広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

レア標識・矛盾規制

2020-05-29 00:21:27 | 秋田のいろいろ
【2020年9月17日訂正・この記事で取り上げる2つの標識について、誤解がありました。2つは規制内容が異なる点もあり、同一視はできません。以下、初回アップ時のままの内容ですので、こちらの記事を併せてご覧ください。
約10年前、2010年末の記事で、「歩行者専用」の規制標識を取り上げた。
秋田ではほとんど見ない標識で、その新品に近いもので、しかも若干の矛盾がある設置方法であった。
当時は場所を明言しなかったようだが、仲小路の西端、みずほ銀行と産業会館跡地の間に設置されている。現在も状況は変わっていない。
現在の姿。若干汚れているが破損などはない
県によってはそうでないデザインのものもあるが、標準的なクネクネっとしたラインの親子のシルエット。
下には「自転車を除く」の補助標識。だったら「自転車及び歩行者専用」の標識を設置すればいいのではと思ってしまうが、これは歩行者が最優先であり、自転車は気をつけて通ってほしいという意図【29日補足・例外的に通行を認めているような意味合い】があるのだと考えられる。秋田県外ではアーケード商店街などで同様の設置例がある。

ここでおかしかったのは、これが設置されているのが道路左側で、その右側(宝くじ売り場付近)には「自転車及び歩行者専用」標識が設置されていることだった。
言っていることはほぼ同じだが、図柄が違うのは混乱を招くし、厳密には自転車以外の軽車両が通れなかったり/通れたりして矛盾している。
※道路交通法における「自転車で通れる/通れない」は、「自転車に乗って」通行することを指すので、以下それに従います。自転車を降りて押して通る場合は歩行者扱いです。

右側の「自転車及び歩行者専用」は、仲小路が昭和末に整備された時、県警が設置したもので、この逆側にも設置されている。
一方、「歩行者専用」は、見るからに新しく、ここ1か所にしか設置されていなかった。管理者を示すシールなどはなかった(今回再確認済み)。
そして、この標識は、警察も道路管理者(ここの場合秋田市)もどちらでも設置できることになっている。憶測だが、「歩行者専用」は秋田市が設置したもので、警察側と連携が取れていないのかなと考えていた。

秋田市内でここ以外で知る「歩行者専用」は、広面(と柳田)の秋田大学医学部向かいだけだった。古そうなものが複数枚あり、これは県警設置。
ただ、これは秋田県警でよく見られるのだが、一本道のこちら端とあちら端で、設置されている標識や補助標識が統一されておらず、厳密に従えば片方向は自転車で通れるのに、逆方向はダメというものだった。
【29日追記】記事にしたのにもう1か所あったのを忘れていた。八橋運動公園を抜ける市道の、歩道を自転車が通行できる旨の標識で、2012年の県警設置と思われるもの。片方向・1枚のみ。


以上を踏まえて。
高陽青柳町は、秋田市中央部、新国道と八橋の間にある住宅街。細い道路が碁盤の目のように(等間隔でなく、行き止まりもあるけど)張り巡らされている。その1つ。
「歩行者専用」発見!
この辺りの道路の中には「自転車及び歩行者専用」規制はいくつもあったはずだけど、歩行者専用はあったっけ? 見た感じ標識本体も支柱も新しそう。
ピカピカ
図柄や反射材は、仲小路と同一と思われる。
補助標識は「規制区間内住民の関係車両を除く」。補助標識のフォントは異なり「自転車を除く」は写研ナール、こちらは平成丸ゴシック体かな?
裏面。分かりづらいですが「H30」
このシールが貼ってあると警察発注の可能性が高い。2018年設置だ。
以前はどうだったか、Googleストリートビューで確認。
左が2018年7月、右が2017年4月
以前は補助標識なしの「自転車及び歩行者専用」。警察管轄で間違いないと思う(以下、それで話を進めます)。
2018年7月の画像では、民家の植木に倒れかかっているようなので、交換されたのだろう。
なお、ストリートビュー撮影車は、標識に従って道路内には進入していなかった。

標識と補助標識を厳格に守れば、以前は住民であっても車では一切通れなかったことになるし、交換後現在は住民以外は自転車で通行できないことになる。これらは常識的にあり得ない。【29日追記・旧標識時代も当初は「区間内住民を除く」の補助標識があったのに、なくなってしまった可能性がある。現在のものは、本標識の内容が変わったのにも関わらず、その補助標識は以前と同じものにしてしまったのだと考えられる。】
そして、ここは細い道路といえば細いが、近くの他の道も似たようなもんだし、特段主要な通学路とかいうわけでもないだろう(ここは学区のほぼ端)。どうして歩行者専用に変わったのか。
秋田市内では古い「自転車及び歩行者専用」の交換はほぼまったく実施されていない。久々に更新の必要が生じたのを機に、より歩行者を守るために変えたのだろうか。【29日補足・そしてその際に、補助標識の文言の見直しが不十分であったことになろう。】

この道は一方通行ではない。では、この区間の反対側の端はどうなっているか?
たどってみると、先日の秋田スズキのお隣、新国道モール(いとく)の駐車場の裏面に突き当たる。駐車場の出入り口側も微妙ながら公道の扱いらしく、小さな十字路になっている。
何もない!
ストリートビューでは、
2018年7月
今は空き地のところに「売物件」の家があり、その塀際というかその民家の敷地内に「規制区間内住民の関係車両を除く」補助標識付きの「自転車及び歩行者専用」が立っていた。
おそらく、民家の解体に合わせて撤去され、後で設置するつもりが…なのだろう(秋田県警なのか秋田中央警察署なのか、こういうのがままある)。

そして、どちら方向に進む時でも同じ規制が適用されているはずなのに、以前と現在を比べても、反対側と比べても、一致していない問題がある。
【29日補足】標識に厳密に従うと、車両の種類ごとに以前/現状では、
 自転車:両方向通行可/西進のみ可(東進は住民のみ)、規制区間内住民の車:西進のみ可/両方向通行可、よそ者の車:通行不可/西進は可能
となる。本来は、自動車は地域住民だけ通らせ、歩行者自転車に開放させたくて実施した規制[自転車:両方向可、住民の車:両方向可、よそ者車:不可]のはずだが、以前も現在も、標識の不備のせいで意味が分からなくなっている。(以上追記)
現状では、スズキ裏側から来て右折しようとする車向けには、指定方向外進行禁止の標識があってかろうじて伝わるが、いとく駐車場から直進、旧国道側から左折する車向けには、その類の標識がないので、この区間に進入してもとがめることはできない。通り放題。
これで万一事故になったら…
・新国道(いとく裏)側入口への標識設置(仮設ででも)。
・「歩行者専用」側に、自転車は通れる旨の補助標識が必要ではないか。
は提案したほうがいいと思うのだが、あえてここを選んで通る人も車も少ないと思われる道だし、明らかな危険は少なそう(むしろ近くの幼稚園前とかのほうが怖い)。僕も、もしかしたら今回初めて通ったかもしれない。本当に危ないなら、町内会が要望したり立て看板を置いたりしそうだし、よそ者がとやかく言うのもはばかられてしまう【6月2日補足・つまり、矛盾していたとしても、地元の人たちはそれが暗黙の了解で合意形成されている、みたいなことになっていたとしたら、それをよそ者が壊すことになる】。
ここ以外の各所で統一されていない補助標識の見直しを進めるべきだとも思うが、秋田県警はそのことは把握しているのか、必要性を感じているのか。

2021年になって、矛盾は解消した
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秋田スズキの昔の名

2020-05-27 00:30:26 | 秋田の季節・風景
【27日タイトル変更】アップ当初は「秋田スズキの前」でしたが、よく分からないと思うので変更しました。
秋田市を南北に貫く県道56号線の一部区間は「新国道」と呼ばれる(過去の関連記事)。
かつては田んぼの中に秋田市電と並んで伸びていたそうだが、モータリゼーションとともに、沿道に店が(+その裏手には住宅が)建ち並んだ。
新国道の秋田中央郵便局~「野村」交差点辺りは特に店が多い。今は飲食店やコンビニはじめいろいろな業種があるが、昔はそれほどでもなくカーディーラーばかりだったような気がする。後に移転したり、さらに郊外に別店舗を作ったりした店も多いが、今なお多い。

中央郵便局側、いとくなどがある新国道モール(ここも前は秋田いすゞだった)の北隣。
いとく側から。奥が土崎方向
「スズキアリーナ秋田」。秋田の代理店「株式会社秋田スズキ」の本社もある。
この店は建て替えて新しくなったばかり。昨2019年12月21日プレオープン、今年4月にグランドオープン。
以前はどうだったか。
2017年8月撮影Googleストリートビューより。上の写真と同じ方向
分散していた建物がまとまったり、展示スペースがきれいになったりしたものの、建物の位置はほぼ変わらず、通り過ぎただけでは気付かないかも。

2017年8月ストリートビューより。北側から
かつては建物が2つに分かれていて、その間から裏へ車が出入りしていたようだ。

上のストリートビューから、もうちょっと北側に行くと、小さな交差点がある。
交差点越しに
↑同じ位置から、昨年末の写真↓
2019年12月。北側角に建物が建っている
小さい交差点の角に小さめの3階建ての建物があった。今はそれが解体されてスズキの駐車場の一部になっている。建て替え工事中は、この建物が仮店舗として使われていた。

旧スズキアリーナとは独立したように見えるこの建物も、秋田スズキのもの。仮店舗になる直前は、ひと気はなさそうだったが「セニアカー」の展示がひっそりと行われていた。
新国道に対して斜めに建つ
※違うカメラで違う日に撮ったので、だいぶ色が違いますね。
「仮店舗営業中」とあるがプレオープン直前で引っ越し済み

解体に入る直前
さて、ガラスの「仮店舗営業中」の真上の壁に、なにか文字が見える。



筆文字で「株式会社 秋田日光モータース」。
そうだった!
株式会社秋田スズキは、以前はそういう会社名だった。かつての表示を撤去した跡が残っていたようだ。仮店舗時代もそれ以前も、隠されることなく見えていた。

同社公式サイトの沿革によれば、秋田日光モータースは秋田市大工町【末尾の追記参照】で1954年創業、翌年株式会社化。
1957年に保戸野寺の腰(保戸野字寺ノ腰)に移転。さらに1966年に現在地に移転。
1995年6月に株式会社秋田スズキに改称している。
以前の2か所ともこの近くのはず。なお、スズキ(当時は鈴木自動車工業)の秋田県総代理店になったのは1959年。

ということは、この建物が1966年にできて、約30年後に日光モータースの表示が外され、約25年後まで跡が残っていたのか。
窓のアルミサッシは後で替えたのだろうか。正面の窓下に茶色タイルが張ってあるのは、その頃の建物っぽい意匠。
こんなにはっきり読める状態で、よく残っていたと思うが、解体されてついに消えてしまった。

