイヤで、性能を持て余してちんたら走っていたこともあり、乗り心地が穏やかで、静かだった。
スピードアップ後は、さすがに多少揺れと音が増えて、踏切やポイントを渡る時にふわっとしたりする。でも701系のメチャクチャな走りに比べれば、相当いい。

放送で1点。ドアが閉まってから、駅を発車する直前(秋田駅や土崎駅でも流れたから無人駅かどうか問わず)に「発車します。列車から離れてください」と、車内放送と同じ声で車外スピーカーから流れるようになった。これは狭いホームの安全確保のためいいと思う。701系では、改正後も流れていないが、やってもいい。

改正前のG1編成。幌がなくツルツル
G1編成は、今は後輩と仕様を統一するべく、工事中だろうか。※G1編成に改造工事が行われ、2021年6月末から復帰した。変更点などはこちら

また、G4編成では、4月からの東北デスティネーションキャンペーンに合わせて、男鹿市北浦の雲昌寺のアジサイなどを描いた「BLOOMIG TRAIN OGA」というラッピングが施されている。→この記事にて


開業した泉外旭川駅は、秋田方面、土崎方面両方ともにそこそこの乗車・降車ともあった。記念乗車、お試し乗車もいるかとは思うが、そうでなさそうな人も少なくなく、予想以上。
自動放送は、奥羽本線701系、男鹿線EV-E801系とも、当然ながら「泉外旭川」が追加された。ワンマン方式部分も同様だが、日本語は、両形式とも同じ声(レゾナント・システムズの機器標準)が使われていて、その声で継続。男鹿線の英語は不明。
心配だったのは「泉外旭川」の「泉」のイントネーション【18日訂正】アクセント。
共通語では、地名や人名の泉では、最初を高く発音するようだ。「泉ピン子」「仙台市泉(区を付けない場合)」など。しかし、秋田市泉は、湧き出る泉と同じく、平板に発音するのが、秋田の常識。
自動放送では、しっかり秋田式の平板アクセントで「いずみそとあさひかわ」と言ってくれていた。
秋田中央交通の路線バスでは、泉駅前広場はまだ乗っていないので分からないが、その他泉何丁目は、秋田式でないアクセントだったと思う【18日追記・バス停によって両アクセントが混在。コメント欄参照】。
【22日追記】ただ、JR東日本701系の自動放送でも、すべての駅名を正しいアクセントで言っているわけではない。羽越本線「下浜」なんかは、秋田ではまず聞かないアクセントにしてしまっている。

【31日追記】泉ハイタウン線の下りでは、駅開業後も、以前とまったく同一の放送だった。泉北三丁目で「泉外旭川駅へおいでのかたは、こちらです」ぐらい言ってもいいのに。
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ポスター掲示板 若干変更

2021-03-15 21:01:26 | 秋田の季節・風景
統一地方選挙の年ではないが、今年の春の秋田は選挙の季節。
秋田市では、県知事、市長、県議補欠、市議補欠の4選挙が、4月4日投票で実施。

当ブログで選挙といえば、選挙ポスター掲示場(掲示板)である。
これまで取り上げたように、秋田市では秋田杉の間伐材を用いた木目が美しい掲示場
県議選と市議選が数週間ずれて行われる統一地方選の年は、巨大な掲示板を有効活用(前回2019年)しているし、知事選が無投票だった2013年にもアクロバティックな活用がされていた(急に新しい立候補者が出たら、大変だったけど)。
今年2021年は、知事選、市長選とも、動きが活発なようで、それぞれの掲示場を用意しなければならない。

例によって、委託業者による掲示場設置作業開始が、秋田市選挙管理委員会からマスコミへ公開された。3月5日9時、秋田市役所庁舎前のこと。
それと近い時間には、市役所向かいの秋田県庁において、これも恒例の秋田県選挙管理委員会から県内各地への知事選用投票用紙の発送も公開された。マスコミは取材しやすかったことでしょう。2017年同様、「ひっこし専門」と書かれたトラックが投票用紙を運ぶという、不思議な光景だったが。

秋田市の掲示場は、翌日の秋田魁新報では「16日までに582カ所に設置」「2019年7月の参院選より13カ所減った。」と伝えている。全体にいつもどおりの報道内容。
しかし、その他テレビも含めて、写真や映像を見ると、これまでの秋田市の掲示場とは変化しているのに気付いた。
秋田市のポスター掲示板になじんだ人なら、「あれっ?」と感じることが多いと思うのだが、確認した限り、どのマスコミも言及していないのが不思議。気付かないのかな。

自分の目で実物を見たくなったのだが、ほかの場所にはなかなか設置されない。
16日までに設置を終えればいい契約で問題ないが、これまでの例では、マスコミ公開されて2~3日中には、設置が終わっていたはず。今年は5日くらいかかった。
なお、秋田市では市内を7地域に分けて入札。雄和、河辺以外は1ブロックにつき各100枚弱になるように調整しているようで、地域区分は独特。各板面記載の「設置番号」の最初の数字がブロック番号。
秋田駅西口からいちばん近い久保田町交差点付近ポケットパーク前
掲示板が傾いて見えるが、ここの広小路は緩い坂になっているから。2枚の間に微妙な空間が生じているのは、報道時の市役所前でも、ほかでも同じ。

