広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

津軽フリーパスでりんご公園

2009-04-30 19:28:37 | 津軽のいろいろ
僕が弘前に行く時は「津軽フリーパス」という企画乗車券を使うことが多い。使いやすくおすすめのきっぷだ。
横長きっぷなので弘前駅の自動改札は通れません
上の画像の通り、弘前を中心に五所川原・黒石方面のJR(特急以外)・私鉄・バスが2日間乗り放題で1500円。青森・秋田・岩手県内のJR窓口などで買える。
奥羽本線の南は碇ケ関までがフリーエリアなので、秋田から普通列車で行く場合、弘前まで(2520円)でなく、碇ケ関まで(2210円)の乗車券を購入すればいいから、それだけで片道310円トク。
弘前市内などの100円バスも乗れるし、りんご公園・西目屋・嶽温泉・黒石など主要観光地までの一般路線バスもフリーエリアなので、日帰りでもモトを取りやすい。
特に、フリーきっぷがない弘南鉄道の全線がフリーエリアなのは貴重。弘前ー大鰐温泉間は、JR・弘南鉄道・弘南バスと3つの交通手段全てで利用できてしまう。
ガイドブックと時刻表
さらに、ガイドブックと時刻表をもらえるのがうれしい。(エリア外で購入時は弘前駅観光案内所などで配布)ガイドブックには、きっぷ提示で特典がある施設が記載されている。
ガイドブックの中味
例えば、「青い花のスウィートポテト」や弘前市観光館、りんご公園のお土産売店などが5%OFF! 他にもオマケや飲食の値引きもあるので、特典もおトク。

今回も時期的に早いと知っていながら、バス代がかからないので弘前市りんご公園行った(秋の様子はこちら)。
リンゴポストの向こうにリンゴ畑と岩木山

つがるのつぼみ。園内の他の品種も同じくらいの状態

ポストの近くに1本だけあったジョナゴールドはもう色づいていた

展望台代わりの「すり鉢山」から。やっぱりこの風景が好き

残雪と光の状態がよく、今日は特に美しい



八甲田の山並みも見えた
弘前公園は大混雑の一方、こちらは人がまばら。自家用車で来た旅行者や市内在住の親子といった感じの人たちが数組いる程度。だから、中の売店をじっくり見る。リンゴ関係のお土産(ジュースやお菓子から工芸品まで)が豊富に揃っているのがおもしろい。フリーパスの特典で5%引きしてもらう。(買った物はこちら
でも逆に言うと、リンゴに関係しないお土産(例えばニンニクチップスとか)は一切ないので注意。

この後、王林は5月4日、ふじは6日の開花が予想されており、公園では5月8日(金)から17日(日)まで「りんご花まつり」を開催するとのこと。イベントが行われ賑わうはずだ。また行ってみようかな。
【2010年10月20日追記】2010年12月から、価格やフリーエリアが変更になります。こちら
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弘前大学の桜

2009-04-29 20:11:15 | 津軽のいろいろ
JR弘前駅から直線で南西に1キロ強の所に大学本部や医学部以外の全学部が集まる弘前大学文京町キャンパスがある。今回は桜を中心に同キャンパスを紹介します。

僕の在学中は、よくある地方総合大学のキャンパスで秋田大学とも雰囲気が似ていたが、独立行政法人化と前後して、建物の内外装、構内通路などがことごとくきれいに整備され、別の大学のようになった。
立派な案内板があったので、その画像に赤文字で注釈を入れさせてもらう。

図の下が北。色がついている部分の実際のおよその距離は縦480メートル、横280メートル。丸数字と矢印は以下の写真のおよその撮影場所と方向(8番はなし)。

キャンパスのほぼ真ん中を市道が東西に貫いていて、北(図の下)が文京町1番地、南が3番地という番地の境なので、通称「文京町○番地地区」と区別することもあった。
1番地地区には事務局(大学本部)、図書館、総合教育棟(昔でいう教養部、僕たちの頃は共通教育棟)、人文学部、教育学部、体育館、学食などが入る大学会館、さらに近年は50周年記念会館、旧建築の外国人教師館の移築、大学生協のコンビニまでできた。
3番地地区は理工学部、農学生命科学部、情報処理センター、遺伝子実験施設、第2体育館、グラウンド(多目的広場)がある。地図の範囲外の上には農学生命科学部の温室や畑がある学内圃場もある。僕の卒業後に、理工・農生両学部の間に10階建ての理工学部2号館と8階建てのコラボレーションセンターが相次いで竣工。きれいではあるが、圧迫感がある窮屈なキャンパスになってしまった。ちなみにこの地区の5つの建物は渡り廊下で結ばれていて、外に出ずに移動できる。
1駅から富田大通りを来て最初の門がバス停前の正門
総合教育棟の一部がガラス張りに改修されていた。「附属病院看護士募集中」なんて垂れ幕まで下げてる。
2門も立派になっちゃって…

3農生学部・理工学部2号館前からグラウンド越しの岩木山
建物がひしめき合う学内から岩木山を望める場所は多くない。
4農学生命科学部南の通路と圃場施設の間に桜が数本ある
見事! 後ろにある校舎が隠れるほど存分に枝を伸ばしている。日当りのいい南向きで、根元が芝生なのでのびのびできるのだろう。ここで花見の宴会をしたことがあったけど、真っ暗で何を食べているか分からなかった…
5ゴチャゴチャ
昔は弘大としては広めの芝生と通路があったのに、今は2つのビルが建って学内でもっとも込み入って薄暗い場所。旧建物の外壁改修で外観の統一感は以前より増したが、低い横長の棟と10階建ての縦長ビルがひしめきあって秩序がない。
しかもまた工事してる。コラボレーションセンター東隣(富田大通り側)に開学60周年記念として「弘前大学インテリジェントビル“コラボ弘大”」という8階建てビルを建設(増築?)し、6月オープンだという。
よく分からんけど、「コラボレーションセンター」の隣にまた「コラボ弘大」という類似施設を造るんだろうか? 弘前大学というところは今どきにしてはずいぶんハコモノが好きなようだ。
※コラボ弘大完成後の様子はこちら

工事で通り抜けできないので1度富田大通りに出る。
門の前の歩道上で喫煙する大学関係者(学生か院生か若い教職員か)がいる。屋外も含めた大学敷地が全面禁煙になり、公道上に逃げて来ているらしい。一部では問題になっているらしいが、地域住民などからの対外的な見た目と通行人の受動喫煙の点からは大いに問題がある。「60周年記念喫煙センター」を作ってはどうでしょうか。
6富田大通り側から。奥が理工学部1号館、左が総合情報処理センター

7反対側から
この桜が学内でいちばんというか弘前市内でも早く咲くと思う。今年も既に葉っぱが出ていて終わりかけのようだが、花がまばらな感じもする。つっかえ棒もあるし、老木のようだ。
8
道路を渡り1番地へ。狭い道なのにスピードを出して通る車がいるので注意。
昔はなかった人文学部南側から富田大通りと塀1つ隔てた東側を抜けて正門脇へ至る自転車置き場兼歩道ができていた。昔はただの芝生だっただろうか? 昔、自転車置き場があった学部玄関(大学会館)側は自転車乗り入れが禁止になり、こちらに移ったようだ。敷地の有効利用だが、カラーブロックが敷かれていて自転車置き場にしては妙に立派。
9人文学部南側。このユキヤナギは昔からあったかな?