新国道沿いに残る他のディーラーでも、ここ何年かで建て替えが複数あった。
その他のビルでも、このような古い建物はかなり少なくなっていることだろう。


秋田スズキといえば、広告宣伝が特徴的。
今は新聞広告やテレビCMに社長など従業員が登場するし、昔は「『乗物でしあわせ運ぶ』秋田日光モータース」のフレーズをよく耳にした。秋田スズキになった今も、「乗物でしあわせ運ぶ」をモットーというか目標にしているようだ(この漢字表記や送りがなはホームページに従った)。
ネットによれば、かつては自前で専属の小型飛行機(エアロスバルFA200)を所有し、飛びながら広告音声を流す「宣伝飛行(過去の関連記事)」を行っていたそうで、昔もいろいろやっていたようだ。
あと「日光」の由来って、何なんでしょう。【下の追記参照】

【27日追記】
コメント欄を仲立ちにして、秋田スズキの専務様より、直々に由来を教えていただいた。
上記の通り、スズキとの代理店契約は創業5年後なので、当初は「「日産バイク」と「光自転車」の代理店だったようで、それぞれの頭文字から「日光」モータースとした」とのこと。なるほど。
ちなみに「光自転車」は1970年代にナショナル自転車工業(現・パナソニック サイクルテック)に継承(吸収)されている。

あと、秋田スズキの船舶部門「マリン販売部」は、今も「秋田日光マリン」のブランドのようだ。
それと、創業地が大工町であるが、具体的には今の保戸野通町、ひらのや書店の向かいにあったそうだ。


※本文中写真にも写っている、スズキの北側にある、新国道の小さな交差点の2021年の変化
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甘寿司/ごはん工場

2020-05-26 00:24:29 | 各地お土産・食べ物
秋田市内のとあるスーパーマーケットで売っていた加工食品。
2種類 ※ラップ越しですみません
全国的に多くのかたが「巻き寿司」、特に「太巻き寿司」と認識されると思う。
ただ、具が少ないと感じるかもしれないし、左の海苔巻きはともかく右の黄色いもので巻いたのは珍しく感じるかもしれない。【29日追記】あと、海苔が外周だけでなく内側にも「の」の字に巻きこまれているのも珍しいでしょう。
商品名は「のり巻き寿司」と「玉子巻き寿司」。

このような巻き寿司は、秋田では伝統的なもので、道の駅や産直、主にローカルなスーパーでは売られている場合がある。

黄色いものは、海苔の代わりにたまご焼きで巻いている。※たまご焼き「を」でなく「で」です。
たまご焼きで寿司を巻くのは、全国的にもたまにあるようだが、画像検索してみると、海苔ほどではないにせよ薄っぺらなたまご焼きが多い。
しかし、これは厚さ5ミリ以上あり、スポンジのようにふかふかしていて、厚焼き玉子とは違う。原材料欄を確認しないでしまったが、卵以外のものも入っている。
製造元によっては、黄色の表面に焼き目がまだらに入っていたり、もっとふかふか(スカスカ)している場合もあり、小麦粉が入ったカステラのようなものもある。

ほかにも特徴がある。中に巻く量が少なめの具材は、かんぴょう、しいたけ、たまご焼き、紅しょうが、ゴボウやニンジンや菜っ葉の漬物、桜でんぶ辺りが典型的。最近はカニカマもあるかな。生魚系はまず入らない。

さらに、寿司飯も違う(たまご巻きも海苔巻きも)。
もちもちして、甘い。
これも未確認なのが悔やまれるが、もち米を使い(うるち米も使っている可能性あり)、酢のほかに砂糖で味付けられている。
一般的な酢飯も砂糖は入るが、量が違う。秋田では何にでも砂糖を入れて甘くする土地もあってその一環なのだろうが、ご飯のツヤと保存性を良くする目的もあるようだ。
海苔巻きはぐるぐる巻くだけでなく、場合によっては着色した寿司飯も使い、花や幾何学模様など凝った断面を作ることもあるそうだ。

このような甘い太巻きのことを「甘寿司(あまずし)」と呼ぶ人もいる。全国的には存在しない言葉のようだ(物自体が県外にはないだろうから)。
大館市に本社のあるスーパーマーケット「いとく」では、「昔ながらの甘寿司」というシールを貼って、「のり太巻(甘寿司)=2015年のものを確認」「玉子太巻(甘寿司)=2020年のものを確認」の商品名のものがあった。玉子太巻きは、上の写真のものよりやや薄く、表面に焦げ目がある。中に巻かれているものにも小さいながらたまご焼きも入っているようで、たまご焼きをたまごで巻くのは珍しいと思う【9月2日追記・でもごはん工場のも、よく見たら、芯の辺りに少し玉子が巻かれているようだ】。※いとくの甘寿司はこちら
能代市のホームページでは、郷土料理の紹介で「甘寿司」を掲載。海苔巻きで花をかたどり、30年ほど前までは冠婚葬祭のお膳に欠かせないものだったとしている。2本分でうるち米5合、もち米0.5合、砂糖400グラム、酢80cc、塩小さじ1。
なお、人によっては、「甘寿司」を甘くないものも含めた細巻きや助六寿司など、「生寿司」でない寿司の意味で使う人もいるようだ。

このような巻き寿司は、どちらかと言えば、農村部、年配の人のものという感じがする。コンビニではまったくなく、スーパーでもどこでもあるわけではない。青森の甘い赤飯ほどメジャーではなさそう。
個人的には、子どもの頃から写真と同じような甘い太巻きを見てはきたものの、好きじゃなかった。甘くてかつ酸っぱく、さらに具の紅しょうがの辛さまで混ざった複雑な味と、ごはんが密着してる食感がどうも苦手だった。
でも、そうじゃない太巻きを食べる機会は少なく、甘くない太巻きを初めて認識したのは、昭和末頃、当時あった持ち帰り寿司店「小僧寿しチェーン」が始めた恵方巻きだったかもしれない。※恵方巻きが全国に広まったのは、平成に入ってからコンビニやスーパーによるものが大きいが、小僧寿しはそれ以前から売っていた。【2021年2月3日補足・小僧寿しでは恵方巻の呼称は用いず、「縁起巻」と呼んでいたそうだ。この記事参照。】



さて、この巻き寿司を買ったスーパーは、JR東日本東北総合サービス運営の秋田生鮮市場保戸野店(関連記事)。
製造元は「株式会社 秋田ごはん工場」。

外旭川字八幡田、今はなき旧道経由神田線の斎場入口バス停の所(生鮮市場の保戸野八丁からは4つ先)にある。ここ10年か20年か、いつの間にか聞くようになって、ローカルスーパーの惣菜や弁当ではけっこう見かける。
生鮮市場でも、この製造元の弁当や総菜はごはん工場製が多い。その弁当のラベルを見ると、

「株式会社秋田ごはん工場 保戸野店 惣菜」??
いつの間にか、ごはん工場の「保戸野店」ができていたということらしい。所在地は生鮮市場と同じ。
記された電話番号は、生鮮市場とは別で、検索するとかつては生鮮市場「惣菜部」の番号だったようだ。
ということは、生鮮市場の惣菜部門を切り離し、ごはん工場に委託する形で「保戸野店」ができたのか。太巻き寿司のように物によっては本社から運んで来ていることになるが、逆に保戸野店から他の店舗へ輸送して売るようなものはあるのだろうか。
売り場に境目があるわけではないし、会計も一括だし、まったく存在は意識していなかった。

【2022年5月25日追記】その後、秋田ごはん工場の甘寿司(いなり含む)のパッケージには、「懐かしい ふるさとの味」という赤いシールが貼られるようになった。
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泉外旭川駅工事2020.5

2020-05-25 00:19:25 | 秋田の季節・風景
2021年春開業予定の、秋田市の奥羽本線「泉外旭川」駅。2019年11月に続く工事状況。

まず駅本体。機関区跡などがあるため上下線が離れている場所に駅ができる。
外旭川地区側の上り線では、「秋田機関区」や「秋田運転支所」だった建物(現在の用途不明)の線路際部分が解体(減築)されていた。
4月中旬、通過する列車後部から撮影。左が謎の建物、奥が土崎方向
緊急事態宣言&ゴールデンウイークをはさんで工事が進んでおり、何もなかった場所が今は…
上の写真とは逆・土崎側から
基礎と床だけのようだが、いちおうはホームの形ができあがっていた!
秋田寄り。ここが端?

泉地区側・下り線。
こちらは基礎だけで床はまだ
撮影時は工事がお休みで、列車見張員もおらず、列車は減速せずに通過していた【26日補足・この時点では速度規制標識もないようなので、休工に関わらず、まだ減速する段階ではないのだと思う】。上の写真は絶妙のタイミングで撮影できた。
上の写真で線路の向こう側に重機がいて、土などが積み上がっている。市道菅野地下道を転用する地下通路を埋めているのか。


次は駅前。上記の通り、菅野地下道を埋め立てたり再活用したりして、地下通路とアクセス道路・駅前広場を造っている。
外旭川側。奥左右が歩行者自転車道と線路
上の写真ガードレールの左側が、かつての地下道につながる下り坂。白い仮囲いのところまでは地面と同じレベルまで埋め立てられ、道路になると思われる。
なお、右側は小さな公園(正式な街区公園ではない?)だが、自転車道側にあった3本のケヤキなどが伐採された。
前方へ進んで線路近く。まずは昨年末の状況。
2019年12月末
地下道のアクセス路はほぼすっぽり土で埋められ、地下道本体の出入り口の前だけは埋められていなかった。
現在。向こうに上りホームが見える
いったん埋めた土を掘り直して、鉄骨を入れてまた埋めようとしているのか。ここに地下通路への下り口ができるのだろう。


泉側。
2019年12月初め
泉側は、かつては鉄道用地がもっと広く、そこが住宅地に変わった。その名残りで、地下道がとぎれとぎれというか、掘割のところどころに天井があるような造りだった。以前はソメイヨシノなどが何本かあったがなくなった。
泉側では地下道の上を、車も通る生活道路が2本通っていたが、工事により線路際1本は通行止め、外側(バス通り寄り)1本は歩行者のみ通行可能にされた。
1月上旬。地下道の壁を撤去して穴を広げて、順次、鉄骨を入れて、
埋め立てるかと思いきや、
2月上旬。地中に足場が組まれた

現在
仮囲いがなくなって見やすくなって、地下道跡の穴の中に箱状のものができた状態。


地上に出っ張り。向こうに下りホーム
この箱が、地下通路本体のようだ。すき間は後で埋めるのでしょうね。

泉側でも、周囲の道路から地下道へ下りる坂道は埋められた。
背後が線路
すっかり埋められただけでなく、未舗装なものの路盤ががっしり固められ、既に人も車も通行可能(休工日だから?)。
歩道スペースも区分済み。緩くカーブし、真っ平らではなく線路側がわずかに高い。
泉ハイタウン線バス通りの押しボタン信号付近から。左はスーパードラッグアサヒの裏面
かつては狭い地下道への下り坂だったところが、今は少し広めの普通の道路同然になっていて、驚いた。
これを見ると、この先に新しい駅ができ、そこにつながるのだとイメージでき、現実味を覚えた(外旭川側はまだそこまで進んでいなくて、ちょっと想像が難しい)。
ということは押しボタン信号は普通の信号になるのだろう。【2021年3月5日訂正・押しボタン式のままのようです。】

