広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

弘前ナンバー1は色が違う

2023-05-31 20:49:36 | 津軽のいろいろ
先週、秋田駅前に、
弘南バス貸切車が来た!
ホテルメトロポリタン秋田でお客を降ろした後、広小路を直進して行った。ひょっとしたら、そのまま空で青森県まで戻ったの?

秋田市内でもたまに見かける弘南バスの貸切バスではあるが、遠目でこの車を見た時、なんか違うと感じた。
弘南バスの貸切車は、日野セレガ/いすゞガーラが多数派。この車は三菱ふそうエアロエースなので、その点でまずは珍しい。
そして、車体正面、フロントガラス下の白いスペースが広い。伝統的な塗装では、横方向の帯が正面にも回っているのに、この車はなく、斜め帯。セレガ/ガーラの塗装に合わせた結果かもしれないが、この車体にはなんか物足りない。なお、エアロエースの少し前の小さい車両では、横帯と斜め帯が両方引かれた車両も存在する。

さらに、塗装の色合いがなぜだか違う。※この1台だけ違うのではなく、同車種を中心にほかにも何台かいるようだ。
現行のセレガ/ガーラは、昔と同じ色が受け継がれていると思うのだけど、この車は「濃い」ような。特に、オレンジ色のはずの帯が、赤に近い。
何らかの意図があって色を変えているのか、あるいはかつての秋田市営バスでは、製造メーカーや時期によって、同じ塗装でも色味が異なることがあったけれど、それと同じ現象なのだろうか。
他の車種と比較。
再掲)日野セレガ 52303-2

(再掲)トヨタコースター 21601-2

2001年10月撮影。1987年製いすゞ16204-2。貸切から格下げされ、弘前発五所川原行きの路線で使われていた


そして、ナンバープレートが!
カラー図柄「弘前210あ・・・1」
希望ナンバーではあるが「1」!

2020年5月に始まった弘前ナンバー。弘前市内では、路線バス車両で「弘前210あ」の5~7を見ていたが、1の存在は分からなかった。
では、これが(弘南バスで)最初に弘前ナンバーを付けたバス?

そうじゃない。
社番は「30401-2」。三菱ふそう・令和04年製造の01台目-弘前営業所所属を示していて、昨年買ったばかりの新車ということになる。
以前は同じナンバーを別の車が付けていたのか、この車が入るまで1を空けておいたのか。
【6月2日追記・2022年導入の他の車について】弘南バスでは、2022年に三菱ふそうローザの路線仕様も購入(久々のマイクロバスの新車)しており、その30404-2号車は、図柄なしの「弘前210あ3」を付けているとのこと。

ヘッドライトがツリ目の、現行モデル(2019年から)のエアロエース。※スーパーハイデッカーのエアロクィーンとの見分けかたは、エアコンの場所だそうで、エアロエースは屋根上にある。
弘南バスでは、ほかにも何台かあるそうだが、秋田県内のバス事業者ではまだないかもしれない。秋田市教育委員会が2020年から7年間リースしているまんたらめ号(2代目)は、この顔。
後ろもあんまり見慣れないデザイン

再掲)旧セレガの後部


ところで、この車に先立って、秋田中央交通のバスが2台、秋田駅西口バス乗り場を発車していった。
1台前は路線バスのエアロスター
小田急バス中古。3台あったが、最初の1台は廃車になったとのこと。
弘南バスにエアロスターは今はいないが、青森市なら、青森市営バスでたくさんいる。

2台前は秋田空港リムジンバスの旧エアロバス
これも小田急中古。そういえば、この型は弘南バスでは存在感が薄いような。

中央交通は、そこそこ三菱ふそうを使っているが、弘南バスほど多くない(新車はとても少ない)。
秋田駅前で三菱ふそうが3台続行する(かつ他社製バスも、ついでにタクシーなどもいない)のは、珍しいシーンだった。


ところで、日野自動車が三菱ふそうと経営統合する方針であることが発表された。
検査不正で揺れる日野がトヨタ系列から追い出され、三菱ふそうに吸収されるのが実態か。
となると、日野の製品はどうなるのか、「ジェイ・バス」を折半する日野といすゞの関係はどうなるのか、三菱ふそう側でも何らかの変化が起きるのか。
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5倍ソング復活+小改悪

2023-05-29 19:11:34 | 秋田のいろいろ
5月27日・土曜日に、秋田市のマックスバリュ港北店へ行くと、店内各所に置かれたポータブルオーディオ装置(ラジカセ風USB再生装置みたいなの)から、久々に聞く音楽が流れていた。

「ルージュの伝言」にちょっと似たドラムのイントロで始まり、「ごばばばーい ごばいごばい」と子どもが合唱する歌。

イオン東北株式会社(2020年2月までマックスバリュ東北株式会社)運営の「マックスバリュ」ブランドの店舗が独自に実施する、WAONポイント5倍デーの日に店内で流れる、オリジナルソング。
※青森、岩手、秋田、山形各県の、マックスバリュ店舗でのみ流れると思われる。同地域・同運営会社でも、イオンやザ・ビッグ等のブランドの店では5倍デーを実施しないので、流れない。
※イオングループの店舗で付与されるWAONのポイントについては「WAON POINT」と英語表記するのが正式なようですが、ここでは原則として「WAONポイント」と記します。

この歌は、2019年3月に、ポイント5倍付与が毎週月曜・木曜・日曜日とされた頃から流れ始めた。実際には、2019年3月より少し後からかもしれない。
なかなかインパクトがあって耳に残る歌で、クセになってしまう来店客も少なくないようだった。

それと前後して、イオン東北への会社再編や、新型コロナや物価上昇など経済状況の変化のためだろうか、ポイント付与制度の変更が繰り返された(この記事参照)。
そして、2022年3月からは、ポイント5倍が月・木・日から土・日に、変更&縮小された。

この歌には「月・木・日はWAONポイント5倍デー」の詞があり、そこを「土・日は~」と差し替えるには、無理がある曲であった。
そのためか、5倍デーの歌は流れなくなり、1年以上、ポイント5倍デーの店内は静かになってしまっていた。5月20日・土曜日に、マックスバリュ泉店へ行った時も流れていなかった。【追記・6月3日・土曜日でも、マックスバリュ泉店では流れていなかった。店舗によって対応が異なることになり、港北店ではもっと以前から流れていた可能性がある。】【さらに追記・6月18日にマックスバリュ本荘中央店とマックスバリュ本荘店へ行った。本荘中央店では流れておらず、本荘店では店内放送のスピーカーから流れていた。やはり店により対応が違う。】

1年3か月ぶりの復活である。問題の歌詞はどうなっているか?

今日はお得な WAONポイント5倍デー」
となっていた。

初めて聞く人なら違和感はないだろう。
以前の歌詞を意識して聴けば、譜割り(音に対する言葉の割り当て)やイントネーションに、若干ムリがあるような気がしなくもない。【29日補足・「きょーおは」と間延びして聞こえ、以前よりリズムカルでなくなったと思う。】

店内の音量や音質の都合上、じっくり聴くことはかなわなかったが、以前の月木日バージョンと、伴奏も歌声も同一のようだった。
全体を収録し直したのではなく、変更部分だけを差し替えたのかもしれないが、それでも継ぎ接ぎしたことは分からないと思う。旧バージョンは4年も前に録音されたことなるが、そんなに上手くできるもんなのだろうか。

“名曲”がよみがえって何より。
イオン東北側も、宣伝効果がある歌を、3年でお蔵入りさせてしまったのをもったいなく思っていて、復活させたのか。
【2024年2月1日追記・その後2024年始時点では、秋田市内では歌が流れない店舗のほうが多い。】【2024年5月28日追記・2024年5月には泉店でまた流れるようになっていた。】



実はその陰で、ポイント5倍デーがまた、良くない方向で変更、“小改悪”されている。【と思ったら、この後、7月上旬までに元に戻っていた。以下は戻る前の状況です。】
5月13日からで、店内では袋詰めをするサッカー台周辺に、なんだか分かりにくい内容の、小さい張り紙がある程度だと思う。いつもセルフレジを使う者としては、レシートをじっくり見るまで気付かないでしまっていた。
5月27日のレシート
電子マネーWAONで決済した場合、200円ごとに1WAON POINT(以下ポイントと表記)が付与される。
マックスバリュの5倍デーでは、5月7日までは、別に4ポイントが付与されていた。

ところで、電子マネーWAONは、会員登録をすれば、「いつでもポイント2倍」としてイオングループ店舗ではさらに1ポイントが必ず付与される。
したがって、5月7日までは、会員登録済WAONでは、200円ごとに基本1ポイント+会員登録1ポイント+土日4ポイント計6ポイントが付与されていた。
会員登録なしのWAONでは1+4=5ポイント。

5月13日からは、基本1ポイント+会員登録1ポイント+土日3ポイント計5ポイントになった。
smart waonサイトより。変更前後の土日に、基本ポイント2ポイント付与の場合
smart waonの履歴は言い回しが分かりにくいが、5倍デー分は変更前は「分類ポイント」、変更後は「倍率ポイント」と表記。変更後のほうがまだ分かるけれど、レシート表記と一致させればさらに分かりやすいのでは。

未確認だが、会員登録なしのWAONは、今回は変わっていないのだろう。その一方、会員登録によりポイントが多くもらえるメリットが、ひっそりとなくなってしまった。サッカー台の張り紙でも、そのことは伝わって来ず、なんだかなぁ…
これまでは、会員登録ポイントは別として5倍くれていたのが、会員登録ポイント分も含めて5倍になった、というか誰であろうと5倍以上はくれてやらんぞということになったというか。なんだかなぁ…
※毎月10日のイオングループ全体での5倍付与「ありが10デー」の扱いは、まだ分からない。6月10日は土曜日でもあるので、行くことができたら追記します【末尾に追記しました】。
【6月2日追記・毎月1日の10倍について】イオン東北運営の、イオンとマックスバリュでは、毎月1日に野菜・果物、肉、魚・寿司がポイント10倍になる。6月1日のイオンでは、会員登録済みWAONでは8倍分が付与された。以前は9倍分が付与されていたはず。上記土日同様の扱いに変わったと思われる。

それに、変更以前、4月30日・日曜日は、

5倍デー分は「分類ポイント」ではなく、この日に限って「特売日倍率ポイント」表記になっていて、しかも3倍分しか付いていない。
この説明はなかったはず。「特売日」とは5%引きの「お客さま感謝デー」を指すのだろうが、それとこれとは別で、付与ポイントを減らすのはおかしいと思う。
変更後、5月20日・土曜日は、他の土日と同じ「倍率ポイント」表記で3倍付与。

大手スーパーであっても、ポイント1倍分であっても、切り詰めないといけないご時世ということなのだろう。繰り返しになりますが、そうするのならば、客にはっきりと説明してほしいものです。