ここで、これまでの掲示板と比べると、
(再掲)2009年。鷹匠橋保戸野側
ここは広小路よりも急な坂。こちらは脚の長さを変えて、掲示板が傾いて見えないように設置。
同じ場所逆方向から今回。板上辺が揃うようにさらに工夫して設置している

掲示板の変化とは、そのサイズというか掲示枠のレイアウトが変わったと言えばいいのか。
今回のような6枠の場合、従来は縦2枠×3で掲示板全体として「横長」だったのが、今回は3枠×2で「縦長」に見える。
NHK秋田も魁も、縦1.8メートル×横1.3メートルと報道しているのだが、この高さは、脚を含んでいる。
入札資料によれば、板面本体は縦横とも1365ミリの正方形だった。各掲示枠も左のタイトル部分も、各455ミリ。

選挙ポスター掲示場というものは、1983(昭和58)年頃に初めてできたらしい。だから、記憶にあるいちばん古い掲示場=最初期の掲示場かもしれない。そんな中で、少なくとも秋田市ではこんな形状の掲示板は覚えがない。
変更した目的としては、複数の選挙の掲示板を並べるだけに、横方向に場所を取らないための工夫なのだと思う。今後、単独の選挙の時はどうなるか。

(再掲)2009年保戸野小学校正門横

今回
段差があって路面より高い位置に設置する場合、従来はそれでも他と同様の脚を付けていたが、現在は脚の長さを調整するようだ。見やすさ貼りやすさは、どっちがいいかな。
中通小学校グラウンド。この程度の高さだと通常の脚か
先週末までに、知事選と市長選の掲示場は設置が終わったようだ。設置~撤去の入札は4選挙のうち、この2つ分をまとめて行い、補欠選2つ分は別らしい。入札がどうなっているのかは分からないが、いずれもやらないといけないはず…
中通小は設置番号「4-94」。続番の4-95が道路2本東の堀反町街区公園にあった。
フル設置!
県議補選と市議補選も設置済み。ほかのエリアでも、ごく一部だけ4枚が揃った掲示場があるが、15日時点でも2枚だけの場所のほうが多い。設置番号とその筆跡は4枚同じだから、同じ業者が設置したっぽいけれど。どういう事情なんだろう?
揃った4枚は、左から知事、県議、市長、市議。市議は3×4=12枠だから、幅は2275ミリ。従来なら2×6の横長だったろうか。
これでも4選挙で7メートルは取ってしまう
選挙の告示日(今回は「公示」ではないそうだ)、つまりポスターが貼られる日は、知事18日、県議26日(県選管も市選管もサイトに情報が見当たらないのだが)、市長と市議28日。並び順は告示日順だが、設置される順番はそうではない。


実は(おそらく)今回から、秋田市の掲示場にもう1つ、変化があった。うかつにも、これまで気に留めていなかった。
今回。印刷状態も撮影状態も良くないですね。手書きの設置番号がバカデカイ

2013年
投票所検索へのQRコードは2014年からなので、別として。それに現行の左側の説明文は、文字が小さくなって見づらいのも別として。あと、投票日に(日)と曜日が入ったのも別(2019年時点ですでに曜日入り)。

説明文の文字と掲示枠の番号の書体が変わった! ※書体について詳しくは、当ブログ「文字・書体」カテゴリー参照。
現在はモリサワ「新ゴ」。以前は注意書きや番号は写研「ナール」、選挙名などは同「ゴナ」だと思う。文字の大きさの違いもあるし、新ゴもいいフォントだけど、やはりナールは読みやすい。でも、QRコードが入るようになってもなお、前回までナールだったとは意外。

ナールは1983年時点には存在していたがその時点でナールだったのだろうか。でも当時のお役所でナールを採用するのはまだ勇気が要ったかもしれない。
でなければ、ナールが道路標識(案内標識)の事実上標準書体となったのは1986年頃。それをきっかけにして、公的機関でもナールの使用分野と頻度が広がったと思うから、その流れか。ゴナも1983年にはあった。
そして、ナールはパソコンでは使うことができず、21世紀に入ると道路標識以外ではほぼ使われなくなったが、秋田市の選挙掲示板では使い続けた。
ところが、印刷屋側の事情か何かで、写研書体が使えなくなるか、もうナールにこだわる必要はないと判断して、新ゴに変えたといったところでしょう。
でも、2024年には写研書体がパソコンで使えるようになりそう。あと1期持ちこたえれば、次のこれらの選挙でも、ナールが見られたかもしれない。惜しい。


ところで、入札の資料には、7ブロックそれぞれ、掲示板面に印刷する内容も示されている。内容は同じ。だから、受注した業者がそれぞれ注文するから、地域によって若干内容に差があるのだと思いこんでいたが、違うらしい。
今回の資料をよく読めば「秋田市~花巻市愛宕町」の「掲示板印刷場運搬費」の項目があった。全ブロックとも必ずそこで印刷しないといけないらしい。
だったら、全市分の印刷~輸送を別に一括発注して、設置する各業者に配ったほうが無駄がないのでは、というのは素人考えか。
さらに、秋田杉=秋田県産だし、板は秋田市内の秋田プライウッドで作っていたはずだから、秋田県内で完結する地産地消の掲示板だと思っていたのも、少々違ってくる。印刷のためにいったん県外へ出して戻すというのは…【4月9日追記・その花巻市の2018年の掲示場を取り上げていた。秋田のと似ている。】
【2021年10月9日追記】花巻での印刷について。
衆議院議員選挙を控えた2021年10月5日のIBC岩手放送のローカルニュースで「衆院選19日公示 選挙用掲示板づくり急ピッチ/岩手・花巻市」として、花巻の印刷工場が紹介されていた。
・花巻で染物や印刷物の注文を請け負う「小彌太」です。1955年から掲示板や七つ道具と言われる選挙用の商品を作っています。
・小彌太には岩手を中心に秋田、青森、山形の各県から合わせて1万5000枚の注文が寄せらせています。
とのこと。