10塀の外が富田大通り。この桜の不格好さも昔からかな

11人文学部の中庭に3本の桜
学内にこんな場所があったとは知らなかった。左の人文学部棟と右の総合教育棟は棟続きで矢印が境目。
12正門近くから振り返って。大通りに枝を伸ばす桜。

13最初の写真と同じ正門横の桜。これは枝振りも咲き方もいい。

14正門。富田大通りはいつも渋滞気味
ざっとこんな感じに見たけど、相変わらず窮屈なキャンパスだ。
在学中、「弘前大は国立大学中、学生当たりの敷地面積の狭さがトップクラス」という噂を聞いたことがあった(噂なので当然未確認です)。
確かに秋田大学と比べても、余裕がない建物配置ではある。地図でざっと計測した所、上記の通り弘大文京町キャンパスは480×280メートルに4学部。秋大手形キャンパスは500メートル×250メートルに2学部だけ、しかも体育館・グラウンド・野球場は別にある。

他大学では、何にもない広い郊外に丸ごと移転した例もあるが、学生のためにも長く共存してきた地域社会のためにも理想的だとは思わなし、どの学部からでも2分も歩けば1つの学食に行けるような、こじんまりとしたキャンパスは逆に弘大の魅力でもあると思う。
問題は狭い土地で行き当たりばったり的な建て増しを重ねていることだと思う。思い切って現在地を全部更地にして高層建築などで効率的に建物を配置し直せば、統一感の高い、機能的なキャンパスが現在地でも実現可能だと思うけど、無理なんだろうね。
後日大学周辺(キャンパス外)の風景も紹介します(こちらこちら)。
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ポストその後

2009-04-28 19:57:00 | その他もろもろ
傷んだポストがあった秋田市旭北栄町。先週の日曜日に郵便事業会社へメールを送ったところ、なんとその日のうちに「不便かけてごめん。さっそく秋田支店に対処させるね。教えてくれてどうも。」という内容の返事が来た(自動返信でなく担当者からの)のには驚いた。
先週半ばに現地を通った時はそのままだったので、修理にしても交換にしても、部品や新品を取り寄せるのには時間がかかるのかなと思っていた。
今日通ったら、
ピカピカの「郵便差出箱13号」!
春の日差しに赤色がいっそう鮮やか。もう新品に交換してくれたのかと感心し近づく。
あれ? 側面の郵便マークの周りが錆びてる

回収口の取っ手も錆びてる

正面にはシールを剥がした跡
よく見ると、刷毛の跡のような塗装ムラらしきものも見えた。側面の銘板を見る。
平成11年
川反のポストと同時期製だが、銘板の上からペンキを塗ったことが明らか。新型ポストはアルミに直接着色していて、塗装不要だと思っていたが、これは再塗装された中古品か。何らかの事情で撤去したポストを、予備として保管していたのだろう。
でもこれなら安心
まあ、新品だろうが中古だろうが、前のポストの状態はひどすぎたし、これなら安全性や美観上の問題はない。郵便事業会社の迅速な対処に感謝するとともに、これからはこまめにメンテナンスをして大事に使ってほしい。
そして上の銘板の写真で分かる通り、このポストの製造元はなんとあの「松下電機産業」、今のパナソニックだ。電動でもないのにポストまで手がけるとは何でも作る会社だ!


ちなみに先日行った弘前市では、秋田市よりも状態のいいポストが多い気がした。同じ東北支社管轄の雪国なのに何でだろ? 秋田の場合は秋田支店(秋田中央郵便局内)が全県を担当するのに対し、青森は弘前支店(弘前郵便局内)というのが存在するので、小回りが利くのかもしれない。
弘前駅近くのイトーヨーカドー前
高さ106センチ(13号は83センチ)のほっそりした旧タイプの「郵便差出箱3号」。弘前市内は投函口が1つのポストは多いが、これは珍しい型。【そうでもないようで、この記事参照。】
足が短く地面スレスレ
雪が積もると錆びやすそうだが、再塗装されきれいだった。
この後、更新されてしまった

ヨーカドーのそば、弘前市民病院前
高さ52センチ、幅35センチ、奥行40センチとかわいい「郵便差出箱14号」。弘前市内の住宅地にはこのタイプが多い。

ポストも見比べると楽しいな。旅先で要チェックだ。
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太い桜・古い桜

2009-04-28 18:07:33 | 津軽のいろいろ
弘前公園の桜の記事の最後として、その管理技術の高さを象徴する2本のソメイヨシノを紹介します。

公園東側の北寄り、中央高校口を入るとすぐ、市公園緑地課や公園緑地協会が入る「緑の相談所」という茶色の建物がある。建物自体目立たないが、その裏手にひっそりと大きなソメイヨシノがある。


実は通りにこういう看板が立っているのだけど、日本最大幹周(日本一太い)のソメイヨシノ


説明板を抜粋すれば「地上1.3メートルの幹周:537センチ、樹高:約10メートル。環境省の調査で日本最大幹周のソメイヨシノとされた。植栽時期は明治15年の可能性もあるが、少なくとも明治34年には植栽されていたものと思われる。」
確かに太い

もう1本は内濠越しに天守閣を見上げる東内門の前。
右が東内門
目立つ案内看板はなく、ごく普通のソメイヨシノの1本だと気に留めずに通り過ごしそうだが、この木は現在の「さくらの町弘前」の原点とも言える、「日本一古いソメイヨシノ」。
花はいっぱい付いてる
説明板には「幹周:410センチ、樹高:約9メートル、植栽:明治15(1882)年、旧藩士の菊池楯衛から寄贈されたもので現存するソメイヨシノでは日本最古。ソメイヨシノは生長が早いわりに寿命が60年から80年とされていたが、弘前公園のソメイヨシノは樹齢100年を越すものが300本以上あって立派に花を咲かせていることから、その管理技術は多くの専門家から日本一と絶賛されている。」と自画自賛気味。
弘前公園の桜の歴史は弘前市のサイト(http://www.city.hirosaki.aomori.jp/kanko/matsuri/haru1.html)に詳しいが、江戸時代に25本植えられたのが最初。しかし本格的には明治15年にこの木を含むソメイヨシノ1000本を旧津軽藩士が寄付したのがきっかけで、その後賛同した市民が続いて今日に至るようだ。
こちらも立派な幹
その旧津軽藩士菊池楯衛(きくちたてえ)という人は、植物に興味を持ち、明治になってからは青森をリンゴ産地にするのに尽力した人物。一方で荒れ果てた旧弘前城を見兼ねて桜を寄贈したようだ。つまり彼なくして、「さくらとりんごの町弘前」はあり得なかったわけだ。

ちなみに楯衛の息子の菊池秋雄氏は園芸学者でナシの品種改良を手がけ「梨の神様」と呼ばれ、孫の菊池卓郎氏も果樹園芸学者で再び弘前に戻り弘前大学教授を定年退官後、現在は同名誉教授と、親子3代で果樹園芸学に関わっている。
僕が在学中、孫の菊池卓郎先生は農学部(現・農学生命科学部)長をされており、講義を受ける機会があった。果樹分野に限らず農学全般に広い知識をお持ちで、分かりやすくお話をされていた。「私の祖父が植えた桜が公園に残っているとかで(子孫の私が)市から表彰を受けましてね…」と1度お話しされたことはあったが、それ以外にはこんなに功績のある人物であること(自分がその孫であることも)は語らず、穏やかで物腰の柔らかい先生だったのが印象に残っている。
卓郎先生は、今まで経験に頼っていたリンゴの「剪定」を科学的に研究されていたが、弘前公園の桜の管理にはそのリンゴの剪定技術が活かされている。因縁めいたものを感じてしまう。
さらにひ孫(弘前出身)は菊池誠氏という物理学者、テルミン奏者、「ニセ科学フォーラム」実行委員だそうだ。
最古のソメイヨシノと天守閣
それにしても、2本とも、支え棒などがあるとはいえ、まったく衰えを感じさせない見事な咲きっぷり。大事に育てれば植物はちゃんと応えてくれる。