【14日追記・6月10日の状況
1400円がポイント対象額なので、基本7P+会員登録7Pを別として、
ありが10デー5倍 28P(または21P)+土日5倍 21P(または28P)=49P付くかと思いきや…
マックスバリュのレシート。なぜか「セールポイント」として表記

smart waonサイト。ここでも「特売日倍率ポイント」が登場
たったの1項目・21ポイントしか付いていない。これでは通常の土日と同じじゃないか。

折込チラシでは、
今までと大差ない掲載
赤い部分下の「詳しくは店内告知をご覧ください。」が言い訳なのかもしれないが、これでは、5倍+5倍もらえると誤認させるのでは。景品表示法とか法律上、問題はないのだろうか。
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ついにSuica

2023-05-27 22:23:40 | 秋田のいろいろ
2023年5月27日。ついに、青森、盛岡、秋田各駅周辺のJR東日本の路線で、Suicaでの乗車が始まった。※直近の記事
隠されていた、自動改札機のSuicaタッチ部が青色に光る
盛岡支社側は不明だが、秋田支社側では秋田駅と弘前駅で記念式典を実施。
「北東北3エリア Suica デビュー記念式典 in 秋田駅」の来賓は、秋田県副知事、秋田・男鹿・潟上各市長、秋田商工会議所連合会会長(※)、さらに、地域連携Suicaである「AkiCA」の式典では、主催者のクセに代理出席だった秋田中央交通社長も、ご本人が出席した模様。主催者側からは、秋田支社長と秋田駅長。
「~ in 弘前駅」は、来賓が青森県企画政策部長、弘前市長、藤崎町長、田舎館村長、弘前商工会議所副会頭、弘南バス社長。JRから秋田支社営業部長と弘前駅長。【28日追記・青森のSuicaエリアには青森市内6駅も含まれ、うち4駅は秋田支社管内。それでも青森市長(またはその代理)は呼ばなかったことになる。】
※JR東日本のプレスリリースでは「秋田商工会議所連合会」だが、正しくは「秋田県商工会議所連合会」だと思われる。現在は、秋田商工会議所の会頭(辻氏)が会長。
また、秋田のSuicaエリア内で、商工会議所があるのは、秋田市のみ(他は商工会)なのだから、弘前にならって「秋田商工会議所 会頭」の立場で出席すれば良さそうだが、そうもいかないルールがあるのだろうか。

秋田魁新報では、27日付16・17面にSuicaスタートの「企画特集」。秋田市長、JR東日本秋田支社長、秋田中央交通社長の「鼎談(ていだん=3人が向かい合って話すこと)」などを掲載。
中央交通社長は、昨今の減便で不便をかけて申し訳ないとか、バスロケーションシステム導入を検討中とか、「モバイルアキカ」を考えているとか発言しているけれど、これまでを鑑みれば、話半分かそれ以下にとらえるべきでしょう。役所の補助をもらって、実現すれば御の字ぐらいに思っているのでは。

今日の秋田駅周辺はにぎやか。
Suica導入と直接の関係はないが、JR東日本秋田支社による恒例の「秋田駅春のふれあいフェスタ 2023」が駅内外で、さらに新型コロナで中断し4年ぶりとなる「これが秋田だ!食と芸能大祭典2023」が仲小路~エリアなかいちなどで、それぞれ開催されていたため。
秋田駅前大屋根通りはすごい人出
食と芸能大祭典は28日まで開催。これまでは、広小路を通行止めにしてパレードも行われていたが、今回はなし。
広小路の通行止めは、バスは迂回して遅れるし、歩いて通るにも人が多いし、正直、迷惑だった。今回は、広小路は人が多いものの通行には支障なく(中心市街地循環バスぐるるは、5分以上遅れる便もあったようだが)、イベントとそうでない場所が棲み分けられていた。今後もこれでやりましょうよ。


話がそれました。Suicaに戻って。
午後早くに秋田駅中央改札口へ行くと、ふれあいフェスタ関連の客と社員が多くいてやはりにぎやか。
Suica関連では、みどりの窓口前に長テーブルを出して、Suicaのカードの臨時販売が行われていた(ヒマそうだったけど)のと、前回掲載したカウントダウンボードを「あと000日」にした横にSuicaのペンギン(の着ぐるみ)がいて、撮影会状態。
後でペンギンがいなくなってから、カウントダウンボードを撮ろうと思ったら、ボードも片付けられてしまっていた…

奥羽本線で、秋田→土崎、上飯島→秋田と乗車。
えきねっと利用によるビューカードのポイント付与対象額の都合上、片道は紙のきっぷを購入。
この区間をきっぷで乗ることはもうない、わけでもないか

土崎駅で降りると、自動改札機を通って出場する下車客の列が、なかなか進まない。
それもそのはず
今回の改札機更新により、自動改札機が1台(1通路)減らされて2台になった。それでも、Suica開始前(少なくとも先週)は、入場は1通路で、出場は2通路、つまり1台が入場出場兼用で運用されていた。
ところが今日は、兼用機だった1番改札機が、入場専用に変わっていた。
たしかに、2通路とも出場を扱うと、発車ギリギリに駅へ来て入場する客が入れなくなるのは問題だった。
だからといってこの状態では、スピーディーな改札通過という、Suicaのメリットが犠牲にされてしまっている。簡易Suica改札機を増設して、IC専用通路を設けるとかできないものだろうか。
【2024年1月21日追記・土崎駅出場のその後】2023年9月初め時点では、変わらず入場専用、出場専用1台ずつ。2024年1月中旬までに、入場専用機が入出場兼用とされ、出場2通路となりスムーズになった。

IC対応に改造済みながら、その機能が停止されていた近距離自動改札機も、今日から制限解除。
デフォルト画面(トップ画面)が変わった
これまでは、近距離乗車券の金額ボタンが表示されていたのが、「ICカードをご利用のお客さまは 先にICカードを入れてください。」になった。
金額ボタンを出すために、上に小さく「きっぷを購入するお客さまは、左のボタンを押してください。」とも出ているが、慣れない人は気付きにくそうで、混乱させるのでは?

すでにIC対応で運用されていた秋田駅の券売機もこの画面になったかは、次々に購入者がいたので確認できなかった。
また、前回、「きっぷ・チャージ」の文字すべてを白テープで隠してしまっていた、秋田駅メトロポリタン口の券売機は、今日はテープがなくなっていたが、見た感じ以前と同じで詳細は不明。


無人駅・上飯島駅の簡易Suica改札機。
下りホーム側は入場/出場兼用

上りホーム側は出場と入場1台ずつ
上部のシルバーの部分がプラスチッキーで、なんか安っぽい。

上飯島駅上りは、通路に対して直角向きに入場と出場が並んでいる。これだと、どちらにタッチすればいいか、戸惑ったり間違ったりしそう。背中合わせもしくは進行方向に合わせて少し角度を付けて設置したほうが良かったのでは。あと入場・出場は文字だけでなく、矢印も表示するとか。
てっぺんは透明で光るのか? 背後の飛び出たのがアンテナ?

簡易改札機の背後には、
「Suicaのご利用方法」
デザインのプロが作ったものではなく、パソコンで手作りした説明書き。これも経費節減なのか。内容は、初めての人には、ちょっと説明不足かも。
エラーが出た時は申し出るようにとの、有人駅一覧とお問い合わせセンターの電話番号を記した張り紙も。

首都圏でSuicaサービスが始まって22年。そして、カードを買って15年以上、電子マネー利用がメインで、乗車利用は旅先だけだったSuicaを、ついに秋田での鉄道乗車に使う時が来た。
「SF入場」※SF=Stored Fare
驚いたのは「チャージしました」と表示されたこと。オートチャージが行われた。ちなみに、チャージ(補充、継ぎ足し)は英語では「top-up」だそう。【28日追記・だけど、同じ画面の下の「チャージしました」は「CHARGED」だし、券売機やチャージ専用機(後述)では「Charge」表記だし、使い分け(大文字か小文字かも含めて)が難しい。】
オートチャージは、JR東日本の在来線自動改札機のみで行われ、簡易Suica改札機ではできないと聞いていたので。
改めて調べると、2015年から順次、簡易Suica改札機でもオートチャージできるようになっているとのこと。北東北では、開始当初から対応していたのだった。
これまでは、旅先でまとめてチャージするため、オートチャージ額(入金実行金額)を1万円に設定してしまっていた。秋田駅で下車後、さっそくチャージ額を少なく設定し直した。

今日乗車したのは、701系のワンマン電車と、車掌が乗る電車。
どちらも、車内放送でSuicaに関する言及はなかった。ワンマンの自動放送もたぶん従来と変わらず。これでいいの?
タッチするだけで分かりやすいがSuicaではあるが、初めて導入する地域において、しかも無人駅の簡易改札機は(首都圏ではほとんどないのだから)見たことがない人も多いはず。もう少し親切な説明があってもいい。

秋田駅改札内、中央改札口の手前に新設された機器は、やはりチャージ機だった。
「チャージ専用」
簡易Suica改札機とボディ(外枠)は共通のようで、「簡易チャージ機」というヤツか。
「1000円札1枚のみチャージできます」そうで、ICカードを挿入せずに「置く」タイプなので、スマートフォンを置いてモバイルSuicaにもチャージできそう。領収証発行可能。

秋田駅では、もちろん問題なく出場できた。
北東北のSuicaエリアは、従来と異なる、クラウド化した、センターサーバー方式のシステムだそう。処理速度が遅いのではと心配していたが、体感では従来方式とまったく遜色なし。

「Suica Reader」アプリで、乗ったSuicaの履歴を読み込むと、
IC運賃199円
以前から新幹線でSuicaが使えていた「秋田(奥羽本線 JR東日本)」での出場は表示されている。
上飯島駅での入場とオートチャージは、駅名が分からないことになっている(JR東日本とは無関係のアプリだから、直ちに対応できないのは当然)。それでもオートチャージが「簡易改札機」で行われたことは分かるのか。


今日の秋田駅は、各イベントに来た人なのだろう、いつもの休日より乗客が多かった。
その中で、Suicaで入出場する人は、予想以上に多かった。エリア外まで利用する人も多いから、過半数とかそこまで多くはないけれど。
上飯島では、若干緊張した様子で、簡易改札機にタッチする人が何人もいた。車内でSuicaの利便性について話し合う、若くはない人たちもいた。
AkiCaやモバイルSuicaが普及していたこともあり、鉄道のシェアが高いとは言えない秋田でも、Suicaへの潜在的な需要はそれなりにあったようだ。もっと早く導入してくれても良かったし、もっとエリアを拡大するべきでしょう。
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遠足か社会科見学か社会見学か

2023-05-26 18:04:00 | 地震
今日で、日本海中部地震から40年。
1983(昭和58)年5月26日に発生したマグニチュード7.7の地震で、特に津波による犠牲者が多かった(当時の記憶などは、下記リンクの2018年の記事にて)。

今年は節目の年ということで、県内の報道機関や大学が特集を組んだり展示会を開催したり、秋田地方気象台がホームページをリニューアルしたりしている。
地震を知らない秋田県民も増えているが、我々、記憶にある県民としては、今年でちょうど100年の関東大震災よりも、東日本大震災よりも、痛ましい被害と備えの大切さを意識させ、気持ちを引き締めさせられる日。