投票所入場券/期日前投票宣誓書のハガキも届いた。期日前で4選挙を同時に投票できるのは29日以降とのこと。
ハガキの構成は2019年と変わらないが、新型コロナウイルス感染症対策の注記が入った。
入場券となる宛名面には、
「☆投票所においでの際は、マスクの着用をお願いします。」
ちなみにフォントは「モトヤ明朝」「モトヤゴシック」。昔の多くのメーカーのワープロ専用機や以前の魁の小見出しでおなじみ。丸ゴシックは「モトヤマルベリ」。

裏の期日前投票用の面は、従来は宣誓書をあらかじめ記入して持参するよう書かれていた最上段の反転印字部分に、
「発熱や咳が出るなど体調のすぐれないかたは、投票所の係の者に声をかけてください。」

消毒液設置や鉛筆の都度消毒、各自持参可能など、投票風景もこれまでと違うものになりそう。

秋田市の掲示場の続き&県内他市の掲示場について
コロナが落ち着いた2023年の入場券
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ミルハス ミハルス ミルファス

2021-03-14 21:03:18 | 秋田のいろいろ
新駅開業の話題は、ほとぼりが少し冷めてから後日。
駅開業当日の13日、秋田市でもう1つのイベントがあった。14日付秋田魁新報ではこちらのほうがトップ扱い、新駅はその下(記事の大きさは両者同じ)だった。

秋田県民会館と秋田市文化会館を統合し、県民会館の跡地に建設中(2021年末竣工、2022年6月オープン予定)の施設の、公募されていた愛称が決定・発表された。
2月末。木内向かいから穴門の堀越し。対岸堀際は和洋高校跡の駐車場になる場所
新施設は、当初は「複合文化施設」とか県のサイトでは「県・市連携文化施設」と呼ばれていた。その後、「あきた芸術劇場」というのがすでに使われているが、これは正式名称。
何でも、関連する条例などを作る時に、名前がないといけないから、公募せずに決めたもの。
仙北市田沢湖でわらび座が運営する「あきた芸術村」とまぎらわしいとか、決定過程について、県議会などで少々不満が出た。
たしかに「あきた芸術」が先にあるのは混乱する(昔はわらび座のほうは「田沢湖芸術村」だったようだが、ともかくわらび座が先に使っている)。個人的には、旧県民会館+文化会館を芸術劇場と呼んでいいのかも戸惑う。でも悪くもないし、これが愛称でいいんじゃないのと思った。

施設の愛称といえば、アトリオン、アルヴェ、ジョイナス、アウ、さらに民間商業施設のアルス、トピコ、フォンテ等々、秋田市中心市街地だけでも、由来が想像しづらく、外国語(または秋田弁)っぽいカタカタ名前が乱立。高齢者やよそから来た人など覚えられない。
所在地の中通一丁目由来の、「エリアなかいち」だけは、(成立過程や中身は別として)名前だけは悪くないと思うけど。

そこにあきた芸術劇場の愛称。
自分で考えようなどとは思わないが、若干の興味を持っていた。「なんとか劇場」「なんとかホール」的になるか、外国語系になるか、秋田弁系になるか…

結果は、
「ミルハス」

最初知った秋田魁新報サイトの速報では、名称だけで由来が分からなかった。
「見る、話す」みたいな「るるぶ」系? 「見晴るかす」?
あ、近くの大手門の堀の「ハス(蓮)」か! じゃ「見る蓮」?

数時間後にテレビニュースで由来も報道。県のサイトも更新されて分かった。
「フランス語で(所在地近くの千秋公園とも通じる)『千』を意味するmille(ミル)と、千秋公園の蓮(ハス)を組み合わせたもの。」
その他、過去から未来へ、地域や文化が続いていくようにといった、連想的な理由付けも。


発音としては日本語の範囲内。ファフィフェフォやヴとかが使われないのは良かった。
「見る蓮」と意識すれば覚えやすかろうが、県外の人など、ここが千秋公園で、ハスがきれいなことを知らなければ、よく分からないだろう。
県民会館+文化会館の、あきた芸術劇場の愛称としては…どうなんだろう。良いとも悪いとも、なんとも言えない。
【15日一晩考えて追記】日本語の語順からすれば「蓮(を)見る」で「ハスミル」のほうが自然。そう間違われる可能性もあるし、いっそそれでも良かったのでは? 倒置した意図は? 効果は?