ところで、新駅から来てバス通りに突き当たった向かい側の泉北三丁目(↑上の写真の背後)に、2021年度中に交番ができる計画。今、空き家らしき事務所がある辺りか?
新国道沿い(実際には横に入ってすぐ)にある、秋田中央警察署幸町交番が、ここに移転する。築40年超の現交番の老朽化と、駅ができて人の流れが増えることへの対応とのこと。管轄地域は変わらないが、交番の名称がどうなるかは不明。

工事の続きはまたいつか
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自動放送事故

2020-05-23 00:22:09 | 秋田のいろいろ
秋田放送(ABS)で「放送事故」と言って差し支えない事象が発生した。
ABSだけを責められるものではなく(後述)、実害もほぼなかったものの、ABSのホームページでのおわびを早々に引っこめてしまったのは気になる。
また、昔は起こり得ず、今は他の放送局でも起こり得る、新しいタイプの放送事故と言えるかもしれないので、記録させてもらう。

実際の放送は見なかったので、報道で知った。
複数のマスコミが伝えたのだが、そのどれも、テレビかラジオか明言していない。「ラテ兼営局」なんだからどちらかを伝えるのは大事だと思うのですが。番組名からすればテレビ。
※ABSホームページでも明記はないが、聴取者でなく「視聴者の皆様へのお詫び」のタイトルだったから、テレビと受け取ればいいのだろう。

今回の放送事故の分類は「誤報」ということになろう。
5月8日22時55分から9日13時55分の間に7回放送された「ABSお天気情報」において、出てもいないのに「宮城県西部に特別警報が発表されています」との音声を放送したもの。
これだけ読めば、アナウンサーが7回も事実でない原稿を読み上げたのかと思うかもしれない。秋田魁新報(ABSの主要株主でもある)などでは説明が不足でそう受け取られかねないが、そうではない。

当ブログでは何度か書いており、ご存知のかたもいらっしゃると思うが、この番組は「自動音声(音声合成)のお天気番組」。
あらかじめ音声をパーツで収録しておき、その時の放送内容(天気予報)に合わせてそれを組み合わせ、文章にして放送する方式。
ABSに限らず、この10年ほどの間でだろうか、地方民放局では多くが導入している。当初は各局の局アナの声のものもあったが、今は外部のナレーターの声が多いようだ。
秋田の3局では、ABSが導入がいちばん最後で、局アナだった当時に収録された椿田恵理子アナウンサーの声を、退職後も使い続けていた。それが、今年4月から外部ナレーターらしき声に代わり、画面も一新されていた。

本件は、NHK秋田放送局では、土日で放送されたかどうかは分からない【23日補足・今春から土日のローカルニュースはすべて仙台局からになってしまった】が、NHK NEWS WEBはどこよりも詳しく伝えており、「この放送は自動音声で」と言及。
ABSサイトのお詫び文では「この音声は事前に登録された音声を自動で再生するものです」と説明。

NHKはさらに踏みこんで、
「この放送は自動音声で、日本気象協会から送られてきた音声データが放送に反映される仕組みになっているということで、ABSでは詳しい原因について調査しています。」
だそう。
数日後、ABSのお詫び文に追記がされたようで、
「その後の調べで、この音声は事前に登録された音声を自動で再生するものですが、誤った音声が登録されていたことがわかりました。」。
5月12日になって、日本気象協会のサイトに「ABS秋田放送での自動音声のシステムトラブルにつきまして(お詫び)」が掲載。原因の詳細には触れていないが、
「当協会のミスにより障害を発生させてしまいましたことを深く反省をしております。」「システムをチェックし、現在は問題がないことを確認しています。」


つまり、例えば「晴れ」の予報が出ていると、「晴れでしょう」の音声が流れるわけだが、それは、「『晴れ』の予報というデータ」に対して「『晴れでしょう』の音声データを流す」ことが対応して紐付けられているからできること。
おそらくその紐付け作業は、人間が設定しないとできないはずで、そこを間違ってしまった。そうなればいくら自動音声でも、というか自動音声だからこそ、そのまんま間違って放送されてしまう。
※この点は、音声だけでなく天気マークなど画面でも同じ仕組みのはず。今回、画面がどうなっていたのかは分からない。

ちなみに、具体的にどのデータに間違った音声が設定されていたか分かるかもしれないと思って、誤報が流れた時刻と、秋田県の注意報警報の履歴を突き合わせてみたが、よく分からなかった。
近いところでは、3月8日からずっと出続けていたなだれ注意報が、5月8日10時21分33秒に解除されて、注意報警報が何も出ていない状態になっているが、その直後昼の11時35分や午後にもお天気情報は正しく放送されているようだから、違うか。


でも、本来の正しい「ABSお天気情報」では、全国の天気マークが流れる以外は、秋田県内の情報のみ。特別警報といえども宮城県に出ていても流さないはず。それなのに「宮城県」の音声データが用意されていたのは不思議。
これは、気象会社が全国各地の放送局向けに同じ商売をしているから、効率化のために、音声データを共用しており、ABS用(と同じ声)でも使わないものの「宮城県」が用意されてしまっていたのだと思う。局アナでないナレーターの声が増えたのも、この事情があるのかもしれない。


そして、どうしてこのタイミングでミスが露呈したのか。
ABSの本社は、今年4月に山王から秋田駅前へ移転したばかり。かつ、その時に気象情報のデータ提供会社が変更されているのだ。
以前はウェザーニューズ社(ウェザーニュース)と契約していた。秋田の民放3局そろって同社であり、予報のマークや気温が同じで、画面デザインも似ていた。【23日補足・いずれの局でも、気象予報士はウェザーニューズ以外所属またはフリーの人が出演する。】
それが、ABS移転お祝いの関係業者によるCM(公共施設オープン時の新聞広告のテレビ版)に「日本気象協会」の名があり(余談だがテロップの「ラムダシステムズ」もあった)、また画面デザインも大きく変わったことから、移転とともに鞍替えしたのだなと思っていた。
その矢先の放送事故。導入・運用開始から1か月ちょっとで起きたと思えば、タイミング的には“初期故障”だろう。

もちろん7回も放送してしまったABSにも責任はあろう。
日本気象協会から送られてくるものにABS側で手出しできなかった「自動(的に起きてしまった)放送事故」なのかもしれない。
でも、送出する内容をモニターしてチェックして気付けないもんなのだろうか。「宮城県に特別警報」なんて聞けば「おっ?」と思いそうなものだけど、垂れ流し?
根本的な原因としてはABSではなく、ホームページでも認めているが日本気象協会の「納品ミス」と言えそう。
【23日追記】ABSサイトのお詫び文では、気象会社の存在には触れていなかったはず。気象協会をかばったのかもしれないが、充分な説明をしたことにはならないし、そのお詫びを早々に消してしまうのはいかがなものか。




ところで、今回詳しく伝えたNHK秋田放送局は、秋田駅東口側にある。西口側に移転したABSを迎え受ける立場で、両局内を紹介したりアナウンサーが相互に出演したり、良好な関係のようだったが、伝えることは伝えるということか。ローカル放送枠が少ない土日ということもあり、他の民放2局では伝えなかったと思う。
あと、NHKもひとごとではない。
今のところ自動音声は使っていないが、2013年には名古屋放送局の天気予報の画面で、4か月にわたって、岐阜と津のマークを取り違えて表示していたことがあった。これは気象庁から来るデータをNHK自身で処理する設定の間違いだったようだ。【23日追記】2014年には全国各地の放送局で同様の設定ミスが見つかっていて、中には4年間も間違っていたものもあった。いずれも画面の誤りで、NHK側の間違いのようだ。
【24日追記】そういえば、今回の件に日本気象協会が関与していることに言及したのは、日本気象協会自身の発表とNHKの報道だけだったはず。NHKは視聴者の知りたいことを伝えてくれたわけではあるが、そこまで触れる必要があるのか(「契約した気象会社」とぼかして伝えることもできる)という気もする。NHKも日本気象協会からデータを受けている(NHK秋田でも部分的にもらっているのでは?)はず。



ついでに、ケーブルテレビで見るIBC岩手放送も、日本気象協会の自動音声天気予報を採用している。
でも、画面も声も、ABSとはだいぶ違う。IBCでは、自動音声予報にしては珍しく、最後に「天気予報でした。」と律儀にあいさつしてくれるが、ABSではぷっつりと終わる(これも設定ミスだったりして?)。【24日追記】ABSでは、オープニング画面はあるものの、本編の始まりも注意報警報から唐突に始まる。IBCでは最初も「天気予報です。」、注意報警報の後に「充分注意してください。」など丁寧。

さらに余談だが、市営バスから移管直後の中央交通の車内放送では、バス停名の後の「でございます」の設定をし忘れた停留所がいくつかあって、「次は大町四丁目、大町四丁目」でぷっつり切れてしまうものがあった。【24日補足】後に修正されており、現在は知る限りでは解消されている。続いて流れる広告放送とのつながりの関係がありそうで、広告を差し替えたりやめたりした時の手違いが原因だったかもしれない。
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スナックサンドいぶりがっこ

2020-05-21 00:11:53 | ランチパック
当ブログでちゃんと取り上げるのは初めての、フジパン「スナックサンド」。
山崎製パンランチパックのほうが知名度は高いが、発売はランチパックは1984年、スナックサンドが先で1975年で「元祖」とのこと。

今月、こんなスナックサンドが東北・関東地方で発売されている。
スナックサンド 秋田名物いぶりがっこ 1個108kcal 食塩相当量0.68g
秋田で売られていたのは埼玉県の武蔵工場製。
「いぶりがっことチーズクリームを合わせてタルタル風に」
商品名に「秋田名物」が入り、別に「秋田名産いぶりがっこ」のロゴも入るが、いぶりがっこが何たるかの説明は裏にもない。
いぶりがっこの知名度は、この10年ほどで急上昇したと感じずにはいられない。クリームチーズと合うというのもよく知られている。

いぶりがっこを使ったパンは、これまで何度か出ている。ヤマザキランチパックでは、2018年3月に「いぶりがっこマヨネーズ」を発売していた。その時は「秋田」とはひとことも表記がなかった。
ランチパックには黒胡椒が入っており(粒が見えた)、刻んだいぶりがっこはやや大きめ、いぶりがっこの味は弱めでマヨネーズが強めだった(と当時書いている)。

今回のスナックサンドには、胡椒は原材料欄にもなさそう。
いぶりがっこは細かめに刻まれている
開封するといぶりがっこの香りが漂うが、食べてみると味は弱く、食感もあまりない。タルタルソースのような味が強い。コストを考えると、いぶりがっこを大量に使うわけにもいかないのだろう。次はどこからどんないぶりがっこパンが出るやら。→次はたけやフレッシュランチだった。
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城→共用→円形