日本海中部地震に関して、個人的に気になっているのが2018年に記事にした「遠足か社会科見学か」
本筋からは離れた些細な点ではある。だけど、些細であっても、極力、事実を忠実に記録し、後世に残していくべきだと考える。本筋でない周辺の情報を正しく記すことが、リアルな記憶と結びつき、よりリアルな記録となっていくはずだから。

改めてまとめると、
学校行事で男鹿市の海岸を訪れていた、北秋田郡合川町(2005年の合併により北秋田市)の町立合川南小学校(2012年閉校)の児童が、地震による津波の犠牲となった。
その学校行事の名称について、報道機関によって「遠足」とするものと「社会科見学」とするものに分かれていた。両者を同一の学校行事と見なすのは違和感があると思うのに。

個人的には「遠足」が正解だと思っていた。なぜなら、
・当時の記憶でも、その後現在に至るまで秋田魁新報など多くのマスコミでも「遠足」としている。
・「社会科見学」とするのは、この10年ほどのNHKのみ(昔はNHKも遠足だった)である。
・2018年当時、北秋田市のサイトを検索しても、「遠足」としているものがほとんど(「社会見学」表記もあった)。
という理由から。
若手職員や人事異動が多いNHKにおいて、このような誤解はままあるから、「社会科見学」もその1つではないかと思っていた。
40年を迎えた今年も、NHKのみ社会科見学なのは変わっていない。
秋田魁新報には、1983年5月27日付 朝刊16面の一部が掲載されたが、その見出しは「遠足暗転、山の子に大波」で、上記記憶を裏付ける。

ところが。

北秋田市のサイトに2020年5月22日付で「あの時の地震を忘れない(No.1) 昭和58年(1983年)5月26日正午」というページができていた(コンテンツ番号11114)。
そのページにも、「遠足中の合川南小児童13人」とある。
しかし。
「当時の広報誌」として、合併前の3町の広報がPDFファイルでアップされている。
旧鷹巣町は、町内の被害状況の写真が多めの3ページ、旧森吉町は簡単に1/4ページ程度で、いずれも合川南小学校については触れていない。

合川町は、1983年6月23日発行「広報あいかわ '83/6月 301号」。トップ2ページを使って、6月5日に学校で行われた合同告別式での追悼のことばを中心とした構成。
冒頭のリード文、児童代表の5年生の文、児童会長の文では、被災時の学校行事をいずれも「科」が入らない、「社会見学」と称している。
リード文では「社会見学の途中」


佐々木喜久治知事(当時)の弔事も掲載され、「男鹿半島への遠足」としているが、その直後で「社会科の勉強のため県庁を見学にこられました。」とある。
2021年5月26日の秋田魁新報の1面コラム「北斗星」にも記されていたように、一行は県庁見学後、男鹿へ向かった。


被災したのは、4年生と5年生であったことは以前に知っていた。児童会長の文に、当日の他学年の動向が記されていた。
「六年生は函館へ、四年生五年生は男鹿方面へ、三年生は大館方面へ、一年生二年生はたかの巣方面へ―。四年生五年生の男鹿方面へ社会見学というのはすばらしいことでした。」
全校一斉に、学校を空けていたことになり、6年生のは、一般的には修学旅行だろう。

※以下は推測・憶測です。
(少なくとも当時の)秋田市立小学校では、遠足は1~5年生が同日、別の日に6年生が修学旅行、社会科見学は必要に応じて学年ごとに、という日程だったから、だいぶ違う。
当時の合川町ではそれが普通だったのかもしれないし、合川南小学校は小規模校(当時の全校児童108名?)だったので、給食の手配などの都合上、同日に設定したのかもしれない。


上記、2018年の北秋田市サイトの「社会見学」表記というのは、2005年3月発行の旧合川町の「広報あいかわ」最終号(No.560)の「合川町50年を振り返って」の年表内。
ということは、合川町時代の合川町の中に限っては、行事名は「社会見学」であったということで、合意形成がされていたのかもしれない。

少なくとも秋田市の感覚では、「科」がない「社会見学」という学校行事に聞き覚えがない。合川町独自の名称だったのか。
当時の秋田県庁(知事の弔事)や魁など各マスコミでも、その考えかたで、「社会見学」を「遠足」と言い換えたのだろうか。
知事の弔事では、「遠足の中に組み込まれた、社会科見学的要素」として県庁を見学しに来たと、とらえて、上記のような言い回しになったのではないか。

ほかにも、秋田県庁が昔の映像ニュースというか県政ニュースみたいなのを、YouTubeで公開しており、その1つ「県政この一年 マグニチュード7.7 県内に大きな被害 ~日本海中部地震~(美の国あきたネット コンテンツ番号19573)」の中でも、ナレーションで「遠足に訪れていた」としている(BGMが不適切なほど明るい)。「この一年」だから1983年末の製作と考えられるが、発生から半年経過し、記録としてある程度固まった段階でも、秋田県は「遠足」と認識していたと言えよう。



時が経ち、合川町が北秋田市になると、北秋田市自身も「遠足」表記を使うように変わった。
一方で、NHK秋田放送局が「社会科見学」に改めた。それは、当時の合川町の資料に当たって「社会見学」であることに気付いたからかもしれない。
ただ、なぜか「科」を入れてしまった。「社会見学」という学校行事はあまり聞かないから、一般的な「社会科見学」に置き換えてしまったのか。

「社会科見学」だと、当時の合川町の表記とは微妙に異なることになり、正確であるとは言えない。
一方で、今まで疑ってしまっていたような、NHKが勝手に遠足を言い換えて間違えているとも言い切れなくなる。


今年の複数の新聞記事では、亡くなった児童の遺族や、被災したものの助かった児童の現在を伝えていた。どちらも「遠足」表記。
インタビューを受けた人が、新聞記者に対し、「いつも『遠足』って書いてますけど、ほんとうは『社会見学』でしたよ」と、表記変更を求めることもできるはずだが、そうもなっていない。ご本人たちにとっては、行事の名が何であっても、気持ちは変わらないのだろうけれど。

合川南小学校も、合川町も、なくなってしまって、地元でも、社会見学か遠足か社会科見学か、どうだったのかあいまいになった、というか気に留めなくなってしまったのか。
やはり、“些細なこと”なのだろうか。個人的には、どれかに統一して記録していくべきだと思うのですが。
コメント (3)
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運賃表Suica対応

2023-05-25 22:39:24 | 秋田のいろいろ
北東北3県の県庁所在地周辺のJR東日本路線でのSuica導入が、いよいよあさってに迫った。
準備はほぼ完了だろう。結局、秋田駅に黒いパネルの多機能券売機は設置されなかった。
先日、Suica乗車時の運賃やポイントについて考察していたが、25日に秋田駅へ行くと、近距離自動券売機周辺の地図式運賃表が、Suicaに対応したものに交換されていた。
中央改札口
地図部分では、「Suicaご利用エリア」としてベージュの網掛けがされ、駅名に「●(追分駅は反転していて○)」が付された。
地図の左側には、前回知りたかった、
「ICカードご利用時の運賃対応表」
IC乗車時には、地図の中の10円刻みの額ではなく、この表の1円単位の運賃が適用される。区間ごとに両者を比較して、安いほうが反転表示されている。
前回取り上げた、和田、追分までの240円(IC242円)区間に加え、脇本まで590円(IC594円)と羽立まで680円(IC682円)では、紙のきっぷのほうが安くなる。※ただし、ポイント付与分も考慮すれば、ICのほうが得な場合も多い。前回の記事参照。

それにしてもこの対応表、余計な情報が記されていると言える。JR東日本エリア内のどの駅でも、同じ表を使い回しているのが原因なのだけど。
近距離券売機では100キロ・1690円区間まで対応し、地図式運賃表がそうなっているのは当然。※地図にない100キロ超でも、乗車券を購入できる区間もある。
その中で、今回Suicaエリアになるのは、いちばん遠くても男鹿までの770円区間。だから、対応表も770円まででいいものを、860円区間以上も(それに210円など、秋田駅から該当する区間がない運賃も)示しているのが余計。
そそっかしい人は、IC運賃が掲出されているのだから、全区間Suicaで乗れると勘違いしかねない(それ以前にSuicaが当然全区間で使えると思っている人は、最初から運賃表など見ないでしょうけど)。

メトロポリタン口(北改札)のほうも、運賃表が交換された。IC運賃対応表は同様に860円以上も記載。
のだけど
以前は、券売機上の大きい枠に入っていたのが、券売機右に小さい枠が新しくできて、そこに小さい運賃表が入れられた。
無人駅の運賃箱(という名の回収箱)掲出と同じタイプ。これも経費節減なのだろうし、これでも問題はなさそうだけど、これでどれだけ経費節減になるのだろう。

そして券売機。
白いテープがベタベタ貼ってあり、「きっぷ・チャージ」の文字や交通系ICロゴが隠されている。
この券売機は、2019年時点でICに対応しており、今回は特に改造は必要ないと思っていた。というか「きっぷ」の文字まで隠してしまって、あんたは何者? という状態になっている。今日時点で、現金でのきっぷ購入はもちろん可能で、(はっきりと確認していないが)ICカードの取り扱いも可能なように見えた。あさってに、何か変化があるのだろうか。
中央改札口の同型機は、冒頭の写真の通り、テープ隠しなし。


中央改札口前には、100日前・2月16日からカウントダウンボードが設置されている。
5月22日撮影。「Suicaエリアデビューまで あと05日」
カウントダウンは紙を差し込む方式だから、薄い板で良さそうなのに、箱型の立派なもの。背面にも何か書けば良さそうだけど、緑一色。弘前駅やほかの2エリアの駅にも同じものがあるようだ。

新しくなった自動券売機のSuicaタッチ部は、黒いシールで隠されていたが、秋田駅では、後に、
「交通系ICカードは5/27からです」の紙が貼られた
追分駅も「タッチは5/27から」みたいな別の紙を貼っているそうだが、土崎駅は黒いままで素っ気ない。駅によって対応が異なる。

導入5日前、出張で秋田に来たビジネスマンっぽい2人連れが、カウントダウンボードを指さして近付き、下の導入予定エリアの地図を熱心に見ていた。
その後、一直線に自動改札機へ近付き、スマホかカードを取り出して、タッチしようとして、「5/27からです」の表示に気付いて、券売機へ向かっていた。
カウントダウンボードに「あと05日」「5.27利用開始」と大きく書いているのは見えなかったのでしょうか…
いろんな人が利用する公共の場所で、万人に正しく伝えるのは難しいものだ。こんな調子で、導入後、エリア外へSuicaで乗り越してしまう人も少なくないことでしょう。

5月27日、ついにスタートした
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長野の交差点名'23

2023-05-23 23:43:45 | 旅行記
2023年3月のJR東日本パス旅行記。前回までの長野市内を歩いた範囲内で見た、信号機周辺に設置される「交差点名」表示板こと「主要地点」案内標識。信号機に添加されることも多いが、警察ではなく道路管理者の管轄。また、同じ県内ならば道路管理者(国道/県道/市町村道)に関わらず、その形式や設置の方針は共通化されている感じがする。
無名交差点が多く消極的な秋田県と反対に、長野県では多くの交差点に名前が付いていた。そのおかげで、前回触れた議員会館に気付くことができた。※以下、便宜的に主要地点標識を「交差点名(の表示)」と表記します。