秋田県庁はあまりやりたがらないようだが、命名権売却・ネーミングライツがされる可能性もなくはないと思う。そうなった時、ミルハスはどう扱われるだろうか。秋田市大森山動物園の「ミルヴェ」が「あきぎん オモリンの森」になってから、陰が薄れたように。

それから、英語/アルファベット表記する場合もあるだろうけど、それは決まっているのか? mille-hasとか??【2022年6月6日追記】公式表記は「Mille Has」のようだ。


さて、先日のWeロードやぽぽロード/ぽぽろーどでも触れたが、先に同じ名前のものが存在した場合は面倒になりかねない。公共施設では「あんとらあ(サッカーチームより秋田県鹿角市が先)」とか、各地の「カダレ」「ネマレ」など共存している例も多いけれど。
東京オリンピックのエンブレム騒動もあったけど、さすがに2021年では、重複がないかの調査が不充分だったという言い訳は通用しまい。ミルハスも、よく調べてから決定しているのだと思う。

ざっと調べたら、ほかに「ミルハス」という施設や商標などなさそう。ハンドルネームぐらい。
調べた中で、「『ミルハス』という楽器がある」、「学校教育で使うカスタネットは実は『ミルハス』」といったサイトが少々。これは間違い。
楽器名はルとハが入れ替わった「ミハルス」だそうなので、まずは単純な入力ミス。千葉みはる(漢字は複数表記が見られ断定できない)という舞踊家が、昭和初期にスペイン楽器のカスタネットを教育用に簡略化して考案したそうだ。貝殻形のものがちょうつがいみたいなので連結された構造?
今の我々が連想するであろう、円形で赤と青でゴム紐でつながったカスタネットは、戦後の開発。「ハンドカスタネット」や「教育用カスタネット」と呼ぶそうで、ミハルスとは別物。この点も間違っているサイトがある。
という豆知識。


実は「ミルハス」決定を聞いた時、真っ先に頭をよぎったのが「ミルファス」であった。僕が今年知ったばかりの言葉だったこともあり。

ミルファスとは、ブルボンの商品名。
どこのスーパーでも売っている、袋入り100円くらいのシリーズではなく、希望小売価格税抜280円で紙箱入りでやや高級な「excellent sweets」というシリーズ。2020年10月に4種がリニューアルされていて、その1つ。
Millefasと書いてミルファス。個包装6個入り
4つのうち、ホワイトチョコがけラスク「ラシュクーレ」とミルファスは、秋田市内のマックスバリュ各店ではひっそりと置いている。イオン(旧ジャスコ、サティ)にはない。

ミルファスの箱のイラストのぱっと見では、菓子舗 榮太楼の秋田マリーナ→秋田ミルフェのような、「チョコがけミルフィーユパイ」に見えた。秋田ミルフェ1本分が1箱だから安い。実際には…
個包装
けっこう小さい。開けると、
さらに小さい。長さ5センチほど
1本18.5g。101kcalだからカロリーメイト並み。

秋田ミルフェのような、しっとりしたミルフィーユとは少し違う。
箱にも「コクのあるアーモンドクリームを、サクサク食感のパイとウエハースではさみ、その上からビターチョコレートをコーティングした、贅沢なミルフィーユです。」とあるように、パイだけでなくウエハースもはさんでいる。
断面、下は天面のチョコがはがれて、パイ生地が露出したもの
パイの途中に3枚ほどウエハースが入っているようだ。
食べてみると、その3層がけっこう存在感が合って、かなりサクサクというかザクッとする。生クリームがないこともあって、口の中の水分を奪われるかも。「キットカットを大きくして、中とチョコの配分を変えたもの」とも言えそう。
専門店のチョコがけミルフィーユと同じものを求めてはいけないし、これはこれでおいしい。

前の繰り返しだけど、エリーゼ、アルフォート、ルマンド…ブルボンの商品名はよく分からない、覚えづらいものが多い。でも「ミルファス」はミルフィーユ+ウエハースということなんだろうか。そう思えば覚えやすい。

うっかりしていたけれど、ミルフィーユのミルも「千」だ。
ウエハースは英語(wafer)で、フランス語ではgaufrette(日本では薄いせんべいみたいなのを指すことが多いゴーフレット)などと言うらしい。
ミルファスとミルハス、混同する人はいないでしょう。
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避難場所表示板 更新

2021-03-12 00:22:04 | 地震
東日本大震災から10年。節目ではあるが、復興や対策はまだまだ道半ば。
そして、次の大地震や大災害がいつ、どこで起きてもおかしくはない。

2014年に、秋田市の避難場所のことを記事にした。
東日本大震災を受けて、津波の時の避難場所であることが明確に分かる看板(表示板、市では「標識」と呼ぶらしい)が作られた。
しかし、秋田市では幸いなことに、一部地域の水害程度を除いて災害が少なく、避難場所について意識しない市民が多いし、市側の周知もあまり身が入っていないようにも感じている。

津波が到達し得ないエリアでは、2011年以前から設置されていた表示板が引き続き使われていた。
(再掲)角ゴシック体であればフォントの指定はなかったようで、これは平成角ゴシック。新ゴが多数派【12日訂正・少なくとも2014年時点では角ゴシックであることすら指定されていなかったようだ】
「ここは火事・地震のときの/ひなん場所」で共通。このデザインになる前、手書き看板だった昭和期~平成初期から文面は変わらない。

保戸野小学校正門横のニレの木の前にも、同じ内容のものがあった。
(再掲)

今年2月上旬。
見通しがいいな?
表示板がなくなって、枠だけになっていた。

サイズが違った手書き看板時代もここにあったので、枠以外にさえぎるものがない光景は初めて見たかも。

枠だけで1か月は放置されたか。まさか1月の暴風雪で飛ばされて、誰も気付かないのか? そんなわけないかと思いつつ3月に入ると、
新しい表示板!(枠は手つかずで塗装がはがれている。日本語フォントは新ゴ)