2020-05-20 00:02:20 | 秋田のいろいろ
山王大通り~中央通りのバス停表示板の四角い“共用タイプ”から円形への更新シリーズ。
臨海十字路から始まって、前回は山王十字路まで。今回は竿燈大通り(広義では山王大通りなのだが、当ブログでは分けて扱っています)を東へ。

「大町二丁目」。交差点の関係か上下で位置がだいぶずれている。
下り側は、市営バス時代設置の2代目バスロケで、羽後交通も含めた3事業者共用。といっても接近表示するのは市営バスだけで、中央交通と羽後交通は社名表記と時刻表が入るだけだった。
次の交通公社前(現・川反入口)下りとここにしかない、どっしりとした大型の埋めこみタイプ。
通る路線が多い上、木内前や県庁市役所前などと違って、吊り下げタイプを設置できる上屋類もないため、こうなったのだろう。初代バスロケではどうだったか、記憶がない。
あと、交通公社前はかつてはダイエーの最寄りだったり、乗り換え客もいたりして、乗車客は多かった(今もそれなりに)。でも大町二丁目は、これを設置するほど乗車客がいたのだろうか。次の山王十字路(バスロケなし)と大差ないはずだし、山王十字路のほうが運賃が安くなることもあって、いくぶん乗る人は多い気もする。
というわけで、今回は手付かず。

秋田銀行大町支店前にある上り側は、非共用。バスロケもどきの埋めこみ式(ここのは短足)、共用タイプ、羽後交通の3本。
ここの共用タイプは、かつては、当ブログの呼称「城バス停」であった。
(再掲)城バス停
真四角の白ベースの板に、なぜかお城のイラストが描かれ、きゅうくつにバス停名がローマ字入りで表記、広告スペースがあった。
おそらく市営バスは関わっていないもので、2009年時点で設置済み。この周辺と神田線の神田の5か所でだけ確認。【21日訂正】コメントでご指摘いただいたように、その他にも市内各所にいくらかは存在していたのを忘れていた。いずれも、広告が入っていたそうで、今は交換されている。城バス停の存在意義は広告を入れるための表示板だったようだが、広告が存続しているものもあるので、何らかの理由で城デザインを取りやめたことになりそう。
過去の記事では明確に触れなかったが、フォントは「町」が「田丁」であることから、太めのスーラだ。
その後、2015年の始め(上の過去記事参照)頃に、城バス停は一掃された。
(再掲)共用タイプになった。広告はバスロケもどきに移設
市営バスがなくなった後で、新たに共用タイプが増えた形。
これもフォントを見れば、「田丁」ではないのでナールのようだ。それも細いし、ローマ字の上の伸ばす棒があるから、前回の山王十字路など市営バス時代設置の仕様と同じだ。中央交通の社紋はなし。
憶測だが、城バス停になる以前にこれが設置されており、城バス停交換後も保管され、復帰したのではないだろうか(だから、後述の中央通りの2枚と同時に設置されたのに、色、フォント、広告の有無が違ったのではないか)。
だが、それも5年ほど経った今、
円形表示板に

次の「川反入口」は、下りは前述の通り大型バスロケで共用。
上りはポールが乱立(循環バスとリムジンバスも)し、かつては共用タイプもあったが、2018年10月の交通公社前からの改称時に円形に交換済み。細い棒2本の珍しい支柱。

一方通行の中央通りへ入ると、「中通一丁目」と「中通二丁目」。中通二丁目に羽後交通がある以外は同じなのでまとめて。(以降、買物広場と駅西口は変更なしなので略)
バスロケもどきと、城→共用があった。
 (いずれも再掲)
社紋なし、ローマ字が上、太いスーラをやや扁平にし、下に広告という、共用タイプながら独特の間延びしたデザイン。
それも5年で、交換。
 
ローマ字の「一丁目」は、最近(2016年の泉八橋環状線で初確認)の中央交通がこだわる(?)「ITCHOME」表記。
今回交換された他の円形表示板と同じ配置で、その黄色と赤の境界部分に広告を貼ったため、きゅうくつ。
広告を入れるのならば、共用タイプのほうが面積が広くて向いていたのでは。
そして、
中通二丁目、影のほうが分かりやすいかも
中通二丁目の円形表示板のポールには、相変わらず時刻表枠がない。広告と反射材の役目は果たしているのだろうが、無駄。

今回の表示板交換シリーズはこれにて完結。
※と思ったら、今回取り上げた区間の外側、大川反方面でも表示板が交換されていたので、後日また
※今回の交換対象外だったが、番外編として県立体育館前
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アマビエ菓子@秋田

2020-05-19 00:39:20 | 各地お土産・食べ物
前回に続き、アマビエのお菓子。
前回の通り、アマビエ菓子の多くを占めるのが、上生の練り切り。「アマビエ 和菓子」などで画像検索してみれば、各地のアマビエ上生を見られ、多種多様なことが分かる。
顔をデザインしたものが多く、横顔半面もしくは尾びれまで含めた全身のものも。色は“水木設定”かそれに近いものが多い。
アマビエの本場、熊本では「誉の陣太鼓」でおなじみのお菓子の香梅が、横顔2種と正面顔の3タイプを製造。岐阜県大垣市ではピンクを使わず青系でまとめて立ったような姿、兵庫県西宮市では緑と茶色ベースの落ち着いた色合いで立ったものがある。

ざっと見た限り、アマビエ和菓子は4月下旬以降に販売を始めた店が多いようだ。そんな中、もっと早い時期から作っているお店もある。
宮崎市で4月11日以前、長崎市で4月11日、岡山市で4月16日に、それぞれ発売開始した店があった。
素人考えでは、技術のある職人がいて日頃上生を作っている店ならば、やろうと思えばすぐにでもできそう。情報収集力と決断力も合わせて、スピーディーな店ということか。


4月11日に発売を始めたのがもう1店、秋田にある。
秋田市に本社といくつかの店舗、本荘にも1店ある「かおる堂」。正式には「秋田菓子宗家 かおる堂」だそうで、秋田の菓子店では大きい企業。市民でも意識する人は少ないと思うが、系列で別ブランドの菓子店(一乃穂、扇屋開運堂、杉山壽山堂、秋田いなふく米菓)も展開する。あと、上記誉の陣太鼓とほぼ同一の「長者の山」という商品がある。

秋田経済新聞サイトによれば、かおる堂の女性職人が考案して、5個だけ売ったのが始まり。
その後、直営5店舗で1日200個限定販売。1個税抜150円(上生にしては安い)、99kcal。
ゴールデンウイーク前時点では、1人当たりの購入数も2個に制限して、それでも連日早々に売り切れていたとのこと。それをもらった。
かおる堂 アマビエ練り切り
中は黒いこしあん、目は絞り出した羊羹。手作りだから、写真の2つでウロコの線や目の位置が微妙に違う。
顔中心で尾びれがないデザイン。かわいいけど、特に正面からだとアマビエの特徴である髪(?)が見えづらいので、鳥のようにも見える。
横からだと髪が分かるが、アマビエにしては毛量少なめ?

ラベルの商品名は「妖怪アマビエ」
デザインは別として、もちろん上品なお味で、おいしい。こしあん好きにはたまらない。

ネット上の皆様の写真を見比べると、個体差なのか意図的なのか、色合いの濃淡が違うものや、上の写真よりピンクの髪が前に来て“額が狭い”ものがあった。【21日追記】発売直後に秋田魁新報が撮影した写真では、全体が少し細長く見える。
ところで、水木先生が色付けしたアマビエだが、2パターンがある(「水木 アマビエ」で画像検索)。伝承される絵に近いアマビエ単独のキャラクターと、「ゲゲゲの鬼太郎」アニメ5期登場のキャラクターということのようで、特に髪の色は前者が水色、後者はピンク。
かおる堂のは鬼太郎のアマビエに近いと言える。全国の他のアマビエ練り切りでも、髪がピンクのものが少なくない。ネットの画像では、鬼太郎キャラよりも単独キャラのほうが多く広まっているようにも感じるのに。
初期に売り出した長崎の店も同じ色使いで、そちらやかおる堂のものがネットと報道で取り上げられ、各地の菓子店に影響を与えた面もあるのかもしれない。

また、ほとんど取り上げられていないが、かおる堂系列の「杉山壽山堂(※)」でも、「アマビエ(ねりきり)」を税込み180円で発売中。
※壽山は「じゅさん」なのか「じゅざん」なのかは不明。創業は1705年と古く、わりと近年にかおる堂傘下になったようだ。
かおる堂のアマビエとはまったく違う。顔だけでなく全身で、かおる堂とも元絵とも、だいぶ違う雰囲気を醸し出している【19日補足・キモカワ系?】。体は薄緑、髪は薄ピンク。中央がくびれたように見え、ウロコをくぼみで表していることから落花生に目鼻が付いたようにも見えるし、髪やギョロっとした目からヤマンバギャルも連想してしまう。


かおる堂本体に話を戻して。
練り切りの人気に気を良くしたのか、あるいは、品切れ対策もあって日持ちする商品で出したかったのか、さらにアマビエ商品を発売。
4月13日にはカオルサブレ「アマビエバージョン」が登場。写真はありません。
同社の代表商品に、直径7センチくらいの円形で厚い「カオルサブレ」がある。今は、それに好みの画像や文字を食用インクで印刷する「プリントカオルサブレ」(有料)もやっている。
それを活用して、アマビエの画像の両側に「祈・コロナ終息」「アマビエ」の文字を縦書きした商品。文字のフォントは、隷書と思われるものと角ゴシック体の2タイプが存在し、ゴシックのほうがレア(初期製造の一部だけ?)な模様。
値段は1枚200円と、練り切りに比べて割高感。
それもそのはず、印刷なしのカオルサブレは1枚100円ほどのようで、個人でプリントカオルサブレを頼むと200円になる。印刷費をそのまんま転嫁しているのだった。

さらにもう1つ。マスコミでは練り切りとサブレばかりを報道していたので、おそらく遅れて発売された(4月19日時点では売っていた)と思われるもの。
これは全国で秋田にしかないはず。元になるお菓子が秋田にしかないから。
アマビエ諸越(もろこし) ※こちらの商品には「妖怪」なし
1個150円、93kcal。シリカゲル入り密閉包装で2か月持つ。
秋田名物の小豆の粉の打ち菓子「もろこし(過去の記事)」。かおる堂でも、絵合わせパズルみたいなタイル状のもろこしがある。杉山壽山堂は「元祖秋田諸越本舗」と称し、サイトのURLはmorokoshi.jpで何種類も作っている。

アマビエ諸越は、円形で中央部が盛り上がったドーム状。直径5.5センチ、中央の高さ1.5センチ弱と、もろこしにしては大きい。同社のレギュラー商品ではこのようなものがあるのかは不明。その表面に、例によって食用インク(可食インクと表記)でアマビエの絵(文字はなし)を印刷している。