2016年に取り上げたように、長野県では、市町村名と英語を併記した新しい表示もある一方、昭和から使い続けているであろう手書き表示板も見られた。
まずは2016年も紹介した例外。今回も変わっていなかったが、改めて、
「善光寺」
善光寺山門に掲げられている「鳩字の額」の文字を使った表示板。どうせならもう少し大きく、またなんとか工夫して英語も入れたほうがいいのでは。

前回の通り、善光寺裏手には「善光寺北」「善光寺西」交差点もある。善光寺を名乗る交差点名はこれですべて。
「善光寺北」
古めかしい手書き表示板。サイズや質感は、ほかの場所(昔の秋田県でも)にもある。特徴的なのが、ハネを省略して単純化したような、直線的な独特の筆跡。

昔の秋田県では、横型信号機の底面に表示板を直付けしていたが、ここでは違う設置方法。
裏面は何も書いていない
信号機を設置するアームから、表示板を吊り下げている。


「善光寺西」
ここは3枚のうち1枚が、善光寺北と同様に信号機の直下に吊り下げ。2枚は、信号機の横、アームの途中から吊り下げている。

アームに、他の標識(指定方向外進行禁止)があるので、そこだけ交差点名を信号機直下にしたのかもしれないし、あるいは信号機の路面からの高さが違って、直下吊り下げでは大型車に接触してしまうため、横に付けたのかもしれない。
なお、善光寺北交差点では、3枚とも直下で、他の標識はなし。

善光寺西も、善光寺北と同じような筆跡で、「西」は「価」のつくりのよう。
完全に同一の書体ではなく、「光」の最後の1画は北は「L」、西は「し」、寺の「寸」のハネは北はないが西はある。それに、西は手書き地点名表示としては、文字の線が細め。


「桜枝町」
これは標準的か。一般的な手書きの丸ゴシック体で直線的ではない。「枝」を上張りしたような痕跡がある。


新しいもの。
「信大教育学部前」
信号柱からして新しくて光り輝く。柱の先端がとがっているのは秋田でもあるし、前回の議員会館前も同じものだった(鳥が止まらないように?)が、ここはとんがりの下に輪が3つ。善光寺にちなんで仏塔の「九輪」をモチーフにしているのだろうか。これじゃあ“三輪”だけど。

新しい表示板も、手書き板と同様に、アームから吊り下げて設置している。
吊り下げ金具には、ネジ穴が3つある
2016年の記事のように、長野県の新しい表示板では、信号機の上に突き出して設置される場合もある。全国的に(秋田県も)は、板の背面を直接アームに取り付けるのが一般的。

表示板の内容は、左に市町村名を縦書きし、下に英字併記で、これが長野県のスタンダード。
信州大学を日本語では「信大」、英語は「Shinshu Univ.」と表記。英語で「前」を略しているが、「議員会館前」なども同じだった。
さらに長野県で特徴的なのが、
右手前


車両進行方向から見て右手前に当たる表示板には、英語のみを表示している。つまり、進行方向正面(左)は日英併記で、その裏面に英語のみが表示されている。
ということは、表示板を裏表とも使うために、アーム直付けでなく、下げたり上げたりの設置にしているのか。長野オリンピックを契機に、英語のみが設置されたという話があるが、詳細不明。そして、教育学部前の県庁通り側のような、丁字路突き当り側には、英語のみの表示は設置されないようだ。

交差点によっては、正面側が日本語のみ表示している場合もある(後述)が、多数派ではなさそう。
正面に英語も併記してあるのだし、右手前まで視線が向きづらいだろうし、英語のみの表示は少々無駄な気もしなくはない。日本語表示さえろくにない秋田県からすれば、ぜいたくの極み。


教育学部前から県庁通りに曲がってしまったので、行かなかったが、同じ通りのすぐ西隣の交差点が「西長野」交差点。以下、Googleマップストリートビューより。
一帯のエリア名を名乗る交差点だが、大きな交差点ではない。
東進向き正面の信号機
交差点名は日本語のみ(右手前は英語のみ)。文字が薄れているので、古いのかも。

そして、信号機に白と緑の斜めのシマシマの背面板、いわゆる「ゼブラ板」が設置されている。ストリートビューをさかのぼると、2012年5月から2014年9月の間に設置(柱や信号機は変わっていなそう)。
ゼブラ板は、大昔の信号機には必ず設置されていた。秋田市では1980年代中頃の幼少の頃、わずかに残っていたのを覚えている。
現在では、信号機の存在を見落とされやすい箇所に、ピンポイントで設置されているが、都道府県によって積極性は異なるようだ。秋田市内では、秋田駅前・中央通りに1つあるくらい(少し前は、国道13号の牛島の跨線橋下にもあった)。長野には、ほかにもちらほら存在するそうだ。
では、なぜここにゼブラが付けられたか。
交差点西側からのストリートビュー
交差点の先には、青い案内標識が見え、その先に教育学部前交差点の信号機も見える。標識や教育学部前の信号に注意を奪われ、手前の西長野の信号を見落とすことがあるのかもしれないが、その可能性は少ない気がする。
むしろ、手前、左では?
上の画像で赤になっている、右側から北進する車が見る信号機。右側の道路は、直交していないので、信号機もその角度に合わせて設置されている。東進車にも、その点灯色が見えてしまい、誤認すれば信号無視になってしまう。だから、東進車の本来の信号機のほうにゼブラを付けて、目立たせているのではないだろうか。

こういう条件の交差点では、秋田県警ならば、信号機のフード(ひさし)を筒状の「ダブルフード」、もしくは見える範囲を狭めた「視角制限」のフード(または薄型信号機)で対応することが多い(この記事など)。長野県警でも視角制限のものはあるそうだが、もしかしたらあまり好まないのかもしれない。


後で長野のお菓子を取り上げるかもしれませんが、訪問記は以上。JR東日本パス旅行記は続く。
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善光寺の南西

2023-05-21 22:07:20 | 旅行記
2023年3月のJR東日本パス旅行記。長野市の善光寺の裏から西側まで歩いた続き。※あまり写真を撮らなかったので、詳しくはストリートビューなどご参照ください。
善光寺のすぐ横(南西)は、参拝客・観光客を相手にしたような店はほとんどなく、住民向けの個人商店がちらほらある程度。狭い道路に建物が並ぶ、古くからの住宅街といった感じ(1912年の地形図では、一帯は総描建物として記されている)。コンビニやスーパーなどあっても良さそうだけど多くない。

南へ進むと、東西方向の広い道路・国道406号に出る。さらに西へ。「西長野」と呼ばれるエリアになるようだ。国道沿いの北側一帯が、信州大学のキャンパス。
信州大学は、キャンパスが分散する“タコ足大学”として有名。本部は松本市で、その他県内3か所にキャンパスがある。長野市にはうち2つ、工学部と教育学部が別々の場所にある。西長野は教育学部の「長野 (教育) キャンパス」。元は長野県庁があった場所で、後に尋常師範学校ができて、その流れで。なお、長野 (工学) キャンパスは、長野駅の反対側にある。教育学部附属学校もまた別の場所で、しかも長野と松本両方にある。
国道より敷地内のほうがやや高くなっていて、よく見えないが、キャンパスは広くはない。善光寺の敷地のほうが広い。学部1つだけだと、こんなものか。アパートや飲食店など、学生街の雰囲気も薄く思われたが、行かなかったキャンパス裏(北)側はまた違うかもしれない。

前回の最後の地点(善光寺の塀の南西角)からだと、南へ400メートル、西へ400メートル進むと、南に伸びる広い道路・長野県道399号線との丁字路交差点「信大教育学部前」。
左右が国道406号、右が善光寺方向
学部正門はこの右(東)にある。
突き当りの体育館のような建物に「信州大学教育学部」と書いてあるが、薄れている。現在の公式サイトのキャンパスマップでは、この建物がないことになっている。2022年度に、隣に新しい「第1体育館」が竣工しているので、解体待ちの旧体育館ということか。

そろそろ長野駅へ戻ることを考えて、県道に入って南へ。
突き当りが教育学部。右手前が長野市消防局中央消防署。その他は左右とも国関係の庁舎
街の雰囲気が一変して、官庁街に。
「県庁通り」で、南に進むと長野県庁がある。沿道には国の合同庁舎、裁判所、なんとか会館のような関連団体の建物が並ぶ。

信号待ちで引っかかった。交差点名は「議員会館前」。
長野県議員会館。門はレンガ造り
最近のテレビで見覚えのある名称と風景。テレビではもっと近くからの撮影だったが。
妻を殺害したとして、2022年11月に県議会議員が逮捕された。犯行時刻には議員会館にいたとのアリバイを主張したが、実際には脇道を通って、塩尻市まで往復して犯行に及んだという事件があった。

秋田市の山王大通りに相当する通りなわけだが、平日昼間の官庁街にしては、車も人も少なく感じた。善光寺で行事がある時などは、こちらが迂回路になるそうだが。
路線バスは、善光寺大門も通る循環バスぐるりん号は通るが、一般路線バスはほとんどない。長野駅から歩けなくはない距離であること、裏手(西側)がすぐ川で“街の端”のような立地であることが原因かもしれない。
信州大学教育学部前交差点~長野県庁は600メートル、長野駅~長野県庁は1キロ強。

ところで、県庁は長野駅の北西にあるが、長野市役所は駅の北東・長野大通り側にある。県庁とは同じ通りに面するものの1キロ離れている。地方都市において、県庁と市役所が、これほど離れて立地するのは珍しいかも。
※山形、茨城・水戸、鹿児島はもっと遠いが、それらはわりと最近、県庁が郊外へ移転したことによるもの。長野は、1965年に市役所が移転したことがきっかけのようだ。
秋田県庁が所在するのは秋田市山王地区で、市立山王中学校がある。
長野県庁のすぐ南側は、地名にはなっていないが「山王」と呼ばれる一帯で、市立山王小学校はじめ、山王を名乗る施設が散在。中学校はない。


長野市中心部の大通りは、おおむね直線の格子状。
その間を通る細い道は、大通りに対して斜めのものもあり、農村部に昔からあるような、緩いカーブを繰り返すものもある。長野駅へはそこを抜けたほうが近そうなので行ってみると、民家や駐車場の敷地も、通りに合わせて不整形。

裏道から再び大通りに出る。横断したいが、近くには信号機のない横断歩道。
原付バイクと続いて普通乗用車が来る。ゆっくり歩いて2台をやり過ごそうと思う間もなく、原付は当然のように停まってくれた。下手したら後続車が原付に追突しかねないが、乗用車も当然のように停まってくれた。
善光寺参道を横切る道の横断歩道でも、1台の乗用車が、参拝客の波が途切れるまで、当然のように停まっていた。渡らずに遠慮する観光客がいても、頑として動かずに渡らせていた。
さすが、横断歩道停車率全国1位の長野県(静岡県を中心とした過去の記事)。近年は、秋田県はじめ、全国の他県もいろいろやって停車率は上がっているけれど、まだまだまだまだ及ばない。
停まらないのが法律違反であり、全国どこでも停車率100%でないといけないのだけど。