とはいっても、弘前以外の場所でこのように管理をしろと言っても難しいだろう。やはりソメイヨシノの寿命は100年以下なのであって、それを延ばすにはそれなりの技術も人手もおカネも必要なのだから。
でも、寿命前の木ならば、できるだけ長く若さを保って、きれいな花を見てもらうために、弘前から学ぶべき点は多いのではないかと思う。近い将来、植え替え後がされるであろう秋田の千秋公園も。

後日、弘前公園以外の弘前の様子をアップします。


【2022年4月24日追記・日本最古のソメイヨシノについて】
2022年4月22日、東奥日報サイトに「弘前の最長寿ソメイヨシノ「日本最古」の座譲る 」がアップ。「近年、福島県郡山市のソメイヨシノの樹齢が約150年と判明し、最古の座を譲ることになった。」という。
弘前市の桜守は「樹齢を競うつもりはないとした上で「花の豊かさには自信がある」と胸を張る。」。
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ぼんぼりと出店

2009-04-27 17:51:52 | 津軽のいろいろ
前回までとは目先を変えて弘前公園のさくらまつりならではの2つのアイテムを紹介します。

まずはぼんぼり。秋田の千秋公園では、空中からぶら下がる小型のもので、ちょうちんと言うべきかもしれないが、弘前公園では地面から大型のものが生えている。そしてそれぞれに地元企業などの広告が掲載されている。
JR東日本(秋田支社)はここ数年これ。企画乗車券「津軽フリーパス」。
弘前や五所川原近郊の奥羽本線・五能線、弘南鉄道、津軽鉄道、弘南バスの一部(100円バス、嶽、西目屋方面など)が2日間乗り放題で1500円。しかも一部の飲食やお土産が割引になる。僕もよく利用しているが、今回もほとんど現地交通費はかからず、しっかりモトを取らせてもらった。
東北新幹線全線開業 東京・青森約3時間!
でも今年は津軽フリーパスのぼんぼりは減って、代わりにこれが出現。いよいよ来年末か。新車両E5系電車のCGがかっこいい。

次はこちら。広告主不明の弘前と十和田湖間のシャトルバス。
いつどこからどうやって乗ればいいのかさえ分からない。どうやら完全予約制で、今年度は弘南バスの秋田県能代の第一観光バスが共同運行しているらしい。

外濠の北の方には2本だけこの広告が。
 
「弘前公園を愛するヒゲおじさん」って誰だ?
下には小さく「TOTAL DESIGN ALPHA」とあった。帰ってから調べたら、弘前市土手町にそれらしきデザイン会社が存在した。
せっかく広告費を払って出すんだもの、もうちょっと商売っ気を出してもよさそうだけど。


もう1つの名物は園内の出店。秋田では、おそらく神社のお祭りの縁日などと同じく、専門の露天商が店を出していると思うが、弘前では「○○商店」といった地元の商店が出張販売のような形で出店しているようだ。青森テレビのニュースによれば「200以上」の店が出店するとのこと。

店の構造は一般的な縁日の屋台より広くて「小屋」っぽく、屋根の上には立派な看板が上がる。看板は使い回し、毎年同じ位置に同じ店が出るようだ。

売っているものは、おもちゃ類、いちご飴、焼き鳥などから、「黒石焼きそば」、ピンク色の味噌を塗った「桜みそおでん」、「黒こんにゃく」、「嶽きみ(岩木山ろく特産のトウモロコシ)のてんぷら」など津軽ならではの商品もある。
逆に金魚すくいはあまりなかったし、秋田ではたまに見る「カルメ焼き」がなかったような気がする。
秋田のババヘラに相当する屋台のアイスも各所にあったので食べた。黄色一色でやや量が少ないが、100円と安い。前食べた時より、水っぽい(薄い)気がしたのは気のせいか。

売っているものも独特でおもしろいけど、屋台の看板が楽しい。
三忠食堂
「美味しんぼ」や小説に取り上げられたという、100年以上続く市内の食堂。「津軽そば」やラーメンが人気とのこと。
年季が入ったおじいさんと女の子の看板。これを見て「弘前の花見に来たなあ」と思えるようになれば、津軽通?
絵右側の白いのは雲だと思ったら、桜の花だ。今年の千秋公園みたいなずいぶん控えめな咲き方。

以下は、ちょっと怪しい(?)絵柄の手書き看板。お店の名前は消しておきます。
未来から来たロボット。おでこが広すぎ?

これはそれなり。看板は同じ書き手なんだろうか?

右側の緑のは民放子供番組の恐竜の子供?
頭でっかちで実物とだいぶ違うのは、青森県に系列局がないからか。しかも隣にいる小さいのは子供?

枠などの看板のデザインは統一されている。
某ネズミは耳が小さい?

ネズミの仲間のクマは眉毛が濃い?
「ゲームあそび」って意味が重複してないか。

毎年気になるのがこれ。
右のクマは上と同じタッチだけど、問題は左の犬。
僕の好きなビーグル犬をモチーフにしたキャラクターみたいで、顔のラインはリアル。でも頭の上の黒いのは何? 本来なら耳が垂れている部分(プロペラとして使うシーンもあるけど)なのに、先が3つに分かれて、上を向いている! オバQや波平さんのような毛なのか? 体はメタボ気味かも。
毎年、このちょっとヘンな犬に会うのが密かな楽しみです。
そういえば、前は春日部在住の5歳児のキャラクターの看板があったけど、今年はなかったか。

一部、コンピュータでデザインしたと思われる看板の店もあった。作成の手間とか権利関係とかで、今後手書き看板は消えて行く運命なのかもしれない。
ぼんぼりも昔は手書きだったんだろう。少しずつ変わっていくのが時代の流れか…
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弘前公園夜桜

2009-04-26 17:09:56 | 津軽のいろいろ
弘前さくらまつり、今度は夜桜です。
僕は秋田市の千秋公園と弘前公園(弘前城趾)の夜桜しか見たことがないが、弘前のはすごい。昼もすごいが、夜も美しい。夜店の雰囲気とかでなく、純粋に桜が素晴らしい。初めて弘前の夜桜を見た時は、今までの夜桜のイメージを覆された。
地元の方は帰宅手段、旅行者は祭り料金で高くなる宿泊場所を確保しなければならないが、一見の価値はあると思う。昼とセットでぜひご覧いただきたい。
おすすめは21時から23時。21時以降は無料で本丸に入れるし、人出も減るので、見やすい。23時にライトアップが終了する。
※僕は三脚を持っていないので今回は、手すりなどにカメラを固定して長時間露光して撮影しました。久々に撮影データを掲載してみます(Sはシャッター優先、Pはプログラムオート)。手持ちで撮影したものを中心に画質補正しているものもあります。
外堀 S 3.2秒 F5.6 露出-0.3