一般にもろこしは、薄いもの、ひと口大のものなどが多いが、形状はさまざま。柔らかくないから厚いのは食べるのに苦労するし、大きなものはかじったり割ったりする時に粉が散らかる。
アマビエ諸越も食べるのに苦労しそうな見かけだが、実際にはそうでもなかった(粉は散る)。
普通のもろこしとは違う、やや軽めでサクっとしたような食感。味も軽くあっさりした感じ。落雁とはぜんぜん違うけれど、もろこしにしてはちょっと変わっていた。
原材料名欄では「糖類(砂糖、和三盆糖)、小豆粉、澱粉、着色料(詳細略)」。
以前紹介した、勝月のもろこしは、「小豆粉・上白糖」であった。メーカーによっては砂糖が先にくるものもあるにはあるようだが、要は小豆の粉が少なめなことによる違いか。【19日補足・それと和三盆の味わいが加わって、少し違う味や食感になっているのだろう。】
【19日補足】かおる堂には「炉ばた」という商品名の一口もろこしがあり、それも和三盆を使っているらしい。食べたのは遠い記憶だが、そう言えば、軽めの食感だったような。

描かれたアマビエは、もろこしもサブレも同じもののようだ。横顔でなく正面顔。見覚えがある。
もろこしと練り切り
なんのことはない。「アマビエの絵」の正体は、練り切りの写真だった! たぶん。
なんともお手軽。上記の通り、このデザインのアマビエの正面顔では、鳥に見えてしまうよ。イラストを別に作って印刷したほうが、良かったのではないでしょうか。

食品用プリンターというのは、紙用インクジェットプリンターと同じ原理(紙送り機構とインクが違う)らしいが、表面が平らでないもの、またもろこしのような水分を吸収する素材にも、いくぶんにじむものの印刷できるのか。
そして、もろこしもサブレも、アマビエの色合いが良くないと思う。
これも、白い紙に印刷するのが基本で、色付き用紙だと発色が違うという、紙用カラープリンターと同じ宿命なのだろう。この点からも、線画などイラストにしたほうが、きれいに見せられるはず。

アマビエ商品が売られなくなって、ブームが去る時はいつになるだろうか。
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アマビエ力餅

2020-05-18 00:25:04 | ランチパック
新型コロナウイルス感染症が広まり、救世主としてにわかに注目されたのが「アマビエ」。

アマビエは、江戸時代後期に肥後国の海に現れた妖怪。神に近い存在でもあるようだ。
Wikipediaによれば、2月27日に妖怪掛け軸専門店がツイッターに投稿したのをきっかけに広まり、“コロナ除け”キャラクターとして認知が高まった。
当初は「アマビエチャレンジ」として、各自が描いたアマビエの絵をアップしていたようだ。その後、アマビエの名や姿をモチーフにしたいろいろな商品が発売され、ネット以外でも知られるようになった。(4月7日には厚生労働省も告知に使用)
あやかり・便乗商法と言えばそれまでだけど、未知の病気と、それによって全業種が経済的打撃を受ける中、少しでも注目してもらって売り上げにしたいという気持ちは分かる。買う側も含めて、未知の病気に対して「神頼み」したくなるのも仕方ない。
たまに「アマエビ(甘海老)」と誤解する人がいるのはご愛嬌。

ただ、言い伝えに基づけば、アマビエは疫病流行の予言をしただけで、お守り効果はないらしい。守護目的では、類似する「アマビコ」のほうが適切ではないかという、専門家の声もある。
アマビエが受け入れられたのは、古文書に描かれた絵の、ヘタウマ・ゆるキャラ風の風貌もありそう。
各地のあやかり商品で着色されたものは、ほとんどが、水色やピンクという、日本古来の妖怪としてはカラフルでファンシー(?)な色使い。
それもそのはず。昔から伝わるアマビエには色がついておらず、水木しげる先生による色づけが広まっていたのだった。2007~2009年放送のアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」第5期では、準レギュラーに起用されている(鬼太郎とは別に着色版アマビエとしては、それ以前からいた?)。


そんなアマエビ【18日訂正】アマビエ商品は千差万別。置き物、マスコット、ストラップなどは、置いたり身につけたりして、お守り目的なのだろう。
あとは飲食物。お守りを飲み食いしてもいいのかという、気はしますが。
まず酒。日本酒を中心に全国で複数のアマビエ酒が出回っている。
専用に酒を仕込んで間に合うわけはないから、名称やラベルや箱をアマビエ柄にしているようだ。言っちゃ悪いけど、名前だけっていうか、お手軽便乗というか… 神頼みなのは分かりますが。

そして、お菓子。各地の地元の菓子店がたくさん作っている。
アマビエの形に造形した、菓子パン、ケーキ、ドーナツ、アイシングクッキー、焼印などで表面に描いたマカロン、クッキー、せんべい、まんじゅう、どらやき等々。
それらより圧倒的に多いのが、和菓子の上生菓子。上生では寒天、羊羹、求肥なども使うが、調べた限り、あんこを使った「練り切り」がほとんど。
作るのは手間だと思うが、色づけや造形の自由度が高く、腕があればすぐ製造に取りかかれる(そしていつでもやめられる)のはメリットかも。例えばモナカなら、皮の準備が大変になる。
秋田で発売している店があるので、後日


今回は、お手軽便乗のお菓子。ネットで調べると、おそらくこの週末5月15日頃から発売されたと思われる。秋田のイオンで売っていた。目立つ場所に陳列され、客の目を引いていた。【19日追記・19日には残り10個程度に減っており(値下げはされず)、売れ行きは良かった模様。かつ、常時補充されるわけではなさそう。】【31日追記・その後5月30日には再入荷し、前回と同じスタイル・価格で販売されていた。】
アマビエシールの大福?

「アマビエ 力餅」 ※カタカナのカじゃなくて「アマビエちからもち」
なんと工藤パン製品。油川の第2工場製。脱酸素剤入りで5月29日賞味期限。
「白(こしあん)」246kcal、「赤(粒あん)」239kcal、「豆(粒あん)」239kcal、「よもぎ(粒あん)」241kcalの4種類のラインナップ。
工藤パンでは数年前に、力士のイラストが描かれた袋に入った「力餅」が出ていた(秋田県内では見かけなかった)。それと同一の中身かどうかは不明。
最近、工藤パンではイオンを通じて青森県外に販路を拡大している傾向がある。これもそうかと思ったが、デイリーヤマザキ青森古川店のツイッターで取り扱っていることが告知されていたので、イオン専売品ではないようだ。なお、デイリーでは税込119円、イオンでは116.6円と大して違わない値段。【20日追記】マックスバリュでも売っていた。105円!

これまで食べた工藤パンの餅菓子は、個人的にはさまざまな感想だった。
白いこしあんを食べたところ、おいしかった。やや餅が厚いというか多めの、普通の大福といったところ。【25日追記】「よもぎ」はヨモギの味がしっかりしておいしかった。

いかにもCGのアマビエの横顔。紫色印刷なのは意味があるのか?
自社もしくは青森のデザイン会社ででも作ったのか。
アマビエ、青森、大福に何のつながりも見当たらず、こんなシール1つで、普段は納品しない県外で売れるのなら、(いろんな意味で)いい商売?
でも、単に色違いでなく4タイプそろえたのは食べる側の好みを考慮した選択肢を用意してくれることになり、うれしい。個人的にはよもぎ+こしあんもほしいですが…
秋田のたけや製パンも、あるいはその他各社も、このぐらいしたたかに。

【20日追記】工藤パンの和菓子には、パッケージに「工藤の和菓子」というハンコ風ロゴが入っているのが原則だが、これにはないし、そもそも裏面を見ないと工藤パン製品であることが分からない。控えめなのか、あわてて作って忘れたのか。
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木蓮並木

2020-05-15 00:05:56 | 動物・植物
もう終わってしまった、春の花の話題。
コブシに似た「ハクモクレン(白木蓮)」という木がある。一般に単に「モクレン」と呼ぶ人も多いが、正確な標準和名は「ハクモクレン」。
コブシと比べて木はやや小さく、花は大きく閉じ気味で、開花時期がやや遅いので、識別できるのだが、やっぱり少々まぎらわしい。コブシと違って中国原産で日本に自生せず、もっぱら庭に植えられるのだが、たまに街路樹で並木に植えられることがある。秋田市内では3か所知っていて、2か所をだいぶ前に紹介済み。
泉のハミングロードに続く道路卸町の猿田川沿いの公園

そしてもう1か所が、手形の市立秋田東中学校前。ソメイヨシノが見頃だった4月中旬撮影。
正門~グラウンドの横にかけてハクモクレン並木
狭い道路で片側だけに歩道があって、そこに10本弱植えられている。
若くもないと思われるが、小ぶりな木。泉のハクモクレンに似ていて、大きくならない品種なのだろう。卸町のはもっと大きいはず。
逆光です

たわわに咲く

4月下旬になって、泉のハミングロード。【15日補足・ハミングロードは、地域の人たちが手入れしてくれる草木が、通行人を楽しませてくれる遊歩道。】
枝垂れ桜が咲き乱れる一角
【15日補足】ハミングロードは泉小学校敷地に沿ってL字に曲がり、その直進方向の狭い市道の歩道(学校が近いので設けてあると思われる)が、以前も取り上げたハクモクレン並木。
その向こうがハクモクレン並木
今年もよく咲いていたものの、一部の木もしくは枝が枯れてしまったり、不格好になっていたものもあった。だからあえて撮影しなかった。
5月に入ると、ハクモクレンは散って葉が出てきたのだが…
赤紫色の花が遅れて咲いた
けっこうな本数がある中、2本だけ赤紫色の花を咲かせていた。これは知らなかった!
これはハクモクレンの色違いではなくて、近縁ながら別種。これこそ、標準和名が「モクレン」なのだが、ハクモクレンと明確に区別するために「シモクレン(紫木蓮)」と呼ぶこともある。
これも庭木にされ、ハクモクレンより開花が遅く、木も小さめ(シモクレンの大木って見たことない)の傾向。【15日追記】コブシではこんな色の花はないし、大きさや開花時期の差も大きいため、コブシとシモクレンを混同することはあまりない(若木とか葉は別ですが)。
意図的に2本だけこのような形で植えるとは考えづらい。秋大前の複数品種がある八重桜並木とか、雄株だけを植えたはずのイチョウ並木で銀杏が実る木があるようなもので、ハクモクレンにシモクレンが2本だけ混ざってしまったのだろうか。【15日追記】もしくは、当初のハクモクレンが枯れたので、代わりに手配した苗が、シモクレンだったとか。
この木もやや不格好で、中ほどの枝が枯れている

奥がハミングロードの枝垂れ桜エリア。ほぼ葉桜
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山王交番~山王十字路 表示板