そうそう。いつの頃(今年度?)からか、市内のほかの学校か公園の前でも、同じ表示板を見たことがある。表示板交換のために早めに取り外していたのか。

新しい表示板のほうが、細かくて情報が多いものの、総じて分かりやすくはあるのだが…
まず英語のほか、中国語とハングルも併記。「ひなん場所」でなく「避難場所」表記になったが、ふりがながある。
左側の大きいマークにより、ここが「避難場所」と「避難所」であることが分かる。ここは従来から両方兼ねていたのだが、以前の看板ではそこが伝わっていなかった。

右側では、6つの災害を示して、この避難所がどの災害時に使えるのかを○×で示している。
洪水、津波、土石流、がけ崩れ・地すべり、大規模な火事、地震の6つで、保戸野小では「大規模な火事」以外はすべて対応。といっても、地理的に津波や土石流でここまで避難してくる人はまずいないだろう。

ここでえっ?!と思ったこと。
以前の看板は、全市共通で「ここは火事・地震のときの/ひなん場所」だったわけだが、実はここは火事の時は避難場所にならなかったということなのか? じゃあ、今までは間違った情報を示されていたの? 子どもの時から信じていたのに!
もし、仮に大火事になった時、旧看板を信じてここに避難して、助からなかった場合、秋田市は責任を問われたのではないだろうか。これまで大火事が起きなくてよかった。

ちなみに、隣の小学区にある、泉小学校と泉中学校の表示板も、保戸野小と同じ5災害対応で、火事は除外。
平地の住宅などに囲まれた学校では、大火になると、安全を保証できないということなんだろうか。
じゃあ、どこへ避難すればいいのでしょう。最近でも、糸魚川市街地や栃木の山火事など起きている。火事はいつどこで起きるか予想できないし、起きた後にどんな影響が出るかシミュレーションしづらい(ハザードマップなど作れない)災害だと思う。こういうことを思えば、火事も怖い災害だ。

避難場所と避難所については、秋田市役所防災安全対策課のホームページに、地区ごとに一覧が掲載されている。
ただ、以前も指摘したと思うが、避難場所や避難所に関する説明がなく、両者の違いや使い方が伝わらない。しかも、それぞれ「指定緊急避難場所」「指定避難所」という、表示板とは異なる表現をしているので、分かりづらい。不親切だと思う。

さらに、ページ番号1021452「各小学校区別指定緊急避難場所一覧(中央地区)」を見ると…
学校名の五十音順に掲載されている
右の「対象とする異常な現象の種類」の欄が、表示板の6項目と同じことを示しているのではないかと思う(説明がないので確証はない)。
しかし、その保戸野小のところには「洪水、土砂、地震」の3項目のみ。泉小中も同じ。

そのほか広報紙なども含めて、表示板が新デザインになったことの告知はされていないと思う。また、学校以外の避難場所、避難所の中には、今のところ表示板そのものが未設置の施設も多い。将来的にはどうするのか。
秋田市は災害が少ない街であるのはいいことだけど、準備だけはしっかりするべき。これでは足りないと思う。

最後に、全国どこでも言えるけれど、上記の通り、避難所・避難場所ごとに対応する災害が違うようだ。
「日頃から身近な避難場所を確認しておきましょう」とは言われるが、ただ場所を分かっているだけではいけないのだった。「どの災害時にはどこに避難」まで意識しておかないといけませんね。

【6月26日追記】2021年春時点で確認できる新しい看板は、一見統一されたデザイン。しかし、旧看板同様にふりがなやフォントなどが異なるものがあり、少なくとも2タイプあることが分かった。いずれまた。
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土崎駅にボックスシート

2021-03-11 00:06:48 | 秋田のいろいろ
秋田市のJR奥羽本線・土崎駅。2018年春に駅舎の耐震補強と内部リニューアルがされた。

駅舎北側・1番線ホーム添いに長い改札外の待合室は、木材で補強され、印象が変わった。壁際(ホーム寄り)は、その補強材と一体化したような木のベンチ。
一方、反対の通路・そば屋寄りには、JR東日本(の秋田支社?)の駅でよく見かける、木製の背もたれ付き1人掛けが3つくっついたベンチが、いくつか置かれていた。
(再掲)工事途中。左がそば屋、右がホーム

(再掲)左が改札口、右奥がそば屋

最近、そこが変わっていた。
昔キオスクがあった自販機スペースから。奥左が改札口
背もたれ付きベンチがほかに移され、列車内のようなボックスシートが置かれた!

4人掛け1ボックスが2組。
シートは形状や色に見覚えあり
これの出どころは、
再掲)これでしょ
通称キハ40系(キハ40形またはキハ48形)、紫色の生地からして盛岡支社で使われていた(車体は白に赤いライン)車両のものか。座席の間隔は、実物より若干広いかも。
盛岡支社では、八戸線を最後(観光列車以外は2018年)にキハ40系はなくなり、その一部が、土崎駅近くの秋田総合車両センター(旧・土崎工場)に置かれていた。
現在は、線路からは一瞬しか見えない位置に置かれ、床下機器や車内設備がなくなっているようなので、解体されていると思われる。そこから持ってきた廃車発生品だと思う。
【13日補足・製造時点のキハ40系の(というか国鉄時代の普通列車車両はどれも)座席の布地は、濃い青色。JR化と前後して、地域ごとに違う色や柄に張り替えられたものが多い。秋田支社ではグレー系が標準で、このような紫色の車はなかったはず。】