大型ぼんぼりが灯っている S 1.0秒 F3.5 露出-0.3

追手門 P 1/5秒 F3.5 露出-2.3
追手門を入った園内は落ち着いた雰囲気。露天も車もなく、じっくりと夜桜だけを楽しむ。
P 1/6秒 F3.5 露出-0.7

杉の大橋から中堀 P 1/2.5秒 F3.5 露出-1.3

二の丸枝垂れ P 1/2.5秒 F3.5 露出-0.7

S 3.2秒 F5.6 露出-1.0

下乗橋の定番アングルから天守閣 P 1/8秒 F3.5 露出-1.7
いよいよ本丸へ。寒い中、大学生と思しき数組が宴会中。
本丸のシダレザクラも見頃 P 1/4秒 F3.5 露出-1.3
さて、本丸に続く有料区域「北の郭(くるわ)」に「館神跡」という所がある。内堀に半島のように突き出した部分で、知らなければ通り過ぎてしまう場所だが、ここも撮影スポット。パンフレットでよく見るアングル。
お堀と下乗橋と天守閣が一度に写る S 5.0秒 F8.0 露出-1.3
有料区域を抜けて西側へ。この時間とこの寒さで人もまばら。美しい桜を独り占めしているようでうれしい。
西濠の春陽橋から P 1.0秒 F3.5 露出-0.7
西濠は夜桜も素晴らしい。暗闇に桜だけが浮かび上がり、それが水面にも反射する。
上の写真の奥の方、南端から S 2.5秒 F6.3 露出-1.0

ボート乗り場 S 2.5秒 F6.3 露出-2.7
対岸を北へ向って歩く
P 1/2秒 F3.5 露出-1.7

北端から S 6.0秒 F4.0 露出-0.3
ちょっと明る過ぎたかな? でも、肉眼で見てもまるで桜自体がぼーっとピンクに発光しているようで、幻想的。
こんなに美しく幻想的な夜桜、いや桜は他にないのではないだろうか。
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弘前公園西濠・園内

2009-04-26 12:01:39 | 津軽のいろいろ
前の記事でダルメシアンがいた弘前公園の北東角から見えるのはこんな風景。
数少ない岩木山と桜並木が同時に見える場所
山の上にやや雲があるが、ベストに近い見え方。風がなければ水面にもきれいに映るのかな。僕の撮影技術では電柱が入ってしまうのが残念。市役所周辺みたいに地中化してくれれば…
三脚を立てて撮影している数人は地元の人だろうか。通りがかった観光客がそれを見て「おお!」と岩木山に気付き、カメラを向ける。
さらに西方にも外堀と桜並木が延々と続く
角を曲がって西に200メートルほど進むと、途中に亀甲門こと北門があるが、もっと進んで次の角を曲がる。
市役所前の追手門からは約1.8キロ。今までは同じ風景の桜並木で美しさに感動しつつもちょっと飽きてくるが、ここからは別の風景。
橋は園内への入口の1つ「春陽橋」。濠は花見シーズンだけ貸しボートがある
今までの外堀の続きだが、雰囲気が変わって川っぽくて両岸が桜並木。ここは「西濠」といって、元岩木川だったものを城の外堀に転用したものらしい。秋田の久保田城でも西側の旭川に手を加えているし、江戸時代の土木技術水準は高かったのだろう。
駅から遠いこともあり、観光客の中には、東側の外堀・天守閣のある本丸だけを見て帰ってしまう人もいるようだ。でも僕は、この西濠の桜がいちばん好き。東側ほど人がいない気がするし邪魔な車も入ってこない。本丸みたいに入場料も撮られないしね。
外堀をぐるっと回るか、アップダウンのある園内を歩いてくるのは大変だが、いちばん遅い時期までソメイヨシノが楽しめる場所でもあるので、ぜひ見ていただきたい場所だ。
濠の西側の岸。幅の狭い道で両側が桜
数年前、ここに面した料理屋が火事になり、桜の木にも影響があった。店は再建され、桜も枝の伐採などはあったものの木自体はそのままで元気に花を咲かせていた。
春陽橋の上から
ここも屈指の絶景・撮影スポットでたまに人で渋滞する。並木のカーブと奥に見える山並みが美しい。ワシントンのポトマック川の桜並木に似ていると言われる。
濠の東側(園内側)は道幅が広い両側の桜並木
対岸も桜がトンネル状になってはいるが、なぜか特にこの園内側だけを指して「桜のトンネル」と呼ぶ。
お濠の方を見ると、枝の間から岩木山
ここはまだつぼみが多く、満開直前。
※このあと園内に入りますが、都合上、市役所前の追手門に戻って紹介します。
追手門

南内門
追手門から入ると中堀にかかる「杉の大橋」を渡り南内門をくぐって二の丸へ。門もお堀も複数あり、本格的なお城の構造だ。
二の丸

「二の丸大枝垂れ」
公園内のシダレザクラでは最古にして最高の木。1914(大正3)年に植えられ、幹周り365センチ、樹高16メートル。
内堀沿いに角を曲がって少し進むと内堀に架かる「下乗橋」(市役所から約500メートル)。天守閣の見える超有名スポット。
赤い欄干が橋。
だけど、人が多いし橋の先からは有料になるのでパス。通常は9時~17時、4月23日から5月5日までは7時~21時に入園する場合、300円かかる。天守閣内部、シダレザクラの多い本丸、岩木山などが見られ、宴会できる芝生があるが、園外のソメイヨシノだけでも充分だから今回は紹介しません。
さらに進むと「日本最古のソメイヨシノ」などまだまだ桜が続き、三の丸、四の丸を経て西濠の桜のトンネルへ出る。
四の丸周辺は出店の並ぶゾーン
黒いコンニャクとか独特の商品があり、店の看板も味がある。
家族連れや学生など地元の人が多い
ソメイヨシノだけでも、いろいろな見方ができ、存分に楽しめる。1750本とのことだが、感覚としてはもっとある感じ。
夜桜出店の看板などを別記事で紹介します。
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弘前公園外堀

2009-04-25 21:03:50 | 津軽のいろいろ
弘前の桜を見てきました。何回かに分けてご覧いただきます。2日に渡り撮影したので、曇り空と晴天の写真が混ざっています。

今年の弘前公園(弘前城趾)のソメイヨシノは、今週末までが見頃だろう。この時期がいちばんの稼ぎ時だから、弘前市では「ソメイヨシノが終わっても、他の品種が見られます」とPRしているけど、個人的にはやっぱりソメイヨシノを見なきゃ弘前の桜を見た気にはなれない。だって公園には約50品種約2600本の桜があるそうだが、ソメイヨシノは約1750本、つまり3分の2を占めていてるんだから。
【追記】その後雪が降るほどの低温になったため満開の期間が伸び、5月初めくらいでもまだ大丈夫かもしれない。
JR弘前駅も人が多い
季節毎に気合いの入った装飾をしてくれるが、今回はぼんぼりと造花。
ぼんぼりは会場にある実物に似せてあるのがニクイ

駅前のバス乗り場とタクシー乗り場の間のシダレザクラも咲いている
さて駅から公園までは約1.5キロだが、園内でもかなり歩くことになるので、弘南バスを使って行くのが無難。一般路線バスはダイヤが変則的で料金は160円か190円だが、100円バスも運行されている。さらに通常の「土手町循環100円バス」に加え、さくらまつり期間は「公園直行シャトルバス」も運行している。