2020-05-14 00:39:29 | 秋田のいろいろ
バス停の表示板が、四角い共用タイプから円形に交換されたシリーズ。前回の臨海十字路から東・駅方向へ進む。
「山王交番前」。市営バス在りし当時は「酒造センター前」、移管と前後して「八橋南一丁目」になり、2010年10月頃に「山王交番前」となった。
上下とも、市営バスが設置した、埋めこみ式赤色LED点滅ポールと共用タイプが2本並んでいた。
(再掲)LEDは点灯しなくなった。フォントはどちらもスーラ?
今回は単純に、共用タイプを円形に交換。

時刻表は、下り側は埋めこみポールに両車庫・スケート場行きをまとめた1枚、円形ポールに臨海新屋西、商業高校、商業割山のマイナー路線をまとめた1枚、ぞれぞれ貼っている。
上り側は駅止まり、駅経由各方面、高速バスとそれなりの枚数にはなるが、ここにポールが2本必要なのか、14年前の市営バス時代をまだ引きずっているのではないかと思わずにはいられない。

次の「県立体育館前」は、以前に共用タイプが撤去されているので、今回は手付かず。いつか別記事にしたい特殊ポールもあるのですが。

次は「文化会館前・八橋球場」。
2019年10月撮影。下り側
上下とも羽後交通が単独であり、市営バス設置のステンレスボディの埋めこみ式と共用タイプで中央交通が2ポール。ここも、いずれも共用タイプが円形に変わっただけ。
ここで、元市営バスの埋めこみ式について。一見、上下とも2代目のバス接近表示(バスロケ)付きかと思いがちだが、実は違う。上り側はバスロケだったが、上の写真の下り側は、元々バスロケ非搭載で、バスロケに似せたデザインのただの電照式、「バスロケもどき」。
両者は、設置時期(もどきのほうが数年後)、支柱(バスロケは角型で長め、もどきは円柱で短め)、厚さ(もどきはやや薄い)、扉の開き方、バスロケには上部に通風口のようなものがあり、もどきは2面しか点灯しないといった違いがある。今となっては、どちらも点灯さえしなくなって、オブジェ。

バス停名は、サイトの検索や路線図では「文化会館・八橋球場前」と中黒入り。
現地の表示は、バスロケともどきの点灯面は「八橋球場文化会館前【14日訂正】文化会館八橋球場前」と1行。もどきの点灯しない面、羽後交通、共用タイプとも「文化会館(改行)八橋球場前」。いずれにしても中黒なし。
このバス停は、元は「文化会館前」で1997年10月に改称された。※当時の広報では「八橋球場・文化会館前」と逆だったようだ。ちなみに、その時まで、1つ隣のバス停が「八橋球場前」であった。
時期的にバスロケは設置後の改称、バスロケもどきは設置されたかどうか微妙な時期だと思う。
共用タイプ
共用タイプのフォントはスーラだったようだ。ローマ字も2行に分けているが、「KYUUZYOU」と臨海十字路の共用タイプと似た表記。移管後に作ったのかもしれない。
交換後の上り側。こちらは元バスロケで通風口がある

上り側西面
↑上り側はボルトの位置がセンターからややずれてしまっている。現場での作業には苦労もあるでしょう。
下り側東面
上の2面、微妙に違う。上り西面だけが違い、他の3面はほぼ同じ。
上り西面は、日本語もローマ字も、「文化会館 八橋球場前」と間に少しスペースが空いている。他の3面はそれがなく等間隔。ローマ字は「~KYUJO MAE」はスペースあり。
そして、文化会館と八橋球場前の間に中黒が入っていて、その位置がそれぞれで微妙にずれている。しかも、スーラの中黒は丸いのに、これは四角い。
カッティングシートは中黒なしで作って、3面はすき間を空けずに貼った段階で思いついて、1面はすき間を開けて貼り、かつ黒い四角をどこかから持ってきて、それぞれに強引に貼ったのでは??

ところで2021年度中には、秋田県民会館と秋田市文化会館を統合した新施設が、県民会館の跡にできる。その時に、文化会館は閉館することが決まっている。
だから、特に表示板が劣化しているわけでもないものをこのタイミングで交換したのが信じられない。まさか中央交通さんはそのことを忘れて、うっかり新調してしまったとかじゃないでしょうね。あるいは文化会館がなくなっても文化会館前で押し通すつもりとか…→文化会館閉館後の状況


次の「八橋市民広場・裁判所前」は、上下とも元市営バスのバスロケもどき、珍しい埋めこみ式「バスで行こう」、埋めこみ式羽後交通の3つなので、変わらず。
「県庁市役所前」も、上りは市役所改築時の上屋と円形、下りは上屋だけでポールなしで変わらず。
「県庁第二庁舎前」は、上下ともバスロケもどきと共用の2つで、共用が円形に更新(前々回に写真あり)。
【14日追記】ここの名称は、市立体育館前→NHK前→県庁第二庁舎前と変遷している。第二庁舎前になったのは中央交通移管後の2008年。バスロケもどきでは市営バス時代そっくりの表示で差し替えられたものの「県庁第2庁舎前/KENTYOUDAI 2 TYOUSYA MAE」という独特の表記。共用表示板は、はっきりと上貼りしたのが分かる(出っ張っている)、ローマ字なし角ゴシック体で「県庁第二庁舎前」であった。更新後の円形板は「KENCHO DAINICHOSYA MAE」。

次は「山王十字路」。
竿燈大通り側のほか、長崎屋経由と新港線が通る新国道側にも同名バス停がある。今回の交換は竿燈大通り側だけだが、この機会に新国道側も見ておく。
昔は、上下とも市営バスの(2代目でなく)初代バスロケもどき(単なる電照式)が設置されていて、たしか中央交通も共用していた気がする。2010年初めに歩道の融雪工事などがあった時に撤去され、円形表示板が設置された。
2010年頃撮影
表示板は新品で、もしかしたら金属でなくプラスチック製かもしれない。
スーラを使ったものとしては初期だと思われ、細いウエイト。ローマ字は「SANNOU JUUJIRO」。※ここはこの直後2020年10月に改称された。関連記事

では竿燈大通り側。
上り側。更新前
上下とも、(2代目)バスロケもどきと共用タイプの2つ。
ここは共用タイプが特徴的な使い方をしている。更新直前時点でも、かつての市営バスと中央交通が共用していた頃と同じように、上段の社名部分が赤と緑の2色になっていた。
2010年撮影
赤い部分は「秋田市営バス」ではなく、「羽後交通」。
本来は市営バスと中央交通が共用するためだったものを、羽後交通と中央交通という違う組み合わせで共用している。
山王大通り~秋田駅では、羽後交通と中央交通両方停まるバス停が多いが、上記のように羽後交通単独でポールを用意するのが原則。新国道側の山王十字路も同じ。なぜかここ1か所だけ共用している。

この「山王十字路」のフォントは、昔からのナールだ。ということは歴史ある表示板だったのか。
(再掲)信号機の地点名表示はナール。ただし「王」を上下逆に貼っている
ナールとスーラでは「路」の右の「各」が違うようで、各の1画目がスーラは上に突き出てることから判断した。「字」の「子」の「了」と「一」の位置関係も違って区別できる。
共用表示板では、「十」の横棒の位置がやや下(上下逆?)で、プラス記号みたい。ローマ字は伸ばす棒付き「SANNO JUJIRO」。地点名は「Sannou」が違う。【14日追記・バスロケもどきのローマ字(下り側は破損したのかローマ字なしに変わっている)も、共用と同じ表記。この点からも歴史がありそう。】

円形に交換後は、
これは下り側
引き続き羽後交通の名前も表記された。
でも、以前のような色分けはなく、順番も入れ替わって中央交通が上。
中央交通の社章はないものの、中央交通が羽後交通に「間借りさせてやってる」感満載?

今回はここまで。続きは大町二丁目から
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臨海十字路バス停

2020-05-12 23:52:19 | 秋田のいろいろ
先日に続いて、山王大通りなどの四角いバス停表示板が、円形表示板に交換された話。
前回最後「臨海十字路」で、更新後の写真を載せたのは、JAビル前にある上り用。
(再掲)上り側
現在は、ポールが1本だけ立っているが、かつては元市営バスの元バス接近表示も設置されていた。
Googleストリートビューでは2018年7月時点ではまだあった。ここは上屋があって、何年か前に新しくなったがそれよりは後の撤去。
2010年頃撮影。分かりにくいがバスロケは一般的なタイプ
「十字路」のローマ字は、バスロケが「JYUJIRO」、共用タイプが「ZYUUZIRO」。【13日追記】共用タイプの「臨海十字路」はナールだと思っていたが、「海」の形(前回参照)からスーラと判断できる。やはり使い方によってはナールとスーラはよく似ているのかも。
今回更新されたのは「JUJIRO」、残った臨海営業所方向下りはバスロケと同じ「JYUJIRO」。

前回も触れた、8年近く前にサタナビで指摘されて新しくされた、臨海経由新屋西線下り用。
台座・支柱も新しそう

細いナール【13日訂正】スーラで「JUUJIRO」
表示板に錆の跡のような凹凸があり、この当時よく行われていた、他で使っていた表示板を塗り直して転用したもののようだ。
上の写真の裏面は、南向きのためいくぶん色があせており、目を凝らすと下にほかの文字が見えた。写真の色相をいじってみると…
「秋操駅(あきそうえき)入口」!
現在の泉ハイタウン線(泉八橋環状線も)の「秋田貨物駅入口」のかつての名称だ。【14日補足・ハイタウン線は片方向運行する区間なので、バス停は1つしかなかった。改名後の環状線運行開始により、反対側にも設置された。】
2016年の記事では忘れて間違ったことを書いてしまっていた。
昔は「泉秋操線(さらに昔は泉保戸野線だった)」と言っていたが、2007年に路線名とバス停名が改称されたのだった。
「秋操駅入口」のフォントは、移管直後に中央交通が更新設置していた、JTCウインR。2007年に撤去、1年ほど保管されて転用されたことになる。
【2022年9月で、臨海経由新屋西線が系統廃止され、このバス停は廃止。】

ついでなので、大川反車庫方面の下り側も。
ここは今回更新の表示板
上の写真では、時刻表掲出枠がだいぶ下にある。
ストリートビューの2019年9月の画像では、共用表示板で同じ位置だから、確実に表示板だけが交換されたことになる。また、2018年7月ではもっと上の位置に枠があったので、1年少しの間にずり下がったことになる。【22日訂正】「ずり下がった」は不適切だった。実際には留め具が違っているので、2018年7月から2019年9月の間に枠が交換され、交換後の枠がやけに下に付けられたというのが真相の模様。なお、支柱の上方には留め具の一部らしき部品が残っている。
支柱には、
緑色のシール
以前、卸町経由新屋線の経路変更前に使っていたハローワーク前のバス停にも同じものがあった。
建設省の「道路占用許可済証」である。国道上にバス停を置く時、かつてはこれが必要だったと思われる。
許可もしくは有効期限の年月を穴を開けて示す方式で、ここは「5」年の「3」月。かつてのハローワーク前のものと同じだ。