床にシート状のものを張っているが、位置決めの印が残るなど、まだ途中?
容易に動かせるものじゃないから、少なくとも当分は設置するのでしょうね。

そば屋側通路との間には、透明な仕切りがある。
現地では、急いでいたこともあり、何か前と違った色になったなと思っただけだったが、写真で見たら、赤とクリーム色。それが車体の窓を模した形。
国鉄時代の気動車の車体塗装にしていることになる。
ただし、これは車体外側の塗装であって、それが車内側にあるから、実際はあり得ない。
また、この塗装は、キハ40系が新規製造された時点では、普通列車用車両には使われなくなっていたので、その点でも実際とは異なる(近年のリバイバル塗装では例あり)。
雰囲気としてはいいでしょう。“窓の外”からは立ち食いそばの香りも漂うし。

【11日追記】仕切り板のそば屋側の面にも、同じ装飾がされていた。これは、普通に外から車内を見ている形になる。さらに、列車愛称の表示板を模して「よねしろ」と書かれており、かつての急行よねしろをイメージしていることになる。
ただ、キハ40系は普通列車用車両であり、急行に使われた実績はほぼない。よねしろにはより古い、急行用のキハ58系(キハ58、キハ28)が使われ、さらに(運行開始最初期は知らないが)緑系統の専用塗装と2人掛けリクライニングシートに改装されていたので、待合室の状態とは内外ともかなり異なっていた(この記事後半に画像あり)。あくまで雰囲気をイメージして、懐かしさと旅情にひたる装飾ということなのでしょう。

この年夏には、待合室内に扇風機も設置されたのだが、それも懐かしい扇風機であった。(以上追記)


さて、秋田支社の男鹿線、五能線からも、12日でキハ40系(観光列車を除く)がなくなる。
先立って運用を離脱した車両は、秋田総合車両センターのほか秋田駅東側の留置線にも置かれている。
キハ40系引退は多少報道され、県外からも愛好家が来ている。個人的には、たまにお世話にはなったが、好きではない車両なので、「やっとなくなる」とともにほんの少しだけ惜しい気持ち。いずれまた。

【2022年7月16日追記】土崎駅のボックスシートは、2022年になっても変わらず存続。「こちらの席での、ご飲食はお控えください。(土崎駅長)」との注意書きが貼られた。
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強固な運賃箱?/券売機赤枠

2021-03-09 00:38:27 | 秋田のいろいろ
JRダイヤ改正1週間前。
JR東日本秋田地区での、それに合わせた準備と思われる変化について。

男鹿線では、車内で運賃を収受せず、4両編成でもワンマン運転する、「中編成ワンマン運転」が始まる
きっぷを買っていない(買うことができない)乗客が無人駅で降りる時は、車内でなく駅に設置される運賃箱に運賃を投入することになるらしかった。

労働組合の情報によれば、これに合わせた、無人駅への券売機増設はせず、「強固な運賃箱と駅防犯カメラ」を設置するとのこと。
そろそろ設置されたかと、上飯島駅へ行ってみた。上飯島駅は、男鹿線と奥羽本線両方のワンマン列車が停まるが、改正後も、奥羽本線のワンマン列車は従来どおり車内で収受するようだ。分かりづらい。【9日訂正】駅に「秋田~追分~男鹿間のワンマン列車の乗り方、運賃お支払い方法が変わります。」とのポスターが貼られたそうで、それによれば奥羽本線の普通列車も、当該区間(泉外旭川、上飯島、一部時間帯の追分の各駅)では車内収受を行わず、全ドアを開けるようだ。
下りホーム
新しい運賃箱は未設置、ではない。これが新しい運賃箱だ。
従来のものは、
(再掲)以前の回収箱
従来は、ホーム内から見て階段左側の柵にあった。新しいのは右側の乗車駅証明書発行機ボックスの外に、自立で設置。
従来は「きっぷ入箱」だったのが、「運賃箱/きっぷ入箱」になっている。
そのほか色、形、だいたいのサイズは、従来の箱とほとんど変わっていない。

これが強固な運賃箱なの?
新たなカメラは見当たらなかったので、今後、追加で多少対策がされるのかもしれないが、こんなのでいいの?

投入口は、地面と垂直な郵便ポスト投函口みたいなもの。きっぷを入れるならまだしも、ここに硬貨を入れろというのも、やりづらそう。下に落としたりしそう。
実際のところ、JR九州などの駅運賃箱も似たようなもん(家庭の郵便受けみたいのなど)らしいけれど。【9日追記】“入れやすい”形状だと、ゴミを投げこまれたり、雪が入りこんだり、虫が落ちたりする可能性はあるだろう。でも、工夫の余地があるのでは。


踏切をはさんだ上りホーム
(再掲)2019年、券売機交換・移設直後
上の写真右に少し写っているように、下り側と同様に階段左側の柵にあった。

現在は、
券売機ボックスが撤去されている
やはり逆側に設置。ここでは、従来の位置だと、入れる順番待ちする客などが、発車する列車と接触しかねない位置だったので、移設した意味は理解できる。
こちらは自立でなく壁掛け。自立より壁掛けのほうが、本体がやや薄いようにも感じたけれど、気のせいかも。