とにかく公園に行くのが目的なら直行便、途中のバスターミナルや土手町に用があったり、市役所前の追手門に行きたい場合や今回の僕のように直行便は対象外の「津軽フリーパス」を使う場合は土手町循環を使うことになる。

直行便は開花状況、人出の状況に応じて随時運行。路線用の中型バスと弘前では珍しい大型バスが投入されていた。
乗り場にいる案内を兼ねた弘南バス社員に運賃を支払う。バスが定員になり次第出発するので、通路までぎゅうぎゅう詰めのことが多い。渋滞しにくい道路を進むが、公園近くでは込み合う。
お堀目前で渋滞にはまったシャトルバス
行き先表示が車両によって「弘南バス」と「弘南観光」の2種類があるが、違いはないらしい。
上の写真のバスの正面にはこんな景色が見えている。
外堀の桜並木
これを目にした車内の乗客からは歓声が上がるほど。期待が高まる。

右折後200メートルほど外堀沿いを走りまた右折。「弘前文化センター前」(NHKの前)で降車。横断歩道を渡れば東門から園内に入れる。


今度は土手町循環バスの場合。土手町商店街・大学病院・市役所・弘前公園と主要施設を1方向のみながら10分間隔と、地方都市としては異例の高頻度で運行しており、市民にも観光客にも親しまれている。夏期は弘前バスターミナル(駅の1つ手前)発10:00~18:00までの運行だが、さくらまつり中は19:40まで延長していた。

途中乗降があったり渋滞したりでダイヤは乱れていた。車内が混雑していても、たいてい公園追手門最寄りの「市役所前」で皆降りるので大丈夫。なお、市役所前以降の「陸奥新報前」「文化センター前」でも乗降できるが、混雑を考えれば市役所で乗降した方がいいと思う。
外堀沿いを走る循環バス。黄色い表示が目印
普段の小型車はお休みで一般路線用の中型車が応援に入っていたが、それでも混雑する。直行便よりこっちに大型車を入れてほしい。
なお、弘前駅まで戻る場合、駅の1つ手前のイトーヨーカドー内の「弘前バスターミナル」で時間調整(最大10分)や車両交換の場合があるので、ターミナルで降りて駅まで歩いた(徒歩数分)方が早い場合もある。

市役所前で降りると、もう桜一色!
左は市役所の桜。正面には外堀の並木。正面の信号を渡ると追手門、右に渡ると休憩・物販・コインロッカー・トイレなどがある「弘前市観光館」。
観光館前から。左から市役所・岩木山・外堀の並木・追手門

天気がいいと岩木山がきれい
園内に入る前に外堀を歩く。弘前公園のソメイヨシノは外堀→園内→西濠の順にずれて開花する。この時は外堀がまさに満開。
とにかく桜だらけ。人も多いけど

この大きなぼんぼりも弘前の名物
追手門から700メートルほどで文化センター前の東門。多くの観光客は追手門か東門から園内に入るが、さらに北へ400メートル強歩くと、観光バスが停まる「津軽藩ねぷた村」があり外堀は西へ曲がる。その曲がり角にカメラを構えた人が多数。
「お前もこっちに来いよ。絶景だワン!」
ダルメシアンの飼い主さんまで撮影に夢中になるものとは? 次回へ続きます
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千秋公園の桜

2009-04-22 18:53:06 | 秋田の季節・風景
秋田駅近くの久保田城趾「千秋(せんしゅう)公園」。自然豊かな市民の憩いの場であり、秋田屈指の花見の名所で「樹齢約110年のソメイヨシノをはじめ、771本の桜(秋田市商業観光課のサイトより)」があるそうだ。
既に「満開」と報道される一方、今年は花つきが悪いという話を聞いて、あまり行く気がしなかったが、やっぱり秋田市民としては気になって、行ってみた。

公園裏側を登って本丸へ。いい運動になった。
2001年に復元された「久保田城表門」の内側
う~ん。老木っぽい桜だけど、まばらにしか咲いていない。

付いているつぼみは全部開いているから、開花状況としては「満開」なんだろうけど、あまりにも花の数が少ない。異常と言っていい。
望遠レンズで
たくさん花が付いていればきれいだったのだろうが、ほかの木もこの通りスカスカの無惨な状態。

晴れていれば太平山、町並み、二の丸の胡月池とツツジが見下ろせる場所。手前も池の向こうもソメイヨシノ。
露天や人は多いけど、花は寂しい

本丸の一部はまあまあの状態
テレビ局のカメラマンが一生懸命撮っていた。ここしか絵にならないのだろう。

これが満開のソメイヨシノとは思えない。丸めたティッシュを付けたみたいで…

この木は、下はそれなりだが、上部はまったく花がない

昨日の寺町のソメイヨシノと比べてほしい

左の白いのは終わりかけたコブシ。右がソメイヨシノ。
コブシの方が目立ってしまう
ヤマザクラの咲き方みたいだ。ソメイヨシノがこんな地味にしか咲けないなんて…
どうなっているのカァ

多くの人が立ち寄る表(東)側とは違い、近隣の市民に親しまれている裏側は、明るい林。カモシカやリスも出没する。勾配がきつい所もあるが、数年前に遊歩道が整備された。
スミレが咲いていた

群落も。しかも花色が濃い
日本は野生スミレの種類が多く、同一種でも花色などのバリエーションが豊富で、同定は難しいけど、どちらも「タチツボスミレ」だと思う。たぶん。
小さい頃から千秋公園に親しんできた者としては、こうした市街地の豊かな自然が千秋公園の大きな魅力・財産だと思うので、大事にしたい。

でもソメイヨシノの惨状はショックだった。木の老化だけでこんなになるだろうか? 根っこの環境が悪いとかかもしれない。

「花より団子」の方もいるだろうけど、この桜を「お祭り」「花見」として見せるのはどうかと思う。そういえば以前は秋田市のホームページで開花状況を随時更新していたはずだが、今年はそれがない。
秋田駅周辺のホテルは弘前や角館などを巡る花見ツアーの宿泊地となっているが、空き時間に千秋公園に来た観光客はこれが弘前や角館と同じ桜かと驚いてしまうだろうし、外国人には「コレガ日本人ノ誇ル桜ナノデスカ?」と誤った認識をさせてしまうかもしれない。千秋公園での「桜まつり」は中止して、秋田市民には後のツツジや市内他地域の桜に振り分けた方がいいようにも感じてしまった。

この状態では植え替え基金を設立するのも納得だが、こうひどくなる前に、もっと早く手を打てなかったのだろうか。(多少やっていたとは聞いているが)弘前公園(弘前城)も古い木だが、リンゴの剪定技術を応用して手入れし、見事な花を咲かせている。
秋田市公園課の植え替え基金の紹介ページではきれいに咲いていた時の写真が掲載されているが、むしろ今年の惨状を紹介すれば、寄付に賛同する人が増えるかもしれない。(http://www.city.akita.akita.jp/city/ur/pc/sakura/default.htm ←このページの右上の「本丸」という写真の右端が、本記事いちばん上の木を反対側から撮ったもの)僕は寄付するほどおカネがないので申し訳ないですが。
下の県職員住宅周辺ではタンポポが咲いていた。今年初めて見た。
※翌年2010年の千秋公園の桜はこちら
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寺町の桜