駅が近くなり、飲み屋街っぽい道を抜ける。
このいすゞキュービックが、この後、前回記事冒頭の善光寺大門行きになる
沿道に行灯が立つのが観光地・門前町らしいが、その下に自転車が並び、ブックオフやマツキヨもあるのは、普通の暮らしが営まれる普通の街でもあることを示す。
写真左のSEIYUは、西友南石堂店。再開発で改築され、マンション1階に2021年6月オープン。長野駅からいちばん近いスーパーだと思う。

途中でバスに乗ろうかとも思ったが、結局駅まで歩いてしまった。
そして今回も、長野市を中途半端に見て終わってしまったが、いくらかは新たな一面を見られた。長野市は城下町でなく門前町だからか、よくある地方県庁所在地とは少し違う構造の街に感じた。
長野駅前の時計はリンゴのオブジェ付き
↑駅など公共施設の時計は、長野県の諏訪周辺では地元企業であるセイコー製ばかりだが、県内でもこちらにはその力が及ばないのか、シチズン製。

「主要地点」案内標識、いわゆる「交差点名」看板について続く
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善光寺の北~西

2023-05-19 18:56:54 | 旅行記
2023年3月のJR東日本パス旅行記。前回は小僧寿し。今回は、初日に2時間弱ほど見て回った、長野市街地について。
計画段階では、長野市内あるいは松本市辺りで1泊しようと考えていた。しかし、安い宿が見つからず、そこまで長野にこだわりはないし、越後湯沢(越後中里)の宿を予約した。
それでも、越後湯沢直行では時間が早いし、フリーパスで乗れる北陸新幹線「あさま」の自由席は空いていそうなので、長野市に立ち寄ることにした。予想通り、あさまの自由席はガラガラだった。

長野市を訪れるのは4度目。前回は2016年
駅は前回とほとんど変わっていない。ロッカーに荷物を預ける。
過去3回とも、善光寺の境内へ出向いている(うち1回は初詣客の多さに退散)ので、仏教徒の端くれとして、今回も。
今までは駅から徒歩で往復したが、そこそこ距離がある。今回は、時間も限られ、体力を温存したい歳にもなったので、初めて路線バスで行った。長野県内でバスに乗るのも初めて。

長野市内の路線バスは、長野電鉄のバス部門「長電バス」と、松本方面でもおなじみアルピコ交通の長野市周辺でのブランド「川中島バス」の2社。※長野市内の交通について2016年の記事
善光寺方面は、川中島バスが運行している。善光寺前を経由して、もっと遠くへ行く路線のほか、善光寺大門が終点の路線もある。それが2016年の記事にも出てきた「びんずる号」。合わせれば、10~15分程度の間隔。※2023年4月にダイヤ改正があり、減便されたかも。
※長野市が2社に委託する市街地循環バス「ぐるりん号」も利用可。

びんずる号は、洋風なんだか和風なんだかよく分からない、専用塗装・色違いの日野レインボーのイメージ。今回乗ったのも、それの紫色。
乗ってみれば、普通の路線バス。
中ドアの開閉警告音が、ブザーなどでなく、電子音のウエストミンスターチャイム(開く時は前半、閉まる時は後半)が鳴るのにびっくり。Wikipediaによれば、大阪シティバス、川中島バス、神姫バスではそうらしい。アルピコでも松本・諏訪エリアでは違う音なのか。
善光寺行きらしい点は、車内放送や運転士の案内が、善光寺参拝客を意識したものであった程度(帰りについての案内もあって親切)。車内外、放送とも「びんずる号」の名は出てこなかったと思う。現地では「善光寺線」と呼ぶほうが多いみたいだ。
一般塗装のいすゞLVキュービックも入っていた
長野市ではKURURUというICカード乗車券があるが、現時点では他のカードと相互利用不可。2025年から地域連携Suicaに切り替わるとのこと。
久しぶりに、整理券を取って、両替して現金支払い。
ほかの乗客は、駅から善光寺に行く観光客2人連れ。あとは地元の人と思われるベビーカーの親子が途中から乗って、途中で降りただけだった。
駅側からまっすぐ進めば善光寺だが、バスは直前で脇道に入って、4回曲がって、お寺にお尻を向けて終点到着。10分・190円。
降りた位置から善光寺方向。この辺は「表参道」
バス停すぐが「善光寺」交差点で、渡ると善光寺になるのか、車が入れない参道。本堂までは500メートルほど歩く。※途中、車が通る小さい道路の横断あり。
バスを降りた付近は人通りが多くなかった。「仲見世通り」まで進むと、急に人が増えてにぎやかに。

車や観光バスで来た人たちなのか、新型コロナウイルスの外出控えも過去のものになったのだと思い知らされた。
境内~本堂は大混雑というわけではなく、以前と変わりなく参拝。

ところで、本堂に入ってすぐのところ(本堂外陣)に、触られてツルツルになった、木製のお坊さんの坐像があった。そう言えばそうだったなと、軽く拝んだくらいにしただけだった。
恥ずかしながら、これまでも訪問直後も、お名前もいわれも知らないままだった。
訪れて1か月もしない4月5日。この像が、盗難に遭って一躍有名になり、そのおかげでいわれを知ることができた。
「びんずる尊者像」。びんずる(賓頭盧)は釈迦の弟子である十六羅漢の一人。触った部位の病気が治るとされる「撫仏」。※ということは、遠足で行った山形県の「十六羅漢岩」にも、びんずる様がいらっしゃるのでしょう。
「びんずる号」も、何かの仏の名前だとは思っていたが、こちらが由来だった。
それにしても、本堂外陣は人の出入りが多く、寺の職員も近くに常時いたはず。そこから盗み出してしまう/盗み出せてしまうなんて、なんとも…


参拝を終えたので、仲見世でソフトクリームでも食べたい気もあるけれど、まずは以前から気になっていたものを見る。
「善光寺の裏側」である。裏側というのはバックヤードではなく、本堂の向こう=反対側の一帯。

善光寺は、長野駅の真北に位置する。以前軽く見た、長野電鉄が地下を走る長野大通り沿い、長野市役所や権堂の一帯は、その東側。それ以外、つまり善光寺より北~西の長野市内は見たことがなかったので。
権堂にあったイトーヨーカドー長野店は2020年に閉店。跡には地元店舗が入った。【21日追記・単なるテナント入れ替えや完全建て替えではなく、ヨーカドー時代の5階建てのビルを2階建てに減築して改装したとのこと。建物名は「長電権堂ビル」から「権堂ウエストプラザ」になり、核テナントが「綿半スーパーセンター権堂店」。】

バスを降りた「善光寺」交差点から本堂までは北に400メートルだが、その北側にも100メートルほどお寺の敷地が続く。東西方向は300メートルほどの広さ。
いくつかの施設や像・碑など見どころがあるので、じっくり見て回るべきなのだが、割愛させてもらって、適当に、本堂の右・東側から裏手へ。
本堂の南東角
表側からは激減するが、そこそこ参拝客は歩く。広い公園のような雰囲気も漂っていて、近所の子どもが遊んでいてもおかしくなさそう。
ここが善光寺敷地の北端
上の写真で、赤い柵の向こう左右方向が長野県道37号線、正面奥へ市道が伸びていて、それらが交わる丁字路。
県道を渡ったすぐ向かい左が、善光寺第1有料駐車場。見えないが右・東隣が「城山公園」で長野県立美術館などもある。
そのほかはほぼ住宅地。山が近く、斜面の途中まで家が続く。まっすぐ奥の高い所に仏塔が見え「善光寺雲上殿」。要は納骨堂のようで、上の写真に広告看板が写っている。
振り返って、
本堂の裏面

境内にあった「善光寺事務局」による看板
「毎日七日は市民防災の日」「火事をなくする市民運動」「毎日午後九時は火の元点検の時間」。いずれも長野市独自のフレーズのようで、なぜ「7日が市民防災の日」なのかは不明。
「なくする」は「なくす」と同義だが、一般にはあまり使わず、こういう標語ではそこそこ見る言い回しなような気がする。

敷地外に出て、外周の県道を西方向へ行ってみる。
丁字路の西方向
交差点名は「善光寺北」。※交差点名表示については後日続きにて。
見えている三重塔は、敷地北西角にあり、日本忠霊殿と資料館を兼ねる「善光寺忠霊殿 三重塔」。1970年築。

外周の道路の歩道は、片側に狭いのがあるのみ。100メートルほどで南へ曲がっても(=敷地西辺)変わらず。
西辺。案内標識は敷地内から生える。路線バスも通る
西辺のお寺の敷地側は立派な塀で、いくつか出入り口がある。
反対側は住宅地だが、善光寺第○駐車場(第5まである)や、土産物店(やってるのか?)もある。雰囲気は、弘前公園の裏側である、北西角近辺にどことなく通ずる。

西辺の中ほどに、信号機のある「善光寺西」交差点。見えないが、塀の中では、ここが本堂の位置。

塀の外では、西方向への道が交わり、県道37号は、お寺から離れてそちらへ。
東=お寺の敷地側は塀が途切れて出入りでき、そちら向きにも信号機が付く十字路。敷地内は「善光寺 宿坊専用バス第2駐車場(第5まであるうちの2番目なのだろうが、一般車は駐められないことになる)」で、歩行者の出入りはできない。

引き続き塀沿いを直進。三重塔のある北西角を曲がってから300メートルほどで、塀と塀沿いの道路は東方向へ曲がる。

この付近の塀の中は、善光寺を運営するお寺の1つ「善光寺大勧進」。
角から東方向は石畳風路面で、先で正面の参道と交わる。そこから南方向が仲見世通り。上記、バス停から本堂までの途中の「※途中、車が通る小さい道路の横断あり」の道路がこれ。
角を南へ直進すると狭い生活道路。その東側は宿坊や、善光寺大本願(これも善光寺を運営する寺)など、善光寺関係の施設が続くが、西側は普通の古めの住宅地の風情。
以上、善光寺の裏側~横は、表面的ではあるが、なんとなく分かった。
せわしなく歩いたので、バスを降りてからまだ30分経っていない。ソフトクリームからもバス停からも遠ざかってしまうけれど、善光寺から離れて、もう少し西側へ行ってみる。続く
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復刻塗装 2・3台目

2023-05-16 23:46:26 | 秋田のいろいろ
秋田中央交通の路線バスのかつての車体塗装を復刻した車両が、2023年3月に現れた。
最終的に5台導入予定とのことだが、4月初めの記事の時点で3台。その後、増えていない。
前回の記事では、1号車である「秋田200か1595(小田急中古、いすゞエルガミオ、ノンステップ、秋田営業所配置)」の写真しか掲載できなかったので、残り2台を今のうちに紹介。

2台目「秋田200か1604」は3月末から臨海営業所、3台目「秋田200か1605」は4月に入ってから五城目営業所で、それぞれ運用開始。
2台とも、元京阪バス、日野レインボー2(ヘッドライト縦2灯で、エルガミオと区別つかない初期仕様)とのこと。ワンステップ。