臨海十字路だけで記事1つにしてしまいました。まだまだ続きます
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焼肉モーモー閉店

2020-05-10 23:30:21 | 津軽のいろいろ
弘前市富田3丁目のスーパーマーケットの2階にある「焼肉モ~モ~」が、2020年5月10日で閉店した。
4月13日頃に、同店の公式ツイッターにおいて告知された。張り紙らしき画像もアップされており、それには「諸般の事情により」閉店とある。新型コロナウイルス感染症との関係には言及していない。マスコミでの報道はされていないようなので弘前市民がどの程度知っているかは不明だが、ツイッター上では、惜しむ声が多い。

以上が事実。地元紙や弘前経済新聞が取材して伝えてくれるかと期待したが、時世に配慮したのか今のところなし。
以下は、個人的な考察と思い出です。
2008年8月撮影。現在は電光掲示板がなくなった以外、さほど変わっていない
お店の名前は「焼き肉」や「モーモー」ではなく「焼肉モ~モ~」が正式なようで、公式ツイッター内ではそれで統一されている。※以下、両表記が混在します。
閉店の張り紙も「焼肉モ~モ~」名義だが、店舗の看板では「ぐるめーどバイキング 焼肉モ~モ~」。【店舗名は末尾の追記も参照】
「momo(oの上に伸ばす棒)」と斜めに書かれた黄色い半袖Tシャツを来た、まだら模様で角のある舌なめずりする牛のキャラクターもいる。
開通間もない新しい道路側から。左が弘大・右が土手町方向
焼肉モ~モ~があるのは、弘前大学・文京町地区のすぐそば。大学正門から土手町・駅方向に250メートルほどの所。
富田大通りがカクカクと曲がった変形十字路交差点角に面しているが、10年少し前までは東方向・松森町へ抜ける広い道路はなく、変形丁字路(Y字路?)であった。

2階建ての建物で、1階のスーパーというのは、今はユニバース(本社八戸市)の小型店舗「Uマート 弘大前店」が入る。【スーパーの詳細や続報は末尾の追記参照
1階のスーパーは入れ替わりがあり、僕が知るこの25年の間で3社。
1995年時点では「マルサン(店舗名不明【19日追記・「マルサン富田店」だったという話あり】)」。秋田市広小路のドーミーインの場所にあったマルサンと同じロゴだが関係は不明。弘前市内にはヨーカドー斜め向かいの区画整理地区に秋田のような大きな店と住吉入口バス停付近の現空き地にも小さいのがあった。【12日補足・秋田のマルサンは1994年7月閉店(建物解体は2004年)なので、弘前のほうが後まで残った。秋田のマルサンの本社は秋田市にあったという話もある。】
その後いつの間にかマルサンはなくなり(おそらく1999年以降。他のマルサンもなくなった)、ブックマックス近くの富田町(現・空き地)にあった「マルエス主婦の店(店舗名不明)」が移転して来て、「マルエス(主婦の店?) 弘大前店」に。
さらに、2008年夏(西弘前駅改名騒動の直前だった)にマルエスが倒産。いくつかの店舗がユニバースへ譲渡されたうちの1つ(上の写真は開店直後)で、現在に至っている。
したがって、歴代のスーパーマーケットとモ~モ~の間には、同じ建物に入る店子どうしという関係しかないはず。
マルエス倒産直後2008年7月末の貴重な写真
↑閉店時点ではモ~モ~とUマートの看板が左右に並んでいるが、マルエス時代は右側が空いていた。ということは、マルサン時代もここに看板があったのかもしれないが、記憶にない。【11日補足】夜はモーモーの看板は内側から点灯するそうだ。Uマートは点灯せず。
大学方向を背に
スーパーの出入り口は2つあるが、モーモーへは大学側入口(上の写真左)のドアを1枚入って、その左側にある階段を上るのだったかな。

「ぐるめーどバイキング 焼肉モ~モ~」の名の通り、焼き肉バイキングの店。肉は各自トングで取ってくる方式で、カレーなどその他料理やデザートの品数も豊富。座敷に大人数で座れる卓がずらり並ぶ、広い店内だった(テーブル席もあった?)。【11日訂正】座敷とテーブル席があり、座敷は板張りのスペースに、4人座れる黒い卓が、まばらな間隔でたくさん並んでいた。末尾の追記の情報によれば、座席数は255~300席。
今は中学生以上の基本料金1980円(税抜?・時間制限なし?)、飲み放題も付いた宴会コースが男3900円、女3700円のようだ。
そんなわけで、秋田の「エルバート(スーパー「ト一屋」系列、現存せず?)」とほぼ同じ雰囲気や位置づけの店だと思う。今は全国チェーンの「すたみな太郎」があるけれど、それ以前からある地域限定版のような。

したがって、子どもや家族連れを含む広い世代に親しまれるとともに、場所柄、弘前大学学生の利用も多かった。
閉店発表後、ツイッターでは、
「部活の打ち上げで何度も行った」「親戚の集まりはモ〜モ〜」「(弘前)市民なら一度は行ったことがある」「モーモーで初めてライチを食べた(複数投稿あり)」
「モーモーなくなった弘大生死んじゃう!!」「モーモーの客99%弘大生ってイメージある」
といった声。

弘前大学を舞台にした漫画「幼なじみになじみたい(作・新挑限)」があるそうで、それにも描かれているそうだ。建物外観はほぼそのままで、看板は「し~し~」のようなもの、Uマートは「Vマート」とされている。


さて、焼き肉モ~モ~の運営会社や歴史について調べたのだが、ほとんど情報がない(だから報道に期待したのだけど)。
数少ない情報としては、
・かつては青森市の観光通りにもモ~モ~があったが、閉店した。
・モ~モ~以前のマルサンの2階は、ゲームセンターだった。
・モ~モ~閉店を受けて「26年間ありがとうございました」。
「26年間」が営業していた期間だとすれば、1994年頃オープンになる。ダイエー弘前店(ジョッパル。現・ヒロロ)がオープンした年。【営業期間については、末尾の17日付追記も参照】
スーパー部分の造りからすれば、新しくても1980年代築っぽい(1995年時点で新しくはなかった)から、その前にゲーセン時代があったとしてもおかしくはないかも。

ところで、バカヤローカーブ寒沢スキー場を広めた、弘前大学生協が新入生向けに配布していた冊子には、大学周辺での生活に欠かせない情報が細かく載っていた。店舗の情報も多く、当時はシェアが高かった「マルエス」「サークルK」から、居酒屋まで。
立地と価格からして食べるにも飲むにも重宝だから、モ~モ~が載っていてもおかしくはないが、1995年版と1996年版を改めて見た限り、ひとことも出ていない。
別刷りの大学周辺マップの1995年版では、マルサンを示す「スーパーマーケット」のみ。
このことは、当時はオープン間もない頃で、掲載が間に合わなかったか、新たに載せる機会を逃してしまっていたことを示すのではないだろうか。


個人的な思い出。直接的には卒業直前にみんなで行ったこと。
間接的ながら強烈だったのが、1年次に履修した、とある共通教育(一般教養)科目の試験問題。
焼肉モーモーが出題されたのだ! 僕はそれで、このお店の存在を初めて強く意識した。

人文学部経済学科(今は人文社会科学部になったんだね)の教官が担当する、マクロ経済学的内容の科目。先生のお名前も、講義内容も忘れてしまったが、試験のことはよく覚えている。
試験問題は、B5判2面をB4判に割り付けたワープロ打ちの紙に、穴埋めの短文がいくつも(たぶん50問とか)並ぶ形式だった。「インフレーションでは、物価は継続的に(  )し、通貨の価値は(  )する。」みたいな。

その中に混ざって、2~3問だろうか「この問は、内容に関わらず何か書けば正解とする」という注記付きの問題があった。「この科目の担当教官を優良可で評価すれば(  )である。」とか。【12日追記】あと「私はこの科目で「可」しかもらえないのなら、単位はいらない。」に○×で答える問題もあったような。
点数配分は示されなかったが、全体に占める割合としては低いから、不合格者救済やサービスのための問題というよりも、試験中の息抜きや先生の遊びだったのか。
その1題に、「弘前大学正門近くの焼肉モーモーは(  )。」というのがあった。モーモーorモ~モ~は別として、左の言い回しでだいたい合っていると思う。

問題を見て、まずは驚いた。そしてモーモーの名前は知っていたが当時まだ行ったことなかったし、さらに何か気の利いたことを書いたほうがいいのかと悩んだ。
解答欄が小さいし、「(おいしい)」と当たり障りなく書いておいて、後で単位ももらえた。
その先生のお気に入りの店だったのだろうか。


1990年代後半のデフレ不況下では、100円ショップや食べ放題が台頭した。モーモーもその流れに乗って登場したのかもしれない。
試験では、そういう点に言及すれば良かったのかな?
「弘前大学正門近くの焼肉モーモーは(デフレーション状況下の消費者心理をとらえるとともに、大学近くの市街地に出店して市民と学生の取りこみに成功している)。」欄が足りないけど。
そう言えば、その頃、コミックソング「ヨーデル食べ放題」(桂雀三郎withまんぷくブラザーズ)が流行した。1996年発売で、全国的ヒットは2000年になってからだそうで、モーモーより後だ。

新型コロナウイルスで飲食店はどこも厳しい。今朝の「サンデー・ジャポン」のホリエモンの話では、大手飲食チェーンの経営者は、この状況が続けば、会社は1年持つかどうかと考えているとのこと。
上記の通りモ~モ~閉店の理由は不明だが、特にバイキング焼き肉店は、団体客は見こめないし(弘大は、学生教職員に対し自宅外飲酒を禁じ、5名以上の会食を控えさせている)、汚染対策が大変だし、テイクアウトも難しいはずで、どうしようもなかったかもしれない。収束後、復活はあるのか、2階はどうなるのか。

【11日追記】店舗名について。
かつては青森市にも店があった名残りなのか、「焼肉モ~モ~ 弘前店」といった「弘前店」の表記が、飲食店情報サイト類で散見される。食べログでは「ぐるめーどバイキング」が付かない「焼肉モーモー 弘前店」となっている。
公式ツイッターや店舗外観の表示では「弘前店」は確認できない。

アサヒビールの「アサヒグルメガイド・アサヒビールの飲めるお店検索」に登録されていた。アサヒスーパードライとフリージングハイボールを扱っていた。
そこでは「焼肉モーモー弘前店」。住所末尾には「マルエス主婦の店弘大前店2F」。なお、定休日は12月31日と1月1日。席数は300席と登録されているが、食べログでは定休日は同、席数255席・全席禁煙となっている。