2009-04-21 19:03:38 | 秋田の季節・風景
今年は千秋公園の桜を見に行っていないが、あまりきれいでないという話を聞く。今日、広小路のお堀沿いの桜を通りがかりで一瞬見たが、花つきが非常に悪くスカスカ。遠目には、まるで丸めたティッシュペーパーがまばらに付いているような感じで異常な状態に見えた。鳥の食害や木の老化だけではあんなにひどくはならないと思う。秋田市随一の花見場所(最近紹介しているように花だけならもっときれいな場所がたくさんあるのだけど)の入口がこれではあまりに寂しい。
秋田市では市民や企業から寄付を募り、園内の桜の植え替えをするようだが、ここも対象なのだろうか。ソメイヨシノの寿命は木としては短いというが、角館や弘前のように、しっかり手入れして長く咲かせてほしい。
→その後行ったので記事にしました
*            *            *
今日は、歓楽街川反と官庁街山王の間の寺院が立ち並ぶ秋田市旭北寺町の桜をご紹介。お寺の境内や道路沿いにけっこう桜があり、どれも意外にきれい。
新国道の東北電力の交差点から寺町・川反方向の小路に曲がり、長崎屋の横を通って一方通行になる真敬寺の前に割山線(上り)の「寺町」バス停と1本のソメイヨシノがあった。

若い木ではなさそうだが、目の高さの低い位置から新しい枝をたくさん出していて花つきもいい。

その角を竿燈大通方面に曲がると、ちょっとしたソメイヨシノのトンネル。
東側(真敬寺の横)の道端に6本、西側のお寺(妙圓寺と願行寺?)の敷地内から数本の桜が路上に枝を伸ばしている。
南側から。右が川反
お得意のズームレンズで距離感を圧縮した写真だけど、実物もボリューム感があって見事。
北側から
近づいて見ると…
びっしりもこもこ!!
何気ない町中にある、若くはなさそうな木なのに、元気がいい。千秋公園のと比べるまでもなく、ベストコンディションの桜と言っていい。草生津川や太平川などよりも密な花つきだと思う。
これほど状態がいいソメイヨシノなんて弘前公園くらいにしかないんじゃないか? もしかしたらバス停の桜と共にお寺さんが世話をしているのかもしれない。
身近な桜もあなどれません。
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太平川の桜

2009-04-20 19:07:43 | 秋田の季節・風景
秋田市を流れる雄物川の支流として代表的なのは旭川と太平川。旭川の方が中心部を流れるためか知名度は上だが、太平川は自然な感じでいい。
太平川は桜並木が多く、特に牛島の旧羽州街道の太平川橋(通称牛島橋)【2010年2月訂正・牛島橋は河川改修でなくなった別の橋とのこと。バス停名は現存】から楢山の百石(ひゃっこく)橋の間の700メートルほどの区間が有名で「太平川観桜会」が行われる。(秋田市商業観光課のサイトには「約2キロ」とあるのでもっと下流側も含めるようだが、横断幕が設置されている区間は2つの橋の間だった)
太平川橋のたもとから。満開だ

橋から南が牛島地区で商店街の始まり

下流側
下流方面はソメイヨシノに混ざってシダレザクラやヤマザクラっぽい別品種が混ざっていておもしろい。
「ホレホレ! シダレだ」と注目を集めていた1本
再び橋まで戻って上流へ
橋の下に小船が浮かぶのがここ何年かの定番

ヒモで固定されている
先ほどの市のサイトには「屋台船(残念ながら人は乗れません)が浮かび、ムード満点。」とあるけど、あんまり意味がないような…

上流側は川が大きく蛇行しているので、木々が重なり合って美しい。
提灯が下がった道路を歩く人や土手の草むらに座って食事をする小グループがいる。1か所だけベンチのある広場も整備された。どんちゃん騒ぎでなく、めいめい静かに花を楽しんでいる。
ただし狭い道をたまに車が通るので注意。
車椅子やベビーカー連れ、お年寄りも多く散歩しているので、期間中だけでも警備員配置などをした方がいいような気がする。
並木の途中に真新しい橋がある
平成11年にできた「愛宕下(あたごした)橋」。広い歩道が両側にあり、太平川橋や百石橋よりも立派だが、車道と下流側の歩道はバリケードで塞がれている。
実はこの橋、橋ができたのにアクセスする道路の用地買収や工事が進まず、渡れないでいたのだが、それではあんまりだというわけで、上流側の歩道だけは開放したようだ。
道路工事が進捗しているので、いずれ車も通れるようになるだろうけど、花見の安全性や風景が変わらないだろうか。
工事が進んでいる。まっすぐが秋田南中学校と太平山。

愛宕下橋の牛島側の空き地に、おそらく地元商店街が出したプレハブとテントの出店があり、綿飴や飲み物、弁当? か何かを売っていた。おなじみババヘラアイスは来ていたが他には露天はない。
愛宕下橋から下流側

上流側。向こうが百石橋と線路沿いの金照寺山
川と桜の組み合わせって好きだ。角館の桧木内川や弘前公園西濠ほどではないけど、ここもきれいだった。
●アクセス
・秋田駅から路線バス牛島経由各路線「牛島橋」下車
・JR羽越本線羽後牛島駅下車徒歩10分程度?
翌年のようす
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外旭川と八橋の桜

2009-04-19 20:01:50 | 秋田の季節・風景
14日に開花した秋田市のソメイヨシノは、今日満開になったそうだ。秋田市の外旭川地区から八橋地区にかけての草生津川を歩いた。

路線バス神田線で外旭川市営住宅前下車。千秋公園の花見帰りの乗客が多かった。神田線は旭野団地周辺で複雑な運行形態を取っているが、昨年からまた一部経路が変わったらしい。掲示等での周知をしてくれないこのバス会社は不親切で困る。実際に乗ってみてやっと理解した。
ほぼ満開。散歩や車で来て写真を撮る人もちらほら
外旭川市営住宅脇から外旭川病院裏の小さな水路沿いが500メートルほどの桜並木になっている。木や枝の間隔が密だし、木も若い感じで、ここの桜はきれいだと思う。
青空だともっと美しいのだけど、あいにくの曇り。
桜はきれいだけど、流れはきれいとは言えない…(臭いはないけど)
柵があり土手には入れない
一部サイトなどでは、ここは「草生津川」となっているが、ちょっと怪しい。ここは草生津川が2本に分かれて再び合流している区間で、桜並木の方が流れは細い。「大排水」とか単に「水路」と呼んでいる例もあるので、僕は「外旭川病院の裏の水路」と呼ぶことにしている。
合流点を背にして。右が並木、左が“本流”

左が線路のある下流
桜並木が途切れた所で、市営住宅を挟んで反対を流れて来た本流と合流し、奥羽本線が渡っている(つまり一瞬車窓からも桜が見える)。昨年の橋の架け替え工事と県による川幅拡張工事(看板によれば12月18日まで)のため、切られてしまった木もあるらしいが、病院裏の水路は護岸がしっかり固められているので、これ以上切られることはないと思う。

草生津(くそうづ)川は、小さな川だが、雄物川(秋田運河)に注ぐので一級河川。変わった名前は、周辺が油田だったことにちなむ。今でも小規模ながら採油が行われている。
線路から500メートルほど下流が新国道(という名の県道)。若干回り道でアンパスの交差点の信号を渡るしかない。河川改修が終われば、橋の下をくぐることができるかもしれない。