五城目営業所 16-05
秋田営業所同様、臨海配置分は、運用の法則がつかめない。
五城目営業所は、新国道経由五城目線にしか充当されない上、同営業所の車両は、同じ車両が同じ運用を何日も繰り返す傾向がある。1605は、平日の五城目12時35分→秋田駅西口13時45分/秋田駅西口14時20分→五城目15時31分に入っているのを複数回確認。

1604と1605の塗装は同じようだが、1595と比べると、微妙に異なる。
(再掲)15-95。小田急は客席の側窓が無着色
正面の白いVのラインは、1604・1605のほうが、角度が浅く、上で止まっていて、ナンバープレートとの間の緑の部分が広い。側面では、窓の下辺と白ラインとの距離が広く、緑のスペースが広い。そこに表示される会社名の文字が、その分大きい。
これは、ノンステップ車とワンステップ車では、フロントガラスや窓の車体に対する位置(高さ)が異なり、それに応じて、デザインが変わった結果なのだろう。でも、Vの深さはなんとかできそうだし、文字の大きさが違うのは、なんか不揃いに感じてしまう。
エルガミオ/レインボー2の、ノンステかワンステかを外観で見分けるのは難しいと思っていたが、注意深く見れば、区別できることにもなる。なお、弘南バスには、珍しいツーステップのエルガミオ(中古)があるが、それは、側窓が明らかに上寄りに付いているのが分かる。

前回写真がなかった、運転席側の側面。
16-04。社名表記が大きいのが分かる
昔ながらの「通交央中田秋」表記。

1605後部
後ろも灯火とラインの位置関係が異なる。リアウィンドウはノンステのほうが小さそう。
(再掲)1595後部

現行塗装と並ぶ1604。右・現行塗装車はワンステのはず
復刻塗装が現役だった頃は、タイヤホイールが、車体と同じ緑色だった。全国的にも昔は色付きホイール多く、弘南バスなどの復刻塗装ではホイールも塗っている。中央交通でもいかがでしょう。

残り2台はいつ、どんな車に施されるか。
※塗装の緑色に関して、ちょっとした話
【8月9日追記・4台目が動き出したとのこと。いすゞエルガ(もしくはレインボー2)の「1606」で秋田営業所。】【2024年2月17日追記・1606は小田急中古ノンステップ。】
【2024年2月17日追記・5台目として「1634」が臨海営業所に配置。立川バス中古のエルガミオノンステップ。】
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Suica運賃は?

2023-05-15 20:39:08 | 秋田のいろいろ
北東北3県の県庁所在地周辺でのSuica利用が、2023年5月27日から始まる。準備についての直近の記事
JR東日本では、Suicaなど交通系ICカードで乗車すると、紙のきっぷの運賃(10円刻み)とは異なる1円刻みの「IC運賃」が適用される。消費税分をより適切に転嫁するためのもので、すべての区間で紙運賃よりIC運賃のほうが安いとは限らない。

少しでも安く乗りたい者としては、Suica導入後も、区間によっては紙のきっぷを買ったほうが得なのかも??
一方で、紙の普通回数券が廃止(JR東日本では2022年9月30日。関連記事)された実質代替である、Suica乗車でポイント還元されるサービスもある。それを踏まえると??
結局どうすればいいのか、調べてみた。
※以下、間違いがあるかもしれません。利用の際は、各自よく確認の上、ご自身で判断くださるようお願いします。大人運賃のみ記します。

●IC運賃 ~Suicaに限らず、PASMOなど使用可能なすべてのICカードにも適用。
まずは、基本。ICカードやスマホで乗車する時に差し引かれる、IC運賃がいくらか。

駅の券売機の上の地図式運賃表の隅に、対応表が掲出される。ネット上には公式、非公式とも情報が少ない。【16日補足・ネットの経路検索サービスでも、IC運賃が分かるが、現時点では多くのサイトで北東北は未対応。】→その後、秋田駅に対応表が掲出された
ネットでも見られる「東日本旅客鉄道株式会社ICカード乗車券取扱規則」で分かるが、これも少々分かりにくい。幹線と地方交通線で異なるし、10キロ超は自分で計算しないとならず、間違えそうなので、ここでは幹線内相互の近距離のみ示しておく。
・紙きっぷ 150円 → IC 147円 秋田~羽後牛島、土崎~上飯島など
・紙きっぷ 190円 → IC 189円 秋田~泉外旭川/新屋、土崎~追分、羽後牛島~新屋など
・紙きっぷ 200円 → IC 199円 秋田~土崎・上飯島/四ツ小屋、泉外旭川~上飯島・追分など
・紙きっぷ 240円 → IC 242円 秋田~追分/和田など

10キロ未満なら、いずれもわずかにICが安い。10キロ超では逆転する場合もあるが、次項以降のように、それでもICのほうが得になることもある。


●JRE POINT「在来線乗車ポイント」 ~要登録。Suica(モバイルSuicaやAkiCA等地域連携Suicaも含む)のみ対象。PASMO等は対象外。
JRE POINTの仕組みはどこか複雑で、特にネットが使えない人には分かりづらいと思う。ともかく、乗車額に対してポイントが付与される。
なお、地域連携Suicaで、地元のバスに乗った際に付く交通ポイントとは別物で、互換性がない。アルス・トピコなど駅ビルのJREポイントカードを持っていれば、それとまとめることは可能。

カードのSuica(地域連携Suica含む)では、乗車額200円ごとに1ポイント付与。200円未満でも1ポイント付与。
モバイルSuicaでは、50円ごとに1ポイント付与。
ポイント額の算出は1回ごとの乗車額に対してで、ポイント付与は1週間ごとにまとめて。

1ポイント(P)=1円だから、それを値引きとして計算すると、
・紙きっぷ 150円 → IC 147円 モバイル2P/カード1P =モバイル145円/カード146円
・紙きっぷ 190円 → IC 189円 モバイル3P/カード1P =モバイル186円/カード188円
・紙きっぷ 200円 → IC 199円 モバイル3P/カード1P =モバイル196円/カード198円
・紙きっぷ 240円 → IC 242円 モバイル8P/カード1P =モバイル234円/カード241円


●JRE POINT「リピートポイントサービス」 ~要登録。Suica(モバイルSuicaやAkiCA等地域連携Suicaも含む)のみ対象。PASMO等は対象外。
月(毎月1日~月末)に、同じ運賃区間(乗降駅は異なっても構わない)を10回以上乗車すると、前項、毎回の乗車ポイントに加えて、IC運賃の10%相当のポイントを還元。厳密には、10回乗車でその区間1回分のポイントを、11回目以降は毎回、運賃の10%分を付与。
※ネット上には「5回乗車で~」に改変されたとの記述が一部にあるが、誤り。2023年3月18日に首都圏で鉄道駅バリアフリー料金加算による値上げが実施されたため、その経過措置として2023年3月限定で実施されていたもの。

なお、1つのJRE POINTアカウントには、モバイルSuicaとカードを20枚まで登録(紐付け)できる。月に10回乗車は、同一のカードである必要はなく、同一アカウントに登録されたSuicaの合計回数でカウントされるようだ。
ただし、登録できるSuicaは、記名式のMy Suicaであるため【16日追記・かつJRE POINTアカウントと同一名義でなければならない】、複数人で使い回したり、同時に乗車することは、制度上できない。1人で10回乗らないといけない。

紙回数券の実質代替ではあるが、相違点もある。
○○駅~××駅間の区間ではなく、同じ運賃なら路線・方面や区間が異なってもカウントされるのは、基本的にはありがたい。
あとは、月単位で10回以上乗車が必要で(回数券は3か月で11回)、上記の通り1人で10回乗らないとならない(回数券は複数人で分けても可)点は、人にもよるが、回数券よりは制限がある。

月に10回乗った場合(10回すべてモバイル/10回すべてカード)の、前項乗車ポイント×10と本項リピートポイントを値引いた額を10で割って、1回当たりを計算。参考までに紙回数券の1回当たり額も記す。
・紙きっぷ 150円(回数券136.4円)IC 147円 → モバイル130.3円/カード131.3円
・紙きっぷ 190円(回数券172.7円)IC 189円 → モバイル167.1円/カード169.1円
・紙きっぷ 200円(回数券181.8円)IC 199円 → モバイル176.1円/カード178.1円
・紙きっぷ 240円(回数券218.1円)IC 242円 → モバイル209.8円/カード216.8円
思った以上に、紙回数券よりも割引率が高い。


そんなわけで、Suicaが使える区間ならば、JRE POINTに登録したSuica(できればモバイルSuica)で乗車しないと損。
※ただし、えきねっとで普通乗車券を予約し、予約時にビューカードで決済すると、ポイントが3%付与されるので、金額や乗車回数によっては、そのほうがわずかに得になるケースもあるはず。例:200円区間を5回乗ると、1回当たり194円。

また、クレジットカードのビューカードからチャージする時は、Suicaカードへのオートチャージ、モバイルSuicaへのチャージ(都度チャージでも可)で、クレジットカードのポイントが3倍の1.5%付くのもあなどれない。なお、現時点でオートチャージは、JR東日本の在来線自動改札機で入出場した時のみ、行われる。無人駅などの簡易Suica改札機、新幹線改札、JR他社・私鉄・バスは対象外。【27日訂正・簡易Suica改札機でのオートチャージは2015年から順次対応が進んでいたそうで、北東北では開始時から対応していました。】

Suica導入に関する続きはこちら
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“みどり町公園”リニューアル

2023-05-12 21:05:56 | 秋田の季節・風景
昨年後半、秋田市中央部にある「保戸野鉄砲町街区公園」(児童公園)。
紅葉がきれいな11月上旬
2022年10月頃から、公園が封鎖された。
長野市では、一部住民の苦情により、公園が1つ廃止されてしまって、全国ニュースになったけれど、ここはそういうのではない。
「公園内の整備工事を行っています」
小さい文字で「グリーンインフラ公園緑地整備事業」などと書いてあるが、要は、古くなった公園をきれいにして、バリアフリーにも対応させるみたいな工事。秋田市内の街区公園で、毎年度数か所ずつ行われている。

電話ボックスが封鎖区画内、しかも入ろうと思えば入れる絶妙な位置にあるのは、ちょっと困りそう。説明書きなどはなかったが、NTTとは話がついていたのか?
上の写真の通り、工期は当初12月16日までとされていたが、その後、2023年1月27日まで延長された。
2022年12月中旬。雪の中で工事?
雪が積もって遅れたせいかもしれないが、雪国ならば当たり前のこと。余裕を持って、年度前半のうちから発注することができないものだろうか(子どもたちの遊び場確保でオフシーズンに施工という事情はあるかも)。
2月上旬。工事が終わって封鎖解除されたが、積雪でよく分からない

現在
工事前の園内は、全面が土で草が生えていた。工事により、1周するかたちでブロック(タイル?)が敷かれ、通路ができた。
ほかには、地元町内会から寄贈された(その旨の表示があった)あずまやが、新しくされた。水飲み場も、秋田市の街区公園で標準だった擬木のものから、新しいものに。
滑り台、ブランコ、鉄棒は、たぶん以前と同じ。擬木の公園名の標柱も変わらず。ベンチは未確認【13日追記】ベンチは新しくなって、一部は位置が変わったようだ。