中身を回収する扉は、自立式では向かって右面、壁掛け式では正面で大きい。
隣の2つの額縁は、運賃表が入るらしい。そんなラベルが貼ってあった。

上飯島駅は、定期券利用者が多く、対秋田駅の利用者が大多数だろう。だから、ホーム運賃箱に運賃を投入しなければならない人は多くはないとは思う。
でも、これでいいのかな…
男鹿線内の他の無人駅もこれなんだろうか。

不正乗車や運賃箱泥棒は鉄道警察隊に取り締まってもらうとしても、これでは、きちんと支払いたくても、やり方が分からなかったり、小銭を持っていなかったりして、戸惑ってしまう客が出てしまいそうな予感がしている。
※支払いたくても支払えない時は、後日支払えばいいのです。JRの都合でそうさせられているのだから。

JR東日本秋田支社には、説明、周知をしっかりとお願いしますよ。
なお、上飯島駅でホームのかさ上げ工事がされたのかどうかは、以前の細部まではよく知らないので分からなかった。

ダイヤ改正後・ワンマン方式変更後の状況




秋田駅。みどりの窓口内の指定席券売機に変化。
左3台が現金対応、右端はクレジットカード専用
これまで、左側の3台は、同時設置の同型機で、周囲の表示も同じだった。
ところが最近、左端だけ赤い枠がついた。しかも、その右側には、今はチケットケースや案内掲示で隠れているが、ほかにはない「台」みたいなのがある。

昨年、東能代駅に導入された、従来の機能に加え、オペレーターと対話しながら発券できる「話せる指定席券売機」を連想した。ただ、東能代駅では赤い枠はなかった。
従来機に読み取り用のカメラユニットを後付けして、話せる~に改造するのだろうか?
ということは、すぐではなくても、将来的には秋田駅でもみどりの窓口の営業時間短縮などを見据えているのか? まったく憶測ですが。

【9日追記】話せる券売機ではないかも。下記の近距離券売機券売機とともに、「タッチでGo!新幹線」の対応だと思う。右の台にはモバイルSuica用の携帯電話・スマートフォンを置くのだろう。盛岡駅の指定席券売機では、赤枠はないが、同じような台が設置された端末があるとのこと。
【4月4日追記】「タッチでGo!新幹線」でもなく、訪日外国人向けの「JR EAST PASS」発券のために使うパスポートリーダーだとの情報もある。秋田駅では4月初め時点でも、赤枠だけの状態のまま。【4月17日追記】4月15日に見ると、リーダー部分にそれらしきマークが表示されていた。本体上の赤い部分には特に表示などなし。


最後。中央改札口横の、Suica使用に対応するであろう近距離券売機のほう。
変化というほどでもないですが
壁の左側が空いているのは、以前はここにも券売機類(オレンジカード販売機、近距離、クレジットカード専用指定席券売機と変遷した)があった跡。
撤去後はポスター類を貼ってごまかしていたけれど、最近は貼っていない。ここにも再び何かが設置されるのか? 単にポスターのネタがないだけ?
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泉外旭川もWeロード

2021-03-07 23:25:29 | 秋田のいろいろ
泉外旭川駅(前回の記事)。今回は泉側の駅前広場について。
前回の押しボタン式信号を曲がって間もない地点。奥左右が線路
信号から線路まではわりと距離があって、駅前広場としては「長い」印象。【8日補足・広場の多くは、後述の菅野地下道のアプローチ~線路が撤去されてそのままになっていた部分を、埋め立てたもの。】
歩道が部分的に青いのは、駐輪場出入口という意味らしい。ずいぶん手前だけど、もっと線路寄りにも駐輪場があるようで、使い分けは不明。

その先、歩道はサーモンピンク。道路ではない、純粋な駅前広場部分では、歩行者が通るスペースを、この色にしたらしい。着色前の段階を見た時は、バリアフリーで段差がないこともあって、歩行者がどこを歩くのか、車が間違って入らないか不安になったが、これなら大丈夫そう。
ブロック敷き?
昨2020年初夏、市道の赤れんが館通りの歩道で、路面がレンガやタイルっぽく見えるものの、実際はアスファルト舗装に色を塗って目地風の線を入れる加工が行われた。実物を敷くよりは安上がりだろうし、凹凸やガタツキが生じず安全で、これで充分。それの色違い。目地の間隔などは赤れんが館通りと同一だと思う。

白い建物は、線路をくぐる地下通路の出入口(階段棟)。元は車も通っていた市道「菅野地下道」の一部を転用し、駅舎本体やホームへの通路と、反対の外旭川側への自由通路を兼ねる。
出入口から振り返って
上の写真正面のレンガ風でない茶色部分にバスが入り、その左のサーモンピンクがバス停ということらしい。屋根はないのね。※開業後のバス停の風景はこの記事後半。

この階段棟には、ソーラー駆動らしきPanasonic製アナログ電気時計が2つ設置。
秋田市内の駅で、外向きに時計があるのって、秋田駅と土崎駅だけだと思う(たぶんJR東日本の設置管理)。秋田市が、片側だけで2台も設置するとは、新駅への意気込みがうかがえる。ホームまで遠いので、乗り遅れるなってことかも…
1月末撮影
1月末時点で設置済みで動いていた。
左奥(照明柱付近)にもう1台
線路に向かって右面の外側(線路と逆)寄りと、正面左奥のエレベーター出入口。
大きい道路から来た正面には時計がなくて、急いで来た人など時刻を確認できなそう。