この付近は川を境に東が八橋(やばせ)、西が寺内地区。しばし桜並木が途切れるが、聖霊短大のある山の裏側や畑など、意外にのどかな風景が広がり、気持ちいい。
ハクモクレンかな。土手にはスイセン。

山の斜面にはコブシ。「北国の春」
さらに下流へ進むと住宅が増えてきて桜並木が再び始まり、所々菜の花も咲く。秋にはコスモスが美しい通称「コスモスロード」(昨年秋の記事)。
こちらはまだ満開のやや手前

ごく一部河川敷に降りられる場所がある




ショッピングモールの駐車場からは並木と太平山が見えた。山の雪も減った。

外旭川から八橋まで歩くというと、かなり大変そうだが、約3キロだからそれほどでもない。気候が良くて苦にならず、そのまま家までトータル6キロほど歩いてしまった。
川が汚いのと、ベンチや敷物を広げたりできる休む場所がないことは残念だけど、なかなか快適な花見の道です。近くにスーパーなどが点在するので、飲み物やトイレにも困らないし。なお、道路横断箇所が多く、信号も横断歩道もない場所がほとんどなので、ご注意を。

●秋田駅からの公共交通機関(路線バス)
・神田線 外旭川市営住宅行きまたは旭野団地経由組合病院行き「外旭川市営住宅前」下車、土崎駅行き「外旭川病院前」下車(笹岡・組合病院経由土崎駅行きはダメ)
・新国道経由各路線「高野(こうや)一区」下車
・県庁寺内経由または通町寺内経由将軍野線「面影橋」または「帝石前」下車(面影橋で降りた方が40円安い)
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ポストの幸せ

2009-04-17 20:20:13 | その他もろもろ
ネタを温存していたら、急にタイムリーなことが分かったのでチャンスとばかりに記事にします。

4月20日は1871(明治4)年に飛脚制度に変わり郵便制度が始まった「逓信(ていしん)記念日」。なお、逓信省が郵政省になった1950年から2000年までは「郵政記念日」と呼ばれていたが、郵政事業の公社化や民営化を見越して、郵“政”ではそぐわないから再び逓信記念日になったそうだ。
さらに逓信記念日の前1週間(4月14日から20日)は「ポスト愛護週間」となっている。ローカルニュースでは、記念切手展や幼児によるポスト清掃・感謝行事が紹介される。

今回は郵便ポストのお話。
Wikipediaや逓信総合博物館のサイトで調べた。正式名称は「郵便差出箱」。2005年に当時総務大臣だったアソーさんが「全国に99456個ある」と発言したそうだ。
ポストの形式は「郵便差出箱○号」と通し番号が付けられている。「丸ポスト」とも呼ばれる、昔懐かしい投函口が1つの円筒形のものが「郵便差出箱1号(丸形)」で、以降は大きさや投函口の数で区別されている。1996年登場の現行の濃い赤色で大型郵便が入れやすいのものは10号から14号。

当ブログの過去の記事のポスト(こちらこちらこちら)の画像を調べると、
熊本中央郵便局、富山駅前:7号、鷹ノ巣駅前、弘前市りんご公園、陸奥鶴田駅前:10号、弘前市役所前:12号、弘前駅前:13号 だった。

秋田市中心部のポストは、僕が物心ついた頃は1号(丸形)で、1985年頃に投函口が2つに分かれた四角い8号にほぼ一斉に取り替え、気づいたらほとんどが13号になっている。

まずはかわいそうなポストを2つ。
秋田市の歓楽街川反(かわばた)。その通りにも13号ポストがある。
ポスト側面に銘板があり、製造したメーカーと時期が分かる。これは1999年の設置
汚い!
全体的に白っぽく、深い傷はないようだが擦れたような跡がある。このタイプの新型ポストは鉄に塗装したものでなく、アルミに特殊な着色をしているようなので、耐久性は向上しているはずだけど。
もう1本向こうの通りの同型ポストは、よそと同じく普通の状態。このポストだけ酔っぱらいにいじめられているのだろうか。ポストとしての機能や安全性には問題がないが、一般人のモラルの問題だろうか。

次は、通町から新国道へ出る保戸野鉄砲町の通り。
周辺のポストは7号【訂正】8号から13号に代わったのに、ここだけなぜか古い7号【訂正】8号のまま。
古くても、きれいにメンテナンスされているのなら問題ない。でも、これは、
縁石と比べて左に傾いてませんか?

サビサビ。年賀状投函シールのはがし方も汚くて残っている

なんと投函口上の庇(ひさし)が取れてる!
一度再塗装されたようで、銘板が塗りつぶされていたが、「昭和60年」と製造年が読み取れた。秋田は雪が積もるから、鉄製の旧型ポストには過酷な条件なのは分かる。でも、これを使い続けるのは疑問。倒壊する危険だってあるかも。何よりポストが痛々しくてかわいそうだ。

ここは郵便事業会社秋田支店などが入る秋田中央郵便局のすぐそば。多くの郵便関係者が出退勤で通るだろうし、第一、回収担当者が気づかないのだろうか。もうちょっとプロ意識や愛社精神を持ってほしい。少人数で効率的な業務をという郵政民営化の弊害・ひずみの現れかもしれないが。
もちろん、道路の不具合のように、我々利用者や周辺住民がもっと目を向けて、気づいたら教えてやるべきだけど。後で郵便事業会社にメールしようと思う。

保育園児に「ポストさんありがとう」って掃除させるパフォーマンスより、一般市民や自社社員への啓発活動の方が必要だ。川反で酔っぱらいに「ポストさんありがとう」って言わせるのもいいかもね。


今度は幸せなポスト。
丸ポストこと「1号(丸形)」は、今も全国で5000本程度は残っているらしい。東京都小平市や兵庫県芦屋市のように、特に多い場所もあるが、東北は少ない。積雪地であるため、痛みが早いのかもしれない。秋田県内では仙北市角館に5台ほどあるようだ。
秋田市内では、千秋公園の中土橋と寺内地区の旧国道にあるのは知っていたが、もう1台、秋田市民市場近くの裏通りにもあるそうだ。探せばほかにもあるのかもしれない。
秋に撮った寺内のポスト。
酒屋さんの前にある(この日は定休日)

後日向かい側から。看板もいい雰囲気
こういう店の前にあるポストは、お店の意向で残される場合もあるらしい。このポストも屋根の下とはいえ、とてもきれいだったので、酒屋さんに大事にしてもらっているのだろう。

最後は11月の静岡旅行で見たもっとすごいポスト。
静岡市東部の宿場町、清水区興津地区も丸ポストが多い。海沿いのJR興津駅から山梨へ向う身延道の旧道を徒歩約20分(隣の国道は路線バスも走る)。東名高速の下をくぐり、新幹線の高架や山が近くなってくる。
たばこ屋(こちらも定休日)さんの前にそのポストがあった

「たばこ」の看板も味がある
これも普通の丸ポストに見えるけど…

秋田市の中土橋の1号ポストと比較してみましょう。(色合いの違いは天候や塗装の都合)
興津 秋田
高さはほぼ同じ(1号は135センチ、こちらは132センチ)。でも1号ポストとは全体的なフォルム、頭の帽子状の部分、回収口の位置などが違う。「郵便」の記載位置も下でしかも右から左へ「便郵」。
これは「1号」よりも前のポストなのだ!
その名も「丸形庇付ポスト」とそのまんま。1912(明治45)年に製造開始されたそうだ。使い勝手が良かったようで、基本的な部分は「1号」に受け継がれたのだろう。