保戸野鉄砲町街区公園の供用開始は1981(昭和56)年12月23日。おそらく開園以来40年以上ぶりのリニューアルだから、大規模に手が入るかと思ったが、そうでもなかった。といっても、同様の工事が行われた他の公園でも、この程度の内容なので、想定内だけど。
外周の通路はバリアフリーや雨の日を考慮しているわけだが、園内を思いっきり走り回りたい人にとっては、そのスペースが少し減ったことになる。

これは?
Googleストリートビューによれば、2018年までは判読できていた。
昔からあった、毛筆の手書きによる「犬を連れて園内を散策される方へ」の注意書き。下には、赤い花や耳が折れた大きめの犬などのイラストも添えられていた。園内に2枚あるはず【13日追記・工事後は東側にあったものはなくなったようだ。写真は西側】。
設置者の表示はなかったが、上記、旧あずまやや、後述の新しい注意書きに町内会名が出ていたから、同様に町内会が作って置いたのだろう。秋田市の所管ではないとして、施工業者も公園課も、読めなくてもそのままにしたのでしょう。
読めるほうの注意書き。工事前後で2枚の左右が入れ替わっている
↑「住みよい公園」って言い回しが、おかしい。


この公園を昔から知る者として、象徴的なものがある。今回の工事で、どうなるか気になっていた。
それは、北西角にある築山(つきやま)、人工の小山。
10月下旬
全国的に、公園に築山が設置されることがあるが、必須アイテムではない。秋田市の公園ではないほうが多い。
秋操近隣公園には展望デッキ付きの立派な築山が、秋田駅東口の拠点第一街区公園には高いのが、秋田大学正門と線路の間にある手形街区公園にもある。
なお、八橋運動公園のは築山ではなく、自然の丘の一部を残したものらしい。

ここの築山は平坦部と同じように草が生え、さほど高くはない。それでも、40年弱前は、背丈より高い「小高い丘」に見えた記憶があるが、今見れば、ただの土の塊に見えてしまいそう。年月が経って風化して小さくなってしまったのか、それともそれだけ自分が大きくなったからなのか。
今回の工事で、(風化していたのであれば)高くなるか、あるいはなくなってしまうのではないかと考えた。
工事中の12月

通路が先にできていた
見た目では、表面の草をはがして、下の土を露出させていたのかと思った。
しかし、今考えてみれば、工事前の築山は、敷地の端ほぼスレスレまで占有していた。新設された通路と重なってしまうはず。
となると、旧築山を崩して、それよりも少し内側に、新たに同じ規模の築山を新しく造ったのではないだろうか。
工事後。写真では分かりづらい
どうせなら、もうちょっと高くしたら、積雪時にそり滑りが楽しめるなど、使い道が増えたのでは。


築山とともに特徴的なのが、この公園の呼び名。
開園時から保戸野鉄砲町街区公園という名だったはずだが、昔はその名は浸透しておらず、みんな「みどりまち公園」と呼んでいた。今はどうか知らない。
秋田市内ではほかにも遊具にちなんだ「たまご公園」や、秋田新幹線が見えることにちなんだ「こまち公園(上記、拠点第一街区公園)」と通称される街区公園があるのと同じく、堅苦しい正式名ではない、親しみをこめた通称。

由来は、上の注意書き看板にある「みどり町 町内会」、地元の町内会名。【14日補足・漢字の「緑町」表記ではない。】
なお、保戸野鉄砲町は、鉄砲足軽が住んでいた町の名にちなむが、それは現在の保戸野鉄砲町エリアの南のほう。公園がある北側は、昭和40年代辺りまでは水田で、それが宅地化された住宅地で、町内会も新しく組織されたのだと思われる。

保戸野小学校区は、秋田東中学校区と山王中学校区に分かれるが、山王中学区側には公園が3つしかない(隣接する旭北小学区側にも、ほぼない)。
あと2つは、ここの北側、ハミングロードの中にある「保戸野千代田町街区公園」と、通町商店街に「上通町街区公園」というのもあるが、それはお稲荷さんの境内で狭い。
人口が減っていく今、新たな公園の必要性は低いのかもしれないけれど、みどり町公園は貴重な存在。大切にして、末永く存続してほしい。
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久々の小僧寿し

2023-05-10 23:58:08 | 各地お土産・食べ物
順不同の3月のJR東日本パス旅行記。前回の駅弁に続き、今回も食べ物。
ダイエーイトーヨーカドーに続く、昔はなじみがあって、今後どうなるか心配なブランドの話でもある。
以前から、旅先にその店があったら、ぜひ買って食べたいと思っていたものがあった。

持ち帰り寿司チェーン「小僧寿し」。
この記事などで触れたように、平成の初め頃までは秋田市内にも店舗があって、子どもの頃の思い出があった。
現在は、全国的に見ても、秋田のように店がなくなった地域が増えた一方、首都圏のほか全国にピンポイントで残るエリアもある。東北地方では、青森県の東側が最後の出店エリア。ただ、八戸市の直営店が2022年8月で閉店。現在は、フランチャイズで三沢市に2店舗を残すのみ。


さて、今回の訪問先の1つが、茨城県ひたちなか市の国営ひたち海浜公園。時期的にほとんど花は咲いていなかったけれど。
公園はJRでは常磐線・勝田駅が最寄りだが、歩いて行かれる距離ではない。ひたちなか海浜鉄道に乗り換える方法もあるが、徒歩移動や所要時間を考えると、勝田駅前から茨城交通の路線バスが便利。
しかも、入場券込みのバス乗車券「勝田駅〜海浜公園1日フリーきっぷ」というのも、ひっそりと発売されていて、お得。JRで1駅隣の水戸駅前の案内所でないと買えない(繁忙期は勝田駅でも買えるらしい)という、なんだかな仕様なのだけど。※スマホアプリの乗車券もあるが、それは入場料は含まれておらず、さほど得ではない。

計画中に、茨城県には小僧寿しが11店舗あることを知った。ひたちなか市には、ひたちなか中央店があった。場所は、勝田駅~ひたち海浜公園のバス路線のすぐ近く。バスの乗車券は、路線内なら乗り放題。運転本数も毎時2~3本と多めだから、途中下車して寄ってみることにした。
勝田駅と海浜公園の道は、ほぼ一直線の「昭和通り」で6キロ弱(バスはショッピングモールへ寄り道する)。
駅から2.5キロほどで「茨城高専前」バス停があり、その先で大きめの「中根上野」交差点を越えて、次の「中根郵便局前」バス停と続く。中根上野で交わる道へ曲がってすぐに、小僧寿しがある。

海浜公園に行った帰り、郵便局前で下車。
奥が勝田駅・背後が海浜公園方向。ロードサイド店が並ぶが、裏手はすぐ住宅地
バス停すぐの交差点は、小さい「中根上野東」交差点。

「中根上野」は「なかねかみの」と読む。ローマ字表示では「中根」と「上野」をハイフンでつないである。
この1ブロック先が「中根上野」交差点。
「中根 上野」とスペースを入れて表示するのが珍しい
中根と上野の関係が気になる。この一帯の大字が中根。上野という所もあるが、交差点名としては遠い。交差点付近は「大字中根 字上野」なので、これが由来だろう。大字と小字を並べたことになる。

左折して、すぐ、
到着
ストリートビューで予習していたが、あんまり目立たないお店で、なんか入るのに気が引ける。
小僧寿しのほか、「からあげ専門店 とり家」という黄色い看板、「Brunch World」なる看板も。
どうも、この店全体では「ブランチワールド」というらしく、それを構成する部門の1つが小僧寿しみたいな関係らしい。ブランチワールド全体も、小僧寿しひたちなか中央店も「カワサキフードサービス」という、ひたちなか市にある企業がやっているらしい。ブランチワールドは「SINCE 1972」。

小僧寿しひたちなか中央店は、フランチャイズ店ということになる。
フランチャイズの小僧寿しでは、メニューが異なり、公式ホームページで分かる。今は直営店でもからあげも売るなどしているが、フランチャイズ店では直営店よりも寿司のウエイトが低く、実質弁当店のような小僧寿しもあるようだ。この店もそうかも…
また、直営店のからあげは「元祖からあげの中津家」というブランドなので、ここのからあげは、まったく別物ということだろう。

予約するのが確実だけど、旅人がそこまでするのも気後れしてしまう。夕時ならば、何かしら作り置きの寿司があるのではと、思った。
がらんとした広くはない店に入ると、先客1人。作ってもらって、出来上がるのを待っているようだ。厨房の中はよく見えないが、少なくとも接客はワンオペ。
客が商品を手に取れるショーケースはあるが、寂しいラインナップ。お弁当が数個と、寿司は手巻き寿司がたしか3本だけ。寿司のメニューは貼ってあるが、この場で注文するのが申し訳ない雰囲気。

弁当1つと、手巻き寿司1本を購入。陳列された弁当はおかず部分だけで、ワンオペの店員さんが、別容器にごはんを入れてくれた。
期待外れではあったが、ともかく小僧寿しは手に入れた。
バスに乗って、電車に乗って、ホテルにチェックイン。まずお弁当。
スタミナ焼肉弁当(おかず部分) 500円
おいしかった。ホームページの写真(ごはんが同じ容器に盛られて同価格)より、おかずが多いのでは?
製造者名表示も、箸袋も、カワサキフードサービス ブランチワールド名義。

そして、念願の小僧寿しの手巻き寿司。
残っていたのは、「えびマヨ」2本と「シーチキン」1本だった。
エビは好きじゃないし、小僧寿しの商品の中でいちばん好きなのが手巻きシーチキンだったから、買えてうれしかった。
15時製造(21時消費期限)だから、買ったのは製造1時間後。少量生産なのか、大量に作って売れた残りだったのか。
税込み150円のはず
このシールも、カワサキ&ブランチ名義で、小僧寿しとは書いていない。
コスモスなど花が描かれた「sushi花館(すしはなかん)」の包装フィルムは、最後に食べた秋田の小僧寿しのものと同じ。懐かしい。

楕円形で青地に白文字で「シーチキン(R)」のシールも、たぶん同じで懐かしい。手巻きの他の具材だと、地色が違い、書体は普通の丸ゴシック体。

今ではコンビニの手巻き寿司でも同じだけど、この包装に初めて触れたのが、小僧寿しの手巻き寿司だった。
考えてみれば、秋田市の学校給食で手巻き寿司が初めて出たのが1986年。海苔はこういうフィルムで供された(酢飯は各自載せる)が、迷わずに食べられたのは、小僧寿しで慣れていたから。ということは、小僧寿しの手巻き寿司は1986年より前に存在していたことになる。

最後に食べたのはいつだろう。下手したら30年ぶり? 少なくとも21世紀に入って初めて、見て食べる小僧寿し。
できあがり
おぼろげな記憶では、小僧寿しの手巻き寿司はもっとビシッと固そうな見た目だったが、けっこうふにゃっとしている。コンビニのそれと大差ない。

ところが、味は違う。そうそうこれが小僧寿しの味!
ごはんはやや硬めで、酸味が強いのだろうか。コンビニの手巻き寿司とは違う(たぶん)。
小僧寿しの商品(味)は、昔とほぼ変わっていなかった。