その正面に、現在は、
「泉外旭川Weロード 菅野地下道」
いつの間にか、そういう名前になっていたようだ。
「JR東日本 泉外旭川駅」といった表示は今のところないが、構造上ここにないと駅だと分からない。「~地下道」の右側が空いているから、そこに看板を付けるのかも(でなきゃ時計をここへ付ければ良かったのに)。
緩い階段、自転車用スロープあり

以下、「泉外旭川Weロード 菅野地下道」の命名について。
秋田市では、駅併設の自由通路に「Weロード(ウイロード)」と名付けるのが、すっかり定着してしまった。県道の「外旭川アンパス」をきっかけとした、車も通るアンダーパス、地下道を「地名+アンパス」にするのと並ぶご当地ネーミング。
既存のWeロードは、秋田、土崎、羽後牛島、追分の各駅。泉外旭川で5つ目。公募せずにWeロードに決めたのは、他と統一感があるし、実情として無難とは思う。
それにプラスして、かつての「菅野地下道」の名を小さい文字でサブタイトルのように付けたのは、歴史へのリスペクト、所在地である泉菅野の尊重かもしれないが、長ったらしいような…
フォントは「スーラ」
お役所系表示でも、案内標識以外はナールへのこだわりは薄れている。でも、あと3年違えば、これもデジタルナールになっていたかも?!

「Weロード」の由来。
秋田市街地では、羽越本線や奥羽本線(北線)は、南北方向に走るイメージがある。だから線路を越えることは東西の移動。だからWestとEastの頭文字で「We」で、「私たち」のweと掛けて命名された。
しかし、泉外旭川駅では、東西とは言い切れない。
この区間(秋田工業のカーブから秋田総合車両センターのカーブまでの間)では、線路は北西から南東に伸びている。線路を越えることは南西と北東を行き来する形で、「南北」と感じられることもあろう。若干、Weの意味が薄くなる。

秋田市内の既存のWeロードについて。
最初は1988年。秋田駅北側の跨線橋。地名が付かない「Weロード」のみ。
橋上駅舎になる前は、これが東西を結ぶ唯一のルートであり、これができたから秋田駅東口ができた。
橋上駅舎化後は、自転車用ベルトコンベアーが設置され、駅舎側と差別化されている(雨漏りするけど)。現在は「秋田駅東西歩道橋 Weロード」と表示。

次は、1991年の土崎駅。それ以前は道路の歩道橋のような(屋根のない?)跨線橋があったのを、架け替えたらしい。「土崎駅東西歩道橋 港ウイロード」と表示。
おそらく落成時から自転車コンベア(商品名「バイコレーター」と表示あり)と上りエスカレーター設置【14日追記・当初からあったとのコメントをいただいた】。

1992年には羽後牛島駅。ここは地下道で、それまで駅改札内の地下通路だったものを、東側にも出入口を作って開放したもの(過去の記事)。
東側には「牛島駅歩行者通路」「牛島ウイロード」と表示。元駅舎だった西側には表示なし?

1996年には追分駅。「追分Weロード 追分駅東西歩道橋」と表記。

以上、Weとウイに表記が分かれ、ロゴが統一されているわけではない。
なお、ほかの秋田市内の駅で、駅で歩行者が自由に線路を越えられるのは、四ツ小屋駅和田駅
四ツ小屋は、厳密には自由通路ではないと思う。和田駅は、旧河辺町時代に造られたので、対象外だったのだろう(特に名前はない?)。【8日補足・和田駅では線路は東西方向なので、南北自由通路。】


昭和最後の春にできた、秋田駅のWeロードなのだが…
それができて間もない頃だと思う、たしか秋田魁新報の投稿「読者の声」(当時は夕刊掲載)で知って、衝撃を受けた。
Weロードは、オリジナルの名前ではないという。
池袋駅にすでにWeロードがあるとのこと。

改めて調べると、池袋駅北側の歩行者用トンネル「雑司が谷隧道」の愛称が「WE ROAD/ウイ・ロード」。
大正時代にできたものだが、暗くて汚くて印象が悪かったのを、1986年の改修時、地元の協力で命名された。
まあ、池袋にご迷惑をかけたわけではないだろうし、完全オリジナル命名である必要もないだろうし、秋田市で定着したのだから、よしとするべきかな。

ちなみに、秋田駅橋上化後、それに続くほうの東西自由通路が2000年に「ぽぽろーど」となった。これもひともんちゃくあった。
秋田県内の当時・大内町の羽後岩谷駅の自由通路が「ぽぽロード」。できたのは大内も2000年のようだが、命名は大内のほうが先で、ちょっと問題になった。【8日補足・表記は大内は「ぽぽロード」、秋田は全部ひらがなの「ぽぽろーど」が正当。】
経緯は記憶になく、ほんとうに偶然重なってしまったのかもしれないが【8日追記・ではないようだ。コメント参照】、同じ県内で知らなかったは無理がありそうだし、県庁所在市のほうが後、というのは、秋田市民としてちょっと恥ずかしかった。
【8日追記】今、ネットで「ぽぽロード」で検索しても、秋田駅のぽぽろーどのほうが多く結果表示されてしまう。大内の情報が少ないことと、秋田のほうを指したサイトでも、ロードをカタカナで誤記することが少なくないため。これでは、大内のほうがマイナーで秋田を真似したのではないかと、誤解されかねない。
コメント (14)
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