ポストの上には清水郵便局名の達筆な解説板があり、「現存するポストの中では最も古い時代のもので、旧街道筋に今も残る貴重なポストとなっております」とある。具体的な設置年は分からないようで、隣の愛知県にも同型のものが残るとのこと。
雨で郵便物が濡れないよう、初めて庇が付いたポストだったというが、それがその後の標準になったわけだ。じゃあ秋田の庇の取れたポストは明治に退化したことになっちゃう。

見にくいけど、投函口周辺にラーメンのどんぶりのような模様が施されている。

東海地方ではポスト側面に管理番号を書いていた。もちろんこのポストにも。現役の証。
おそらく戦時中の金属供出ではポストも対象だったのだろう。お店の立て替えなどもあったはず。このポストはそれらを乗り越えて、100年近くここを通る人や車を見てきたことになる。
モノは大事に、大切に使うべきです。
【4月28日追記】その後対処してくれた様子はこちら

※近くの別のポストについての記事
※13号ポストの製造時期による差異についてはこちら
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ツバキ・ツバメ・ネコ

2009-04-15 20:04:13 | 動物・植物
昨日、ソメイヨシノの開花が発表された秋田市。今日はやや寒いくらいの雨のち曇りの天気だった。市内の多くのソメイヨシノは1分咲き以下だと思うが、シダレザクラはだいぶ咲いているものも。

保戸野の児童公園。明治から昭和の政治家・町田忠治の生家の跡地だそう。


その隣が秋田市長公邸。公園から連続して、裏の川沿いの道に沿ってシダレザクラが植わっている。
新市長は今日初登庁とのことだから、まだ主のいない家。庭を撮らせてもらう。

公邸のシダレは品種が違うようで、つぼみの色が濃く、まだまったく開花していない。庭の中で大きなツバキがたくさんの花を付けている。

赤い八重。ピンクなら「乙女椿」だけどこれはなんていう品種だろう。

川面すれすれですばしっこく飛び回るのは、ツバメ!
ナノハナも咲いているし、春本番だ。

そして例の場所。
また別のネコが登場。
興味はありそうだが、うさん臭そうな顔で接近後、水面近くへ向って行った。

護岸のわずかなくぼみに入って水面を眺めていた。魚はいなそうだけど。
「見たなぁ」

「もう帰ります!」邪魔してしまったみたい。


地面に置いていた僕の傘の匂いを嗅いだりした後、階段は使わずに堤防上へ。
その前のネコに比べれば、あまりアクロバティックじゃないけど、狭いくぼみに入って川に落ちないでいるのはスゴイかもしれない。

※以前の記事の補足※
「大町こみち」の地下のパン屋で「幻のクリームパン」が売られているのを確認。運次第のようだ。
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雄物川はゴミ捨て場

2009-04-14 22:09:21 | 秋田の季節・風景
シリーズ化してしまった雄物川の風景。
雄物新橋の雪捨て場(対岸の新屋側から撮影。前回はこちら

重機が入って整地しているのか?

アップ&トリミング
雪は融けたようだが、土というか岩みたいなのがごろごろ。
持ち込む雪に土を混ぜないようにと言っても、(意図するしないに関わらず)混ざってしまうんだろう。お金や何かお宝は混ざってないかな?

少し上って、船着き場跡。先日あったカエルの柵は撤去され、きれいな親水空間ができていた。

雄物川下流部は全部護岸で固められているかと思いきや、ここは砕石が敷かれて水際まで降りられる。水に入るのは危険だが、こんな幅広い大河の河口近くでこれほど水の近くに行けるのは珍しいんじゃないだろうか。気候も良くて、雄大な光景とゆったりとした水の流れを見ながらぼーっとしていたい。

川がやや曲がっており、ここから羽越本線の鉄橋のほぼ真横を見られる。
ズームするとこんな感じ。船の上から撮ったみたい。

足下を見ると、
レシートが1枚。周囲を探すと

さらに3枚を回収
ここ1か月ほどの日付のスーパーやガソリンスタンド、灯油宅配のレシートや納品書。
水中の1枚以外は濡れた形跡がなく、ここに来た人物が捨てたものと考えられる。4枚はほとんど飛散しておらず、容易に拾える場所だから、誤って風に飛ばされたとは考えにくい。

4枚の各店舗の所在地は特定のエリアに集中しており、捨てたのは秋田市のある地区を拠点としている人物だと推測できる。そればかりか、うち1枚には「○○様(目印)」と姓と住所を特定できる情報が記載されている。スーパーの購入品目からは、家族構成をある程度推測できるーなんてプロファイリングをしてしまう。

まったく恥知らずな奴だ!
レシートとはいえ「○○に住む○○が不法投棄してます!」と自ら公言しながら不法投棄している。これが海まで出て県外や外国に流れたら秋田の恥さらしだ。

産廃のような大物を捨てるのはもちろんいけないが「捨て場所に困って」という言い訳は分からなくもない。
むしろ、こんなレシートごときを捨てる人の心境の方が理解できない。かさばらず腐らない紙なんだし、車で来たんだろうから車内に置いておいて自宅やガソリンスタンドで捨てたり、もらったスーパーでその場でゴミ箱に捨てればいいのに。雄物川をゴミ箱と思う神経が分からない。
それに僕のプロファイリングによれば、捨てた人物には小さな子供がいる可能性がある。せめて子供の前ではこんな行為はしないでほしい。

その日僕は袋を持っていなかったので、濡れたレシートは申し訳ないがそのままにし、濡れていない3枚をポケットに入れて持ち帰った。

雪が消えて木や草の葉が出る前だから、河川敷のゴミが目立つ季節ではある。ペットボトルなどが目につく。川は流れの関係で、ゴミが集中しやすい場所があるようだ。
河口のももさだ海岸のゴミもひどいらしいが、海岸はよそから流れ着いたものも多いだろう。でも雄物川のここまでゴミが逆流するとは考えにくいから、上流から流れたか、直接現場に捨てたかのどちらかだ。つまりかなりの高確率で秋田県人の捨てたゴミだ。そしてその後、海に流れて県外へ迷惑をかける可能性もある。
時々歩いて行くだけの僕では限りがあるが、秋田県人として今度から袋を持って行って、少しでも拾うことにしよう。


ところで、雄物川など全国の主要河川には、国土交通省がカメラを設置している。このうちの一部はインターネットで画像を一般に公開している。
秋田河川国道事務所管内でも、15分毎の6時間前までの画像を見られる。水位を監視するのだと思われるが広角の画像が多く、夜明けや夕焼け、霧など意外に美しい画像が見られることがある。
でも、このカメラのアングルは固定でなく、国交省の職員によって変えられることがある。堤防のズームなど、まったく水が写らないアングルの場合もあり、何のためだろうと思っていたが、もしかしたら、不法投棄などを監視する目的があるのかもしれない。
国交省側ではネットの画像より鮮明に、細かい時間間隔で画像を見られるだろうし、画像が公開されていないライブカメラもあるから、あなたのその行為は見られているかもしれませんよ!
ある日の様子
この時は堤防の道路のアップ。人がすれ違う瞬間。こんな上流にもカッパの看板がある!

同じアングルの夜
緑の矢印はカッパの看板。赤の矢印は人影? カッパ? オバケ?(前後の時間帯には写っていなかった)
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