ところで、手巻き寿司のフィルムは「sushi花館」だったが、店舗の看板にはどこにもそれがなかった。写真を見たら、店の前のピンク色ののぼり旗はsushi花館だった程度。秋田市内の末期の小僧寿しは、どれもsushi花館の看板だったのに。
以前の記事でも触れたが、sushi花館を名乗るかどうかは、全国的にばらつきがあった。また、手巻き寿司のフィルムは、「小僧寿し」ブランドの別デザインを使う店もあるようだ。

「小僧寿し」のロゴも、昔とは違うものになった。ところが、ひたちなか中央店の看板は、それとは微妙に(だいぶ?)違うもの。
店の正面の壁には、トンネルの口みたいなアーチ状の装飾の中に、
大きな小僧。夜はライトアップされそう
大きさは別として、背景がオレンジ色で、紺色で描かれたこれは、見覚えある昔ながらのもの。
現在の標準的な店では、この色の組み合わせは使われず、小僧自身も顔だけだったり、いろんなポーズをしたりするようになっている。
よく見れば、
ひび割れて、年季の入った小僧
知らなかったが、この小僧のキャラクターは「鉢巻太助」という名前。顔の輪郭や鼻筋が、「ちびまる子ちゃん」の藤木くんにどこか似ているような。
フランチャイズ店への縛りが強くないことの現れなのだろうが、せっかくの小僧寿しブランドのイメージの維持のため、もう少し統一感があってもいいのでは。

また、小僧寿しを食べたい。子どもの頃の思い出をたどると、生寿司よりもシーチキン、その他の手巻き、いなり、助六などを中心に。
旅行記の続き
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奥羽北線 春の増結

2023-05-07 22:24:55 | 秋田のいろいろ
連休中の土崎駅へ入線する、奥羽本線上り・秋田行き普通列車。
堂々の5両編成
秋田地区(奥羽、羽越、津軽各線)の701系電車は、2両で1セットの編成と、3両で1セットの編成があり、それぞれでローテーションして運用される。
2016年以降、事故廃車や利用減への対応と思われる減車があり、2両編成での運用がいくらか増えた。その結果、3両編成や、複数編成を組み合わせた4両以上で運行される列車は、かなり少なくなってしまった印象を受ける。そもそも、元から2両編成のほうが数が多く、3両以上の運行は少なかったのだけど。

2019年末の記事の後、2023年春時点で変化はないはずで、再掲すると以下の状況。
運用離脱3両編成(1本) N5
3両編成(11本) N1~N4、N6~N10、N13、N101
2両編成(30本) N11、N12、N14~N38、N102~N104 ※N36~38は一部ボックスシート改造で別運用。
この他、元は上記と共通運用で、途中で仙台へ転出した2両編成(2本) N105、N106

冒頭の写真は、弘前13時27分→秋田16時02分の列車番号1656M。
本来は、2両編成+2両編成の4両編成での運行だが、4月半ばから5月初めにかけては、連日、2両編成+3両編成(3両が後ろ)の5両編成に変更されていた。
ちなみに、この列車は、2000年代後半辺り~2022年春(2021年春かも?)までは、常時、5両編成。2000年代時点では、大館までは2両で、大館で後ろに3両を連結していた(その後は不明)。
別の日の1656Mを手形陸橋から

同じ期間、秋田から青森方面の奥羽本線(いわゆる奥羽北線)では、ほかにも同様の増結が実施された。
2023年では、秋田駅を発着する列車で確認できた限りでは、
1643M 秋田7時27分→弘前10時10分 4両→5両(弘前寄りが3両編成)
1663M 秋田13時35分→弘前16時11分 2両→4両

652M 青森10時39分→秋田14時01分 2両→4両
1656M 弘前13時27分→秋田16時02分 4両→5両(弘前寄りが3両編成)
1663Mは、通常は秋田→大館はワンマン運転(客が少なくなる大館→弘前は車掌が乗るらしい)。ワンマン運転できない4両編成では、当然、秋田から車掌が乗る。
【10日コメントいただき追記】
5両編成は、1656Mで秋田到着後、1679M 秋田18時10分→東能代19時21分。翌朝1624M 東能代6時14分→秋田7時17分、1656Mで弘前へ、と車両基地へ入らずに東能代へ往復して、再び弘前へ向かう運用のようだ。となると、ほかのどこかで3両編成を差し替えて、秋田の基地へ入れることが行われていそう。

【10日追記】昨年だったか一昨年だったかは、1656Mの増結が3両編成で、5両で運転された年があった。1643Mがどうだったかは不明。


増結の目的は、弘前さくらまつりへの対応。
といっても上記4列車が、花見客で混雑するということではなく、弘前周辺で運行される列車(青森~弘前など)の増結に使う編成を、車両基地がある秋田から送り込んで/秋田へ戻すために、増結しているのだと思われる。
2023年は、弘前周辺で701系による臨時列車の増発はない(他形式はあり。後述)ので、送り込んだ編成を、定期列車へ増結して花見輸送をまかなっていることになろう。
昔から、このような形での送り込みのための増結があったのか知らないが、あまり印象がない。ここ数年、701系の総運用数が減ったので、通常ローテーションの青森側分ではやり繰りできなくなって、追加分の投入として行われるようになったのかもしれない。

ネットでリアルタイムで編成数が分かるJR東日本の運行列車位置情報サービス「どこトレ」によれば、秋田→弘前は5月6日(土曜日)から、青森・弘前→秋田は5月7日(日曜日)から、それぞれ増結がなくなっている。まだ連休中なのに。
今年の弘前さくらまつりは4月21日~5月5日(早咲きのため、先立って4月15日から「準まつり体制」)。だから、まさにさくらまつり期間に合わせた増結だったことになる。連休最後の帰省客のUターンへの対応ができるのか心配になるけれど。


JR東日本秋田支社管内では、8月末の大曲の全国花火競技大会の輸送が大規模。秋田支社の車両フル稼働といった感じで、奥羽北線では減車されたこともあった。でもそれはひと晩のこと。
弘前さくらまつりは、半月以上の長期。他の列車・他の区間への影響や、点検整備のスケジュールを考慮して、車両をやり繰りしないといけないだろうから、秋田支社の車両運用担当者にとって、頭の悩ませどころであり、腕の見せどころなのでしょう。


ところで、弘前には、五能線のGV-E400系電気式気動車も乗り入れる。
津軽線でも使われるため、その送り込みを兼ねて、奥羽本線の弘前~青森の普通列車1往復にも充当される。通常は2両編成だが、さくらまつり対応で4両に増結されていたようだ。また、4月21~23日、5月1日、4日には、青森発弘前行きの臨時快速(無名)にも使われた。
さらに、秋田側では、クルーズ船客の輸送列車(秋田~土崎~貨物支線・秋田港)にも使われ、GV-E400系も忙しいと思ったが、違った。津軽線の蟹田~三厩間が、豪雨被害により2022年8月から運休中で、むしろヒマなようだ。【12日訂正・津軽線の途中・蟹田駅までは通常通りの運用があるので、車両の運用数=“拘束時間”としては全線運転時と変わっていないかもしれません。】

そんなGV-E400系も、車両基地は秋田にあるため、入出庫のために奥羽本線・東能代~秋田間でも、1日2往復運行される。
東能代13時50分→秋田14時56分の1654Dは、1両での運行なのだが、5月5日だけは、
土崎駅にて。堂々のGV-E400形×2両編成!
2021年の連休明けには、このダイヤが3両だか4両だか、ものすごく長い編成で運行された日があった。【12日補足・どこトレを見る限り、2023年はそのようなことはなかった。】


弘前さくらまつりと関係ない、秋田近郊の利用者としては、おこぼれの増結はうれしい(回送扱いでないのが何より)。通常は立つのを覚悟する列車でも、増結時は(車両を選べば)ゆったりと座れるのだから。
連休後半のとある日の1656Mの秋田市内区間は、普通の土日と比べると、客は多いが、全員が座れる程度。秋田駅まで乗って新幹線に乗り換える人たちも多そうだが、泉外旭川駅でかなりの下車があったのに驚いた。車掌が集札に手間取って、秋田到着が2分少々遅れるほど。
日帰りのお出かけから帰宅するような風情の皆さんが多く、車掌に精算してもらっていた人(=無人駅から乗車)もいた。どこへ何しに行っていたのだろう。

翌2024年の春の増結
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秋田大橋 茨島たもと

2023-05-03 20:38:40 | 秋田の季節・風景
秋田市茨島(ばらじま)、雄物川右岸から2題。※特記なき写真は、2023年3月下旬撮影。
秋田大橋上流側
川と並行する市道から、河川敷に下りるところに、擬木が1本。秋田市管理の街区公園(児童公園)の標柱に似ているが、色が違って新しい。河川管理者である国土交通省東北地方整備局 秋田河川国道事務所が設置したと思われ、下流対岸の雄物新橋たもとにもあった
何が書かれているのか。上の写真の東面は、平らになっていて、表示できそうだが、
何もない?
反対の西面は、
上は白い板に、船を漕いでいるようなピクトグラム?

うねうね
その下は、うねうねとミミズがはったような線?
実は東面も同じうねうねなのだけど、ド逆光でうまく撮影できなかった。

元々は、文字を書いた白い板が貼られていたのがはがれて、それをくっつけていた接着剤の跡がうねうね残っているようだ。
Googleマップストリートビューでさかのぼると、いちばん古い2012年10月時点で存在しており、両面とも行書体で「茨島舟着場」と表示。2018年6月には一部が欠けていて、その後、ほぼ全部取れてしまったようだ。

ネットの情報でも、市民の感覚としても、「茨島舟着場」は場所も存在もピンとこない。クリーンアップ活動の集合場所として指定されるようだけど。
それがこんな表示では、ますます存在感が薄れてしまいますよ。
ゴールデンウィークを控え、毎年恒例の河川公園等の一斉点検が実施されたことが報道されていたが、これには気付いたのだろうか。優先順位は高くはないだろうけれど、5月3日時点ではうねうねのまま。



もう1つ。
県道56号(2004年まで国道7号)の秋田大橋の北隣に「秋田小橋」がある。かつては羽後牛島駅と秋田運河沿いの工場を結ぶ貨物線路、廃止後は歩行者自転車道が下をくぐる。2015年に記事にした後、目立った変化はない。
今年3月下旬でも、小橋自体は変化なかったが、道路東側の北側では、
たもとがごちゃごちゃ
※以下の写真は2023年5月撮影。
ほぼ更地になった
秋田小橋から1軒目にあった、平屋の自転車店が解体された。
ストリートビューによれば、2019年9月時点では営業しており、2022年10月には看板だけ残して店は空で、柵で封鎖されている。

秋田小橋から下をのぞく。左が自転車店跡
往時は、下を通る貨物列車が、よく見えただろう。

県道北側から。左が自転車店跡
秋田大橋の架け替えにより、取付道路の線形が変わり、間に木もあるため、このお店の前は、県道からは見えにくい、隔絶されたような独特の場所だった。
そんな環境だから、跡に店は作りづらそう。

この辺りの2001年の写真
コメント (2)
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