【17日追記】閉店後も公式ツイッターで情報発信を続けてくれており、それによれば15日頃には店内や看板の撤去が進んでいる模様。
17日頃になって、公式ツイッターの閉店告知に寄せられた100件近いコメントに対して、モ~モ~側から返事のコメントが付いた。
「約30年間ありがとうございました」→30年前だと1990(平成2)年。
再開・復活については「(可能性は)会社としてはほぼゼロに等しい」とある一方、「なんとも言えない」とも。→運営会社は存続するようにも読める。
また、新型コロナウイルスで経営状況が厳しかったことへの言及もあり、それが閉店の原因だと示唆しているようにも読める。
あと、「フワ」という部位の肉(牛? の肺)を扱う、弘前で数少ない焼き肉店であったそうだ。

【30日追記】その後5月29日付で、ユニバースの公式サイトに「Uマート弘大前店閉店についてのお知らせ」がアップされた。
モ~モ~の1階のUマート弘大前店が6月30日で閉店することになり、建物全体の今後が気にかかる事態になった。
また、大学生などは桔梗野方面に行けばスーパーがあるが、ここより逆方向在住の高齢者などは弘前駅前まで出ないと買い物できなくなるかもしれない。
告知では、
「建物・設備の老朽化が激しく、同じ場所に建て直すには敷地面積が狭隘で、近くに手頃な物件もないことから、2020年8月に家主様との建物賃貸借契約が期間満了を迎えるのを機に、やむなく閉店することといたしました。」としている。
2008年8月オープン、店舗面積1177平方メートル(356坪)。
地元マスコミでも報道され、30日アップの陸奥新報サイトでは、直接的な新たな情報はないが、「同店2階には飲食店「焼肉モ~モ~」が入居していたが、今月10日に閉店している。」とモーモー閉店にも触れている。そして、
建物は1986年に「マルサン富田店」として建てられたもの。
と、建物は築34年(思っていたより新しかった!)、スーパーはマルサン、マルエス、Uマートと3社入ったことが判明した。

【6月21日追記】6月18日には弘前経済新聞サイトに「弘前大学近くのスーパー「Uマート」閉店へ 弘前大卒業生らから惜しむ声も」がアップ。
これもモーモー閉店は軽く触れただけ。しかも、マルエスから引き継いでUマートになった経緯しかなく、マルサンはひとこともなく、建物がいつできたかも分からない内容。陸奥新報より遅く、内容が薄いと言わざるを得ない。

【2021年9月22日追記】「ノスタルジーはスーパーマーケットの2階にある」という本が出ているのを知って、思い出したかもしれないこと。
マルサンだった1995年頃には、2階の一部が衣料品売り場だったような気もする。上って行ったことはないが、階段下にそういう案内が出ていたような(本のように、昔はそういう形態の食品スーパーがたまにあったから、他店と混同しているのかもしれないが)。

※続きはこちら。2020年11月
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続・秋大前の八重桜並木

2020-05-09 23:58:37 | 動物・植物
4月下旬に紹介した、秋田大学手形キャンパス前の県道の八重桜並木の続き。
前回は、咲く時期が異なる複数品種の八重桜が植えられていること、さらに1か所だけ、八重桜と一重咲きのヤマザクラ系らしき桜が、同じ場所から生えて同時に咲いていることを取り上げた。

その直後、秋田魁新報が、その2種同居を記事にし、管理しているという造園会社社長の見解も載ったのだが、その内容が「取材の際に趣旨を取り違え」ていたとして、おわびと訂正が出された。だいぶ違う内容で、どこをどう取り違えたのか…
まあ、そのおかげで、八重桜の台木とされていたオオシマザクラ(野生種で広義のヤマザクラの1つ。桜餅の葉)が伸びて、花を咲かせたのが白い桜であることが分かった。

前回の記事アップのすぐ後、晴天の日。西側の大学の陸上競技場越しに。
フェンス越し
それにしても、この陸上競技場は、6レーンながらトラックは全天候型の舗装がされているし、正門の真向かいだし、国立大学としては恵まれた練習環境だと思う。弘前大学なんて、本部から離れた附属学校の敷地の奥で、今も土のトラックのようなのに。
計画はなくなったようだが、ここを(大学と関係ないプロチームが使う)サッカースタジアムにするなんて、誰が言い出したのだろう。大学の財産は学生のために使うことを最優先にするべき。



並木の桜たちは、道路側よりも陸上競技場側に枝をよく伸ばしている傾向。トラック部分にはかかっておらず、桜の下を疾走するまではいかないけれど。
白い桜はこちら寄りに生えていることもあるが、台木にされるほど生育力ある野生種ということもあるのだろう、特に盛んに枝を広げていた。
白い桜の数本先、照明柱付近にまだ咲かない桜
前回も触れた、この時咲いている桜の中に、まだ花が咲いていない桜が2本(場所は離れている)混ざっている。そして、陸上競技場より南方向、大学正門の真向かいでは、それと同じらしき桜が連続して植えられている。

その4日後、5月初め。
路面に花びらが
最初に咲いた八重桜が散り始めていた。八重桜がこの本数だから、びっしり花びらだらけになるかと思ったが、道路も陸上競技場もそれほどでもない。
そして、遅咲きの桜は、
つぼみが開き始めていた
八重桜で花弁が多いせいか、独特の形のつぼみ。赤みがかった葉も同時に開きかけていて、これこそがなじみのある八重桜、かな?

さらに5日後。
葉桜の中に満開の桜
最初の八重桜はすっかり散り、遅咲きが満開。
路上の花びらは一掃と言っていいほどきれいにされていた。誰かが掃除したのか? でも、秋田県の道路管理でそこまでやるか、また秋田大学もしないと思う(附属学校前のケヤキの落ち葉は知らんぷりです)。雨風で流れたり飛んだりしたのか?

遅咲き桜の花
先に咲いていたのと遅咲きでは、遠目にはほぼ同じ色合いとボリューム感。
よく見れば、花の大きさはあまり違わないが、早咲きはやや色が濃く、遅咲きは花弁の数がより多いみたいだ。それで差し引き、同じように見えるのかも。
それに、遅咲きの花はめしべ(の一部?)が葉のような見た目になっているようだ。桜ではそのような品種があるとのこと(メカニズムは花の器官形成のABCモデルで説明が付きそう)。

上記の通り、大学正門方向は、遅咲き桜の並木。跡切れ跡切れではあるが250メートルほどの区間に20本弱はあった。正門付近のほうが、幹は太くて古い木の感じがするが、全体に小ぶりにも見える。
※先に咲いた陸上競技場横は、200メートル弱に20本ほどか(うち2本の遅咲きと1本のオオシマザクラが混ざっている)。
天気が悪いですが

その中に、
また違う桜が!

白い八重桜
ピンクのよりは若干小ぶりな花がびっしり。これもめしべが葉になっている?
その木は低くて不格好で、一部枯れ枝もある。

さらに、
完全に枯れてしまった桜も2本

多品種が混植され、一部は管理が行き届いていないのは、どういう経緯なのだろう。ソメイヨシノでない4つの桜が楽しめる場所だから、大切にしてほしい。
開花の順番としては、早咲きピンク八重&オオシマザクラ→遅咲きピンク八重&白八重。
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自粛連休の秋田駅前

2020-05-07 23:48:38 | 秋田の季節・風景
新型コロナウイルス感染症による緊急事態宣言下、異例のゴールデンウィークが終わった。
1年前は令和改元10連休で、あれも異例だったが、1年後にこんなことになるとは。

秋田県内では、新たな感染者は3週間以上出ていないが、みなさん外出自粛に努めた模様【8日追記・帰省や旅行したかったのに、しないでくれた県外在住者のみなさんの協力もある】。幹線道路の自家用車の通行量や、食品スーパーの来店客は、さほど減っていないと感じた場面もあった。イオン秋田中央店では昼間なのに平面の駐車場に空きがあったので、大型店は客が減っていたのだろう。

連休最終日6日の16時前、雨上がりの秋田駅西口へ行った。※以下、網入りガラス越しの写真は、不要な接触を避けるためガラスから離れて撮影しているので、網の線が目立って写っています。
自由通路から北方向
正面の秋田オーパは全館休業、右のアルス、トピコも休んでいる店が多い状態。
上の写真では、写っている自家用車は2台(バスが1台なのは時刻の都合)。そしてバス乗り場や歩道には人っ子一人いないようだ(バス乗り場には陰に数人いるはず)。
こんな秋田駅前見たことな、くはない。早朝とか。でも、休日の午後だと思うと、自分がここに来ていることに罪悪感さえ覚えてしまいそう。

自由通路ぽぽろーど~大屋根下では、ちらほら人は行き交っている。常に数人は視界に入るといった感じで、密レベルではない。これも見たことなくはない状態だけど、本来なら帰省して戻る人、見送る人たちが行き交っているはずなのを思えば。

上のすぐ東隣
自家用車1、歩行者0。いつもは列をなして待機するタクシーは、わずか7台。
4月では、タクシーに乗る客が減ったため、待つ車があふれる状態だった。連休中(緊急事態宣言中?)はタクシーの稼働そのものを減らしたのだろう。

反対側、自由通路から南方向
当ブログではほぼ初めて紹介するものが写っている。正面の建物が、4月に山王から移転して来た、秋田放送(ABS)本社。
手前は平面駐車場跡に、秋田市が整備している芝生広場。融雪装置の工事が入札不調で遅れたため、7月末供用開始予定。一見できあがっているように見えるが、まだ工事中なので、もともと人が立ち入れない。
イベントも開催できる場所にするそうだけど、屋外ながら「密」になるかも。
いつの間にかケヤキが芽吹く季節。車2
西側の歩行者スペースは、駐車場当時からケヤキ並木。ムクドリが大集結し、その対策か不格好に剪定されることもあって、どうなるかと思っていたが、そのまま残された。並行する水路は廃止、路面は張り替えられ、テーブルとベンチがたくさん置かれたようだ。ムクドリのフンには注意。

NTTドコモによる「緊急事態宣言前後における全国主要都市の人口変動分析」という名のよく分からない「人口(人出ではありません)」統計では、この自由通路付近から南側が計測範囲と、一方的に決めつけられている。
以前の記事の通り、範囲内に住んだり勤務したりして留まっている人数も、計測対象とされており、秋田駅の場合、範囲内に住宅は少なくないし、休日でも業務をしているJR東日本秋田支社と秋田放送の社員はカウントされていると思われる。
この1時間前、15時の計測値は、感染拡大前の休日と比べて-51.7%、2019年の大型連休と比べて-42.1%なのだとか。
建物内にいる人もいるだろうけれど、外を歩く人がこんなに少ない【8日追記・「人がまばら」どころじゃない状態】のを踏まえれば、秋田駅の「人出」の減少率はそんなもんじゃない。やっぱりこのデータをもって、人出がどうこうと論ずることはできないと思う。ドコモが、以前よりは多少詳しいデータを公開するようになったので、いずれ検証してみたい。


最後に、秋田駅の北側で始まっている、市道アンダーパスの工事。
西側では、線路沿いの道が4月25日から通行止めになるらしかった。でも、
まだ通れる?
看板を見ると、
日付が「5月7日」に上手に修正
連休中は通行でき、連休明けから通行止めに変更されていた。
コメント (3)
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